JP6739601B1 - 光学積層体及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] 前面板とタッチセンサパネルとを備える光学積層体であって、
前記タッチセンサパネルは、透明導電層と、前記透明導電層を支持する基材層とを備え、
前記前面板の引張弾性率をa〔GPa〕、前記基材層のタフネスをb〔mJ/mm3〕、前記基材層の厚みをc〔μm〕とすると、下記式(1)で算出される評価パラメータAは、下記式(2a)の関係を満たす、光学積層体。
A=a×b/c (1)
A≧1.0 (2a)
B=b×c (3)
B≧200 (4a)
図1は、本発明の一実施形態による光学積層体の概略断面図である。図1に示す光学積層体100は、前面板10と、タッチセンサパネル30とを備え、前面板10とタッチセンサパネル30との間に貼合層20を備える。タッチセンサパネル30は、透明導電層31と、透明導電層31を支持する基材層32とを備える。前面板10、及び透明導電層31は、それぞれ、単層であっても複層であってもよい。基材層32は単層である。
A≧1.0 (2a)
光学積層体において、評価パラメータAが、上記式(2a)の関係を満たすことにより、耐衝撃性及び耐屈曲性を向上させることができる。前面板10及び基材層32は、上記式(2a)の関係を満たすように選択される。評価パラメータAは、耐衝撃性及び耐屈曲性をさらに向上させる観点から、下記式(2b)の関係を満たすことが好ましく、下記式(2c)の関係を満たすことがさらに好ましい。また、評価パラメータAは、下記式(2d)の関係を満たすことが好ましく、50以下であってもよい。
A≧20.0 (2c)
A≦100 (2d)
光学積層体100は、少なくとも前面板10を内側にした方向に屈曲可能である。屈曲可能とは、前面板10を内側にした方向にクラックを生じさせることなく屈曲させ得ることを意味する。本発明者らは、前面板とタッチセンサパネルとを備える光学積層体について、これを可撓性を有する表示装置の視認側に配置した場合に耐屈曲性が十分でないことがあるとの知見を得た。一方、この問題を解決するために柔軟な材料を用いると、耐衝撃性が不十分になりやすいことも明らかになった。そして、鋭意研究を行ない、光学積層体について評価パラメータAを調整することにより、耐屈曲性とともに耐衝撃性を向上させることができるとの知見を得て、本発明を完成させたものである。
B=b×c (3)
B≧200 (4a)
B≧500 (4b)
B≧700 (4c)
B≦5000 (4d)
B≦4000 (4e)
前面板10は、光を透過可能な板状体であれば、材料および厚みは限定されることはなく、また1層のみから構成されてよく、2層以上から構成されてもよい。その例としては、樹脂製の板状体(例えば樹脂板、樹脂シート、樹脂フィルム等)、ガラス製の板状体(例えばガラス板、ガラスフィルム等)等が挙げられる。前面板は、表示装置の最表面を構成する層であることができる。
タッチセンサパネル30としては、前面板10でタッチされた位置を検出可能なセンサであり、かつ透明導電層31とこれを支持する基材層32とを有する構成であれば、検出方式は限定されることはなく、抵抗膜方式、静電容量方式、光センサ方式、超音波方式、電磁誘導結合方式、表面弾性波方式等のタッチセンサパネルが例示される。その中でも、低コスト、早い反応速度、薄膜化の面で、静電容量方式のタッチセンサパネルが好適に用いられる。タッチセンサパネル30は、透明導電層31とこれを支持する基材層32との間に、接着層、分離層、保護層等を備えてもよい。接着層としては、接着剤層、粘着剤層が挙げられる。透明導電層31を支持する基材層32として、一方の表面に透明導電層31が蒸着形成されている基材層32、接着層を介して透明導電層31が転写された基材層32等が挙げられる。
偏光板40としては、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム、又は吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させたフィルムを偏光子として含むフィルム等が挙げられる。偏光板40は、偏光子に加えて、位相差層を含むフィルム等が挙げられる。
吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムを偏光子として備える偏光板について説明する。偏光子である、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムは、通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させる工程、二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、及びホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造される。かかる偏光子をそのまま偏光板として用いてもよく、その片面又は両面に透明保護フィルムを貼合したものを偏光板として用いてもよい。こうして得られる偏光子の厚みは、好ましくは2μm以上40μm以下である。
液晶層から形成されたフィルムを偏光子として備える偏光板について説明する。偏光子として用いられる、吸収異方性を有する色素を塗布したフィルムとしては、液晶性を有する二色性色素を含む組成物、又は二色性色素と液晶化合物とを含む組成物を基材に塗布し硬化して得られるフィルム等が挙げられる。当該フィルムは、基材を剥離してまたは基材とともに偏光板として用いてもよく、またはその片面又は両面に保護フィルムを有する構成で偏光板として用いてもよい。当該保護フィルムとしては、上記した延伸フィルムを偏光子として備える偏光板と同一のものが挙げられる。
位相差層は、1層または2層以上の位相差層を含むことができる。位相差層としては、λ/4板やλ/2板のようなポジティブAプレート、およびポジティブCプレートであることができる。位相差層は、上述の保護フィルムの材料として例示をした樹脂フィルムから形成されてもよいし、重合性液晶化合物が硬化した層から形成されてもよい。位相差層は、さらに配向膜や基材フィルムを含んでいてもよい。位相差層の厚みは、例えば1μm以上50μm以下であってよい。
貼合層20は、前面板10とタッチセンサパネル30との間に介在する層であり、例えば粘着剤層や接着剤層であってよい。貼合層20は、前面板10とタッチセンサパネル30とを貼合する層、前面板10と偏光板40とを貼合する層、偏光板40とタッチパネル30とを貼合する層であることができる。貼合層20は、前面板10とタッチセンサパネル30との間に着色層が設けられ、その着色層と接触して設けられる場合には着色層の段差を良好に吸収することができる観点から粘着剤層であることが好ましい。光学積層体は、貼合層20を1つ備えてもよいし、2以上備えてもよい。光学積層体が貼合層20を複数備える場合、複数の貼合層は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
透明の基材フィルムI(ポリアミドイミドフィルム、厚み50μm)上にハードコート層用組成物をコーティングした後、溶剤を乾燥させ、UV硬化することで片面にハードコート層が形成された前面板I(厚み60μm、弾性率7GPa、縦177mm×横105mm)を作製した。
窒素雰囲気下、撹拌翼を備えた1Lセパラブルフラスコに、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン(TFMB)52g(162.38mmol)および水分量を100ppmに調整したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)693.8gを加え、室温で撹拌しながらTFMBをDMAc中に溶解させた。次に、フラスコに4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二無水物(6FDA)28.90g(65.05mmol)と3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)9.57g(32.52mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。その後、テレフタロイルクロリド(TPC)13.21g(63.10mmol)をフラスコに加え、室温で1時間撹拌した。次いで、フラスコにピリジン4.99g(63.10mmol)と無水酢酸21.91g(214.66mmol)とを加え、室温で30分間撹拌した後、オイルバスを用いて70℃に昇温し、さらに1時間撹拌し、反応液を得た。
透明の基材フィルムII(ポリアミドイミドフィルム、厚み50μm)上にハードコート層用組成物でコーティングした後、溶剤を乾燥させ、UV硬化することで片面にハードコート層が形成された前面板II(厚み60μm、弾性率6GPa、縦177mm×横105mm)を作製した。ハードコート層用組成物は、前面板Iの作製時と同じものを用いた。
窒素雰囲気下、撹拌翼を備えた1Lセパラブルフラスコに、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン(TFMB)52g(162.38mmol)および水分量を500ppmに調整したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)673.93gを加え、室温で撹拌しながらTFMBをDMAc中に溶解させた。次に、フラスコに4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二無水物(6FDA)28.90g(65.05mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。その後、テレフタロイルクロリド(TPC)19.81g(97.57mmol)をフラスコに加え、室温で1時間撹拌した。次いで、フラスコにピリジン7.49g(94.65mmol)と無水酢酸14.61g(143.11mmol)とを加え、室温で30分間撹拌した後、オイルバスを用いて70℃に昇温し、さらに5時間撹拌し、反応液を得た。
透明の基材フィルムIII(ポリアミドイミドフィルム、厚み50μm)上にハードコート層用組成物でコーティングした後、溶剤を乾燥させ、UV硬化することで片面にハードコート層が形成された前面板III(厚み60μm、弾性率5GPa、縦177mm×横105mm)を作製した。ハードコート層組成物は、前面板Iの作製時と同じものを用いた。
窒素ガス雰囲気下、撹拌翼を備えた1Lセパラブルフラスコに、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン(TFMB)14.67g(45.8mmol)および水分量を200ppmに調製したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)233.3gを加え、室温で撹拌しながらTFMBをDMAcに溶解させた。次に、フラスコに4,4’−オキシジフタル酸二無水物(OPDA)4.283g(13.8mmol)を加え、室温で16.5時間撹拌した。その後、4,4‘−オキシビス(ベンゾイルクロリド)(OBBC)1.359g(4.61mmol)およびテレフタロイルクロリド(TPC)5.609g(27.6mmol)をフラスコに加え、室温で1時間撹拌した。次いで、フラスコに無水酢酸4.937g(48.35mmol)と4−ピコリン1.501g(16.12mmol)とを加え、室温で30分間撹拌後、オイルバスを用いて70℃に昇温し、さらに3時間撹拌し、反応液を得た。
透明の基材フィルムIV(ポリアミドイミドフィルム、厚み50μm)上にハードコート層用組成物でコーティングした後、溶剤を乾燥させ、UV硬化することで片面にハードコート層が形成された前面板IV(厚み60μm、弾性率3GPa、縦177mm×横105mm)を作製した。ハードコート層用組成物は、前面板Iの作製時と同じものを用いた。
窒素雰囲気下、撹拌翼を備えた1Lセパラブルフラスコに、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン(TFMB)52g(162.38mmol)および水分量を500ppmに調整したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)734.10gを加え、室温で撹拌しながらTFMBをDMAc中に溶解させた。次に、フラスコに4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸二無水物(6FDA)28.90g(65.05mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。その後、4,4‘−オキシビス(ベンゾイルクロリド)(OBBC)28.80g(97.57mmol)をフラスコに加え、室温で1時間撹拌した。次いで、フラスコにピリジン7.49g(94.65mmol)と無水酢酸14.61g(143.11mmol)とを加え、室温で30分間撹拌した後、オイルバスを用いて70℃に昇温し、さらに5時間撹拌し、反応液を得た。
偏光板1を次のようにして作製した。まず基材に光配向膜を形成した後、二色性色素と重合性液晶化合物とを含む組成物を基材に塗布し、配向、硬化させて厚み2μmの偏光子を得た。当該偏光子上に、接着剤層を介して、厚み25μmのトリアセチルセルロース(TAC)フィルムを貼合した。基材を剥離し、露出した面に、オーバーコート層を形成した。オーバーコート層は、ポリビニルアルコールと水とを含む樹脂組成物を塗工し、温度80℃で3分間乾燥させて作製した。オーバーコート層の厚みは1.0μmであった。さらに、オーバーコート層上に、厚さ5μmの粘着剤層を介して、液晶化合物が重合して硬化した層を含む位相差フィルム(厚さ11μm、層構成:液晶化合物が硬化した層及び配向膜からなるλ/4板(厚さ3μm)/粘着剤層(厚さ5μm)/液晶化合物が硬化した層及び配向膜からなるポジティブCプレート(厚さ3μm))を、貼合した。このようにして、「TACフィルム/接着剤層/偏光子/オーバーコート層/粘着剤層/位相差フィルム」の層構成を有する偏光板1を作製した。
透明導電層、分離層、接着剤層、及び基材層がこの順に積層された縦177mm×横105mmのタッチパネルセンサIを準備した。透明導電層はITO層を含み、分離層はアクリル系樹脂組成物の硬化層を含むものであり、両者の厚みの合計は7μmであった。接着剤層は厚みが3μmであった。基材層は、厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムであり、タフネスが69mJ/mm3であった。
透明導電層、分離層、接着剤層、及び基材層がこの順に積層された縦177mm×横105mmのタッチパネルセンサIIを準備した。透明導電層はITO層を含み、分離層はアクリル系樹脂組成物の硬化層を含むものであり、両者の厚みの合計は7μmであった。接着剤層は厚みが3μmであった。基材層は、厚み23μmのポリエチレンテレフタレートフィルムであり、タフネスが140mJ/mm3であった。
透明導電層、分離層、接着剤層、及び基材層がこの順に積層された縦177mm×横105mmのタッチパネルセンサIIIを準備した。透明導電層はITO層を含み、分離層はアクリル系樹脂組成物の硬化層を含むものであり、両者の厚みの合計は7μmであった。接着剤層は厚みが3μmであった。基材層は、厚み50μmのトリアセチルセルロースフィルムであり、タフネスが40mJ/mm3であった。
透明導電層、分離層、接着剤層、及び基材層がこの順に積層された縦177mm×横105mmのタッチパネルセンサIVを準備した。透明導電層はITO層を含み、分離層はアクリル系樹脂組成物の硬化層を含むものであり、両者の厚みの合計は7μmであった。接着剤層は厚みが3μmであった。基材層は、厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルムであり、タフネスが20mJ/mm3であった。
透明導電層、分離層、接着剤層、及び基材層がこの順に積層された縦177mm×横105mmのタッチパネルセンサVを準備した。透明導電層はITO層を含み、分離層はアクリル系樹脂組成物の硬化層を含むものであり、両者の厚みの合計は7μmであった。接着剤層は厚みが3μmであった。基材層は、厚み25μmのトリアセチルセルロースフィルムであり、タフネスが6mJ/mm3であった。
透明導電層、分離層、接着剤層、及び基材層がこの順に積層された縦177mm×横105mmのタッチパネルセンサVIを準備した。透明導電層はITO層を含み、分離層はアクリル系樹脂組成物の硬化層を含むものであり、両者の厚みの合計は7μmであった。接着剤層は厚みが3μmであった。基材層は、厚み40μmのシクロオレフィンポリマーフィルムであり、タフネスが4mJ/mm3であった。
(メタ)アクリル系粘着剤層、厚み25μm、縦177mm×横105mm
<実施例1>
前面板1の貼合する側の表面と、偏光板I(TACフィルム/接着剤層/偏光子/オーバーコート層/粘着剤層/位相差フィルム)の両方の表面と、タッチセンサパネルIの透明導電層側の表面にコロナ処理を施した。そして、「前面板I/貼合層I/偏光板I(TACフィルム/接着剤層/偏光子オーバーコート層/粘着剤層/位相差フィルム)/貼合層I/タッチセンサパネルI(透明導電層/分離層/接着剤層/基材層)」となるように各層を積層して、ロール接合機を用いて貼合して、オートクレーブにて養生を行い、図2に示す光学積層体200と同様の構成の実施例1の光学積層体を得た。得られた光学積層体について、耐衝撃性試験及び耐屈曲性試験を行った。結果を表1に示す。また、得られた光学積層体について、クラックの伸長速度評価試験を行った。結果を表2に示す。
実施例1において、前面板及びタッチセンサパネルとして、表1に示すものを用いた点以外は、実施例1と同様にして実施例2〜6、比較例1,2の光学積層体を得た。得られた光学積層体について、耐衝撃性試験及び耐屈曲性試験を行った。結果を表1に示す。また、得られた光学積層体について、クラックの伸長速度評価試験を行った。結果を表2に示す。
各層(以下、「試験片」とする)の厚みは、接触式膜厚測定装置(株式会社ニコン製「MS−5C」)を用いて測定した。ただし、偏光子層および配向膜については、レーザー顕微鏡(オリンパス株式会社製「OLS3000」)を用いて測定した。
前面板の引張弾性率は、次のように測定した。前面板から長辺110mm×短辺10mmの長方形の小片をスーパーカッターを用いて切り出した。次いで、引張試験機〔(株)島津製作所製 オートグラフ AG−Xplus試験機〕の上下つかみ具で、つかみ具の間隔が5cmとなるように上記小片の長辺方向両端を挟み、温度23℃、相対湿度55%の環境下、引張速度4mm/分で小片の長辺方向に引張り、得られる応力−ひずみ曲線における20〜40MPa間の直線の傾きを引張弾性率〔GPa〕として算出した。このとき、応力を算出するための厚みとしては、上記の通り測定した厚み値を用いた。
タッチセンサパネルの基材層のタフネスは、JIS K7161に準拠して、次のように測定した。タッチセンサパネルの基材層から長辺110mm×短辺10mmの長方形の小片をスーパーカッターを用いて切り出した。次いで、引張試験機〔(株)島津製作所製 オートグラフ AG−Xplus試験機〕の上下つかみ具で、つかみ具の間隔が5cmとなるように上記小片の長辺方向両端を挟み、温度23℃、相対湿度55%の環境下、引張速度4mm/分で小片の長辺方向に引張った。タフネスは、初期から破断までの間における、応力−ひずみ曲線の積分値として算出した。
各実施例および比較例で得られた光学積層体200から、長辺150mm×短辺70mmの長方形の大きさの小片をスーパーカッターを用いて切り出し、小片のタッチセンサパネル側を粘着剤層を介してアクリル板に貼合した。そして、温度23℃、相対湿度55%の環境下で、小片に対して、評価用ペンを小片の前面板の最表面から10cmの距離にペン先が位置しかつペン先が下向きとなるように保持し、その位置から評価用ペンを落下させた。小片の前面板には、タッチセンサパネルの透明導電層のパターンの位置を表記し、評価用ペンはペン先が透明導電層が配置されている位置に接触するように落下させた。評価用ペンとして、重量が11gであり、ペン先の直径が0.7mmのペンを用いた。評価用ペンを落下させた後の小片について、目視での観察及びタッチセンサパネル機能の確認を行い、以下の基準で評価を行った。表1に評価結果を示す。
A:クラックなし。タッチセンサパネル機能維持。
B:クラックあり。タッチセンサパネル機能維持。
C:クラックあり。タッチセンサパネル機能なし。
温度25℃において、次に示す手順で屈曲性試験を行った。屈曲試験機(CFT−720C、Covotech社製)に、各実施例及び比較例で得られた光学積層体を平坦な状態(屈曲していない状態)で設置し、前面板側が内側となるようにして屈曲させたときに対向する前面板間の距離が4.0mmとなるように光学積層体を屈曲させた後、元の平坦な状態に戻す屈曲操作を行った。この屈曲操作を1回行ったときを屈曲回数1回と数え、この屈曲操作を繰返し行った。屈曲操作で屈曲した領域においてクラック及び/又は粘着剤層の浮きが発生したときの屈曲回数を限界屈曲回数として確認し、以下のように評価した。表1に評価結果を示す。
A:屈曲回数が20万回に達しても限界屈曲回数に達しなかった、
B:屈曲回数が10万回以上20万回以下で限界屈曲回数に達した、
C:屈曲回数が5万回以上10万回未満で限界屈曲回数に達した、
D:屈曲回数が5万回未満で限界屈曲回数に達した。
実施例1〜6,比較例1,2の矩形の光学積層体(縦177mm×横105mm)について、温度25℃において、次に示す手順でクラックの伸長速度測定試験を行った。縦方向の中心を横断する横方向に平行な方向の屈曲軸において、一方の端部から内側方向に1mmの長さで、光学積層体の一方の表面から他方の表面に至る切り込み(以下、「人工クラック」と称する)を入れた。屈曲試験機(CFT−720C、Covotech社製)に、人工クラックを入れた各実施例及び比較例で得られた光学積層体を平坦な状態(屈曲していない状態)で設置し、前面板側が内側となるようにして屈曲軸に沿って屈曲させた後(対向する前面板間の距離が4.0mmとなる位置まで屈曲)、元の平坦な状態に戻す屈曲操作を行った。この屈曲操作を1回行ったときを屈曲回数1回と数え、この屈曲操作を繰返し100万回行い、屈曲回数10万回、15万回、50万回、100万回のときに人工クラックの長さを測り初期の1mmからの伸長量〔mm〕に基づいて平均伸長速度V〔mm/1000回〕を算出した。
A:平均伸長速度Vが0.1mm/1000回以下
B:平均伸長速度Vが0.1mm/1000回超0.5mm/1000回以下
C:平均伸長速度Vが0.5mm/1000回超
Claims (8)
- 前面板とタッチセンサパネルとを備える光学積層体であって、
前記タッチセンサパネルは、透明導電層と、前記透明導電層を支持する基材層とを備え、
前記前面板の引張弾性率をa〔GPa〕、前記基材層のタフネスをb〔mJ/mm3〕、前記基材層の厚みをc〔μm〕とすると、下記式(1)で算出される評価パラメータAは、下記式(2a)の関係を満たす、光学積層体。
A=a×b/c (1)
A≧1.0 (2a) - 下記式(3)で算出される評価パラメータBは、下記式(4a)の関係を満たす、請求項1に記載の光学積層体。
B=b×c (3)
B≧200 (4a) - 前記前面板は、ハードコート層を含む、請求項1又は2に記載の光学積層体。
- 前記前面板と前記タッチセンサパネルとの間に偏光板をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学積層体。
- 前記前面板の引張弾性率aは5GPa以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学積層体。
- 前記基材層のタフネスbは5mJ/mm3以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学積層体。
- 前記基材層の厚みcは50μm以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学積層体。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学積層体を含む表示装置。
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