JP2022027411A - 積層体および画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] 前面板と、粘着剤層と、円偏光板とをこの順に備え、
前記円偏光板は、重合性液晶化合物の硬化物からなる位相差層を含み、
下記式(1)を満たす積層体。
20<(A×B×C)/1000<380 (1)
〔式中、
Aは前記前面板の剛性[MPa・mm]、Bは前記粘着剤層の応力緩和性[MPa/mm]、及びCは前記円偏光板の剛性[MPa・mm]を表し、
前記前面板の温度23℃、相対湿度55%における引張弾性率をEW[MPa]、前記前面板の厚みをTW[mm]、前記粘着剤層の温度25℃における貯蔵弾性率をG’A[MPa]、前記粘着剤層の厚みをTA[mm]、前記円偏光板の温度23℃、相対湿度55%における引張弾性率をEP[MPa]、前記円偏光板の厚みをTP[mm]とするとき、A、B及びCはそれぞれ下記式:
A=EW×TW
B=G’A/TA
C=EP×TPに従って算出される。〕
[2] 前記Aは、290MPa・mm以下である、[1]に記載の積層体。
[3] 前記Bは、4MPa/mm以下である、[1]又は[2]に記載の積層体。
[4] 前記Cは、380MPa・mm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の積層体。
[5] 前記円偏光板側にタッチセンサパネルをさらに有する、[1]~[4]のいずれかに記載の積層体。
[6] 前記前面板は、耐摩耗層を有する、[1]~[5]のいずれかに記載の積層体。
[7] 前記耐摩耗層は、ハードコート層の視認側に形成されている、[6]に記載の積層体。
[8] 前記耐摩耗層は、前記前面板の視認側表面を構成する、[6]又は[7]に記載の積層体。
[9] [1]~[8]のいずれか一項に記載の積層体を備える、画像表示装置。
図1を参照しながら、本開示の積層体について説明する。図1に示す積層体10は、前面板11と、粘着剤層12と、円偏光板13とをこの順に備え、円偏光板13は、直線偏光板14と位相差板15とを備える。積層体10は、後述する貼合層、タッチセンサパネル及び画像表示素子をさらに備えることができる。積層体10は、前面板11側が視認側となることが好ましい。視認側とは、積層体10を画像表示装置に用いたときに画像表示装置の視認される側をいう。
20<(A×B×C)/1000<380 (1)
〔式中、
Aは前面板の剛性[MPa・mm]、Bは粘着剤層の応力緩和性[MPa/mm]、及びCは円偏光板の剛性[MPa・mm]を表し、
前面板の温度23℃、相対湿度55%における引張弾性率をEW[MPa]、前面板の厚みをTW[mm]、粘着剤層の温度25℃における貯蔵弾性率をG’A[MPa]、粘着剤層の厚みをTA[mm]、円偏光板の温度23℃、相対湿度55%における引張弾性率をEP[MPa]、円偏光板の厚みをTP[mm]とするとき、A、B及びCはそれぞれ下記式:
A=EW×TW
B=G’A/TA
C=EP×TP
に従って算出される。〕
積層体10に対して、25℃の温度において、前面板11側を内側にして屈曲半径が1.5mmとなるように繰返しの屈曲を行った場合、屈曲部において前面板11や円偏光板13(特に位相差板15)にクラックが生じにくい傾向にある。積層体10は、25℃の温度において前面板11側を内側にして屈曲半径が1.5mmで繰返しの屈曲を行ったとき、円偏光板13に最初にクラックが生じる屈曲回数が好ましくは20万回以上であり、より好ましくは30万回以上であり、さらに好ましくは40万回以上であり、特に好ましくは50万回以上である。繰返し屈曲耐久性の試験は、後述の実施例において説明する方法により行うことができる。
前面板11は、画像表示装置の視認側の最表面を構成することができる。前面板11は、画像表示装置の前面を保護する機能を有することができる。前面板11は、タッチセンサとしての機能、ブルーライトカット機能、視野角調整機能等を有するものであってもよい。
前面板11の層構成としては、視認側から順に、例えばハードコート層/基材フィルム、ハードコート層/基材フィルム/ハードコート層、耐摩耗層/ハードコート層/基材フィルム、耐摩耗層/ハードコート層/基材フィルム/ハードコート層、耐摩耗層/プライマー層/ハードコート層/基材フィルム、耐摩耗層/プライマー層/ハードコート層/基材フィルム/ハードコート層、ハードコート層/基材フィルム/粘着剤層/耐衝撃性フィルム、ハードコート層/基材フィルム/ハードコート層/粘着剤層/耐衝撃性フィルム、耐摩耗層/ハードコート層/基材フィルム/粘着剤層/耐衝撃性フィルム、耐摩耗層/ハードコート層/基材フィルム/ハードコート層/粘着剤層/耐衝撃性フィルム等が挙げられる。
粘着剤層12は、前面板11と円偏光板13との間に介在してこれらを貼合する層であることができる。粘着剤層12は、前面板11と円偏光板13とに直接接触して配置されることが好ましい。本明細書において「粘着剤」とは、硬化反応後の状態が高粘度液体又はゲル状固体であり、常温(例えば温度23℃~25℃、相対湿度55~60%)で短時間、僅かな圧力を加えるだけで接着できるもの、例えば感圧式接着剤とも呼ばれるものである。一方、本明細書において「接着剤」とは、粘着剤(感圧式接着剤)以外の接着剤をいい、硬化反応後の状態が固体状であり、硬化後の25℃における弾性率の範囲が100MPa以上のものをいう。粘着剤層12は、1層からなるものであってもよく、又は2層以上からなるものであってもよいが、好ましくは1層からなるものである。
円偏光板13は、後述する重合性液晶化合物の硬化物からなる位相差層を含む。図1に示すように、円偏光板13は、直線偏光板14と位相差板15とを備えることができる。円偏光板13は、直線偏光板14側に粘着剤層12が積層されることができる。円偏光板13は、積層体10を備える画像表示装置の視認側から積層体10を通って入射する光(外光)を円偏光に変換することができる。直線偏光板14の吸収軸と位相差板15の遅相軸とが所定の角度となるように直線偏光板と位相差板とが配置された円偏光板13は、画像表示装置中の表示素子で反射した外光を吸収することができるため、積層体10に反射防止フィルムとしての機能を付与することができる。
直線偏光板14は、偏光子層として、ポリビニルアルコール(以下、「PVA」と略すこともある。)系樹脂フィルムを含むものであってもよく、二色性色素及び重合性化合物を含む組成物を配向させ、重合性液晶化合物を重合させた硬化膜であってもよい。二色性色素及び重合性化合物を含む組成物を塗布し硬化させてなる偏光子層は、延伸工程を含むPVA系樹脂フィルムの偏光子層に比べて、屈曲方向に制限がないため好ましい。
直線偏光板14は、偏光子層のみを含むものであってもよいし、偏光子層に加えて、保護層、基材、熱可塑性樹脂フィルム、オーバーコート層及び配向膜のいずれか1以上をさらに含んでいてもよい。直線偏光板14の厚みは、例えば1μm以上50μm以下であり、好ましくは5μm以上30μm以下である。
偏光子層としては、例えば、ポリビニルアルコール(以下、「PVA」と略すこともある。)系フィルム、部分ホルマール化PVA系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質による染色処理、及び延伸処理が施されたもの等が挙げられる。光学特性に優れることから、PVA系樹脂フィルムをヨウ素で染色し一軸延伸して得られた偏光子層を用いることが好ましい。
直線偏光板14の偏光子層側の面に、オーバーコート層(以下、OC層ともいう)を設けることができる。OC層を構成する材料としては、例えば光硬化性樹脂や水溶性ポリマー等が挙げられる。光硬化性樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、(メタ)アクリルウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げられる。水溶性ポリマーとしては、例えば、ポリ(メタ)アクリルアミド系ポリマー;ポリビニルアルコール、及びエチレン-ビニルアルコール共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、(メタ)アクリル酸又はその無水物-ビニルアルコール共重合体等のビニルアルコール系ポリマー;カルボキシビニル系ポリマー;ポリビニルピロリドン;デンプン類;アルギン酸ナトリウム;ポリエチレンオキシド系ポリマー等が挙げられる。OC層の厚さは、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましく、10μm以下であることがさらに好ましく、5μm以下であってもよく、また、0.05μm以上であり、0.5μm以上であってもよい。
保護層は、偏光子層の表面を保護する機能を有する。積層体において、直線偏光板14は通常、保護層が偏光子層より前面板11側となるように配置されることができる。
位相差板15は、重合性液晶化合物の硬化物からなる位相差層を含む。位相差板15は、1層又は2層以上の位相差層を含むことができる。位相差板15が2層の位相差層を含む場合、偏光子層側から順に第1位相差層と第2位相差層ということがある。位相差層は、1層であってもよく2層以上であってもよい。位相差層は、その表面を保護するオーバーコート層、及び位相差層を支持する基材フィルム等を有していてもよい。位相差層としては、例えばλ/4の位相差を与える位相差層(λ/4層)、λ/2の位相差を与える位相差層(λ/2層)及びポジティブC層等が挙げられる。位相差板15は、好ましくはλ/4層を含み、さらに好ましくはλ/4層とλ/2層又はポジティブC層の少なくともいずれかとを含む。位相差板15がλ/2層を含む場合、直線偏光板14側から順にλ/2層及びλ/4層を積層する。位相差板15がポジティブC層を含む場合、直線偏光板14側から順にλ/4層及びポジティブC層を積層してもよく、直線偏光板14側から順にポジティブC層及びλ/4層を積層してもよい。位相差板15の厚みは、例えば0.1μm以上10μm以下であり、好ましくは0.5μm以上8μm以下である。
直線偏光板14と位相差板15とは後述の貼合層により接合されていてよい。
層間貼合層は、第1位相差層と第2位相差層との間に配置され、第1位相差層と第2位相差層とを貼合する機能を有する。層間貼合層は、接着剤又は粘着剤から構成されることができる。層間貼合層は、好ましくは接着剤層である。
積層体10は、直線偏光板14と位相差板15との貼合のために、及び積層体10と後述するタッチセンサパネルや画像表示素子との貼合のために貼合層をさらに含んでいてもよい。貼合層は接着剤又は粘着剤から形成することができる。接着剤及び粘着剤については、上述の層間貼合層の接着剤及び粘着剤の説明が適用される。
タッチセンサパネルとしては、タッチされた位置を検出可能なセンサであれば、検出方式は限定されることはなく、抵抗膜方式、静電容量結合方式、光センサ方式、超音波方式、電磁誘導結合方式、表面弾性波方式等のタッチセンサパネルが例示される。低コストであることから、抵抗膜方式、静電容量結合方式のタッチセンサパネルが好適に用いられる。タッチセンサパネルは、積層体の視認側とは反対側に配置されることができる。
画像表示素子は、例えば液晶セル、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示素子、無機エレクトロルミネッセンス(無機EL)表示素子、プラズマ表示素子、電界放射型表示素子等が挙げられる。
積層体は、前面板と円偏光板とを粘着剤層を用いて貼合することにより製造することができる。粘着剤層は粘着シートとして準備することができる。粘着シートは、例えば離型処理が施された剥離フィルム(以下、セパレータともいう)上に粘着剤からなる層をシート状に形成しておき、その粘着剤層上にさらに別の剥離フィルムを貼合する方式等により作製することができる。一方の剥離フィルムを剥離した粘着シートを一方の層に貼合し、次いで他方の剥離フィルムを剥離し、他方の層を貼合する方法により各層を貼合することができる。
本発明に係る画像表示装置は、上記積層体を含む。画像表示装置は特に限定されず、例えば有機EL表示装置、無機EL表示装置、液晶表示装置、電界発光表示装置等の画像表示装置が挙げられる。画像表示装置はタッチパネル機能を有していてもよい。積層体は、屈曲または折り曲げ等が可能な可撓性を有する画像表示装置に好適である。画像表示装置において、積層体が前面板を有する場合、積層体は、前面板を外側(画像表示素子側とは反対側、すなわち視認側)に向けて、画像表示装置の視認側に配置される。
接触式膜厚測定装置(株式会社ニコン製「MS-5C」)を用いて測定した。ただし、偏光子層および配向膜については、レーザー顕微鏡(オリンパス株式会社製「OLS3000」)を用いて測定した。
G’A[MPa]は、粘弾性測定装置(MCR-301、Anton Paar社)を用いて測定した。実施例および比較例で用いたものと同じ粘着シートを幅30mm×長さ30mmにして、剥離フィルムを剥がし、厚みが150μmとなるように複数枚積層してガラス板に接合後、測定チップと接着した状態で-20℃~100℃の温度領域で周波数1.0Hz、変形量1%、昇温速度5℃/分の条件下にて測定を行った。
EW[MPa]及びEP[MPa]は、温度23℃、相対湿度55%において、引張り試験機(AG-1S、株式会社島津製作所製)を用いて測定した。測定対象が面内に位相差を有する場合、遅相軸方向の引張弾性率を測定した。
(メタ)アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)として、移動相にテトラヒドロフランを用い、下記のサイズエクスクルージョンクロマトグラフィー(SEC)により求めた。
測定する(メタ)アクリル系ポリマーを約0.05質量%の濃度でテトラヒドロフランに溶解させ、SECに10μL注入した。移動相は、1.0mL/分の流量で流した。カラムとして、PLgel MIXED-B(ポリマーラボラトリーズ製)を用いた。検出器にはUV-VIS検出器(商品名:Agilent GPC)を用いた。
図3に示すように、2つのステージ501、502を備えた屈曲装置(Science Town社製、STS-VRT-500)を準備し、2つのステージ501、502を間隔C1で配置し、積層体500の幅方向の中心が間隙C1の中心に位置するように固定して配置した(図3(a))。このとき、ステージ501、502の上に前面板が上方となるように積層体500を配置した。このステージ501、502は、2つのステージの間隔C1を中心に揺動可能であり、初期は、2つのステージ501、502は同一平面を構成する。2つのステージ501、502を位置P1及び位置P2を回転軸の中心として上方に90度回転させて2つのステージ501、502を閉じ、載置台の間隙C1に対応する積層体500の領域に曲げの力を付加し、対向する前面板同士の間隔C2が3.0mm(屈曲半径1.5mm)となるようにした(図3(b))。その後、再びステージ501、502を開いた(図3(a))。以上の一連の動作を1回の屈曲と定義する。この動作を繰り返し、前面板または位相差板へ最初にクラックが生じるまでの屈曲回数を数えた。評価の基準は以下の通りである。A又はBを合格とした。
A:屈曲回数が50万回以上でもクラックが発生していない。
B:屈曲回数が20万回以上50万回未満で、クラックが発生した。
C:屈曲回数が10万回以上20万回未満で、クラックが発生した。
D:屈曲回数が10万回未満で、クラックが発生した。
積層体から、長辺150mm×短辺70mmの長方形の大きさの小片をスーパーカッターを用いて切り出し、小片の前面板側とは反対側の表面を粘着剤層を介してアクリル板に貼合した。そして、23℃、相対湿度55%の環境下で、小片に対して、評価用ペンを小片の前面板の最表面から5cmの高さにペン先が位置しかつペン先が下向きとなるように保持し、その位置から評価用ペンを落下させた。評価用ペンとして、重量が5.6gであり、ペン先の直径が0.75mmのペンを用いた。評価用ペンを落下させた後の小片について、積層体の前面板側から目視での観察により以下の評価基準に基づいて打痕を評価した。A,B又はCを合格とした。
A:打痕が観測されない。
B:打痕が少し観測される。
C:打痕が観察される。
D:打痕がはっきり観察される。
アクリル酸n-ブチル70質量部、アクリル酸メチル20質量部、アクリル酸1.0質量部を共重合させて、アクリル系ポリマーを調製した。このアクリル系ポリマーの重量平均分子量Mwは150万であった。
アクリル酸n-ブチル98.9質量部、アクリル酸1.1質量部を共重合させて、アクリル系ポリマーを調製した。アクリル系ポリマーを調製した。このアクリル系ポリマーの重量平均分子量Mwは136万であった。
アクリル酸n-ブチル70.4質量部、アクリル酸2-エチルヘキシル45質量部、アクリル酸4-ヒドロキシブチル1質量部を共重合させて、アクリル系ポリマーを調製した。このアクリル系ポリマーの重量平均分子量Mwは80万であった。
アクリル酸n-ブチル68質量部、アクリル酸メチル30質量部、アクリル酸2-ヒドロキシエチル1質量部、アクリル酸1質量部を共重合させて、アクリル系ポリマーを調製した。このアクリル系ポリマーの重量平均分子量Mwは135万であった。
(前面板の準備)
特開2018-119141号公報の実施例4に従って前面板[ポリアミドイミドフィルム、厚み40μm(TW=0.04mm)、EW=5700MPa]を作製した。
基材フィルム(トリアセチルセルロースフィルム、製品名:KC2UAW、コニカミノルタ株式会社、厚み25μm)上に、配向膜形成用組成物を塗布した。塗膜を乾燥させた後、偏光UVを照射して、配向膜(厚み0.1μm)を形成した。配向膜上に、重合性液晶化合物および二色性色素を含む組成物を塗布した。重合性液晶化合物を配向し、硬化させて、偏光子層(厚み1.8μm)を形成した。偏光子層上に、オーバーコート層形成用組成物を塗布し、乾燥させて、オーバーコート層(厚み1μm)を形成した。
円偏光板の基材フィルムと前面板のポリイミド系樹脂フィルムとを、粘着剤層P2[厚み25μm(TW=0.025mm)]により積層した。
得られた積層体について繰返し屈曲耐久性試験及び打痕防止性の評価を行った。結果を表1に示す。
表1に示す前面板、粘着剤層及び円偏光板の基材フィルムを用いて、実施例1と同様の手順で積層体を作製した。結果を表1に示す。なお、実施例7及び8において用いたハードコート(HC)層付前面板(HC-PAI)は、以下のようにして作製した。
(HC-PAIの作製方法)
実施例1において前面板として用いたポリアミドイミドフィルムの一方の面に、下記HC層形成用組成物を硬化後の厚みが10μmになるように塗工した。得られた塗膜を温度80℃で5分間乾燥し、UV照射装置(SPOT CURE SP-7、ウシオ電機株式会社製)を用いて、露光量500mJ/cm2(365nm基準)のUV光を照射してHC層を形成した。以上のようにして、HC層(厚み10μm)/PAI(厚み40μm)の層構成を有する前面板(HC-PAI)を得た。
(ハードコート(HC)層形成用組成物)
HC層形成用組成物は、多官能アクリレート(Miramer M340、Miwon Specialty Chemical製)30質量部と、ナノシリカゾルのプロピレングリコールモノメチルエーテル分散体(12nm、固形分40%)50質量部と、エチルアセテート17質量部と、光重合開始剤(Irgacure-184、Ciba Corporation製)2.7質量部と、フッ素系添加剤(KY1203、信越化学工業株式会社製)0.3質量部とを含む。
Claims (9)
- 前面板と、粘着剤層と、円偏光板とをこの順に備え、
前記円偏光板は、重合性液晶化合物の硬化物からなる位相差層を含み、
下記式(1)を満たす積層体。
20<(A×B×C)/1000<380 (1)
〔式中、
Aは前記前面板の剛性[MPa・mm]、Bは前記粘着剤層の応力緩和性[MPa/mm]、及びCは前記円偏光板の剛性[MPa・mm]を表し、
前記前面板の温度23℃、相対湿度55%における引張弾性率をEW[MPa]、前記前面板の厚みをTW[mm]、前記粘着剤層の温度25℃における貯蔵弾性率をG’A[MPa]、前記粘着剤層の厚みをTA[mm]、前記円偏光板の温度23℃、相対湿度55%における引張弾性率をEP[MPa]、前記円偏光板の厚みをTP[mm]とするとき、A、B及びCはそれぞれ下記式:
A=EW×TW
B=G’A/TA
C=EP×TP
に従って算出される。〕 - 前記Aは、290MPa・mm以下である、請求項1に記載の積層体。
- 前記Bは、4MPa/mm以下である、請求項1又は2に記載の積層体。
- 前記Cは、380MPa・mm以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記円偏光板側にタッチセンサパネルをさらに有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記前面板は、耐摩耗層を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記耐摩耗層は、ハードコート層の視認側に形成されている、請求項6に記載の積層体。
- 前記耐摩耗層は、前記前面板の視認側表面を構成する、請求項6又は7に記載の積層体。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の積層体を備える、画像表示装置。
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