JP6727682B1 - 液状組成物、および爪またはアクセサリー類の表面の光沢鏡面化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]紫外線硬化樹脂を含有するUV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布して、UV光またはLED光により硬化させて紫外線硬化樹脂を含有する表面層を形成させる工程、
前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、
前記乾燥面を擦り込む工程、および
前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
を含み、
前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする、爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法、
[2]爪またはアクセサリー類の表面に、揮発乾燥型塗料を塗布、乾燥して、揮発乾燥型塗料の表面層を形成させる工程、
前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、
前記乾燥面を擦り込む工程、および
前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
を含み、
前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする、爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法
に関する。
エフェクト顔料と、
当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体と、
を内容物として含有し、
且つ樹脂成分を含有しない
ことを特徴とする。
前記紫外線硬化樹脂としては、UV塗料が挙げられる。
前記UV塗料としては、ジェルネイル用のベースコート、カラーコート、トップコートに用いられるネイル塗料、アクセサリー類に使用させるカラー塗料が挙げられる。
また、「ミラーネイル」とは、爪の表面を輝く鏡のようなメタリック状にすることをいう。また、本発明では、爪やアクセサリー類の表面を前記のようなメタリック状にすることをミラー化ともいう。
「オーロラネイル」とは、爪の表面を玉虫色の状態にすることをいう。また、本発明では、爪やアクセサリー類の表面を前記のような玉虫色にすることをオーロラ化ともいう。
また、本発明では、前記光沢鏡面様にすることを光沢鏡面化ともいう。
例えば、通常の顔料は1μm以下の径の粒子からなるが、パール顔料は数10μm程度の粒径であり、光を多重反射することで美しい光沢を放つことができる。ラメ顔料やメタリック顔料は、一般にパール顔料よりもさらに大きな粒径の顔料である。
本発明の液状組成物では、前記エフェクト顔料を含む液状物となっており、従来のミラーネイルやオーロラネイルで一般に使用されているミラーパウダーのように粉末状物とは相違したものとなっている。
本発明の液状組成物中における前記エフェクト顔料の含有量としては、所望の効果を得やすいという観点から、5〜45重量%が好ましく、8〜42重量%がより好ましく、10〜40重量%さらに好ましい。
本発明では、前記水溶性有機溶剤を使用していることで、アセトン、トルエン、酢酸エチルなどのような揮発性有機溶剤に特有の刺激臭がしないため、換気扇を回すなどの手間がなく、特にネイルサロンのように液状組成物の使用頻度が多い環境下でも好適に使用することができる。
中でも、エフェクト顔料の分散性、取扱い性および経済性に優れる観点から、水とエタノールとの混合媒体であることが好ましい。
前記混合媒体中における水とエタノールとの重量比率(水:エタノール)は2:8〜6:4が好ましい。
これに対して、本発明の液状組成物では、前記樹脂成分を含有していないことから、UV塗料や揮発乾燥型塗料とは相違したものである。
また、本発明の液状組成物が、樹脂成分を含有していないにも関わらず、前記のような光沢表面様にすることが可能である理由については、本発明の液状組成物を塗布する対象物であるUV塗料が紫外線硬化樹脂を含有しており、また揮発乾燥型塗料も合成樹脂を含有している点に特徴がある。すなわち、UV塗料の紫外線硬化樹脂が硬化した表面層や揮発乾燥型塗料の合成樹脂が乾燥した表面層に本発明の液状組成物を塗布し、水系媒体を乾燥させた後に、前記表面層の表面に付着したエフェクト顔料を擦り込むことで、エフェクト顔料の向きが整い、光の反射角度が均一化されて、前記表面層を光沢表面様にすることができる。
紫外線硬化樹脂を含有するUV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布して、UV光またはLED光により硬化させて紫外線硬化樹脂を含有する表面層を形成させる工程と、
前記表面層に本発明の液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、および
前記乾燥面を擦り込む工程、
を含む。
前記UV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布する手法、これにUV光またはLED光により硬化させる手法については、例えば、ネイル業界やアクセサリー業界などのUV塗料を日常的に使用する分野において公知の方法であればよいが、特に限定はない。
この場合、所望の場所に塗布ができるので、ミラーパウダーをふりかける従来法と比べて、エフェクト顔料の無駄が減り、経済性が向上する。
また、刷毛、筆などで塗布面を模様化したデザインも可能であり、高度なデザイン技法にも対応できる。
また、爪の表面に予め所望のデザインが施された空隙のあるシールなどを貼っておき、そのシールの上から本発明の液状組成物を塗布した後、前記シールを剥がすことで、所望の形状を有する光沢のデザインを、爪やアクセサリー類の表面に設けることができる。
なお、乾燥の程度としては、塗布面が液状でなくなったのが確認できる程度であればよく、特に限定はない。
前記の擦り込みを行うことで、乾燥面にあり不整列になっているエフェクト顔料が、硬化したUV塗料の表面層に擦り込まれることで、エフェクト顔料の向きが整い、光の反射角度が均一化されて、爪の表面が光沢鏡面様になる。
爪またはアクセサリー類の表面に、揮発乾燥型塗料を塗布、乾燥して、揮発乾燥型塗料の表面層を形成させる工程と、
前記表面層に請求項1〜3、5のいずれかに記載の液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、および
前記乾燥面を擦り込む工程、
を含む。
前記コート剤としては、揮発乾燥型塗料用の市販されているコート剤を用いればよく、特に限定はない。
また、前記コート剤の塗布方法についても、公知の方法であればよく、特に限定はない。
前記液状組成物1は、エフェクト顔料2および水系溶媒3を含有する。
図1(a)は、爪4の表面に形成されたベースコート5(紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する層)の表面に、前記液状組成物1を塗布した状態を示す。
前記液状組成物1中では、水系溶媒3中にエフェクト顔料2が均一に分散された状態で存在している。
図1(b)は、図1(a)で示す液状組成物1から、乾燥により、水系溶媒2が揮発して塗布面が液状でなくなった状態を示す。
エフェクト顔料2は、ベースコート5の表面に付着するが、向きが不整列になっているため、光の反射角度がランダムになり、光沢鏡面様とはならない。
図1(c)は、図1(b)で示した乾燥面を、アイシャドウチップ6で擦りつけている状態を示し、図1(d)は擦りつけが完了した状態を示す。
アイシャドウチップ6で擦りつけることで(図1(c))、ベースコート5の表面に付着したエフェクト顔料2の向きが整うことになり(図1(d))、光の反射角度が均一化されて、爪の表面が光沢鏡面化する。光沢鏡面化したことについては、目視で確認することができる。
図1(e)は、前記エフェクト顔料2が脱落しないように、トップコート7を塗布した状態を示す。
トップコート7は、前記エフェクト顔料2を保護し、また無色であるため光沢鏡面様になった爪の状態を長く保つことが可能になる。
例えば、本発明の液状組成物を塗布する、紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料の色を様々な色にしておくことで、多彩にミラー化した表面やオーロラ化した表面にすることができる。
下記の表1に示す組成の範囲内で、エフェクト顔料、水系媒体(水とエタノールとの混合物)を混合して、液状組成物を作製した。得られた液状組成物はいずれも、撹拌して目視をしたところ、エフェクト顔料が均一に分散されていた。
実施例1で得られた液状組成物を用いて爪の光沢鏡面化を行った。
まず、紫外線硬化樹脂を含有する市販のジェルネイル(ベースコート)、次いでこのベースコートの上にノンワイプ型のクリアジェルを、刷毛を用いて爪の全面に塗布して、UV光により硬化させた。
次いで、硬化したジェルネイルの表面に実施例1で得られた液状組成物を、刷毛を用いて爪の全面に塗布した。刷毛に液状組成物を含ませることで、塗布は簡単にできた。
次いで、数分間室温で静置することで液状組成物の水系媒体を乾燥させ、塗布面が液状でなくなったのを確認してから、アイシャドウチップを用いて塗布面を軽い力で擦り込んだ。
擦りつけた表面は、光沢鏡面様になっていった。
液状組成物の塗布面が光沢鏡面様になったのを確認した後、市販のジェルネイル(トップコート)を刷毛で塗布して、UV光により硬化させた。
上記のようにして得られた爪の全面は、通常のミラーパウダーを用いたミラーネイルやオーロラネイルと同様に光沢鏡面化していた。また、通常のミラーネイルやオーロラネイルのような、ミラーパウダーによる周囲の汚れがほとんどなく、極めて簡便に爪の表面を光沢鏡面様にすることが可能であった。
実施例1で得られた液状組成物を用いてつけ爪の光沢鏡面化を行った。
まず、市販の付け爪を付け爪専用の台に設置した。
次いで、紫外線硬化樹脂を含有する市販のジェルネイル(ベースコート)、次いでこのベースコートの上にノンワイプ型のクリアジェルを、刷毛を用いて前記付け爪の全面に塗布して、UV光により硬化させた。
次いで、硬化したジェルネイルの表面に実施例1で得られた液状組成物を、刷毛を用いて付け爪の全面に塗布した。刷毛に液状組成物を含ませることで、塗布は簡単にできた。
次いで、数分間室温で静置することで液状組成物の水系媒体を乾燥させ、塗布面が液状でなくなったのを確認してから、アイシャドウチップを用いて塗布面を軽い力で擦り込んだ。
擦りつけた表面は、光沢鏡面様になっていった。
液状組成物の塗布面が光沢鏡面様になったのを確認した後、市販のジェルネイル(トップコート)を刷毛で塗布して、UV光により硬化させた。
上記のようにして得られた付け爪の全面は、通常のミラーパウダーを用いたミラーネイルやオーロラネイルと同様に光沢鏡面化していた。また、通常のミラーネイルやオーロラネイルのような、ミラーパウダーによる周囲の汚れがほとんどなく、極めて簡便に付け爪の表面を光沢鏡面様にすることが可能であった。
ジェルネイルのかわりに、市販の揮発乾燥型塗料(ネイルポリッシュ)を用いたベースコートを常法に基づいて形成した以外は、実施例2、3と同様にして、実施例1で得られた液状組成物を用いて爪および付け爪の表面を光沢鏡面化したところ、実施例2、3と同程度の光沢鏡面様にすることができることを確認した。
2 エフェクト顔料
3 水系溶媒
4 爪
5 ベースコート(紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する層)
6 アイシャドウチップ
7 トップコート
Claims (2)
- 紫外線硬化樹脂を含有するUV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布して、UV光またはLED光により硬化させて紫外線硬化樹脂を含有する表面層を形成させる工程、
前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、
前記乾燥面を擦り込む工程、および
前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
を含み、
前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする、
爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法。 - 爪またはアクセサリー類の表面に、揮発乾燥型塗料を塗布、乾燥して、揮発乾燥型塗料の表面層を形成させる工程、
前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、
前記乾燥面を擦り込む工程、および
前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
を含み、
前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする、爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法。
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