JP6650798B2 - 重荷重用ラジアルタイヤ - Google Patents
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Description
この際、リブブロックのうち、開サイプと周方向溝とのなす角部周辺は、他の部分に比べて剛性が低いため、タイヤチェーンを介して接地圧が作用した際のタイヤ幅方向への変形量が大きい。そのため、周方向溝のうち、リブブロックの角部周辺では、溝容積の低下により排水性能が悪化するという課題がある。
また、中央角部にタイヤチェーンを介して接地圧が局所的に作用するのを抑制できるので、リブ列のチェーンへたりを抑制できる。すなわち、タイヤチェーンを取り外した後、リブ列を復元変形させることができ、タイヤ寿命の低下を抑制できる。なお、トレッド踏面部において、最も接地圧が作用し易いタイヤ赤道面の近くに位置する前記中央開口部を前記仮想直線から離すことで、上述した作用効果が顕著に奏功される。
この場合、中央周方向溝の溝深さに対する溝幅の割合が1.0以上に設定されているため、仮にリブ列(中央角部)がタイヤ幅方向に膨出変形したとしても、中央周方向溝がリブ列によって閉塞されるのを抑制できる。その結果、排水性能及びタイヤ寿命の低下を抑制できる。
この場合、リブブロックに閉サイプが形成されているため、開サイプを形成する場合に比べてサイプ形成によるリブブロックの剛性低下を抑制した上で、サイプによる排水性能及びエッジ効果を確保できる。
この場合、同一のリブブロックに閉サイプを2本形成することで、サイプの増加によるリブ列のタイヤ幅方向への膨出変形を抑制した上で、サイプによる排水性能及びエッジ効果を確保できる。
この場合、第2リブ列のうち、閉サイプにおける延在方向の両端部が位置して剛性が比較的低い部分をタイヤ周方向で避けた位置に、第1リブ列に形成された開サイプの前記中央開口部が配置されることになる。これにより、第2リブ列のリブブロックのうち、第1リブ列に形成された開サイプの前記中央開口部にタイヤ幅方向で対向する部分の剛性を確保し、タイヤ幅方向への膨出変形を抑制できる。そのため、仮に第1リブ列におけるリブブロックの中央角部がタイヤ幅方向に膨出変形したとしても、中央周方向溝がリブ列によって閉塞されるのを抑制できる。
この場合、第2リブ列のうち、閉サイプにおける延在方向の全体が位置して剛性が比較的低い部分をタイヤ周方向で避けた位置に、第1リブ列に形成された開サイプの前記中央開口部が配置されることになる。これにより、第2リブ列のリブブロックのうち、第1リブ列に形成された開サイプの前記中央開口部にタイヤ幅方向で対向する部分の剛性を確保し、タイヤ幅方向への膨出変形を抑制できる。そのため、仮に第1リブ列におけるリブブロックの中央角部がタイヤ幅方向に膨出変形したとしても、中央周方向溝がリブ列によって閉塞されるのを確実に抑制できる。
ところで、中央周方向溝の底面に石噛み防止用の突起等が形成されている場合には、リブ列がタイヤ幅方向に変形する際、リブ列のうちトレッド踏面部の近傍に位置する部分が突起との接触部分を支点にして局所的に変形することで、中央周方向溝の開口部(トレッド踏面部上での開口部)が閉塞されるおそれがある。
これに対して、中央周方向溝の底面を平滑面に形成することで、リブ列におけるタイヤ径方向の高さを確保し、リブ列のうちトレッド踏面部の近傍に位置する部分が局所的に変形するのを抑制できる。この場合、リブ列のうち、主にタイヤ径方向の中央部分がタイヤ幅方向に膨出変形する。その結果、中央周方向溝の開口部が閉塞されるのを確実に抑制し、タイヤチェーンの装着時における中央周方向溝による排水性能の低下を抑制できる。
なお、図中における鎖線CLは、タイヤ赤道面を示している。本実施形態のタイヤ1は、タイヤ赤道面CLを間に挟んで左右非対称のパターンとされている。以下の説明では、タイヤ赤道面CLに対して図面左側をタイヤ幅方向の一方側、図面右側をタイヤ幅方向の他方側として説明する。
また、上述したトレッド踏面部11とは、タイヤ1が生産若しくは使用される地域毎の産業規格(例えば、日本国の「JATMA Year Book」、アメリカ合衆国の「TRA Year Book」、欧州の「ETRTO Standard Manual」等)に規定されている規定内圧・規定荷重でのトレッド部の接地面をいう。
また、トレッド踏面部11のうち、一方側周方向溝13よりもタイヤ幅方向の一方側に位置する部分は、一方側ショルダー陸部(一方側の端部)25を構成している。トレッド踏面部11のうち、他方側周方向溝14よりもタイヤ幅方向の他方側に位置する部分は、他方側ショルダー陸部(他方側の端部)26を構成している。
さらに、他方側開サイプ32の中央開口部32aは、タイヤ周方向において、少なくとも一方側閉サイプ42a,42bの両端部に対して離れた位置に形成されている。図1の例では、他方側開サイプ32の中央開口部32aは、タイヤ周方向において、一方側閉サイプ42a,42b全体に対して離れた位置に形成されている。
この構成によれば、タイヤ1にタイヤチェーンCを装着した状態において、リブブロック41,43の中央角部(中央周方向溝12と開サイプ31,32とのなす角部)が、平面視においてタイヤチェーンCに重ならない位置に配置される。したがって、リブブロック41,43の中央角部にタイヤチェーンCを介して接地圧が局所的に作用するのを抑制できるので、リブブロック41,43の中央角部でのタイヤ幅方向への膨出変形を抑制できる。その結果、タイヤチェーンCの装着時における中央周方向溝12の溝容積の低下を抑制し、排水性能の低下を抑制できる。
また、リブブロック41,43の中央角部にタイヤチェーンCを介して接地圧が局所的に作用するのを抑制できるので、リブ列21,22のチェーンへたりを抑制できる。すなわち、タイヤチェーンCを取り外した後、リブ列21,22を復元変形させることができ、タイヤ寿命の低下を抑制できる。なお、トレッド踏面部11において、最も接地圧が作用し易いタイヤ赤道面CLの近くに位置する中央開口部31a,32aを交点Oから離すことで、上述した作用効果が顕著に奏功される。
この構成によれば、第2リブ列のうち、閉サイプが位置して剛性が比較的低い部分をタイヤ周方向で避けた位置に、第1リブ列に形成された開サイプの中央開口部が配置されることになる。そのため、第2リブ列のリブブロックのうち、第1リブ列に形成された開サイプの中央開口部にタイヤ幅方向で対向する部分の剛性を確保し、タイヤ幅方向への膨出変形を抑制できる。そのため、仮に第1リブ列におけるリブブロックの中央角部がタイヤ幅方向に膨出変形したとしても、中央周方向溝12がリブ列21,22によって閉塞されるのを抑制できる。
これに対して、本実施形態では、中央周方向溝12の底面が平滑面に形成されているため、リブ列21,22におけるタイヤ径方向の高さを確保し、リブ列21,22のうちトレッド踏面部11の近傍に位置する部分が局所的に変形するのを抑制できる。この場合、リブ列21,22のうち、主にタイヤ径方向の中央部分がタイヤ幅方向に膨出変形する。その結果、中央周方向溝12の開口部が閉塞されるのを確実に抑制し、タイヤチェーンCの装着時における中央周方向溝12による排水性能の低下を抑制できる。
上述した実施形態では、開サイプ31,32の中央開口部31a,32aのみが交点Oからタイヤ周方向にトレッド幅TWの15%以上離れた位置に形成された構成について説明したが、これに限られない。すなわち、開サイプ31,32のうち一方側周方向溝13及び他方側周方向溝14に開口する開口部が交点Oからタイヤ周方向にトレッド幅TWの15%以上離れた位置に形成されていても構わない。
また、同一のリブブロック41,43上での閉サイプの数は、適宜設計変更が可能である。
上述した本実施形態では、開サイプ31,32のうち仮想直線Lの最も近くに位置する開サイプ31,32が、仮想直線Lと交差している場合について説明したが、これに限られない。
11…トレッド踏面部
12…中央周方向溝(周方向溝)
13…一方側周方向溝(周方向溝)
14…他方側周方向溝(周方向溝)
15…一方側ラグ溝
16…他方側ラグ溝
21…一方側リブ列(リブ列、第1リブ列、第2リブ列)
22…他方側リブ列(リブ列、第1リブ列、第2リブ列)
25…一方側ショルダー陸部(一方側の端部)
26…他方側ショルダー陸部(他方側の端部)
31…一方側開サイプ(開サイプ)
31a…中央開口部(開口部)
32…他方側開サイプ(開サイプ)
32a…中央開口部(開口部)
41…一方側リブブロック(リブブロック)
42a,42b…一方側閉サイプ(閉サイプ)
43…他方側リブブロック(リブブロック)
44a,44b…他方側閉サイプ(閉サイプ)
Claims (7)
- トレッド踏面部にリブラグパターンが形成された重荷重用ラジアルタイヤであって、
前記リブラグパターンは、
タイヤ周方向に延びるとともに、タイヤ幅方向に間隔をあけて形成された複数の周方向溝と、
前記トレッド踏面部におけるタイヤ幅方向の一方側の端部に形成された一方側ラグ溝と、
前記トレッド踏面部におけるタイヤ幅方向の他方側の端部に形成された他方側ラグ溝と、を有し、
前記トレッド踏面部のうちタイヤ幅方向で隣り合う一対の前記周方向溝より区画されたリブ列には、タイヤ幅方向の両端部が前記一対の周方向溝に各別に開口する開サイプがタイヤ周方向に間隔をあけて形成され、
前記周方向溝のうち、最もタイヤ赤道面の近くに位置する中央周方向溝に開口するとともに、前記トレッド踏面部の平面視において、前記一方側ラグ溝のタイヤ幅方向の外端におけるタイヤ周方向の中央部と、この一方側ラグ溝にタイヤ周方向で最も近くに位置する前記他方側ラグ溝のタイヤ幅方向の外端におけるタイヤ周方向の中央部と、を結ぶ仮想直線に対して最も近くに位置する前記開サイプの開口部は、前記仮想直線からタイヤ周方向に、前記トレッド踏面部におけるタイヤ幅方向の大きさの15%以上離れた位置に形成されていることを特徴とする重荷重用ラジアルタイヤ。 - 前記中央周方向溝の溝深さに対する溝幅の割合が1.0以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
- 前記リブ列のうち、タイヤ周方向で隣り合う前記開サイプに区画されたリブブロックには、延在方向の両端部が前記リブブロック内で終端する閉サイプが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
- 前記閉サイプは、前記リブブロックにおいてタイヤ周方向に間隔をあけて2本形成されていることを特徴とする請求項3に記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
- 前記トレッド踏面部には、前記リブ列がタイヤ幅方向に間隔をあけて複数形成され、
複数の前記リブ列のうち、前記中央周方向溝に対してタイヤ幅方向の一方に隣接する第1リブ列に形成された前記開サイプの前記開口部は、前記中央周方向溝に対してタイヤ幅方向の他方に隣接する第2リブ列に形成された前記閉サイプにおける延在方向の両端部に対してタイヤ周方向で離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の重荷重用ラジアルタイヤ。 - 複数の前記リブ列のうち、前記第1リブ列に形成された前記開サイプの前記開口部は、前記第2リブ列に形成された前記閉サイプに対してタイヤ周方向に離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
- 前記中央周方向溝の底面は、平滑面になっていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
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