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JP6623713B2 - 注出補助部材および注出口付き包装袋 - Google Patents

注出補助部材および注出口付き包装袋 Download PDF

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JP6623713B2 JP2015226002A JP2015226002A JP6623713B2 JP 6623713 B2 JP6623713 B2 JP 6623713B2 JP 2015226002 A JP2015226002 A JP 2015226002A JP 2015226002 A JP2015226002 A JP 2015226002A JP 6623713 B2 JP6623713 B2 JP 6623713B2
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Description

この発明は,注出補助部材および注出口付き包装袋に関する。
細長い注出口部を備える包装袋は,狭い開口を持つ別容器に包装袋内の内容物を移し替えるのに便利である。しかしながら,細長い注出口部が柔らかい表裏フィルムだけで構成されていると,注出口部がふらついて内容物をこぼしてしまうことがある。また,包装袋をつぶしながらでなければ内容物を外に出すのは難しい。さらに,注出口部の表裏フィルム同士がくっついてしまうと,内容物を外に出しづらくなる。
そこで,注出口部内にやや硬質の補助部材を設けることが提案されている。特許文献1は,底壁とその両端部から立設された側壁を備える注出補助部材を注出口部内に取り付けた包装袋を開示する。注出補助部材によって細長い注出口部が安定化される。また注出補助部材によってフィルムが内側から支えられるので注出口が塞がってしまうこともない。包装袋をつぶさずとも内容物を外に取り出すことができる。
特開2014−122057号公報
しかしながら,特許文献1に記載の注出補助部材はフィルムを支える側壁の支持面が平坦に形成されており,さらには支持面の縁部が鋭角に形成されている。注出口部におけるフィルムは一般に外向きの膨らみを持つので,これを支える支持面(頂部)が平坦であると,支持面を有効に用いてすなわち広い面積でフィルムを支えることが難しく,フィルムに局所的に力が加わりがちになり,フィルムにシワが寄ってしまうおそれがある。また鋭角な縁部はフィルムを傷付ける可能性がある。
この発明は,包装袋(特にその注出口部ないしその付近)にシワが発生したり,包装袋が傷ついて破れたりすることを抑制することを目的とする。
この発明による注出補助部材は,包装袋の縁部の一部に形成される上記包装袋の内部空間と連通する細長い注出通路を備える注出口部の上記注出通路内に固定されて用いられるものであって,上記包装袋に取付けられる取付け面部と,上記取付け面部の幅方向の両側端部のそれぞれから同じ向きに突出する2つの支持部とを備え,上記取付け面部の幅が,上記取付け面部の厚さに上記支持部の突出量を加えた上記注出補助部材の高さよりも大きく,上記支持部の頂部が凸状に湾曲していることを特徴とする。
この発明は上述した注出補助部材を備える包装袋も提供する。この発明による包装袋は,表面フィルムと裏面フィルムを備え,表面フィルムと裏面フィルムとの間に内部空間を形成する包装袋本体と,上記表面フィルムと裏面フィルムとによって形成され,上記内部空間に連通する細長い注出通路を備える注出口部と,上記注出通路内に固定される注出補助部材とを備え,上記注出補助部材が,取付け面部と,上記取付け面部の幅方向の両側端部のそれぞれから同じ向きに突出し,上記注出通路の長手方向に沿ってのびる2つの支持部とを備え,上記取付け面部の幅が,上記取付け面部の厚さに上記支持部の突出量を加えた上記注出補助部材の高さよりも大きく,上記支持部の頂部が凸状に湾曲しており,上記取付け面部の上記支持部が突出する面と反対側の面が上記裏面フィルムに取り付けられ,上記取付け面部から突出する2つの支持部の頂部が上記表面フィルムの内面に接していることを特徴とする。
表面フィルムと裏面フィルムとによって包装袋本体の内部空間が形成される。典型的には表面フィルムと裏面フィルムの2枚のフィルムが用いられるが,1枚のフィルムを折り畳むことでも包装袋本体は作ることができる。表面フィルムおよび裏面フィルムは,1枚のフィルムを折り畳むことで包装袋本体の表面,裏面のそれぞれに位置するフィルム部分を含む。さらに包装袋本体は3枚以上のフィルムから形成されるものであってもよい。たとえば,底部に襠を形成するための底部フィルムを加えて,表面フィルムと,裏面フィルムと,底部フィルムの3枚のフィルムから包装袋本体を形成することもできる。
包装袋本体には,その内部空間に連通する細長い注出通路を備える注出口部が設けられており,この注出口部の注出通路内に上記注出補助部材が固定される。注出補助部材の幅は注出通路の通路幅よりも狭いのは言うまでもない。注出補助部材の長さは注出通路の長さに応じた長さを持つが,注出通路よりも長い長さを持つものであってもよい。注出補助部材は,取付け面部と,上記取付け面部の幅方向の両側端部のそれぞれから同じ向きに突出する2つの支持部から構成される。取付け面部の支持部が突出する面と反対側の面が裏面フィルムに取り付けられることで,取付け面部から突出する2つの支持部によって表面フィルムがその内側から支えられる。注出口部の注出通路には空間(隙間)が常時確保される。
この発明によると,取付け面部の幅が注出補助部材の高さよりも大きいので,注出通路の横断面の全体的な形状は,注出補助部材の幅方向に長手方向を持つ概略楕円形状を呈することになる。注出口部を形成する表面フィルムおよび裏面フィルムに,これらを互いに離す方向に大きな力が加わることはない。
注出補助部材が設けられることで外向きに支持される注出口部を形成する表面フィルムは外向きに膨らみを持つ。この外向きの膨らみに沿う凸状の湾曲形状を支持部の頂部が備えているので,支持部の頂部の広い範囲で表面フィルムを内側から支えることができる。これにより表面フィルムに局所的な力が加わりにくく,フィルムにかかる力が分散されるから,フィルムにシワが発生しにくくなる。また,支持部の頂部が滑らかに表面フィルムの内面に接するので,表面フィルムを傷つけるおそれもない。包装袋の外観を美しく維持する(シワのないものとする)ことができるとともに,注出補助部材の支持部によって包装袋が傷ついたり破れたりすることを抑制することができる。
好ましくは,上記注出補助部材は,支持部のすべての縁部および取付け面部のすべての縁部が凸状に湾曲している。注出補助部材を注出口部に取り付けるときに注出補助部材のどの部分が表面ないし裏面フィルムに接触しても,表面,裏面フィルムを傷つけることが抑制される。
好ましい実施態様では,上記注出補助部材は,上記注出通路内に取り付けられたときにつぶれない機械的強度を持つ合成樹脂によって形成される。注出補助部材が変形して注出通路の空間が狭まることが抑制される。
注出口付きパウチ袋の正面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のIII−III線に沿う拡大端面図である。 注出補助部材の拡大斜視図である。
図1は,内容物を充填する前の注出口付きパウチ袋(包装袋)の一部切り欠き正面図である。図1においてパウチ袋の周縁部における細かいドット模様で示す範囲はシール範囲である。図2は図1のII−II線に沿う断面図である。図2において,分かりやすくするために,上部が開口しており,後述する表面,裏面フィルムの間隔が少し広げられた状態が示され,またフィルムの厚さが強調して示されている。図3は図1のIII−III線に沿う拡大端面図である。図4は後述する注出補助部材の拡大斜視図である。
注出口付きパウチ袋1は,パウチ袋本体10と注出補助部材30とを備えている。
パウチ袋本体10は,正面から見て,全体的には四隅の角が丸められた縦長の方形の形状を持つ筒状のもので,その表裏面を形成する表面フィルム11および裏面フィルム12と,底部に襠部を形成する底部フィルム13とを備える,いわゆる底ガゼット・タイプ(スタンディング・タイプ)のものである。パウチ袋本体10を構成する表面,裏面および底部フィルム11,12,13は,それぞれ1枚のフィルム(継ぎ目の無いフィルム)によって構成される。パウチ袋本体10の両側部において表,裏面フィルム11,12の外縁部分が互いにシールされ,パウチ袋本体10の下部では底部フィルム13の外縁部分と表,裏面フィルム11,12の外縁部分とが互いにシールされている。シールはフィルム同士の接着(溶着を含む)により行なわれる。内容物を充填する前では,パウチ袋本体10の上部のみが開口し,また底部フィルム13はその中央部で山折りに折り畳まれて,表面フィルム11と裏面フィルム12との間に挟まれている。
開口しているパウチ袋本体10の上部から内容物が充填される。一般には,化粧水,乳液などの化粧品,水,ジュース,醤油,酢,油,ドレッシングなどの食料品,消毒液,シャンプー,リンスなどの薬品等,その他の液状物が充填される。もっとも,後述する注出口部20の通路を通過するものであれば粉状物,粒状物を充填してもよい。
内容物が充填されると,底部フィルム13はその折り畳み状態が解消されて下向きに下がりつつ次第に広がっていく。表面フィルム11,裏面フィルム12は次第にその間隔が広がり内部空間が大きくなる。内容物を充填した後,開口しているパウチ袋本体10の上部の表面フィルム11と裏面フィルム12とが接着され,これによりパウチ袋本体10内に内容物が密封される。また,表面フィルム11および裏面フィルム12の下端縁部によって,内容物が充填されたパウチ袋1を自立させることができる。
表面,裏面および底部フィルム11,12,13は,いずれも少なくとも基材層とシーラント層とを備える積層フィルムから構成される。基材層を構成する材料としては,ポリエチレンテレフタレート,ナイロン,ポリプロピレン等を用いることができる。シーラント層を構成する材料としては,ポリエチレン,ポリプロピレン等を用いることができる。基材層およびシーラント層の間には,必要に応じて,印刷層,支持層,バリア層などをさらに積層することもできる。印刷層には紙等を用いることができる。支持層には基材層と同様のプラスチックや紙等を用いることができる。バリア層にはアルミニウム箔などの金属箔,アルミニウムなどの無機物,酸化珪素および酸化アルミニウムなどの無機酸化物等を用いることができる。図2および図3では,分かりやすくするために,表面フィルム11,裏面フィルム12および底部フィルム13が単層のものとして示されている。
パウチ袋本体10の形状は,正面から見て方形のものに限られず,円形,楕円形,三角形その他の形状であってもよい。また,自立性が要求されない場合には,パウチ袋本体10の形態として三方シール・タイプ,背シール・タイプ,四方シール・タイプその他の形態を採用することもできる。三方シール・タイプ,背シール・タイプでは1枚のフィルムを折ることで袋状にすることができる。パウチ袋本体10が1枚のフィルムにより形成される場合であっても,パウチ袋本体10の形態は,表面および裏面(正面および背面と言ってもよい)の両面のフィルムによって構成されると見ることができる。四方シール・タイプは表面フィルム11と裏面フィルム12の2枚のフィルムから形成することができる。
パウチ袋本体10をその正面から見たときの左側部と上部の間の角部に,斜め上方に細長く突き出す形態の注出口部20が形成されている。注出口部20の形状および向きは,その両側に形成される,内方に向かう2つの切り欠き部21によって形付けられるが,これに限らない。注出口部20の周縁部分において表面フィルム11と裏面フィルム12が接着されており,注出口部20の内部には,パウチ袋本体10の内部空間につながる細長い空間(注出通路)が存在する。パウチ袋本体10の角部に代えて,パウチ袋本体10の上部の中央部,側部などに注出口部20を形成することもできる。また複数の注出口部20を形成することも可能である。
注出口部20の先端に,やや幅広の摘み部22が連続して形成されている。摘み部22は,注出口部20につながる一部分を除いて,互いに接着された表面,裏面フィルム11,12から構成されている。注出口部20の先端部分にノッチ23が形成され,さらにノッチ23を起点とし,表面,裏面フィルム11,12を貫通しないハーフカット線部24が,注出口部20の先端部分の表面,裏面フィルム11,12に形成されている。ハーフカット線部24は複数本形成しておくとよい。摘み部22を指で摘み,ハーフカット線部24に沿って摘み部22を引っ張ることで,ノッチ23を契機としてハーフカット線部24に沿って摘み部22を容易に引き裂くことができる。摘み部22が引き裂かれることで,パウチ袋本体10の内部空間が注出口部20の注出通路を介して外部と連通する。
注出口部20内に注出補助部材30が取り付けられている。
注出補助部材30は,たとえば低密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,ポリプロピレンなどのポリエチレン製のものである。特に低密度ポリエチレン,線状低密度ポリエチレン,または低密度ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンのブレンドを用いるのが好ましい。たとえば押出成型によって長尺の注出補助部材を形成し,それを所要の長さに切断することで,注出口部20内に取り付けられる注出補助部材30は作られる。注出補助部材30は,注出口部20内に取り付けられたときにつぶれない(変形しない)程度の機械的強度を持つ。
図1,図3および図4を参照して,注出補助部材30は,長方形の平板状の形状を持つ取付け面部31と,取付け面部31の幅方向の両側端部のそれぞれから,取付け面部31の長手方向の全長にわたって,同じ向きに突出する2つの支持部32とを備えている。2つの支持部32の突出量は好ましくは同じにされるが,若干の違いも許容される。また,わずかではあるが,2つの支持部32は互いに平行に突出しておらず,互いに近づく向きに傾斜している。これは,2つの支持部32が互いに離れる向きに傾斜すると,取付け面部31が支持部32の突出する向きに凸状に反りやすくなったり,表面フィルム11にかかる力が大きくなって表面フィルム11を傷付けたり破れを生じさせる可能性が生じるので,これを抑制するためである。上述したように,注出補助部材30は押出成型によって作られるので,取付け面部31と2つの支持部32とは一体である。
取付け面部31の長手方向の両側には側方にわずかに突出するフランジ部34が形成されている。フランジ部34により,取付け面部31が支持部32の突出する向きに凸状に反ってしまうのを抑制することができ,また取付け面部31を裏面フィルム12に固定しやすくすることができる。もっとも,フランジ部34は必ずしも必要ではなく,取り除くこともできる。
取付け面部31,支持部32およびフランジ部34,すなわち注出補助部材30の全体にわたって,縁部には丸みが付けられている。すなわち注出補助部材30は鋭利な形状の縁部を一切持たず,たとえば支持部32の頂部,支持部32の両端の側端部,フランジ部34の端部,取付け面部31の端部は,いずれも凸状に(外方に)滑らかに湾曲している。したがって注出補助部材30のどの部分が表面,裏面フィルム11,12に接触しても,注出補助部材30によって表面,裏面フィルム11,12が傷つけられることを抑制することができる。
注出補助部材30を構成する取付け面部31のうち,2つの支持部32が突出する面(以下,内面という)と反対側の面(以下,外面という)が,注出口部20(パウチ袋本体10)を構成する裏面フィルム12の内面に接着(溶着を含む)されることで,注出補助部材30は注出口部20内に取り付けられる。取付け面部31の外面の一部を裏面フィルム12の内面に接着してもよいし,取付け面部31の外面全体を裏面フィルム12の内面に接着することもできる。取付け面部31の外面は平坦であるかまたは緩やかな凹みを持つ形態とされる。すなわち,取付け面部31の外面は外向きに凸状でない方が好ましい。これは,取付け面部31の外面を裏面フィルム12の内面にしっかりと取り付けやすくするためである。緩やかな凹みを持つ取付け面部31は幅方向の中央部がやや肉薄に形成される(図3参照)。
注出補助部材30の先端(図1の状態で外方を向くがわ)は,ノッチ23を起点にして摘み部22が引き裂かれるときに邪魔にならない箇所に位置する。反対側の注出補助部材30の末端(図1の状態で内方を向くがわ)は,注出口部20に近いパウチ袋本体10の内側に位置する。
取付け面部31の外面が裏面フィルム12の内面に接着されることで,注出補助部材30は注出口部20の内部に固定的に配置され,反対側の内面から突出する2つの支持部32が表面フィルム11の方向を向く。取付け面部31から突出する2つの支持部32の頂部によって表面フィルム11がその内側から支えられ(持ち上げられ),これによって注出口部20には内容物が通る注出通路の開口状態が常に確保される。図3を参照して,表面,裏面フィルム11,12によって注出口部20に形成される注出通路(開口部)は,全体的に見ればその横断面が注出補助部材30の幅方向に長手方向を持つ楕円形の形状を呈する。より詳細には,注出口部20に形成される注出通路は,2つの支持部32によって挟まれる,断面が概略方形の比較的広い開口の通路26と,2つの支持部32のそれぞれの外側に位置する,断面が概略三角形状の2つの通路27A,27Bを含む。これらの通路26,27A,27Bを通じてパウチ袋本体10内の内容物が外に出される。またこれらの通路26,27A,27Bを通じてパウチ袋本体10内に空気が入るので,パウチ袋本体10内の内容物をスムーズに外に取り出すことができる。
図4を参照して,取付け面部31の先端から末端までの長さL,幅(2つの支持部32の外側面間の距離)W1,厚さT(最も厚い部分),および支持部32の突出量(高さ)H1は,パウチ袋本体10および注出口部20の寸法に応じたものとされる。もっとも,パウチ袋本体10の縁部から外方にやや細長く突き出す形態の注出口部20(図1)を形成する場合には,注出補助部材30は,その長さLが最も長く(幅W1の2.0倍以上,好ましくは4.0倍以上),かつ取付け面部31の幅W1が注出補助部材30の高さH(支持部32の突出量H1と取付け面部31の厚さTの和)よりも大きい寸法を持つ形状とされる。取付け面部31の幅W1は,注出口部20の幅および注出通路の通路幅(図3において表面フィルム11と裏面フィルム12とが離れ始める2箇所の間の距離)よりも狭いのは言うまでもない。取付け面部31の幅W1に対する注出補助部材30の高さHは0.80倍以下,好ましくは0.40倍以下とされる。たとえば注出口部20の幅が18mm程度であれば,取付け面部31の幅W1は6.0mm程度とされ,注出補助部材30の高さHは1.0mm以上5.0mm以下,好ましくは2.5mm以上3.5mm以下とされる。
注出補助部材30の幅W(2つのフランジ部34の外側面間の距離)についても,注出口部20の幅および注出通路の通路幅(図3において表面フィルム11と裏面フィルム12とが離れ始める2箇所の間の距離)よりも狭いのは言うまでもない。注出補助部材30の幅Wに対する取付け面部31の幅W1は,0.6倍以上であることが好ましく,0.8倍以上であることがさらに好ましい。注出補助部材30の幅Wは10.0mm以下であることが好ましく,7.0mm以下であることがさらに好ましい。注出補助部材30の幅Wを狭くすることにより,裏面フィルム12に注出補助部材30を取り付けるときの許容範囲を広くすることができるため,生産性を高めることができる。また,注出口部20を形成するシール部と注出補助部材30との間隔を広くすることができるため,注出口部20にシワが発生したり,注出口部20を形成するシール部に気泡が発生したりすることを抑制することができる。たとえば,注出口部20の幅が18mm程度であれば,注出補助部材30の幅Wは7.0mm程度とされる。
はじめに裏面フィルム12の内面の注出口部20を構成する箇所に注出補助部材30の取付け面部31の外面を接着し,その後にその上から表面フィルム11を被せて周囲をシールすることによって,注出補助部材30を備える注出口部20は作られる。上述のように,取付け面部31の幅W1を注出補助部材30の高さHよりも大きくすることによって,支持部32によって外向きに押される表面フィルム11にかかる力を小さくとどめることができる。また,注出補助部材30が設けられた注出口部20の表面フィルム11は外側に膨らむ弧状の形状を持ち(図3),これに沿う滑らかに外向きに突出する形状を支持部32の頂部が有している。したがって支持部32の頂部の広い範囲によって表面フィルム11は支えられることになり,局所的な力が表面フィルム11に加わらず,表面フィルム11にかかる力を分散させることができる。すなわち,表面フィルム11にかかる引張力や外力を小さくすることができ,これによって表面フィルム11にシワが発生しにくくなる。また,支持部32の頂部が滑らかに表面フィルム11の内面に接するので,表面フィルム11が破けたりすることを抑制することができる。
1 注出口付きパウチ袋(注出口付き包装袋)
10 パウチ袋本体(包装袋本体)
11 表面フィルム
12 裏面フィルム
13 底部フィルム
20 注出口部
26,27A,27B 注出通路
30 注出補助部材
31 取付け面部
32 支持部

Claims (4)

  1. 包装袋の縁部の一部に形成される上記包装袋の内部空間と連通する細長い注出通路を備える注出口部の上記注出通路内に固定されて用いられる注出補助部材であって,
    上記包装袋に取付けられる取付け面部と,上記取付け面部の幅方向の両側端部のそれぞれから同じ向きに突出する2つの支持部とを備え,
    上記取付け面部の幅が,上記取付け面部の厚さに上記支持部の突出量を加えた上記注出補助部材の高さよりも大きく,
    上記包装袋の注出口の注出通路を内側から支える上記支持部の頂部先端が凸状に湾曲している,
    注出補助部材。
  2. 支持部のすべての縁部および取付け面部のすべての縁部が凸状に湾曲している,
    請求項1に記載の注出補助部材。
  3. 上記注出通路内に固定されたときにつぶれない機械的強度を持つ合成樹脂によって形成されている,
    請求項1または2に記載の注出補助部材。
  4. 表面フィルムと裏面フィルムを備え,表面フィルムと裏面フィルムとの間に内部空間を形成する包装袋本体と,上記表面フィルムと裏面フィルムとによって形成され,上記内部空間に連通する細長い注出通路を備える注出口部と,上記注出通路内に固定される注出補助部材とを備え,
    上記注出補助部材が,取付け面部と,上記取付け面部の幅方向の両側端部のそれぞれから同じ向きに突出し,上記注出通路の長手方向に沿ってのびる2つの支持部とを備え,
    上記取付け面部の幅が,上記取付け面部の厚さに上記支持部の突出量を加えた上記注出補助部材の高さよりも大きく,
    上記支持部の頂部先端が凸状に湾曲しており,
    上記取付け面部の上記支持部が突出する面と反対側の面が上記裏面フィルムに取り付けられ,上記取付け面部から突出し,上記注出口部の注出通路を内側から支える2つの支持部の頂部先端が上記表面フィルムの内面に接している,
    注出口付き包装袋。
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