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JP5983917B2 - 注出口付き包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、液体飲料などの流動性を有する内容物を収納して販売するための包装袋の技術分野に属し、詳しくは、積層フィルムからなる包装袋の一端に開封手段を備える注出口を設けたタイプの注出口付き包装袋に関するものである。
従来、この種の注出口付き包装袋としては、袋の一端に開封手段を備える狭い幅の注出口を設けたものが多く用いられている。そして、最近では、その注出口を構成する積層フィルムに流路を形成するための溝状の窪みを設け、その窪みに注出補助部材としてプラスチック製などからなる円筒状の小管をスポット溶接などで固定し、この小管によって流路の確保および潰れを防止するようにしたものも知られている。
特開平5−132069号公報
上記の注出口付き包装袋は、小管を固定する前に、予め積層フィルムに溝状の窪みを設ける必要があるため、製造工程数が増えて製造装置が複雑になることから、製造の速度が抑制され生産性が悪くなるという問題があった。また、小管が硬い材質で円筒形状をしているため、包装袋の製造工程における成形型(シール型)でのシール位置がずれるなどした際、小管を固定した包装袋の表面及び裏面を構成する積層フィルムが緊張して破損したり、或いは緩んで皺を生じるなど製造上の不都合があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、生産性が良好であるとともに、内容物の注出性を向上させた注出口付き包装袋を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る注出口付き包装袋は、2枚の壁面フィルムを備える包装袋の上部に開封手段を有する注出口部が設けられ、その注出口部を開封して形成する注出口の内側に位置して前記壁面フィルムの内面側に注出補助部材が取り付けられており、開封後に注出補助部材を介して注出口から内容物を注出する注出口付き包装袋であって、前記注出補助部材は、長手方向に開放部を有する略コの字状の弾性部材からなり、開放部と対向する部位である底部分の両側から側方に向かう突出片が長手方向に設けられており、前記注出補助部材は開放部と対向する側の面で一方の壁面フィルムに取り付けられていることを特徴とする。
そして、上記構成の注出口付き包装袋において、前記突出片は前記注出補助部材の最下面を構成していることが好ましく、また、前記注出補助部材は、底部分の開放部と対向する側の面と前記突出片の開放部と対向する側の面とで前記壁面フィルムに取り付けられていることが好ましいものである。
本発明によれば、注出補助部材には長手方向に開放部があるので、包装袋の表裏を構成する積層フィルムの内側面に注出補助部材を取り付けるに際し、注出補助部材が弾性変形して積層フィルムに掛かる引張力や外力を軽減させることができ、積層フィルムの損傷や皺の発生を防止することできる。また、注出補助部材は、弾性があるので、注出経路の開口性と保形性が維持され、内容物の注出性を向上することができる。
また、注出補助部材は、注出口を構成する積層フィルム間に取り付けるだけでよく、積層フィルムに窪みを形成する必要がないため、製造装置を簡素化できるとともに生産速度を上昇でき、生産性を向上させることができる。そして、製造工程においては、長尺の注出補助部材を巻取から繰り出し、その繰り出した注出補助部材をローラー上で所定の長さに切断してから包装袋の注出口部に取り付けることになるが、注出補助部材には底部分の両側から側方に向かう突出片を長手方向に設けてあり、その突出片を積層フィルムに取り付けるようにしているので、注出補助部材の突出片をローラーに接触させることで、一定の姿勢を保ったままでローラー上を搬送することができ、この観点からも生産性を向上させることができる。
そして、注出補助部材の底部分を薄肉部とすることにより、注出補助部材が弾性変形しやすくなり、取り付ける際における積層フィルムの損傷や皺の発生をより少なくすることができる。
本発明に係る注出口付き包装袋の一例を示す平面図である。 開封した注出口から内容物を注出する状態を示す説明図である。 図1の注出口付き包装袋における注出口のA−A’線断面図である。 注出補助部材の斜視図である。 ローラー上で注出補助部材を搬送する状態を示す説明図である。 積層フィルムに対する注出補助部材の貼着領域を示す説明図である。 注出補助部材を取り付ける後半の工程を示す説明図である。 注出補助部材を取り付ける後半の別の例を示す説明図である。 図1と同じ図で寸法を説明するための平面図である。 注出補助部材の寸法を説明するための側面図である。 本発明に係る注出口付き包装袋の別の例を示す平面図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
〔包装袋本体〕
図1に示す注出口付き包装袋A1 は、積層フィルムからなるいわゆるスタンディングパウチであり、例えば、化粧水、乳液などの化粧品、あるいはジュース、醤油、酢、油などの食用品(あるいは、医薬品や工業品であってもよい)をはじめとする液状などの流動性を有する内容物を収容するのに用いられる。
この注出口付き包装袋A1 は、胴部を形成する2枚の壁面フィルム1の間に2つ折りした底面フィルム2を組み合わせて製造される。すなわち、底面フィルム2を2つ折りしたガゼット形式の底部には、その両側下端近傍に半円状の切欠2aが設けられており、胴部を形成する2枚の壁面フィルム1の間に2つ折りの底面フィルム2を挟み込み、舟底形の底部シール部3でヒートシールするとともに、左右端縁に沿った胴部シール部4でヒートシールすることで製袋されている。
この注出口付き包装袋A1 における一方の側辺と上辺のコーナー部には、周囲がヒートシールされた斜め上方を向く注出口部10が形成されている。すなわち、上辺と左辺の両側に切欠部11,12を設けてその周辺に注出口シール部13(斜線で示す部分)を設けることで注出口部10が突出状態で形成されている。さらに、注出口部10の先端寄りのところには、開封手段をハーフカット線部14とその一方の端部に位置するノッチ15とが設けられ、その開封手段より先端側には注出口シール部13により摘み部が形成されている。なお、袋上部のうち注出口部10を設けていない部分は上部シール部5でヒートシールするが、この部分は内容物の充填口であるため、内容物の充填前は未シールの開口部とし、内容物の充填後にヒートシールするものである。
なお、ハーフカット線部14については、図示のごとく、3〜7本の平行なハーフカット線群に加え、そのハーフカット線群の一方の端部側からもう一方の端部側に向けて、平行なハーフカット線群と斜めに交差する斜め方向のハーフカット線を設けるようにするとよい(特開2006−1601参照)。このようなハーフカット線部14を形成することで注出口部10の開封を容易に行うことができる。
本発明の注出口付き包装袋の本体に用いる積層フィルムとしては、主にプラスチックを主体とする基材フィルム層にシーラント層を積層した積層フィルムが用いられるが、充填する内容物の種類、内容物充填後の加熱処理の有無などの使用条件、あるいは、水蒸気その他のガスバリヤー性、遮光性、各種の機械的強度などの必要とされる性能に応じてさらに上述の基材フィルム層とシーラント層の間などに水蒸気その他のガスバリヤー層や、遮光層、強度向上層などを積層した構成の積層フィルムを使用することができる。なお、基材フィルム層や水蒸気その他のガスバリヤー層、遮光層、強度向上層、シーラント層などは、それぞれ単独の層で形成してもよいが、複数の層を積層して形成してもよい。
基材フィルム層としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルの二軸延伸フィルムのほか、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などのポリアミドの二軸延伸フィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムなどを好適に使用することができる。そして、これらは単独で使用することもできるし、複数を組み合わせて積層して使用することもできる。
ガスバリヤー層としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリルニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニウム箔(AL)、あるいは、シリカ、アルミナ、アルミニウムなどの蒸着層やPVDCの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロンフィルム(ONyフィルム)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)などを使用することができる。そして、これらのうち、アルミニウム箔またはアルミニウム蒸着層を設けたフィルムは、不透明であるため遮光層を兼ねることもできる。
強度向上層としては、基材フィルムのいずれかを適宜追加積層してもよく、二軸延伸高密度ポリエチレンフィルムなどを防湿層を兼ねて積層することもできる。
そして、基材フィルム層と、ガスバリヤー層、遮光層、強度向上層との積層には、公知のドライラミネーション法または押出しラミネーション法(サンドイッチラミネーション法)を用いることができる。
また、シーラント層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、アイオノマーのほか、ポリプロピレンまたはその共重合体などを使用することができる。
このシーラント層の積層には、上記の樹脂をフィルム状に製膜してドライラミネーション法または押出しラミネーション法で積層する方法、あるいは、上記の樹脂を押出しコートして積層する方法などを採ることができる。ただし、内容物がシーラント層に浸透しやすいものの場合は、ドライラミネーション法で積層することが好ましい。
充填済みの注出口付き包装袋A1 から内容物を注出するには、ノッチ15を起点としてハーフカット線部14に沿って注出口部10を構成する壁面フィルム1を破断し、注出口部10におけるハーフカット線部14よりも上側を切り取って注出口10aを開封し、図2に示すように、この注出口10aから内容物を注出する。
〔注出補助部材〕
本発明の注出口付き包装袋A1 から内容物を注出するには、注出口部10を開封して注出口10aを形成するが、その注出口10aの内側に位置して積層フィルム1の内面側に注出補助部材20が熱融着などの手段で取り付けられており、この注出補助部材20を介して注出口10aから内容物を注出するようになっている。
注出補助部材20は、図3及び図4に示すように、長手方向に開放部21を有する樋状の弾性部材からなり、開放部21と対向する部位である底部分22の両側から側方に向かう水平で少なくとも下面が平坦な突出片23が長手方向に設けられており、底部分22が図示の如く薄肉に形成されている。そして、図3に示すように、底部分22の開放部21と対向する側の面と各突出片23の開放部21と対向する側の面とで積層フィルム1に取り付けられている。なお、取付け強度を勘案して、少なくとも各突出片23の開放部21と対向する側の面で積層フィルム1に取り付けられていればよい。
図3及び図4に示す形状をした注出補助部材20の各部のサイズは、包装袋本体のシール部を含む注出口10aの幅が約17mm(口径が17mmのプラスチックボトルに好適な幅)である場合には、一方の突出片23から他方の突出片23までの距離lを7.5〜8.0mm、最も肉厚が厚い部分の厚みoを0.7〜1.2mm、底部分22の薄肉部の厚みpを0.3〜0.5mm、突出片の突出長さqを0.8〜1.2mm程度、突出片23の厚みrを0.3〜0.5mm、開放部21の間隔sを2〜6mmとすることができる(注出補助部材20の各部位については図11を参照)。
本発明の注出口付き包装袋に用いる注出補助部材は弾性を有するが、その弾性は材質や厚みで決まるものであり、積層フィルムの剛性より低くなるように適宜設計する。注出補助部材の弾性が積層フィルムの剛性より高いと、積層フィルムが損傷し、場合によっては裂けてしまうからである。
注出補助部材の材質としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂を用いることができる。特に、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、あるいは、低密度ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂を用いるのが好ましい。
〔注出補助部材の取付け〕
図4に示す注出補助部材20を図3のように表裏の積層フィルム1の間に取り付ける方法の一例を以下に説明する。
注出補助部材20は、長尺状のものが巻取となった状態で供給される。そして、この巻取から順次繰り出された後、図5に示すように、ローラーRの間を通るようにして長さ方向に搬送され、その搬送中に図4の取付けサイズに順次切断される。このとき、注出補助部材20には底部分22の両側から側方に向かう突出片23を長手方向に設けてあるので、その突出片23をローラーRに接触させることで、一定の姿勢を保ったままでローラーR上を搬送することができる。
そして、取付けサイズに切断された注出補助部材20は、底部分22の開放部21と対向する側の面と各突出片23の開放部21と対向する側の面を包装袋を構成する一方の積層フィルム1の所定位置に取り付けた後、その注出補助部材20が付いた積層フィルム1ともう一方の積層フィルム1とを用い、さらには底面フィルム2を用いて図1に示す注出口付き包装袋A1 が製袋される。注出補助部材20の取付けは、全体をヒートシールしても構わないが、ここでは図6の一点鎖線で囲んだ貼着領域F(図1において一点鎖線で囲んだ部分に対応する)における斜線部にて行っている。取付け強度を強くしたい場合に全体をヒートシールしてもよいことは勿論である。
注出補助部材20の底部分22の開放部21と対向する側の面と各突出片23の開放部21と対向する側の面を表裏の積層フィルム1の一方に取り付けた後、図7に示すように、注出補助部材20の上から表裏の積層フィルム1の他方を重ね合わせ、表裏のフィルム1同士をフラットな下金型30と上金型40の間に挟んでヒートシールし、図1の斜線部で示した注出口シール部13を形成する。このとき、注出補助部材20には長手方向に開放部21があるので、注出補助部材20が弾性変形して積層フィルム1に掛かる引張力や外力を軽減させることができ、積層フィルム1の損傷や皺の発生を防止することできる。また、注出補助部材20は、その径が小さくなるように弾性変形させた状態で取り付けることができ、これにより取付け後は常に広がろうとする力が働き、注出経路の開口性と保形性が維持されることになる。これにより図3に示すように、包装袋を構成する表裏の積層フィルム1の間に注出補助部材20を取り付けることができる。
注出補助部材20の接着強度を強化するためには、包装袋を構成する一方の積層フィルム1の所定位置に注出補助部材20を取り付ける工程と図7の工程の間、或いは、図7に示す取付け工程に代えて、図8に示す如く、対向面にそれぞれ断面が円弧形状の凹部を設けた下金型50と上金型60を使用し、表裏の積層フィルム1の間に注出補助部材20を押し付けた状態でヒートシールすればよい。この場合、下金型50と上金型60の温度はどちらも170〜220℃程度にする。これにより、注出補助部材20はその開放部21の両側も他方の積層フィルム1に接着される。
注出補助部材の積層フィルムへの取付け方法は、特に限定されるものではないが、生産性や高温高湿度下でも接着性が安定していることから、上記したようなヒートシールによる方法にて取り付けることが好ましい。その場合、注出補助部材は、積層フィルムのシーラント層とヒートシールできるものを採用する。
<実施例1>
包装袋本体を構成する積層フィルムとしてPET(12μm)/ONy(15μm)/L・LDPE(130μm)を使用した。そして、注出補助部材20の底部分22の開放部21と対向する側の面と各突出片23の開放部21と対向する側の面を表裏の積層フィルム1の一方に取り付け、図7に示すように、注出補助部材20の上から表裏の積層フィルム1の他方を重ね合わせ、表裏の積層フィルム1同士をフラットな下金型30と上金型40の間に挟んでヒートシールして注出口シール部13を形成した後、底部シール部3と胴部シール部4を形成し、図1に示す注出口付き包装袋A1 を作製した。なお、包装袋本体における各部の寸法を説明するために図9を使用するが、この図9は図1と同じものであり、対応する部位には同じ符号を付してある。
包装袋本体のサイズは、縦aが195mmで横bが110mmの縦長状であり、ガゼット形式の底面フィルム2の高さcが30mm、底部シール部3の最低高さdが5mm、胴部シール部4の幅eが5mmであって、注出口部10は、右辺から71.2mmの距離fと底辺から148mmの距離gだけ離れた左上コーナー部に位置している。
注出口部10には5本のハーフカット線とその中の3本にたすき状に掛かる斜め方向の2本のハーフカット線からなるハーフカット線部14を設けてあり、そのハーフカット線部14より先端側に摘み部を膨出させた注出口シール部13を形成している。
そして、その注出口シール部13のうち、ハーフカット線部14より内側にあるシール部は幅hが17.8mmのノズルを形成するようになっており、左辺の切欠部12側のシール幅iは3.0mm、ノッチ15を形成してある上辺の切欠部11側のシール幅jは3.8mmである。
注出補助部材20は、長さkが25.0mm、一方の突出片23から他方の突出片23までの距離lが7.6mmであり、その他のサイズは、図10を参照して説明すると、高さmが5.1mm、樋状体の横方向の最大外寸nが5.7mm、最も肉厚が厚い部分の厚みoが1.2mm、底部分22の薄肉部の厚みpが0.48mm、突出片23の突出長さqが1.0mm、突出片23の厚みrが0.42mm、開放部21の間隔sが2.6mmである。
この注出口付き包装袋A1 は、積層フィルムが損傷したり皺が発生したりすることがなかった。そして、内容物として化粧水を充填したものを作製し、その注出口部10におけるノッチ15からハーフカット14のところを破断して注出口10aを形成し、口径が18mmのプラスチックボトルに内容物を注ぎ入れたところ、注出補助部材20により注出経路の開口性と保形性が維持され、内容物をスムースに注出させることができた。
<実施例2>
包装袋本体を構成する積層フィルムとしてPET(12μm)/AL(7μm)/ONy(15μm)/L・LDPE(130μm)を使用した。そして、注出補助部材20の底部分22の開放部21と対向する側の面と各突出片23の開放部21と対向する側の面を表裏の積層フィルム1の一方に取り付け、図7に示すように、注出補助部材20の上から表裏の積層フィルム1の他方を重ね合わせ、表裏の積層フィルム1同士をフラットな下金型30と上金型40の間に挟んでヒートシールして注出口シール部13を形成した後、底部シール部3と胴部シール部4を形成し、図11に示す注出口付き包装袋A2 を作製した。なお、この図11は図9と略同じものであり、対応する部位には同じ符号を付してある。
包装袋本体のサイズは、縦aが180mmで横bが110mmの縦長状であり、ガゼット形式の底面フィルム2の高さcが30mm、底部シール部3の最低高さdが5mm、胴部シール部4の幅eが5mmであって、注出口部10は、右辺から71.2mmの距離fと底辺から133mmの距離gだけ離れた左上コーナー部に位置している。
そして、先端側に摘み部を膨出させた注出口シール部13のうち、ハーフカット線部14より内側にあるシール部は幅hが16.8mmのノズルを形成するようになっているが、左辺の切欠部12側のシール幅iと上辺の切欠部11側のシール幅jは両者とも同じ2.9mmになっている。そして、2.9mmの幅ではノッチを設けるスペースが足らないため、上辺の切欠部11側のシール部は、ノッチ15を設けるハーフカット線部14のところで内側に少し膨らんだ形状にしてある。さらに、ハーフカット線部14は実施例1のような斜め方向のハーフカット線を設けてはおらず、内容物の注出性を考慮して、図示のような注出口部10の注出路の両端から中央に向かって注出方向と逆側に湾曲させたパターンにしている。
この注出口付き包装袋A2 は、実施例1の注出口付き包装袋A1 と同様、積層フィルムが損傷したり皺が発生したりすることがなかった。そして、内容物として化粧水を充填したものを作製し、その注出口部10におけるノッチ15からハーフカット14のところを破断して注出口10aを形成し、口径が17mmのプラスチックボトルに内容物を注ぎ入れたところ、実施例1の注出口付き包装袋A1 と同様、注出補助部材20により注出経路の開口性と保形性が維持され、内容物をスムースに注出させることができた。
以上、本発明を実施するための形態について詳細に説明してきたが、本発明による注出口付き包装袋は、上記の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
例えば、本発明の注出口付き包装袋は、上述したようなスタンディングパウチのほか、3方シール袋、四方シール袋など公知の平パウチであってもよく、注出口部の位置についても、袋の上端部右側や上端部左側もしくは上端部中央などでもよく、さらには注出口部の形状も限定されるものではない。
1 ,A2 注出口付き包装袋
1 壁面フィルム
2 底面フィルム
2a 切欠
3 底部シール部
4 胴部シール部
5 上部シール部
10 注出口部
10a 注出口
11,12 切欠部
13 注出口シール部
14 ハーフカット線部
15 ノッチ
20 注出補助部材
21 開放部
22 底部分
23 突出片
30 下金型
40 上金型
50 下金型
60 上金型

Claims (3)

  1. 2枚の壁面フィルムを備える包装袋の上部に開封手段を有する注出口部が設けられ、その注出口部を開封して形成する注出口の内側に位置して前記壁面フィルムの内面側に注出補助部材が取り付けられており、開封後に注出補助部材を介して注出口から内容物を注出する注出口付き包装袋であって、前記注出補助部材は、長手方向に開放部を有する略コの字状の弾性部材からなり、開放部と対向する部位である底部分の両側から側方に向かう突出片が長手方向に設けられており、前記注出補助部材は開放部と対向する側の面で一方の壁面フィルムに取り付けられていることを特徴とする注出口付き包装袋。
  2. 前記突出片は前記注出補助部材の最下面を構成していることを特徴とする請求項1に記載の注出口付き包装袋。
  3. 前記注出補助部材は、底部分の開放部と対向する側の面と前記突出片の開放部と対向する側の面とで前記壁面フィルムに取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の注出口付き包装袋。
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