JP6610968B2 - 吊り天井のブレース接続用金具及びこれを備えた吊り天井構造 - Google Patents
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Description
さらに、本発明の吊り天井のブレース接続用金具は、水平の一方向に延設される断面逆T型の主鋼材及び他方向に延設される断面逆T型の連結鋼材を格子状に組み付けてなる吊り天井構造の天井下地に補強ブレースを接続するためのブレース接続用金具であって、板状のブレース接続部と、前記ブレース接続部の幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記ブレース接続部から下方に突出する一対の天井下地接続部とを備え、前記主鋼材に前記天井下地接続部を固着して配設するとともに、あるいは一つの前記主鋼材を挟んで前記他方向の両側に配設された一対の前記連結鋼材にそれぞれ前記天井下地接続部を固着して前記一つの主鋼材を跨ぐように配設するとともに、前記ブレース接続部が前記主鋼材及び前記連結鋼材の上端よりも上方に突出し、該ブレース接続部に前記補強ブレースの下端側を固着するように形成され、且つ、前記天井下地接続部が前記天井下地の高さ方向中央よりも下端側まで延設され、前記天井下地と横方向に重なって面接触するように構成され、前記ブレース接続部が、幅方向略中央に、前記天井下地を吊り下げ支持する吊り部材の下端側を前記天井下地に接続するため吊り部材接続用金具を挿通する吊り部材接続用金具挿通孔を備えており、前記吊り部材接続用金具で接続される前記吊り部材と、前記ブレース接続部に接続される前記補強ブレースの材軸を略同一平面上に配置可能に構成されていることを特徴とする。
そして、本発明の吊り天井のブレース接続用金具においては、一の前記天井下地接続部において、略平板状の前記天井下地接続部と前記天井下地とは横方向に複数箇所で固着されるように構成されていることが望ましい。
また、本発明の吊り天井構造においては、前記ブレース接続用金具が、前記主鋼材と前記連結鋼材との交差部に配置されていることが望ましい。
なお、Tバー1や連結バー5の下面にエンボス加工などによって微細な凹凸をつけると、Tバー1や連結バー5と天井パネル4の一体性を好適に確保できるとともに、天井パネル4のビス止め作業を行いやすくすることができる。
これに対し、第1ブレース接続用金具12を、例えば図2に示すように、Tバー1に天井下地接続部12bを固着して配設し、Tバー1に補強ブレース7を接続するためのブレース接続用金具として用いてもよい。勿論、この場合においても、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
この場合には、吊り部材接続用金具11で接続した吊りボルト2と、ブレース接続部12aに接続した補強ブレース7(7a)の材軸をほぼ同軸上に配置することが可能になり、これにより、吊りボルト2と補強ブレース7(7a)との間での応力伝達をより円滑にすることが可能になる。これにより、地震時の天井慣性力をさらに確実且つ効果的に補強ブレース7に伝達させることができ、補強ブレース7による効果を十分に発揮させ、横揺れを抑制することが可能になる。
そして、この場合には、例えば、地震時に補強ブレース7に座屈が生じ、Tバー1や連結バー5に上向きの力が働いても、ビスの引き抜けが生じることを抑止することができ、さらに確実に地震時の天井部3の横揺れを抑え、天井材4の破損や脱落を抑止することが可能になる。
ここで、実施例1として、本発明の吊り天井構造の耐震性能を確認するために行った静的加力試験について説明する。
長さ1820mm、板厚0.5mmのTバー(メインバー)1、長さ910mm、板厚0.4mmの連結バー(クロスバー)5を用い、3640mm(連結バー4本分)×1820mmの天井下地6を形成した。また、直径9mmの吊りボルト2を910mmピッチで配設し、図1、図2、図3に示した吊り部材接続用金具11を用いて吊り長さが1500mmとなるように天井下地6に接続した。さらに、天井パネル4として、厚さ12.5mmの石膏ボードを1枚貼設した。
なお、終局状態で、補強ブレース7の座屈以外、他の部材に目視で判別できる損傷は生じなかった。
次に、実施例2として、本発明の吊り天井構造の地震時の挙動を確認するために行った動的加振試験について説明する。
メインバー方向加振は、図4、図5、図11に示すように、V型の補強ブレース7をメインバー方向T1、クロスバー方向T2ともに2対ずつ設置した試験体Bを用いて行った。
クロスバー方向加振は、図6、図7、図11に示すように、メインバー方向T1に、吊りボルト2を圧縮補強材を付加したレ型の補強ブレース7を2対、クロスバー方向T2に、V型の補強ブレース7を1対設置した試験体Bを用いて行った。
2 吊りボルト(吊り部材)
3 天井部
4 天井パネル(天井材)
5 連結バー(連結鋼材)
6 天井下地
7 補強ブレース
7a 補強ブレース
7b 補強ブレース
10 ブレース接続用金具
11 吊り部材接続用金具
11a 天井下地接続部
11b 吊り部材接続部
11c 連設部
11d 挿通孔
11e 傾斜部
11f 垂直部
12 第1ブレース接続用金具
12a ブレース接続部
12b 天井下地接続部
13 第2ブレース接続用金具
13a ブレース接続部
13b 天井下地接続部
15 野縁
16 野縁受け
17 加力治具
18 ワイヤケーブル
19 滑車
20 振動台
21 振動台テーブル
22 鉄骨フレーム
23 角パイプ
24 角パイプ
A 従来の吊り天井構造
B 吊り天井構造
O1 補強ブレースの材軸
R1 補強領域
R2 ビス増し打ち領域
T1 一方向(メインバー方向)
T2 他方向(クロスバー方向)
T3 上下方向
Claims (6)
- 水平の一方向に延設される断面逆T型の主鋼材及び他方向に延設される断面逆T型の連結鋼材を格子状に組み付けてなる吊り天井構造の天井下地に補強ブレースを接続するためのブレース接続用金具であって、
板状のブレース接続部と、前記ブレース接続部の幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記ブレース接続部から下方に突出する一対の天井下地接続部とを備え、
前記主鋼材に前記天井下地接続部を固着して配設するとともに、あるいは一つの前記主鋼材を挟んで前記他方向の両側に配設された一対の前記連結鋼材にそれぞれ前記天井下地接続部を固着して前記一つの主鋼材を跨ぐように配設するとともに、前記ブレース接続部が前記主鋼材及び前記連結鋼材の上端よりも上方に突出し、該ブレース接続部に前記補強ブレースの下端側を固着するように形成され、
且つ、前記天井下地接続部が前記天井下地の高さ方向中央よりも下端側まで延設され、前記天井下地と横方向に重なって面接触するように構成され、
前記天井下地接続部は、前後方向両側にそれぞれ設けられ、前記主鋼材または前記連結鋼材を挟み込むように配設され、前記主鋼材または前記連結鋼材に固着されるように構成されていることを特徴とする吊り天井のブレース接続用金具。 - 請求項1記載の吊り天井のブレース接続用金具において、
前記ブレース接続部が、幅方向略中央に、前記天井下地を吊り下げ支持する吊り部材の下端側を前記天井下地に接続するため吊り部材接続用金具を挿通する吊り部材接続用金具挿通孔を備えており、
前記吊り部材接続用金具で接続される前記吊り部材と、前記ブレース接続部に接続される前記補強ブレースの材軸を略同一平面上に配置可能に構成されていることを特徴とする吊り天井のブレース接続用金具。 - 水平の一方向に延設される断面逆T型の主鋼材及び他方向に延設される断面逆T型の連結鋼材を格子状に組み付けてなる吊り天井構造の天井下地に補強ブレースを接続するためのブレース接続用金具であって、
板状のブレース接続部と、前記ブレース接続部の幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記ブレース接続部から下方に突出する一対の天井下地接続部とを備え、
前記主鋼材に前記天井下地接続部を固着して配設するとともに、あるいは一つの前記主鋼材を挟んで前記他方向の両側に配設された一対の前記連結鋼材にそれぞれ前記天井下地接続部を固着して前記一つの主鋼材を跨ぐように配設するとともに、前記ブレース接続部が前記主鋼材及び前記連結鋼材の上端よりも上方に突出し、該ブレース接続部に前記補強ブレースの下端側を固着するように形成され、
且つ、前記天井下地接続部が前記天井下地の高さ方向中央よりも下端側まで延設され、前記天井下地と横方向に重なって面接触するように構成され、
前記ブレース接続部が、幅方向略中央に、前記天井下地を吊り下げ支持する吊り部材の下端側を前記天井下地に接続するため吊り部材接続用金具を挿通する吊り部材接続用金具挿通孔を備えており、
前記吊り部材接続用金具で接続される前記吊り部材と、前記ブレース接続部に接続される前記補強ブレースの材軸を略同一平面上に配置可能に構成されていることを特徴とする吊り天井のブレース接続用金具。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吊り天井のブレース接続用金具において、
一の前記天井下地接続部において、略平板状の前記天井下地接続部と前記天井下地とは横方向に複数箇所で固着されるように構成されていることを特徴とする吊り天井のブレース接続用金具。 - 水平の一方向に延設される主鋼材及び他方向に延設される連結鋼材を格子状に組み付けてなる天井下地と、上端を建物の上部構造に接続し、下端側を前記天井下地に接続して前記天井下地を吊り下げ支持する吊り部材と、前記天井下地の下面に取り付けられて天井面を形成する板状の天井材と、上端を前記上部構造に、下端側を前記天井下地にそれぞれ接続して斜設される補強ブレースとを備える吊り天井構造において、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吊り天井のブレース接続用金具を備えていることを特徴とする吊り天井構造。 - 請求項5記載の吊り天井構造において、
前記ブレース接続用金具が、前記主鋼材と前記連結鋼材との交差部に配置されていることを特徴とする吊り天井構造。
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