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JP6588294B2 - トルクコンバータの制御装置 - Google Patents

トルクコンバータの制御装置 Download PDF

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JP6588294B2 JP2015197765A JP2015197765A JP6588294B2 JP 6588294 B2 JP6588294 B2 JP 6588294B2 JP 2015197765 A JP2015197765 A JP 2015197765A JP 2015197765 A JP2015197765 A JP 2015197765A JP 6588294 B2 JP6588294 B2 JP 6588294B2
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Description

本発明は、トルクコンバータに装備されたロックアップクラッチのスリップ制御を行なうトルクコンバータの制御装置に関するものである。
エンジン(内燃機関)が搭載された車両では、エンジンの周期的な気筒点火(爆発)やピストンの往復運動に伴うエンジンのトルク変動による回転変動が振動強制力となり、そのエンジントルクを伝達するクランクシャフトから駆動輪までの駆動系(動力伝達系)のねじり振動が生じるため、特定のエンジン回転速度でその振動が駆動系のねじり共振により増幅されて車両各部にこもり音やさらには振動が発生する。
エンジンと変速機との間にロックアップクラッチ付きのトルクコンバータが備えられていれば、ロックアップクラッチを完全係合すると車両各部に振動やこもり音が発生する場合でも、ロックアップクラッチをスリップ係合状態にするスリップ制御を行なえば、このようなこもり音等の発生を抑制することができる。
ただし、ロックアップクラッチをスリップ係合させるとロックアップクラッチの損傷を招くおそれがある場合には、ロックアップクラッチを解放することによりロックアップクラッチを保護しつつこもり音等の発生を抑制する。
しかし、車両の燃費の向上を図るには、ロックアップクラッチを解放するのでなくスリップ係合状態にして、こもり音等の発生を抑制できるようにしたい。
これに関し、特許文献1には、エンジンの駆動に伴うこもり音の発生タイミングを考慮したスリップ制御領域を設定し、車両走行状態がこのスリップ制御領域に入ってからこもり音が発生するまでの間はスリップ制御を実施して、燃費の向上を図りながら、こもり音等の発生を抑制する技術が開示されている。
特開2010−90958号公報
ところで、スリップ制御においては、例えばロックアップクラッチのスリップ回転速度(ロックアップクラッチの入出力間の回転速度差であり、回転速度については、以下、回転数とも言う。)が目標の大きさになるようにスリップ状態を制御することが、燃費の向上とこもり音等の発生の抑制とを両立させる上で重要である。
そこで、燃費向上とこもり音等の発生抑制とを両立させるような目標スリップ回転速度を設定し、実際のスリップ回転速度がこの目標スリップ回転速度に追従するように制御することになる。この場合の目標スリップ回転速度は、ロックアップクラッチの締結容量を調整することで実現することができる。
つまり、ロックアップクラッチのスリップ回転速度は、ロックアップクラッチに入力されるトルクと、ロックアップクラッチから出力されるトルク(ロックアップクラッチの伝達トルク容量)との差(トルク差)に対応するものとなるので、目標スリップ回転速度に応じたトルク差を算出し、ロックアップクラッチへの入力トルクからこのトルク差を減算したトルク値が、ロックアップクラッチの伝達トルク容量となるように制御すれば、目標スリップ回転速度を実現することができる。
ロックアップクラッチへの入力トルクは、駆動源であるエンジンの出力トルクに対応するので、例えば、エンジンへのトルク指令値Teを利用することができる。しかしながら、例えば車両の加速中には、エンジン回転数が上昇するのに伴って、エンジンのトルクの一部がエンジンのイナーシャトルクの増加に使われるため、所定のタービン回転速度が得られない。このため、目標のスリップ回転数が得られずに、ロックアップクラッチのスリップ回転数が安定しなくなり、こもり音やジャダー等が発生するという課題がある。また、車両の加速中に限らず、車両の減速中にも、所定のタービン回転速度が得られず、車両の走行ショックの発生やロックアップクラッチが外れるおそれが発生するなど、不具合を招く。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、トルクコンバータのロックアップクラッチのスリップ制御中に、タービン回転速度が増減する際にもロックアップクラッチのスリップ回転速度を目標状態に制御することができるようにした、トルクコンバータの制御装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のトルクコンバータの制御装置は、車両に装備されエンジンと自動変速機との間に介装されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータのロックアップクラッチのスリップ制御装置であって、前記車両の運転状態に基づいて前記ロックアップクラッチの目標スリップ回転速度を算出する目標スリップ回転算出手段と、前記トルクコンバータのポンプインペラ回転速度とタービン回転速度とから実際のスリップ回転速度を算出する実スリップ回転速度算出手段と、前記実際のスリップ回転速度が前記目標スリップ回転速度に追従するように、前記エンジンへのトルク指令値に対応して制御値を設定して前記ロックアップクラッチの伝達トルク容量を制御するスリップ制御手段と、を備え、前記スリップ制御手段は、前記タービン回転速度の変化率に基づいて、イナーシャトルク変化量に対応して前記目標スリップ回転速度を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手段により算出された補正量によって前記目標スリップ回転速度を補正する補正手段とを有し、前記補正量算出手段は、前記タービン回転速度の変化率を算出するタービン回転変化率算出手段と、前記タービン回転変化率算出手段により算出された前記変化率と前記エンジンのイナーシャとから前記イナーシャトルク変化量を算出するイナーシャトルク変化量算出手段と、前記イナーシャトルク変化量算出手段により算出された前記イナーシャトルク変化量をスリップ回転速度に関する前記補正量に変換する変換手段と、を有していることを特徴としている。
)前記スリップ制御手段は、前記実際のスリップ回転速度と前記目標スリップ回転速度との偏差に基づいてフィードバック制御により前記ロックアップクラッチの係合状態を制御するための第1制御値を算出するフィードバック制御手段と、前記目標スリップ回転速度に基づいてフィードフォワード制御により前記ロックアップクラッチの係合状態を制御するための第2制御値を算出するフィードフォワード制御手段と、を有し、前記補正手段は、前記フィードフォワード制御手段の前記第制御値を補正することが好ましい。
)前記補正手段は、予め設定された補正条件の何れかが成立した場合に、前記補正量による前記目標スリップ回転速度の補正を実施するように構成され、前記補正条件には、前記自動変速機がインギヤ中であることが含まれていることが好ましい。
)さらに、前記補正条件には、前記自動変速機が変速中であり且つ前記タービン回転速度が増加中であることが含まれ、前記自動変速機が変速中であり且つ前記タービン回転速度が増加中でない場合には、前記補正量による前記目標スリップ回転速度の補正を禁止するように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、実際のスリップ回転速度が目標スリップ回転速度に追従するように、エンジンへのトルク指令値に対応してロックアップクラッチの伝達トルク容量を制御することによりロックアップクラッチのスリップ制御を実行する際に、トルクコンバータのタービン回転速度の変化に基づいてロックアップクラッチの伝達トルク容量の制御値を補正するので、スリップ制御中にタービン回転速度が増減してイナーシャトルクが変化する際にもロックアップクラッチのスリップ回転速度を目標状態に制御することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るトルクコンバータの制御装置が適用された車両の駆動系と制御系の要部を示すシステム図である。 本発明の一実施形態に係るトルクコンバータの制御装置のブロック線図である。 本発明の一実施形態に係るトルクコンバータの制御装置の制御可否判定にかかるブロック線図である。 本発明の一実施形態に係るトルクコンバータの制御装置の制御可否判定を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るトルクコンバータの制御装置による制御を例示するタイムチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することや適宜組み合わせることが可能である。
[1.全体システム構成]
図1は、本実施形態に係るトルクコンバータの制御装置が適用された車両の駆動系と制御系の要部を示すシステム図である。
図1に示すように、車両の駆動系は、駆動源であるエンジン(内燃機関)1と、トルクコンバータ2と、変速機構3と、変速機構3の動力伝達方向下流の動力伝達系7と、その動力伝達方向下流の図示しない駆動輪とを備えている。
なお、トルクコンバータ2と変速機構3とをトランスミッションケース10A内に収納することにより自動変速機10が構成される。また、図1では、トルクコンバータ2よりも動力伝達方向上流側の部分(主にエンジン1)と、トルクコンバータ2と後述の摩擦係合要素31との間の部分(トルクコンバータ2の後述のタービンランナ24を含む)と、摩擦係合要素31よりも動力伝達方向下流側の部分との、各イナーシャマスを簡易的なブロックA,B,Cで示している。
トルクコンバータ2は、トルク増大機能を有する発進要素であり、エンジン出力軸11にコンバータハウジング22を介して連結されたポンプインペラ23と、トルクコンバータ出力軸21に連結されたタービンランナ24と、ケースにワンウェイクラッチ(図示略)を介して設けられたステータ25とを構成要素としている。本実施形態では、トルク増大機能を必要としないとき、エンジン出力軸11(=トルクコンバータ入力軸)とトルクコンバータ出力軸21とを直結可能なロックアップクラッチ20を有している。
変速機構3には、複数の前進段と後進段とを達成する有段変速機構が適用されている。各変速段は、クラッチ又はブレーキといった複数ある摩擦係合要素31を選択的に係合させることによって達成される。例えば前進発進時には、1速段を達成する摩擦係合要素31を係合させ、後進発進時には、後進段を達成する摩擦係合要素31を係合させる。前進走行時には、車速とエンジン負荷(ここでは、スロットルバルブ開度とする)とに応じて適宜の変速段を達成する摩擦係合要素31を係合させる。
ロックアップクラッチ20及び各摩擦係合要素31の係合や解放といった係合状態は、対応する油圧制御弁41を通じた油圧制御によってロックアップクラッチ20や各摩擦係合要素31の係合圧を調整することによって行われる。油圧制御弁41は、油圧コントロールユニット4内に装備されたソレノイドバルブであって、自動変速機コントロールユニット(以下、ATCUという)5の指令信号によって作動する。
油圧制御弁41は、指令信号に従って、図示しないオイルポンプから供給される作動油の油圧を調圧して、ロックアップクラッチ20や各摩擦係合要素31の係合状態を調整する。本制御装置では、ロックアップクラッチ20の係合状態を調整し、特に、ロックアップクラッチ20をスリップ制御する点に特徴がある。このため、ATCU5には、ロックアップクラッチ20の係合状態を制御するための機能が備えられている。
なお、図示を省略するが、ロックアップクラッチ20は、その両側(入力側,出力側)におけるトルクコンバータアプライ圧PAとトルクコンバータレリーズ圧PRとの差圧PA−PRに応動し、レリーズ圧PRがアプライ圧PAよりも高いとロックアップクラッチ20は開放されてトルクコンバータ入出力要素間を直結せず、レリーズ圧PRがアプライ圧PAよりも低くなる時ロックアップクラッチ20は完全係合されてトルクコンバータ入出力要素間を直結する。
そして、ロックアップクラッチ20の完全係合に際して、ロックアップクラッチ20締結力、つまりロックアップ容量は、上記の差圧PA−PRにより決定し、この差圧が大きい程ロックアップクラッチ20の係合力が増大してロックアップ容量を増大する。差圧PA−PRは、油圧制御弁41により制御される。なお、差圧PA−PRについては単にロックアップ圧とも言う。
[2.ロックアップクラッチのスリップ制御]
ここで、ATCU5について、ロックアップクラッチ20のスリップ制御機能に着目して説明する。ATCU5には、エンジン回転数(エンジン回転速度に対応する。)Ne,トルクコンバータ2のタービン回転数(タービン回転速度ωtに対応する。)Nt,車速V,スロットル開度TVO,変速比ip,油温(ATフルードの温度)TATF等の車両の運転状態情報が各センサ類から入力されるようになっている。
ATCU5は、これらの信号に基づいてロックアップクラッチ20の係合状態を制御するために、ロックアップクラッチ20の目標スリップ回転速度T_slpを算出する目標スリップ回転算出部(目標スリップ回転算出手段)51と、実際のスリップ回転速度ωslpを算出する実スリップ回転速度算出部(実スリップ回転速度算出手段)52と、実際のスリップ回転速度ωslpが目標スリップ回転速度T_slpに追従するように制御するスリップ制御部(スリップ制御手段)53と、を備えている。
目標スリップ回転算出部51は、車速V,スロットル開度TVO,変速比ip,油温TATFといった車両の運転状態に基づいて、目標スリップ回転速度T_slpを算出する。なお、目標スリップ回転速度T_slpは、ロックアップクラッチ20の入出力回転速度差であり、ポンプインペラ23の回転速度(インペラ回転速度)ωiからタービンランナ24の回転速度(タービン回転速度)ωtを減算した値である。ここでは、予め試験等を行なって、車両の運転状態に対してトルク変動やこもり音の発生が最も少なくなるスリップ回転速度を対応させてマップ等に記憶しており、車両の運転状態に対してこのマップ等を参照して目標スリップ回転速度T_slpを算出する。
実スリップ回転速度算出部52は、センサで検出されたインペラ回転速度ωiからセンサで検出されたタービン回転速度ωtを減算して実際のスリップ回転速度ωslpを算出する。なお、インペラ回転速度ωiはエンジン回転数Neに対応するのでエンジン回転センサ64により得られるエンジン回転数Neからインペラ回転速度ωiを求める。タービン回転速度ωtはタービン回転センサ65により得る。
スリップ制御部53は、実際のスリップ回転速度ωslpが目標スリップ回転速度T_slpに追従するように制御するが、ここでは、ロックアップクラッチ20のスリップ回転速度は、ロックアップクラッチ20に入力される入力トルクと、ロックアップクラッチ20から出力される出力トルク(ロックアップクラッチ20の伝達トルク容量)との差(トルク差)ΔTに対応するものと考え、スリップ制御部53は、目標スリップ回転速度に応じたトルク差ΔTを算出し、ロックアップクラッチ20への入力トルクからこのトルク差ΔTを減算したトルク値をロックアップクラッチ20の伝達トルク容量目標値Tluとして、ロックアップクラッチ20の伝達トルク容量を制御して、目標スリップ回転速度を実現する。
特に、本装置のスリップ制御部53は、ロックアップクラッチ20への入力トルクにエンジン1へのトルク指令値Teを利用しているが、例えば、車両の加速中や減速中には、タービン回転速度ωtの変化に伴って、目標スリップ回転に対して、実スリップ回転が変化するため、この点を考慮して、ロックアップクラッチ20の伝達トルク容量を制御する。本実施形態の場合、加減速によるタービン回転速度ωtの変化に対応して目標スリップ回転速度を補正することとしている。
また、スリップ制御部53は、フィードバック制御とフィードフォワード制御とを用いてロックアップクラッチ20のスリップ状態を制御する。このため、スリップ制御部53は、図2に示すフィードバック制御部54とフィードフォワード制御部55と指令値変換部58とを備え、フィードバック制御部54とフィードフォワード制御部55とで目標スリップ回転速度に応じたトルク値を求めて、このトルク値を基にロックアップクラッチ20の係合状態を制御する指令値を導出するようにしている。
以下、処理する順序に説明すると、図2に示すように、スリップ制御部53は、目標スリップ回転算出部51から出力された目標スリップ回転速度T_slpに対して、トルクの急変に対応するための位相進み補償を行なう位相進み補償部(位相進み補償器)53aを有している。位相進み補償部53aで処理された目標スリップ回転速度T_slpaは、フィードバック制御部54とフィードフォワード制御部55とに送られる。
さらに、フィードバック制御部54とフィードフォワード制御部55とからのトルクレベルの出力は、加算部53bに送られ加算されて、目標スリップ回転速度を達成するためのスリップトルク容量Tcvnとして出力される。スリップトルク容量Tcvnが減算部53cに送られて、エンジントルク指令値Teに基づくトルク値Teaからこのスリップトルク容量Tcvnを減算し、ロックアップクラッチ20のトルク容量(制御値)Tluを演算し、トルク容量Tluは指令値変換部58に送られ、ロックアップクラッチ20の係合状態を制御するコントロールバルブ41の指示電流値Iluに変換され出力されるようになっている。
以下、フィードバック制御部54とフィードフォワード制御部55とをさらに詳細に説明する。
フィードバック制御部54は、規範モデル処理部54aと、無駄時間処理部54bと、スリップ回転偏差算出部54cと、フィードバック補償部(フィードバック補償器)54dと、回転量−トルク量変換部54eとを有し、スリップ回転にかかる回転量をこれに対応したロックアップクラッチ20の伝達トルク量に変換して出力する。
つまり、規範モデル処理部54aは、規範モデルによって、設計者の意図する目標応答が得られるように設定された伝達関数〔例えば1/(Tts+1)〕によって、位相進み補償部53aから出力された目標スリップ回転速度T_slpaを処理する。
無駄時間処理部54bは、規範モデル処理部54aから出力された目標スリップ回転速度T_slp_refに対してロックアップクラッチ20が持つ無駄時間e-Lslip sに関する処理を行なう。
スリップ回転偏差算出部54cは、無駄時間処理部54bから出力された目標スリップ回転速度T_slp_ref_delayと実際のスリップ回転速度ωslpとの偏差errslp(=T_slp−ωslp)を算出する。
フィードバック補償部54dは、スリップ回転偏差算出部54cにより算出された目標スリップ回転速度T_slp_ref_delayと実際のスリップ回転速度ωslpとの偏差errslpに対して、この偏差errslpを抑制するために、即ち、実際のスリップ回転速度ωslpを目標スリップ回転速度T_slp_ref_delayに接近させるために、比例・積分制御(PI制御)の処理を行なう。
スリップ回転量−トルク量変換部54eは、フィードバック補償部54dから出力されたスリップ回転偏差T_slpfbを伝達関数Gslp_nの逆関数(1/Gslp_n)で処理して、フィードバックスリップトルク容量Tcvnfbに変換して第1制御値として出力する。
フィードフォワード制御部55は、フィードフォワード補償部(フィードフォワード補償器)55aと、回転量−トルク量変換部55bと、を有し、スリップ回転にかかる回転量をこれに対応したロックアップクラッチ20の伝達トルク量に変換して出力する。
また、フィードフォワード制御部55には、本装置に特徴的な構成として、補正量算出部(補正量算出手段)56により算出された補正量によって目標スリップ回転速度に関する値を補正する補正部(補正手段)57が備えられている。
フィードフォワード補償部55aは、ロックアップクラッチ20の応答特性を考慮して設定された伝達関数によって、位相進み補償部53aから出力された目標スリップ回転速度T_slpaに対して位相を補償する処理を行なう。つまり、ロックアップクラッチ20の応答特性として伝達関数〔Gslp/(Tcslp s+1)〕で示される応答遅れがあり、フィードフォワード補償部55aでは、伝達関数〔(Tcslp s+1)/(Tts+1)〕によって、応答遅れに対する位相進み補償の処理を行なう。
補正部57は、フィードフォワード補償部55aから出力された目標スリップ回転速度T_slpffに補正量算出部56により算出された補正量T_slpdωt/dtを加算して補正し、目標スリップ回転速度T_slpff_ad(=T_slpff+T_slpdωt/dt)として出力する。
スリップ回転量−トルク量変換部55bでは、補正部57から出力された目標スリップ回転速度T_slpff_adを伝達関数Gslpの逆関数(1/Gslp)で処理して、フィードフォワードスリップトルク容量Tcvnffに変換して第2制御値として出力する。
ここで、補正量算出部56について説明すると、補正量算出部56は、タービン回転変化率算出部(タービン回転変化率算出手段)56aと、イナーシャトルク変化量を算出するイナーシャトルク変化量算出部(イナーシャトルク変化量算出手段)56bと、トルク量−スリップ回転量変換部(変換手段)56cと、を有している。
タービン回転変化率算出部56aは、タービン回転センサ65により得られるタービン回転速度ωtを時間微分してタービン回転速度ωtの変化率dωt/dtを算出する。
イナーシャトルク変化量算出部56bは、タービン回転変化率算出部56aにより算出された変化率dωt/dtとエンジン1のイナーシャIe(ブロックA)とから、タービン回転速度ωtの変化に応じたエンジン1のイナーシャトルク変化量Iedωt/dtを算出する。
トルク−スリップ回転変換部56cは、イナーシャトルク変化量算出部56bから出力されたエンジン1のイナーシャトルク変化量Iedωt/dtを伝達関数Gslpで処理して、スリップ回転速度に関する補正量(目標スリップ回転補正量)T_slpdωt/dtに変換して出力する。
したがって、フィードフォワード制御部55から出力されるフィードフォワードスリップトルク容量Tcvnffには、タービン回転速度ωtの変化に応じたエンジン1のイナーシャトルク変化量Iedωt/dtが加味される。
つまり、タービン回転速度ωtが変化(上昇又は下降)するのに伴って、タービン回転速度ωtを考慮していない目標スリップ回転速度でロックアップクラッチ20のスリップ回転速度を制御すると、実際のスリップ回転速度がタービン回転速度の変動の影響を受けて、目標のスリップ回転速度から逸脱してしまう。
そこで、本実施形態では、フィードフォワード制御にかかる目標スリップ回転速度T_slpffを、このタービン回転速度ωtの変化によるイナーシャトルク変化量Iedωt/dtに応じた補正量T_slpdωt/dtによって補正することにより、スリップ制御におけるタービン回転速度の変化の影響を解消するようにしている。
こうして、フィードバック制御部54から出力されるフィードバックスリップトルク容量Tcvnfbと、フィードフォワード制御部55から出力されるフィードフォワードスリップトルク容量Tcvnffとが加算部53bで加算されて、スリップトルク容量Tcvnとして出力される。
減算部53cでは、エンジントルク指令値Teに基づくトルク値Teaからこのスリップトルク容量Tcvnを減算し、ロックアップクラッチ20の伝達トルク容量Tluを演算する。なお、エンジントルク指令値Teに基づくトルク値Teaとしては、目標燃料量設定部61でスロットル開度TVOと空燃比A/Fとから設定される目標燃料量Tpをエンジントルク指令値設定部62でエンジントルク指令値Teに変換し、そのエンジントルク指令値Teをさらに無駄時間処理部59a,一次遅れ処理部〔1/(Tceng s+1)〕59b,及びゲイン補正部59cで処理した値を用いる。
指令値変換部58は、トルク−差圧変換部58aと、位相進み補償部(位相進み補償器)58bと、指令圧−電流変換部58cと、を有し、コントロールバルブ41に指示電流値Iluを出力する。
トルク−差圧変換部58aは、予め記憶されたマップ等を用いて、減算部53cから出力された伝達トルク容量Tluをこれに対応するロックアップ圧(差圧)の指令圧(差圧指令値)LUprsに変換する。
位相進み補償部58bは、位相進み伝達関数によって、油圧の応答遅れを改善する位相進み補償の処理を行なう。
指令圧−電流変換部58cは、予め記憶されたマップ等を用いて、位相進み補償部58bから出力された指令圧LUprsをこれに対応する指示電流値Iluに変換する。
このように、スリップ制御部53から出力された指示電流値Iluに応じてコントロールバルブ41のソレノイドに電流が送られて、コントロールバルブ41によりロックアップクラッチ20の油圧(差圧)が所定値Pluに制御されロックアップクラッチ20のスリップ状態が目標状態に制御される。
なお、ロックアップクラッチ20では、伝達トルク容量Tluに制御されるため、エンジントルク指令値Teに基づくトルク値Teaと伝達トルク容量Tluとの差分Ttc(=Te−Tlu)がスリップトルク容量となる。これに、タービン回転速度ωtの変化によるイナーシャトルクの変化量Iedωt/dtが減算されたスリップトルク量(=Ttc−Iedωt/dt)に応じて、ロックアップクラッチ20にスリップ回転(回転速度ωslp)が、所定の応答特性〔ωslp=Gslp/(Tcslp s+1)〕をもって発生する。
[3.ロックアップクラッチのスリップ制御時の補正条件]
ところで、上記の補正部57による補正処理は、所定の制御条件下で実施される。つまり、タービン回転速度の変化に伴って、ロックアップクラッチ20のスリップ回転速度が目標状態から逸脱するが、補正部57による補正処理は、これを回避するために行なうものであり、スリップ回転速度が目標状態から逸脱することが何らかの不具合を招く場合に補正処理を実施するように構成される。
つまり、ATCU5には、所定の制御条件が成立した否かに応じて補正判定フラグをセットし、図3に示すように、制御条件が成立しこの補正判定フラグFが補正実施(F=1)となった場合に、補正量算出部56で算出された補正量T_slpdωt/dtを補正部57に出力して補正処理を実施し、所定の制御条件が成立せずに補正判定フラグFが補正禁止(F=0)となった場合には補正量0を補正部57に出力して補正処理を実施させない、スイッチング機能50が装備されている
ここでは、以下の表1に示すように、車両の走行状態に関して制御条件及び制御禁止条件が設定されている。なお、表1の補正判断の欄では、補正処理を実施する場合を○で示し、補正処理を禁止する場合を×で示している。
表1に示すように、何れかの変速段が達成されているインギヤ状態では、車両のドライブ時にもコースト時にも、また、車両の加速時(タービン回転速度ωtの増加時)にも減速時(タービン回転速度ωtの減少時)にも、ロックアップクラッチ20のスリップ回転速度が目標状態から逸脱することは不具合を招くため、補正部57による補正処理が有効である。
一方、変速中は、タービン回転速度ωtの増加時には、ロックアップクラッチ20のスリップ回転速度が目標状態から逸脱することは不具合を招くため、補正部57による補正処理が有効であるが、タービン回転速度ωtの減速時には、不具合を招くことはなく、補正部57による補正処理は不要である。
つまり、インギヤ状態のドライブ状態での加速時〔このときには、タービン回転速度ωtは増加(変化なしを含む)〕には、実際のスリップ量(スリップ回転速度)が目標スリップ量(目標スリップ回転速度)に対して減少して、こもり音の発生を招く。このため、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少しないように補正処理を実施する。
また、インギヤ状態のドライブ状態での減速時(このときには、タービン回転速度ωtは減少)には、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して増加してロックアップクラッチ20の耐久性を低下させる。このため、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して増加しないように補正処理を実施する。
また、インギヤ状態のコースト状態での加速時〔このときには、タービン回転速度ωtは増加(変化なしを含む)〕には、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して増加するためロックアップクラッチ20が外れるおそれを招く。このため、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して増加しないように補正処理を実施する。
また、インギヤ状態のコースト状態での減速時(このときには、タービン回転速度ωtは減少)には、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少するため伝達トルク変動によって車両のショックを招く。このため、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少しないように補正処理を実施する。
一方、変速中では、ドライブ状態でのダウンシフト時〔このときには、タービン回転速度ωtは増加(変化なしを含む)〕には、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少するため伝達トルク変動によって車両のショックを招く。このため、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少しないように補正処理を実施する。
また、ドライブ状態でのアップシフト時(このときには、タービン回転速度ωtは減少)には、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して増加するが、これによる悪影響はなく、むしろ、スリップ量の増加は伝達トルク変動による車両のショックを回避するには有効である。このため、補正処理を禁止する。
また、コースト状態でのダウンシフト時〔このときには、タービン回転速度ωtは増加(変化なしを含む)〕には、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して増加するためロックアップクラッチ20が外れるおそれを招く。このため、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して増加しないように補正処理を実施する。
また、コースト状態でのアップシフト時(このときには、タービン回転速度ωtは減少)には、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少するが、これによる悪影響はなく、むしろ、ロックアップクラッチ20が外れるおそれを回避するには有効である。このため、補正処理を禁止する。
また、発進時は、インギヤ状態のドライブ状態に相当し、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少するため、エンジン回転数Neを正勾配にし難くなり、発進時の目標性能を確保し難い。このため、実際のスリップ量が目標スリップ量に対して減少しないように補正処理を実施する。
Figure 0006588294
〔4.作用及び効果〕
本発明の一実施形態にかかるトルクコンバータの制御装置は、上述のように構成されているので、例えば図4に示すように、ロックアップクラッチのスリップ制御時の補正の可否が判定され、補正が可(補正実施)の場合には、補正部57による補正処理を実施して、ロックアップクラッチ20のスリップ回転速度が目標状態から逸脱しないようにする。
つまり、図4に示すように、自動変速機3がインギヤ中であるか変速中であるかが判定される(ステップS10)。自動変速機3がインギヤ中であればYESと判断されステップ30へ進み、補正判定フラグFをF=1(補正実施)とする。
一方、自動変速機3が変速中であればNOと判断されステップ20へ進み、タービン回転速度ωtが減少しているか或いは増加しているかが判定される。タービン回転速度ωtが増加していればNOと判断されステップ30へ進み、補正判定フラグFをF=1(補正実施)とし、タービン回転速度ωtが減少していれば(タービン回転速度ωtが変化しない場合も含む)YESと判断されステップ40へ進み、補正判定フラグFをF=0(補正禁止)とする。
したがって、インギヤ状態のドライブ状態での加速時には、実際のスリップ量が減少しないように補正処理を実施するため、こもり音の発生を招くことがない。
例えば、図5(a)はインギヤ状態におけるドライブ状態でのエンジン回転数Ne及びタービン回転数Ntの変化を例示するもので、破線はタービン回転数Ntの変化に対する目標スリップ量の補正を行なわない場合の(補正なしの)エンジン回転数Neを示し、実線はタービン回転数Ntの変化に対する目標スリップ量の補正を行なった場合の(補正ありの)エンジン回転数Neを示す。また、二点鎖線はタービン回転数Ntを示す。
補正なしの場合、破線で示すように、エンジン回転数Neは、時刻tから時刻tにわたって実線で示す補正ありの場合のエンジン回転数Neに対して減少する。このため、本制御を実施しない場合、破線及び二点鎖線で示すように、時刻tから時刻tにわたって、エンジン回転数Neがタービン回転数Ntに接近し、スリップ回転速度(=Ne−Nt)が減少し、目標状態に保持されない。これに対して、本制御を実施した場合のエンジン回転数Neは、細実線で示すように変化し、時刻tから時刻tにわたってエンジン回転数Neがタービン回転数Ntの増加に対応して増加し、スリップ回転速度(=Ne−Nt)が目標状態に安定して保持される。
また、インギヤ状態のドライブ状態での減速時(このときには、タービン回転速度ωtは減少)には、実際のスリップ量が増加しないように補正処理を実施するため、ロックアップクラッチ20の耐久性低下が回避される。
また、インギヤ状態のコースト状態での加速時には、実際のスリップ量が増加しないように補正処理を実施するため、ロックアップクラッチ20が外れるおそれが回避される。
また、インギヤ状態のコースト状態での減速時には、実際のスリップ量が減少しないように補正処理を実施するため、伝達トルク変動による車両のショックの発生が回避される。
一方、ドライブ状態でのダウンシフト時には、実際のスリップ量が減少しないように補正処理を実施するため、伝達トルク変動による車両のショックの発生が回避される。
例えば、図5(b)は変速中のドライブ状態でのダウンシフト時のエンジン回転数Ne及びタービン回転数Ntの変化を示すもので、図5(a)と同様に、破線は変速中(時刻tから時刻tの間)におけるタービン回転数Ntの変化に対する目標スリップ量の補正を行わない場合の(補正なしの)エンジン回転数Neを示し、実線はタービン回転数Ntの変化に対する目標スリップ量の補正を行った場合の(補正ありの)エンジン回転数Neを示す。また、二点鎖線はタービン回転数Ntを示す。
補正なしの場合、破線で示すように、エンジン回転数Neは、時刻tから時刻tにわたって細実線で示す補正ありの場合のエンジン回転数Neに対して落ち込む。このため、本制御を実施しない場合、破線及び二点鎖線で示すように、時刻tから時刻tにわたって、エンジン回転数Neがタービン回転数Ntに接近し、スリップ回転速度(=Ne−Nt)が減少し、目標状態に保持されない。これに対して、本制御を実施した場合のエンジン回転数Neは、実線で示すように、時刻tから時刻tにわたるタービン回転数Ntの増加に対応するように増加して、スリップ回転速度(=Ne−Nt)が目標状態に安定して保持される。
また、ドライブ状態でのアップシフト時には、補正処理を実施しないため、伝達トルク変動による車両のショックの発生が確実に回避される。
また、コースト状態でのダウンシフト時には、実際のスリップ量が増加しないように補正処理を実施するため、ロックアップクラッチ20が外れるおそれを回避される。
変速中のコースト状態でのアップシフト時には、補正処理を実施しないため、ロックアップクラッチ20が外れるおそれが確実に回避される。
また、発進時は、実際のスリップ量が減少しないように補正処理を実施するため、エンジン回転数Neを正勾配にすることができ、発進時の目標性能を確保できる。
また、本実施形態では、フィードバック制御部54によるフィードバック制御に、フィードフォワード制御部55によるフィードフォワード制御を加えて、目標スリップ回転速度を与えているので、フィードバック制御だけでは困難な様々な外的要因の影響をも考慮して目標スリップ回転速度を与えることができ、目標スリップ回転速度より適切に設定できるようになる。
特に、補正部57による補正をフィードフォワード制御部55で実施するようにしているので、補正量算出部56で算出された補正量を確実に反映させた補正を実施することができる。
[5.その他]
以上、本発明の一実施形態にかかる自動変速機の制御装置について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では、フィードフォワード制御部55に補正部57を設けてフィード制御に関する目標スリップ回転速度T_slpffを補正量算出部56で算出された補正量で補正しているが、最終的に、制御値(本実施形態の場合、ロックアップクラッチ20の伝達トルク容量Tlu)に補正量が反映されればよく、上記の実施形態の構成に限らない。
また、上記実施形態では、自動変速機10にトルクコンバータ2及び有段の変速機構3を装備したもの例示したが、自動変速機にはトルクコンバータ及び無段変速機構を装備したものにも適用可能である。
1 駆動源であるエンジン(内燃機関)
2 トルクコンバータ
3 変速機構
5 自動変速機コントロールユニット(ATCU)
7 動力伝達系
10 自動変速機が
11 エンジン出力軸(トルクコンバータ入力軸)
22 コンバータハウジング
20 ロックアップクラッチ
23 ポンプインペラ
24 タービンランナ
25 ステータ
41 油圧制御弁
51 目標スリップ回転算出部(目標スリップ回転算出手段)
52 実スリップ回転速度算出部(実スリップ回転速度算出手段)
53 スリップ制御部(スリップ制御手段)
54 フィードバック制御部
55 フィードフォワード制御部
56 補正量算出部(補正量算出手段)
57 補正部(補正手段)
58 指令値変換部
Tlu 指示電流値(制御値)
Tcvnfb フィードバックスリップトルク容量(第1制御値)
Tcvnff フィードフォワードスリップトルク容量(第2制御値)

Claims (4)

  1. 車両に装備されエンジンと自動変速機との間に介装されたロックアップクラッチ付きのトルクコンバータの制御装置であって、
    前記車両の運転状態に基づいて前記ロックアップクラッチの目標スリップ回転速度を算出する目標スリップ回転算出手段と、
    前記トルクコンバータのポンプインペラ回転速度とタービン回転速度とから実際のスリップ回転速度を算出する実スリップ回転速度算出手段と、
    前記実際のスリップ回転速度が前記目標スリップ回転速度に追従するように、前記エンジンへのトルク指令値に対応して制御値を設定して前記ロックアップクラッチの伝達トルク容量を制御するスリップ制御手段と、を備え、
    前記スリップ制御手段は、前記タービン回転速度の変化率に基づいて、イナーシャトルク変化量に対応して前記目標スリップ回転速度を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手段により算出された補正量によって前記目標スリップ回転速度を補正する補正手段とを有し、
    前記補正量算出手段は、
    前記タービン回転速度の変化率を算出するタービン回転変化率算出手段と、
    前記タービン回転変化率算出手段により算出された前記変化率と前記エンジンのイナーシャとから前記イナーシャトルク変化量を算出するイナーシャトルク変化量算出手段と、
    前記イナーシャトルク変化量算出手段により算出された前記イナーシャトルク変化量をスリップ回転速度に関する前記補正量に変換する変換手段と、を有している
    ことを特徴とする、トルクコンバータの制御装置
  2. 前記スリップ制御手段は、
    前記実際のスリップ回転速度と前記目標スリップ回転速度との偏差に基づいてフィードバック制御により前記ロックアップクラッチの係合状態を制御するための第1制御値を算出するフィードバック制御手段と、
    前記目標スリップ回転速度に基づいてフィードフォワード制御により前記ロックアップクラッチの係合状態を制御するための第2制御値を算出するフィードフォワード制御手段と、
    を有し、
    前記補正手段は、前記フィードフォワード制御手段の前記第制御値を補正する
    ことを特徴とする、請求項記載のトルクコンバータの制御装置
  3. 前記補正手段は、予め設定された補正条件の何れかが成立した場合に、前記補正量による前記目標スリップ回転速度の補正を実施するように構成され、
    前記補正条件には、前記自動変速機がインギヤ中であることが含まれている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のトルクコンバータの制御装置。
  4. 前記補正条件には、前記自動変速機が変速中であり且つ前記タービン回転速度が増加中であることが含まれ、
    前記自動変速機が変速中であり且つ前記タービン回転速度が増加中でない場合には、前記補正量による前記目標スリップ回転速度の補正を禁止するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項記載のトルクコンバータの制御装置。
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