[go: up one dir, main page]

JP6457301B2 - 光触媒構造体およびその製造方法および光触媒分散液 - Google Patents

光触媒構造体およびその製造方法および光触媒分散液 Download PDF

Info

Publication number
JP6457301B2
JP6457301B2 JP2015044772A JP2015044772A JP6457301B2 JP 6457301 B2 JP6457301 B2 JP 6457301B2 JP 2015044772 A JP2015044772 A JP 2015044772A JP 2015044772 A JP2015044772 A JP 2015044772A JP 6457301 B2 JP6457301 B2 JP 6457301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
carrier
photocatalyst
dispersion
graphite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015044772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016163858A (ja
Inventor
内藤 勝之
勝之 内藤
繁 菅原
繁 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2015044772A priority Critical patent/JP6457301B2/ja
Publication of JP2016163858A publication Critical patent/JP2016163858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6457301B2 publication Critical patent/JP6457301B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

本発明の実施形態は、光触媒構造体とその製造方法、光触媒分散液に関する。
光触媒は、光によって励起された正孔を生じ、強い酸化力を有する。この酸化力は有害有機分子の分解除去や殺菌、基材の親水性維持等に利用される。このような光触媒を担持する方法として、例えば、酸化チタン粒子と熱可塑性樹脂とを有機溶剤に分散させた液を塗布・乾燥して酸化チタンを含有する被膜を形成する方法がある。また、光触媒がバインダー樹脂により基材上に固定されてなる光触媒構造体において、バインダー樹脂を塗布し、塗布された樹脂が粘着性を有する間に光触媒粉末を散布することにより光触媒を基材上に固定する方法がある。
しかし、これらの方法はバインダー樹脂が光触媒粒子を包みこみやすく光触媒粒子が外環境に接触できず、光触媒活性が阻害されやすい。また有機バインダーが光触媒作用によって酸化して光触媒粒子が担体から脱離しやすい。また種々の担体に対して簡便に光触媒構造体を作製する方法や分散液はなかった。
国際公開第01/048109号 特開2001−162172号公報
本発明の実施形態は、光触媒作用が長期間安定であり、簡便に作製し得る光触媒構造体とその製造方法、光触媒分散液を提供する。
実施形態によれば、第1の担体と、前記第1の担体上に酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくともいずれかを含有する第2の担体と、前記第1の担体及び前記第2担体のうち少なくともいずれかの上に酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択された第1の無機酸化物粒子とを含有し、
前記第2の担体は、さらに窒素原子を含有し、炭素原子と窒素原子の比率が1:0.001から1:0.3までの範囲内である光触媒構造体が提供される。
第1の実施形態に係る光触媒構造体の一例を表す模式図である。 酸化グラフェンの分子構造の一例を表す模式図である。 酸化グラフェンのマクロ構造の一例を表す模式図である。 第1の実施形態に係る光触媒構造体の他の一例を表す模式図である。
第1の実施形態に係る光触媒構造体は、第1の担体と、第1の担体上に設けられた第2の担体と、前記第1の担体及び前記第2担体のうち少なくともいずれかの上に担持された光触媒粒子を含む。第2の担体は、酸化グラフェン、及び酸化グラファイトのうち少なくとも1つを含有する。光触媒粒子は光触媒作用を有する第1の無機酸化物粒子を含み、第1の無機酸化物粒子は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択される。
第2の実施形態に係る光触媒構造体の製造方法は、第1の実施形態に係る光触媒構造体を作成するための方法の一例であり、第1の極性溶媒、及び第1の極性溶媒中に分散された酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくとも一方を含有する第2の担体塗布液を調製し、第1の担体上に第2の担体塗布液を塗布して第2の担体を形成し、第1の極性溶媒とは異なる第2の極性溶媒、及び第2の極性溶媒と、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択された光触媒作用を有する第1の無機酸化物粒子とを含む光触媒分散液を調製し、第1の担体及び第2の担体上に塗布して光触媒構造体を形成することを含む。
実施形態によれば、少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイトを、極性溶媒に分散させて塗布するだけで、第1の担体への密着性が良好な第2の担体を、簡単に作製することができる。これにより第1の担体の親水性を向上させることができ、光触媒粒子を含む極性分散液を均一に塗布できる。酸化グラフェンや酸化グラファイトは部分的にまばらに第1の担体を覆うことによってもこの効果は発現する。それにより第1の担体上や第2の担体上に第1の無機酸化物粒子を形成することができる。しかしより好ましくは第1の担体全面を第2の担体が覆うことである。、酸化グラフェン及び酸化グラファイトは、第1の無機酸化物粒子に対する吸着性が良好であり、第1の無機酸化物粒子を安定に保持することができる。これにより、実施形態によれば、第2の担体として、酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくとも1つを使用して、第1の無機酸化物粒子を担持させることにより、光触媒作用が長期間安定となる。
また、第1及び第2の実施形態に使用される光触媒構造体は、第1の無機酸化物粒子の上に酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくとも一方をさらに含有することができる。
第3の実施形態に係る光触媒分散液は、このような光触媒構造体を形成するために使用される光触媒分散液であって、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択された光触媒作用を有する第1の無機酸化物粒子と、酸化グラフェンと酸化グラファイトのうち少なくともいずれか一方と、第2の極性溶媒とを含む。
以下、上記実施形態について、図面を参照してより詳細に説明する。
なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(実施形態1)
図1に、第1の実施形態に係る光触媒構造体の一例を表す模式図を示す。
図示するように、第1の実施形態に係る光触媒構造体10は、第1の担体11と、表面の少なくとも一部に形成された、少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイト12を含む第2の担体13との上に、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択される第1の無機酸化物粒子14が形成されている。
酸化グラフェンの分子構造の一例を表す模式図を図2に示す。
酸化グラフェンのマクロ構造の一例を表す模式図を図3に示す。
酸化グラフェンは、カルボキシル基、フェノール性水酸基、及びエポキシ基など、多数の親水性官能基を有する。酸化グラフェン粒子20は、図3に示すように、一般に100nmから10μm程度の大きさのシート形状を有する。酸化グラフェン粒子20は、その内部に酸化度が小さくベンゼン縮合環からなるナノグラフェン部21と酸化度の大きい酸化部22からなる。酸化度の大きい酸化部22には、図2で示す極性基が多く存在し、極性の大きい第1の無機酸化物粒子を強く吸着し、物理的に安定に保持する。ナノグラフェン部21は疎水性であり、疎水性の表面や疎水性でかつπ電子系を有する表面と強く吸着する。酸化グラフェンはシート状であり、またその厚さは1nm程度と極めて薄く、ごくわずかな量で親水性や疎水性の担体表面を覆うことができる。酸化グラフェンは水に分散するだけでなく、表面張力の小さいアルコール類にも分散できることから種々の担体に薄く塗布することができる。さらに、酸化グラフェンは元々酸化されているので光触媒による酸化に対しても耐性が大きい。酸化グラフェンは単層であってもよいし、多層構造であってもよい。
酸化グラファイトはグラファイト構造を持ち、その表面およびエッジ部が主として酸化されている。表面にはやはり親水性の高い領域と疎水性の高い領域が存在し、上記酸化グラフェンと同様の効果がある。ただし酸化グラフェンと異なり、光吸収が大きいため透明性が必要な用途には不向きである。酸化グラファイトは密なグラファイト構造のため耐熱性が高い。
酸化されたグラフェン及び酸化されたグラファイトは、例えば、図2のようにカルボキシル基、フェノール性水酸基等の官能基を有し、基本的には、炭素、酸素、及び水素で構成される。第2の担体に用いられる酸化されたグラフェン及び酸化されたグラファイトのうち少なくとも1つにおける炭素に対する酸素の原子比は、1:0.1から1:0.7の範囲内にすることができる。この比が1:0.1より酸素原子が少ないと、第1の無機酸化物粒子に対して十分な吸着能を得ることができなくなる傾向がある。また、この比が1:0.7より酸素原子が多いと疎水性の担体に対する吸着性が低下する傾向がある。
酸化されたグラフェンは、単層であってもよいし、例えば2層から20層の多層であってもよい。好ましくは3層から15層である。さらに好ましくは4層から10層である。
通常、グラフェンは単層構造であるが、ここでは、酸化されたグラフェンとは、単層構造のものが積層して多層構造となったものも含む。この多層構造の酸化されたグラフェンは、積層数が少なく、多層化された内部においても酸化部位を有する点で後述する酸化されたグラファイトと異なる。
酸化されたグラフェンの大きさとしては、酸化グラフェンシートの最も短い径を0.1μmから50μmにすることができる。酸化グラフェンシートの分散性はもともと良いけれども、最も短い径が0.1μmより小さいと凝集性が小さくなりすぎて担体等への担持が難しくなる傾向がある。また、50μmより大きいと分散性が低下するとともに質量当たりの活性なエッジが少なくなるため第1の無機酸化物粒子の吸着性能が低下する傾向がある。酸化グラフェンシートの最も短い径は、さらには0.5μmから10μmにすることができる。さらにまた、酸化グラフェンシートの最も短い径は、0.7μmから7μmにすることができる。
酸化されたグラファイトは、グラファイト構造を有しており、エッジ部と表面が主に酸化されている。酸化されたグラファイトの大きさとしては最も長い径を0.5μmから100μmにすることができる。酸化されたグラファイトの凝集性はもともと大きいが、最も長い径が0.5μmより小さいと凝集性が低下する傾向がある。また、100μmより大きいと分散性が小さくなりすぎると共に質量当たりの活性なエッジが少なくなる傾向がある。酸化されたグラファイトの最も長い径はさらに1μmから50μmにすることができる。さらにまた2μmから20μmにすることができる。
酸化されたグラフェン及び酸化されたグラファイトの大きさは走査型電子顕微鏡や原子間力顕微鏡を用いて直接測定することができる。その場合、凝集状態では測定が難しいので、酸化されたグラフェン及び酸化されたグラファイトを希薄溶液に分散させるか、あるいはその分散液のpHを調整することにより、凝集状態をなくしてから、基板上に塗布して測定することができる。担体を用いなければ、レーザー散乱で粒度を測定することもできる。
また、第2の担体は、さらに窒素原子を含有することが可能であり、このとき、酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくとも一方における炭素原子に対する窒素原子の比率を、1:0.001から1:0.3までの範囲内にすることができる。配位能に優れる窒素原子を含有することで、酸性の大きい第1の無機酸化物粒子に対する吸着能が増大する傾向がある。炭素原子に対する窒素原子の比が1:0.001より少ないと吸着能が増大する効果がほとんどなくなる傾向があり、1:0.3より多いと光触媒活性が低下する傾向がある。さらには、この比は、1:0.01から1:0.1の範囲内にすることができる。さらにまた、この比は、1:0.02から1:0.08の範囲内にすることができる。なお、窒素原子は、グラフェンまたはグラファイトを酸化する際に、硝酸ナトリウム等の窒素源となる薬液等を使用することで含有させることができる、あるいは酸化グラフェンや酸化グラファイトをアンモニアやヒドラジン等で処理して含有させることができる。
炭素量、窒素量、及び酸素量は、化学的な元素分析をすることにより求めることができる。もしくはX線光電子分光法(XPS)により求めることができる。
少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイトを含む第2の担体は1nmから10μmまでの膜厚を有する膜にすることができる。第2の担体の膜厚は1nmより小さいと均一な膜が得難い傾向がある。10μmより大きいと吸水性が大きくなりすぎて湿度変化に対して第1の無機酸化物粒子の保持安定性が損なわれる傾向がある。第2の担体の膜厚は1nmさらには5nmから5μmにすることができ、さらにまた10nmから1μmにすることができる。
実施形態に使用される酸化されたグラフェン及び酸化されたグラファイトは、例えば以下の方法で作製できる。
まず、濃硫酸と硝酸ナトリウムの混合液を冷却し、5℃付近で該混合液中にグラファイト粉末を徐々に加える。次に、該混合液中に過マンガン酸カリウムの粉末を冷却しながら徐々に加える。混合液中で酸化反応が生じ、反応溶液は10℃程度に上昇する。次に室温で4時間ほど攪拌した後、水を徐々に加え、加熱により30分間還流させる。室温まで冷却後、過酸化水素水を滴下する。得られた反応混合物を遠心分離して沈殿を回収する。沈殿を希塩酸で数回洗浄、遠心分離した後、真空加熱乾燥することにより、酸化グラフェンを製造することができる。
酸化されたグラファイトは上記より温和な条件で作製できる。すなわち、酸化されたグラフェンの製造では、酸化剤の存在下、加熱して還流させることで剥離してグラフェン化させているが、酸化されたグラファイトを得る場合には、酸化剤の量を少なくしたり、加熱還流させる工程を省略することができる。
原料であるグラファイトおよび反応条件により、酸化されたグラフェンや酸化されたグラファイトの大きさや、層数、酸化度合い等を制御することができる。例えば、酸化度は用いる酸化剤の量を増やし反応温度を高く、時間を長くすることにより大きくすることができる。大きさは原料グラファイトの大きさにより制御することができる。酸化されたグラフェンの層数は、合成時に還流する時間を長くしたり、水分散時に超音波を照射する時間を長くすることにより、小さくすることができる。
原料としてはグラファイトの代わりにカーボンファイバーやカーボンナノチューブを使用することができる。これらの場合には酸化物の形状はファイバー状であることもあり、詰まりにくいという利点がある。ミクロ的には酸化グラフェンまたは酸化グラファイトの集合体である。
実施形態おいて、「光触媒作用」とは、アンモニア、アルデヒド類等の有害物質の分解、タバコ、ペット臭の不快なにおいの分解消臭、黄色ブドウ球菌、大腸菌等に対する、抗菌作用、抗ウイルス作用、また汚れが付着しにくい防汚作用をいう。
第1の無機酸化物粒子は、酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化タングステン、二酸化ニオブなどからなる金属化合物が用いられる。
実施形態において、例えば「酸化チタン」とは、化合物としての酸化チタンを含み、さらに光触媒機能を広い波長の光に応答するように機能強化させるために種々の形態および他の化合物を担持させた材料をいう。
第1の無機酸化物粒子の粒子径は、2nm〜10μmにすることができる。この範囲内であると担体に塗布する際の加工性、および光触媒機能が良好となる傾向がある。第1の無機酸化物粒子の粒子径は、さらには10nmから1μmにすることができ、さらにまた20nmから200nmにすることができる。
第1の無機酸化物粒子層には更に、キトサンを含むことができる。光触媒が光照射により光触媒効果を発揮するところ、キトサンは暗所においても、これらの効果を奏するので、光触媒の機能を補助し得る。
光触媒構造体は、更に、発泡剤を添加することができる。発泡剤は、シートに光触媒粒子が固着された後、加熱工程を経ることにより、発泡させることができる。発泡剤は、低温乾燥では気泡が発生し、高温乾燥では発生した気泡が破壊される。光触媒粒子、さらにはキトサン等の光触媒構造体に含まれる粒子を表層に集約させ、これら粒子表面を包含している酸化グラフェン層や他の不純物層を部分的に破壊することにより、第1の無機酸化物粒子が外界に露出される機会が増える。
第1の無機酸化物粒子として可視光に対して触媒作用を有するものを使用することができる。
このような第1の無機酸化物粒子として、例えば特に酸化タングステンやドーピングされた酸化チタンを使用することができる。酸化チタンのドープ剤として、例えば硫黄、炭素もしくは窒素原子があげられる。さらに、酸化タングステンは、表面電位が広いpH領域で負であって安定であり、分散状態が良好となる傾向がある。
第1の無機酸化物粒子としては、酸化タングステンの微粒子に限られるものではなく、酸化タングステン複合材の微粒子を使用することができる。酸化タングステン複合材とは、主成分としての酸化タングステンに、遷移金属元素や他の金属元素を含有させたものである。遷移金属元素とは原子番号21〜29、39〜47、57〜79、89〜109の元素である。酸化タングステン複合材はTi、Zr、Mn、Fe、Pd、Pt、Cu、Ag、Zn、AlおよびCeから選ばれる少なくとも1種の金属元素を含むことができる。Cu、AgおよびZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素は有効であり、少量で性能を向上させることができる。酸化タングステン複合材における遷移金属元素等の金属元素の含有量は0.01〜50質量%の範囲とすることができる。金属元素の含有量が50質量%を超えると、光触媒性の特性が低下する傾向がある。金属元素の含有量は10質量%以下にすることができる。さらには2質量%以下にすることができる。金属元素の含有量の下限値は特に限定されるものではないが、金属元素の添加効果をより有効に発現させる上で、その含有量は0.01質量%以上とすることができる。Cu、AgおよびZnから選ばれる少なくとも1種の金属元素の含有量は、酸化タングステン微粒子が有する効果と金属元素の添加効果とを考慮して0.01〜1質量%の範囲とすることができる。
光触媒構造体には無機酸化物粒子とは異なる酸化物を含むことができる。酸化シリコンは親水性を増す機能がある。また、酸化スズは導電性を増して帯電を防止し汚れが付きにくくすることができる。
図4に、第1の実施形態に係る光触媒構造体の他の一例を表す模式図を示す。
第1の実施形態に係る光触媒構造体30は、図4に示すように、第1の無機酸化物粒子の上に少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイト31がさらに含まれていること以外は、図1と同様の構成を有する。これにより、光触媒構造体30では、第1の無機酸化物粒子14同士の凝集を防ぎ、担体から剥離しにくくなり、安定性と光触媒活性を長期間保持できる。酸化グラフェンまたは酸化グラファイト31として、第2の担体13に含まれる酸化グラフェン膜もしくは酸化グラファイトとは組成が異なるものを使用することができる。
光触媒構造体に含まれる、酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくとも一方と第1の無機酸化物粒子との重量比は、1:200000から1:100までの範囲内にすることができる。酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくとも一方に対する第1の無機酸化物粒子の重量比が1:200000より大きいと安定性の効果が低下する傾向があり、1:100より小さいと光触媒活性が低下する傾向がある。酸化グラフェン及び酸化グラファイトのうち少なくとも一方と第1の無機酸化物粒子との重量比は、さらには1:100000から1:1000までの範囲内であり、さらにまた1:50000から1:10000までの範囲内にすることができる。
少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイトを含む第2の担体と第1の無機酸化物粒子との間に光触媒活性が第1の無機酸化物より小さい第2の無機酸化物を含む第3の担体を形成することができる。これにより、第2の担体の光触媒による光分解をさらに抑制することができる。第2の無機酸化物として例えは酸化ケイ素を使用することができる。
第1の担体としては、ポリマー、金属、及びセラミックスをあげることができる。
第1の担体としてポリマーを使用する場合、ポリマーとしてフレキシブルな透明フィルムを使用すると、光触媒の応用範囲を広げることができる。使用されるポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、およびアクリル樹脂など可視光透明性を高いポリマーがあげられる。第1の担体として例えばポリエチレンテレフタレートを用いると、フレキシブル性と良好な密着性が得られる。
第1の担体として金属を使用する場合、金属として親水性が高くないステンレスを選択することができる。第1の担体としてステンレスを用いると、第2の担体として酸化グラフェンを使用した場合に酸化グラフェンがステンレス表面を被覆し、光触媒粒子の安定性を良好にすることができる。
第1の担体としてセラミックスを使用する場合、第2の担体として例えば酸化グラフェンを用いると、セラミックスの凹凸および多孔質に対して表面コートが可能であり、第1の無機酸化物粒子を第2の担体表面に効率よく担持することができる。
(実施形態2)
第2の実施形態に係る光触媒構造体の製造方法は、酸化グラフェンまたは酸化グラファイトの第1の極性溶媒に分散させ、第2の担体塗布液として分散液を作成する工程と、上記分散液を第1の担体に塗布し、第2の担体を形成する工程と、第1の酸化物を含む第1の無機酸化物粒子を第2の極性溶媒中に分散させ、光触媒分散液を製造する工程と、上記第1及び第2の担体上に光触媒分散液を塗布して光触媒構造体を形成する工程を有する。
第1の極性溶媒は、1から3の炭素数を有する一価アルコールを主成分とすることができる。
炭素数が1から3の一価アルコールは、水と比較して、表面張力が低く、かつ低沸点である。水やジメチルホルムアミドなどの溶媒を用いて酸化グラフェンや酸化グラファイトをより高濃度で分散させた後、この分散液を炭素数が1から3の一価アルコールに少量添加して第2の担体塗布液を作成することができる。
第2の極性溶媒として、水、1から3の炭素数を有する一価アルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、及びこれらの混合溶媒があげられる。さらには、第2の極性溶媒は、水を主成分とすることができる。水を主成分とする第2の極性溶媒に、1から3の炭素数を有する一価アルコールを添加することができる。
また、第2の極性溶媒中には次亜塩素酸を含むことができる。
ここで、主成分とは、組成物を構成する成分の中で一番多い組成比で含まれる成分またはその成分を含む群をいう。
実施形態に係る光触媒構造体の製造方法に用いられる光触媒粒子分散液に、少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイトを添加することができる。これにより、第1の無機酸化物粒子の特に乾燥時の凝集を低減することができる。
実施形態に係る光触媒構造体の製造方法において、第1の担体の表面を予め光もしくはプラズマで処理することができる。これにより、酸化グラフェンまたは酸化グラファイトの均一塗布がさらに容易になる。
実施形態に係る光触媒構造体の製造方法において、少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイトを含む第2の担体の膜上に光触媒活性が第1の無機酸化物より小さい第2の無機酸化膜を含む第3の担体の膜を作製することができる。これにより、光触媒による酸化グラフェンまたは酸化グラファイトの光酸化をさらに低減でき、光触媒塗布後の乾燥を簡便なハロゲンランプを用いて行うことができる。
第2の担体塗布液及び光触媒分散液の塗布方法としては、ドロップコート、スピンコート、ディップコート、スプレーコート、アプリケータコート、ブレードコート、グラビア印刷、及びインクジェット印刷等の方法を適用することができる。
(実施形態3)
第3の実施形態に係る光触媒分散液は、第1の無機酸化物粒子と、少なくとも酸化グラフェンまたは酸化グラファイトを含む第2の極性溶媒から成る。第3の実施形態に係る光触媒分散液を用いると、第1の無機酸化物粒子同士の凝集を防ぎ分散状態を長期間安定に保持できる。また基体に塗布した場合も基体と無機酸化物粒子の間に酸化グラフェンまたは酸化グラファイトが挿入され、乾燥時における第1の無機酸化物粒子同士の基体上での凝集を低減でき均一に塗布できる。
第3の実施形態に係る光触媒分散液は、酸化グラフェンまたは酸化グラファイトと第1の無機酸化物粒子との重量比を1:200000から1:100までの範囲内にすることができる。酸化グラフェンまたは酸化グラファイトに対する第1の無機酸化物粒子との重量比が1:200000より大きいと分散安定性の効果はほとんどなくなる傾向がある。1:100より小さいと、光触媒としての活性が低くなると共に、酸化グラフェンまたは酸化グラファイト自身が凝集しや凝集しやすくなり分散液の安定性が低減する傾向がある。酸化グラフェンまたは酸化グラファイトと第1の無機酸化物粒子との重量比は、さらには1:100000から1:1000までの範囲内にすることができ、さらにまた1:50000から1:10000までの範囲内にすることができる。
第3の実施形態に係る光触媒分散液は、第2の極性溶媒に次亜塩素酸を含有することができる。次亜塩素酸が含有されると暗中において分散液中の有機不純物を低減できるため、光触媒の初期活性を高くすることができる。酸化グラフェンの還元を防ぐため分散安定性も向上する。また親水性が高くなるために塗布性がよくなる。次亜塩素酸の濃度に相関する有効塩素濃度は好ましくは10mg/Lから500mg/Lであり、10mg/Lより少ないと効果が少なく、500mg/Lより多いと塩素ガスが出やすくなる。より好ましくは20mg/Lから300mg/Lであり、40mg/Lから100mg/Lがさらに好ましい。
以下、実施例を示し、実施形態についてより具体的に説明する。
実施例に使用される各種測定は以下のようにして行う。
(ガス分解実験)
JIS−R−1701−1(2004)の窒素酸化物の除去性能(分解能力)評価に準じる流通式装置に試料を入れた状態で、初期濃度10mg/Lのアセトアルデヒドガスを140mリットル/分で流して測定したガス濃度において、光照射前のガス濃度をA、光照射から15分以上経過し、かつ安定したときのガス濃度をBとし、前記ガス濃度Aと前記ガス濃度Bから[式:(A−B)/A×100]に基づいて算出した値をガス分解率(%)としたとき、白色蛍光灯を使用し、紫外線カットフィルムを用い、波長が380nm以上のみの光で照度が6000ルクスの可視光を照射する。
(大腸菌活性試験)
光触媒構造体サンプルを菌液40ml(1×10/ml)に完全に浸漬された状態で浸し、24時間光照射(および遮光下)を行う。
光源:白色蛍光灯を使用し、紫外線カットフィルを用い、波長が380nm以上のみの光で照度が6000ルクスの可視光を照射する。終了後、段階希釈した上記菌液をコンパクトドライ「ニッスイCF」(大腸菌数測定用)に接種し、37℃で24時間培養後に菌数を測定する。
(実施例1)
(酸化グラフェン分散液の調整)
グラファイトとして伊藤黒鉛製のZ−5F(商品名)を原料にして酸化グラフェンを合成する。Z−5F 50gと濃硫酸 1000mLと硝酸ナトリウム 22gを混合し、4℃以下に冷却する。過マンガン酸カリウム 110gを冷却しながら徐々に加え、6℃以下で1時間、室温で4時間撹拌する。その後、加熱して20分間還流させた後、室温まで冷却する。過酸化水素水を添加した後、得られた反応混合物をろ過し、希塩酸でよく洗浄する。空気気流で乾燥させた後、60℃で真空乾燥することにより酸化されたグラフェン65gを得る。
この酸化されたグラフェンのXPSによる分析から、炭素原子と酸素原子の比は1対0.3であり、また炭素原子と窒素原子の比は1:0.01である。
酸化グラフェン500mgを水50gに超音波をかけて均一に分散させ、10mg/gの水分散液を得る。次に、エタノール99.5g中に酸化グラフェンの水分散液0.5gを加えて0.05mg/gの含水エタノール分散液を得る。
(酸化タングステン微粒子の調製)
原料粉末として平均粒径0.5μmの三酸化タングステン粉末を用意し、キャリアガスであるアルゴンとRFプラズマに噴霧し、さらに反応性ガスとしてアルゴンを40リットル/分、空気を40リットル/分の流量で流し、反応容器内の圧力を40kPaにする。原料粉末を昇華させながら酸化反応させる昇華工程を経て酸化タングステン微粒子を得る。
(酸化タングステン分散液の調製)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ、10wt%の酸化タングステン分散液1を得る。5gの酸化タングステン分散液1に酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液0.5gを加えて酸化タングステン分散液2を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:20000である。
(PETフィルム上への第1の無機酸化物粒子の塗布)
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、酸化タングステン分散液2を1.5g滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
(光触媒活性試験)
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射15分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、5×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例2)
酸化タングステン分散液2を1.5g滴下する代わりに、酸化タングステン分散液1を用い、酸化グラフェン膜が形成されたPETフィルムを120℃のホットプレート上に置き、エアースプレーガンを用いて酸化タングステン分散液1をスプレーコートして光触媒構造体を作製する。可視光の拡散透過率測定から実施例1とほぼ同量の酸化タングステンがコートされている。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射18分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、4×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例3)
グラファイトZ−5F 50gと過マンガン酸カリウム 150gを60℃で3時間撹拌する。得られる反応混合物をろ過し、希塩酸でよく洗浄する。空気気流で乾燥させた後、60℃で真空乾燥することにより酸化グラファイト60gを得る。この酸化されたグラファイトのXPSによる分析から炭素原子と酸素原子の比は1:0.15であった。
酸化グラファイト500mgをメノウ乳鉢ですりつぶした後、水50gに超音波をかけて均一に分散させ、10mg/gの酸化グラファイト水分散液を得る。次に、エタノール99.5g中に酸化グラファイトの水分散液0.5gを加えて0.05mg/gの酸化グラファイト含水エタノール分散液を得る。
実施例1と同様の5gの酸化タングステン分散液1に0.05mg/g酸化グラファイト含水エタノール分散液0.5gを加えて酸化タングステン分散液を得る。酸化グラファイトと酸化タングステンの重量比は1:20000である。
0.05mg/gの酸化グラファイト含水エタノール分散液を、実施例1と同様にしてPETフィルム上へ塗布、乾燥し、続いて、得られた酸化タングステン分散液を、実施例1と同様にして塗布、乾燥し、光触媒構造体を得る。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射20分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、5×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例4)
酸化タングステン分散液1をスプレーコートする前に、酸化ケイ素のコロイド水溶液をスプレーコートすることを除いては実施例2と同様にして光触媒構造体を得る。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射18分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、5×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例5)
ルチル型酸化チタン微粒子3gとチオウレア10gの混合物を400℃で加熱する。得られる粉末をボールミルで微細化して硫黄ドープ酸化チタン微粒子を得る。酸化タングステンの代わりに硫黄ドープ酸化チタンを用いることを除いては実施例1と同様にして光触媒構造体を得る。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射20分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、4×10/mlである。
(実施例6)
SUS304の10cm×10cm金属箔上に実施例1で得られる酸化グラフェンの含水エタノール分散液を塗布する。乾燥後、120℃のホットプレート上で実施例1で得られる酸化タングステン分散液2をエアースプレーガンを用いて塗布して光触媒構造体を作製する。アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射20分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、5×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例7)
10cm×10cmのガラス基板上に実施例1で得られる酸化グラフェンの含水エタノール分散液を塗布する。乾燥後、実施例1で得られる酸化タングステン分散液1を滴下して光触媒構造体を作製する。アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射20分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、5×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例8)
10cm×10cmの平均孔径0.2μmのポリスチレンフィルターに実施例1で得られる酸化グラフェンの含水エタノール分散液を塗布する。大部分の酸化グラフェンは孔には入らず表面をコートする。乾燥後、実施例1で得られる酸化タングステン分散液1を滴下して光触媒構造体を作製する。アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射20分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、4×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例9)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子が2wt%、酸化ケイ素微粒子が1wt%、酸化スズ微粒子0.5wt%を含む水分散液を得る。5gの上記分散液に実施例1で得られる酸化グラフェンの1mg/gの水分散液0.5gを加えて酸化タングステン分散液3を得る。この酸化タングステン分散液3を光電池パネルの表面に刷毛で塗布する。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:200である。
このパネルを屋外の3か月間の暴露試験においても流水で軽く洗浄するだけでよごれが除去できる。
(実施例10)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ、10wt%の酸化タングステン分散液1を得る。5gの酸化タングステン分散液1に実施例1で得られる酸化グラフェンの5mg/gの水分散液1gを加えて酸化タングステン分散液4を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:100である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cmx10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、酸化タングステン分散液4を1.5g滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射25分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例11)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液1を得る。5gの酸化タングステン分散液1に実施例1で得られる酸化グラフェンの5mg/gの水分散液1.1gを加えて酸化タングステン分散液4を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:91である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cmx10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、酸化タングステン分散液4を1.5g滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射35分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例12)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液1を得る。10gの酸化タングステン分散液1に実施例1で得られる酸化グラフェンの0.005mg/gの含水エタノール分散液0.1gを加えて酸化タングステン分散液4を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:200000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、酸化タングステン分散液4を1.5gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射13分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例13)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ、10wt%の分散液1を得る。10gの酸化タングステン分散液1に実施例1で得られる酸化グラフェンの0.005mg/gの含水エタノール分散液0.8gを加えて酸化タングステン分散液4を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:250000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、酸化タングステン分散液4を全面に広げるために2.5g滴下し、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射13分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例14)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液1を得る。10gの酸化タングステン分散液1に実施例1で得られる酸化グラフェンの0.005mg/gの含水エタノール分散液4gを加えて酸化タングステン分散液4を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:50000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、酸化タングステン分散液4を全面に広げるために1g滴下し、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射14分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例15)
グラファイトとして伊藤黒鉛製のZ−5Fを原料にして酸化グラフェンを合成する。Z−5F 50gと濃硫酸 1000mLと硝酸ナトリウム 30gを混合し、4℃以下に冷却する。過マンガン酸カリウム 150gを冷却しながら徐々に加え、6℃以下で1時間、室温で6時間撹拌する。その後加熱して60分間還流させた後、室温まで冷却する。
過酸化水素水を添加した後、得られた反応混合物をろ過し、希塩酸でよく洗浄する。空気気流で乾燥させた後、60℃で真空乾燥することにより酸化されたグラフェン72gを得る。
この酸化されたグラフェンのXPSによる分析から、炭素原子と酸素原子の比は1対0.7であり、また炭素原子と窒素原子の比は1:0.01であった。
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液1を得る。5gの酸化タングステン分散液1に上記酸化グラフェンの0.1mg/g水分散液0.1gを加えて酸化タングステン分散液を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:50000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、上記酸化タングステン分散液を全面に広げるために1g滴下し、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射13分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例16)
実施例15で得られる酸化グラフェン0.5gをヒドラジン水和物1mL、水50mL中で50℃で1時間撹拌する。得られた反応混合物をろ過し、空気気流で乾燥させた後、60℃で真空乾燥することにより一部が還元され窒素原子がさらに導入され酸化されたグラフェン0.4gを得る。この酸化されたグラフェンのXPSによる分析から、炭素原子と酸素原子の比は1:0.25であり、また炭素原子と窒素原子の比は1:0.03である。
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液1を得る。5gの酸化タングステン分散液1に上記酸化グラフェンの0.1mg/g水分散液0.1gを加えて酸化タングステン分散液を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:50000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、上記酸化タングステン分散液を全面に広げるために1g滴下し、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射14分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射400時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例17)
直径100〜400nmの鉄微粒子を触媒として熱CVDによりメタン、水素、アルゴン気流下で直径が100〜400nmのカーボンナノファイバーを作製する。次にカーボンナノファイバーを硫酸1モルと硝酸0.15モルの混合溶媒中、過マンガン酸カリウム0.04モル存在下で反応させ、酸化させる。得られる酸化物はファイバー状の形状をしており、酸化されたグラファイトと酸化されたグラフェンのミクロ構造を有する。XPSによる分析から、炭素原子と酸素原子の比は1:0.4であり、また炭素原子と窒素原子の比は1:0.01である。
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液1を得る。5gの酸化タングステン分散液1に、上記酸化されたグラファイトと酸化グラフェンのミクロ構造0.1mg/g水分散液0.1gを加えて酸化タングステン分散液を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:50000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、上記酸化タングステン分散液を全面に広げるために1g滴下し、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射15分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射400時間後も活性はほとんど変化しない。
(実施例18)
濃度60mg/Lの次亜塩素酸水溶液に粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液を得る。この10gの酸化タングステン分散液に実施例1で得られる酸化グラフェンの0.005mg/gの水分散液4gを加えて酸化タングステン分散液5を得る。酸化グラフェンと酸化タングステンの重量比は1:50000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cm×10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、酸化タングステン分散液5を全面に広げるために1g滴下し、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥し、光触媒構造体を作製する。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射10分後には検出限界以下になり、初期活性が高い。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
上記光触媒活性は光照射300時間後も活性はほとんど変化しない。
(比較例1)
PETフィルムに酸化グラフェン膜の代わりに親水性のバインダポリマーとして1wt%のポリビニルピロリドン水溶液を塗布することを除いては実勢例2と同様にして光触媒構造体を作製する。光触媒には凝集が一部見られる。
アセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して光照射15分後には検出限界以下になる。遮光したものの濃度は10mg/Lである。
大腸菌活性試験では、初期菌濃度 1×10/ml、2時間後、蛍光灯による光照射したものの菌数は0である。遮光したものの菌数は、5×10/mlである。
上記光触媒活性は光照射300時間後にはアセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して検出限界以下になるのに光照射に100分かかり、活性が低下する。顕微鏡で観測すると光触媒の一部脱離も見られる。
(比較例2)
粒径20nmから100nmの酸化タングステン微粒子を水に分散させ10wt%の分散液1を得る。5gの酸化タングステン分散液1にドデシル硫酸ナトリウムの0.05mg/g含水エタノール分散液0.5gを加えて酸化タングステン分散液を得る。ドデシル硫酸ナトリウムと酸化タングステンの重量比は1:20000である。
厚さ150μmのPETフィルム(10cmx10cm)をUV洗浄機で処理した後、実施例1で得られる酸化グラフェンの0.05mg/g含水エタノール分散液1gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後60℃で10分乾燥する。
次に、ドデシル硫酸ナトリウムを含む酸化タングステン分散液を1.5gを滴下し、全面に広げた後、室温乾燥、その後100℃で10分乾燥したが、不均一な光触媒構造体が得られる。
上記光触媒活性は光照射300時間後にはアセトアルデヒド初期濃度10mg/Lに対して検出限界以下になるのに光照射に100分かかり、初期活性が低下する。顕微鏡で観測すると光触媒の一部脱離が見られる。
上記実施例の結果に明らかであるように、実施形態に係る光触媒構造体は、顕著な光触媒性能を長期間、安定に発揮することができることがわかる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,30…光触媒構造体、11…第1の担体、12…酸化グラフェンまたは酸化グラファイト、13…第2の担体、14…第1の無機酸化物粒子、20…酸化グラフェン粒子、21…ナノグラフェン部、22…酸化部、31…酸化グラフェンまたは酸化グラファイト

Claims (18)

  1. 第1の担体と、前記第1の担体上に酸化グラフェンと酸化グラファイトの少なくともいずれかを含有する第2の担体と、前記第1の担体及び前記第2の担体のうち少なくともいずれかの上に酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択された第1の無機酸化物粒子とを含有し、
    前記第2の担体は、さらに窒素原子を含有し、炭素原子と窒素原子の比率が1:0.001から1:0.3までの範囲内である光触媒構造体。
  2. 前記第1の無機酸化物粒子は可視光に対して触媒作用を有する請求項1に記載の光触媒構造体。
  3. 前記第1の無機酸化物粒子上に、酸化グラフェンと酸化グラファイトの少なくともいずれかをさらに含有する請求項1または2に記載の光触媒構造体。
  4. 前記第2の担体と前記第1の無機酸化物粒子との間に、前記第1の無機酸化物粒子の光触媒活性より小さい光触媒活性を持つ第2の無機酸化物粒子を含有する第3の担体をさらに含む請求項1から3までのいずれか1項に記載の光触媒構造体。
  5. 前記第2の無機酸化物粒子は酸化ケイ素粒子である請求項4に記載の光触媒構造体。
  6. 前記第1の担体は、ポリマー、金属、及びセラミックスからなる群から選択される請求項1から3までのいずれか1項に記載の光触媒構造体。
  7. 前記第1の担体は、ポリエチレンテレフタレートである請求項6に記載の光触媒構造体。
  8. 前記第2の担体における炭素と酸素の比率は、1:0.1から1:0.7までの範囲内である請求項1から7までのいずれか1項に記載の光触媒構造体。
  9. 前記第2の担体は、1nmから10μmまでの厚さを有する請求項1から8までのいずれか1項に記載の光触媒構造体。
  10. 第1の極性溶媒、及び前記第1の極性溶媒中に分散された酸化グラフェンと酸化グラファイトの少なくともいずれかを含有する第2の担体塗布液を第1の担体上に塗布して第2の担体を形成し、
    前記第1の極性溶媒とは異なる第2の極性溶媒、前記第2の極性溶媒に分散された、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択される第1の無機酸化物粒子、前記酸化グラフェン及び前記酸化グラファイトの少なくとも一方、及び窒素を含有し、前記酸化グラフェン及び前記酸化グラファイトのうち少なくとも一方における炭素原子と窒素原子との比率は、1:0.001から1:0.3までの範囲内である光触媒分散液を、前記第1の担体及び前記第2の担体上に塗布する光触媒構造体の製造方法
  11. 前記第1の極性溶媒は1から3の炭素数を有する一価アルコールを主成分とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記第の極性溶媒が水を主成分とする請求項10または11に記載の方法。
  13. 記光触媒分散液を塗布する前に、前記第1の担体及び前記第2の担体上に、前記第1の無機酸化物の光触媒活性より小さい光触媒活性を持つ第2の無機酸化物粒子を含有する第3の担体を形成することをさらに含む請求項10から12までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、及び酸化ニオブからなる群から選択された光触媒作用を有する第1の無機酸化物粒子と、酸化グラフェンと酸化グラファイトの少なくともいずれかと、第2の極性溶媒と、窒素と含み、前記酸化グラフェン及び前記酸化グラファイトのうち少なくとも一方における炭素原子と窒素原子との比率は、1:0.001から1:0.3までの範囲内である光触媒分散液。
  15. 前記酸化グラフェンと前記酸化グラファイトの少なくともいずれかと、第1の無機酸化物粒子との重量比は、1:200000から1:100までの範囲内である請求項14に記載の光触媒分散液。
  16. 前記第2の極性溶媒は次亜塩素酸水である請求項14または15に記載の光触媒分散液。
  17. 前記第2の極性溶媒は、1から3の炭素数を有する一価アルコールを含有する請求項14から16までのいずれか1項に記載の光触媒分散液。
  18. 前記酸化グラフェン及び前記酸化グラファイトのうち少なくとも一方における炭素原子と酸素原子との比率は、1:0.1から1:0.7までの範囲内である請求項14から17までのいずれか1項に記載の光触媒分散液。

JP2015044772A 2015-03-06 2015-03-06 光触媒構造体およびその製造方法および光触媒分散液 Active JP6457301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044772A JP6457301B2 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 光触媒構造体およびその製造方法および光触媒分散液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015044772A JP6457301B2 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 光触媒構造体およびその製造方法および光触媒分散液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016163858A JP2016163858A (ja) 2016-09-08
JP6457301B2 true JP6457301B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=56876201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015044772A Active JP6457301B2 (ja) 2015-03-06 2015-03-06 光触媒構造体およびその製造方法および光触媒分散液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6457301B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3519085A1 (en) * 2016-10-03 2019-08-07 Nitto Denko Corporation Graphene oxide anti-microbial element
CN110652986A (zh) * 2018-06-28 2020-01-07 李克非 一种网状磁性Fe3O4/GO/ZnO催化剂的制备方法及应用
CN108906032B (zh) * 2018-07-05 2021-04-30 山东理工大学 一种GOQDs/TiO2/WO3光催化剂的制备及其应用
JP7133498B2 (ja) 2019-03-05 2022-09-08 株式会社東芝 可燃性ガスの濃度測定方法、可燃性ガスセンサー、および可燃性ガスセンサーの製造方法
JP7464963B2 (ja) * 2019-12-02 2024-04-10 国立大学法人福島大学 可視光応答型酸化チタン担持材料、有機物の分解方法、及び可視光応答型酸化チタン担持材料の製造方法
JP7607270B2 (ja) 2020-03-05 2024-12-27 株式会社タカギ 炭素材及び炭素材の製造方法
JP7462926B2 (ja) * 2020-03-31 2024-04-08 国立研究開発法人産業技術総合研究所 光触媒体及びその製造方法
CN111569873B (zh) * 2020-05-01 2023-11-24 赵玉平 一种脱硝催化剂
CN112007628A (zh) * 2020-08-25 2020-12-01 杭州爱净科技有限公司 空气净化材料及其制备方法
KR102219256B1 (ko) * 2020-09-11 2021-02-24 주식회사 엘이디그린티 가시광 응답형 광촉매 조성물 및 이를 이용하는 조명장치
CN113559847B (zh) * 2021-07-27 2023-06-16 广东工业大学 一种金@氧化锰@氧化锌/氧化石墨烯复合光催化剂及其制备方法和应用
CN115521685B (zh) * 2022-10-08 2023-10-27 北京星驰恒动科技发展有限公司 涂料、涂料的制备方法及空间舱
CN116371393B (zh) * 2023-04-19 2024-11-12 重庆华谱信息技术有限公司 一种高效杀菌降解有机污染物的方法
CN118403656B (zh) * 2024-04-28 2025-02-21 厦门斯研新材料技术有限公司 一种石墨烯基固体酸催化剂及其制备方法和应用以及含co2烟气的处理方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4135907B2 (ja) * 2003-03-25 2008-08-20 コバレントマテリアル株式会社 可視光活性型光触媒粒子
JP4863290B2 (ja) * 2007-04-16 2012-01-25 独立行政法人産業技術総合研究所 炭素ナノシート複合体の製造方法、並びに該方法により得られた複合体を用いた有機性汚染物質の除去方法及び除去剤
EP2255878B1 (en) * 2008-03-04 2017-12-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Antibacterial material and antibacterial film and antibacterial member using the same
WO2014181355A2 (en) * 2013-05-09 2014-11-13 Council Of Scientific & Industrial Research Composition for enhanced life time of charge carriers for solar hydrogen production from water splitting
CN103949278B (zh) * 2014-04-23 2016-08-24 上海荣富新型材料有限公司 氮掺杂石墨烯/氮掺杂TiO2光催化材料涂覆的铝制品
CN104056609A (zh) * 2014-06-09 2014-09-24 张家港贸安贸易有限公司 一种二氧化钛-氧化石墨烯复合物的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016163858A (ja) 2016-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6457301B2 (ja) 光触媒構造体およびその製造方法および光触媒分散液
Zhang et al. Photocorrosion suppression of ZnO nanoparticles via hybridization with graphite-like carbon and enhanced photocatalytic activity
Zhou et al. Enhancement of Visible‐Light Photocatalytic Activity of Mesoporous Au‐TiO2 Nanocomposites by Surface Plasmon Resonance
JP6521317B2 (ja) 脱臭用金属複合化窒化炭素とその製造方法
CN104302397B (zh) 光催化剂、光催化剂的制备方法及光催化装置
JP4564263B2 (ja) 金属超微粒子含有光触媒及びその製造方法
Andronic et al. Synergistic effect between TiO 2 sol–gel and Degussa P25 in dye photodegradation
CN104759280A (zh) 纳米银复合二氧化钛溶胶光触媒制法、涂液、构件及用法
Katsumata et al. Synthesis of amphiphilic brookite nanoparticles with high photocatalytic performance for wide range of application
JP2007144403A (ja) 複合型粒子状光触媒およびその製造方法、並びにそれを用いたコーティング剤、光触媒活性部材
CN103370132B (zh) 具有耐环境性的新型可见光响应性光催化剂
CN104338522A (zh) 二氧化钛溶胶光触媒的制法及其做为去污自洁的应用
Rojviroon et al. Photocatalytic Activity of Toluene under UV‐LED Light with TiO2 Thin Films
JP2018153787A (ja) 次亜塩素酸を含む光触媒塗布液、光触媒付き基材の製造方法、及び光触媒付き基材
Moafi et al. Semiconductor‐assisted self‐cleaning polymeric fibers based on zinc oxide nanoparticles
Gomathi Devi et al. Disinfection of E scherichia coli gram negative bacteria using surface modified TiO2: Optimization of Ag metallization and depiction of charge transfer mechanism
Charpentier et al. Photocatalytic and antibacterial activities of silver and iron doped titania nanoparticles in solution and polyaspartic coatings
Gapusan et al. Visible light-induced photocatalytic and antibacterial activity of TiO 2/polyaniline-kapok fiber nanocomposite
JP5544618B2 (ja) 抗菌作用を持つタングステン酸化物二次構造体
CN110893341A (zh) 光催化剂分散液、光催化剂复合材料及光催化剂装置
CN109954488B (zh) 带光催化剂的基材及其制造方法以及光催化装置
JP5090787B2 (ja) 酸化チタン複合粒子水分散液及びその製造方法
Jaleh et al. Photocatalytic decomposition of VOCs by AC–TiO 2 and EG–TiO 2 nanocomposites
CN110893342B (zh) 光催化剂复合材料、光催化剂复合材料的制造方法及光催化剂装置
Fattah et al. Coating stainless steel plates with Ag/TiO2 for chlorpyrifos decontamination

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6457301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151