JP6446095B2 - パターンドメディア作製用基板およびパターンドメディア、並びにこれらの製造方法 - Google Patents
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Description
まず、図8(A)に示すように、基板51上に下地膜52、磁性膜53、ハードマスク膜54を順に形成する。次に、図8(B)に示すように、ハードマスク膜54の上にレジスト膜55を形成する。次に、図8(C)に示すように、インプリント用モールド56を用いてレジストパターン55aを形成する。具体的には、インプリント用モールド56をレジスト膜55に押し付けた状態でレジストを硬化(光硬化又は熱硬化)させた後、インプリント用モールド56を離型する。これにより、インプリント用モールド56の凹凸のパターンを反転したかたちでレジスト膜55にレジストパターン55aが形成される。
なお、シリコンを含む膜を非磁性膜として形成すれば、パターンドメディアにおける磁性分離膜として用いる事ができる。
まず、本発明者は、アルカリ金属を含むガラス基板を使用してパターンドメディア作製用基板を製造するために、ガラス基板上に非磁性膜としてシリコン膜を形成し、さらにその上にハードマスク膜として窒化クロム膜を形成した。また、ハードマスク膜の上にレジスト膜を形成し、これをインプリント用モールドでパターニングした後、ハードマスク膜とともに非磁性膜をエッチングした。そうしたところ、エッチングによって非磁性膜に形成されたパターン凹部の表面(以下、「エッチング底面」ともいう)が荒れた状態になった。本発明者は、この原因について鋭意検討した。その結果、ハードマスク(窒化クロム膜)成膜前の非磁性膜(シリコン膜)表面は自然酸化膜で覆われているが、活性な部分を維持しており、ハードマスク成膜時に界面に反応生成物としてSi−Cr生成物を生ずる。これはハードマスクエッチングにて完全に除去されること無く、次工程である非磁性膜のエッチング時の部分的なマスクとして影響し、表面荒れに結び付いたと推測した。そこで、本発明者は、ハードマスク膜を形成する前に、ベーク処理(加熱処理)によって非磁性膜の表面を強制酸化して不活性化することを思い付き、実際に試してみた。そうしたところ、エッチング底面の荒れが解消された。
その一方で、本発明者は、上記のガラス基板を使用してシリコン膜をパターニング層としたインプリント用モールドを上記同様の方法(ベーク処理を含む方法)にて作成した。ところが、この方法で製造したインプリント用モールドのパターンを熱インプリント法によって他の基板(以下、「被転写基板」という)に転写しようとした場合に、ある特殊な状況のもとで新たな問題が発生した。以下、説明する。
ところが、2回目のベーク処理後のインプリント用モールドの状態を電子顕微鏡等で精査確認したところ、パターンの表面にナノレベルの微細なパーティクルが発生していることが判明した。このため、本発明者は、この原因についても鋭意検討した。その結果、ガラス基板に含まれているアルカリ金属が、ベーク処理を引き金として、パターンの表面に析出したのではないかと推測した。そこで、本発明者は、インプリント用モールドの構成として、ガラス基板とパターニング層との間に窒化クロム膜を形成してみた。そうしたところ、ベーク処理を終えた段階でもパーティクルの発生が見られなくなった。
上記より、熱によりアルカリ金属を含むガラス基板表面にナノメートルレベルの極微小異物析出を生じる事を見出した。この現象は、ガラス基板露出面のみならず、パターンとして配したシリコン膜上にも、同様に微細異物として顕在化する事を見出した。この微小異物は、300℃程度の高温処理ならば数回の処理で熱拡散により顕在化する。更には、たとえ低温での熱インプリントにおいても継続使用する事により、或いはパターンドメディアを数ケ月から数年との長期間使用した場合、同様な問題を生ずると考えられた。
このナノレベルの微小異物は、インプリントとして用いた場合、当然にナノレベルのパターン作成の障害となる。メディアとして用いた場合は、異物が磁性体下で経時成長し、最悪の場合、磁性体剥離の様な重大な障害が懸念される。
以上の経緯とこれに基づく知見により、本発明者は、以下の発明を想到するに至った。
ことを特徴とするパターンドメディア作製用基板の製造方法である。
<インプリント用モールドの製造方法>
図1および図2は本発明の第1の実施の形態に係るインプリント用モールドの製造方法を示す工程図であり、図3はその工程手順を示すフローチャートである。
まず、図1(A)に示すように、インプリント用モールドの基材となるガラス基板1を用意する。インプリント用モールドの基材としては石英基板などを用いることもできるが、本実施の形態においては、石英基板等に比べて安価でしかも機械的強度に優れるガラス基板1を用いる。ガラス基板1は、化学強化処理がされたアルカリ金属含有ガラス材によって形成されている。化学強化処理がされたアルカリ金属含有ガラス材としては、たとえば質量%表示で、SiO2を57〜75%、Al2O3を5〜20%(ただし、SiO2とAl2O3の合計量が74%以上)、ZrO2を0%を超え5.5%以下、Li2Oを1%を超え9%以下、Na2Oを5〜18%(ただし、質量比Li2O/Na2Oが0.5以下)、K2Oを0〜6%、MgOを0〜4%、CaOを0%を超え5%以下(ただし、MgOとCaOの合計量は5%以下であり、かつCaOの含有量はMgOの含有量よりも多く)、SrOおよびBaOを合計で0〜3%、TiO2を0〜1%、含むガラス(清澄剤として、SnO2、CeO2、Sb2O3などを添加してもよい)が挙げられる。また、重量%で、62〜75%のSiO2、5〜15%のAl2O3、4〜10%のLi2O、4〜12%のNa2O、および5.5〜15%のZrO2を含有し、かつNa2O/ZrO2の重量比が0.5〜2.0であり、さらにAl2O3/ZrO2の重量比が0.4〜2.5であるガラス、およびこれをNaイオンおよび/またはKイオンを含有する処理浴でイオン交換処理して得られた化学強化ガラスが挙げられる。
次に、パターニング膜3の表面(上面)を全面にわたって不活性化する。本書で記述する「不活性化」とは、不活性化する前の状態に比べて、他の物質と化学反応を起こしにくい状態にすること、言い換えると、化学的に不安定な状態から安定な状態に変化させることをいう。たとえば、パターニング膜3をシリコンで形成した場合、パターニング膜3の表面はシリコン又は自然酸化した酸化シリコンが露出している。第1のベーク工程S12では、第1の成膜工程を終えたモールドブランクスに対し、あらかじめ決められた処理条件でベーク処理を施すことにより、図1(B)に示すように、パターニング膜3の表面に酸化膜3aを形成する。この酸化膜3aは、自然酸化によって形成される自然酸化膜よりも厚く強い酸化膜(SiO2膜)となる。具体的には、パターニング膜3をシリコンで形成した場合は、その表面に形成される自然酸化膜の厚さは1nm未満、具体的には0.7nm程度にとどまる。これに対して、第1のベーク工程S12では、パターニング膜3の表面にベーク処理によって自然酸化膜よりも厚い膜厚で強い酸化膜3aを形成する。具体的には、ベーク温度を200℃〜400℃の範囲内に設定し、かつ、ベーク時間を30分程度に設定する。これにより、パターニング膜3の表面は、酸化膜3aの存在によって化学的活性度が著しく低下した状態になる。
次に、図1(C)に示すように、パターニング膜3の上にハードマスク膜4を形成する。これにより、パターニング膜3の表面がハードマスク膜4によって覆われる。ハードマスク膜4は、好ましい一つの例として、前述した析出抑制膜2と同じ材料(本形態例では窒化クロム)および同じ成膜方法で形成する。ちなみに、パターニング膜3の表層部分には上記第1のベーク工程S12によって酸化膜3aが形成されているため、ハードマスク膜4は、この酸化膜3aを覆う状態に形成される。
次に、図1(D)に示すように、ハードマスク膜4の上にレジスト膜5を形成するとともに、インプリント法によってレジストパターン5aを形成する。さらに詳述すると、インプリント工程S14は、たとえば、紫外線照射による光インプリント法により行う。その場合は、まず、ハードマスク膜4の上に、紫外線硬化型のレジストを用いてレジスト膜5を形成する。次に、マスター(原盤)またはサブマスターとなるモールド6を用いて、このモールド6に形成された凹凸パターン6aをレジスト膜5に押し付け、その状態でレジスト膜5に紫外線を照射することにより、レジスト膜5を硬化定着させる。その際、モールド6を光透過性の材料(たとえば、石英基板)で構成しておき、このモールド6を通してレジスト膜5に紫外線を照射する。その後、モールド6をレジスト膜5から分離(離型)する。そうすると、ハードマスク膜4の上には、モールド6の凹凸パターン6aに対応するレジストパターン5aが形成(転写)される。このとき、凹凸パターン6aとレジストパターン5aとは、凹と凸の位置関係が反転したものとなる。
次に、図2(A)に示すように、レジストパターン5aをマスクパターンとしてハードマスク膜4をエッチングし、さらにこれによって得られるハードマスクパターンをマスクパターンとしてパターニング膜3をエッチングする。ハードマスク膜4およびパターニング膜3のエッチングは、たとえばドライエッチング法により行う。その場合のエッチングガスとしては、たとえば上述のとおりパターニング膜3がシリコンであれば、フッ素系ガスを用いることができる。エッチング後は、アッシング処理によって不要な残渣を取り除くことが望ましい。
次に、図2(B)に示すように、上述したパターニング膜3のエッチング後にパターン上に残ったハードマスク膜(ハードマスクパターン)4を剥離した後、洗浄処理を行う。この剥離・洗浄工程S16は、たとえば、アルカリ洗浄、硫酸・過水剥離、化学薬品(たとえば、クロム剥離液)、メガソニック洗浄(超音波洗浄)等により行うことができる。
次に、パターニング膜3のパターン表面を全面にわたって不活性化する。第2のベーク工程S17では、あらかじめ決められた処理条件でベーク処理を施すことにより、図2(C)に示すように、パターニング膜3のパターン表面(全面)に酸化膜3bを形成する。ベーク処理の条件としては、後述する金属ガラスへのインプリント(パターンの転写)を考慮して、金属ガラスのガラス転移温度以上のベーク温度、具体的には350℃以上、好ましくは400℃程度に設定するのがよい。また、ベーク時間としては、たとえば、30分程度に設定するのがよい。このベーク処理によって形成される酸化膜3bは自然酸化膜よりも厚く強い酸化膜となる。すなわち、ベーク処理によってパターニング膜3のパターン表面に形成される酸化膜3bの厚さは、少なくとも自然酸化膜の厚さ(0.7μm程度)よりも厚い、たとえば1nm以上、好ましくは1.2nm以上、さらに好ましくは1.4nm程度の膜厚となっている。これにより、上述したパターニング工程S15におけるエッチングによってパターニング膜3のパターン表面にシリコンが露出した場合でも、再度のベーク処理によってパターニング膜3の表面が酸化膜3bで覆われた状態になる。このため、第2のベーク工程S17を行う前に比べて、パターニング膜3のパターン表面は、化学的活性度が著しく低下した状態になる。
次に、最終洗浄を行う。最終洗浄は、たとえば、アルカリ洗浄、メガソニック洗浄等により行うことができる。
本発明の第1の実施の形態においては、次のような効果が得られる。
<パターンドメディア作製用基板の製造方法およびパターンドメディアの製造方法>
図4〜図6は本発明の第2の実施の形態に係るパターンドメディア作製用基板の製造方法とこれによって得られるパターンドメディア作製用基板を用いたパターンドメディアの製造方法を示す工程図であり、図7はその工程手順を示すフローチャートである。
ここで記述するパターンドメディアとは、磁性層を物理的に分離してパターン化されたメディアをいい、具体的には、DTM(Discrete Track Media)、BPM(Bit-Patterned Media)などをいう。
まず、図4(A)に示すように、パターンドメディア作製用基板の基材となるガラス基板11を用意したら、このガラス基板11の上に析出抑制膜12と磁性分離膜13を形成する。ガラス基板11と析出抑制膜12の各材料は、先述した第1の実施の形態と同様のものを用いることができる。磁性分離膜13は、たとえばシリコンの膜によって形成することができる。第1の成膜工程S21は、上述した第1の成膜工程S11と同様に行えばよい。
次に、図4(B)に示すように、磁性分離膜13の表面をベーク処理により全面にわたって不活性化する。具体的には、ベーク処理によって磁性分離膜13の表面に自然酸化膜よりも厚い酸化膜13aを形成する。第1のベーク工程S22は、上述した第1のベーク工程S12と同様に行えばよい。
次に、図4(C)に示すように、磁性分離膜13の上にハードマスク膜14を形成する。第2の成膜工程S23は、上述した第2の成膜工程13と同様に行えばよい。
次に、図4(D)に示すように、ハードマスク膜14の上にレジスト膜15を形成するとともに、インプリント法によってレジストパターン15aを形成する。インプリント工程S24は、上述したインプリント工程S14と同様に行えばよい。
次に、図5(A)に示すように、レジストパターン15aをマスクパターンとしてハードマスク膜14をエッチングし、さらにこれによって得られるハードマスクパターンをマスクパターンとして磁性分離膜13をエッチングする。パターニング工程S25は、上述したパターニング工程S15と同様に行えばよい。
次に、図5(B)に示すように、上述した磁性分離膜13のエッチング後にパターン上に残ったハードマスク膜(ハードマスクパターン)14を剥離した後、洗浄処理を行う。剥離・洗浄工程S26は、上述した剥離・洗浄工程S16と同様に行えばよい。
次に、図5(C)に示すように、磁性分離膜13のパターン表面をベーク処理により全面にわたって不活性化する。具体的には、ベーク処理によって磁性分離膜13のパターン表面に自然酸化膜よりも厚く強い酸化膜13bを形成する。第2のベーク工程S27は、上述した第2のベーク工程S17と同様に行えばよい。
上記の工程を経てパターンドメディア作製用基板20を製造したら、まず、図6(A)に示すように、磁性分離膜13の上に磁性膜16を形成する。磁性膜16の形成は、Co(コバルト)−Pt(白金)系磁性膜等の磁性材料をスパッタリング法にて用いて行えばよい。これにより、磁性分離膜13の凹凸パターンの凹部が磁性膜(磁性材料)16で埋め込まれる。このとき、あらかじめ磁性分離膜13の上に図示しない結晶配向膜(たとえば、ルテニウムを主成分とする膜)を形成しておき、この結晶配向膜を磁性分離膜13の凹部に露出させた状態で磁性膜16を成膜すれば、磁性膜16の結晶軸の方向を揃えることができる。
次に、図6(B)に示すように、磁性分離膜13の表面を平坦化することにより、余分な磁性膜16を除去するとともに、磁性膜16を所望の膜厚に仕上げる。この平坦化工程S29は、たとえば、化学的機械研磨により行うとよい。この段階で必要に応じて洗浄する。
次に、図6(C)に示すように、磁性分離膜13および磁性膜16の上に保護膜17を形成する。次いで、保護膜17の上に潤滑剤の塗布によって潤滑膜18を形成する。保護膜17は、たとえばカーボンによって形成するとよい。また、保護膜17の成膜は、たとえばCVD(化学的気相成長)法により行うとよい。潤滑膜18の形成は、保護膜17の上に潤滑剤を塗布することにより行うとよい。
本発明の第2の実施の形態においては、次のような効果が得られる。
本発明の第2の実施形態において、成膜された磁性体表面がドライエッチングに曝される事が無くなる為、磁性層ダメージ(エッチングに曝された表層数nmの磁性層結晶構造変化により磁気的性質が変化した時の実効的な体積減少)が無く、より微細構造のパターンドメディアにまで適している。
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
ちなみに、本明細書において、ある成分を「主成分とする」とは、当該成分または当該成分を含む化合物の質量比(質量%)が50%以上である場合をいう。
2,12…析出抑制膜
3…パターニング膜
4,14…ハードマスク膜
5,15…レジスト膜
6…モールド
10…インプリント用モールド
13…磁性分離膜
16…磁性膜
20…インプリント用モールド
21…パターンドメディア
Claims (22)
- アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成され、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜と、
を備え、
前記ガラス基板は、質量%で、Li 2 Oを1%を超え9%以下、Na 2 Oを5〜18%(ただし、質量比Li 2 O/Na 2 Oが0.5以下)、K 2 Oを0〜6%のアルカリ金属成分を含む
ことを特徴とするパターンドメディア作製用基板。 - アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成され、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜と、
を備え、
前記磁性分離膜の表面は、少なくとも自然酸化したときよりも厚い酸化膜で覆われていることにより、不活性化されている
ことを特徴とするパターンドメディア作製用基板。 - アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成され、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜と、
を備え、
前記析出抑制膜の厚さが5nm以上である
ことを特徴とするパターンドメディア作製用基板。 - 前記磁性分離膜の表面は、少なくとも自然酸化したときよりも厚い酸化膜で覆われていることにより、不活性化されている
ことを特徴とする請求項1に記載のパターンドメディア作製用基板。 - 前記磁性分離膜は、シリコンを主成分とする膜であり、
前記析出抑制膜は、クロムを主成分とする膜、または、高融点金属の膜である
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のパターンドメディア作製用基板。 - 前記析出抑制膜の厚さが5nm以上である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のパターンドメディア作製用基板。 - アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成され、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜と、
前記磁性分離膜の凹凸パターンの凹部に埋め込まれた磁性膜と、
を備え、
前記ガラス基板は、質量%で、Li 2 Oを1%を超え9%以下、Na 2 Oを5〜18%(ただし、質量比Li 2 O/Na 2 Oが0.5以下)、K 2 Oを0〜6%のアルカリ金属成分を含む
ことを特徴とするパターンドメディア。 - アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記凹凸パターンの凹部に埋め込まれた磁性膜と、
磁性分離膜および磁性膜の上に形成された保護膜と、
前記保護膜の上に形成された潤滑膜と、を備え、
前記磁性分離膜の凹凸パターンの表面には、酸化膜が形成されている
ことを特徴とするパターンドメディア。 - アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成され、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜と、
前記磁性分離膜の凹凸パターンの凹部に埋め込まれた磁性膜と、
を備え、
前記磁性分離膜の表面は、少なくとも自然酸化したときよりも厚い酸化膜で覆われていることにより、不活性化されている
ことを特徴とするパターンドメディア。 - アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成され、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜と、
前記磁性分離膜の凹凸パターンの凹部に埋め込まれた磁性膜と、
を備え、
前記磁性分離膜は、シリコンを主成分とする膜であり、
前記析出抑制膜は、クロムを主成分とする膜、または、高融点金属の膜である
ことを特徴とするパターンドメディア。 - アルカリ金属を含むガラス基板と、
前記ガラス基板上に形成されるとともに、表面に凹凸パターンが設けられた、シリコンを含む磁性分離膜と、
前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成され、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜と、
前記磁性分離膜の凹凸パターンの凹部に埋め込まれた磁性膜と、
を備え、
前記析出抑制膜の厚さが5nm以上である
ことを特徴とするパターンドメディア。 - 前記磁性分離膜の表面は、少なくとも自然酸化したときよりも厚い酸化膜で覆われていることにより、不活性化されている
ことを特徴とする請求項7または8に記載のパターンドメディア。 - 前記磁性分離膜は、シリコンを主成分とする膜であり、
前記析出抑制膜は、クロムを主成分とする膜、または、高融点金属の膜である
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のパターンドメディア。 - 前記析出抑制膜の厚さが5nm以上である
ことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のパターンドメディア。 - アルカリ金属を含むガラス基板上に、シリコンを含む磁性分離膜、ハードマスク膜およびレジスト膜を順に形成した後、前記レジスト膜をパターニングすることにより、レジストパターンを形成する第1工程と、
前記レジストパターンを用いて前記ハードマスク膜をエッチングすることによりハードマスクパターンを形成した後、前記ハードマスクパターンを用いて前記磁性分離膜をエッチングすることにより、前記磁性分離膜の表面に凹凸パターンを形成する第2工程と、
を含むパターンドメディア作製用基板の製造方法であって、
前記第1工程においては、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜を、前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成する
ことを特徴とするパターンドメディア作製用基板の製造方法。 - 前記ガラス基板は、質量%で、Li2Oを1%を超え9%以下、Na2Oを5〜18%(ただし、質量比Li2O/Na2Oが0.5以下)、K2Oを0〜6%のアルカリ金属成分を含む
ことを特徴とする請求項15に記載のパターンドメディア作製用基板の製造方法。 - 前記第1工程は、前記ハードマスク膜を形成する前に、前記磁性分離膜の表面をベーク処理によって不活性化することにより、前記磁性分離膜の表面に自然酸化膜よりも厚い酸化膜を形成する工程を含む
ことを特徴とする請求項15または16に記載のパターンドメディア作製用基板の製造方法。 - 前記第2工程は、前記磁性分離膜の表面に前記凹凸パターンを形成した後、前記磁性分離膜のパターン表面をベーク処理によって不活性化することにより、前記磁性分離膜のパターン表面に自然酸化膜よりも厚い酸化膜を形成する工程を含む
ことを特徴とする請求項15から17のいずれか1項に記載のパターンドメディア作製用基板の製造方法。 - アルカリ金属を含むガラス基板上に、シリコンを含む磁性分離膜、ハードマスク膜およびレジスト膜を順に形成した後、前記レジスト膜をパターニングすることにより、レジストパターンを形成する第1工程と、
前記レジストパターンを用いて前記ハードマスク膜をエッチングすることによりハードマスクパターンを形成した後、前記ハードマスクパターンを用いて前記磁性分離膜をエッチングすることにより、前記磁性分離膜の表面に凹凸パターンを形成する第2工程と、
前記磁性分離膜の凹凸パターンの凹部に磁性膜を埋め込む第3工程と、
を含むパターンドメディアの製造方法であって、
前記第1工程においては、前記ガラス基板に含まれる前記アルカリ金属が、前記ガラス基板から前記磁性分離膜へと拡散し当該磁性分離膜の表面に析出することを抑制する析出抑制膜を、前記ガラス基板と前記磁性分離膜との間に形成する
ことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。 - 前記ガラス基板は、質量%で、Li2Oを1%を超え9%以下、Na2Oを5〜18%(ただし、質量比Li2O/Na2Oが0.5以下)、K2Oを0〜6%のアルカリ金属成分を含む
ことを特徴とする請求項19に記載のパターンドメディアの製造方法。 - 前記第1工程は、前記ハードマスク膜を形成する前に、前記磁性分離膜の表面をベーク処理によって不活性化することにより、前記磁性分離膜の表面に自然酸化膜よりも厚い酸化膜を形成する工程を含む
ことを特徴とする請求項19または20に記載のパターンドメディアの製造方法。 - 前記第2工程は、前記磁性分離膜の表面に前記凹凸パターンを形成した後、前記磁性分離膜のパターン表面をベーク処理によって不活性化することにより、前記磁性分離膜のパターン表面に自然酸化膜よりも厚い酸化膜を形成する工程を含む
ことを特徴とする請求項19から21のいずれか1項に記載のパターンドメディアの製造方法。
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