[go: up one dir, main page]

JP6380980B2 - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6380980B2
JP6380980B2 JP2014206370A JP2014206370A JP6380980B2 JP 6380980 B2 JP6380980 B2 JP 6380980B2 JP 2014206370 A JP2014206370 A JP 2014206370A JP 2014206370 A JP2014206370 A JP 2014206370A JP 6380980 B2 JP6380980 B2 JP 6380980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
coating film
coating
color
titanium oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014206370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016074825A (ja
Inventor
原田 修
修 原田
耕 吉田
耕 吉田
尚志 井坂
尚志 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2014206370A priority Critical patent/JP6380980B2/ja
Publication of JP2016074825A publication Critical patent/JP2016074825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6380980B2 publication Critical patent/JP6380980B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、白色度が高く、緻密感に優れた外観を有する塗色が得られる塗料組成物に関するものである。
塗料を塗装する主な目的は、素材の保護及び美観の付与である。工業製品においては、その商品力を高める点から、外観、なかでも特に「色」は重要である。消費者が求める工業製品の塗色は多様なものであるが、近年、特に自動車外板、家電製品等の分野においては、観察角度によって微妙に見え方が変化するパール色が高級感の点から人気の高いものとなっている。なかでもホワイトパール色は、清潔感と高級感を併せ持つ色として注目されている。
パール色の塗膜は、通常、複層塗膜の色相と明度を決定付けるカラーベース塗料による塗膜上に、パール色の質感を決定付ける鱗片状光輝性顔料を含むメタリックベース塗料を塗装し、さらに塗膜を保護するトップクリヤー塗料を塗装して複層塗膜を形成することによって得ることができる。
パール塗色の中でも、特に塗板に対して垂直に近い状態で見たとき(ハイライト)の強い光輝感を表現するために、鱗片状基材としてアルミナフレークを使用した光輝性顔料が使用される場合がある。鱗片状基材としてアルミナフレークを使用した光輝性顔料は、ハイライトで強い光輝感を発するものであるが、上塗り塗料に使用する光輝性顔料としては、若干大きめの粒径であるため、粒子感を生じ、緻密感が不足する場合があった。
そこで、緻密感が要求されるパール塗色には、これまで比較的小粒径の光輝性顔料が使用されてきた。しかしながら一般に小粒径の光輝性顔料は、前記の鱗片状基材としてアルミナフレークを使用した光輝性顔料と比較するとハイライトの光輝感が弱いという問題点があった。
また、小粒径の光輝性顔料として一般的な基材として天然マイカを使用する光輝性顔料は、特に塗板に対して斜め上から見たとき(シェード)において干渉色の補色の黄色を発して塗膜に黄ばんだ印象をもたらすため、塗色の高級感を損なうという問題点を有していた。
特許文献1には、下塗り塗膜及び中塗り塗膜を形成した基材上に、ホワイトカラーベース塗膜、マイカベース塗膜及びクリヤー塗膜を、順次形成するホワイトパール塗膜形成方法であって、前記マイカベース塗膜は、還元チタンコート干渉マイカ顔料を、前記還元チタンコート干渉マイカ顔料と金属酸化物被覆顔料との総合計質量に対して特定量含有することを特徴とするホワイトパール塗膜形成方法が開示されている。
しかしながら、上記ホワイトパール塗膜形成方法によって得られる塗膜はシェードに黄味があり、かつハイライトの白色度に欠ける。
特許文献2には、ビヒクル形成樹脂組成物100質量部に対して、アルミナフレーク基材に酸化チタンが被覆された粒径が5〜14μmの光輝性顔料(A)を特定量含み、さらにアルミナフレーク基材に酸化チタンが被覆された粒径が15〜25μmの光輝性顔料(B)を含んでなる塗料組成物であって、上記光輝性顔料(A)と(B)の質量比が特定のものであることを特徴とするメタリック塗料組成物が開示されている。
しかしながら、上記メタリック塗料組成物によって得られる塗膜はハイライトの白色度に欠ける。
特開2006−326538号公報 特開2007−70424号公報
本発明の目的は、ハイライトの白色度が高く、シェードの黄味が少ない、緻密感に優れた外観の塗膜が得られる塗料組成物、複層塗膜形成方法、及び塗装物品を提供することである。
本発明は、酸化チタン被覆合成雲母(A)及びビヒクル形成樹脂(B)を含む塗料組成物であって、ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として酸化チタン被覆合成雲母(A)を、5〜20質量部含有し、
該酸化チタン被覆合成雲母(A)が、下記条件を満たす光輝性顔料であることを特徴とする塗料組成物に関する。
ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として、酸化チタン被覆合成雲母(A)10質量部のみを着色材として含んでなる塗料組成物を、L*a*b*表色系における明度L*15が88である金属板表面に、硬化塗膜の膜厚が10μmとなるように塗布し、
さらにその上にクリヤ塗料を硬化時のクリヤ塗膜の膜厚が35μmとなるように塗布して硬化させた複層塗膜が、
多角度分光光度計(商品名「MA−68II」、ビデオジェット・エックスライト社製)で測定したときに、
ハイライトのL値(L*25値)が92〜100、
HG値が5〜40、
FF(フリップフロップ)値が0.5〜0.9、
ハイライトのa値(a*25値)が−1.5〜−0.5、
シェードのb値(b*75値)が3.5〜6.5
である。
本発明の塗料組成物は、ハイライトの白色度が高く、シェードの黄味が少ない、緻密感に優れた外観の塗膜が得られるものであり、特に自動車外板、家電製品等の高級外観を求められている分野に有用なものである。
本発明の塗料組成物は、酸化チタン被覆合成雲母(A)及びビヒクル形成樹脂(B)を含み、該酸化チタン被覆合成雲母(A)の配合量は、ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として、5〜20質量部、好ましくは8〜18質量部である。
酸化チタン被覆合成雲母(A)
酸化チタン被覆合成雲母(A)とは、合成雲母薄片の表面に酸化チタンを被覆したものである。
合成雲母は、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、フッ素等を含有する化合物を一定の割合で混合し、これを溶融、晶出、冷却後、機械的粉砕を行うことにより得られるフィロケイ酸塩鉱物である。このようなものとして例えば、次のようなものが挙げられる。
KMg(AlSi10)F カリウム金雲母、
KMg 1/2(Si10)F カリ四ケイ素雲母、
KMgLi(Si10)F カリウムテニオライト、
NaMg(AlSi10)F ナトリウム金雲母、
NaMgLi(Si10)F ナトリウムテニオライト、
NaMg 1/2(Si10)F ナトリウム四ケイ素雲母、
Na1/3Mg 2/3Li1/3(Si10)F ナトリウムヘクトライト。
合成雲母は、天然雲母と比較した場合において、不純物が少なく、大きさや厚さが比較的均一なものである。
上記酸化チタン被覆合成雲母(A)は、合成雲母薄片の表面に酸化チタンを被覆しており、酸化チタンの被覆量をコントロールすることにより、所望の干渉色を有する粉体としたものである。
酸化チタン被覆合成雲母(A)は、酸化チタンを被覆した後にさらに分散性や耐水性、耐薬品性、耐候性等を向上させるための表面処理が施されたものであってもよい。
本明細書では、酸化チタン被覆合成雲母(A)を使用した塗料から得られる塗膜の測色値によって酸化チタン被覆合成雲母(A)を特徴付ける。すなわち酸化チタン被覆合成雲母(A)は、以下の条件で塗膜を形成した際の測色値が以下のような数値範囲になるような光輝性顔料である。
酸化チタン被覆合成雲母(A)を特徴付けるための塗膜形成条件
ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として、酸化チタン被覆合成雲母(A)10質量部のみを着色材として含んでなる塗料組成物を、L*a*b*表色系における明度L*15が88である金属板表面に、硬化塗膜の膜厚が10μmとなるように塗布し、
さらにその上にクリヤ塗料を硬化時のクリヤ塗膜の膜厚が35μmとなるように塗布して硬化させることによって得る。
明度L*15とは、多角度分光光度計(商品名「MA−68II」)を使用して、JIS Z 8729(2004)の方法に則って測定した、受光角15度のL*値をいう。
酸化チタン被覆合成雲母(A)を特徴付けるための塗膜測色方法と測色値
上記のようにして得られた塗膜は
多角度分光光度計(商品名「MA−68II」、ビデオジェット・エックスライト社製)で測定したときに、
ハイライトのL値(L*25値)が92〜100、好ましくは94〜99、
HG値が5〜40、好ましくは10〜35、
FF(フリップフロップ)値が0.5〜0.9、好ましくは0.6〜0.8、
ハイライトのa値(a*25値)が−1.5〜−0.5、好ましくは−1.3〜−0.8、
シェードのb値(b*75値)が3.5〜6.5、好ましくは4.0〜6.0、
である。
本発明の塗料組成物は、ハイライトの白色度が高く、シェードの黄味が少ない、緻密感に優れた外観の塗膜が得られるものである。
ハイライトの白色度は多角度分光光度計(商品名「MA−68II」)を使用して、JIS Z 8729(2004)の方法に則って測定した、受光角25度のL*値すなわち、L*a*b*表色系における「L*25値」によって表される。具体的には、測定対象面に垂直な軸に対し45°の角度から測定光を照射し、正反射角から測定光の方向に25°の角度で受光した光についてL*を測定した。L*25値が大きいほど、得られた塗膜の明度が高く、白さに優れることを意味する。
また、ハイライトの白色度は、ハイライトの赤みによっても数値化されうる。ハイライトの赤みは、多角度分光光度計(商品名「MA−68II」)を使用して、JIS Z 8729(2004)の方法に則って測定した、受光角25度のa*値すなわち、L*a*b*表色系における「a*25値」によっても表される。a*25値が小さいほど、赤みが少なく、得られた塗膜が白さに優れることを意味する。
シェードの黄味は、多角度分光光度計(商品名「MA−68II」)で測定したL*a*b*表色系における「b*75値」によって表される。b*75値が小さいほど、黄味が少なく、得られた塗膜が白さに優れることを意味する。
緻密感は、多角度分光光度計(商品名「MA−68II」)で測定した「HG値」によって表される。HG値は、塗膜面を微視的に観察した場合におけるミクロ光輝感の尺度の一つであり、ハイライトにおける粒子感を表す指標である。HG値は、次のようにして、算出される。先ず、塗膜面を、光の入射角15度/受光角0度にてCCDカメラで撮影し、得られたデジタル画像データ(2次元の輝度分布データ)を2次元フーリエ変換処理して、パワースペクトル画像を得る。次に、このパワースペクトル画像から、粒子感に対応する空間周波数領域のみを抽出して得られた計測パラメータを、更に0〜100の数値を取り、且つ粒子感との間に直線的な関係が保たれるように変換した値が、HG値である。HG値は、光輝性顔料の粒子感が全くないものを0とし、光輝性顔料の粒子感が最も大きいものを100とした値である。
フリップフロップ値(FF値)は、塗面の観察角度による明度変化を表わし、受光角15度の分光反射率に基づいて計算したY値(これを「Y15」とする)と受光角45度の分光反射率に基づいて計算したY値(これを「Y45」とする)とから、下記計算式(1)により、算出した値である。ここで、Y値は、JIS Z 8701(2004)に規定されるXYZ表色系におけるY値である。
FF値=[2×(Y15−Y45)]/(Y15+Y45) (1)
酸化チタン被覆合成雲母(A)は、得られる塗膜の明度、光輝感、緻密感等の観点から以下の体積平均粒子径と厚みを持つことが好適である。
酸化チタン被覆合成雲母(A)のレーザー回折式粒度分布測定における、
体積平均粒子径D90は10〜20μm、好ましくは12〜18μm、であり、かつ、
体積平均粒子径D50は5〜15μm、好ましくは6〜12μm、であり、かつ、
厚みは0.2〜0.5μm、好ましくは0.2〜0.4μm、である。
ここで、酸化チタン被覆合成雲母(A)の厚みは、塗膜の断面を電子顕微鏡で観察したときに見られる、無作為に選んだ100個の酸化チタン被覆合成雲母の厚みを測定した平均値をいう。
ビヒクル形成樹脂(B)
本発明の塗料組成物に使用されるビヒクル形成樹脂(B)としては、熱硬化性樹脂が好ましく、具体的には、例えば、水酸基などの架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤とを併用したものが挙げられ、これらは有機溶剤及び/又は水などの溶媒に溶解または分散させて使用することができる。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)
本発明の塗料組成物は、得られる塗膜の明度、光輝感、陰影感から、さらに(A)以外の鱗片状干渉性光輝性顔料(C)を含有することができる。
該鱗片状干渉性光輝性顔料(C)は、酸化チタン被覆合成雲母(A)とは異なるものである。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)は、天然雲母、合成雲母、ガラスフレーク、アルミナフレーク、シリカフレークから選択された鱗片状基材に酸化チタンが被覆された顔料である。該鱗片状基材としては、得られる塗膜の明度、光輝感、緻密感等の観点から合成雲母であることが好ましい。
本発明の塗料組成物に鱗片状干渉性光輝性顔料(C)を使用する場合、得られる塗膜の明度、光輝感、緻密感等の観点から、鱗片状干渉性光輝性顔料(C)に占める合成雲母の量が、鱗片状干渉性光輝性顔料(C)の合計量を基準として、50%以上、好ましくは60%以上であることが好適である。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)は、前記鱗片状基材に被覆せしめる酸化チタンの量すなわち鱗片状基材表面に形成される酸化チタン層の膜厚によって、干渉色の発色を制御することができるものである。ホワイトパール塗色の塗膜を得たい場合には、特に青色の干渉色を発現する干渉パール顔料を配合せしめることが好ましい。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)は、得られる塗膜の明度、光輝感、緻密感等の観点から以下の体積平均粒子径と厚みを持つことが好適である。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)の粒径は、レーザー回折式粒度分布測定における、
体積平均粒子径D90が30〜50μm、好ましくは35〜45μmであり、かつ、
体積平均粒子径D50が15〜25μm、好ましくは16〜23μmである。
また、鱗片状干渉性光輝性顔料(C)の厚みは、0.2〜0.6μm、好ましくは0.3〜0.5μmである。
本発明の塗料組成物において必要に応じて使用される鱗片状干渉性光輝性顔料(C)は、前記酸化チタン被覆合成雲母(A)とは異なるものである。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)は以下の条件で塗膜を形成した際の測色値が以下のような数値範囲になるような光輝性顔料である。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)を特徴付けるための塗膜形成条件
ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として、鱗片状干渉性光輝性顔料(C)10質量部のみを着色材として含んでなる塗料組成物を、L*a*b*表色系における明度L*15が88である金属板表面に、硬化塗膜の膜厚が10μmとなるように塗布し、
さらにその上にクリヤ塗料を硬化時のクリヤ塗膜の膜厚が35μmとなるように塗布して硬化させることによって得る。
鱗片状干渉性光輝性顔料(C)を特徴付けるための塗膜測色方法と測色値
上記のようにして得られた塗膜は
多角度分光光度計(商品名「MA−68II」)で測定したときに
ハイライトのL値(L*25値)が88〜100、好ましくは90〜99、
HG値が5〜75、好ましくは10〜70、
FF(フリップフロップ)値が0.50〜0.98、好ましくは0.60〜0.95、
ハイライトのa値(a*25値)が−1.8〜−0.5、好ましくは−1.5〜−0.8、
シェードのb値(b*75値)が3.5〜7.5、好ましくは4.0〜6.5、
である。
本発明の塗料組成物が鱗片状干渉性光輝性顔料(C)を含有する場合の鱗片状干渉性光輝性顔料(C)の配合量としては、得られる塗膜の明度、光輝感、緻密感等の観点から、鱗片状干渉性光輝性顔料(C)ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として1〜15質量部、好ましくは1〜10質量部含有することが好ましい。また、該塗料組成物においては、得られる塗膜の明度、光輝感、緻密感等の観点から、(A)と(C)の配合比率が(A)/(C)=99.9/0.1〜50/50、好ましくは90/10〜60/40であることが好適である。
本発明の塗料組成物には、酸化チタン被覆合成雲母(A)及び鱗片状干渉性光輝性顔料(C)のほかにその他の着色顔料を含有することができる。着色顔料としては、インク用、塗料用として従来公知の顔料を1種あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。該着色顔料の具体例としては、酸化チタン、酸化鉄等の金属酸化物顔料、チタンイエロー等の複合酸化金属顔料、カーボンブラック、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属キレートアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インダンスロン系顔料、ジオキサン系顔料、インジゴ系顔料等を挙げることができる。
上記着色顔料を使用する場合、その配合量は、得られる塗膜の着色力や仕上がり外観の点から塗料組成物中のビヒクル形成樹脂(B)100質量部に対してに対して、50質量部以下であることが好ましく、特に好ましくは0.1〜20質量部である。
さらに、本発明の塗料組成物には、必要に応じて、水あるいは有機溶剤等の溶媒、レオロジーコントロール剤、顔料分散剤、沈降防止剤、硬化触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤、体質顔料などを適宜配合することができる。
複層塗膜形成方法
本発明方法は、被塗物に前述の塗料組成物を塗装して得られた塗膜上に、さらにトップクリヤー塗料を塗装する複層塗膜形成方法である。
被塗物
本発明方法において、被塗物としては、鉄、亜鉛、アルミニウム等の金属やこれら金属の合金、及びこれらの金属によるメッキまたは蒸着が施された成型物、ならびに、ガラス、プラスチックや発泡体などによる成型物等の素材を挙げることができる。これら素材は脱脂処理や表面処理を施されていてもよい。
上記被塗物は、さらに、下塗り塗膜や中塗り塗膜を形成させた塗膜形成材であってもよい。
上記下塗り塗膜とは、素材表面を隠蔽したり、素材に防食性及び防錆性などを付与したり、さらに後述の中塗り塗膜や上塗り塗膜と素材との密着性を向上させるために形成されるものであり、下塗り塗料を塗装し、硬化させることによって得ることができる。この下塗り塗料種としては特に限定されるものではなく、例えば、電着塗料、プライマー等を挙げることができる。
また、上記中塗り塗膜とは、素材表面や下塗り塗膜を隠蔽したり、付着性や耐チッピング性などを付与するために形成されるものであり、素材表面や下塗り塗膜上に、中塗り塗料を塗装し、硬化させることによって得ることができる。この中塗り塗料種としては特に限定されるものではなく、既知のものを使用でき、例えば、熱硬化性樹脂組成物及び着色顔料を含有する有機溶剤系又は水系の中塗り塗料を好ましく使用できる。
本発明方法において、被塗物として、下塗り塗膜及び/又は中塗り塗膜を形成させたものを使用する場合においては、下塗り塗膜及び/又は中塗り塗膜を加熱し、架橋硬化後に本発明の塗料組成物を塗装することができ、また、下塗り塗膜及び/又は中塗り塗膜が未硬化の状態で、本発明の塗料組成物を塗装することもでき、本発明方法は、この場合も包含する。
ホワイトパール色の塗膜を得たい場合には、中塗り塗膜は明度の高いものであることが好ましい。
本発明方法においては、被塗物として、下塗り塗膜及び/又は中塗り塗膜の上にさらにカラーベース塗膜を形成させたものを使用することができる。カラーベース塗料は基材の色を隠蔽し、複層塗膜の平滑性を改善し、複層塗膜における色調を決定する機能を持った塗料であり、ホワイトパール色の塗膜を得たい場合に塗装されることがある。該カラーベース塗膜は未硬化であっても、硬化塗膜であってもよい。
前記カラーベース塗料は、着色顔料及びビヒクル形成樹脂組成物を含有する。着色顔料としては、インク用、塗料用として従来公知の顔料を1種あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。該着色顔料の具体例としては、酸化チタン、酸化鉄等の金属酸化物顔料、チタンイエロー等の複合酸化金属顔料、カーボンブラック、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属キレートアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インダンスロン系顔料、ジオキサン系顔料、インジゴ系顔料等を挙げることができる。
なかでも特に本発明においてホワイトパール色の塗膜を得たい場合には、上記着色顔料は酸化チタンを含有することが好ましい。
ホワイトパール色の塗膜を得たい場合の、上記着色顔料の配合量は、得られる塗膜の着色力や仕上がり外観の点からカラーベース塗料のビヒクル形成樹脂組成物100質量部に対して、10〜150質量部、好ましくは30〜120質量部である。
ホワイトパール色以外の塗膜を得たい場合の、上記着色顔料の配合量は、得られる塗膜の着色力や仕上がり外観の点からカラーベース塗料のビヒクル形成樹脂組成物100質量部に対して、70質量部以下であることが好ましく、特に好ましくは1〜50質量部である。
上記ビヒクル形成樹脂組成物としては、熱硬化性樹脂組成物が好ましく、具体的には、例えば、水酸基などの架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂と、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤とを併用したものが挙げられ、これらは有機溶剤及び/又は水などの溶媒に溶解または分散させて使用することができる。
さらに、前記カラーベース塗料には、必要に応じて、水あるいは有機溶剤等の溶媒、レオロジーコントロール剤、顔料分散剤、沈降防止剤、硬化触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤、体質顔料などを適宜配合することができる。
本発明において、カラーベース塗料は、静電塗装、エアースプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は、塗膜の平滑性の点から、硬化塗膜に基づいて5〜40μmの範囲内とするのが好ましい。
カラーベース塗料を塗装、硬化させた塗膜上に本発明の塗料組成物を塗装することができ、また、カラーベース塗料を加熱硬化させることなく未硬化状態の塗膜上に前述の本発明の塗料組成物を塗装することができる。カラーベース塗料の塗膜それ自体は約70〜約150℃の温度で硬化乾燥させることができる。
本発明の塗料組成物は、特にホワイトパール色の塗膜を得たい場合に好適に使用できる。
かかる場合の被塗物は、次の(1)又は(2)を有するものを使用することが好ましい。
(1)電着塗膜の上に、L*a*b*表色系における明度L*15が55〜90である中塗り塗料および、L*a*b*表色系における明度L*15が80〜95であるホワイトカラーベース塗料を順次塗装して得られた塗膜。
(2)電着塗膜の上に、L*a*b*表色系における明度L*15が70〜95であるホワイトカラーベース塗料を塗装して得られた塗膜。
本発明方法においては、前述の被塗物に、本発明の塗料組成物を塗装する。
本発明方法において、本発明の塗料組成物は、特に酸化チタン被覆合成雲母(A)及び必要に応じて使用される鱗片状干渉性光輝性顔料(C)等の光輝性顔料を塗膜面と平行に配列せしめるために複数のステージで塗装して塗膜を形成せしめることが好ましい。複数のステージに分けて塗装する方法とは、本来1回の塗装で形成する塗膜を、複数段階(ステージ)の塗装で形成させる方法であって、各段階の間にセッティング時間を取る方法を意味する。複数のステージで塗装する場合、その回数は特に限定されるものではないが、塗装作業の効率と、形成される塗膜の仕上がり性の点から2回であることが好ましい。
本発明方法において、本発明の塗料組成物は、静電塗装、エアースプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は、塗膜の平滑性、光輝感の点から、硬化塗膜に基づいて5〜40μmの範囲内とするのが好ましい。
トップクリヤー塗料
本発明方法においては、本発明の塗料組成物を塗装して得られた塗膜上にトップクリヤー塗料が塗装される。本発明の塗料組成物を塗装して得られた塗膜は加熱硬化させた塗膜であってもよいが未硬化であってもよい。
本発明の塗料組成物の塗膜それ自体は約70〜約150℃の温度で硬化乾燥させることができる。
本発明方法においては、前記本発明の塗料組成物を塗装して得られた塗膜上にさらにトップクリヤー塗料を1層もしくは2層以上塗装して、トップクリヤー塗膜を形成させることができる。
本発明のトップクリヤー塗料としては、従来公知のものが制限なく使用できる。例えば、基体樹脂及び架橋剤を含有する液状もしくは粉体状の塗料組成物が適用できる。基体樹脂の例としては、水酸基、カルボキシル基、シラノール基、エポキシ基などの架橋性官能基を含有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコン含有樹脂などが挙げられる。架橋剤としては、前記基体樹脂の官能基と反応しうるメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロックポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物又は樹脂、カルボキシル基含有化合物又は樹脂、酸無水物、アルコキシシラン基含有化合物又は樹脂等が挙げられる。また、必要に応じて、水や有機溶剤等の溶媒、硬化触媒、消泡剤、紫外線吸収剤等の添加剤を適宜配合することができる。
本発明におけるトップクリヤー塗料には、透明性を損なわない範囲内において、着色顔料を適宜配合することができる。着色顔料としては、インク用、塗料用として従来公知の顔料を1種あるいは2種以上を組み合わせて配合することができる。その添加量は、適宜決定されて良いが、クリヤー塗料組成物中のビヒクル形成樹脂組成物100質量部に対して、30重量部以下、好ましくは0.1〜10重量部である。
本発明におけるトップクリヤー塗料は、静電塗装、エアースプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて5〜40μmの範囲内とするのが好ましい。
本発明においては、前記カラーベース塗料及び/又は本発明の塗料組成物による塗膜を加熱硬化せしめることなくトップクリヤー塗料を塗装した場合においては、トップクリヤー塗料を塗装後、これらの塗膜を同時に加熱硬化せしめることができる。トップクリヤー塗料の塗膜それ自体は約70〜約150℃の温度で架橋硬化させることができる。
上記の如くして得られた複層塗膜は、塗膜がホワイトパール色である場合には、
ハイライトのL値(L*25値)が92〜98、好ましくは93〜97、
HG値が5〜55、好ましくは10〜50、
FF(フリップフロップ)値が0.5〜0.9、好ましくは0.6〜0.9、
ハイライトのa値(a*25値)が−1.5〜−0.5、好ましくは−1.3〜−0.8、
シェードのb値(b*75値)が3.5〜7.0、好ましくは4.0〜6.5
であることが望ましい。
上記各パラメータは、多角度分光光度計(商品名「MA−68II」)を用いて得られた値である。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
実施例、比較例に使用した酸化チタン被覆合成雲母(A)及び鱗片状干渉性光輝性顔料(C)を特徴付けるための塗膜形成条件と塗膜測色値
水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価100、数平均分子量20000)75部及びメラミン樹脂25部からなるビヒクル形成樹脂組成物100質量部あたり10部となるように各酸化チタン被覆合成雲母(A)又は鱗片状干渉性光輝性顔料(C)を配合して攪拌混合し、有機溶剤型塗料を調整した。
次に、上記のようにして得られたメタリックベース塗料を、後述する製造例1で得られた被塗物1に、小型スプレーガン(アネスト岩田株式会社製W−101)を用いて、ブース温度20℃、湿度75%、吐出圧力2.5kgf/cm2、ガン距離20cmの条件で、硬化塗膜として、10μmとなるように塗装した。その後、室温にて15分間放置し、ついで、これらの未硬化塗面に、トップクリヤー塗料「マジクロン7100」を小型スプレーガン(アネスト岩田株式会社製W−101)を用いて、ブース温度20℃、湿度75%、吐出圧力2.5kgf/cm2、ガン距離20cmの条件で、硬化塗膜として、35μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて塗膜とした。得られた塗膜について、後述する「評価試験」に記載の方法で測色した。得られた測色値を表1に示す。
Figure 0006380980
塗料の調整
実施例1〜3及び比較例1〜6
水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価100、数平均分子量20000)75部及びメラミン樹脂25部からなるビヒクル形成樹脂組成物100質量部あたり、光輝材及び必要に応じて着色顔料を固形分として表2に示す比率で配合して攪拌混合し、有機溶剤型塗料を調整し、各実施例及び比較例に使用するメタリックベース塗料を作成した。
Figure 0006380980
被塗物の調整
製造例1(被塗物1)
脱脂及びりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG3141、大きさ400×300×0.8mm)にカチオン電着塗料「エレクロン9400HB」(商品名:関西ペイント株式会社製、アミン変性エポキシ樹脂系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネート化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
得られた電着塗面に、中塗塗料「ルーガベーク」(商品名:関西ペイント株式会社製、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系有機溶剤型塗料、明度L*15値;60)をエアスプレーにて硬化塗膜に基づいて膜厚30μmになるように塗装し、140℃で30分加熱して架橋硬化させて、中塗り塗膜を形成した。得られた中塗り塗膜上に、カラーベース塗料「マジクロン5600」(商品名:関西ペイント株式会社、アクリル・メラミン系溶剤塗料、明度L*15値;88)を有機溶媒で希釈して固形分25質量%に調整し、ミニベル型回転式静電塗装機を用いて、ブース温度20℃、湿度75%の条件で塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、30μmの膜厚の硬化塗膜を得た。
製造例2(被塗物2)
脱脂及びりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG3141、大きさ400×300×0.8mm)にカチオン電着塗料「エレクロン9400HB」(商品名:関西ペイント株式会社製、アミン変性エポキシ樹脂系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネート化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
得られた電着塗面上に、カラーベース塗料「マジクロン5600」(商品名:関西ペイント株式会社、アクリル・メラミン系溶剤塗料、明度L*15値;88)を有機溶媒で希釈して固形分25質量%に調整し、ミニベル型回転式静電塗装機を用いて、ブース温度20℃、湿度75%の条件で塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、30μmの膜厚の硬化塗膜を得た。
試験板の作成
被塗物1上に、前述のように作成したメタリックベース塗料を有機溶媒で希釈して固形分25質量%に調整し、小型スプレーガン(アネスト岩田株式会社製W−101)を用いて、ブース温度20℃、湿度75%、吐出圧力2.5kgf/cm2、ガン距離20cmの条件で、硬化塗膜として、10μmとなるように塗装した。その後、室温にて15分間放置し、ついで、これらの未硬化塗面に、トップクリヤー塗料「マジクロン7100」(商品名:関西ペイント株式会社、アクリル・メラミン系溶剤塗料)を小型スプレーガン(アネスト岩田株式会社製W−101)を用いて、ブース温度20℃、湿度75%の条件で硬化塗膜として、25〜35μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板とした。
被塗物2上に、前述(1)のように作成した塗料を小型スプレーガン(アネスト岩田株式会社製W−101)を用いて、ブース温度20℃、湿度75%、吐出圧力2.5kgf/cm2、ガン距離20cmの条件で、硬化塗膜として、10μmとなるように手吹き塗装した。
その後、室温にて15分間放置し、ついで、これらの未硬化塗面に、トップクリヤー塗料「マジクロン7100」を小型スプレーガン(アネスト岩田株式会社製W−101)を用いて、ブース温度20℃、湿度75%、吐出圧力2.5kgf/cm2、ガン距離20cmの条件で、硬化塗膜として、35μmとなるように手吹き塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板とした。
評価試験
上記で得られた試験板について、それぞれMA−68II(商品名、多角度分光光度計、ビデオジェット・エックスライト社製)にて測色して各測色値、具体的には、ハイライトのL値(L*25値)、HG値、FF(フリップフロップ)値、ハイライトのa値(a*25値)、シェードのb値(b*75値)を得た。表2にその結果を示した。
比較例1は、実施例と比較してフリップフロップ値(FF値)が高い。すなわち塗面の観察角度による明度変化が大きすぎるため本発明の狙いとする塗色とはならない。またHG値が高い。すなわち緻密感に劣る点でも本発明の狙いとする塗色とはならない。
比較例2は、実施例と比較してL*25値が高く、a*25値が低い。すなわち、ハイライトの緑味が強く、明度に劣るため本発明の狙いとする塗色とはならない。
比較例3は、実施例と比較してb*75値が高い。すなわちシェードの黄味が強く、明度に劣るため本発明の狙いとする塗色とはならない。
比較例4は、実施例と比較してL*25値が低い。すなわち、ハイライトの明度に劣るため本発明の狙いとする塗色とはならない。また、a*25値が低い。すなわち、ハイライトの緑味が強く、明度に劣るため本発明の狙いとする塗色とはならない。
比較例5は、実施例と比較してHG値が高く、L*25値が低い。すなわち緻密感及びハイライトの明度に劣るため本発明の狙いとする塗色とはならない。
比較例6は、実施例と比較してHG値が高い。すなわち緻密感に劣るため本発明の狙いとする塗色とはならない。
本発明の塗料組成物、塗膜形成方法は、各種工業製品、特に自動車車体の外板に適用できる。

Claims (2)

  1. 電着塗膜の上に、
    L*a*b*表色系における明度L*15値が55〜93である中塗り塗料および、
    L*a*b*表色系における明度L*15値が80〜95であるカラーベース塗料を順次塗装して得られた塗膜を有する被塗物に、
    酸化チタン被覆合成雲母(A)及びビヒクル形成樹脂(B)を含む塗料組成物であって、
    ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として酸化チタン被覆合成雲母(A)を、5〜20質量部含有し、
    該酸化チタン被覆合成雲母(A)が、下記条件を満たす光輝性顔料であり、
    ビヒクル形成樹脂(B)100質量部を基準として、酸化チタン被覆合成雲母(A)10質量部のみを着色材として含んでなる塗料組成物を、L*a*b*表色系における明度L*15が88である金属板表面に、硬化塗膜の膜厚が10μmとなるように塗布し、
    さらにその上にクリヤ塗料を硬化時のクリヤ塗膜の膜厚が35μmとなるように塗布して硬化させた複層塗膜が、
    多角度分光光度計で測定したときに
    ハイライトのL値(L*25値)が92〜100、
    HG値が5〜40、
    FF(フリップフロップ)値が0.5〜0.9、
    ハイライトのa値(a*25値)が−1.5〜−0.5、
    シェードのb値(b*75値)が3.5〜6.5
    である塗料組成物を塗装して得られた塗膜上に、さらにトップクリヤー塗料を塗装する複層塗膜形成方法。
  2. 請求項1に記載の複層塗膜形成方法によって得られる塗装物品。
JP2014206370A 2014-10-07 2014-10-07 塗料組成物 Active JP6380980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014206370A JP6380980B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014206370A JP6380980B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 塗料組成物

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018141248A Division JP6583898B2 (ja) 2018-07-27 2018-07-27 塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016074825A JP2016074825A (ja) 2016-05-12
JP6380980B2 true JP6380980B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=55950880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014206370A Active JP6380980B2 (ja) 2014-10-07 2014-10-07 塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6380980B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023167982A (ja) * 2022-05-13 2023-11-24 マツダ株式会社 自動車車体およびその製造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3755844B2 (ja) * 1996-11-15 2006-03-15 本田技研工業株式会社 複層塗膜形成方法
JP2002205006A (ja) * 2001-01-12 2002-07-23 Honda Motor Co Ltd 自動車内外板部の塗装方法
JP2002273322A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 Nippon Paint Co Ltd 塗膜形成方法
JP2003201445A (ja) * 2002-01-07 2003-07-18 Kansai Paint Co Ltd ホログラム性メタリック塗料
JP2003236459A (ja) * 2002-02-20 2003-08-26 Nippon Paint Co Ltd 光輝性塗膜の形成方法及び光輝性塗膜
JP4402410B2 (ja) * 2003-09-19 2010-01-20 日新製鋼株式会社 有色クリア塗装金属板
JP4751043B2 (ja) * 2004-09-21 2011-08-17 関西ペイント株式会社 複層塗膜形成方法及び塗装物品
JP2006192384A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜形成方法及び塗膜構造
JP4638771B2 (ja) * 2005-05-27 2011-02-23 日本ペイント株式会社 ホワイトパール塗膜形成方法及び積層塗膜
JP2011162732A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Kansai Paint Co Ltd メタリック塗料組成物及び塗膜形成方法
JP6012626B2 (ja) * 2011-12-09 2016-10-25 日本板硝子株式会社 光輝性顔料、それを含有する化粧料、塗料組成物および樹脂組成物、並びに光輝性顔料の製造方法
JP6084218B2 (ja) * 2012-06-18 2017-02-22 関西ペイント株式会社 塗膜形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016074825A (ja) 2016-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10239091B2 (en) Method for forming multilayer coating film
JP4886994B2 (ja) 複層塗膜形成方法
JP4775460B2 (ja) 塗料組成物、それを用いた塗膜形成方法及び塗膜
JP4916319B2 (ja) 複層模様塗膜形成方法
WO2020158222A1 (ja) 複層塗膜及び複層塗膜形成方法
JP2011162732A (ja) メタリック塗料組成物及び塗膜形成方法
JP6583898B2 (ja) 塗料組成物
US12202009B2 (en) Method for forming multilayer coating film
JP4958090B2 (ja) 複層塗膜形成方法及び塗装物品
JP6625301B1 (ja) 複層塗膜形成方法
JP2012170910A (ja) 複層塗膜形成方法
JP2007106925A (ja) メタリック塗料組成物、塗膜形成方法、塗膜構造及び塗装物品
JP6380980B2 (ja) 塗料組成物
JP4676150B2 (ja) 高彩度メタリック塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物品
JP2012170909A (ja) 複層塗膜形成方法
JP4751043B2 (ja) 複層塗膜形成方法及び塗装物品
JP2008132436A (ja) 塗膜形成方法及び塗膜構造
JP5156194B2 (ja) 赤色系メタリック塗料組成物
JP4824958B2 (ja) メタリック塗料組成物、塗膜形成方法、塗膜構造及び塗装物品
JP2012017364A (ja) メタリック塗料組成物及び塗膜形成方法
JP4971611B2 (ja) メタリック塗料組成物、複層塗膜形成方法、塗膜構造及び塗装物品
JP2013052348A (ja) 複層塗膜形成方法
JP2012021089A (ja) 塗料組成物及び塗膜形成方法
JP2016059900A (ja) 塗膜形成方法
JP6045101B2 (ja) 塗料組成物及び塗膜形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6380980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250