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JP6310295B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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JP6310295B2
JP6310295B2 JP2014065248A JP2014065248A JP6310295B2 JP 6310295 B2 JP6310295 B2 JP 6310295B2 JP 2014065248 A JP2014065248 A JP 2014065248A JP 2014065248 A JP2014065248 A JP 2014065248A JP 6310295 B2 JP6310295 B2 JP 6310295B2
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Description

本発明は、使い捨て紙おむつ等の吸収性物品に関する。
従来、人体の腹側に位置する腹側部及び背側に位置する背側部を有する本体部と、本体部の両側から延出する上下2段に設けられた一対のファスニングテープと、ファスニングテープが着脱自在に止着される被止着部と、が備えられた止着式紙おむつが知られている。
一般的な上下2段に設けられたファスニングテープの被止着部への止着方法としては、ファスニングテープを略平行に止着する方法(通常止め)や、上下のファスニングテープを交差させて止着する方法(クロス止め)が知られている。このうち、特にクロス止めで装着する方法は、着用者の体型に合わせて紙おむつを装着することができるため、フィット性に優れた装着方法である。しかしながら、着用者の体型に合わせてファスニングテープを引っ張って適宜の位置で止着する際に、上下のファスニングテープ同士が重なってしまうことがあり、最適な位置に止着できないことがある。
そこで、この課題を解決するために、様々なファスニングテープが提案されている。例えば、被止着部へ結合するファスニング部材が設けられた面と反対側の面に、被止着部を設ける方法が提案されている(特許文献1)。この方法であれば、クロス止めする際に、上下のファスニングテープが重なった場合であっても、もう一方のファスニングテープの上面に止着することができる。
また、ファスニングテープに開口部を設ける方法も提案されている(特許文献2)。この方法では、開口部から被止着部が露出するので、着用者が痩せ型の体型で、片側のファスニングテープで被止着部を覆ってしまう場合であっても、ファスニングテープの開口部からもう一方側のファスニングテープを被止着部に止着することができる。
特許第4066806号公報 特開2011−010822号公報
しかしながら、ファスニングテープの片面に被止着部を設ける場合は、ファスニングテープを重ねて止着する際に、一方のファスニングテープの上面に他方のファスニングテープを止着するため、紙おむつ自体に止着されるファスニングテープはどちらか一方になる。したがって、上下のファスニングテープの両方でクロス止めした場合と同等の止着力を得ることはできないため、紙おむつの重量が重くなった際にズレ落ちる原因となる。
また、ファスニングテープに開口部を設ける場合は、開口部が設けられる箇所が固定されているため、所望の箇所に開口部が配置されるとは限らない。また、開口部を広げると所望の箇所に開口部が配置されやすくなるが、開口部を広げるにつれてファスニングテープの強度が弱くなるため、ファスニングテープを強く引っ張った際に切れやすくなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、上下のファスニングテープをクロス止めする際に、上下のファスニングテープが重なった場合であっても、それぞれを被止着部に止着することでき、且つファスニングテープの強度を十分保つことができる吸収性物品を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部を備える吸収性物品において、
前記背側部の両側方向に延出して設けられ、伸縮可能な伸縮部を有し、両側方向における自由端部にファスニング部材が固着されている一対の上下2段の伸縮性シートと、
前記腹側部の人体への接触面とは反対側の外面に設けられ、前記ファスニング部材が着脱自在に止着される被止着部と、
を備え、
前記上下2段の伸縮性シートのうち少なくとも一方は、
前記伸縮性シートに開口部を生じさせることができる切込部と、
前記切込部を設けた箇所よりも基端部側及び自由端部側に前記伸縮部を備え
前記切込部は、少なくとも前記延出する方向に直交する方向に沿って設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の吸収性物品において、
前記切込部がミシン目を切り取ることによって形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の吸収性物品において、
前記開口部が円形状、楕円形状又は多角形状であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品において、
少なくとも前記切込部付近の領域に、補強シート材が貼り合わされていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品において、
少なくとも前記切込部付近の領域が、他の前記伸縮性シート領域に比べて高目付のホットメルト接着剤によって接着されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部を備える吸収性物品において、
前記背側部の両側方向に延出して設けられ、伸縮可能な伸縮部を有し、両側方向における自由端部にファスニング部材が固着されている一対の上下2段の伸縮性シートと、
前記腹側部の人体への接触面とは反対側の外面に設けられ、前記ファスニング部材が着脱自在に止着される被止着部と、
を備え、
前記上下2段の伸縮性シートのうち少なくとも一方は、
前記伸縮性シートに開口部を生じさせることができる切込部と、
前記切込部を設けた箇所よりも基端部側及び自由端部側に前記伸縮部を備え、
前記切込部が複数本の交差した直線上に沿って設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上下の伸縮性シートを被止着部にクロス止めする際に、伸縮性シート同士が重なる場合であっても、一方の伸縮性シートの開口部からもう一方が被止着部に止着することができる。したがって、上下の伸縮性シートをそれぞれ確実に被止着部に止着することが可能である。
また、開口部となる箇所の両側はそれぞれ伸縮部となっているため、引っ張った際に力が分散されることによって、開口部付近が破壊され難くなっている。さらに、開口部を設けることにより、伸縮性シートの伸長性も向上する。
実施形態1の使い捨て紙おむつにおける後側の底面展開図である。 図1の使い捨て紙おむつにおける前側の平面展開図である。 図2におけるIII―III部の断面図である。 図1の使い捨て紙おむつを、通常止めした場合(a)と、クロス止めした場合(b)において装着時の状態に組み立てた場合の斜視図である。 図1の使い捨て紙おむつにおける左側の伸縮性シート付近の拡大図であり、(a)は伸長前、(b)は伸長後である。 図1の使い捨て紙おむつを装着時の状態に組み立てた場合における、他の例の斜視図である。 実施形態2における左側の伸縮性シート付近の拡大図であり、(a)は伸長前、(b)は伸長後である。 変形例1における左側の伸縮性シート付近の拡大図であり、(a)がミシン目の切り取り前、(b)がミシン目の切り取り後である。 変形例2における左側の伸縮性シート付近の拡大図である。 変形例3における左側の伸縮性シート付近の拡大図である。 変形例4における左側の伸縮性シート付近の拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、発明の範囲は図示例に限られない。なお、本発明を実施するための形態を説明するにあたり、使い捨て紙おむつ1の幅方向を左右方向、幅方向に垂直な方向を上下方向、使い捨て紙おむつ1の面に垂直な方向を前後方向として、図示して説明を行う。
<実施形態1>
使い捨て紙おむつ1は、図1,図2に示すように、着用時に人体の腹側に位置する腹側部11及び背側に位置する背側部12を有する本体部10を備えており、本体部10は、背側部12の両側方向に延出して設けられた一対の上下2段の伸縮性シート20,20及び伸縮性シート30,30と、これらのシートを係止させるために腹側部11の後側に設けられた被止着部40とを備えて構成されている。
使い捨て紙おむつ1が装着される際には、本体部10が人体の股部を腹側から背側にかけて覆われ、上述した一対の上下2段の伸縮性シート20,20及び伸縮性シート30,30が被止着部40に止着され、股下に位置する位置に股下部13が形成されて装着される。ここで、図4(a),(b)に示すように、上下2段のシートを略平行に止着する方法(通常止め)、及び、上下2段のシートを交差させて止着する方法(クロス止め)で止着することが可能である。
また、腹側部11において両外側に延出した腹側延出部111、111と、背側部12において両外側に延出した背側延出部121,121と、は、紙おむつ1が装着された際に胴周り部14を形成する。ここで、背側部12の胴周り方向に沿った縁部中央には、糸ゴム等の弾性部材141が幅方向(左右方向)に沿って設けられているため、この弾性部材141により平面ギャザーが形成され、本体部10は、着用者の胴周りにフィットするように伸縮自在な構成となっている。
また、股下部13の両側縁部には、腹側部11から背側部12に亘って、装着時に身体の脚周りに配置される二つの脚周り部15,15を形成されている。脚周り部15は、その湾曲形状に合わせて糸ゴム等の弾性部材151がそれぞれ設けられ、この弾性部材151により平面ギャザーが形成され、着用者の脚周りに伸縮自在にフィットし、横漏れを防止するようになっている。
本体部10は、図3に断面図を示すように、装着時に肌との接触面側(前側)に設けられる透液性のトップシート10aと、装着時に肌との接触面と反対側(後側)に設けられるバックシート10bと、トップシート10aとバックシート10bとの間に介装される吸収体10cと、トップシート10a側において上下方向に沿って備えられる左右一対のギャザーシート10d、10dと、により主に構成される。
トップシート10aは、透液性のシートであり、使い捨て紙おむつ1を装着した際に肌に接する面に設けられ、体液を受けて、吸収体10cまで輸送する役割を果たしている。
トップシート10aの材料としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用いることが好ましい。
バックシート10bは、使い捨て紙おむつ1を装着した際に肌に接しない側の面に設けられており、防水シート16と外装シート17とが貼り合わされることにより形成されている。防水シート16は、体液などの紙おむつ1外部への染み出しや漏れ出しを防ぐ役割を果たしており、外装シート17は、紙おむつ1の外面の風合いを良くするための役割を果たしている。
防水シート16の材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材であって、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材が好適に用いられる。
外装シート17の材料としては、平滑性と柔軟性に優れた素材を用いることが好ましい。例えば、トップシート10aと同様に、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を使用することができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができるが、特に、ムレを防止するために秤量を抑えて通気性に優れた不織布を用いることが好ましい。さらに、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止し且つ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水材などをコーティングした撥水処理不織布を用いてもよい。
吸収体10cは、トップシート10aとバックシート10bとの間に介装され、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コアS1が、透液性のクレープ紙、不織布、孔開きシート等のシート材S2により覆われて構成されている。
吸収体10cに用いられる高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸及びその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、或いはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
また、吸収体10cは、単層構造であっても良いし、複数層に分かれた構造でも構わない。また、吸収体10cは、腹側部11から股下部13を通り背側部12に亘る位置に配置されている。
ギャザーシート10d、10dは、トップシート10a側において、吸収体10cの上下方向に沿った両側部に、腹側部11から背側部12に亘ってそれぞれ備えられている。
ギャザーシート10d、10dの左右方向内側の部分は、図4に示す通り、トップシート10aに固定されておらず、その上下方向に沿って複数の弾性部材18が略平行に備えられており、「く」の字状及び逆「く」の字状に立ち上がって着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能な立体ギャザーが形成されている。これに対し、ギャザーシート10d、10dにおける左右方向外側の部分は、吸収体10cの側方でトップシート10aの上面に配置されるように固着されている。
また、ギャザーシート10d、10dの材料としては、例えば、外装シート17と同様の不織布を用いることができるが、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止し且つ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水材などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが好ましい。
上述したように、トップシート10a側の上下方向に沿ってギャザーシート10d、10dが備えられ、左右方向に対する漏れを防止している。ここで、さらに、図2に示す通り、トップシート10a側の左右方向に沿ってバックギャザーシート10eが備えられ、上下方向に対する漏れについても防止している。
上段の伸縮性シート20,20は、それぞれ背側部12から両側方向に向かって延出しており、基端部が背側延出部121,121に接合され、自由端部21,21が両側方向に凸状に突出した形状となっている。また、上段の伸縮性シート20,20は、自由端部21,21に設けられた面ファスナの雄材の係止要素であるファスニング部材22,22と、延出したシート部分に伸縮可能な伸縮部23,23と、を備えており、装着時には、左右方向を伸縮方向として引き伸ばされ、腹側部11の後側に設けられた被止着部40に止着可能となっている。
上段の伸縮性シート20,20のシート基材は、トップシート10aと同様の不織布シートを使用して形成することができる。また、ここで使用する不織布シートは、その目付けを耐久性に優れるように20〜80gsmの範囲内の値とすることが好ましい。
ファスニング部材22,22は、面ファスナのオス材の係止要素であり、鉤状、きのこ状、錨状等の多数の突起が形成されたフック材が設けられている。そして、ファスニング部材22,22は、腹側部11の後側に設けられた被止着部40に、着脱自在に係止することが可能である。
伸縮部23,23は、2枚の不織布の間に、所定の間隔で上下方向に並列した複数本の弾性伸縮部材を挟んで接着剤によって貼り合わせることにより、左右方向に伸縮自在な構成となっている。
下段の伸縮性シート30,30は、上段の伸縮性シート20,20の下側に並列して設けられており、上段の伸縮性シート20,20と同様に、基端部が背側延出部121に接合され、自由端部31,31が両側方向に凸状に突出した形状となっている。ここで、下段の伸縮性シート30,30は、自由端部31,31に設けられた面ファスナの雄材の係止要素であるファスニング部材32,32と、切り取れば開口部を生じさせることができるミシン目34,34と、ミシン目を設けた箇所よりも基端部側に伸縮性可能な伸縮部33a,33a及び自由端部側に伸縮性可能な伸縮部33b,33bと、を備えている。そして、装着時には、伸縮性シート30,30が左右方向を伸縮方向として引き伸ばされ、腹側部11の後側に設けられた被止着部40に止着可能となっている。
下段の伸縮性シート30,30のシート基材は、伸縮性シート20,20と同様に、トップシート10aと同様の不織布シートを使用して形成することができ、ミシン目を設ける付近は、その目付けを着用時に伸縮可能である20〜50gsmの範囲内の値とすることが好ましく、基端部及び自由端部31,31においては、耐久性に優れるように20〜80gsmの範囲内の値とすることが好ましい。
ファスニング部材32,32は、上段側のファスニング部材22,22と同様に、面ファスナのオス材の係止要素であり、鉤状、きのこ状、錨状等の多数の突起が形成されたフック材が設けられている。そして、ファスニング部材32,32は、腹側部11の後側に設けられた被止着部40に、着脱自在に係止することが可能である。
伸縮部33a,33a及び伸縮部33b,33bは、2枚の不織布の間に、所定の間隔で上下方向に並列した複数本の弾性伸縮部材を挟んで接着剤によって貼り合わせることにより、左右方向に伸縮自在な構成となっている。
ミシン目34は、図5(a)に左側の伸縮性シート30付近の拡大図を示す通り、伸縮性シート30の幅方向(上下方向)に沿って設けられている。そして、ミシン目34を切り取って、伸縮性シート30を左方向に伸長させることで、開口部35を生じさせることができる(図5(b))。
また、ミシン目34を設けた箇所の基端部側及び自由端部側には、それぞれ伸縮部33a,33a及び伸縮部33b,33bが設けられているため、伸縮性シート30を伸長させた場合に、ミシン目34付近にかかる負荷を分散させることができる。したがって、使い捨て紙おむつ1において、開口部35,35付近のシートを破れ難くすることができる。
使い捨て紙おむつ1は、上述した通り、下段の伸縮性シート30,30のミシン目34,34を切り取って伸長させると、開口部35,35を生じさせることができる。したがって、図6に示すように、仮に着用者の下腹部が出ている等の原因によって上下の伸縮性シートが重なった場合においても、下段の伸縮性シート30,30の開口部35,35から、上段の伸縮性シート20,20を被止着部40に止着することができる。したがって、上下の伸縮性シートをそれぞれ確実に被止着部40に止着することが可能である。さらに、開口部35を設けることにより、開口部35の分だけ左右方向に対して伸長される長さが増すため、伸縮性シート30の伸長性も向上している。
ここで、開口部35,35は、ミシン目34,34を切り取った後に生じさせることができるため、必要に応じてミシン目34,34を切り取って開口部35,35を生じさせることができる。例えば、クロス止めする場合に、上下のシートが重ならない体型の着用者の場合は、ミシン目34,34を切る必要はない。
次に、下段の伸縮性シート30,30における、他の実施形態について説明する。なお、以下の変形例の説明においては、本実施形態の使い捨て紙おむつ1との相違点を中心に説明し、一致する構成については同一の符号を付与し、説明を省略する。また、一対の伸縮性シートのうち、左側のシートを代表例として説明する。
<実施形態2>
実施形態2は、図7(a)に示す通り、実施形態1における下段の伸縮性シート30において、自由端部31以外のシート全域に伸縮部33を設け、伸縮部33の左右方向の略中央の箇所にミシン目34を幅方向(上下方向)に沿って設けた場合の実施形態である。ここで、伸縮部33は、実施形態1の伸縮部33a及び伸縮部33bと同様に、2枚の不織布の間に、所定の間隔で上下方向に並列した複数本の弾性伸縮部材を挟んで接着剤によって貼り合わせることにより、左右方向に伸縮自在な構成となっている。そして、ミシン目34で切り取って、伸縮性シート30,30を左方向に伸長させることにより、本実施形態1と同様に、開口部35を生じさせることができる(図7(b))。
このように、実施形態2の場合においても、本実施形態1と同様に開口部35を生じさせることができ、実施形態2と同様の効果を得ることが可能である。ここで、実施形態2の場合においては、伸縮部33を設けてからミシン目34を入れるだけで良いため、実施形態1よりも容易に製造することができるというメリットがある。
次いで、実施形態1及び実施形態2における変形例について説明する。なお、以下の変形例の説明においては、実施形態1と一致する構成には同一の符号を付与し、説明を省略する。また、一対の伸縮性シートのうち、左側のシートを代表例として説明する。
<変形例1>
変形例1は、図8(a)に示すように、下段の伸縮性シート30において、本実施形態1のミシン目34を、ミシン目34を切り取った際の開口部35の形状が、台形状になるように設けた場合の変形例である。
変形例1では、本実施形態とは異なり、下段の伸縮性シート30を左側に伸長させることなく、ミシン目34を切り取るだけで、開口部35を生じさせることが可能である。したがって、ミシン目付近のシート自体は伸びる必要がないので、ミシン目34付近シートには、伸び難くて強度の強いものを使用することができる。ここで、例えば、ミシン目34付近のシート基材としては、トップシート10aと同様の不織布シートを使用して形成することができ、その目付けを耐久性に優れるように20〜80gsmの範囲内の値とすることが好ましい。
なお、変形例1においては、開口部35が台形状となるようにミシン目34を設けたが、開口部35の形状は適宜変更可能であり、例えば、長方形状、種々の三角形状、種々の五角形状、円形状又は楕円形状等を選択して形成することができる。
<変形例2>
変形例2は、図9に示す通り、本実施形態1のミシン目34を、上下方向及び左右方向における2本の交差した直線上に沿って設けた場合の変形例である。
このように、上下方向だけでなく左右方向にもミシン目34を設けることで、ミシン目34を切り取って引っ張った場合、より開口し易くすることができる。そのため、上下方向に設けるミシン目34の長さを本実施形態の場合よりも短くすることができ、開口部35を生じさせたときのシート強度の低下を抑えることができる。
なお、変形例2においては、ミシン目34を2本の交差した直線上に設けることとしたが、変形例2と同等の効果が得られるのであれば、線の本数や形状等については適宜変更可能であり、例えば、3本の交差させた直線上に設けても良い。
<変形例3>
変形例3は、図10に示す通り、実施形態2における下段の伸縮性シート30において、シートの後側のミシン目34付近に、補強シート36を貼り合わせた場合の変形例である。
実施形態2では、伸縮性シート30を伸長させた際に、ミシン目34を設けた箇所における上下方向のシート端部に特に負荷がかかる。そこで、この負荷のかかる箇所を覆って追加の補強シート36を貼り合せることにより、伸縮性シート30の強度を向上させることができる。ここで、補強シート36のシート材としては、伸縮性シート30の基材と同様の不織布シートや、防水シート16の基材と同様のシート材を使用して形成することができる。
なお、補強シート36を設ける領域は、少なくともミシン目34付近の領域に設けていれば適宜変更可能であり、例えば、シート全域に設けるようにしても良い。
また、追加する補強シート36の枚数及び補強シートを貼り合せる面についても適宜変更可能であり、例えば、前側と後側にそれぞれ1枚の補強シート36追加して、計2枚追加しても良い。
<変形例4>
変形例4は、図11に示す通り、実施形態2の場合において、ミシン目付近の領域を、他の領域に比べて高目付のホットメルト接着剤を塗布して接着した高目付接着部37を有する場合の変形例である。
高目付のホットメルト接着剤で接着することにより、高目付接着部37付近のシートを固くして、シートの強度を向上させることができるため、変形例3の場合と同様に、特に負荷がかかりやすい箇所を補強することができる。
以上のように、使い捨て紙おむつ1は、上下のファスニングテープをクロス止めする際に、上下のファスニングテープが重なった場合であっても、それぞれを被止着部に止着することでき、且つファスニングテープの強度を十分保つことができる使い捨て紙おむつ1であるといえる。
なお、下側の伸縮性シート30,30に開口部35,35を生じさせることとしたが、上下2段の伸縮性シートのうち少なくとも一方に設けていれば良く、例えば、上下両側に設けるようにしても良い。
また、ミシン目34,34を設けることにより、必要に応じて切り取って使用することとしたが、予め切れ込みを入れておくようにしても良い。
また、伸縮部は、2枚の不織布の間に、所定の間隔で上下方向に並列した複数本の弾性伸縮部材を挟んで接着剤によって貼り合わせる構成としたが、弾性部材については一定間隔で設ける必要はなく、例えば、幅方向(上下方向)端部の弾性部材の量を増やしても良い。このようにすれば、端部領域の伸縮性及び強度を向上させることができる。
また、伸縮部自体の構成も上述した方法に限ることはなく、適宜変更可能であり、例えば伸縮性不織布を使用しても良い。
また、本発明において、上下2段の伸縮性シートはそれぞれ使用者がつまみやすいように、それぞれ左右方向に凸状に突出させた自由端部を設ける構成としたが、必ずしも先端を突出させる必要はない。例えば、それぞれ矩形上として、左右方向の自由端部付近にファスニング部材を設ける構成としも良い。
さらに、本発明の範囲は上記に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
1 使い捨て紙おむつ(吸収性物品)
10 本体部
10a トップシート
10b バックシート
10c 吸収体
10d ギャザーシート
10e バックギャザーシート
11 腹側部
12 背側部
13 股下部
14 胴周り部
15 脚周り部
16 防水シート
17 外装シート
18 弾性部材
20 伸縮性シート
21 自由端部
22 ファスニング部材
23 伸縮部
30 伸縮性シート
31 自由端部
32 ファスニング部材
33 伸縮部
34 ミシン目
35 開口部
36 補強シート
37 高目付接着部
40 被止着部

Claims (6)

  1. 人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部を備える吸収性物品において、
    前記背側部の両側方向に延出して設けられ、伸縮可能な伸縮部を有し、両側方向における自由端部にファスニング部材が固着されている一対の上下2段の伸縮性シートと、
    前記腹側部の人体への接触面とは反対側の外面に設けられ、前記ファスニング部材が着脱自在に止着される被止着部と、
    を備え、
    前記上下2段の伸縮性シートのうち少なくとも一方は、
    前記伸縮性シートに開口部を生じさせることができる切込部と、
    前記切込部を設けた箇所よりも基端部側及び自由端部側に前記伸縮部を備え
    前記切込部は、少なくとも前記延出する方向に直交する方向に沿って設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品において、
    前記切込部がミシン目を切り取ることによって形成されることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品において、
    前記開口部が円形状、楕円形状又は多角形状であることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品において、
    少なくとも前記切込部付近の領域に、補強シート材が貼り合わされていることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品において、
    少なくとも前記切込部付近の領域が、他の前記伸縮性シート領域に比べて高目付のホットメルト接着剤によって接着されていることを特徴とする吸収性物品。
  6. 人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部を備える吸収性物品において、
    前記背側部の両側方向に延出して設けられ、伸縮可能な伸縮部を有し、両側方向における自由端部にファスニング部材が固着されている一対の上下2段の伸縮性シートと、
    前記腹側部の人体への接触面とは反対側の外面に設けられ、前記ファスニング部材が着脱自在に止着される被止着部と、
    を備え、
    前記上下2段の伸縮性シートのうち少なくとも一方は、
    前記伸縮性シートに開口部を生じさせることができる切込部と、
    前記切込部を設けた箇所よりも基端部側及び自由端部側に前記伸縮部を備え、
    前記切込部が複数本の交差した直線上に沿って設けられていることを特徴とする吸収性物品。
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