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JP6277047B2 - 誘導検出型ロータリエンコーダ - Google Patents

誘導検出型ロータリエンコーダ Download PDF

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JP6277047B2 JP2014080139A JP2014080139A JP6277047B2 JP 6277047 B2 JP6277047 B2 JP 6277047B2 JP 2014080139 A JP2014080139 A JP 2014080139A JP 2014080139 A JP2014080139 A JP 2014080139A JP 6277047 B2 JP6277047 B2 JP 6277047B2
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Description

本発明は、ロータとステータとに設けられた配線の間で生じる磁束結合を利用して回転角を測定する誘導検出型ロータリエンコーダに関する。
誘導検出型ロータリエンコーダは、送信巻線及び受信巻線が設けられたステータと、磁束結合体が設けられたロータとを備える。この誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、送信巻線には周期的に電流方向が変化する送信電流が流される。磁束結合体は、送信巻線に流される送信電流によって発生した磁界に基づく誘導電流を発生させる。受信巻線は、磁束結合体を流れる誘導電流によって発生した磁界に基づく誘導電圧を検出する。
例えば、特許文献1に開示される誘導検出型ロータリエンコーダにおいては、ステータに、複数の送信巻線及び複数の受信巻線が絶縁層を介して積層されている。また、ロータには、複数の磁束結合体が絶縁層を介して積層されている。
特許文献1に記載の誘導検出型ロータリエンコーダでは、複数の送信巻線、複数の受信巻線及び複数の磁束結合体を積層構造にすることで、誘導検出型ロータリエンコーダの小型化を達成している。
特開2013−152163号公報
図8は、誘導検出型ロータリエンコーダの第1磁束結合体の構成を例示する平面図であり、図9は、第2磁束結合体の構成を例示する平面図である。図8に表したように、第1磁束結合体41aは、ピッチλ1をもってロータ15の回転方向に周期的に変化する連続した歯車状の形状を有する。また、図9に表したように、第2磁束結合体41bは、ロータ15の回転方向に一定ピッチλ2で配置された複数の孤立した矩形ループのような島状パターンに形成されている。
ここで、図8に表した第1磁束結合体41aにおいて、内周側の円弧に相当する凹部411aの長さbは、外周側の円弧に相当する凸部412aの長さaに比べて短くなる。また、図9に表した第2磁束結合体41bにおいて、内周側の円弧に相当する内周部411bの長さdは、外周側の円弧に相当する外周部412bの長さcよりも短くなる。このような長さの相違は、誘導電流の打ち消しの際に完全な打ち消しが行われないクロストークの原因になる。
このクロストークの発生について、以下に説明する。
図12(a)は、第1送信巻線35aを流れる電流Id1によって第1、第2磁束結合体41a、41bに生じる誘導電流を示す概略図である。図12(a)に表した例では、第1送信巻線35aの内周側及び外周側に時計回りの電流Id1が流れる。この電流Id1によって、第1、第2磁束結合体41a、41bの外周側及び内周側の電流経路においては、それぞれ反時計回りに誘導電流Id21及びId22が流れる。この場合、ループ状ではない第1磁束結合体41aの電流経路では誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いは発生しない。一方、ループ状の第2磁束結合体41bでは誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いが発生する。
しかし、第2磁束結合体41bにおいて、内周部411bの長さdが、外周部412bの長さcよりも短いため、内周部411bの電流経路に流れる誘導電流Id22が、外周部412bの電流経路に流れる誘導電流Id21よりも小さくなる。この誘導電流の差分(Id21−Id22)がクロストークになり、完全な打ち消し合いの妨げとなる。
図12(b)は、第2送信巻線35bを流れる電流Id1によって第1、第2磁束結合体41a、41bに生じる誘導電流を示す概略図である。図12(b)に表した例では、第2送信巻線35bの外周側に時計回りの電流Id1が流れ、内周側に反時計回りの電流Id1が流れる。
この電流Id1によって、第1、第2磁束結合体41a、41bの外周側の電流経路においては、それぞれ反時計回りに誘導電流Id21が流れ、内周側の電流経路においては、それぞれ時計回りに誘導電流Id22が流れる。この場合、ループ状ではない第1磁束結合体41aの電流経路では誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いが発生する。一方、ループ状の第2磁束結合体41bでは誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いは発生しない。
しかし、第1磁束結合体41aにおいて、凹部411aの長さbが、凸部412aの電流経路の長さaよりも短いため、凹部411aの電流経路に流れる誘導電流Id22が、凸部412aの電流経路に流れる誘導電流Id21よりも小さくなる。この誘導電流の差分(Id21−Id22)がクロストークになり、完全な打ち消し合いの妨げとなる。
本発明の目的は、磁束結合体において誘導電流の打ち消しが行われる際のクロストークの発生を抑制して精度の高い位置検出を行うことができる誘導検出型ロータリエンコーダを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の誘導検出型ロータリエンコーダは、ステータと、ステータと対向し、回転軸を中心に回転可能に設けられたロータと、ステータに設けられ、回転軸を中心に互いに同じ回転方向に電流を流す第1内周側巻線部及び第1外周側巻線部を有する第1送信巻線と、ステータに設けられ、回転軸を中心に互いに異なる回転方向に電流を流す第2内周側巻線部及び第2外周側巻線部を有する第2送信巻線と、ステータに設けられ、回転軸を中心とした環状の第1領域に形成された第1受信巻線と、ステータに設けられ、回転軸に沿った方向に第1領域と重なる環状の第2領域に形成され、第1受信巻線との間に第1絶縁層を介して形成された第2受信巻線と、ロータに設けられ、回転軸を中心とした環状の第3領域に形成された第1磁束結合体と、ロータに設けられ、回転軸に沿った方向に第3領域と重なる環状の第4領域に形成され、第1磁束結合体との間に第2絶縁層を介して形成された第2磁束結合体と、を備える。このような構成において、第1内周側巻線部と第2磁束結合体との最短距離は、第1外周側巻線部と第2磁束結合体との最短距離よりも短く、第2内周側巻線部と第1磁束結合体との最短距離は、第2外周側巻線部と第1磁束結合体との最短距離よりも短い。
このような構成によれば、第1送信巻線に流れる電流により生じた磁界に基づく磁束結合で第1磁束結合体に誘導電流が流れ、第2送信巻線に流れる電流により生じた磁界に基づく磁束結合で第2磁束結合体に誘導電流が流れる。この際、第2磁束結合体において、第1送信巻線の第1内周側巻線部による磁束結合が、第1外周側巻線部による磁束結合よりも強くなる。このため、第1磁束結合体の内周側と外周側との電流経路の長さに差があっても、この差による誘導電流の差が抑制される。また、第1磁束結合体において、第2送信巻線の第2内周側巻線部による磁束結合が、第2外周側巻線部による磁束結合よりも強くなる。このため、第2磁束結合体の内周側と外周側との電流経路の長さに差があっても、この差による誘導電流の差が抑制される。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、回転軸に沿った方向における第1内周側巻線部と第2磁束結合体との間隔は、第1外周側巻線部と前記第2磁束結合体との間隔よりも短く、回転軸に沿った方向における第2内周側巻線部と第1磁束結合体との間隔は、第2外周側巻線部と第1磁束結合体との間隔よりも短くなるよう設けられていてもよい。
このような構成によれば、第1内周側巻線部及び第1外周側巻線部、第2内周側巻線部及び第2外周側巻線部を設ける深さ(回転軸方向の位置)によって、第1磁束結合体の内周側と外周側との電流経路の差による誘導電流の差、及び第2磁束結合体の内周側と外周側との電流経路の差による誘導電流の差を抑制できるようになる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、第1送信巻線は、第1受信巻線及び第2受信巻線の少なくとも一方と同層に設けられ、第2送信巻線は、第1受信巻線及び第2受信巻線の少なくとも一方と同層に設けられていてもよい。このような構成によれば、ステータにおける受信巻線の層数を増やすことなく送信巻線を形成することができる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、回転軸と直交する方向における第1内周側巻線部と第2磁束結合体との間隔は、第1外周側巻線部と第2磁束結合体との間隔よりも短く、回転軸と直交する方向における第2内周側巻線部と第1磁束結合体との間隔は、第2外周側巻線部と第1磁束結合体との間隔よりも短くなるよう設けられていてもよい。
このような構成によれば、第1内周側巻線部及び第1外周側巻線部の回転軸と直交する方向における位置によって、第2磁束結合体の内周側と外周側との電流経路の長さの差による誘導電流の差を抑制できるようになる。また、第2内周側巻線部及び第2外周側巻線部の回転軸と直交する方向における位置によって、第1磁束結合体の内周側と外周側との電流経路の長さの差による誘導電流の差を抑制できるようになる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、第1磁束結合体及び第1受信巻線は、回転軸を中心とした回転方向に第1ピッチで周期的に変化する形状に設けられ、第2磁束結合体及び第2受信巻線は、回転軸を中心とした回転方向に第1ピッチよりも長い第2ピッチで周期的に変化する形状に設けられていてもよい。このような構成によれば、第1磁束結合体及び第1受信巻線による位置検出精度を、第2磁束結合体及び第2受信巻線による位置検出精度よりも高くすることができる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、第1磁束結合体は、第1ピッチで周期的に配置された内周側電流経路及び外周側電流経路を含む凹凸パターンを有し、第2磁束結合体は、第2ピッチで周期的に配置され、それぞれがループ状の電流経路を構成する複数の島状パターンを有していてもよい。このような構成によれば、第1磁束結合体及び第2磁束結合体のそれぞれにおいて誘導電流の打ち消しが行われる際のクロストークを抑制することができる。
デジタル式マイクロメータを例示する正面図である。 第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成を例示する断面図である。 ステータ及びロータの構成を例示する模式的断面図である。 第1送信巻線及び第1受信巻線を例示する平面図である。 第1受信巻線の一つの受信巻線部を例示する平面図である。 第2送信巻線及び第2受信巻線を例示する平面図である。 第2受信巻線の一つの受信巻線部を例示する平面図である。 第1磁束結合体を例示する平面図である。 第2磁束結合体を例示する平面図である。 (a)及び(b)は、送信巻線を流れる電流による誘導電流を例示する図である。 第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成を例示する模式的断面図である。 (a)及び(b)は、従来の送信巻線を流れる電流による誘導電流を例示する図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
図1は、第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを適用したデジタル式マイクロメータを例示する正面図である。図1に表したように、デジタル式マイクロメータ1は、フレーム3と、シンブル5と、スピンドル7と、表示部9と、を備える。フレーム3は、シンブル5及びスピンドル7を支持する本体部3aと、本体部3aから間隔を開けて設けられるアンビル部3bとを有する。シンブル5は、フレーム3の本体部3aに回転可能に取り付けられる。測定子であるスピンドル7は、フレーム3の本体部3aで回転可能に支持される。
スピンドル7の一端7a側はフレーム3の本体部3aからアンビル部3bに向けて突出している。アンビル部3bには、スピンドル7の一端7aと対向するようにアンビル3cが取り付けられる。スピンドル7の他端側はフレーム3の本体部3aに入り込む。スピンドル7の他端側には送りねじ(図1には示されない)が設けられる。この送りねじがシンブル5内に設けられたナット(図1には示されない)に嵌め込まれている。
フレーム3の本体部3aの外装面には表示部9が設けられる。表示部9は、例えばセグメント方式で数値等を表示する液晶表示パネルである。このような構成において、シンブル5を正方向に回転させると、スピンドル7は、スピンドル7の軸(回転軸AX)に沿ってアンビル3c側へ移動する。これにより、スピンドル7とアンビル3cとの間隔が狭くなる。一方、シンブル5を逆方向に回転させるとスピンドル7は回転軸AXに沿ってアンビル3cとは反対側へ移動する。これにより、スピンドル7とアンビル3cとの間隔が広くなる。
対象物の大きさを測定する場合には、アンビル3cとスピンドル7の一端7aとの間に対象物を配置し、シンブル5を正方向に回転させてアンビル3cとスピンドル7の一端7aとの間で対象物を挟むようにする。この際のアンビル3cとスピンドル7の一端7aとの間隔が測定結果として表示部9に表示される。
次に、本実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成を例示する断面図である。
図2に表したように、誘導検出型ロータリエンコーダ11は、フレーム3の本体部3aに設けられる。
誘導検出型ロータリエンコーダ11は、ステータ13と、ロータ15とを備える。ステータ13はステータブッシュ21を介してフレーム3の本体部3aに固定される。ロータ15は、ステータ13と対向し、回転軸AXを中心に回転可能に設けられる。ロータ15は、円筒状のロータブッシュ19の端面に固定される。ロータブッシュ19及びステータブッシュ21にはスピンドル7が挿入される。
スピンドル7の表面には、シンブル5の内部に配置されたナットに嵌め込まれる送りねじ23が形成される。また、スピンドル7の表面には、スピンドル7の長手方向(スピンドル7の進退方向)にキー溝25が設けられる。キー溝25には、ロータブッシュ19に固定されたピン27の先端部が嵌まっている。これにより、スピンドル7が回転すると、その回転力がピン27を介してロータブッシュ19に伝わり、ロータ15が回転する。すなわち、スピンドル7の回転に連動してロータ15が回転することになる。ピン27はキー溝25に固定されていないので、ロータ15をスピンドル7とともに移動させずにロータ15を回転させることができる。一方、ステータブッシュ21はスピンドル7を回転させても回転しない。つまり、ステータ13はスピンドル7を回転させても固定されたままである。
次に、ステータ13及びロータ15の構成について説明する。
図3は、ステータ及びロータの構成を例示する模式的断面図である。
図3に表したように、ステータ13は、積層された絶縁層33A、33B、33C及び33Dを有する。絶縁層33A、33B、33C及び33Dは、ロータ15から離れる方向にこの順で積層される。絶縁層33A、33B、33C及び33Dには、スピンドル7を通すための貫通孔34が設けられる。
ロータ15は、積層された絶縁層42A及び42Bを有する。絶縁層42A及び42Bは、ステータ13から離れる方向にこの順で積層される。絶縁層42A及び42Bには、スピンドル7を通すための貫通孔43が設けられる。
ステータ13には、第1受信巻線32a及び第2受信巻線32bが設けられる。第1受信巻線32aは、回転軸AXを中心とした環状の第1領域R1に形成される。第1受信巻線32aの一部(第1層配線)は絶縁層33Aのロータ15側に形成され、他部(第2層配線)は絶縁層33Aと絶縁層33Bとの間に形成される。これらは絶縁層33Aを貫通するスルーホール又はビアを介して接続される。
第2受信巻線32bは、回転軸AXに沿った方向に第1領域R1と重なる環状の第2領域R2に形成される。第2受信巻線32bは、絶縁層33Bを介して第1受信巻線32aと積層される。第2受信巻線32bの一部(第3層配線)は絶縁層33Bと絶縁層33Cとの間に形成され、他部(第4層配線)は絶縁層33Cと絶縁層33Dとの間に形成される。これらは絶縁層33Cを貫通するスルーホール又ビアを介して接続される。
さらに、ステータ13には、第1送信巻線31aと、第2送信巻線31bとが設けられる。第1送信巻線31aは、ステータ13の内周側に設けられる第1内周側巻線部311aと、ステータ13の外周側に設けられる第1外周側巻線部312aとを有する。第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aは回転軸AXを中心として環状に設けられ、回転軸AXを中心に互いに同じ回転方向に電流を流すよう構成される。第1送信巻線31aに流される電流の方向は周期的に変化する。この電流により発生する磁界をロータ15に形成された第1磁束結合体41aに与える。
第2送信巻線31bは、ステータ13の内周側に設けられる第2内周側巻線部311bと、ステータ13の外周側に設けられる第2外周側巻線部312bとを有する。第2内周側巻線部311b及び第2外周側巻線部312bは回転軸AXを中心として環状に設けられ、回転軸AXを中心に互いに異なる回転方向に電流を流すよう構成される。第2送信巻線31bに流される電流の方向は周期的に変化する。この電流により発生する磁界をロータ15に形成された第2磁束結合体41bに与える。
ロータ15には、第1磁束結合体41aと、第2磁束結合体41bとが設けられる。第1磁束結合体41aは、回転軸AXを中心とした環状の第3領域R3に形成される。第1磁束結合体41aは、絶縁層42Aのステータ13側に設けられる。
第2磁束結合体41bは、回転軸AXに沿った方向に第3領域R3と重なる環状の第4領域R4に形成される。第2磁束結合体41bは、絶縁層42Aと絶縁層42Bとの間に形成される。すなわち、第2磁束結合体41bは、絶縁層42Aを介して第1磁束結合体41aと積層される。
本実施形態では、第1領域R1が第2領域R2と第3領域R3との間に設けられ、第3領域R3が第1領域R1と第4領域R4との間に設けられる。これにより、第1受信巻線32aは、第1磁束結合体41aと対向する。また、第2受信巻線32bと第2磁束結合体41bとの間には、第1受信巻線32a及び第1磁束結合体41aが配置される。この配置によって、第1受信巻線32aで受信する信号強度を高くすることができる。第1受信巻線32aの受信信号が測定精度に影響を与える場合、この配置は好ましい。
ここで、誘導検出型ロータリエンコーダ11の動作について説明する。
誘導検出型ロータリエンコーダ11においては、第1送信巻線31aに流す送信電流の方向を周期的に変化させ、この送信電流により発生する磁界をロータ15に形成された第1磁束結合体41aに与える。第1磁束結合体41aには、磁束結合による誘導電流が流れる。第1受信巻線32aは、第1磁束結合体41aに流れる誘導電流によって発生した磁界に基づく誘導電圧を検出する。
また、誘導検出型ロータリエンコーダ11においては、第2送信巻線31bに流す送信電流の方向を周期的に変化させ、この送信電流により発生する磁界をロータ15に形成された第2磁束結合体41bに与える。第2磁束結合体41bには、磁束結合による誘導電流が流れる。第2受信巻線32bは、第2磁束結合体41bに流れる誘導電流によって発生した磁界に基づく誘導電圧を検出する。
このような構成を備える誘導検出型ロータリエンコーダ11において、第1内周側巻線部311aと第2磁束結合体41bとの最短距離は、第1外周側巻線部312aと第2磁束結合体41bとの最短距離よりも短くなっている。また、第2内周側巻線部311bと第1磁束結合体41aとの最短距離は、第2外周側巻線部312bと第1磁束結合体41aとの最短距離よりも短くなっている。
本実施形態では、このような距離関係を実現するため、第1内周側巻線部311aと第1外周側巻線部312aとは互いに異なる層に設けられている。また、第2内周側巻線部311bと第2外周側巻線部312bとは互いに異なる層に設けられている。
図3に表した例では、第1内周側巻線部311aは絶縁層33Aのロータ15側に設けられ、第1外周側巻線部312aは絶縁層33Bと絶縁層33Cとの間に設けられる。また、第2内周側巻線部311bは絶縁層33Aと絶縁層33Bとの間に設けられ、第2外周側巻線部312bは絶縁層33Cと絶縁層33Dとの間に設けられる。
これにより、回転軸AXに沿った方向における第1内周側巻線部311aと第2磁束結合体41bとの間隔は、第1外周側巻線部312aと第2磁束結合体41bとの間隔よりも短くなる。また、回転軸AXに沿った方向における第2内周側巻線部311bと第1磁束結合体41aとの間隔は、第2外周側巻線部312bと第1磁束結合体41aとの間隔よりも短くなる。
本実施形態では、第1内周側巻線部311aが第1受信巻線32aの一部(第1層配線)と同層に設けられ、第1外周側巻線部312aが第2受信巻線32bの一部(第3層配線)と同層に設けられ、第2内周側巻線部311bが第1受信巻線32aの他部(第2層配線)と同層に設けられ、第2外周側巻線部312bが第2受信巻線32bの他部(第4層配線)と同層に設けられる。これにより、ステータ13における2つの送信巻線(第1送信巻線31a及び第2送信巻線31b)と2つの受信巻線(第1受信巻線32a及び第2受信巻線32b)を4層構造で実現することができる。すなわち、新たな層を追加することなく、本実施形態の構成が実現される。なお、上記の例以外であっても、第1送信巻線31aが第1受信巻線32a及び第2受信巻線32bの少なくとも一方と同層に設けられ、第2送信巻線31bが第1受信巻線32a及び第2受信巻線32bの少なくとも一方と同層に設けられていればよい。
次に、第1送信巻線31a、第2送信巻線31b、第1受信巻線32a、第2受信巻線32b、第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41bの平面的形状について説明する。
図4は、第1送信巻線及び第1受信巻線を例示する平面図である。
図4に表したように、第1送信巻線31aは、スピンドル7の回転軸AXに対して同軸的に形成された第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aを有する。第1内周側巻線部311aは、絶縁層33Aのロータ15側に設けられ、第1外周側巻線部312aは絶縁層33Aのロータ15とは反対側に設けられる。第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aは、それぞれ略円形の電流経路を持つ。第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aの電流経路を流れる電流の向きは、互いに同じ方向になるように構成される(図4の矢印参照)。
第1受信巻線32aは、第1送信巻線31aの第1内周側巻線部311aと第1外周側巻線部312aとの間に位置するように環状に形成される。第1受信巻線32aは、回転方向に位相を異ならせた3つの受信巻線部321a〜323aにて構成される。受信巻線部321a〜323aにおける互いに交差する部分は、絶縁層33Aを介して上下に配列され、相互にスルーホール又はビアを介して接続される。これにより、各々絶縁分離されて配置される。
図5は、第1受信巻線の一つの受信巻線部を例示する平面図である。
図5に表したように、受信巻線部321aは、ロータ15の回転方向にピッチλ1をもって周期的に変化するループ状(菱型状)の形状を有する。受信巻線部321aにおいて、菱型状のパターン対PA1は10個設けられる。なお、受信巻線部322a、323aも受信巻線部321aと同様の形状を有する。
図6は、第2送信巻線及び第2受信巻線を例示する平面図である。
図6に表したように、第2送信巻線31bは、スピンドル7の回転軸AXに対して同軸的に形成された第2内周側巻線部311b及び第2外周側巻線部312bを有する。第2内周側巻線部311bは、絶縁層33Cのロータ15側に設けられ、第2外周側巻線部312bは絶縁層33Cのロータ15とは反対側に設けられる。
第2内周側巻線部311b及び第2外周側巻線部312bは、それぞれ略円形の電流経路を持つ。第2内周側巻線部311b及び第2外周側巻線部312bの電流経路を流れる電流の向きは、互いに異なる方向になるように構成される(図6の矢印参照)。
第2受信巻線32bは、第1受信巻線32aと同様な形状を有し、回転方向に位相を異ならせた3つの受信巻線部321b〜323bにて構成される。しかし、第2受信巻線32bの回転方向のピッチは、第1受信巻線32aの回転方向のピッチと相違する。
図7は、第2受信巻線の一つの受信巻線部を例示する平面図である。
図7に表したように、受信巻線部321bは、ロータ15の回転方向にピッチλ1とは異なるピッチλ2をもって周期的に変化するループ状(菱型状)の形状を有する。例えば、ピッチλ2は、ピッチλ1よりも長い。言い換えると、ピッチλ1は、ピッチλ2よりも短い。受信巻線部321bにおいて、菱型状のパターン対PA2は9個設けられる。なお、受信巻線部322b、323bも受信巻線部321bと同様の形状を有する。
図8は、第1磁束結合体を例示する平面図である。
図8に表したように、第1磁束結合体41aは、スピンドル7に対して同軸的に形成され、第1受信巻線32aと空隙を介して重なるように形成される。第1磁束結合体41aは、第1受信巻線32aと同じピッチλ1をもってロータ15の回転方向に周期的に変化する連続した歯車状の形状を有する。
第1磁束結合体41aは、スピンドル7に近づく方向に窪む凹部411aと、スピンドル7から離れる方向に突出する凸部412aとを交互に構成する。図8に表した例では、凹部411aと凸部412aとのパターン対PA3は10個設けられる。
図9は、第2磁束結合体を例示する平面図である。
図9に表したように、第2磁束結合体41bは、スピンドル7に対して同軸的に形成され、ロータ15の回転方向に一定ピッチλ2で配置された複数の孤立した矩形ループのような島状パターンに形成されている。図9に表した例では、第2磁束結合体41bは9個設けられる。なお、本実施形態では、第1磁束結合体41aが図8に表したような歯車状の形状を有し、第2磁束結合体41bが図9に表したような島状パターンを有しているが、反対であってもよい。また、他の形状であってもよい。
次に、第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41bに生じる誘導電流について説明する。
図10(a)及び(b)は、送信巻線を流れる電流による誘導電流を例示する図である。図10(a)には、第1送信巻線31aを流れる電流Id1によって第1、第2磁束結合体41a、41bに生じる誘導電流が概略的に示される。
図10(a)に表した例では、第1送信巻線31aの第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aに時計回りの電流Id1が流れる。この電流Id1によって、第1、第2磁束結合体41a、41bの外周側及び内周側の電流経路においては、それぞれ反時計回りに誘導電流Id21及びId22が流れる。この場合、ループ状ではない第1磁束結合体41aの電流経路では誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いは発生しない。一方、ループ状の第2磁束結合体41bでは誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いが発生する。
ここで、第2磁束結合体41bにおいて、内周側の円弧に相当する内周部411bの電流経路の長さdは、外周側の円弧に相当する外周部412bの電流経路の長さcよりも短い。本実施形態では、第1送信巻線31aの第1内周側巻線部311aと第2磁束結合体41bとの最短距離を、第1外周側巻線部312aと第2磁束結合体41bとの最短距離よりも短くしている。
これら最短距離の設定(以下、「距離関係の設定」と言う。)によって、第2磁束結合体41bの内周部411bと外周部412bとの磁束結合の強さが調整され、誘導電流Id21及びId22の差が抑制される。これにより、長さdが長さcより短くても、この差による誘導電流の差が抑制され、クロストークを抑制した誘導電流の打ち消し合いを行うことができる。
図10(b)には、第2送信巻線31bを流れる電流Id1によって第1、第2磁束結合体41a、41bに生じる誘導電流が概略的に示される。図10(b)に表した例では、第2送信巻線31bの第2外周側巻線部312bに時計回りの電流Id1が流れ、第2内周側巻線部311bに反時計回りの電流Id1が流れる。
この電流Id1によって、第1、第2磁束結合体41a、41bの外周側の電流経路においては、それぞれ反時計回りに誘導電流Id21が流れ、内周側の電流経路においては、それぞれ時計回りに誘導電流Id22が流れる。
この場合、ループ状ではない第1磁束結合体41aの電流経路では誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いが発生する。一方、ループ状の第2磁束結合体41bでは誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いは発生しない。
ここで、第1磁束結合体41aにおいて、内周側の円弧に相当する凹部411aの電流経路の長さbは、外周側の円弧に相当する凸部412aの電流経路の長さaよりも短い。本実施形態では、第2送信巻線31bの第2内周側巻線部311bと第1磁束結合体41aとの最短距離を、第2外周側巻線部312bと第1磁束結合体41aとの最短距離よりも短くしている。
この距離関係の設定によって、第1磁束結合体41aの凹部411aと凸部412aとの磁束結合の強さが調整され、誘導電流Id21及びId22の差が抑制される。これにより、長さbが長さaより短くても、この差による誘導電流の差が抑制され、クロストークを抑制した誘導電流の打ち消し合いを行うことができる。
また、誘導検出型ロータリエンコーダ11においては、回転軸AXの方向に第1送信巻線31a及び第2送信巻線31bのレイアウトを調整するのみで、クロストークの要因となる誘導電流の差を調整できる。このため、ステータ13及びロータ15の外径に影響を与えることがない。
なお、距離関係の設定は、誘導電流Id21及びId22の差が無くなるように調整することが望ましい。これにより、第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41bにおいて誘導電流Id21及びId22の打ち消し合いが行われる際のクロストークが無くなり、完全な打ち消し合いを達成することができる。また、第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aは、互いに同じ絶縁層の内部に埋め込まれていてもよく、この場合には、回転軸AXに沿った方向において互いに異なる位置(同じ絶縁層内部の異なる深さ)に設けられていればよい。また、同様に、第2内周側巻線部311b及び第2外周側巻線部312bは、互いに同じ絶縁層の内部に埋め込まれていてもよく、この場合には、回転軸AXに沿った方向において互いに異なる位置(同じ絶縁層内部の異なる深さ)に設けられていればよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図11は、第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成を例示する模式的断面図である。
図11に表したように、本実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ12では、第1内周側巻線部311aと第1外周側巻線部312aとが互いに同じ層に設けられる。また、誘導検出型ロータリエンコーダ12では、第2内周側巻線部311bと第2外周側巻線部312bとが互いに同じ層に設けられる。その他の構成は第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11と同様である。
誘導検出型ロータリエンコーダ12では、第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aは、絶縁層33Aのロータ15側に形成される。また、第2内周側巻線部311b及び第2外周側巻線部312bは、絶縁層33Bのロータ15とは反対側に形成される。
第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aが互いに同じ層に設けられていても、第1内周側巻線部311aと第2磁束結合体41bとの最短距離は、第1外周側巻線部312aと第2磁束結合体41bとの最短距離よりも短くなっている。また、第2内周側巻線部311bと第1磁束結合体41aとの最短距離は、第2外周側巻線部312bと第1磁束結合体41aとの最短距離よりも短くなっている。
具体的には、回転軸AXと直交する方向における第1内周側巻線部311aと第2磁束結合体41bとの間隔L1を、第1外周側巻線部312aと第2磁束結合体41bとの間隔L2よりも短くする。つまり、絶縁層33Aの表面に沿った方向において、第2磁束結合体41bに対する第1内周側巻線部311a及び第1外周側巻線部312aの距離を調整する。
また、同様に、回転軸AXと直交する方向における第2内周側巻線部311bと第1磁束結合体41aとの間隔L3を、第2外周側巻線部312bと第1磁束結合体41aとの間隔L4よりも短くする。つまり、絶縁層33Bの表面に沿った方向において、第1磁束結合体41aに対する第2内周側巻線部311b及び第2外周側巻線部312bの距離を調整する。
このような誘導検出型ロータリエンコーダ12においても、誘導検出型ロータリエンコーダ11と同様に、第1磁束結合体41aの内周側及び外周側の長さの差、第2磁束結合体41bの内周側及び外周側の長さの差に起因する誘導電流打ち消しの際のクロストークを抑制することができる。
また、誘導検出型ロータリエンコーダ12においては、絶縁層の表面に沿った方向に第1送信巻線31a及び第2送信巻線31bのレイアウトを調整するのみで、クロストークの要因となる誘導電流の差を調整できるようになる。このため、距離関係の設定を容易に行うことができる。
以上説明したように、実施形態によれば、磁束結合体において誘導電流の打ち消しが行われる際のクロストークの発生を抑制して精度の高い位置検出を行うことができる誘導検出型ロータリエンコーダ11及び12を提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、第1内周側巻線部311aと第1外周側巻線部312aとが互いに異なる層に設けられるとともに、回転軸AXと直交する方向の配置によって第1磁束結合体41aに流れる誘導電流Id21及びId22のバランスを調整してもよい。同様に、第2内周側巻線部311bと第2外周側巻線部312bとが互いに異なる層に設けられるとともに、回転軸AXと直交する方向の配置によって第2磁束結合体41bに流れる誘導電流Id21及びId22のバランスを調整してもよい。また、ピッチλ1は、ピッチλ2より長くてもよい。また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
以上のように、本発明は、デジタルマイクロメータのほか、デジタルインジケータなど回転量を検出して測定値を求める各種測定器に好適に利用できる。
1…デジタル式マイクロメータ
3…フレーム
5…シンブル
7…スピンドル
9…表示部
11,12…誘導検出型ロータリエンコーダ
13…ステータ
15…ロータ
31a…第1送信巻線
31b…第2送信巻線
32a…第1受信巻線
32b…第2受信巻線
33A,33B,33C,33D…絶縁層
41a…第1磁束結合体
41b…第2磁束結合体
42A,42B…絶縁層
311a…第1内周側巻線部
311b…第2内周側巻線部
312a…第1外周側巻線部
312b…第2外周側巻線部
R1…第1領域
R2…第2領域
R3…第3領域
R4…第4領域

Claims (6)

  1. ステータと、
    前記ステータと対向し、回転軸を中心に回転可能に設けられたロータと、
    前記ステータに設けられ、前記回転軸を中心に互いに同じ回転方向に電流を流す第1内周側巻線部及び第1外周側巻線部を有する第1送信巻線と、
    前記ステータに設けられ、前記回転軸を中心に互いに異なる回転方向に電流を流す第2内周側巻線部及び第2外周側巻線部を有する第2送信巻線と、
    前記ステータに設けられ、前記回転軸を中心とした環状の第1領域に形成された第1受信巻線と、
    前記ステータに設けられ、前記回転軸に沿った方向に前記第1領域と重なる環状の第2領域に形成され、前記第1受信巻線との間に第1絶縁層を介して形成された第2受信巻線と、
    前記ロータに設けられ、前記回転軸を中心とした環状の第3領域に形成された第1磁束結合体と、
    前記ロータに設けられ、前記回転軸に沿った方向に前記第3領域と重なる環状の第4領域に形成され、前記第1磁束結合体との間に第2絶縁層を介して形成された第2磁束結合体と、
    を備え、
    前記第1内周側巻線部と前記第2磁束結合体との最短距離は、前記第1外周側巻線部と前記第2磁束結合体との最短距離よりも短く、
    前記第2内周側巻線部と前記第1磁束結合体との最短距離は、前記第2外周側巻線部と前記第1磁束結合体との最短距離よりも短いことを特徴とする誘導検出型ロータリエンコーダ。
  2. 前記回転軸に沿った方向における前記第1内周側巻線部と前記第2磁束結合体との間隔は、前記第1外周側巻線部と前記第2磁束結合体との間隔よりも短く、
    前記回転軸に沿った方向における前記第2内周側巻線部と前記第1磁束結合体との間隔は、前記第2外周側巻線部と前記第1磁束結合体との間隔よりも短いことを特徴とする請求項1記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
  3. 前記第1送信巻線は、前記第1受信巻線及び前記第2受信巻線の少なくとも一方と同層に設けられ、
    前記第2送信巻線は、前記第1受信巻線及び前記第2受信巻線の少なくとも一方と同層に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
  4. 前記回転軸と直交する方向における前記第1内周側巻線部と前記第2磁束結合体との間隔は、前記第1外周側巻線部と前記第2磁束結合体との間隔よりも短く、
    前記回転軸と直交する方向における前記第2内周側巻線部と前記第1磁束結合体との間隔は、前記第2外周側巻線部と前記第2磁束結合体との間隔よりも短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
  5. 前記第1磁束結合体及び前記第1受信巻線は、前記回転軸を中心とした回転方向に第1ピッチで周期的に変化する形状に設けられ、
    前記第2磁束結合体及び前記第2受信巻線は、前記回転軸を中心とした回転方向に前記第1ピッチと異なる第2ピッチで周期的に変化する形状に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
  6. 前記第1磁束結合体及び前記第2磁束結合体の一方は、周期的に配置された内周側電流経路及び外周側電流経路を含む凹凸パターンを有し、
    前記第1磁束結合体及び前記第2磁束結合体の他方は、周期的に配置され、それぞれがループ状の電流経路を構成する複数の島状パターンを有することを特徴とする請求項5記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
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