JP6235883B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1(以下、単に「ナプキン1」ともいう)は、図1に示すように、着用者の前後方向に対応する方向に長い形状を有しており、吸収性本体5と、一対のウイング部7,7と、一対の後方フラップ部8,8とを有している。生理用ナプキン等の吸収性物品に関し、「長手方向」とは、吸収性本体5の長手方向と同方向であり、適切な装着状態においては、着用時に着用者の前後方向と一致する方向であり、「幅方向」は、長手方向に直交する方向である。なお、図1の生理用ナプキンは主に夜用として使用されるものであって、全長が30cm以上であることが好ましいものである。
また、本明細書において、肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における着用時に着用者の肌側とは反対側(通常、衣類側)に向けられる面である。
本実施形態における表面シート2(以下、単に「表面シート2」ともいう。)は、図5に示すように、熱融着性繊維を含む2層の繊維層2A,2Bを含み、前記2層の繊維層2A,2Bが、特定のパターンで規則的に形成された多数の融着部21のそれぞれにおいて相互に熱融着されている。これらの融着部21は、熱エンボス加工によって加圧及び加熱されて形成されたものであり、融着部21は、非肌対向面側に向かって窪んだ凹部となっている。
本実施形態における、表面シート2は、熱収縮性繊維を主体として構成された下層と、非熱収縮性繊維を主体として構成された上層とを、熱エンボス加工により部分的に熱融着させた後、下層を熱収縮して得られたものであり、熱収縮した熱収縮性繊維を含む下層が、2層の繊維層2A,2Bのうちの非肌対向面側の繊維層2Bを構成している。また、熱エンボス加工により部分的に熱融着させた部分が融着部21となっている。また、表面シート2に形成された多数の融着部21は、図2に示すように、輪郭が菱形四角形状(多角形状)の複数の多角形領域22を生じるように形成されている。
本実施形態の表面シート2において、多角形領域22が並ぶ前記2方向D1,D2は、図2に示すように、ナプキン1の長手方向中心線CLと平行な直線Lxに対して傾斜角度θ1で傾斜する第1方向D1及び該直線Lxに対して逆方向に傾斜角度θ2で傾斜する第2方向D2である。傾斜角度θ1及び傾斜角度θ2は、それぞれ、好ましくは10°以上80°以下であり、より好ましく20°以上45度未満であり、更に好ましくは30°以上45度未満である。また、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2とは、図示例のごとく、同一であることが好ましい。
そして、多角形領域22それぞれは、融着部21に対して隆起した線状隆起部25によって周囲を囲まれている。
より詳細には、図2に示すように、第1方向D1において隣り合う多角形領域22,22間に、第2方向D2に沿って延びる第2線状隆起部25bが形成され、第2方向D2において隣り合う多角形領域22,22間に、第1方向D1に沿って延びる第1線状隆起部25aが形成されており、それらは、全体として格子状をなしている。
多角形領域22は、それぞれ、2本の第2線状隆起部25bと2本の第1線状隆起部25aに周囲を全周に亘って囲まれている。
先すぼまり形状とは、図6に示すように、ナプキン(吸収性物品)の幅方向Yにおける長さL1が、ナプキン(吸収性物品)の長手方向の後方側Xeに向かって減少する形状である。手で触れたときに物品の後方を認識し易くする観点から、後方指示部27は、後端26eと、該後端26eからの直線距離がそれぞれ3.0mmである2地点P1,P2とを結ぶ2直線La,Lbのなす角度θが、好ましくは150度未満、より好ましくは120度未満、更に好ましくは90度未満であり、また、好ましくは30度以上、より好ましくは60度以上である。この角度θを求める際の、後端26e及び上記の2地点P1,P2の位置は、融着部21と該融着部から立ち上がる隆起部との境界線(上述した中央側縁部)上に設定する。
また、中央隆起部26の形状により、ナプキン1(吸収性物品)の肌対向面の意匠性を向上させることができ、生理期間の憂鬱な気分を緩和する効果も期待できる。
このような観点から、中央隆起部26の融着部21からの突出高さt6は、線状隆起部25の融着部21からの突出高さt5よりも、0.25mm以上高いことが好ましく、0.50mm以上高いことがより好ましい。また、表面シート2は、中央隆起部26を有する部分の厚みが、融着部21における厚みT2の、好ましくは5 倍以上、より好ましくは10倍以上である。他方、表面シート2は、線状隆起部25を有する部分の厚みが、融着部21における厚みT2の、好ましくは2.5倍以上、より好ましくは5倍以上である。
また、多角形領域22は、ナプキン1(吸収性物品)の長手方向と平行な対角線を有する菱形又は正方形の平面視形状を有することが好ましく、その場合の表面シートは、菱形又は正方形の一辺の長さL3(図2参照)が4.0mm以上、より好ましくは5.0mm以上であることが好ましい。
前述した通り表面シート2は、肌対向面側を形成する繊維層2Aに用いる上層としては、例えば、カード法によって形成されたウェブや嵩高な不織布が好ましく用いられる。嵩高な不織布としては、表面シート2に所望の密度勾配を持たせることが可能であること、また表面シート2に良好な風合いをもたらすことが可能であるとの観点から、エアスルー不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布が好ましく用いられる。カード法によって形成されたウェブとは、不織布化される前の状態の繊維集合体のことである。つまり、不織布を製造する際に用いられるカードウエブに加えられる後処理、例えばエアスルー法やカレンダー法による加熱融着処理が施されていない状態にある、繊維同士が極めて緩く絡んでいる状態の繊維集合体のことである。カード法によって形成されたウェブを上層として用いる場合には、上層と下層とを接合させると同時に又は接合させた後、上層中の繊維同士を熱融着させる。
上層の構成繊維は、実質的に熱収縮性を有しないものか、又は下層の構成繊維の熱収縮温度より熱収縮温度の高い繊維であることが好ましい。
上層の坪量は、充分な密度勾配を形成する観点及び表面シート2の肌触りを良好にする観点から、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは15〜40g/m2である。
下層の構成繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが好適に用いられる。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。熱収縮させる前の下層は、熱収縮性繊維の含有割合(好ましくは潜在捲縮性繊維の含有割合)が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上であり、更に好ましくは70質量%以上であり、上限は100質量%である。
また、上層は、非熱収縮性繊維の含有割合が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。非熱収縮性繊維は、熱収縮しないものであっても良いし、温度によっては熱収縮するが、前述のように、下層中の熱収縮性繊維が収縮する温度においては熱収縮しないものであっても良い。
潜在捲縮性繊維は、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許第2759331号公報に記載のものが挙げられる。下層は、例えば、このような潜在捲縮性繊維を含ませておき、上層との熱融着と同時に又はその後に、加熱により該繊維の捲縮を発現させ、収縮させることができる。下層の坪量は、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは15〜40g/m2である。
また、線状隆起部25と中央隆起部26は、融着部21からの突出高さが同じでも良いし、中央隆起部26の方が低くても良い。
また、中央隆起部26及びそれに形成された後方指示部27の平面視形状は、ハート形に限られず、例えば、図7(a)〜図7(e)に示すような形状であっても良い。図7(e)に示す中央隆起部26は、前後対称形状であるが、後端側を線状隆起部の隆起高さよりも高くする一方、前端側を線状隆起部の隆起高さよりも低くする等の工夫によって、その後端側を後方指示部27として機能させることも可能である。
2 表面シート
2A,2B 繊維層
21,21a〜21d 融着部
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6 立体ガード形成用シート
7,7 ウイング部
8,8 後方フラップ部
21,21a〜21d 融着部
22 多角形領域
25 線状隆起部
26 中央隆起部
26e 後端
27 後方指示部
28 隙間
29 小隆起部
Claims (3)
- 肌対向面を形成する液透過性の表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を有する吸収性物品であって、
前記表面シートは、熱融着性繊維を含む2層の繊維層を含み、前記2層の繊維層が圧縮されて相互に熱融着された融着部が、多角形状の輪郭を有する複数の多角形領域を生じるように配置されており、
複数の前記多角形領域は、前記表面シートの平面視において、少なくとも異なる2方向に沿って並ぶように形成され、個々の多角形領域は、平面上に隙間なく並べることが可能な同形同大の多角形状の輪郭を有し、且つ隣り合う多角形領域が、多角形の辺どうしが相対向し且つ相対向する2辺が平行となるように配置されており、
前記多角形領域それぞれは、前記融着部に対して隆起した線状隆起部によって周囲を囲まれており、
前記多角形領域それぞれは、該多角形領域の内側に位置して多角形状の輪郭を形成している複数の前記融着部に囲まれた中央隆起部を有し、該中央隆起部は、吸収性物品の長手方向の後端側に位置する後端の近傍に、平面視形状が該後端に向かって先すぼまり形状の後方指示部を有しており、
前記表面シートは、前記線状隆起部より前記中央隆起部の方が、前記融着部からの突出高さが高い、吸収性物品。 - 前記表面シートは、
熱収縮性繊維を主体として構成された下層と、非熱収縮性繊維を主体として構成された上層とを、前記融着部で部分的に熱融着させた後、下層を熱収縮して得られたものであり、熱収縮した熱収縮性繊維を含む下層が、前記2層の繊維層のうちの非肌対向面側の繊維層を構成している、請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記多角形領域は、吸収性物品の長手方向と平行な対角線を有する菱形又は正方形の平面視形状を有し、その一辺の長さが4.0mm以上である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
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