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JP6214169B2 - 梱包箱及び梱包体 - Google Patents

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JP6214169B2
JP6214169B2 JP2013027267A JP2013027267A JP6214169B2 JP 6214169 B2 JP6214169 B2 JP 6214169B2 JP 2013027267 A JP2013027267 A JP 2013027267A JP 2013027267 A JP2013027267 A JP 2013027267A JP 6214169 B2 JP6214169 B2 JP 6214169B2
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Description

本発明は、梱包箱及び梱包体に関する。
非特許文献1には、ダンボール製の梱包箱の外フラップを短くした点について開示されている。
「カートンプロジェクトによる梱包資材標準化の取り組み」(http://www.kirinholdings.co.jp/csr/partner/measure.html)
非特許文献1の梱包箱は、外フラップが短いため、外フラップを閉じた状態では、互いに先端部が向き合う外フラップ同士の間に、ある程度の隙間ができる。よって、内フラップ、外フラップを閉じた状態で、この閉じた状態の内フラップ及び外フラップを接合して構成される幅面には開口部が生じることになる。このように幅面に開口部があるので、商品を収納した状態の梱包箱を作業者が手作業で運ぼうとする場合は、当該作業者は、例えば、当該開口部を手かけ穴と思って、当該開口部に手指を入れて梱包箱を持ち上げて移動しようとする。
しかしながら、開口部の縁部分はダンボールの厚みしかないので、ダンボールの比較的薄い縁部分のみを介して商品を収納した梱包箱の全重量が作業者の手にのしかかり、商品の重量によっては、作業者は手に強い負荷を感じる場合があり、作業性が良くないという不具合がある。
そこで、本発明の課題は、手作業による運搬作業の作業性がよい梱包箱及び梱包体を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一形態は、箱体である梱包箱本体と、前記梱包箱本体の幅面又は長さ面を形成している、互いに接合されたフラップと、前記フラップで形成されている前記幅面又は長さ面のうちの少なくとも一つの面に設けられ、先端部が互いに向き合っている前記フラップ間に隙間があいていることにより形成されている前記梱包箱本体の開口部と、前記梱包箱本体の底面と前記開口部が形成されている前記幅面又は長さ面との間の稜部分に形成され、当該稜部分を面取りした形状になるよう前記梱包箱本体を折り曲げた部分である底面側の面取り部と、を備え、前記開口部の縁となる部分であって、前記底面側の面取り部から延びる前記フラップの先端部分には、当該底面側の面取り部に手をかけた場合に指をかける切欠き部が形成されている梱包箱である。
この場合に、前記梱包箱本体の天面と前記開口部が形成されている前記幅面又は長さ面との間の稜部分に形成され、当該稜部分を面取りした形状になるよう前記梱包箱本体を折り曲げた部分である天面側の面取り部を備えていてもよい。
また、前記開口部は、背中合わせに互いに対向している2つの幅面又は長さ面にそれぞれ形成されているようにしてもよい
記幅面又は長さ面を構成している前記底面側又は前記天面側の前記フラップの先端部分の少なくとも一部は、その端縁形状が当該先端部分の長さ方向に連続的な凹凸形状をなしているようにしてもよい。
さらに、前記面取り部は、その表面が、その周囲部分とは異なる色であるようにしてもよい。
本発明の別の一形態は、前記の何れかの梱包箱と、前記梱包箱内に梱包されている複数個の被梱包物と、を備えている梱包体である。
この場合に、前記被梱包物は、食品又は飲料であるようにしてもよい。
本発明によれば、手作業による運搬作業の作業性がよい梱包箱及び梱包体を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態である梱包箱の斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態である梱包箱を上面側から見た展開図(梱包箱用ダンボール紙の平面図)である。 図3は、本発明の一実施形態である梱包箱を底面側から見た展開図(梱包箱用ダンボール紙の底面図)である。 図4は、本発明の一実施形態である梱包箱の右側面図(左側面図)である。 図5は、商品を梱包した状態の本発明の一実施形態である梱包箱の下半分をその長手方向のラインで縦に切断した縦断面図である。 図6は、面取り部に手をかけて本発明の一実施形態である梱包箱を運ぶ作業を示す斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態である梱包箱の凹凸形状の拡大図である。 図8は、開口部の縁部分に手をかけて本発明の一実施形態である梱包箱を運ぶ作業を示す斜視図である。 図9は、本発明の一実施形態である梱包箱の正面図である。 図10は、本発明の一実施形態である梱包箱の背面図である。 図11は、本発明の一実施形態である梱包箱の平面図である。 図12は、本発明の一実施形態である梱包箱の底面図である。 図13は、図11に示すA−A線の断面図である。 図14は、図11に示すB−B線の断面図である。 図15は、本発明の一実施形態である梱包体の斜視図である。 図16は、本実施形態に対する比較例である商品を梱包した状態の梱包箱の下半分を長手方向のラインで縦に切断した縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる梱包箱1の斜視図である。この梱包箱1は、ほぼ六面体形状の箱体である梱包箱本体2を備えている。梱包箱本体2は、例えばダンボール紙等の例えば紙製の箱体である。
図2は、本実施形態にかかる梱包箱1を底面から見た展開図である。図3は、本実施形態にかかる梱包箱1を上面から見た展開図である。すなわち、図2、図3において図示されているのは、梱包箱1を展開状態とした梱包箱用ダンボール紙19のそれぞれ表面、裏面である。図2、図3においては、梱包箱1を展開した梱包箱用ダンボール紙19について、その外形形状及び罫線3(以下では、横罫線(Score)、縦罫線(Crease)を併せて単に「罫線」という)を実線で示している。図2に示すように、梱包箱用ダンボール紙19の表面は、右から順次、天面11、長さ面12、底面13、長さ面12、及び継ぎしろ14となり、これらの間には罫線3が形成されている。天面11、底面13を構成するダンボール紙の長手方向両端部にはそれぞれ外フラップ15が設けられている。また、各長さ面12を構成するダンボール紙の長手方向両端部にはそれぞれ内フラップ16が設けられている。図3は、図2に示す梱包箱用ダンボール紙19の裏面の展開図を示している。符号21は天面11の裏面、符号22は長さ面12の裏面、符号23は底面13の裏面にそれぞれ相当する。
梱包箱用ダンボール紙19における、天面11と外フラップ15との間、底面13と外フラップ15との間には、それぞれ面取り部31が設けられている。また、梱包箱用ダンボール紙19における、天面11と長さ面12との間、底面13と長さ面12との間には、それぞれ面取り部32が設けられている。また、これら面取り部31,32と、天面11、長さ面12、底面13、及び外フラップ15との間には、それぞれ罫線3が形成されている。この面取り部31,32の詳細は後述する。
以上のような構成の展開状態の梱包箱1(梱包箱用ダンボール紙19)は、図3に示す底面が箱の外側となるように、天面11と長さ面12との間、長さ面12と底面13との間、長さ面12と継ぎしろ14との間を、それぞれ各罫線3で折り曲げる。また、この際に、面取り部31の周囲にある各罫線3も折れ曲がる。そして、天面11の短手方向の端部側部分33(図3参照)と継ぎしろ14とを接着剤等で接合する(後述の図13を参照)。その後、内フラップ16、続いて外フラップ15をそれぞれ内側に罫線3で折り曲げる。このとき、面取り部32の周囲の各罫線3でも梱包箱用ダンボール紙19が折れ曲がる。そして、内フラップ16が内側、外フラップ15がその上の外側となるように、内フラップ16と外フラップ15とを接着剤等で接合する。
このようにして、図2、図3に示す展開状態の梱包箱用ダンボール紙19を組み立てることにより、図1に示すような梱包箱1が完成する。このときに、内フラップ16と外フラップ15とを接合して形成した2つの面がそれぞれ幅面17となる。なお、いうまでもなく、両幅面17の全ての内フラップ16と外フラップ15とが接合されるのは、梱包箱1の梱包対象となる商品を梱包箱1内部に収納した後である。
図4は、本実施形態にかかる梱包箱1の右側面図である。梱包箱1の左側面図も図4と同様の図になるため、左側面図の図示は省略している。前述のとおり、幅面17は、互いに接合された内フラップ16と外フラップ15とで構成されている。周知のとおり、内側に折り曲げられた一対の内フラップ16は、その先端部同士の間に隙間ができるように短く構成されている。また、本実施形態では、内側に折り曲げられた一対の外フラップ15も、その先端部71同士の間に比較的大きな隙間ができるように短く構成されている。そのため、内フラップ16と外フラップ15とが接合された状態では、幅面17の中央部分には梱包箱1の内部に通じる比較的大きな開口部43が形成される。
ところで、このように外フラップ15を短いものとして、幅面17に開口部43が形成されるようにしているのは、梱包箱1を構成するダンボール紙を節減するためである。すなわち、図2、図3の展開状態の梱包箱用ダンボール紙19は、ロール状に巻かれたダンボール紙から切り出して製造する。つまり、この例では、図2、図3の展開状態の梱包箱用ダンボール紙19の長手方向を当該ロール状のダンボール紙の幅方向として、ロール状のダンボール紙の幅方向に梱包箱用ダンボール紙19が例えば2枚並ぶように梱包箱用ダンボール紙19が切り出される。この場合に、内側に折り曲げられた一対の外フラップ15の先端部71同士がほぼ接するように外フラップ15を長いものとし、もって幅面17に開口部43が形成されないようにすると、外フラップ15が長い分、図2、図3の展開状態の梱包箱用ダンボール紙19の短手方向の長さも長いものになる。そのため、ロール状に巻かれたダンボール紙から梱包箱用ダンボール紙19を次々切りだそうとすると、外フラップ15が長い場合に比べて本実施形態のように外フラップ15が短い方が、同じ枚数の梱包箱用ダンボール紙19を切りだすのに必要となるロール状のダンボール紙の長さが短くなる(図2、図3の例では、外フラップ15は内フラップ16と長さがほぼ等しい)。よって、本実施形態の梱包箱1によれば、梱包箱1の製造に要するダンボール紙を節減でき、もって、梱包箱1の軽量化を図り、さらには、梱包箱1を焼却等により廃棄する場合の環境負荷も低減することができる。
しかしながら、このように両幅面17に開口部43が設けられているので、商品を収納した状態の梱包箱1を作業者が手作業で運ぼうとする場合は、当該作業者は、例えば当該開口部43を手かけ穴と思い込み、当該開口部43に手指を入れて梱包箱1を持ち上げて移動しようとする。
しかしながら、開口部43の縁部分はダンボール紙の厚みしかないので、ダンボール紙の比較的薄い縁部分のみを介して商品を収納した梱包箱1の全重量が作業者の手にのしかかり、商品の重量によっては、作業者は手に強い負荷を感じる場合があり、作業性が良くないという不具合がある。
この場合に開口部43に手をかけて梱包箱1を運搬するのを避けて、底面13の下に、あるいは(梱包箱1が天地逆さの場合は)天面11の下に指を差し入れて持ち上げようとしてみても、床面あるいは他の梱包箱1等の上に載置されている状態の底面13(あるいは天面11)と、当該床面あるいは他の梱包箱1との間には隙間がなく、指が底面13(天面11)の下に容易には入れられず、やはり作業性が良くないという不具合がある。
また、本実施形態のように、幅面17に開口部43が存在すると、当該開口部43からは商品が露出することになる。そのため、梱包箱1に商品を収納して後、工場から搬出する工程において、工場内では、商品が収納された梱包箱1を自動制御された搬送機構により搬送するので、その搬出過程で梱包箱1内の商品に傷や凹みがつきやすいという不具合もある。
そこで、これらの不具合を解決するために、本実施形態の梱包箱1では、図4に示すように、開口部43の上下に位置する、天面11及び底面13のそれぞれと長さ面12との間の稜51部分に、当該稜51の長さ方向の両端部は除いて、面取り部31を形成している。面取り部31は、その周囲の罫線3で折り曲げられて形成され、稜51を面取りしたような外面形状となる部分である。すなわち、面取り部31の外面は、稜51部分で当該稜51の長さ方向に細長い面52と、この面52の両端から稜51の両端部に向けてそれぞれ漸次先細りし、かつ面52の両端から稜51の両端部に向けて登り傾斜となるほぼ三角形状の2つの面53とからなる。
このような面取り部31を形成したことにより、面取り部31の面52の面方向は、天面11、幅面17、底面13の面方向に対して、傾斜している(面取り部31を通過する梱包箱1の縦断面形状は後述の図14のようになる。)。
このように、開口部43の上下に位置する、天面11及び底面13のそれぞれと長さ面12との間の稜51部分に面取り部31が形成されている。よって、当該稜51部分が面取り部31により面取りされていない場合に比べて、作業者は手指を梱包箱1と床との間や、積み重ねられた梱包箱1同士の間に容易に差し入れることができるので、梱包箱1の運搬作業の作業性を向上させることができる。
また、図5は、缶飲料のような商品101を梱包した状態の本実施形態の梱包箱1の下半分をその長手方向のライン(後述する図11のB−B線)で縦に切断した縦断面図である。図16は、本実施形態の梱包箱1に対する比較例となる梱包箱201の下半分をその長手方向のラインで縦に切断した縦断面図である。図16において、比較例となる梱包箱201は同図に示される限りにおいて面取り部31が設けられておらず、底面13を構成する段ボール紙と外フラップ15とが罫線3を介して直接接続されている以外は、梱包箱1の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図5、図16において、この例ではいずれも商品101を缶入り飲料の例で図示している。図5の本実施形態の梱包箱1では、商品101と外フラップ15との間のクリアランス(符号a)は、図15の比較例の梱包箱201における商品101と外フラップ15との間のクリアランス(符号b)に比べて大きくなる。これは、一つには、本実施形態の梱包箱1が面取り部31を設けたことにより、底面13を構成するダンボール紙から斜め上方に向けて外側に突き出た面取り部31から外フラップ15が延び出していることによる。もうひとつは、底面13を構成するダンボール紙及び外フラップ15と、面取り部31との間の罫線3では、図5に示すように、罫線3を中心に鈍角をなすように小さく折り曲げられていて、強い折り線が付けられていないために、ダンボール紙の復元力により外フラップ15が外側に膨らもうとすることによる。これらは、天面11を構成するダンボール紙から斜め下方に向けて外側に突き出た面取り部31や、その先の外フラップ15についても同様である。
また、図5に示すように、商品101が缶入り飲料の場合、一般に当該缶入り飲料の缶は、円筒状の側面102と底面103との間が、当該側面102や底面103に対して斜めに傾斜した傾斜面104をなしている。
そのため、梱包箱1内において最も幅面17側又は長さ面12側に位置する商品101においては、梱包箱1の底面13側の面取り部31,32は、その内側形状が、当該商品の101の傾斜面104に沿うような形状となる。よって、面取り部31,32を設けたことにより、面取り部31,32と傾斜面104とが密接に接することになるので、梱包箱1内の商品101の保持力が増大する。
これにより、梱包箱1に複数の商品101を梱包した梱包体201(図15参照)に対して、その輸送や落下等により外部衝撃が加わった際には、梱包箱1内の商品101の缶同士が衝突することが抑制され、商品101の缶に傷や凹みが発生することを防止することができる。
このように、本実施形態の梱包箱1は、商品101と外フラップ15との間のクリアランスが大きくなるので、梱包箱1に商品101を収納して後、工場から搬出する工程において、梱包箱1内の商品に傷や凹みがつきにくくなる。
なお、この場合に、前記のクリアランス(符号a)を充分にとるための手段としては、天面11、底面13を構成するダンボール紙の長手方向の長さが、梱包する商品101に対して適度に長くなるようにすることも考えられる。
しかしながら、天面11、底面13を構成するダンボール紙の長手方向の長さを長くすることは、図2、図3で示す梱包箱用ダンボール紙19の短手方向の長さが長くなることを意味する。これは、前述のとおり、ロール状のダンボール紙から梱包箱用ダンボール紙19を次々と切り出して梱包箱1を製造する場合に、同じ枚数の梱包箱用ダンボール紙19を製造するのに必要となるロール状のダンボール紙の長さが長くなることにつながる。そのため、前述のように、ダンボール紙を節減するために外フラップ15を短くした意義を減じてしまうという不具合がある。また、中に納まる商品の寸法を無視して梱包箱用ダンボール紙19の寸法を調整することはできない。
このように、ダンボール紙を節減して、梱包箱1の重量低減や環境負荷低減を図るためには、面取り部31を梱包箱1に形成することでクリアランス(符号a)を充分に確保できるようにすることが適切である。
また、図4に示すように、幅面17を構成している、底面13側の面取り部31に接続している外フラップ15の先端部71で、開口部43の縁となる部分には、当該底面13と幅面17との間の稜51部分に形成された面取り部31に手(通常は人差し指から小指までの4本の指)をかけた場合にあいている指(通常は親指)をかける切欠き部72が形成されている。この例で、切欠き部72は、縁形状がほぼ半円形状になるように外フラップ15の先端部71を切り欠いたような凹部であり、梱包箱1を運ぶ際に底面13側の面取り部31に作業者が手をかけると、作業者の親指がかかるであろう位置に形成されている。この例では、面取り部31に右手をかける場合と左手をかける場合の両者を考慮して、それぞれの場合に親指がかかるであろう位置に、各々切欠き部72を設けている。つまり、単一の外フラップ15の先端部71の2か所に切欠き部72が設けられている。
図6は、面取り部31に手をかけて本実施形態の梱包箱1を運ぶ作業を示す斜視図である。符号301は作業者の手である。作業者は、親指302以外の4本の指303を面取り部31にかけ、親指302は切欠き部72にかけて梱包箱1を運ぶことができる。
よって、梱包箱1に切欠き部72を形成することにより、作業者には、この梱包箱1は、4本の指303を面取り部31にかけて親指302は切欠き部72にかけて運ぶのだと一見して理解させやすくなる。よって、面取り部31に手をかけて梱包箱1を運ぶように作業者を促すことができる。つまり、開口部43に指を入れて上側の外フラップ15の先端部に手をかけないように促すことが可能になる。
なお、天地を逆さにして梱包箱1を運ぶ場合も考慮し、天面11側の面取り部31に接続している外フラップ15の先端部71にも前記と同様の切欠き部72を設けてもよい。なお、切欠き部72のサイズは、幅が1〜3cm、深さが0.2〜1,5cm程度とするのが望ましい。すなわち、人の指の大きさは個人差があり、指に引っ掛かり、かつ、切欠き部72から指が抜けやすいという点からすると、当該サイズが適切であると考えられる。
また、図4に示すように、幅面17を構成している、天面11側、底面13側それぞれの外フラップ15の先端部71で、開口部43の縁となる部分には、凹凸形状81が形成されている。この例では、天面11側の外フラップ15の先端部71に3か所、底面13側の外フラップ15の先端部71に1か所、それぞれ凹凸形状81が設けられている。もちろん、凹凸形状81の設置数はこれに限定されるものではない。
図7は、本実施形態の梱包箱1の凹凸形状81の拡大図である。この例では、凹凸形状81の端縁形状が当該先端部71の長さ方向に連続的な山型の凹凸形状をなしている。その役割については後述するが、凹凸形状81の端縁形状は山型以外にも様々な形状を選択することができる。しかし、指が凹凸形状81の先端部に触れたときに鋭利でない山型や波型等が望ましい。また、凹凸形状81のサイズは、単一の凹凸の長さが0.5〜1cm、深さが0.1〜0.5cm程度とするのが望ましい。
図8は、開口部43の縁に手をかけて梱包箱1を運ぶ作業を示している(悪い場合の例)。すなわち、幅面17を構成している天面11側、底面13側それぞれの外フラップ15の先端部71で開口部43の縁となる部分は、開口部43に手をかけて梱包箱1を運ぶ場合には、直接作業者の手301が当たる部分となる。
前述のとおり、本実施形態の梱包箱1は、図6に示すように、面取り部31に手をかけて運ぶことを意図した構成である。それでも、梱包箱1の面取り部31の存在を意に介さず、開口部43を手かけ穴だと思って開口部43の縁部分に手をかけて梱包箱1を運ぼうとする作業者が現れることも考えられる。
そこで、外フラップ15の先端部71に凹凸形状81を設ければ、加工装置によりロール状のダンボール紙から梱包箱用ダンボール紙19を切りだす際に、凹凸形状81は連続的な凹凸形状であるため、当該凹凸形状81部分のダンボール紙は柔らかくなり、また、先端の鋭さがなくなる。よって、開口部43の端縁部分に手をかけて商品の入った梱包箱1を持ち上げても、作業者は手301に強い負荷を感じることがなくなり、作業性が良くなる。
図9は、本実施形態にかかる梱包箱1の正面図である。図10は、本実施形態にかかる梱包箱1の背面図である。天面11と長さ面12との間の稜51部分、底面13と長さ面12との間の稜51部分には、それぞれ面取り部32が設けられている。この面取り部32は、長さ面12の長さ方向の稜51の両端部を除いた中央部分に形成されている。面取り部32は、その周囲の罫線3で折り曲げられて形成され、稜51を面取りしたような外面形状となる部分である。すなわち、面取り部31の外面は、稜51部分で当該稜51の長さ方向に細長い面56と、この面56の両端から稜51の両端部に向けてそれぞれ漸次先細りし、かつ面56の両端から稜51の両端部に向けて登り傾斜となる三角形状の2つの面57とからなる。なお、面取り部32の細長い面56は、面取り部31の細長い面52より短い。
このような面取り部32を形成したことにより、面取り部32の外面の面方向は、天面11、長さ面12、底面13の面方向に対して、傾斜している(面取り部32を通過する梱包箱1の縦断面形状は後述の図13のようになる。)。
このように、天面11及び底面13のそれぞれと長さ面12との間の稜51部分に面取り部32が形成されている。よって、当該稜51部分が面取り部32により面取りされていない場合に比べて、作業者は手指を容易に差し入れることができるので、梱包箱1の運搬作業の作業性を向上させることができる。
また、幅面17の上側または下側に設けられている面取り部31に手をかけて作業者が梱包箱1を運ぼうとする場合は、天面11(梱包箱1を天地逆さにしたときは底面13)と長さ面12との間の稜51部分が作業者の体の前面に当たりやすい。しかし、梱包箱1は、当該稜51部分が面取り形状の面取り部32となっているため、その当たりがやわらかく、運搬作業しやすくなるので、運搬作業の作業性を向上させることができる。
図11は、本実施形態にかかる梱包箱1の平面図である。図12は、本実施形態にかかる梱包箱1の底面図である。図13は、図11のA−A線の断面図である。図14は、図11のB−B線の断面図である。梱包箱1の天面11、底面13と、長さ面12との間には、面取り部32が設けられ、梱包箱1の天面11、底面13と、幅面17との間には、面取り部31が設けられている。よって、両幅面17側を持つのにも、両長さ面12側を持つのにも、手をかけるべき面取り部31,32が設けられている。また、梱包箱1の天地が逆転していても、手をかけるべき面取り部31,32が存在する。よって、梱包箱1の運搬作業の作業性を向上させることができる。
また、面取り部31,32は、その表面が、天面11、底面13、幅面17、及び長さ面12のうちの少なくとも当該面取り部31,32の周囲部分とは異なる色にされている。一例をあげれば、面取り部31,32は青を基調とし、その周囲は黄色を基調とする等である。
このように、面取り部31,32の表面と、その周囲の色とを異ならせることで、面取り部31,32を目立たせ、梱包箱1を持つために手をかけるべき位置は面取り部31,32であると、作業者に気付かせやすくすることができる。
図15は、以上説明した梱包箱1に複数個の被梱包物としての商品101を梱包してなる梱包体201の斜視図である。前述の例では、被梱包物としての商品101を缶飲料とした例を示したが、梱包体201に梱包されている被梱包物はこれに限定されるものではなく、食品や飲料などの様々な商品等とすることができる。さらに具体的には、被梱包物となる商品101を、例えば缶飲料、プラスチックボトル飲料、紙パック飲料等、容器に入れられた飲料、食品等とすることができる。
その他にも、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、前記の例では、幅面17が内フラップ16、外プラップ15により形成される例を示したが、長さ面12が内フラップ16、外プラップ15により形成されるようにしてもよい。
また、開口部43は、内フラップ16、外プラップ15を備えている全ての幅面17(又は長さ面12)に形成されている必要はなく、内フラップ16、外プラップ15を備えている幅面17(又は長さ面12)の中には、内フラップ16、外プラップ15の長さが長く形成され、開口部43が形成されていないものが含まれていてもよい。もちろん、前述のとおり、梱包箱1内で背中合わせに対向している一対の幅面17(又は長さ面12)の何れにも、開口部43が形成されているようにすることが、ダンボール紙の節減の観点からは望ましい。
また、前述の例では、天面11及び底面13と、幅面17又は長さ面12との間の各稜51の長さ方向の中央部に面取り部31,32が形成されている例を示しているが、面取り部31,32は、各稜51の長さ方向のほぼ全体に形成するようにしてもよい。
すなわち、梱包箱1をもつときの持ち手の位置は、作業者により個人差があるので、面取り部31,32を各稜51の長さ方向のほぼ全体に形成するようにすれば、より多くの作業者の持ち手の違いに対応することができる。
さらに、前記実施形態の梱包箱1は、外フラップ15を短くしたことにより幅面17に開口部43が形成され、かつ、面取り部31及び凹凸形状81を備えた構成としている。しかし、本発明はこれに限定されることなく、開口部43を備えた梱包箱1に面取り部31を形成することなく凹凸形状81を形成するようにしてもよい。
すなわち、箱体である梱包箱本体2と、梱包箱本体2の幅面17又は長さ面12をそれぞれ形成している、互いに接合された内フラップ16及び外フラップ15(フラップ)と、各幅面17又は長さ面12でそれぞれ先端部71が互いに向き合っている一組の外フラップ15(フラップ)間に間隔があいていることにより、各幅面17又は長さ面12にそれぞれ形成されている梱包箱本体2の開口部43と、を備え、幅面17を構成している底面13側又は天面11側の外フラップ15(フラップ)の先端部71の少なくとも一部は、その端縁形状が当該先端部71の長さ方向に連続的な凹凸形状81をなしている梱包箱1としてもよい。また、当該梱包箱と、この梱包箱に梱包されている複数の商品101等の被梱包物と、を備えている梱包体としてもよい。
1 梱包箱
2 梱包箱本体
11 天面
12 長さ面
13 底面
17 幅面
15 外フラップ(フラップ)
16 内フラップ(フラップ)
31 面取り部
32 面取り部
43 開口部
51 稜
72 切欠き部
81 凹凸形状
101 商品(被梱包物)
201 梱包体

Claims (7)

  1. 箱体である梱包箱本体と、
    前記梱包箱本体の幅面又は長さ面を形成している、互いに接合されたフラップと、
    前記フラップで形成されている前記幅面又は長さ面のうちの少なくとも一つの面に設けられ、先端部が互いに向き合っている前記フラップ間に隙間があいていることにより形成されている前記梱包箱本体の開口部と、
    前記梱包箱本体の底面と前記開口部が形成されている前記幅面又は長さ面との間の稜部分に形成され、当該稜部分を面取りした形状になるよう前記梱包箱本体を折り曲げた部分である底面側の面取り部と、
    を備え、
    前記開口部の縁となる部分であって、前記底面側の面取り部から延びる前記フラップの先端部分には、当該底面側の面取り部に手をかけた場合に指をかける切欠き部が形成されている梱包箱。
  2. 前記梱包箱本体の天面と前記開口部が形成されている前記幅面又は長さ面との間の稜部分に形成され、当該稜部分を面取りした形状になるよう前記梱包箱本体を折り曲げた部分である天面側の面取り部を備えている、請求項1に記載の梱包箱。
  3. 前記開口部は、背中合わせに互いに対向している2つの幅面又は長さ面にそれぞれ形成されている、請求項1又は2に記載の梱包箱。
  4. 前記幅面又は長さ面を構成している前記底面側又は前記天面側の前記フラップの先端部分の少なくとも一部は、その端縁形状が当該先端部分の長さ方向に連続的な凹凸形状をなしている、請求項1〜3の何れかの一項に記載の梱包箱。
  5. 前記面取り部は、その表面が、その周囲部分とは異なる色である、請求項1〜4の何れかの一項に記載の梱包箱。
  6. 請求項1〜5の何れかの一項に記載の梱包箱と、
    前記梱包箱内に梱包されている複数個の被梱包物と、
    を備えている梱包体。
  7. 前記被梱包物は、食品又は飲料である、請求項6に記載の梱包体。
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