JP6205216B2 - 変異検出用プローブ、変異検出方法、薬効判定方法及び変異検出用キット - Google Patents
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Description
ALK(anaplastic lymphoma kinase:未分化リンパ腫キナーゼ)の遺伝子は、受容体型チロシンキナーゼをコードする遺伝子であり、2番染色体内で逆位を起こすと、EML4遺伝子と融合することが知られている。この融合遺伝子(EML4−ALK)により、恒常的に活性化されたチロシンキナーゼが産生され、肺腺がんを発症すると考えられている。このことから、肺がん治療の分野でのALK阻害剤の使用が試みられている。このようなALK阻害剤としては、クリゾチニブ(crizotinib)が知られている。
しかしながら、クリゾチニブについて、初期には一定の治療的効果が認められるものの、次第に薬剤の効果が期待された以上に上がらなくなることがある。
特許文献1には、蛍光色素で標識された核酸プローブを用いて標的核酸にハイブリダイゼーションさせ、蛍光色素の発光の減少量を測定する方法が記載されている。しかしながら、蛍光色素で標識された核酸プローブを用いて標的核酸にハイブリダイゼーションさせ、蛍光色素の発光の減少量測定を実施する上で何れの任意配列で実施できるわけではなく、変異毎に適正な配列を見つける必要がある。
[1] 下記オリゴヌクレオチドからなる群より選択される少なくとも一種の蛍光標識オリゴヌクレオチドである、ALK遺伝子における変異を検出するための変異検出用プローブ:
(P1) 配列番号5に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P2) 配列番号6に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P3) 配列番号7に示す塩基配列を有し、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P4) 配列番号8に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P7) 配列番号9に示す塩基配列を有し、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P8) 配列番号10に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド。
[2] 前記蛍光標識オリゴヌクレオチドが、標的配列にハイブリダイズしないときに蛍光を発し、且つ標的配列にハイブリダイズしたときの蛍光強度が、ハイブリダイズしないときの蛍光強度に比べて、減少するか又は増加する、[1]記載の変異検出用プローブ。
[3] 前記蛍光標識オリゴヌクレオチドが、標的配列にハイブリダイズしないときに蛍光を発し、標的配列にハイブリダイズしたときの蛍光強度が、ハイブリダイズしないときの蛍光強度に比べて、減少する[2]に記載の変異検出用プローブ。
[4] 融解曲線分析用のプローブである[1]〜[3]のいずれか1に記載の変異検出用プローブ。
[5] [1]〜[4]のいずれか1に記載の変異検出用プローブを用いて、配列番号1に示す塩基配列の133番目の塩基における変異、及び配列番号3に示す塩基配列の244番目の塩基における変異の少なくとも一方の変異を検出することを含むALK遺伝子の変異検出方法。
[6] 配列番号1に示す塩基配列の133番目の塩基における変異、及び配列番号3に示す塩基配列の244番目の塩基における変異の少なくとも一方の変異を、同一の系で検出することを含む[5]に記載の変異検出方法。
[7] (I)[1]〜[4]のいずれか1に記載の変異検出用プローブ及び試料中の一本鎖核酸を接触させて、前記蛍光標識オリゴヌクレオチド及び前記一本鎖核酸をハイブリダイズさせてハイブリッドを得ることと、
(II)前記ハイブリッドを含む試料の温度を変化させることにより、前記ハイブリッドを解離させ、前記ハイブリッドの解離に基づく蛍光シグナルの変動を測定することと、
(III)前記蛍光シグナルの変動に基づいてハイブリッドの解離温度であるTm値を測定することと、
(IV)前記Tm値に基づいて、前記試料中の一本鎖核酸における、ALK遺伝子の変異の存在を検出することと、
を含む、[5]又は[6]に記載の変異検出方法。
[8] 更に、前記(I)のハイブリッドを得る前又は前記(I)のハイブリッドを得ることと同時に、核酸を増幅することを含む[7]に記載の変異検出方法。
[9] [1]〜[4]のいずれか1に記載の変異検出用プローブを用いて、配列番号1に示す塩基配列の133番目の塩基における変異を検出することを含み、さらに、
以下のP5プライマー及びP6プライマーを使用して、核酸を増幅することを含む[7]に記載の変異検出方法:
(P5) 配列番号14に示す塩基配列を有するプライマー、
(P6) 配列番号15に示す塩基配列を有するプライマー。
[10] [5]〜[9]のいずれか1に記載の変異検出方法により、ALK遺伝子における変異を検出すること、及び、検出された変異の有無に基づいて薬剤に対する耐性又は薬剤の薬効を判定すること、を含む薬剤の薬効判定方法。
[11] [1]〜[4]のいずれか1に記載の変異検出用プロープを含む、ALK遺伝子における変異を検出する変異検出用試薬キット。
[12] 以下のプライマーの少なくとも一方を更に含む[11]に記載の変異検出用キット:
前記P1、P2、P3、P7又はP8のオリゴヌクレオチドがハイブリダイズする領域を含む塩基配列を増幅するためのプライマー、及び
前記P4のオリゴヌクレオチドがハイブリダイズする領域を含む塩基配列を増幅するためのプライマー。
[13] 下記のいずれかの蛍光標識オリゴヌクレオチド:
配列番号5に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号6に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号7に示す塩基配列を有し、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号8に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号9に示す塩基配列を有し、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号10に示す塩基配列を有し、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド。
本発明のALK遺伝子の変異検出方法は、前記変異検出用プローブを用いて、配列番号1に示す塩基配列の133番目の塩基における変異、及び配列番号3に示す塩基配列の244番目の塩基における変異の少なくとも一方を検出することを含む変異検出方法である。
本発明における薬効判定方法は、前記ALK遺伝子の変異検出方法によりALK遺伝子における変異を検出すること、及び、検出された変異の有無に基づいて薬剤に対する耐性又は薬剤の薬効を判定すること、を含む薬剤の薬効判定方法である。
また本発明の変異検出用試薬キットは、前記変異検出用プローブを含む、ALK遺伝子における変異を検出する変異検出用試薬キットである。
配列番号2の塩基配列は、NCBIのReference Sequence:NT_022184.15のうち8265650番目の塩基〜8265351番目の塩基を第1〜300番目の塩基とし、8265518番目の塩基に対応する133番目の塩基を「C(シトシン)」とする野生型の塩基配列である。
また配列番号4の塩基配列は、NCBIのReference Sequence: NT_022184.15のうち8267388番目の塩基〜8267089番目の塩基を第1〜300番目の塩基とし、8267145番目の塩基に対応する244番目の塩基を「G(グアニン)」とする野生型の塩基配列である。
前記オリゴヌクレオチドの構成単位としては、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、人工核酸等が挙げられる。前記人工核酸としては、DNA、RNA、RNAアナログであるLNA(Locked Nucleic Acid);ペプチド核酸であるPNA(Peptide Nucleic Acid);架橋化核酸であるBNA(Bridged Nucleic Acid)等が挙げられる。
前記オリゴヌクレオチドは、前記構成単位のうち、一種類の構成単位から構成されてもよいし、複数種類の構成単位から構成されてもよい。
また、本発明において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
また、本発明において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
以下、本発明について説明する。
本発明のALK遺伝子の変異検出用プローブ(以下、単に「変異検出用プローブ」ともいう)は、前記P1、P2、P3、P4、P7及びP8からなる群より選択された少なくとも1種の蛍光標識オリゴヌクレオチドであるALK遺伝子の変異を検出するための変異検出用プローブである。
ALK遺伝子の野生型では、配列番号1に示す配列のうち133番目に対応する塩基は、C(シトシン)であるが、変異型においてはA(アデニン)に変異しており(以下、「ALK(L1196M)変異型」ともいう)、当該塩基は、ALK遺伝子の8265650番目の塩基〜8265351番目の塩基のうち、8265518番目の塩基に該当する。
ALK遺伝子の野生型では、配列番号3に示す配列のうち244番目に対応する塩基は、G(グアニン)であるが、変異型においてはA(アデニン)に変異しており(以下、「ALK(C1156Y)変異型」ともいう)、当該塩基は、ALK遺伝子の8267388番目の塩基〜8267089番目の塩基のうち、8267145番目の塩基に該当する。
前記P1、P2、P3、P7及びP8の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、ALK(L1196M)変異を検出することができるプローブであり、前記P4の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、ALK(C1156Y)変異を検出することができるプローブである。これらの蛍光標識オリゴヌクレオチドである変異検出用プローブを用いることにより、ALK遺伝子における変異を検出することができる。
P1のオリゴヌクレオチドは、配列番号1に示す塩基配列において、123番目〜139番目の塩基からなる塩基長17の塩基配列に相補的な配列であって、123番目の塩基に対応する塩基がシトシンである塩基配列を有する。P1の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、P1のオリゴヌクレオチドの3’末端となる配列番号1に示す塩基配列の123番目の塩基に対応する塩基であるシトシンが蛍光色素で標識されている。
P2のオリゴヌクレオチドは、配列番号1に示す塩基配列において、123番目〜141番目の塩基からなる塩基長19の塩基配列であって、141番目の塩基に対応する塩基がシトシンである塩基配列を有する。P2の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、P2のオリゴヌクレオチドの3’末端となる配列番号1に示す塩基配列の141番目の塩基に対応する塩基であるシトシンが蛍光色素で標識されている。
P3のオリゴヌクレオチドは、配列番号2に示す塩基配列において、123番目〜138番目の塩基からなる塩基長16の塩基配列に相補的な配列であって、138番目の塩基に対応する塩基がシトシンである塩基配列を有する。P3の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、P3のオリゴヌクレオチドの5’末端となる配列番号2に示す塩基配列の138番目の塩基に対応する塩基であるシトシンが蛍光色素で標識されている。
P4のオリゴヌクレオチドは、配列番号3に示す塩基配列において、235番目〜252番目の塩基からなる塩基長18の塩基配列であって、252番目の塩基に対応する塩基がシトシンである塩基配列を有する。P4の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、P4のオリゴヌクレオチドの3’末端となる配列番号3に示す塩基配列の252番目の塩基に対応する塩基であるシトシンが蛍光色素で標識されている。
P8のオリゴヌクレオチドは、配列番号1に示す塩基配列において、129番目〜146番目の塩基からなる塩基長18の塩基配列であって、146番目の塩基に対応する塩基がシトシンである塩基配列を有する。P8の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、P8のオリゴヌクレオチドの3’末端となる配列番号1に示す塩基配列の146番目の塩基に対応する塩基であるシトシンが蛍光色素で標識されている。
また、表1において、P4については、配列番号3の244番目の塩基に対応する塩基を大文字で表記した。また、配列番号3の244番目に対応する塩基がG(野生型)又はA(変異型)の場合である試料核酸と、それぞれの各蛍光標識オリゴヌクレオチドとのハイブリッドのTm値を併せて示した。
なお、「配列番号1における第133番目の変異を認識する」等の表現は、「配列番号1における第133番目の変異を示す塩基に結合する」の意味である。
なお、「配列番号3における第244番目の変異を認識する」等の表現は、「配列番号3における第244番目の変異を示す塩基に結合する」の意味である。
このようなプローブを使用すれば、シグナルの変動により、ハイブリダイズと解離とを容易に確認することができる。
蛍光標識オリゴヌクレオチドの検出条件は特に制限されず、使用する蛍光色素により適宜決定できる。例えば、Pacific Blueは、検出波長445nm〜480nm、TAMRAは、検出波長585nm〜700nm、BODIPY FLは、検出波長520nm〜555nmで検出できる。
このような蛍光色素を有するプローブを使用すれば、それぞれの蛍光シグナルの変動により、ハイブリダイズと解離とを容易に確認することができる。蛍光色素のオリゴヌクレオチドへの結合は、通常の方法、例えば特開2002−119291号公報等に記載の方法に従って行うことができる。
また、3'末端に前述のような標識化物質(蛍光色素)を付加することによっても、同様の効果が得られる。
前記P4の蛍光標識オリゴヌクレオチドは、ALK遺伝子における変異、特にALK(C1156Y)変異型を検出するALK遺伝子変異検出用プローブとして使用することができ、また、ALK遺伝子変異検出用プローブは、融解曲線分析用のプローブとして使用することができる。
後述するALK遺伝子変異検出方法では、検出対象となるALK遺伝子変異を含む配列をPCR法により増幅する場合には、プライマーが用いられる。
本発明において使用しうるプライマーは、目的とする検出対象となるALK遺伝子の変異が、ALK(L1196M)変異型の場合には配列番号1で示される塩基配列のうち133番目の塩基に対応する塩基を含む核酸、ALK(C1156Y)変異型の場合には配列番号3で示される塩基配列のうち244番目の塩基に対応する塩基を含む核酸を、それぞれ増幅可能であれば特に制限されない。
また、プライマーセットの各プライマーの長さは同一でなくてもよく、両プライマーのTm値はほぼ同一(又は、Tm値の両プライマーでの差が5℃以内)であってもよい。
なお、本発明において、核酸増幅反応において、プライマーがハイブリダイズ可能な塩基配列を有する核酸を鋳型核酸と称することがある。
以下のALK L1196M−mt−F10は、5’末端側に7塩基の付加配列を有し、3’末端に配列番号1における133番目の塩基に相当する「A」を有するP5プライマーである。ALK L1196M−WT−F6は、5’末端側に6塩基の付加配列を有し、3’末端に配列番号2における133番目の塩基に相当する「C」を有し、3’末端側から5塩基目の位置に配列番号2の128番目の塩基に対応する塩基とは異なるミスマッチ塩基(「a」)を有するP6プライマーである。
本発明にかかるALK遺伝子変異検出方法は、前記ALK遺伝子変異検出用プローブを少なくとも1種用いて、ALK遺伝子の変異を検出することを含むALK遺伝子変異検出方法である。
本発明にかかる変異検出方法によれば、前記変異検出用プローブを少なくとも1種含むことにより、ALK遺伝子の変異、特にALK(L1196M)変異型及びALK(C1156Y)変異型の少なくとも一方を簡便に、感度よく検出可能にする。
また、本発明の変異検出方法は、ALK遺伝子における変異の検出方法であって、下記工程(I)〜工程(IV)を含むことができ、下記工程(V)を含んでいてもよい。なお、本発明の変異検出方法は、前記変異検出用プローブを使用することが特徴であって、その他の構成及び条件等は、以下の記載に制限されない。
(II)前記ハイブリッドを含む試料の温度を変化させることにより、前記ハイブリッドを解離させ、前記ハイブリッドの解離に基づく蛍光シグナルの変動を測定すること。
(III)前記蛍光シグナルの変動に基づいてハイブリッドの解離温度であるTm値を測定すること。
(IV)前記Tm値に基づいて、ALK遺伝子における変異の存在を検出すること。
(V)前記変異の存在に基づいて、前記試料中の一本鎖核酸における、変異を有する一本鎖核酸の存在比を検出すること。
なお、(III)でTm値を測定することには、ハイブリッドの解離温度を測定することだけでなく、ハイブリット形成体の融解時に温度に応じて変動する蛍光シグナルの微分値の大きさを測定することを含んでもよい。
ここで、試料中の核酸とは、例えば、検出目的の変異が発生している検出対象核酸と前記変異が発生していない非検出対象核酸との合計でもよいし、検出目的の変異が発生している検出対象配列を含む増幅産物と前記変異が発生していない非検出対象配列を含む増幅産物との合計でもよい。なお、試料中の核酸における前記検出対象核酸の割合は、通常、不明であるが、結果的に、前記変異検出用プローブの添加割合(モル比)は、検出対象核酸(検出対象配列を含む増幅産物)に対して10倍以下とし得る。また、前記変異検出用プローブの添加割合(モル比)は、検出対象核酸(検出対象配列を含む増幅産物)に対して、5倍以下、又は3倍以下とし得る。また、その下限は特に制限されないが、例えば、0.001倍以上、0.01倍以上、又は0.1倍以上とし得る。
前者のようなプローブであれば、検出対象配列とハイブリッド(二本鎖DNA)を形成している際には蛍光シグナルを示さないか、蛍光シグナルが弱いが、加熱によりプローブが解離すると蛍光シグナルを示すようになるか、蛍光シグナルが増加する。
また、後者のプローブであれば、検出対象配列とハイブリッド(二本鎖DNA)を形成することによって蛍光シグナルを示し、加熱によりプローブが解離すると蛍光シグナルが減少(消失)する。従って、この蛍光標識に基づく蛍光シグナルの変化を蛍光標識特有の条件(蛍光波長等)で検出することによって、前記260nmの吸光度測定と同様に、融解の進行ならびにTm値の決定を行うことができる。
例えば、全血を試料とする場合、全血からのゲノムDNAの単離は、従来公知の方法によって行うことができる。例えば、市販のゲノムDNA単離キット(商品名GFX Genomic Blood DNA Purification kit;GEヘルスケアバイオサイエンス社製)等が使用できる。
前記変異検出用プローブは、単離したゲノムDNAを含む液体試料に添加してもよいし、適当な溶媒中でゲノムDNAと混合してもよい。前記溶媒としては、特に制限されず、例えば、Tris−HCl等の緩衝液、KCl、MgCl2、MgSO4、グリセロール等を含む溶媒、PCR反応液等、従来公知のものが挙げられる。
このようにPCR等による増幅処理前に前記検出用プローブを添加する場合は、例えば、前述のように、その3'末端に、蛍光色素を付加したり、リン酸基を付加したりすることができる。
ポリメラーゼの使用量としては、通常用いられている濃度であれば特に制限はない。例えば、Taqポリメラーゼを用いる場合、例えば、反応溶液量50μlに対して0.01U〜100Uの濃度とすることができる。これにより、ALK遺伝子変異の検出感度が高まるなどの傾向がある。
なお、増幅の際、リアルタイムPCRによって増幅をモニタリングし、試料に含まれるDNA(検出対象配列)のコピー数を調べることもできる。すなわち、PCRによるDNA(検出対象配列)の増幅に従ってハイブリッドを形成するプローブの割合が増えるので蛍光強度が変動する。これをモニタリングすることで、試料に含まれる検出対象配列(正常DNAまたは変異型DNA)のコピー数又は存在比を検出することができる。
他方、ハイブリッド形成によりシグナルが増加する標識化プローブを使用した場合、前記プローブを試料に添加した直後は、前記プローブは解離状態にあるため蛍光強度が小さい(または消光)が、温度の降下によりハイブリッドを形成すると、蛍光強度が増加するようになる。したがって、例えば、前記試料の温度を徐々に降下して、温度下降に伴う蛍光強度の増加を測定すればよい。
(1)前記P1、P2、P3、P7及びP8のオリゴヌクレオチドの少なくとも1種である蛍光標識オリゴヌクレオチドを使用し、前記P4のオリゴヌクレオチドである蛍光標識オリゴヌクレオチドを使用せずに、ALK(L1197M)変異型のみを検出するもの、
(2)前記P1、P2、P3、P7及びP8のオリゴヌクレオチドの少なくとも1種である蛍光標識オリゴヌクレオチドを使用せず、前記P4のオリゴヌクレオチドである蛍光標識オリゴヌクレオチドを使用して、ALK(C1156Y)変異型のみを検出するもの、又は
(3)前記P1、P2、P3、P7及びP8のオリゴヌクレオチドの少なくとも1種である蛍光標識オリゴヌクレオチドと、前記P4のオリゴヌクレオチドである蛍光標識オリゴヌクレオチドとを共に使用して、ALK(L1197M)変異型とALK(C1156Y)変異型との双方を検出するもの。
ここで、「系」とは、蛍光標識オリゴヌクレオチドと一本鎖核酸がハイブリダイズしたハイブリッドとを含む試料で形成される1個の独立した反応系を意味する。
なお、本変異検出方法に使用可能な各プローブ及びプライマーの好ましい態様又は配列については、上述の各プローブ及びプライマーに関する説明を適用することができる。
本発明の薬効判定方法は、上述した変異検出方法によりALK遺伝子における変異を検出すること、及び、前記検出結果、即ち、検出された変異の有無に基づいて薬剤に対する耐性又は薬剤の薬効を判定することを含む。
上述した変異検出方法では、本発明における変異検出用プローブを用いて、感度よく且つ簡便にALK遺伝子のL1196M変異またはC1156Y変異を検出するので、ALK遺伝子におけるこれらの変異に基づいて薬剤の判定を感度よく且つ簡便に行うことができる。
また、判定対象となる薬剤としては、具体的には、ALK阻害剤を有効成分とする抗がん剤が挙げられ、特に抗がん剤、中でも肺がん治療用の抗癌剤、例えば、クリゾチニブ等が挙げられる。
本発明の変異検出用試薬キットは上述した変異検出用プローブを含む。
この変異検出用試薬キットには、上述の変異検出用プローブの少なくとも1種を含むことにより、例えばALK遺伝子の変異の検出をより簡便に行うことができる。
これにより、本発明における変異検出用試薬キットは、精度よくALK遺伝子の変異の検出を行うことができる。
変異検出用試薬キットに含まれ得るプローブ及びプライマーについては、前述した事項をそのまま適用することができる。
また、2種以上の前記プローブが混合された状態で前記変異検出用キットに含まれる場合又は、前記変異検出キットに別個の試薬として含まれた2種以上のプローブを、例えば使用時に同じ反応系で混合して使用する場合、2種以上の各プローブは発光波長が互いに異なる蛍光色素で標識化されていることが好ましい。
このように蛍光物質の種類を変えることで、同じ反応系であっても、それぞれのプローブについての検出を行うことも可能になる。
なお、「別個に収容」とは、各試薬が非接触状態を維持できるように区分けされたものであればよく、必ずしも独立して取り扱い可能な個別の容器に収容される必要はない。
変異部位を含む配列(プローブがハイブリダイズする領域)を増幅するためのプライマーセットを含むことで、例えば、より高感度に変異を検出することができる。
ALK(L1196M)の変異部位を含む塩基配列(配列番号1)又はALK(C1156Y)の変異部位を含む塩基配列(配列番号3)に基づき、配列番号1に示す塩基配列の123番目〜139番目の塩基に対応する塩基からなり、123番目の塩基に対応し且つ蛍光標識されたシトシンを有するP1蛍光標識オリゴヌクレオチドであるプローブ、3PB−ALKL1196M−mt−R1(配列番号5:ALK(L1196M)変異型検出用)と、配列番号3に示す塩基配列の235番目〜252番目の塩基に対応する塩基からなり、252番目の塩基に対応し且つ蛍光標識されたシトシンを有するP4蛍光標識オリゴヌクレオチドであるプローブ、3T−ALKC1156Y−mt−F2(配列番号8:ALK(C1156Y)変異型検出用)をそれぞれ設計し、常法に従って作製した(表3参照)。シトシンの標識化は、常法に従って、それぞれ、Pacific Blue(以下、「PB」)又はTAMRAを用いて行った。なお、プローブ中の3’末端の括弧内は蛍光色素の種類を示す。表3に示す塩基配列中、大文字は、変異の位置を示す。以下同様である。
PCRは、95℃で60秒処理した後、95℃で1秒及び61℃で30秒を1サイクルとして、50サイクル繰り返した。
Tm解析は、95℃で1秒、40℃で60秒処理し、続けて温度の上昇速度1℃/3秒で、40℃から75℃まで温度を上昇させ、その間の経時的な蛍光強度の変化を測定した。Tm解析における励起波長及び検出波長は、蛍光色素Pacific Blueの場合は、それぞれ365nm〜415nm、445nm〜480nmであり、蛍光色素TAMRAの場合はそれぞれ、520nm〜555nm、585nm〜700nmであった。それぞれの波長により、蛍光標識プローブに由来する蛍光強度の変化をそれぞれ測定した。
核酸混合液は、ALK(L1196M)変異又はALK(C1156Y)変異の各変異部位に対応する配列を含む配列番号18〜配列番号21に示す核酸配列(表6参照)を、pUC57のEcoRV部位に挿入し、次いでEcoRIで処理したプラスミド、Mt(L1196M)、Wt(L1196M)、Mt(C1156Y)及びWt(C1156Y)を所定の割合で含む。サンプルA〜Cにおける核酸混合液中のプラスミドの含有比率(1μLあたりのコピー数)は、表7に記載した。
<前処理全血>
全血10μlを70μlの希釈液1に加え、よく混合した後、この混合液10μlを70μlの希釈液2に加えた。この混合液17μlを95℃10分で加熱すると4μlの前処理済全血が得られた。この4μlを全量、反応液に添加した。希釈液1及び希釈液2の組成は表8のとおりである。
また、血液検体を試料とした場合でも、容易にALK(L1196M)変異型とALK(C1156Y)変異型とを同時に検出できることが明らかとなった。
従って、本発明に係る蛍光標識オリゴヌクレオチドをプローブとして用いることにより、ALK(L1196M)変異型とALK(C1156Y)変異型とを同時に検出できることが明らかとなった。
ALK(L1196M)変異型を検出するためのプローブとして、ALK(L1196M)の変異部位を含む塩基配列(配列番号1)に基づき、配列番号1に示す塩基配列の123番目〜141番目の塩基に対応する塩基からなり、141番目の塩基に対応し且つ蛍光標識されたシトシンを有するP2蛍光標識オリゴヌクレオチドであるプローブ、3T−ALKL1196M−mt−F7を設計し、常法に従って作製した(表9)。標識化Cの標識は、常法に従ってTAMRAを用いて行った。
また、配列番号1に示す塩基配列に基づき、配列番号1に示す配列の133番目の塩基に対応する塩基を有するP5プライマーの一例としてのプライマー、ALK L1196M−mt−F10と、配列番号2に示す塩基配列に基づき、配列番号2に示す配列の133番目の塩基に対応する塩基を有し且つ、ミスマッチ塩基を含むP6プライマーとしてのプライマー、ALK L1196M−WT−F6を設計し、常法に従って作製した(表10)。なお、表10において下線は、ミスマッチ塩基を示す。また配列番号1の配列に基づき、リバース用のプライマー、ALK L1196M R−3を設計し、常法に従って製造した(表10)。
Tm解析は、PCR後に95℃で1秒、40℃で60秒処理し、続けて温度の上昇速度1℃/3秒で、40℃から75℃まで温度を上昇させ、その間の経時的な蛍光強度の変化を測定した。Tm解析における励起波長及び検出波長は、520nm〜555nm、585nm〜700nm(TAMRA)であった。それぞれの波長により、蛍光標識プローブに由来する蛍光強度の変化をそれぞれ測定した。
核酸混合液は、実施例1で使用したものと同じプラスミド、Mt(L1196M)又はWt(L1196M)を含む。サンプルD〜Gにおける核酸混合液中のプラスミドの含有比率(1μLあたりのコピー数)は、表12に記載した。
従って、本発明に係る蛍光標識オリゴヌクレオチドをプローブとして使用すると共に、ミスマッチ塩基を含むプライマー(本実施例では野生型核酸配列増幅用のプライマー)を使用すると、ALK(L1196M)変異型の有無を、変異型0.3%含有比率(mt0.3%、20000cp/test)の場合でも、容易に且つ高特異的に検出できることが明らかとなった。
ALK(L1196M)変異型を含む塩基配列(配列番号1)に基づき、配列番号1に示す塩基配列の126番目〜142番目の塩基に対応する塩基からなり、141番目の塩基に対応する塩基がシトシン以外であり、且つ5’末端のシトシンが蛍光標識されたプローブ、3PB−ALKL1196M−mt−F1(配列番号22)を設計し、常法に従って作製した(表13参照)。
また鋳型核酸としては、配列番号1又は配列番号2に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号23)及び変異型(配列番号24))を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表14に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1(モル比、以下同じ)で混合したものを用いた。
また、変異型及び野生型の各鋳型オリゴヌクレオチド1:1を鋳型核酸とした場合には、54℃にブロードなピークがひとつ観察されるだけであり、ALK(L1196M)変異型の検出ができなかった。
ALK(L1196M)変異型を含む塩基配列(配列番号1)に基づき、配列番号1に示す塩基配列の126番目〜142番目の塩基に対応する塩基からなり、141番目の塩基に対応する塩基以外となる5’末端のシトシンが蛍光標識されたプローブ、5T−ALK−L1196M−mt−F5(配列番号25)を設計し、常法に従って作製した(表16参照)。
PCRは、95℃で60秒処理した後、95℃で1秒及び52℃で15秒を1サイクルとして、50サイクル繰り返した。プライマーとしては、実施例2で使用したものと同じものを用いた。
Tm解析は、95℃で1秒、40℃で60秒処理し、続けて温度の上昇速度1℃/3秒で、40℃から75℃まで温度を上昇させ、その間の経時的な蛍光強度の変化を測定した。
Tm解析における励起波長及び検出波長は、520nm〜555nm、585nm〜700nm(TAMRA)であった。それぞれの波長により、蛍光標識プローブに由来する蛍光強度の変化をそれぞれ測定した。
図8に示されるように、実施例2で使用した高感度検出用のミスマッチ塩基を含むプライマーを使用しても、54℃に一つのピークが観察されるだけであり、ALK(L1196M)変異型の検出はできなかった。
ALK(C1156Y)変異型を含む塩基配列(配列番号3)に基づき、配列番号3に示す塩基配列の229番目〜245番目の塩基に対応する塩基からなり、252番目の塩基に対応する塩基以外となる3’末端のシトシンが蛍光標識されたプローブ、3T−ALK−C1156Y−mt−F4(配列番号26)を設計し、常法に従って作製した(表19参照)。
また鋳型核酸としては、配列番号3又は配列番号4に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号27)及び変異型(配列番号28))を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表20に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1で混合したものを用いた。
上記のプローブ、鋳型核酸を使用し、励起波長及び検出波長をそれぞれ、520nm〜555nm、585nm〜700nmとした以外は、比較例1と同様にTm解析を行い、プローブの性能を確認した。
ALK(L1196M)変異型を検出するためのプローブとして、野生型の塩基配列(配列番号2)に基づき、配列番号2に示す塩基配列の123番目〜138番目の塩基に対応する塩基からなり、138番目の塩基に対応し且つ蛍光標識されたシトシンを有するP3蛍光標識オリゴヌクレオチドであるプローブ、5T−ALK−L1196M−R1:配列番号7)を設計し、常法に従って作製した(表21)。標識化シトシンの標識は、常法に従って行った。
また、鋳型核酸として、配列番号1又は配列番号2に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号29)及び変異型(配列番号30)を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表22に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1で混合したものを用いた。
上記のプローブ、鋳型核酸を使用し、励起波長については520nm〜555nmとし、検出波長については585nm〜700nmとして蛍光標識プローブに由来する蛍光強度の変化をそれぞれ測定した以外は、実施例1と同様にして、Tm解析を行った。
なお、表22において「S」及び「Y」は、ALK(L1196M)変異以外の他の変異部位に相当する塩基であり、「S」は「g又はc」を示し、「Y」は「t又はc」を意味する。
野生型の塩基配列(配列番号2)に基づき、配列番号2に示す塩基配列の123番目〜139番目の塩基に対応する塩基からなり、138番目の塩基に対応する塩基がシトシン以外の塩基であり且つ5’末端のシトシンが蛍光標識されたプローブ、3T−ALK−L1196M−F5(配列番号31)を設計し、常法に従って作製した(表23参照)。
また鋳型核酸としては、配列番号1又は配列番号2に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号32)及び変異型(配列番号33))を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表24に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1で混合したものを用いた。
上記プローブ及び鋳型核酸を使用した以外は、実施例3と同様にTm解析を行い、プローブの性能を確認した。
実施例4の、ALK(L1196M)変異型を検出するためのプローブとして、野生型の塩基配列(配列番号2)に基づき、配列番号2に示す塩基配列の129番目〜145番目の塩基に対応する塩基からなり、145番目の塩基に対応し且つ蛍光標識されたシトシンを有するP7蛍光標識オリゴヌクレオチドであるプローブ、5T−ALK−L1196M−mtR5:配列番号9)を設計し、常法に従って作製した(表25)。標識化シトシンの標識は、常法に従って行った。
また、鋳型核酸として、配列番号1又は配列番号2に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号34)及び変異型(配列番号35)を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表26に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1で混合したものを用いた。
また、鋳型核酸として、配列番号1又は配列番号2に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号36)及び変異型(配列番号37)を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表28に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1で混合したものを用いた。
実施例5では、図13に示されるように、野生型では70℃にピークが観察され、ALK(L1196M)変異型では60℃にピークが観察された。野生型と変異型1:1の混合液をサンプルとした場合でも、60℃及び70℃の2つのピークが区別可能に観察され、ALK(L1196M)変異型の有無を良好に検出することができた。
比較例5の、ALK(L1196M)変異型を検出するためのプローブとして、野生型の塩基配列(配列番号2)に基づき、配列番号2に示す塩基配列の124番目〜139番目の塩基に対応する塩基からなり、139番目の塩基に対応し且つ蛍光標識されたシトシンを有する蛍光標識オリゴヌクレオチドであるプローブ、3T−ALK−L1196M−mtF9:配列番号38)を設計し、常法に従って作製した(表30)。標識化シトシンの標識は、常法に従って行った。
また、鋳型核酸として、配列番号1又は配列番号2に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号39)及び変異型(配列番号40)を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表31に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1で混合したものを用いた。
また、鋳型核酸として、配列番号1又は配列番号2に示す塩基配列に相補的な塩基配列を有する鋳型オリゴヌクレオチド(野生型(配列番号42)及び変異型(配列番号43)を用いた。鋳型オリゴヌクレオチドの配列を表33に示す。サンプルとしては、野生型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、変異型の鋳型オリゴヌクレオチドのみ、野生型の鋳型オリゴヌクレオチド及び変異型の鋳型オリゴヌクレオチドを1:1で混合したものを用いた。
比較例5及び比較例6のプローブ、それぞれの鋳型核酸を使用し、励起波長については520nm〜555nmとし、検出波長については585nm〜700nmとして蛍光標識プローブに由来する蛍光強度の変化をそれぞれ測定した以外は、実施例4と同様にして、Tm解析を行った。
また比較例6では、図15に示されるように、野生型では69℃、変異型では59℃にピークが観察されたが、野生型及び変異型の混合液を用いた場合には、明瞭なピークは59℃のピークのみであった。
従って、比較例5及び比較例6のプローブは、いずれもALK(L1196M)の変異の検出には適さないことがわかった。
これにより、ALK遺伝子変異に基づく薬剤、例えば、ALK阻害剤を有効成分とする抗癌剤等の薬剤の薬効の判定を簡便に行うことが可能である。
Claims (13)
- 下記オリゴヌクレオチドからなる群より選択される少なくとも一種の蛍光標識オリゴヌクレオチドである、ALK遺伝子における変異を検出するための変異検出用プローブ:
(P1) 配列番号5に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P2) 配列番号6に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P3) 配列番号7に示す塩基配列であり且つ、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P4) 配列番号8に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P7) 配列番号9に示す塩基配列であり且つ、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
(P8) 配列番号10に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド。 - 前記蛍光標識オリゴヌクレオチドが、標的配列にハイブリダイズしないときに蛍光を発し、且つ標的配列にハイブリダイズしたときの蛍光強度が、ハイブリダイズしないときの蛍光強度に比べて、減少するか又は増加する、請求項1記載の変異検出用プローブ。
- 前記蛍光標識オリゴヌクレオチドが、標的配列にハイブリダイズしないときに蛍光を発し、標的配列にハイブリダイズしたときの蛍光強度が、ハイブリダイズしないときの蛍光強度に比べて、減少する請求項2に記載の変異検出用プローブ。
- 融解曲線分析用のプローブである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の変異検出用プローブ。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の変異検出用プローブを用いて、配列番号1に示す塩基配列の133番目の塩基における変異、及び配列番号3に示す塩基配列の244番目の塩基における変異の少なくとも一方の変異を検出することを含むALK遺伝子の変異検出方法。
- 配列番号1に示す塩基配列の133番目の塩基における変異、及び配列番号3に示す塩基配列の244番目の塩基における変異の少なくとも一方の変異を、同一の系で検出することを含む請求項5に記載の変異検出方法。
- (I)請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の変異検出用プローブ及び試料中の一本鎖核酸を接触させて、前記蛍光標識オリゴヌクレオチド及び前記一本鎖核酸をハイブリダイズさせてハイブリッドを得ることと、
(II)前記ハイブリッドを含む試料の温度を変化させることにより、前記ハイブリッドを解離させ、前記ハイブリッドの解離に基づく蛍光シグナルの変動を測定することと、
(III)前記蛍光シグナルの変動に基づいてハイブリッドの解離温度であるTm値を測定することと、
(IV)前記Tm値に基づいて、前記試料中の一本鎖核酸における、ALK遺伝子の変異の存在を検出することと、
を含む、請求項5又は請求項6に記載の変異検出方法。 - 更に、前記(I)のハイブリッドを得る前又は前記(I)のハイブリッドを得ることと同時に、核酸を増幅することを含む請求項7に記載の変異検出方法。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の変異検出用プローブを用いて、配列番号1に示す塩基配列の133番目の塩基における変異を検出することを含み、更に、
以下のP5プライマー及びP6プライマーを使用して、核酸を増幅することを含む請求項7に記載の変異検出方法:
(P5) 配列番号14に示す塩基配列を有するプライマー、
(P6) 配列番号15に示す塩基配列を有するプライマー。 - 請求項5〜請求項9のいずれか1項に記載の変異検出方法により、ALK遺伝子における変異を検出すること、及び
検出された変異の有無に基づいて薬剤に対する耐性又は薬剤の薬効を判定すること、
を含む薬剤の薬効判定方法。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の変異検出用プローブを含む、ALK遺伝子における変異を検出する変異検出用試薬キット。
- 以下のプライマーの少なくとも一方を更に含む請求項11に記載の変異検出用試薬キット:
前記P1、P2、P3、P7又はP8のオリゴヌクレオチドがハイブリダイズする領域を含む塩基配列を増幅するためのプライマー、及び
前記P4のオリゴヌクレオチドがハイブリダイズする領域を含む塩基配列を増幅するためのプライマー。 - 下記のいずれかの蛍光標識オリゴヌクレオチド:
配列番号5に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号6に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号7に示す塩基配列であり且つ、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号8に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号9に示す塩基配列であり且つ、5’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド、
配列番号10に示す塩基配列であり且つ、3’末端のシトシンが蛍光色素で標識されているオリゴヌクレオチド。
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