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JP6174467B2 - インキ供給方法およびインキ供給装置 - Google Patents

インキ供給方法およびインキ供給装置 Download PDF

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JP6174467B2
JP6174467B2 JP2013242259A JP2013242259A JP6174467B2 JP 6174467 B2 JP6174467 B2 JP 6174467B2 JP 2013242259 A JP2013242259 A JP 2013242259A JP 2013242259 A JP2013242259 A JP 2013242259A JP 6174467 B2 JP6174467 B2 JP 6174467B2
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Description

この発明は、インキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して版胴に装着されている刷版へ供給するインキ供給方法および装置に関するものである。
図55に輪転印刷機における各色の印刷ユニット内のインカー(インキ供給装置)の要部を示す。同図において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えられたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設けられたインキツボキー、5はインキ呼び出しローラ、6はインキローラ群、7は刷版、8は刷版7が装着された版胴、9はゴム胴、10は圧胴である。
このインキ供給装置は、インキツボキー4−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のインキ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボローラ3に供給されたインキをインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給する。
刷版7には絵柄が焼き付けられており、刷版7に供給されたインキをゴム胴9が受け取り、ゴム胴9が受け取ったインキがゴム胴9と圧胴10との間を流れる印刷用紙(被印刷体)11に転写される。
なお、インキローラ群6のインキの流動経路の末端には、刷版7に接するインキ着ローラ6−1〜6−4が設けられている。また、刷版7に対しては、インキ着ローラ6−1〜6−4を介するインキと合わせて、水舟13に蓄えられた湿し水が水着ローラ12を介して供給される。
このインキ供給装置において、印刷ジョブの切り替えを行う場合、すなわち前の印刷ジョブの刷版7を交換して次の印刷ジョブの刷版7’とする場合、インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に変更し、インキツボ1内のインキ2をインキローラ群6を介して交換された刷版7’へ供給する。この場合、本刷りの前に試刷りを行って、インキ供給量を調整し、満足すべき色調を得る。これにより、インキローラ群6、版胴8およびゴム胴9に、所望のインキ膜厚分布(インキ膜厚さの勾配)が作られる。
しかしながら、従来のインキ供給装置では、刷版7を刷版7’に交換して次の印刷ジョブを行おうとした場合、前の印刷ジョブの刷版7に対するインキ膜厚分布がインキローラ群6に残っている。この場合、前の印刷ジョブの刷版7に対するインキ膜厚分布を次の印刷ジョブの刷版7’に対するインキ膜厚分布に徐々に変えて行かなければならず、満足すべき色調を得るまでにインキ供給量の調整と試刷りを過大に必要とし、「印刷前準備時間の増加」、「労働負荷の増大」、「印刷資材の浪費」、「生産効率の低下」、「コストアップ」等の問題が生じる。
このため、満足すべき色調を得るまでのインキ供給量の調整と試刷りの回数を少なくすることを目的として、特許文献1や特許文献2に示された「インキ膜厚の制御方法」が提案されている。
〔特許文献1(刷り減らし+プレインキング2)〕
特許文献1に示されたインキ膜厚の制御方法では、印刷ジョブの切り替えに際して、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作をオフとしたうえ、前の印刷ジョブの刷版7を装着したままの状態で本機を運転し、所定枚数の印刷(白紙印刷)を行い、これによってインキ供給装置内のインキを減らし(刷り減らし)、インキローラ群6に上流から下流になるにしたがって薄くなる印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Ma(図56(a)参照)、すなわち刷版7の絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残す(インキリムービング)。
次に、インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に設定したうえ、インキ着ローラ6−1〜6−4を脱とした状態で、本機を運転し、インキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6に残されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Maに次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mb(図56(b)参照)を重畳する(プレインキング2)。
〔特許文献2(壺返し+プレインキング1)〕
特許文献2に示されたインキ膜厚の制御方法では、印刷ジョブの切り替えに際して、インキツボキー4−1〜4−nの開き量をゼロに設定し、その状態でインキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6上のインキを全てインキツボ1内に戻す(壺返し)。これにより、インキローラ群6内の各ローラがインキを保有していない状態となる。
次に、インキツボキー4−1〜4−nの開度を所定開度(例えば、50%)としたうえ、またインキツボローラ3の回転量を所定量(例えば、50%)としたうえ、インキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、印刷中に必要される最低限のインキ膜厚分布Ma(図56(a)参照)をインキローラ群6に形成する(プレインキング1の第1ステップ)。
そして、インキツボキー4−1〜4−nの開度やインキツボローラ3の回転量などを次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に設定したうえ、インキ着ローラ6−1〜6−4を脱とした状態で、本機を運転し、インキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6に形成されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Maに次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mb(図56(b)参照)を重畳する(プレインキング1の第2ステップ)。
特開平10−16193号公報 特開平11−188844号公報 特開2000−37853号公報 特開平3−97564号公報 特開昭58−201008号公報 特開昭58−201010号公報
しかしながら、特許文献1に示されたインキ膜厚の制御方法(刷り減らし+プレインキング2)では、インキローラ群6上にインキ膜厚分布Maを残す際、白紙印刷を行うため、紙が無駄になるという問題があった。
また、特許文献2に示されたインキ膜厚の制御方法(壺返し+プレインキング1)では、インキローラ群6上の全てのインキをインキツボ1に戻し、ゼロから修正したインキ膜厚分布(Ma+Mb)を形成するため、時間がかかるという問題があった。また、この方法では、乳化したインキ(湿し水と練り合わされたインキ)をインキツボ1に戻すため、印刷障害が発生し、印刷資材が無駄になるという問題もあった。
なお、特許文献3では、すべてのインキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブと次の印刷ジョブの絵柄面積率がほぼ同じ場合、特許文献1や特許文献2に示されたような白紙印刷や壺返しを実施せず、直接次の印刷ジョブの印刷を開始するようにしている。しかし、通常、前の印刷ジョブと次の印刷ジョブの印刷物の絵柄は異なり、すべてのインキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブと次の印刷ジョブの絵柄面積率がほゞ同じになることは無く、実質的に機能していない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、刷版を交換して次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版の絵柄(次の印刷ジョブの刷版の絵柄)に応じたインキ膜厚分布を形成する際に、白紙印刷を行うことなく、また壺返しを行うことなく、短時間で、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布を補正することが可能なインキ供給方法およびインキ供給装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、各インキツボキーに対応する範囲の次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値から各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を減算した値を各インキツボキーの指標値差として求める指標値差演算ステップと、指標値差演算ステップによって求められたインキツボキーの指標値差が正方向に所定値以上であるインキツボキーの数をカウントするカウントステップと、カウントステップによってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上であった場合、各インキツボキーの開き量を各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定するリムービング無し時の開量設定ステップと、リムービング無し時の開量設定ステップによって各インキツボキーの開き量が各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定された状態でインキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に、各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布を直接重畳するインキ膜厚分布重畳ステップとを備えることを特徴とする(請求項1)。
例えば、インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に、各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布を直接重畳した後、各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定する(請求項2)。
この発明において、例えば、インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値をインキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄面積率とした場合、次の印刷ジョブの各インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄面積率から前の印刷ジョブの各インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄面積率を減算して得られる絵柄面積率差が各インキツボキーの指標値差として求められ、この指標値差として求められたインキツボキーの絵柄面積率差が正方向に所定値以上であるインキツボキーの数が所定数以上であった場合、すなわち所定数以上のインキツボキーにおいて前の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率よりも次の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率が所定値以上大きければ、各インキツボキーの開き量が各インキツボキーの絵柄面積率差に応じた開き量に設定される。そして、各インキツボキーの開き量が各インキツボキーの絵柄面積率差に応じた開き量に設定された状態でインキ呼び出しローラの呼び出し動作が所定回数行われ、インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に、各インキツボキーの絵柄面積率差に応じたインキ膜厚分布が直接重畳される。これにより、白紙印刷や壺返しを行うことなく、直接次の印刷ジョブの印刷を開始することが可能となる。なお、本発明において、インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値は、インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量としてもよい(請求項9)。
また、本発明では、カウントステップによってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上でなかった場合、インキローラ群を複数のローラ小群に分割し、分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去(リムービング)するようにする(請求項3)。この場合、インキローラ群が複数のローラ小群に分割され、この分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキがブレードやスクレイパーによって掻き取って除去される。本発明では、インキローラ群を複数のローラ小群に分割するが、その数は2以上であればその数は幾つあってもよい。また、本発明では、分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキを除去するが、一部のローラ小群であればその数は複数であってもよい。
例えば、本発明において、2つのローラ小群に分割可能な構成とした場合、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とに分割される。そして、この分割されたローラ小群のうちの一部のローラ小群として、例えば上流側のローラ小群内のインキが除去される。この場合、上流側のローラ小群内のインキは、印刷機が停止しているので、壺返しすることはできない。また、上流側のローラ小群が下流側のローラ小群から切り離されているので、白紙印刷によって除去することもできない。そこで、本発明では、壺返しや白紙印刷ではなく、ブレードやスクレイパーによって掻き取るようにして、上流側のローラ小群内のインキを除去するものとする。
本発明は、さらに、インキ除去ステップによって一部のローラ小群内のインキが除去された後、分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結ステップと、各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定する印刷開始時の開量設定ステップと、ローラ群連結ステップによってインキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、印刷開始時の開量設定ステップによって各インキツボキーの開き量が次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定された状態で、インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成ステップとを備えることを特徴とする(請求項4)。
例えば、本発明において、2つのローラ小群に分割可能な構成とした場合、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とが連結された1つのインキローラ群に戻された状態で、かつ各インキツボキーの開き量が次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定された状態で、インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行うことによって、1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布が形成される。
本発明は、さらに、前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布が直接重畳されているインキローラ群を複数のローラ小群に分割する、あるいは次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布が形成されたインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割ステップと、印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている版胴とを着状態にする着ステップと、印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを版胴に装着されている刷版に供給するインキ供給ステップとを備えることを特徴とする(請求項5,6)。
この発明によれば、カウントステップによってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上であった場合、前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布が直接重畳されたインキローラ群が複数のローラ小群に分割される。あるいは、カウントステップによってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上でなかった場合、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布が形成されインキローラ群が複数のローラ小群に分割される。また、分割された後もしくは分割される前に、複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている版胴とが着状態とされる。すなわち、複数のローラ小群に分割された後、その分割された複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と版胴とが着状態とされる。あるいは、複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と版胴とが着状態とされた後、複数のローラ小群に分割される。そして、分割され、着状態とされている版胴およびローラ小群が所定回転数回転され、そのローラ小群内のインキが版胴に装着されている刷版に供給される。
例えば、本発明において、2つのローラ小群に分割可能な構成とした場合、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とに分割される。また、分割された後もしくは分割される前に、下流側のローラ小群と版胴とが着状態とされる。そして、分割され、着状態とされている版胴および下流側のローラ小群が所定回転数回転され、その下流側のローラ小群内のインキが版胴に装着されている刷版に供給される。この場合、下流側のローラ小群内の比較的薄いインキ膜厚分布のインキのみが刷版に供給されるものとなり、版胴におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
なお、特許文献1に示されたインキ膜厚の制御方法(刷り減らし+プレインキング2)や特許文献2に示されたインキ膜厚の制御方法(壺返し+プレインキング1)では、インキローラ群に形成されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を重畳した後、インキ着ローラを着とし、交換された次の印刷ジョブの刷版および洗浄されたゴム胴にインキローラ群内のインキを供給して印刷を開始するようにしているので、版胴およびゴム胴にインキが全くない状態から次のジョブの印刷が開始されるものとなり、版胴、ゴム胴およびインキローラ群に、印刷中に、最終的な本刷り時のインキ膜厚分布が形成されるまでは正常な印刷物が印刷できず、多くの損紙が発生し、印刷資材が無駄になる、という問題があった。
また、インキローラ群に形成されている印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を重畳した後、次のジョブの印刷を開始する前に、インキ着ローラと水着ローラと版胴とゴム胴とを接触させた状態にして印刷機を所定回数回転させ、版胴およびゴム胴にもインキを供給することが考えられる(例えば、特許文献4参照)。しかし、この場合、インキ供給装置内の全てのインキがインキローラ群、版胴およびゴム胴内で均されるため、版胴およびゴム胴に過分なインキが多量に供給されてしまい、版胴およびゴム胴におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎる。このため、その多量に供給された過分なインキが消費されるまで、多くの損紙が発生してしまう、という問題が発生する。これに対し、本発明では、下流側のローラ小群内の比較的薄いインキ膜厚分布のインキのみが刷版に供給される為、上記したような問題が発生しない。
なお、本発明では、版胴に装着されている刷版に供給されたインキをゴム胴を介することなく直接被印刷体に転写することも可能であるが、ゴム胴を介して転写する場合には、着ステップにおいて、印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とゴム胴とを着状態にする。また、インキ供給ステップにおいて、印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを版胴に装着されている刷版およびゴム胴に供給するようにする(請求項7)。これにより、本発明において、例えば、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とに分割するものとした場合、下流側のローラ小群内の比較的薄いインキ膜厚分布のインキのみが刷版およびゴム胴に供給されるものとなり、版胴およびゴム胴におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
本発明は、さらに、インキ供給ステップによるインキの供給後、分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始ステップを備えることを特徴とする(請求項8)。これにより、本発明において、例えば、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とに分割するものとした場合、下流側のローラ小群内のインキを供給して版胴(あるいは版胴およびゴム胴)に対してインキ膜厚分布を形成した後、上流側のローラ小群と下流側のローラ小群とを連結して1つのローラ群に戻した状態で、次の印刷ジョブの印刷が開始される。この場合、次の印刷ジョブの印刷時のインキ膜厚分布(最終的な本刷り時のインキ膜厚分布)は、印刷中に作成される。この際、下流側のローラ小群および版胴(あるいは版胴およびゴム胴)内のインキ膜厚分布は薄くなっているため、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群および版胴(あるいは版胴およびゴム胴)に本刷り中のインキ膜厚分布が速やかに形成されるものとなる。
なお、本発明は、上述したインキ供給方法を適用した装置としても構成することが可能である。本願の請求項10〜18の発明は、請求項1〜9のインキ供給方法に係る発明を装置としたものである。
本発明によれば、各インキツボキーに対応する範囲の次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値から各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を減算した値を各インキツボキーの指標値差として求め、この求めたインキツボキーの指標値差が正方向に所定値以上であるインキツボキーの数をカウントし、このカウントされたインキツボキーの数が所定数以上であった場合、各インキツボキーの開き量を各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定し、各インキツボキーの開き量が各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定された状態でインキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に、各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布を直接重畳するようにしたので、印刷ジョブの切替時に、白紙印刷を行うことなく、また壺返しを行うことなく、短時間で、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布を補正することが可能となる。
また、一部のローラ小群中のインキを除去(リムービング)する必要も無いので、インキが無駄になることも無く、インキ消費量を抑えることもできる。
本発明に係るインキ供給方法の実施に用いる印刷ジョブ切替制御装置の一実施の形態(実施の形態1)を示すブロック図である。 この印刷ジョブ切替制御装置によって制御される印刷ユニット内のインキ供給装置の要部(インキローラ群を連結した状態(インキローラ群を分割する前の状態))を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置によって制御される印刷ユニット内のインキ供給装置の要部(インキローラ群を分割した状態)を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置によって制御される印刷ユニット内のインキ供給装置の要部(インキローラ群を分割し上流側のローラ小群内のインキをブレードで掻き取っている状態)を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置におけるメモリの内容を示す図である。 図5に続くメモリの内容を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置を用いての印刷ジョブの切替時(リムービング有り時(パターン1))のインキローラ群、版胴およびゴム胴への次の印刷ジョブのインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 インキローラ群をインキ装置内プレインキング後分割せずに次の印刷ジョブのインキ膜厚分布を形成するようにした場合の図7に対応するインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 インキローラ群を分割する前に下流側のローラ小群と版胴およびゴム胴を着状態にするようにした場合の図7に対応するインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置を用いての印刷ジョブの切替時(リムービング無し時(パターン2))のインキローラ群、版胴およびゴム胴への次の印刷ジョブのインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 インキローラ群を分割する前に下流側のローラ小群と版胴およびゴム胴を着状態にするようにした場合の図10に対応するインキ膜厚分布の形成過程を示す図である。 この印刷ジョブ切替制御装置の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 図12に続くフローチャートである。 図13に続くフローチャートである。 図14に続くフローチャートである。 図15に続くフローチャートである。 図16に続くフローチャートである。 図17に続くフローチャートである。 図18に続くフローチャートである。 図19に続くフローチャートである。 図20に続くフローチャートである。 図21に続くフローチャートである。 図16に続くフローチャートである。 図23に続くフローチャートである。 図24に続くフローチャートである。 図25に続くフローチャートである。 図26に続くフローチャートである。 図27に続くフローチャートである。 図28に続くフローチャートである。 実施の形態2の印刷ジョブ切替制御装置におけるメモリの内容を示す図である。 図30に続くメモリの内容を示す図である。 実施の形態2の印刷ジョブ切替制御装置の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 図32に続くフローチャートである。 図33に続くフローチャートである。 図34に続くフローチャートである。 図35に続くフローチャートである。 図36に続くフローチャートである。 図37に続くフローチャートである。 図38に続くフローチャートである。 図39に続くフローチャートである。 図40に続くフローチャートである。 図41に続くフローチャートである。 図36に続くフローチャートである。 図43に続くフローチャートである。 図44に続くフローチャートである。 図45に続くフローチャートである。 図46に続くフローチャートである。 図47に続くフローチャートである。 インキツボローラ制御装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 インキツボローラ制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 インキツボキー制御装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 インキツボキー制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図52に続くフローチャートである。 版胴に装着されている刷版に供給されたインキをゴム胴を介することなく直接印刷用紙に転写する例を示す図である。 印刷機における各色の印刷ユニット内のインキ供給装置の要部を示す図である。 インキ供給装置のインキローラ群上に形成されるインキ膜厚分布MaおよびMbを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1:インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を刷版の絵柄面積率とする例〕
図1は本発明に係るインキ供給方法の実施に用いる印刷ジョブ切替制御装置の一実施の形態(実施の形態1)を示すブロック図である。
この印刷ジョブ切替制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、入力装置104、表示器105、出力装置(プリンタ等)106、印刷停止スイッチ107、印刷ジョブ切替開始スイッチ108、印刷機の原動モータ109、原動モータドライバ110、原動モータ用ロータリーエンコーダ111、D/A変換器112、印刷機の原点位置検出器113、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114、インキ呼び出し装置115を備えている。
また、ローラ群分割・連結用エアシリンダ116、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117、水着ローラ着脱用エアシリンダ118、水着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ119、インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120、インキ着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ121、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123、給紙装置124、印刷ユニット125、メモリ126、入出力インターフェイス(I/O,I/F)127−1〜127−10を備えている。
図2はこの印刷ジョブ切替制御装置100によって制御される各印刷ユニット内のインキ供給装置の要部を示す図である。同図において、図55と同一符号は図55を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。このインキ供給装置において、インキローラ群6は同図に点線で示すラインL1を境として、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割可能とされている。
具体的には、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとの間に位置するローラ6Cを支点P1を回動中心として揺動する揺動アーム14の一端部に軸支させ、この揺動アーム14の他端部にローラ群分割・連結用エアシリンダ116を連結して設けている。なお、揺動アーム14は、他と区別するためにここでは一点鎖線で示している。
この構造において、ローラ群分割・連結用エアシリンダ116を伸長動作させると(図3参照)、揺動アーム14が支点P1を回動中心として矢印A方向へ揺動し、この揺動に伴ってローラ6Cの周面が上流側のローラ小群6Aのインキ流動経路の最下端に位置するローラ6A1の周面から離れ、またローラ6Cの周面が下流側のローラ小群6Bのインキ流動経路の最上端に位置するローラ6B1の周面から離れる。これにより、インキローラ群6が上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割される。
この状態からローラ群分割・連結用エアシリンダ116を縮退動作させると、揺動アーム14が支点P1を回動中心として矢印B方向へ揺動し、この揺動に伴ってローラ6Cの周面が上流側のローラ小群6Aのインキ流動経路の最下端に位置するローラ6A1の周面に対接し、またローラ6Cの周面が下流側のローラ小群6Bのインキ流動経路の最上端に位置するローラ6B1の周面に対接する(図2参照)。これにより、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとが連結され、1つのインキローラ群6に戻される。
また、インキローラ群6に対しては、上流側のローラ小群6Aのローラ6A2の周面に接して上流側のローラ小群6A内のインキを掻き取るインキ掻き取りブレード15と、このインキ掻き取りブレード15によって掻き取られたインキを回収するインキ受け16とが設けられている。インキ掻き取りブレード15に対してはインキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122が設けられている。インキを掻き取る場合には、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122を縮退動作させて、インキ掻き取りブレード15をローラ6A2の周面に対接させる(図4参照)。インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122を伸長動作させると、インキ掻き取りブレード15がローラ6A2の周面から離れる。
この印刷ジョブ切替制御装置100において、CPU101は、インターフェイス127−1〜127−10を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM102やメモリ126にアクセスしながら、ROM103に格納されたプログラムに従って動作する。
原動モータ用ロータリーエンコーダ111は、印刷機の原動モータ109の所定回転角毎に回転パルスを発生して、原動モータドライバ110に出力する。印刷機の原点位置検出器113は、印刷機の1回転毎の原点位置を検出し、原点位置検出信号を発生して印刷機の回転回数カウント用カウンタ114に出力する。
インキ呼び出し装置115はインキ呼び出しローラ5に対して設けられている。インキ呼び出し装置115をオンとすると、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作が開始され、インキ呼び出し装置115をオフとすると、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作が停止される。
水着ローラ着脱用エアシリンダ118は水着ローラ12に対して設けられている。水着ローラ着脱用エアシリンダ118を伸長動作させると、水着ローラ12が着状態(刷版7(7’)に接した状態)となり、水着ローラ着脱用エアシリンダ118を縮退動作させると、水着ローラ12が脱状態(刷版7(7’)から離れた状態)となる。
インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120はインキ着ローラ6−1〜6−4に対して設けられている。インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120を伸長動作させると、インキ着ローラ6−1〜6−4が着状態(刷版7(7’)に接した状態)となり、インキ着ローラ着脱用エアシリンダ120を縮退動作させると、インキ着ローラ6−1〜6−4が脱状態(刷版7(7’)から離れた状態)となる。
図5および図6にメモリ126の内容を分割して示す。メモリ126にはメモリM1〜M20が設けられる。メモリM1にはカウント値Nが記憶される。メモリM2には次の印刷ジョブの刷版のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1b〜Snbが記憶される。メモリM3には前の印刷ジョブの刷版のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1a〜Snaが記憶される。メモリM4には各印刷ユニットのインキツボキーの総数nが記憶される。メモリM5にはカウント値Mが記憶される。メモリM6には次の印刷ジョブの刷版のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1b〜Snbから前の印刷ジョブの刷版のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1a〜Snaを減算した値がインキツボキー4−1〜4−nの絵柄面積率差ΔS1(ΔS1=ΔS1b−ΔS1a)〜ΔSn(ΔSn=ΔSnb−ΔSna)として記憶される。メモリM7には絵柄面積率差用判断基準値ΔSth(正の値)が記憶される。メモリM8にはインキツボキーの個数用判断基準値nthが記憶される。メモリM9にはリムービング無しのプレインキング時の絵柄面積率差−インキツボキー開き量変換テーブルが記憶される。メモリM10にはリムービング無しのプレインキング時のインキツボキー4−1〜4−nの開き量が記憶される。
メモリM11にはプレインキング時の印刷機の回転速度Vprが記憶される。メモリM12にはインキツボローラの回転量が記憶される。メモリM13には印刷機の回転回数カウント用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM14にはリムービング無しのプレインキング時の印刷機の回転回数N1が記憶される。メモリM15には次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量θ1b〜θnbが記憶される。メモリM16にはインキ掻き取り時の印刷機の回転回数N2が記憶される。メモリM17には絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルが記憶される。メモリM18にはリムービング有りのプレインキング時の印刷機の回転回数N3が記憶される。メモリM19には版胴・ゴム胴プレインキング時の印刷機の回転回数N4が記憶される。メモリM20には印刷速度Vpが記憶される。
なお、図1において、200はインキ供給装置におけるインキツボローラ3を駆動するインキツボローラ制御装置、300−1〜300−nはインキ供給装置におけるインキツボキー4−1〜4−nの開き量を制御するインキツボキー制御装置である。インキツボローラ制御装置200およびインキツボキー制御装置300−1〜300−nは各色のインキ供給装置毎に設けられているが、この実施の形態では説明を簡単とするためにインキ供給装置は1つとする。すなわち、1つのインキ供給装置を代表して、その動作を説明する。
〔印刷ジョブ切替制御装置の概略的な動作〕
印刷ジョブ切替制御装置100の詳細な動作の説明に入る前に、理解を容易とするために、その概略的な動作について説明しておく。
〔パターン1(リムービング有りパターン):絵柄面積率差ΔSが絵柄面積率差用判断基準値ΔSth以上であるインキツボキーの数がインキツボキーの個数用判断基準値nth以上ない場合〕
(1)給紙を停止すると共に刷版7を用いての印刷を停止する(前の印刷ジョブを終了する)。印刷を停止すると、胴抜きが行われてゴム胴9が版胴8および圧胴10から離れると共に、インキ着けローラ6−1〜6−4が脱とされ、水着ローラ12が脱とされ、版胴8から離れる(図3参照)。この場合、インキローラ群6には、図7(a)に示すように、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mcが残される。すなわち、前の印刷ジョブのインキ膜厚分布Mcが残される。
(2)印刷機停止状態で、版胴8に装着されている刷版7を次の印刷ジョブの刷版7’に交換するとともにゴム胴9を洗浄する(図7(b))。
(3)インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割(リムービング有り時の分割)する。これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mcは、図7(c)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布McBとに分かれる。
(4)印刷機の回転速度をプレインキング時の回転速度Vprまで増速し、インキ掻き取りブレード15を上流側のローラ小群6A内のローラ6A2に着にし、その状態で印刷機を一定回転(インキ掻き取り時の回転回数N2)させ、上流側のローラ小群6A内のインキを掻き取る(図4参照)。すなわち、上流側のローラ小群6A内のインキをリムービングする。これにより、図7(d)に示されるように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAがほゞ零となる。この時、下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布は、インキ掻き取り時の回転回数N2により均されて、平坦なインキ膜厚分布McB’となる。
(5)インキツボキー4−1〜4−nの開き量を次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に設定する。すなわち、次の印刷ジョブの絵柄に応じた値に設定する。また、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを連結して1つのインキローラ群6に戻す(図7(e))。そして、印刷機の回転速度がプレインキング時の回転速度Vprとされている状態で、リムービング有りのプレインキング時の回転回数N3だけインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を行わせ、インキローラ群6に次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mdを作成する(図7(f))。
(6)インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止し、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに再分割(印刷開始時の分割)する。これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mdは、図7(g)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布MdAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布MdBとに分かれる。
(7)インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12を着とすると共に、版胴8とゴム胴9のみを着状態とする。すなわち、インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12を刷版7’の版面に接した状態とすると共に、ゴム胴9を版胴8に対してのみ着とする(呼び出し動作は停止したまま)。これにより、下流側のローラ小群6Bと水着ローラ12と版胴8とゴム胴9とが着状態とされる(図7(h))。
(8)この状態で、印刷機を版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N4だけ回転させ、下流側のローラ小群6B内のインキを版胴8に装着されている刷版7’およびゴム胴9に供給する(図7(i))。この場合、下流側のローラ小群6B内の比較的薄いインキ膜厚分布MdBのインキのみが刷版7’およびゴム胴9に供給されるものとなり、刷版7’およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
すなわち、図8に示されるように、図7(f)に対応する図8(f)の工程の後、インキローラ群6を分割せずに、インキ着ローラ6−1〜6−4と水着ローラ12と版胴8とゴム胴9とを着状態にして(図8(g))、印刷機を所定回数回転させ、版胴8およびゴム胴9にもインキを供給することが考えられるが、この場合、インキ供給装置内の全てのインキがインキローラ群6、版胴8およびゴム胴9内で均されるため、版胴8およびゴム胴9に過分なインキが多量に供給されてしまい、版胴8およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎる(図8(h))。
これに対して、図7(f)の工程の後、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割することにより(図7(g))、下流側のローラ小群6B内の比較的薄いインキ膜厚分布MdBのインキのみが刷版7’およびゴム胴9に供給されるものとなり(図7(h),(i))、刷版7’およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
(9)この後、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを再連結して1つのインキローラ群6に戻して(図7(j))、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を行わせ、ゴム胴9を圧胴10に対しても着状態として、すなわち版胴8、ゴム胴9および圧胴10間を接触させた胴入れ状態として(図2参照)、版胴8に装着されている刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する。
この場合、次の印刷ジョブの印刷時のインキ膜厚分布(最終的な本刷り時のインキ膜厚分布)は、印刷中に作成される。この際、下流側のローラ小群6Bおよび版胴8およびゴム胴9内のインキ膜厚分布MdB’は薄くなっているため、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布Me(図7(k))が速やかに形成されるものとなる。
図8に示された方法では、版胴8およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎるため(図8(h))、本刷り中のインキ膜厚分布Me(図8(i))が形成されるまでに時間がかかり、多くの損紙が発生してしまう。これに対して、本実施の形態では、版胴8およびゴム胴9に対して形成されるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれるので、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布が速やかに形成されるものとなり、刷版7’を交換しての次の印刷ジョブの印刷開始後、短時間で正常な印刷物が得られるものとなる。
なお、図7を用いて説明した概略的な動作では、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割した後に(図7(g))、下流側のローラ小群6Bを版胴8に対して着状態とするようにしたが(図7(h))、図9にパターン1’として示すように、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割する前に下流側のローラ小群6Bを版胴8に対して着状態とし(図9(g))、その後にインキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割する(図9(h))ようにしてもよい。
〔パターン2(リムービング無しパターン):絵柄面積率差ΔSが絵柄面積率差用判断基準値ΔSth以上であるインキツボキーの数がインキツボキーの個数用判断基準値nth以上ある場合〕
(1)給紙を停止すると共に刷版7を用いての印刷を停止する(前の印刷ジョブを終了する)。印刷を停止すると、胴抜きが行われてゴム胴9が版胴8および圧胴10から離れると共に、インキ着けローラ6−1〜6−4が脱とされ、水着ローラ12が脱とされ、版胴8から離れる(図3参照)。この場合、インキローラ群6には、図10(a)に示すように、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mcが残される。すなわち、前の印刷ジョブのインキ膜厚分布Mcが残される。
(2)印刷機停止状態で、版胴8に装着されている刷版7を次の印刷ジョブの刷版7’に交換するとともにゴム胴9を洗浄する(図10(b))。
(3)インキツボキー4−1〜4−nの開き量をインキツボキー4−1〜4−nの絵柄面積率差ΔS1〜ΔSnに応じた開き量に設定し、印刷機をプレインキング時の回転速度Vprまで増速し、その状態でリムービング無しのプレインキング時の回転回数N1だけインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を行わせ、インキローラ群6に形成されている前の印刷ジョブの刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布に、インキツボキー4−1〜4−nの絵柄面積率差ΔS1〜ΔSnに応じたインキ膜厚分布を直接重畳する。
これにより、インキローラ群6には、前の印刷ジョブの刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布に絵柄面積率差ΔS1〜ΔSnに応じたインキ膜厚分布を重畳したインキ膜厚分布Md’(図10(c))が形成される。すなわち、インキローラ群6のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲に、前の印刷ジョブの刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布に絵柄面積率差ΔS1〜ΔSnに応じたインキ膜厚分布を重畳したインキ膜厚分布Md1’〜Mdn’が形成される。なお、絵柄面積率差ΔSが負であるインキツボキー4に対応する範囲には、インキ膜厚分布は重畳されない。
(4)インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止し、インキツボキー4−1〜4−nの開き量を次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じた値に設定する。すなわち、次の印刷ジョブの絵柄に応じた値に設定する。また、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割(印刷開始時の分割)する。これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Md’は、図10(d)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布Md’Aと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布Md’Bとに分かれる。
(5)インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12を着とすると共に、版胴8とゴム胴9のみを着状態とする。すなわち、インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12を刷版7’の版面に接した状態とすると共に、ゴム胴9を版胴8に対してのみ着とする(呼び出し動作は停止したまま)。これにより、下流側のローラ小群6Bと水着ローラ12と版胴8とゴム胴9とが着状態とされる(図10(e))。
(6)この状態で、印刷機を版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N4だけ回転させ、下流側のローラ小群6B内のインキを版胴8に装着されている刷版7’およびゴム胴9に供給する(図10(f))。この場合、下流側のローラ小群6B内の比較的薄いインキ膜厚分布Md’Bのインキのみが刷版7’およびゴム胴9に供給されるものとなり、刷版7’およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
(7)この後、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを連結して1つのインキローラ群6に戻して(図10(g))、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を行わせ、ゴム胴9を圧胴10に対しても着状態として、すなわち版胴8、ゴム胴9および圧胴10間を接触させた胴入れ状態として(図2参照)、版胴8に装着されている刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する。
この場合、次の印刷ジョブの印刷時のインキ膜厚分布(最終的な本刷り時のインキ膜厚分布)は、印刷中に作成される。この際、下流側のローラ小群6Bおよび版胴8およびゴム胴9内のインキ膜厚分布Md’B’は薄くなっているため、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布Me(図10(h))が速やかに形成されるものとなる。
図10に示したパターン2(リムービング無しパターン)の動作と図7に示したパターン1(リムービング有りパターン)の動作とを比較して分かるように、パターン2(リムービング無しパターン)の動作では、インキの掻き取り(リムービング)は行われず、インキの重畳のみが行われる。したがって、パターン2の動作が選択された場合、パターン1の動作よりも短時間で、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布Meが形成されるものとなる。
なお、パターン2の場合も、パターン1の場合と同様、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割する前に下流側のローラ小群6Bを版胴8に対して着状態とし(図11(d))、その後にインキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割する(図11(e))ようにしてもよい。
〔印刷ジョブ切替制御装置の詳細な動作〕
印刷ジョブを切り替える場合、オペレータは印刷停止スイッチ107をオンとする。すると、CPU101は、印刷停止スイッチ107がオンとされたことを確認し(図12:ステップS101のYES)、給紙装置124に給紙停止指令を出力し、印刷機への給紙を停止させるとともに(ステップS102)、胴抜き指令、インキ着ローラの脱指令、水着ローラの脱指令を印刷ユニット125に出力する(ステップS103、S104、S105)。
すなわち、胴抜き指令によって、ゴム胴9を版胴8および圧胴10から脱とする。また、インキ着ローラの脱指令によって、インキ着ローラ6−1〜6−4を脱とし、刷版7から離した状態とする。また、水着ローラの脱指令によって、水着ローラ12を脱とし、刷版7から離した状態とする。また、CPU101は、原動モータドライバ110に停止信号を出力し(ステップS106)、原動モータ109を停止させる。これにより、印刷機が停止する(図7(a),図10(a))。
〔前の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率の移し替え〕
CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(ステップS107)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(図13:ステップS108)、メモリM2のN番目のアドレス位置の絵柄面積率(前の印刷ジョブで使用した刷版7のN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率)を読み込み、メモリM3のN番目のアドレス位置に前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率として書き込む(ステップS109)。
そして、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS110)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS111)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS112のYES)、ステップS108〜S112の処理動作を繰り返す。これにより、インキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の前の印刷ジョブで使用した刷版7の絵柄面積率S1b〜SnbがメモリM2から読み出され、前の印刷ジョブのインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1a〜SnaとしてメモリM3に格納されて行く。
〔次の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率の入力〕
次に、CPU101は、入力装置104より入力された刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率をメモリM2に格納する。なお、この実施の形態において、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率の測定には、本出願人による特許文献5や特許文献6に示されているような「絵柄面積率測定装置」を用い、この「絵柄面積率測定装置」を用いて測定した絵柄面積率を可搬型のメモリに書き込み、この絵柄面積率が書き込まれた可搬型のメモリを入力装置104にセットすることによって、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率の入力を行う。なお、CPU101と「絵柄面積率測定装置」とをオンラインで結び、「絵柄面積率測定装置」から直接、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率を取り込むようにしてもよい。
CPU101は、入力装置104に可搬型のメモリがセットされると、すなわちインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の刷版7’の絵柄面積率が入力されると(ステップS113のYES)、メモリM1中のカウント値Nを1とし(ステップS114)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS115)、N番目のインキツボキーに対応する範囲の刷版7’の絵柄面積率を可搬型のメモリから読み出して、メモリM2のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させる(ステップS116)。
そして、メモリM1中のカウント値Nに1を加算して(ステップS117)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS118)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS119のYES)、ステップS115〜S119の処理動作を繰り返す。これにより、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率が可搬型のメモリから読み出され、次の印刷ジョブのインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1b〜SnbとしてメモリM2に格納されて行く。
〔版交換・洗浄〕
一方、オペレータは、印刷機が停止され、インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12が脱とされている状態で(図7(a),図10(a))、版胴8に装着されている刷版7を次の印刷ジョブの刷版7’に交換するとともにゴム胴9の洗浄を行う(図7(b),図10(b))。
〔絵柄面積率差ΔSが絵柄面積率差用判断基準値ΔSth以上であるインキツボキーの数がインキツボキーの個数用判断基準値nth以上あるか否かの確認〕
CPU101は、印刷ジョブ切替開始スイッチ108がオンとされると(ステップS120のYES)、メモリM5中のカウント値Mを0とし(ステップS121)、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図15:ステップS122)、メモリM1中のカウント値Nを読み出し(ステップS123)、メモリM3のN番目のアドレス位置より前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNaを読み出す(ステップS124)。また、メモリM2のN番目のアドレス位置より次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbを読み出す(ステップS125)。
そして、CPU101は、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbから前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNaを減算して、N番目のインキツボキーの指標値差として絵柄面積率差ΔSN(ΔSN=SNb−SNa)を求め、この求めたN番目のインキツボキーの絵柄面積率差ΔSNをメモリM6のN番目のアドレス位置に書き込む(ステップS126)。
そして、メモリM7から絵柄面積率差用判断基準値ΔSth(正の値)を読み出し(ステップS127)、N番目のインキツボキーの絵柄面積率差ΔSNと絵柄面積率差用判断基準値ΔSth(正の値)とを比較する(図16:ステップS128)。ここで、CPU101は、ΔSN≧ΔSthであった場合(ステップS128のYES)、メモリM5中のカウント値Mに1を加算して(ステップS129)、ステップS130へ進む。これに対し、ΔSN≧ΔSthでなかった場合(ステップS128のNO)、ステップS129を経ずに、直ちにステップS130へ進む。
そして、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS130)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS131)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS132のYES)、ステップS123〜S132の処理動作を繰り返す。これにより、絵柄面積率差ΔSが絵柄面積率差用判断基準値ΔSth以上であるインキツボキーの数がカウント値Mとしてカウントされて行く。
CPU101は、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えると(ステップS132のYES)、メモリM5中のカウント値Mを読み出し(ステップS133)、またメモリM8中のインキツボキーの個数用判断基準値nthを読み出し(ステップS134)、カウント値Mがインキツボキーの個数用判断基準値nth以上であるか否かを確認する(ステップS135)。
〔パターン1(リムービング有りパターン):絵柄面積率差ΔSが絵柄面積率差用判断基準値ΔSth以上であるインキツボキーの数がインキツボキーの個数用判断基準値nth以上ない場合〕
CPU101は、カウント値Mがインキツボキーの個数用判断基準値nth以上でない場合(ステップS135のNO)、前述したパターン1(リムービング有りパターン)の特有の動作(図7(c)〜(f))に入る。例えば、インキツボキーの総数nを30とした場合、インキツボキーの個数用判断基準値nthを28とし、カウント値Mが28以上でなければ、パターン1の特有の動作に入る。
〔インキローラ群の分割〕
この場合、CPU101は、インキ呼び出し装置115に動作停止信号を出力し(図23:ステップS179)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止させる。そして、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に分割信号を出力し(ステップS180)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割させる(図3参照)。
これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mcは、図7(c)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布McBとに分かれる。
〔上流側のローラ小群中のインキの掻き取り〕
次に、CPU101は、メモリM11からプレインキング時の回転速度Vprを読み出し(ステップS181)、原動モータドライバ110にD/A変換器112を介してプレインキング時の回転速度Vprを出力する(ステップS182)。これにより、印刷機が回転し始め、その速度がプレインキング時の回転速度Vprまで上昇する。
そして、CPU101は、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123に着信号を出力する(ステップS183)。これにより、図4に示されるように、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ122が縮退動作し、インキ掻き取りブレード15がローラ6A2の周面に対接し、上流側のローラ小群6A中のインキの掻き取り(インキの除去)が開始される。
CPU101は、この上流側のローラ小群6A中のインキの除去を、印刷機の回転回数がメモリM16中のインキ掻き取り時の回転回数N2に達するまで続ける。すなわち、CPU101は、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123に着信号を出力した後(ステップS183)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(ステップS184)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS185)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114の零からのカウント動作を開始させる。そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114からカウント値を読み込んでメモリM13に記憶し(図24:ステップS186)、メモリM16中のインキ掻き取り時の回転回数N2を読み出し(ステップS187)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がインキ掻き取り時の回転回数N2に達するまで(ステップS188のYES)、ステップS186〜S188の処理動作を繰り返す。
そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がインキ掻き取り時の回転回数N2に達した時点で(ステップS188のYES)、インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ123に脱信号を出力し(ステップS189)、上流側のローラ小群6A中のインキの除去を完了させる。
これにより、図7(d)に示されるように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAがほゞ零となる。この時、下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布は、インキ掻き取り時の回転回数N2により均されて、平坦なインキ膜厚分布McB’となる。
〔次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量の設定〕
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(ステップS190)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS191)、メモリM2のN番目のインキツボキー用のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbを読み出す(ステップS192)。
そして、メモリM17中の絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを読み出し(ステップS193)、この絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを用いて、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbより、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量(次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたN番目のインキツボキーの開き量)θNbを求め、この求めた次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbをメモリM15のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させると共に(ステップS194)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS195)。
そして、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS196)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS197)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS198のYES)、ステップS191〜S198の処理動作を繰り返す。
これにより、インキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の刷版7’の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量θ1b〜θnbが求められ、メモリM15に記憶されて行くと共に、インキツボキー制御装置300−1〜300−nに送信されて行く。
〔インキツボキーの開き量の設定が完了していることの確認〕
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図26:ステップS199)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS200)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS201)。
ここで、N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていなけば(ステップS201のNO)、ステップS199に戻り、メモリM1中のカウント値Nを1として、ステップS199,S200を繰り返す。
N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていれば(ステップS201のYES)、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS202)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS203)、カウント値Nとインキツボキーの総数nとを比較する(ステップS204)。
CPU101は、カウント値Nがインキツボキーの総数nに一致するまで、ステップS200〜S204の処理動作を繰り返す。そして、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えると(ステップS204のYES)、すなわち全てのインキツボキー制御装置300から設定完了信号が送信されてきたことを確認すると、CPU101は、インキツボキーの開き量の設定が完了していると判断し、全てのインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)に、全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信する(ステップS205)。
〔インキローラ群の連結〕
次に、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に連結信号を出力し(ステップS206)、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを連結し、1つのインキローラ群6に戻す(図7(e))。
〔リムービング有りのプレインキング(インキ膜厚分布の形成)〕
次に、CPU101は、メモリM12に格納されているインキツボローラの回転量を読み出し(ステップS207)、その読み出したインキツボローラの回転量をインキツボローラ制御装置200に送信する(図27:ステップS208)。 そして、インキツボローラ制御装置200からのインキツボローラの回転量受信完了信号を受けて(ステップS209のYES)、インキ呼び出し装置115に動作信号を出力し(ステップS210)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。CPU101は、このインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を、印刷機の回転回数がメモリM18中のリムービング有りのプレインキング時の回転回数N3に達するまで続ける(ステップS211〜S215)。
すなわち、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(ステップS211)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS212)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114の零からのカウント動作を開始させる。そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114からカウント値を読み込んでメモリM13に記憶し(ステップS213)、メモリM18中のリムービング有りのプレインキング時の回転回数N3を読み出し(ステップS214)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がリムービング有りのプレインキング時の回転回数N3に達するまで(ステップS215のYES)、ステップS213〜S215の処理動作を繰り返す。
これにより、インキローラ群6に次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mdが形成される(図7(f))。
CPU101は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がリムービング有りのプレインキング時の回転回数N3に達すると(ステップS215のYES)、インキ呼び出し装置115に動作停止信号を出力し、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止させる(図28:ステップS216)。
〔インキローラ群の分割(ローラ群再分割)〕
そして、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に分割信号を出力し(ステップS217)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに再分割させる(図3参照)。
これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Meは、図7(g)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布MdAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布MdBとに分かれる。
〔下流側のローラ小群と版胴およびゴム胴とを着状態とする〕
次に、CPU101は、水着ローラの着指令、インキ着ローラの着指令、版胴とゴム胴の着指令を印刷ユニット125に出力する(ステップS218、S219、S220)。すなわち、水着ローラの着指令によって、水着ローラ12を着とし、刷版7’に接した状態とする。また、インキ着ローラの着指令によって、インキ着ローラ6−1〜6−4を着とし、刷版7’に接した状態とする。また、版胴とゴム胴の着指令によって、版胴8とゴム胴9のみを着状態とする。すなわち、ゴム胴9を版胴8に対してのみ着とする。これにより、下流側のローラ小群6Bと版胴8およびゴム胴9とが着状態とされる(図7(h))。
〔版胴・ゴム胴プレインキング(版胴・ゴム胴へのインキの供給)〕
そして、この状態で、CPU101は、印刷機の回転回数がメモリM19中の版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N4に達するまで、印刷機を回転させる(ステップS221(図28)〜S225(図29))。
すなわち、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(ステップS221)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS222)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114の零からのカウント動作を開始させる。そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114からカウント値を読み込んでメモリM13に記憶し(ステップS223)、メモリM19中の版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N4を読み出し(ステップS224)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値が版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N4に達するまで(ステップS225のYES)、ステップS223〜S225の処理動作を繰り返す。
これにより、下流側のローラ小群6B中のインキが版胴8に装着されている刷版7’およびゴム胴9に供給される(図7(i))。この場合、下流側のローラ小群6B中の比較的薄いインキ膜厚分布MdBのインキのみが刷版7’およびゴム胴9に供給されるものとなり、刷版7’およびゴム胴9におけるインキ膜厚分布が厚くなり過ぎることが防がれる。
〔次の印刷ジョブの印刷(印刷開始)〕
〔インキローラ群の連結〕
CPU101は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値が版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N4に達すると(ステップS225のYES)、インキ呼び出し装置115に動作信号を出力し(ステップS226)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。
そして、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ117に連結信号を出力し(ステップS227)、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを再連結し(図2参照)、1つのインキローラ群6に戻す(図7(j))。
〔給紙&胴入れ〕
そして、CPU101は、メモリM20から印刷速度Vpを読み出し(ステップS228)、原動モータドライバ110にD/A変換器112を介して印刷速度の回転指令を出力し(ステップS229)、印刷機の速度を印刷速度Vpとする。また、給紙装置124に給紙指令を出力し(ステップS230)、印刷機への給紙を開始する。また、胴入れ指令(圧胴とゴム胴の着指令)を印刷ユニット125に出力し(ステップS231)、ゴム胴9を圧胴10に対しても着状態とする。すなわち、版胴8、ゴム胴9および圧胴10間を接触させた胴入れ状態とする(図2参照)。これにより、刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷が開始される。
この場合、次の印刷ジョブの印刷時のインキ膜厚分布(最終的な本刷り時のインキ膜厚分布)は、印刷中に作成される。この際、下流側のローラ小群6Bおよび版胴8およびゴム胴9中のインキ膜厚分布MdB’は薄くなっているため、インキが上流側から下流側に速く流れ、インキローラ群6および版胴8およびゴム胴9に本刷り中のインキ膜厚分布Meが速やかに形成されるものとなる(図7(k))。
〔パターン2(リムービング無しパターン):絵柄面積率差ΔSが絵柄面積率差用判断基準値ΔSth以上であるインキツボキーの数がインキツボキーの個数用判断基準値nth以上ある場合〕
CPU101は、カウント値Mがインキツボキーの個数用判断基準値nth以上であった場合(図16:ステップS135のYES)、前述したパターン2(リムービング無しパターン)の特有の動作(図10(c))に入る。例えば、インキツボキーの総数nを30とした場合、インキツボキーの個数用判断基準値nthを28とし、カウント値Mが28以上であれば、パターン2の特有の動作に入る。
〔各インキツボキーの開き量の絵柄面積率差ΔSに応じた開き量への設定〕
CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図17:ステップS136)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS137)、メモリM6のN番目のアドレス位置より、N番目のインキツボキーの絵柄面積率差ΔSNを読み出す(ステップS138)。
そして、メモリM9中のリムービング無しのプレインキング時の絵柄面積率差−インキツボキー開き量変換テーブルを読み出し(ステップS139)、このリムービング無しのプレインキング時の絵柄面積率差−インキツボキー開き量変換テーブルを用いて、N番目のインキツボキーの絵柄面積率差ΔSNより、リムービング無しのプレインキング時のN番目のインキツボキーの開き量を求め、メモリM10のN番目のアドレス位置に記憶させると共に(ステップS140)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS141)。
そして、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS142)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS143)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS144のYES)、ステップS137〜S144の処理動作を繰り返す。
これにより、インキツボキー4−1〜4−nの絵柄面積率差ΔS1〜ΔSnに応じたリムービング無しのプレインキング時の開き量が求められ、メモリM10に記憶されて行くと共に、インキツボキー制御装置300−1〜300−nに送信されて行く。
〔インキツボキーの開き量の設定が完了していることの確認〕
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図18:ステップS145)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS146)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS147)。
ここで、N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていなけば(ステップS147のNO)、ステップS145に戻り、メモリM1中のカウント値Nを1として、ステップS146,S147を繰り返す。
N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていれば(ステップS147のYES)、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS148)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS149)、カウント値Nとインキツボキーの総数nとを比較する(ステップS150)。
CPU101は、カウント値Nがインキツボキーの総数nに一致するまで、ステップS146〜S150の処理動作を繰り返す。そして、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えると(ステップS150のYES)、すなわち全てのインキツボキー制御装置300から設定完了信号が送信されてきたことを確認すると、CPU101は、インキツボキーの開き量の設定が完了していると判断し、全てのインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)に、全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信する(ステップS151)。
〔リムービング無しのプレインキング(インキ膜厚分布の重畳)〕
次に、CPU101は、メモリM11からプレインキング時の回転速度Vprを読み出し(図19:ステップS152)、原動モータドライバ110にD/A変換器112を介してプレインキング時の回転速度Vprを出力する(ステップS153)。これにより、印刷機が回転し始め、その速度がプレインキング時の回転速度Vprまで上昇する。
また、メモリM12に格納されているインキツボローラの回転量を読み出し(ステップS154)、その読み出したインキツボローラの回転量をインキツボローラ制御装置200に送信する(ステップS155)。 そして、インキツボローラ制御装置200からのインキツボローラの回転量受信完了信号を受けて(ステップS156のYES)、インキ呼び出し装置115に動作信号を出力し(ステップS157)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。CPU101は、このインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を、印刷機の回転回数がメモリM14中のリムービング無しのプレインキング時の回転回数N1に達するまで続ける(ステップS158(図19)〜S162(図20))。
すなわち、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114にリセット信号およびイネーブル信号を出力し(ステップS158)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114へのリセット信号の出力を停止させて(ステップS159)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114の零からのカウント動作を開始させる。そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114からカウント値を読み込んでメモリM13に記憶し(ステップS160)、メモリM14中のリムービング無しのプレインキング時の回転回数N1を読み出し(ステップS161)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がリムービング無しのプレインキング時の回転回数N1に達するまで(ステップS162のYES)、ステップS160〜S162の処理動作を繰り返す。
これにより、インキローラ群6に、前の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたインキ膜厚分布に絵柄面積率差ΔS1〜ΔSnに応じたインキ膜厚分布を重畳したインキ膜厚分布Md’が形成される(図10(c))。すなわち、インキローラ群6のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲に、前の印刷ジョブの刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布に絵柄面積率差ΔS1〜ΔSnに応じたインキ膜厚分布を重畳したインキ膜厚分布Md1’〜Mdn’が形成される。
CPU101は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ114のカウント値がリムービング無しのプレインキング時の回転回数N1に達すると(ステップS162のYES)、インキ呼び出し装置115に動作停止信号を出力し、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止させる(ステップS163)。
〔次の印刷ジョブのインキツボキーの開き量の設定〕
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(ステップS164)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(図21:ステップS165)、メモリM2のN番目のインキツボキー用のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbを読み出す(ステップS166)。
そして、メモリM17中の絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを読み出し(ステップS167)、この絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを用いて、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbより、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量(次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたN番目のインキツボキーの開き量)θNbを求め、この求めた次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbをメモリM15のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させると共に(ステップS168)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS169)。
そして、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS170)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS171)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS172のYES)、ステップS165〜S172の処理動作を繰り返す。
これにより、インキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の次の刷版7’の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量θ1b〜θnbが求められ、メモリM15に記憶されて行くと共に、インキツボキー制御装置300−1〜300−nに送信されて行く。
〔インキツボキーの開き量の設定が完了していることの確認〕
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図22:ステップS173)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS174)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS175)。
ここで、N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていなけば(ステップS175のNO)、ステップS173に戻り、メモリM1中のカウント値Nを1として、ステップS174,S175を繰り返す。
N番目のインキツボキー制御装置300からインキツボキーの開き量の設定完了信号が送信されてきていれば(ステップS175のYES)、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS176)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS177)、カウント値Nとインキツボキーの総数nとを比較する(ステップS178)。
CPU101は、カウント値Nがインキツボキーの総数nに一致するまで、ステップS174〜S178の処理動作を繰り返す。そして、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えると(ステップS178のYES)、すなわち全てのインキツボキー制御装置300から設定完了信号が送信されてきたことを確認すると、CPU101は、インキツボキーの開き量の設定が完了したと判断し、ステップS217(図28)へ進み、前述したパターン1の場合と同様にして、「インキローラ群の分割」、「下流側のローラ小群と版胴およびゴム胴との着」、「版胴・ゴム胴プレインキング」、〔インキローラ群の連結〕、〔給紙&胴入れ〕の処理動作を経て(ステップS218〜S231)、刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する(図10(d)〜(h))。
〔実施の形態2:インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量とする例〕
実施の形態1では、インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を刷版の絵柄面積率とするようにしたが、実施の形態2では刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量とする。
図30および図31に実施の形態2におけるメモリ126の内容を分割して示す。なお、実施の形態2の印刷ジョブ切替制御装置の構成は、図1に示した印刷ジョブ切替制御装置100の構成と同じであるので、この印刷ジョブ切替制御装置100の構成を流用する。
メモリ126にはメモリM31〜M51が設けられる。メモリM31にはカウント値Nが記憶される。メモリM32には次の印刷ジョブの刷版のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1b〜Snbが記憶される。メモリM33には前の印刷ジョブの刷版のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率S1a〜Snaが記憶される。メモリM34には各印刷ユニットのインキツボキーの総数nが記憶される。メモリM35にはカウント値Mが記憶される。メモリM36には絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルが記憶される。メモリM37には前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量θ1a〜θnaが記憶される。メモリM38には次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量θ1b〜θnbが記憶される。メモリM39には次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量θ1b〜θnbから前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキー4−1〜4−nの開き量θ1a〜θnaを減算した値がインキツボキー4−1〜4−nの開き量差Δθ1(Δθ1=Δθ1b−Δθ1a)〜Δθn(Δθn=Δθnb−Δθna)として記憶される。メモリM40にはインキツボキーの開き量差用判断基準値Δθthが記憶される。
メモリM41にはインキツボキーの個数用判断基準値nthが記憶される。メモリM42にはリムービング無しのプレインキング時のインキツボキーの開き量差−インキツボキー開き量変換テーブルが記憶される。メモリM43にはリムービング無しのプレインキング時のインキツボキー4−1〜4−nの開き量が記憶される。メモリM44にはプレインキング時の印刷機の回転速度Vprが記憶される。メモリM45にはインキツボローラの回転量が記憶される。メモリM46には印刷機の回転回数カウント用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM47にはリムービング無しのプレインキング時の印刷機の回転回数N1が記憶される。メモリM48にはインキ掻き取り時の印刷機の回転回数N2が記憶される。メモリM49にはリムービング有りのプレインキング時の印刷機の回転回数N3が記憶される。メモリM50には版胴・ゴム胴プレインキング時の印刷機の回転回数N4が記憶される。メモリM51には印刷速度Vpが記憶される。
この実施の形態2の印刷ジョブ切替制御装置100のCPU101が実行する印刷ジョブ切替動作のフローチャートを図32〜図48に分割して示す。ステップS301(図32)〜S320(図34)の処理動作は実施の形態1のステップS101(図12)〜S120(図14)の処理動作と同じであるので説明は省略する。
CPU101は、印刷ジョブ切替開始スイッチ108がオンとされると(ステップS320のYES)、メモリM35中のカウント値Mを0とし(ステップS321)、メモリM31中のカウント値Nを1とし(図35:ステップS322)、メモリM31中のカウント値Nを読み出し(ステップS323)、メモリM33のN番目のアドレス位置より前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNaを読み出す(ステップS324)。
そして、メモリM36中の絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを読み出し(ステップS325)、絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを用いて、前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNaより、前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量(前の印刷ジョブの刷版7の絵柄に応じたN番目のインキツボキーの開き量)θNaを求め、メモリM37のN番目のアドレス位置に記憶させる(ステップS326)。
また、メモリM32のN番目のアドレス位置より次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbを読み出し(ステップS327)、絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを用いて、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbより、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量(次の印刷ジョブの刷版7’の絵柄に応じたN番目のインキツボキーの開き量)θNbを求め、メモリM38のN番目のアドレス位置に記憶させる(ステップS328)。
そして、CPU101は、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbから前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNaを減算して、N番目のインキツボキーの指標値差として開き量差ΔθN(Δθ=θNb−θNa)を求め、この求めたN番目のインキツボキーの開き量差ΔθNをメモリM39のN番目のアドレス位置に書き込む(ステップS329)。
そして、メモリM40からインキツボキーの開き量差用判断基準値Δθth(正の値)を読み出し(図36:ステップS330)、N番目のインキツボキーの開き量差ΔθNとインキツボキーの開き量差用判断基準値Δθth(正の値)とを比較する(ステップS331)。ここで、CPU101は、ΔθN≧Δθthであった場合(ステップS331のYES)、メモリM35中のカウント値Mに1を加算して(ステップS332)、ステップS333へ進む。これに対し、ΔθN≧Δθthでなかった場合(ステップS332のNO)、ステップS332を経ずに、直ちにステップS333へ進む。
そして、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS333)、メモリM34からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS334)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS335のYES)、ステップS323〜S335の処理動作を繰り返す。これにより、開き量差Δθがインキツボキーの開き量差用判断基準値Δθth以上であるインキツボキーの数がカウント値Mとしてカウントされて行く。
CPU101は、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えると(ステップS335のYES)、メモリM35中のカウント値Mを読み出し(ステップS336)、またメモリM41中のインキツボキーの個数用判断基準値nthを読み出し(ステップS337)、カウント値Mがインキツボキーの個数用判断基準値nth以上であるか否かを確認する(ステップS338)。
CPU101は、カウント値Mがインキツボキーの個数用判断基準値nth以上でない場合(ステップS338のNO)、リムービングが必要であると判断し、前述したパターン1(リムービング有りパターン)の特有の動作(図7(c)〜(f))を行い(ステップS380(図43)〜S415(図47))、カウント値Mがインキツボキーの個数用判断基準値nth以上である場合(ステップS338のYES)、リムービングは必要ではないと判断し、前述したパターン2(リムービング無しパターン)の特有の動作(図10(c))を行う(ステップS339(図44)〜S379(図42))。
なお、パターン1(リムービング有りパターン)の特有の動作において、ステップS393では、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbをメモリM38から読み出すようにする。すなわち、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbは先のステップS328ですでに求められているので、この求められている次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbをメモリM38から読み出して使用する。
他は、実施の形態1で説明したステップS179(図23)〜S216(図28)の処理動作と同じであるので、ステップS380〜S415の処理動作の説明は省略する。
また、パターン2(リムービング無しパターン)の特有の動作において、ステップS341(図37)では、メモリM39のN番目のアドレス位置より、N番目のインキツボキーの開き量差ΔSNを読み出す。そして、メモリM42中のリムービング無しのプレインキング時のインキツボキーの開き量差−インキツボキーインキツボキー開き量変換テーブルを読み出し(ステップS342)、このリムービング無しのプレインキング時のインキツボキーの開き量差−インキツボキーインキツボキー開き量変換テーブルを用いて、N番目のインキツボキーの開き量差ΔθNより、リムービング無しのプレインキング時のN番目のインキツボキーの開き量を求め、メモリM43のN番目のアドレス位置に記憶させると共に(ステップS343)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS344)。
そして、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS345)、メモリM34からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS346)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS347のYES)、ステップS340〜S347の処理動作を繰り返す。これにより、インキツボキー4−1〜4−nの開き量差Δθ1〜Δθnに応じたリムービング無しのプレインキング時の開き量が求められ、メモリM43に記憶されて行くと共に、インキツボキー制御装置300−1〜300−nに送信されて行く。
また、ステップS369(図41)では、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbをメモリM38から読み出すようにする。すなわち、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbは、すでに求められてメモリM38に格納されているので、メモリM38から読み出して使用する。
他は、実施の形態1で説明したステップS136(図17)〜S178(図22)の処理動作と同じであるので、ステップS339〜S379の処理動作の説明は省略する。
このようにして、パターン1(リムービング有りパターン)の特有の動作(図7(c)〜(f))を行った後(ステップS380〜S415)、あるいはパターン2(リムービング無しパターン)の特有の動作(図10(c))を行った後(ステップS339〜S379)、CPU101は、「インキローラ群の分割」、「下流側のローラ小群と版胴およびゴム胴との着」、「版胴・ゴム胴プレインキング」、〔インキローラ群の連結〕、〔給紙&胴入れ〕の工程を経て(ステップS416(図47)〜S430(図48))、刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する(図7(g)〜(k)、図10(d)〜(h))。
〔インキツボローラ制御装置〕
図49にインキツボローラ制御装置200の内部構成の概略を示す。インキツボローラ制御装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、インキツボローラ駆動用モータ204、インキツボローラ駆動用モータドライバ205、インキツボローラ駆動用モータ用ロータリーエンコーダ206、入出力インターフェイス(I/O,I/F)207,208、メモリ209,210を備えており、インターフェイス207を介して印刷ジョブ切替制御装置100と接続されている。メモリ209には受信したインキツボローラの回転量が記憶される。メモリ210には目標とするインキツボローラの回転量が記憶される。
CPU201は、印刷ジョブ切替制御装置100よりインキツボローラの回転量が送られてくると(図50:ステップS501のYES)、その受信した回転量をメモリ209に記憶する(ステップS502)。また、印刷ジョブ切替制御装置100に、インキツボローラの回転量受信完了信号を送信する(ステップS503)。また、受信したインキツボローラの回転量を目標とするインキツボローラの回転量(目標回転量)としてメモリ210に記憶する(ステップS504)。そして、メモリ210から目標回転量を読み出し(ステップS505)、この目標回転量より目標とするインキツボローラ駆動用モータ204の回転速度を演算し(ステップS506)、インキツボローラ駆動用モータドライバ205へ送り、インキツボローラの回転量を目標回転量に合わせ込む(ステップS507)。
〔インキツボキー制御装置〕
図51にインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)の内部構成の概略を示す。インキツボキー制御装置300は、CPU301、RAM302、ROM303、インキツボキー駆動用モータ304、インキツボキー駆動用モータドライバ305、インキツボキー駆動用モータ用ロータリーエンコーダ306、カウンタ307、入出力インターフェイス(I/O,I/F)308,309、メモリ310〜313を備えており、インターフェイス308を介して印刷ジョブ切替制御装置100と接続されている。メモリ310には受信したインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ311には目標とするインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ312にはカウンタ307のカウント値が記憶される。メモリ313には現在のインキツボキーの開き量が記憶される。
CPU301は、印刷ジョブ切替制御装置100よりインキツボキーの開き量が送られてくると(図52:ステップS601のYES)、その受信した開き量をメモリ310に記憶するとともに(ステップS602)、受信したインキツボキーの開き量を目標とする開き量としてメモリ311に記憶する(ステップS603)。
そして、カウンタ307からカウント値を読み取ってメモリ312に記憶し(ステップS604)、この読み取ったカウンタ307のカウント値より現在のインキツボキーの開き量を求めてメモリ313に記憶し(ステップS605)、メモリ311から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS606)、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じであれば(ステップS607のYES)、直ちにステップS616(図53)へ進み、印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する。
現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じでない場合には(ステップS607のNO)、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じになるまでインキツボキー駆動用モータ304を駆動した後(ステップS608〜S615(図53))、印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する(ステップS616)。
すなわち、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量よりも小さい場合には(ステップS608のYES)、インキツボキー駆動用モータドライバ305に正転指令を送り(ステップS609)、カウンタ307よりカウント値を読み出して(ステップS611)、そのカウント値より現在のインキツボキーの開き量を演算し(ステップS612)、メモリ311から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS613)、現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致するまで(ステップS614のYES)、ステップS611〜S614の処理動作を繰り返す。
また、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量よりも大きい場合には(ステップS608のNO)、インキツボキー駆動用モータドライバ305に逆転指令を送り(ステップS610)、カウンタ307よりカウント値を読み出して(ステップS611)、そのカウント値より現在のインキツボキーの開き量を演算し(ステップS612)、メモリ311から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS613)、現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致するまで(ステップS614のYES)、ステップS611〜S614の処理動作を繰り返す。
そして、ステップS614において現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致すれば(ステップS614のYES)、インキツボキー駆動用モータドライバ305に停止指令を出力し(ステップS615)、印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する(ステップS616)。
印刷ジョブ切替制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力すると(ステップS616)、CPU301は、印刷ジョブ切替制御装置100からの全インキツボキーの開き量設定完了信号を受信した時点で(ステップS617のYES)、印刷ジョブ切替制御装置100へのインキツボキーの開き量の設定完了信号の出力を停止する(ステップS618)。
なお、上述した実施の形態では、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに2分割するようにしたが(ローラ6Cも含めれば厳密には3分割)、3分割したり、4分割したりするなど、さらに多くのローラ小群に分割するようにしてもよい。また、その場合、分割されたローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている版胴とを着状態にすればよい。
また、上述した実施の形態では、揺動アーム14を用いてインキローラ群6を分割・連結するようにしたが、インキローラ群6を分割・連結する機構は揺動アームを用いた機構に限られるものでないことは言うまでもない。
また、上述した実施の形態では、版胴8に装着されている刷版7(7’)に供給されたインキをゴム胴9を介して印刷用紙11に転写する例で説明したが、版胴8に装着されている刷版7(7’)に供給されたインキをゴム胴9を介することなく直接印刷用紙11に転写する例においても(図54参照)、同様にして本発明を適用することが可能であり、同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態では、インキローラ群6に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成して行く際に、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割するようにしたが、必ずしも分割するようにしなくてもよい。すなわち、分割・連結する機構のないインキ供給装置に本発明を適用するようにしてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ呼び出しローラ、6…インキローラ群、6−1〜6−4…インキ着ローラ、6A…上流側のローラ小群、6B…下流側のローラ小群、6A1,6A2,6B1、6C…ローラ、7,7’…刷版、8…版胴、9…ゴム胴、10…圧胴、11…印刷用紙(被印刷体)、12…水着ローラ、13…水舟、14…揺動アーム、15…インキ掻き取りブレード、16…インキ受け、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…入力装置、105…表示器、106…出力装置(プリンタ等)、107…印刷停止スイッチ、108…印刷ジョブ切替開始スイッチ、109…印刷機の原動モータ、110…原動モータドライバ、111…原動モータ用ロータリーエンコーダ、112…D/A変換器、113…印刷機の原点位置検出器、114…印刷機の回転回数カウント用カウンタ、115…インキ呼び出し装置、116…ローラ群分割・連結用エアシリンダ、117…ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ、118…水着ローラ着脱用エアシリンダ、119…水着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ、120…インキ着ローラ着脱用エアシリンダ、121…インキ着ローラ着脱用エアシリンダ用バルブ、122…インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ、123…インキ掻き取りブレード着脱用エアシリンダ用バルブ、124…給紙装置、125…印刷ユニット、126…メモリ、127−1〜127−10…入出力インターフェイス(I/O,I/F)、100…印刷ジョブ切替制御装置、200…インキツボローラ制御装置、300(300−1〜300−n)…インキツボキー制御装置。

Claims (18)

  1. インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群に、次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ供給方法において、
    前記各インキツボキーに対応する範囲の次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値から前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を減算した値を各インキツボキーの指標値差として求める指標値差演算ステップと、
    前記指標値差演算ステップによって求められたインキツボキーの指標値差が正方向に所定値以上である前記インキツボキーの数をカウントするカウントステップと、
    前記カウントステップによってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上であった場合、前記各インキツボキーの開き量を前記各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定するリムービング無し時の開量設定ステップと、
    前記リムービング無し時の開量設定ステップによって前記各インキツボキーの開き量が前記各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定された状態で前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に、前記各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布を直接重畳するインキ膜厚分布重畳ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  2. 請求項1に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ膜厚分布重畳ステップは、
    前記インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に前記各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布を直接重畳した後、前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定する
    ことを特徴とするインキ供給方法。
  3. 請求項1又は2に記載されたインキ供給方法において、
    前記カウントステップによってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上でなかった場合、前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するリムービング有り時のローラ群分割ステップと、
    前記リムービング有り時のローラ群分割ステップによって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去するインキ除去ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  4. 請求項3に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ除去ステップによって前記一部のローラ小群内のインキが除去された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結ステップと、
    前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定する印刷開始時の開量設定ステップと、
    前記ローラ群連結ステップによって前記インキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、前記印刷開始時の開量設定ステップによって前記各インキツボキーの開き量が次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  5. 請求項2に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ膜厚分布重畳ステップによって前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布が直接重畳されているインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割ステップと、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にする着ステップと、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、前記着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版に供給するインキ供給ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  6. 請求項4に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ膜厚分布形成ステップによって次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布が形成されているインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割ステップと、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にする着ステップと、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、前記着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版に供給するインキ供給ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  7. 請求項5又は6に記載されたインキ供給方法において、
    前記着ステップは、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とを着状態にし、
    前記インキ供給ステップは、
    前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、前記着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版および前記ゴム胴に供給する
    ことを特徴とするインキ供給方法。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキ供給ステップによるインキの供給後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、前記版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始ステップ
    を備えることを特徴とするインキ供給方法。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
    前記インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値は、前記インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄面積率である、又は前記インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量である
    ことを特徴とするインキ供給方法。
  10. インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群に、次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ供給装置において、
    前記各インキツボキーに対応する範囲の次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値から前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を減算した値を各インキツボキーの指標値差として求める指標値差演算手段と、
    前記指標値差演算手段によって求められたインキツボキーの指標値差が正方向に所定値以上である前記インキツボキーの数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上であった場合、前記各インキツボキーの開き量を前記各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定するリムービング無し時の開量設定手段と、
    前記リムービング無し時の開量設定手段によって前記各インキツボキーの開き量が前記各インキツボキーの指標値差に応じた開き量に設定された状態で前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に、前記各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布を直接重畳するインキ膜厚分布重畳手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  11. 請求項10に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ膜厚分布重畳手段は、
    前記インキローラ群に形成されている前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に前記各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布を直接重畳した後、前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定する
    ことを特徴とするインキ供給装置。
  12. 請求項10又は11に記載されたインキ供給装置において、
    前記カウント手段によってカウントされたインキツボキーの数が所定数以上でなかった場合、前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するリムービング有り時のローラ群分割手段と、
    前記リムービング有り時のローラ群分割手段によって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去するインキ除去手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  13. 請求項12に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ除去手段によって前記一部のローラ小群内のインキが除去された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結手段と、
    前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定する印刷開始時の開量設定手段と、
    前記ローラ群連結手段によって前記インキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、前記印刷開始時の開量設定手段によって前記各インキツボキーの開き量が次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた値に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  14. 請求項11に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ膜厚分布重畳手段によって前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布に各インキツボキーの指標値差に応じたインキ膜厚分布が直接重畳されているインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割手段と、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にする着手段と、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割され、前記着手段によって着状態とされている版胴およびローラ小群を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版に供給するインキ供給手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  15. 請求項13に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ膜厚分布形成手段によって次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布が形成されているインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割手段と、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にする着手段と、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割され、前記着手段によって着状態とされている版胴およびローラ小群を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版に供給するインキ供給手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  16. 請求項14又は15に記載されたインキ供給装置において、
    前記着手段は、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とを着状態にし、
    前記インキ供給手段は、
    前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割され、前記着手段によって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版および前記ゴム胴に供給する
    ことを特徴とするインキ供給装置。
  17. 請求項14〜16の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキ供給手段によるインキの供給後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、前記版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始手段
    を備えることを特徴とするインキ供給装置。
  18. 請求項10〜17の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
    前記インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値は、前記インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄面積率である、又は前記インキツボキーに対応する範囲の刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量である
    ことを特徴とするインキ供給装置。
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