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JP6102021B2 - 電源装置および、これを用いた車両用前照灯装置 - Google Patents

電源装置および、これを用いた車両用前照灯装置 Download PDF

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Description

本発明は、電源装置および、これを用いた車両用前照灯装置に関するものである。
従来、車両に搭載されるバッテリーを電源として、HIDランプやLED等からなる前照灯に点灯電力を供給する電源装置がある。この種の電源装置は、バッテリーからの入力電圧を前照灯に応じた出力電圧に変換して出力する電源回路を備えている。この電源回路は、基板に回路素子が実装されることで構成されており、金属製のケースに収納される(特許文献1参照)。
図13,14を用いて従来の電源装置の構成について説明する。
従来の電源装置は、箱状のケースボディ101と、ケースボディ101に収納される基板102と、基板102に実装される回路素子103と、ケースボディ101の開口を閉塞する取付フランジ部104とを主構成とする。
ケースボディ101は、一面が開口した金属製の箱状に形成されている。
基板102は、板状に形成されており、両面に複数の回路素子103が実装されることで、電源回路を構成している。そして、回路素子103が実装された基板102は、ケースボディ101の底面に載置される。
取付フランジ部104は、ケースボディ101の開口を閉塞する板状に形成されている。
このような構成の電源装置は、車両の灯具に取り付けられ、バッテリーを電源として前照灯に点灯電力を供給する。
ここで、電源装置が動作して前照灯に電力を供給している際、回路素子103から熱が発生する。そこで、従来の電源装置では、図14に示すように、ケースボディ101に凹凸部101aを形成することで、回路素子103で発生する熱を放熱している。
基板102の裏面に、トランジスタや大型ダイオード等の比較的発熱量の大きい回路素子103を実装し、この回路素子103を包囲するような凹凸部101aをケースボディ101の底面に設けている。この凹凸部101aによって、発熱量の大きい回路素子103とケースボディ101とが近接し、回路素子103で発生する熱をケースボディ101に放熱することができる。
特開2002−367413号公報
近年、自動車の燃費向上対策として、自動車部品の軽量化が望まれている。しかし、ケースボディ101に凹凸部101aを設けるためには、ケースボディ101をダイカストで成形する必要がある。ダイカストを用いて凹凸部101aなどの複雑な形状を成形する場合、成形時に巣(穴)が発生するおそれがある。巣発生時の安全性を考慮してケースボディ101を肉厚に成形した場合、本来巣が無ければ不要である余分な厚みになり、電源装置が重たくなるという問題が発生する。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路素子の放熱性を確保しつつ、軽量化することができる電源装置および、これを用いた車両用前照灯装置を提供することにある。
本発明の電源装置は、入力電力を所定の出力電力に変換して負荷に供給する電源回路と、前記電源回路を構成する回路素子が一面にのみ実装される基板と、金属プレス加工で成形され、平面状の底面を有する第1の筐体および、金属プレス加工で成形される第2の筐体を有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが組み合わされることで内部に空間を形成し、当該空間内に前記基板を収納するケースとを備え、前記基板は、前記回路素子が実装されていない他面が前記底面に対向した状態で前記底面に載置されており、前記基板の一面側と他面側とを連通させる連通孔が形成され、前記基板における前記連通孔の内周面及び開口周縁に銅が設けられ、前記連通孔は、前記回路素子が実装されるパッドの下に形成され、前記他面側の前記開口周縁が前記底面に熱的に結合することを特徴とする。
この電源装置において、前記銅は、前記電源回路のグランドに接続され、前記ケースは、アースに接続されていることが好ましい。
この電源装置において、前記第1の筐体は、構造物に固定される固定部を備え、前記固定部は、前記第1の筐体と一体成形されることが好ましい。
この電源装置において、前記第2の筐体は、一面が開口した箱状に形成され、前記第1の筐体は、前記底面に前記第2の筐体の開口端が嵌り込む溝が形成されることが好ましい。
この電源装置において、前記第1の筐体と前記第2の筐体とのうち、いずれか一方に凸部が形成され、他方に前記凸部が貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔から突出した前記凸部塑性変形によって、前記第1の筐体と前記第2の筐体と締結されていることが好ましい。
この電源装置において、前記第1の筐体は、構造物に固定される固定部を有し、前記底面に前記凸部が形成され、前記第2の筐体は、一面が開口した箱状に形成され、前記凸部が貫通する前記貫通孔を有し、前記固定部は、前記第1の筐体と一体成形されており、前記底面に対して前記凸部の突出方向側に形成されることが好ましい。
この電源装置において、前記第1の筐体は、前記底面に前記凸部が形成され、前記第2の筐体は、前記底面に対向し、前記凸部が貫通する前記貫通孔と、冶具によって前記底面に押さえつけられる押さえ部とを有する固定片を備え、前記押さえ部が前記冶具によって前記底面に押さえつけられた状態で、前記貫通孔から突出した前記凸部を塑性変形させて、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを締結することが好ましい。
この電源装置において、前記固定片は、一対の前記押さえ部を有し、前記貫通孔は、一対の前記押さえ部の間に形成されることが好ましい。
本発明の車両用前照灯装置は、入力電力を所定の出力電力に変換して負荷に供給する電源回路と、前記電源回路を構成する回路素子が一面にのみ実装される基板と、金属プレス加工で成形され、平面状の底面を有する第1の筐体および、金属プレス加工で成形される第2の筐体を有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが組み合わされることで内部に空間を形成し、当該空間内に前記基板を収納するケースとを備え、前記基板は、前記回路素子が実装されていない他面が前記底面に対向した状態で前記底面に載置されており、前記基板の一面側と他面側とを連通させる連通孔が形成される電源装置と、記電源装置から電力供給される前照灯とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明では、回路素子の放熱性を確保しつつ、軽量化することができるという効果がある。
本発明の実施形態1の電源装置の分解斜視図である。 同上の外観図である。 (a)(b)同上の基板の拡大図である。 同上の断面拡大図である。 別構成の電源装置の拡大図である。 車両用前照灯装置の断面図である。 車両用前照灯装置のブロック構成図である。 実施形態2の電源装置の外観図である。 同上の第2の筐体6の外観図である。 同上の固定片の拡大図である かしめ固定時の概略図である。 かしめ固定時の概略図である。 従来の電源装置の分解斜視図である。 従来の電源装置のケースボディの外観図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の電源装置1の分解斜視図を図1,外観図を図2に示す。本実施形態の電源装置1は、車両用前照灯装置の灯具に取り付けられ、車両に搭載されるバッテリーを入力電源として前照灯に点灯電力を供給するものである。以下に、電源装置1の構成について説明する。なお、図1における上下左右方向を上下左右方向と規定し、上下左右方向に直交する方向を前後方向と規定して、以下説明する。
本実施形態の電源装置1は、金属製のケース4に回路素子2が実装された基板3が収納されることで構成されている。
基板3は、導体パターンが設けられたガラスエポキシ製のプリント基板で構成されており、矩形板状に形成されている。そして、基板3の上面(一面)にのみ、コンデンサ,抵抗,トランス,制御ICなどの回路素子2が複数実装されている。また、基板3上面の左右方向の略中央における前縁近傍には、電源回路の入出力端子を構成する入出力一体型のコネクタ21が実装されている。コネクタ21は、前面が開口した矩形体状に形成されており、ハーネスを介してバッテリー(図示なし)および前照灯(図示なし)に接続された入出力カプラ(図示なし)が接続される。そして、銅の導体パターンで各回路素子2およびコネクタ21が接続されることで、バッテリーから供給される入力電力を所定の点灯電力(出力電力)に変換して前照灯に供給する電源回路を構成している。なお、電源回路の構成は、周知のものであるので説明を省略する。
ここで、基板3の一部拡大図を図3(a)(b)に示す。なお、図3(a)は、回路素子2実装前における基板3の一部拡大図であり、図3(b)は、回路素子2実装後における基板3の一部拡大図である。基板3に設けられた導体パターン31には、放熱用のビア32(連通孔)が複数形成されている。ビア32は、基板3の上面側と下面側とを連通している。なお、図3(a)(b)における導体パターン31aは、電源回路のグランドパターンであり、回路素子2のグランド端子がはんだ付けされるパッド31bが設けられている。パッド31bは、基板3の表面(上面)に露出した導体パターン(銅)にはんだが塗布されることで形成されており、パッド31bの下にもビア32が形成されている。
そして、回路素子2,コネクタ21が実装された基板3は、ケース4に収納される。ケース4は、金属製材料で形成されており、基板3が載置される第1の筐体5と、第1の筐体5の上方を囲う第2の筐体6とが組み合わされることで構成される。
第1の筐体5は、金属製の板材を金属プレス加工することで成形されており、基板3が載置される平板状の底面51と、電源装置1(ケース4)を車両(灯具)に固定するステイ部52a,52bとで構成される。
底面51は、基板3より広い略矩形板状に形成されており、上面が基板3の下面(他面)と対向するように、基板3が載置される。
基板3には、左前方の隅近傍および、右後方の隅近傍に、位置決め用の挿通孔33が形成されている。そして、底面51には、基板3の挿通孔33と対向する位置に、上方に向かって突出した円柱形状の凸部511が形成されている。また、凸部511の根元周縁部には、凸部511よりも径が大きいフランジ512が形成されている。
また、基板3には、左後方の隅近傍および、右前方の隅近傍に、基板固定用のネジ53が挿通する挿通孔34が形成されている。そして、底面51には、基板3の挿通孔34と対向する位置に、ネジ53が締結(螺合)されるネジ孔513が形成されている。ネジ孔513は、バーリング・タップ加工で形成されており、図4に示すように底面51の下面におけるネジ孔513の周縁部にフランジ515が形成されている。このフランジ515によって、ネジ53とネジ孔513との接触面積が確保され、ネジ53の抜け止めがなされる。また、底面51の上面におけるネジ孔513の周縁部には、フランジ514が形成されている。なお、フランジ512とフランジ514の高さ(上下方向の寸法)は、略同じに形成されている。
そして、基板3は、挿通孔33に凸部511が挿通し、挿通孔33,34の周縁部がフランジ512,514と接触した状態で底面51に載置され、ネジ53がネジ孔513に締結されることで底面51に固定される。
また、第2の筐体6は、金属製の板材を金属プレス加工することで成形されており、下面が開口した矩形箱状に形成されている。第2の筐体6は、開口形状が基板3より広い矩形状に形成されており、第1の筐体5の底面51の上方を囲うように取り付けられる。これにより、第2の筐体6の開口が第1の筐体5の底面51で閉塞され、第1の筐体5と第2の筐体6とで囲われた矩形体状のケース4内の空間に、基板3が収納される。
また、第1の筐体5の底面51における、前縁の左右方向略中央に矩形状の切り欠き517が形成されている。また、第2の筐体6の前面には、左右方向略中央に下端から上端まで連続した矩形状の切り欠き61が形成され、第2の筐体6の上面には、切り欠き61に連続した矩形状の切り欠き62が形成されている。この切り欠き517,61,62によって、基板3に実装されたコネクタ21をケース4から露出させることができ、基板3をケース4に収納した状態で入出力カプラ22の着脱が可能となる。
また、第1の筐体5の底面51には、第2の筐体6の下縁6a(開口端)と対向する位置(基板3の周囲)に矩形枠状の溝516が形成されている。そして、図4に示すように、第1の筐体5と第2の筐体6とを組み合わせる際に、溝516に第2の筐体6の下縁6aが嵌り込むことで、第1の筐体5に対する位置決めがなされる。
また、第1の筐体5の底面51における四隅(左前方,左後方,右前方,右後方)それぞれの近傍にダボ(凸部)518が形成されている。各ダボ518は、溝516の外側において、上方に突出する円柱状に形成されている。また、第2の筐体6の前面,後面それぞれの左下隅,右下隅近傍に、上下方向を厚み方向とする矩形板状の固定片63が形成され、固定片63にはダボ518と対向する位置に円形の貫通孔64が形成されている。そして、第1の筐体5と第2の筐体6とを組み合わせる際に、貫通孔64にダボ518が貫通し、貫通孔64から上方に突出したダボ518の先端部をつぶして塑性変形させることで、第1の筐体5と第2の筐体6とを締結する。
次に、電源装置1を車両用前照灯装置の灯具に固定するためのステイ部(固定部)52a,52bについて説明する。第1の筐体5は、金属プレス加工によって底面51とステイ部52a,52bが形成される。ステイ部52aは、底面51の左端から上方に向かって形成され、ステイ部52bは、底面51の右端から上方に向かって形成されている。なお、ステイ部52aとステイ部52bは、左右対称の同一構成であるので、ステイ部52aのみについて説明する。
ステイ部52aは、底面51の左端から上方向に折り曲げられた接続片521と、接続片521の上端から左方向に折り曲げられた第1の固定片522と、第1の固定片522の前端から下方向に折り曲げられた第2の固定片523とで構成されている。
接続片521は、底面51の左端から上方向に折り曲げられており、左右方向を厚み方向とする板状に形成されている。また、接続片521の前端は、上方に向かうにつれて後方に傾斜する傾斜部521aが形成されており、接続片521の上端における前後方向の寸法は、接続片521の下端における前後方向の寸法よりも短く形成されている。なお、図に示すように、接続片521は、第2の筐体6の左面と干渉しないように、やや左方向に傾斜している。
第1の固定片522は、接続片521の上端から左方向に折り曲げられており、上下方向を厚み方向とする矩形板状に形成されている。そして、第1の固定片522は、前後方向に並んだ2つのネジ挿通孔524が形成されている。
第2の固定片523は、第1の固定片522の前端から下方向に折り曲げられており、前後方向を厚み方向とする矩形板状に形成されている。第2の固定片523の上下方向の寸法は、接続片521の上下方向の寸法よりも短く形成されており、第2の固定片523の下端は、底面51よりも上方に位置する。また、第2の固定片523は、ネジ挿通孔525が形成されている。
そして、ネジ挿通孔524またはネジ挿通孔525を介して、固定用のネジ(図示なし)が締結されることで、灯具に電源装置1が固定される。なお、電源装置1が取り付けられる灯具に応じて、ネジ挿通孔524,525のうち少なくとも一方を用いればよい。
本実施形態の電源装置1は、上記構成によって以下の効果を得ることができる。
まず、底面51に載置される基板3は、上面にのみ回路素子2が実装されているため、下面が平面状となり、基板3の下面全体が底面51と近接する。さらに、基板3には放熱用のビア32が複数形成されている。したがって、回路素子2で発生した熱は、基板3およびビア32を介して底面51に効率よく放熱することができ、回路素子2の放熱性を確保することができる。また、図3(a)(b)に示すように、回路素子2が実装されるパッド31bの下にビア32を形成することで、回路素子2の放熱性をさらに向上させることができる。
上記構成によって回路素子2の放熱性を確保することができるので、底面51に、従来のような複雑な形状の放熱用凹凸部を設ける必要がない。したがって、ダイカストではなく金属プレス加工でケース4(第1の筐体5,第2の筐体6)を成形することができ、加工工程が容易となる。さらに、ケース4を金属プレス加工で成形することによって、成形時における巣の発生がないので、ダイカストで成形する場合よりも各面の厚みを薄くすることができるので、電源装置1の軽量化を図ることができる。
また、図5に示すように、フランジ512,514を設けず、基板3の下面全体が底面51に接触するように構成してもよい。これにより、回路素子2で発生した熱が、基板3およびビア32を介して底面51に直接放熱されるため、回路素子2の放熱性を向上させることができる。また、基板3と底面51との間に、熱伝導性樹脂等の放熱部材を介在させることで、基板3と底面51との隙間が低減し、回路素子2の放熱性をさらに向上させることができる。
また、図3(a)(b)に示すように、電源回路のグランドパターンである導体パターン31aに、内周面,開口周縁を銅でメッキしたビア32aを形成してもよい。これにより、基板3の下面全体と底面51とが接触し、ビア32aの銅部分も底面51に接触する(図5参照)。一般的に銅の熱伝導率は高く、回路素子2で発生した熱がビア32aの内周面,開口周縁の銅を介して底面51に放熱されるので、回路素子2の放熱性をさらに向上させることができる。特に、回路素子2が実装されるパッド31bの下に、内周面,開口周縁が銅でメッキされたビア32aを形成し、このビア32が底面51に接触するように構成することで、回路素子2は、はんだとビア32aの銅を介して底面51に接触し、より高い放熱性を得ることができる。なお、この場合、基板3の導体パターン31aとケース4(底面51)とが電気的に接続されることとなる。しかし、ケース4は車体の金属部等のアースに接続され、導体パターン31aは電源回路のグランドパターンであるため、電源回路の動作に影響はない。
さらに、ステイ部52a,52bは、底面51と一体成形されている。すなわち、ステイ部52a,52bによって、第1の筐体5の表面積が増えるので、回路素子2の放熱性が向上する。また、ステイ部52a,52bと底面51とを一体成形することで、ステイ部52a,52bと底面51とを別体に成形する場合に比べて、ケース4を小型化することができる。また、ステイ部52a,52bを、電源装置1(ケース4)よりも温度が低い車両用前照灯装置の金属部品に固定したり、第1の筐体5の一部を、車両用前照灯装置の外に露出させるように構成してもよい。これにより、ケース4(第1の筐体5)が冷却可能となり、回路素子2の放熱性をさらに向上させることができる。
さらに、第1の筐体5の底面51に形成された溝516に、第2の筐体6の下縁6aが嵌め込まれることで、第1の筐体5と第2の筐体6とが組み合わされる。すなわち、底面51に、第2の筐体6の下縁6aが嵌め合わされる溝516が形成されることによって、ケース4の側面から見た場合における、第1の筐体5と第2の筐体6との組み合わせ部分の隙間が低減する。第1の筐体5と第2の筐体6との隙間が低減することによって、電源回路(回路素子2)から発生する不要な輻射ノイズがケース4外に伝播することを防止することができる。これにより、輻射ノイズ対策部品を削減することができるので、電源装置1の小型・軽量化を図ることができる。
さらに、作業台上に載置された第1の筐体5を第2の筐体6で覆い、第1の筐体5の底面51に形成されたダボ518を潰すことで、第1の筐体5と第2の筐体6とをかしめ固定している。すなわち、ダボ518を塑性変形することで、第1の筐体5と第2の筐体6との電気的接続,機械的接続が同時に行われる。これにより、第1の筐体5と第2の筐体6とを締結するために、ネジ等の別部品を使用する必要がないので、部品点数削除および軽量化を図ることができる。さらに、ドライバー等の工具が不要となり、簡易的なプレス冶具で第1の筐体5と第2の筐体6との締結が可能となる。
また、ステイ部52a,52bは、底面51に対して上側に形成されており、第2の固定片523の下端が底面51よりも上方に位置している。これにより、第1の筐体5と第2の筐体6との組み立て作業を行う際に、ステイ部52a,52bによって第1の筐体5が作業台に対して傾くことがなく、4つのダボ518を一工程で均一にかしめ固定することができる。
次に、上述の電源装置1を用いた車両用前照灯装置10の構成について説明する。図6に、車両用前照灯装置10の概略構成図を示す。
車両用前照灯装置10は、上述の電源装置1と、例えばHIDヘッドランプである前照灯11と、前照灯11を保持するソケット12と、電源装置1,前照灯11,ソケット12を収納する灯体13と、前照灯11を始動させるイグナイタ14とを主構成とする。
灯体13は、前照灯11を交換するための交換孔131aを有する底部131と、底部131の外周縁から前面側(図6の左側)に延設された側部132とで構成されている。底部131には、交換孔131aを塞ぐ着脱自在なキャップ133が取り付けられている。また、灯体13の前面側には、前照灯11からの光を拡散させる透光性材料で形成された灯体レンズ134が取り付けられている。
前照灯11の周囲には、前照灯11からの光を灯体レンズ134へ照射させる反射板15が設けられている。この反射板15は、灯体13の底部131から前面側へ突出した取付台16に固定されている。また、灯体13には、反射板15に結合された光軸調整ねじ17が設けられている。この光軸調整ねじ17の締め付け具合を調整することによって、反射板15の向きを調整し、前照灯11の光軸を調整することができる。
イグナイタ14は、前照灯11の始動時に高電圧パルスを供給する始動回路を備えており、ソケット12と一体に設けられている。
電源装置1は、灯体13の下側の側部132に取り付けられている。また、電源装置1に設けられる入出力一体型のコネクタ21には、第1のハーネス22aおよび第2のハーネス22bが接続された入出力カプラ22が接続される。第1のハーネス22aは、灯体13の底部131に設けられる電源供給口135に接続され、この電源供給口135には、車両に搭載されるバッテリーが接続される。また、第2のハーネス22bは、イグナイタ14に接続されている。そして、電源装置1は、電源供給口135,第1のハーネス22a,入出力カプラ22を介して、バッテリーから12Vの直流電圧が印加される。電源装置1は、回路素子2が基板3に実装されることでインバータ回路として機能する電源回路を備えており、バッテリーから入力される直流電圧を所定の直流電圧に昇圧し、昇圧された直流電圧を交流電圧に変換する。そして、電源装置1は、入出力カプラ22,第2のハーネス22bを介して、交流電圧をイグナイタ14,前照灯11に出力する。
次に、車両用前照灯装置10の動作について説明する。図7に、車両用前照灯装置10のブロック構成図を示す。
前照灯11が点灯していない状態において、前照灯11を点灯させるためのスイッチSW1をオンすることにより、バッテリーE1から第1のハーネス22a,入出力カプラ22を介して電源装置1に12Vの直流電圧が入力される。電源装置1は、12Vの直流電圧を所定の直流電圧に昇圧し、昇圧された直流電圧を交流電圧に変換する。イグナイタ14は、入出力カプラ22,第2のハーネス22bを介して入力される交流電圧から高電圧パルス(25kV)を生成し、ソケット12を介して前照灯11に供給することで前照灯11を始動させる。前照灯11が始動した後、電源装置1は、前照灯11に交流電圧を供給することで、前照灯11の点灯状態を維持する。
ここで、前照灯11の点灯時は、不要な輻射ノイズが発生して大気中に伝搬される。そこで、第2のハーネス22bを用いて電源装置1の電源回路とイグナイタ14との互いのグランドを接続し、このグランドに接続されるグランド接続線を、例えば車体の金属部等のアースに接続することで、大気中への輻射ノイズの伝搬を抑制する。
(実施形態2)
本実施形態の電源装置1の外観図を図8、第2の筐体6の外観図を図9、固定片63の拡大図を図10に示す。本実施形態の電源装置1は、第2の筐体6の固定片63が押さえ部65を有することに特徴を有する。なお、他の構成は実施形態1と同様の構成であり、実施形態1と同一符号を付して説明を省略する。
実施形態1で説明したように、第1の筐体5と第2の筐体6とを締結する場合、まず、貫通孔64にダボ518(凸部)を貫通させる。そして、貫通孔64から上方に突出したダボ518の先端部を、かしめパンチ等のプレス冶具でつぶす(塑性変形させる)ことで、第1の筐体5と第2の筐体6とをかしめ固定(締結)する。しかし、図11に示すように、プレス冶具7がダボ518を押圧してつぶす際に、ダボ518が座屈し、ダボ518の中心付近に膨れが発生するおそれがあった。このとき、ダボ518の膨れにつられて、固定片63が底面51から浮いてしまい、かしめ固定後において、第1の筐体5に対して第2の筐体6ががたつくという問題があった。
そこで、本実施形態の固定片63は、押さえ冶具8によって底面51に押さえつけられる一対の押さえ部65を有する。押さえ部65は、貫通孔64の左右両側に形成され、実施形態1の固定片63に対して左方向,右方向に張り出した矩形状の拡幅部である。したがって、本実施形態の固定片63は、一対の押さえ部65を有することで、基端部(第2の筐体6との接続部)の左右方向の幅に対して、先端部の左右方向の幅が広くなる。
本実施形態の電源装置において、第1の筐体5と第2の筐体6とをかしめ固定する場合、図12に示すように、まず、かしめ装置に設けられる押さえ冶具8によって、押さえ部65が底面51に押さえつけられる。なお、かしめ装置は、一対の押さえ冶具8を備えており、この一対の押さえ冶具8が、貫通孔64の左右両側に形成される一対の押さえ部65を底面51に押さえつける。そして、押さえ部65が底面51に押さえつけられた状態で、かしめ装置のプレス冶具7が降下してダボ518を下方向に押圧することによって、ダボ518がつぶされて塑性変形し、第1の筐体5と第2の筐体6とがかしめ固定される。
このように、本実施形態では、押さえ冶具8によって底面51に押さえつけられる押さえ部65を備えることで、底面51から固定片63が浮き上がることを防止することができる。したがって、かしめ固定後における、第1の筐体5に対する第2の筐体6のがたつきを防止することができる。
また、第1の筐体5に対する第2の筐体6のがたつきを、より確実に防止するためには、プレス冶具7がダボ518を押圧するときに、押さえ冶具8が貫通孔64(ダボ518)により近い箇所を押さえつけることが望ましい。そのためには、まず、押さえ冶具8が貫通孔64の周縁部を含む押さえ部65を底面51に押さえつける。ここで、プレス冶具7につぶされることで放射状に拡がるダボ518のスペースを確保する必要がある。そこで、押さえ冶具8は、押さえ部65への押力を維持した状態で、プレス冶具7が降下するにつれて、ダボ518を中心として互いの押さえ冶具8から離れるように左方向または右方向に移動する。押さえ冶具8が、このように移動することによって、プレス冶具7につぶされることで拡がるダボ518のスペースを確保することができる。
このように、押さえ冶具8が貫通孔64の周縁部を底面51に押さえつけ、さらに拡がるダボ518のスペースを確保するように押さえ冶具8が移動することによって、第1の筐体5に対する第2の筐体6のがたつきを、より確実に防止することができる。
1 電源装置
2 回路素子
3 基板
32 ビア(連通孔)
4 ケース
5 第1の筐体
51 底面
52a,52b ステイ部(固定部)
6 第2の筐体

Claims (9)

  1. 入力電力を所定の出力電力に変換して負荷に供給する電源回路と、
    前記電源回路を構成する回路素子が一面にのみ実装される基板と、
    金属プレス加工で成形され、平面状の底面を有する第1の筐体および、金属プレス加工で成形される第2の筐体を有し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが組み合わされることで内部に空間を形成し、当該空間内に前記基板を収納するケースとを備え、
    前記基板は、前記回路素子が実装されていない他面が前記底面に対向した状態で前記底面に載置されており、前記基板の一面側と他面側とを連通させる連通孔が形成され
    前記基板における前記連通孔の内周面及び開口周縁に銅が設けられ、
    前記連通孔は、前記回路素子が実装されるパッドの下に形成され、前記他面側の前記開口周縁が前記底面に熱的に結合する
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記銅は、前記電源回路のグランドに接続され、
    前記ケースは、アースに接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記第1の筐体は、構造物に固定される固定部を備え、
    前記固定部は、前記第1の筐体と一体成形されることを特徴とする請求項1または2記載の電源装置。
  4. 前記第2の筐体は、一面が開口した箱状に形成され、
    前記第1の筐体は、前記底面に前記第2の筐体の開口端が嵌り込む溝が形成されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記第1の筐体と前記第2の筐体とのうち、いずれか一方に凸部が形成され、他方に前記凸部が貫通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔から突出した前記凸部の塑性変形によって、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが締結されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記第1の筐体は、構造物に固定される固定部を有し、前記底面に前記凸部が形成され、
    前記第2の筐体は、一面が開口した箱状に形成され、前記凸部が貫通する前記貫通孔を有し、
    前記固定部は、前記第1の筐体と一体成形されており、前記底面に対して前記凸部の突出方向側に形成されることを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  7. 前記第1の筐体は、前記底面に前記凸部が形成され、
    前記第2の筐体は、前記底面に対向し、前記凸部が貫通する前記貫通孔と、冶具によって前記底面に押さえつけられる押さえ部とを有する固定片を備え、
    前記押さえ部が前記冶具によって前記底面に押さえつけられた状態で、前記貫通孔から突出した前記凸部を塑性変形させて、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを締結することを特徴とする請求項5または6記載の電源装置。
  8. 前記固定片は、一対の前記押さえ部を有し、
    前記貫通孔は、一対の前記押さえ部の間に形成されることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の電源装置と、
    前記電源装置から電力供給される前照灯とを備えることを特徴とする車両用前照灯装置
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