JP6068745B2 - 粒子状吸水剤及びその製造方法 - Google Patents
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Description
好ましくは、ポリオキシアルキレン単位を有し、
より好ましくは、更にポリシロキサン構造を有し、
更に好ましくは、更にカルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基と、該カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基以外の親水性又は疎水性の官能基とを有する。
好ましくは、表面架橋されており、
より好ましくは、該表面架橋が前記反応性界面活性剤以外の架橋剤又は単量体でなされており、
更に好ましくは、表面架橋剤は多価アルコールまたはその誘導体(アルキレンカーボネート、オキサゾリジノン)であり、得られた吸水剤は反応性界面活性剤に加えてさらに多価アルコールを含む。
好ましくは、吸水剤は反応性界面活性剤に加えてさらにキレート剤を含み、
より好ましくは、該キレート剤の含有量が、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂に対して0.001〜5.0質量%であり、
更に好ましくは、該キレート剤が、窒素原子及び/又はリン原子を有する水溶性有機化合物及び/又はα−ヒドロキシカルボン酸(塩)である。
好ましくは、劣化促進試験における劣化可溶分の増加量が0〜15質量%であり、
更に好ましくは、含水率が1〜20質量%であり、
より更に好ましくは、衝撃試験における粉化率が1.0質量%以下である。
(1−1)「吸水性樹脂」
本発明における「吸水性樹脂」とは、水膨潤性水不溶性の高分子ゲル化剤を意味する。尚、「水膨潤性」とは、ERT442.2−02で規定するCRC(無加圧下吸水倍率)が5[g/g]以上であることをいい、「水不溶性」とは、ERT470.2−02で規定するExtr.(水可溶分)が0〜50質量%であることをいう。
本発明における「粒子状吸水剤」は、吸水性樹脂(特にポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂)を主成分とする水性液のゲル化剤をいう。特に本発明では、吸水性樹脂以外に、後述する反応性界面活性剤(又はアミノ基を有する界面活性剤)及び必要により水(1〜20質量%、より好ましくは(3−4)に記載の範囲)を含むゲル化剤である。
本発明における「粒子」とは、流動性のある粉末を指し、好ましくはERT420.2−02で規定するPSD(篩分級による粒度分布)が測定可能である状態の粉末をいう(尚、好適な粒度の範囲は(3−3)にて後述する)。従って、上記(1−1)で説明した「吸水性樹脂粉末」等も本定義に照らせば「粒子」となるが、本発明では表面架橋の有無を区別するため、異なった表現を採用する。
本発明における「ポリアクリル酸(塩)」とは、任意にグラフト成分を含み、繰り返し単位として、アクリル酸及び/又はその塩(以下、アクリル酸(塩)と称する)の繰り返し単位を主成分とする重合体を意味する。
「EDANA」は、欧州不織布工業会(European Disposables and Nonwovens Associations)の略称であり、「ERT」は、欧州標準(略世界標準)である吸水性樹脂の測定方法(EDANA Recommended Test Methods)の略称である。尚、本発明においては、特に断りのない限り、ERT原本(公知文献:2002年改定)に準拠して測定している。
「CRC」は、Centrifuge Retention Capacity(遠心分離機保持容量)の略称であり、無加圧下吸水倍率(以下、「吸水倍率」と称することもある)を意味する。具体的には、不織布袋中の0.200gの吸水性樹脂を、大過剰の0.9質量%塩化ナトリウム水溶液に対して30分間自由膨潤させた後、さらに遠心分離機で水切りした後の吸水倍率(単位;[g/g])である。
「AAP」は、Absorption Against Pressureの略称であり、加圧下吸水倍率を意味する。具体的には、0.900gの吸水性樹脂を、0.9質量%塩化ナトリウム水溶液に対して1時間、2.06kPa(0.3psi、21[g/cm2])での荷重下で膨潤させた後の吸水倍率(単位;[g/g])である。尚、ERT442.2−02では、Absorption Under Pressureと表記されているが、実質的に同一内容である。
「PSD」は、Particle Size Distributionの略称であり、篩分級により測定される粒度分布を意味する。尚、質量平均粒子径(D50)及び粒子径分布幅は欧州特許第1594556号に記載された「(1) Average Particle Diameter and Distribution of Particle Diameter」と同様の方法で測定する。
本発明における「表面処理」とは、表面架橋を含む上位概念であり、吸水性樹脂粉末(吸水性樹脂前駆体、ベースポリマー)の表面に添加剤を添加・混合する処理、被覆処理、不飽和単量体等を重合することによってコア−シェル構造を形成する処理や、表面架橋剤によって吸水性樹脂粉末の表面を架橋する処理をいう。
本明細書において、範囲を示す「X〜Y」は、「X以上、Y以下」であることを意味する。また、質量の単位である「t(トン)」は、「Metric ton(メトリック トン)」であることを意味し、さらに、特に注釈のない限り、「ppm」は「質量ppm」又は「質量ppm」を意味する。また、本明細書において、「質量」と「重量」、「質量%」と「重量%」、及び「質量部」と「重量部」は同義語であり、物性等の測定に関しては特に断りがない場合は室温(20〜25℃)/相対湿度40〜50%で測定する。さらに、「〜酸(塩)」は「〜酸及び/又はその塩」を意味し、「(メタ)アクリル」は「アクリル及び/又はメタクリル」を意味する。
本発明の粒子状吸水剤の製造方法は、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂を主成分とする吸水剤の製造方法であって、表面架橋時又は表面架橋後の吸水剤に対して、カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基を含む反応性界面活性剤を添加する工程を含むことを特徴とする、粒子状吸水剤の製造方法を提供する。
(2−1−1)重合工程
(不飽和単量体)
本発明では課題(目的の諸物性)を解決するためにポリアクリル酸(塩)系架橋重合体の一種又は二種以上(混合物)が吸水性樹脂として用いられ、単量体としてアクリル酸(塩)を主成分として用いることが好ましいが、アクリルアミドやアクリロニトリル等重合後の加水分解でポリアクリル酸を生成する単量体を使用してもよく、アクリル酸(塩)以外の単量体(以下、「他の単量体」と称する)を共重合成分として用いてもよい。また、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂は単品でもよく、中和率や粒度や架橋密度の異なる複数の吸水性樹脂を混合してもよく、必要によりポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂以外の吸水性樹脂、例えば、ポリアミン架橋体系吸水性樹脂を併用して混合物としてもよい。
本発明における吸水性樹脂は、上記(1−1)で定義された「水膨潤性」及び「水不溶性」を有していれば、その内部に架橋構造(後述の表面架橋(二次架橋)に対して内部架橋)を有していると考えられる。したがって、不飽和単量体の自己架橋によっても得られるが、好ましくは不飽和単量体と内部架橋剤との共重合又は反応によって得られる吸水性樹脂がよい。尚、内部架橋剤としては、一分子内に二つ以上の重合性不飽和基、又は二つ以上の反応基を有する化合物が挙げられる。
本発明の重合工程において使用される重合開始剤は、重合形態によって適宜選択され、特に限定されないが、例えば、光分解型重合開始剤、熱分解型重合開始剤、レドックス系重合開始剤等が挙げられる。
本発明における上記不飽和単量体の重合方法については、特に限定されず、実質的に無溶媒であるバルク重合や沈澱重合で行うこともできるが、得られる吸水性樹脂及び粒子状吸水剤の吸水性能、さらには含水ゲル状架橋重合体の吸水性能、その他重合制御の容易性等の観点から、不飽和単量体を水溶液として重合を行う重合方法、特に、噴霧重合や液滴重合、水溶液重合、逆相懸濁重合が好ましく採用される。尚、上述した不飽和単量体には他の単量体、内部架橋剤を含むものとする。
重合中或いは重合後のゲルは重合時の除熱や乾燥効率のために、必要よりニーダーやミートチョパー等で細粒化される。含水ゲルの質量平均粒子径(D50)は、0.5〜4mmが好ましく、0.3〜3mmがより好ましく、0.5〜2mmがさらに好ましい。尚、質量平均粒子径は特開2000−63527号公報の段落〔0091〕に記載の湿式分級方法を用いて測定することができる。
本発明における乾燥方法として、目的の含水率を得ることができれば、特に限定されず、種々の方法を採用することができる。具体的には、加熱乾燥、熱風乾燥、減圧乾燥、赤外線乾燥、マイクロ波乾燥、疎水性有機溶媒での共沸脱水乾燥、高温の水蒸気を用いた高湿乾燥等が挙げられる。
上記重合工程が逆相懸濁重合の場合、重合時に粒子径の制御が行われるため、粉砕工程は任意であるが、必要に応じて、粉砕或いは凝集物の解砕(凝集をほぐす操作)を行ってもよい。また、上記重合工程が水溶液重合の場合、重合時や重合後のゲル解砕の程度によって乾燥後の粉砕工程を省略することもできるが、好ましくはさらに粉砕及び分級を行う。
本発明では、得られる吸水剤の食塩水垂直吸収指数を高く制御するために、吸水性樹脂は、
好ましくは、表面架橋されており、
より好ましくは、該表面架橋が前記反応性界面活性剤以外の架橋剤又は単量体で行われ、
更に好ましくは、表面架橋剤は多価アルコールまたはその誘導体(好ましくはアルキレンカーボネートまたはオキサゾリジオン)であり、得られた吸水剤は反応性界面活性剤に加えてさらに多価アルコールを含む。
本発明で使用される表面架橋剤は、得られる吸水性樹脂粒子及び粒子状吸水剤の物性を向上させる表面架橋剤であれば、特に限定されないが、吸水性樹脂の官能基であるカルボキシル基と共有結合又はイオン結合、特に共有結合する表面架橋剤(別称;有機表面架橋剤)が好ましく、例えば、多価アルコール化合物、エポキシ化合物、多価アミン化合物、多価アミン化合物とハロエポキシ化合物との縮合物、オキサゾリン化合物、モノオキサゾリジノン化合物、ジオキサゾリジノン化合物、ポリオキサゾリジノン化合物、多価金属塩、アルキレンカーボネート化合物等が挙げられる。尚、これらの表面架橋剤は一種又は二種以上を併用してもよい。表面架橋剤は反応性界面活性剤と同じ化合物でもよく、別の化合物でもよいが、好ましくは反応性界面活性剤と別の表面架橋剤が同時又は別途使用される。反応性界面活性剤に対して本発明の表面架橋剤、実質的に界面活性能を有さない化合物、非高分子化合物、アミノ基以外の官能基を有する化合物、非シリコーン系化合物が例示される。
また、上記有機表面架橋剤(共有結合性表面架橋剤)に加えて、イオン結合性表面架橋剤として、多価金属塩、ポリアミンポリマー等を使用することもできる。さらに、上記有機表面架橋剤以外に無機表面架橋剤を使用して通液性等を向上させることもできる。この場合、使用される無機表面架橋剤は、好ましくは2価以上、より好ましくは3価又は4価の多価金属塩(有機塩又は無機塩)若しくは水酸化物が例示できるが、多価金属塩としては、国際公開第2007/121037号、同第2008/09843号、同第2008/09842号、米国特許第7157141号、同第6605673号、同第6620889号、米国特許出願公開第2005/0288182号、同第2005/0070671号、同第2007/0106013号、同第2006/0073969号等に例示された化合物が挙げられる。より具体的には、アルミニウム、ジルコニウム等が挙げられ、乳酸アルミニウム、硫酸アルミニウム等が挙げられる。尚、無機表面架橋剤は有機表面架橋剤と同時又は別途に使用される。
上記各種の表面架橋剤の中でも、吸水性樹脂粒子の諸物性を可能な限り良好とするため、共有結合性の表面架橋剤を用いることが好ましく、さらには、表面処理時の含水率低下を防止する(耐衝撃安定性を高める)ため、低温で反応するエポキシ化合物、ハロエポキシ化合物、オキサゾリジノン化合物がより好ましく、少なくともエポキシ化合物、ハロエポキシ化合物を用いることがさらに好ましい。特に好ましくは、アルキレンカーボネートないし多価アルコールが併用される。
上記表面架橋処理に際しては、上記表面架橋剤と共に、水を用いることが好ましい。このときに使用される水の量は、吸水性樹脂粉末の含水率にもよるが、通常、吸水性樹脂粉末100質量部に対して、0.5〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。尚、表面架橋剤やその水溶液を混合する際には、親水性有機溶媒や第三物質を混合助剤として用いてもよい。
その他助剤(第三物質)として、欧州特許第0668080号明細書に示された無機酸、有機酸、ポリアミノ酸等や、後述する界面活性剤を存在させてもよい。
表面架橋によって好ましくは後述するAAPの範囲に制御されるが、反応性界面活性剤の添加時、添加前または添加後の表面架橋工程によって2.06kPaの荷重下における加圧下吸水倍率(AAP)が20[g/g]以上、さらには、25[g/g]以上、及び/又は、4.83kPaの荷重下における加圧下吸収倍率(AAP)が12[g/g]以上、さらには、15[g/g]以上、よりさらには、20[g/g]以上まで表面架橋される。より好ましい表面架橋後の加圧下吸収倍率は下記の範囲である。
上記表面架橋剤の添加は、種々の手法で行うことができる。例えば、吸水性樹脂粉末が水溶液重合で得られる場合には、乾燥工程中又は乾燥工程後の吸水性樹脂粉末に、特に上記(2−1−4)を経て粒度制御された吸水性樹脂粉末に対して、表面架橋剤を必要に応じて、水及び/又は親水性有機溶媒と予め混合して、吸水性樹脂粉末に滴下混合する方法が好ましく、噴霧する方法がより好ましい。噴霧される液滴の大きさは、体積平均液滴径として0.1〜300μmが好ましく、1〜200μmがより好ましい。
上記表面架橋剤(好ましくはその水溶液)と吸水性樹脂粉末とを混合した後、好ましくは加熱処理が施される。上記加熱処理を行う際の条件は、架橋剤に応じて適宜設定され、例えば、グリシジルエーテル化合物等のエポキシ架橋剤やイオン反応性架橋剤の場合、吸水性樹脂粉末の温度又は加熱処理に用いる熱媒の温度が、好ましくは60〜250℃であり、より好ましくは60〜150℃、さらに好ましくは80〜120℃である。また、上記加熱処理の加熱時間は、好ましくは1分〜2時間である。上記加熱温度と加熱時間との組合せの好ましい例として、180℃で0.1〜1.5時間、100℃で0.1〜1時間を挙げることができる。
上述した表面架橋、特に脱水反応性表面架橋剤(脱水反応性架橋剤)や高温表面架橋(例;150〜250℃)では、得られる吸水性樹脂が高物性(特に、高AAP)ではあるものの、乾燥工程後に存在する吸水性樹脂中の水や、架橋剤の溶媒として吸水性樹脂中に加えた水の殆どが除去される。このため、表面架橋反応後の吸水性樹脂の含水率は、通常0〜5質量%、さらには0〜3質量%、さらには0〜1質量%と低くなる。そのため、一般に高吸水性と高い含水率とは両立しない。それゆえ、従来技術では高温表面架橋後に水を添加する技術も提案されているが、水を加えた場合、吸水性樹脂粒子同士の付着性が発現し、生産プロセスにおいて安定的に生産することが困難である。
(2−2−1)本発明の吸水剤およびその製造方法
本発明の製造方法では、表面架橋と同時又は表面架橋後の吸水性樹脂に対して、反応性界面活性剤を添加する工程をさらに含む。すなわち、本発明の吸水剤の製造方法は下記(1)〜(3)の3つの方法を提供する。
(1)表面架橋時又は表面架橋後の吸水性樹脂(好ましくは特定粒度の吸水性樹脂粉末)に対して、カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基を含む反応性界面活性剤を添加する工程を含むことを特徴とする、粒子状吸水剤の製造方法であり、該反応性界面活性剤は、反応性界面活性剤のHLBが7〜12であることが好ましい。
(2)加圧下吸収倍率が20(g/g)以上の吸水性樹脂(好ましくは特定粒度の吸水性樹脂粉末)に対して、カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基を含むHLBが7〜12の反応性界面活性剤を添加する工程を含むことを特徴とする、粒子状吸水剤の製造方法。
(3)カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基を含むHLBが7〜12の反応性界面活性剤を吸水性樹脂(好ましくは特定粒度の吸水性樹脂粉末)に添加する工程、該添加工程と同時またはその前後に、加圧下吸収倍率が20(g/g)以上となるまでの表面架橋工程を含むことを特徴とする、粒子状吸水剤の製造方法。
(2−2−2)得に好適な反応性界面活性剤 本発明の吸水剤の表面張力を55〜73mN/mに保つため、反応性界面活性剤は、好ましくは、官能基としてアミノ基及び/又はエポキシ基を有し、より好ましくは、分子内に2個以上の官能基を有し、更に好ましくは、高分子化合物である。
好ましくは、ポリオキシアルキレン単位を有し、
より好ましくは、ポリシロキサン構造を有し、
更に好ましくは、カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基と該カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基の親水性又は疎水性の官能基とを有する。
本発明の課題を解決するために、前記反応性界面活性剤の反応性官能基は、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂の不飽和基(2重結合)との反応する官能基でもよいが、該吸水製樹脂のカルボキシル基と反応する官能基が好ましく、反応性の低いヒドロキシルル基以外の官能基がより好ましい。該反応はイオン結合でもよく、共有結合でもよく、共存してもよい。前記反応性官能基として、カルボキシ基と反応する公知の官能基、例えば、エポキシ基、アミノ基、アジリジン基、オキサゾリジン基、アルキレンカーボネート基、オキサゾリン基、など挙げられ、好ましくは、エポキシ基、アミノ基、さらにはアミノ基である。
本発明の課題をより解決するため、反応性界面活性剤のHLBは5〜14が好ましく、6〜12がより好ましく、7〜11が最も好ましい。適宜、疎水基と親水基のバランスを調整して上記HLBの範囲に調整することができる。HLBの範囲が上記から外れる場合、目的とするAnti−Caking性能と20質量%食塩水垂直吸収指数が得られなくなるため好ましくない。
本発明に係る反応性界面活性剤の融点(あるいは有機高分子化合物のTg)は、20〜350℃が好ましく、40〜350℃がより好ましく、50〜350℃がさらに好ましく、60〜350℃がさらにより好ましく、70〜350℃が特に好ましく、80〜350℃が最も好ましい。尚、有機ポリシロキサンは常温で固体でもよいが、好ましくは常温で液体の化合物が使用される。
吸水性樹脂は部分中和されていることが好ましく、反応性界面活性剤との高い反応性および得られた吸水剤の高い表面張力のために、中和率90mol%以下がより好ましく、中和率80mol%以下が更に好ましく、中和率75mol%以下が最も好ましい。また、中和率69mol%以下の場合、アミノ基を有する界面活性剤を用いることで、本発明の第二の形態である吸水剤を提供できる。
本発明の課題をより解決するため、反応性界面活性剤がポリオキシアルキレン単位を有する、ポリオキシアルキレンとしてはオキシエチレン、オキシプロピレン、オキシエチレン・オキシプロピレンのブロック又はランダム共重合体である。
代表的な構造として下記化1,化2に示されるポリシロキシサン、エポキシ基ないしアミノ基含有のポリシロキサン系反応性界面活性剤が好適に使用できる。
本発明の反応性界面活性剤としては上記(A)〜(H)などが好ましくは挙げられ、具体的には下記反応性界面活性剤が好ましく使用できる。
(A)アミン・ポリオキシアルキル変性シリコーンとしては、例えば、側鎖アミノプロピルポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端アミノプロピルポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端アミノプロピルポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖アミノプロピル・側鎖ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、側鎖アミノプロピル・末端ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、末端アミノプロピル・側鎖ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、末端アミノプロピル・末端ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、 側鎖アミノプロピル・両末端ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、両末端アミノプロピル・側鎖ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・側鎖ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・末端ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・側鎖ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・末端ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・両末端ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・側鎖ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖アミノプロピルポリオキシエチレン・オキシプロピレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。
(B)エポキシ・ポリオキシアルキル変性シリコーンとしては、例えば、側鎖ポリオキシエレングリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端ポリオキシエレングリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端ポリオキシエレングリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖ポリオキシエチレングリコール・側鎖プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖ポリオキシエチレングリコール・末端プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端ポリオキシエチレングリコール・側鎖プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端ポリオキシエチレングリコール・末端プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖ポリオキシエチレングリコール・両末端プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端ポリオキシエチレングリコール・側鎖プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサンが挙げられる。
本発明に係る粒子状吸水剤に含まれる反応性界面活性剤の含有量及び/又は吸水性樹脂に添加される添加量は、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂に対して0.0001〜2質量%が好ましく、0.0005〜1.0質量%がより好ましく、0.001〜0.5質量%がさらに好ましく、0.001〜0.2質量%が特に好ましい。
また、上記反応性界面活性剤の添加時期については、表面架橋時もしくは表面架橋後の何れかの工程で添加することができる。
上記反応性界面活性剤は、水や有機溶媒に溶解させて溶液として添加する方法で吸水性樹脂に添加することができ、また、上記反応性界面活性剤が常温ないし加温された状態で液状の場合には、吸水性樹脂に直接、添加する方法も採用することができる。
本発明において、吸水性樹脂と、界面活性剤(あるいはそれらの溶液、分散液等)とを混合する装置としては、特に限定されないが、例えば、円筒型混合機、スクリュー型混合機、スクリュー型押出機、タービュライザー、ナウター型混合機、V型混合機、リボン型混合機、双腕型ニーダー、流動式混合機、気流型混合機、回転円盤型混合機、ロールミキサー、転動式混合機、レディゲミキサー等が挙げられる。また、混合形態としては、連続式、バッチ式、又は、これらの併用を採用することができるが、生産効率の観点から、連続式混合がより好ましい。
上記添加において、吸水性樹脂に界面活性剤、キレート剤等を水溶液や水分散液として添加する場合、吸水性樹脂表面が水の作用によってWetな状態となるが、その後に水が内部に吸収されることで表面がDryな状態となる。ここで、所定時間の放置又は加熱によって粒子表面が乾燥し、粒子同士が軽く凝集することを略して「硬化」又は「硬化工程」と称することもある。さらに、凝集した粒子を「硬化物」と称することもある。よって、界面活性剤、キレート剤等の添加に水を使用する場合、好ましくは所定温度で加熱(例えば40〜150℃)、又は所定時間の室温又は加熱状態での放置(例えば1分〜3時間)を行うことで、硬化工程を経ればよい。硬化工程での凝集(別称;造粒)によって吸水性樹脂微紛の低減も行うことができるので、好ましい。
おむつでの実使用のために、劣化促進試験における劣化可溶分の増加量(劣化可溶分(%)と可溶分(%)との差で規定)が0〜15質量%である。劣化可溶分は国際公開第2005/092956号パンフレットに記載の方法などに準じて、重合時の架橋剤量の増加、連鎖移動剤の使用、無機還元剤の使用、キレート剤の使用などで制御できるが、好ましくはキレートで制御できる。すなわち、本発明の吸水剤及びその製造方法では好ましくは、耐尿性や着色防止の面から、吸水剤は反応性界面活性剤に加えてさらにキレート剤を含む。
前述したように、本発明のキレート剤として、アミノ多価カルボン酸(塩)、有機多価リン酸(塩)、アミノ多価リン酸(塩)が好ましい一例として挙げられるが、さらに、カルボキシル基又はリン酸基を分子内に2個以上、好ましくは3個以上、より好ましくは3〜100個、さらに好ましくは3〜20個、特に好ましくは3〜10個を有するアミノ多価カルボン酸(塩)、有機多価リン酸(塩)又はアミノ多価リン酸(塩)が挙げられる。
本発明の水溶性有機キレート剤として、α−ヒドロキシカルボン酸も好ましい一例として挙げることができる。ヒドロキシカルボン酸は、分子内にヒドロキシル基を有するカルボン酸を指すが、本発明では、α位の炭素にヒドロキシル基が結合したα−ヒドロキシカルボン酸が好ましく使用される。中でも、非高分子α−ヒドロキシカルボン酸等のα−ヒドロキシカルボン酸が好ましく、環状構造や不飽和基を有しない脂肪族のα−ヒドロキシカルボン酸がより好ましい。芳香族のα−ヒドロキシカルボン酸や、環状構造や不飽和基を有する脂肪族のα−ヒドロキシカルボン酸を使用すると、これら自身が酸化反応等によって着色するため、好ましくない。
本発明におけるキレート剤の添加方法は、特許文献32に記載のキレート剤の添加方法がそのまま適用できる。
本発明に係る粒子状吸水剤に含まれるキレート剤の含有量及び/又は吸水性樹脂に添加されるキレート剤の添加量は、本発明の経時着色性や劣化可溶分の増加率等に関する効果が発揮される限り、特に限定されないが、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂に対して0.001〜5質量%が好ましく、0.0025〜5質量%がより好ましく、0.005〜3質量%がさらに好ましい。
おむつ等での実使用のために、好ましくは、含水率が1〜20質量%である。また、好ましくは、衝撃試験における粉化率(後述の衝撃試験前後の150μm通過物(%)の増加量)が0〜1.0質量%以下、さらには下記範囲である。
本発明の粒子状吸水剤の製造方法において、粒子状吸水剤を(3−3)にて後述する粒度に調整するため、必要に応じて、造粒工程、整粒工程、微粉回収工程等の粒度調整工程を適宜行ってもよい。尚、粒度調整工程としては、例えば、米国特許出願公開第2004/181031号、同第2004/242761号、同第2006/247351号等に開示されている工程を採用することができる。
その他、(3−12)にて後述する、不溶性無機微粒子、多価金属塩、無機還元剤等を添加する添加工程が含まれていてもよい。中でも、無機還元剤の添加によって、さらに高度なレベルで粒子状吸水剤の経時的な着色や尿による劣化を抑制し、残存モノマー量を低減することができる。
特許文献5(WO95/033558号),特許文献16(特開平9−136966号),特許文献17(特開2004−99803号)は吸湿時のAnti−Cakingのために、シリコーン系界面活性剤ないし反応性シリコーン化合物などの使用を開示する。また、特許文献18(米国特許6395830号)も吸水速度を押されるために、アミノ変性シリコーン化合物の使用を開示する。特許文献19(特開2004−966803号)もゲル粉砕のために水溶性シリコーンの使用を開示する。
上記製造方法を一例として得られる本発明の粒子状吸水剤は、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂を主成分する粒子状吸水剤であって、吸水剤の表面張力が55mN/m以上、かつ、20質量%食塩水垂直吸収指数が1.5〜10.0[g/g]である。好ましい表面張力や食塩水垂直吸収指数は上記範囲であり、さらに好ましくは吸湿ブロッキング率が0〜40%(さらには0〜30%)である。
上記製造方法を達成手段として、特定の吸水性樹脂にさらに特定構造の反応性界面活性剤(好ましくはアミノ基を有する界面活性剤)を添加することで、本発明に係る粒子状吸水剤の20質量%食塩水垂直吸収指数は、1.5[g/g]以上とされる。
本発明に係る粒子状吸水剤の(衝撃試験後の)吸湿ブロッキング率は、0〜40質量%が好ましく、0〜30質量%がより好ましく、0〜20質量%がさらに好ましく、0〜5質量%が特に好ましく、0〜2質量%が最も好ましい。尚、測定法は(5−9)にて後述するが、従来の吸湿ブロッキング率に比べて、衝撃試験後の評価であることで、従来の測定法とは根本的に思想を異にする。
本発明に係る粒子状吸水剤のうち、粒子径(標準篩で規定)が150μm以上、850μm未満である粒子状吸水剤の割合は、全粒子に対して、95〜100質量%が好ましく、97〜100質量%がより好ましく、98〜100質量%がさらに好ましく、99〜100質量%が特に好ましい。特に通液性等の観点から、本発明に係る粒子状吸水剤は、150μm通過物(粒子径150μm未満の粒子に相当)の量が好ましくは0〜5質量%、より好ましくは0〜3質量%、さらに好ましくは0〜2質量%、特に好ましくは0〜1質量%に制御される。
粒子状吸水剤の含水率は、1〜20質量%、さらには5〜20質量%であり、好ましくは5〜18質量%、より好ましくは6〜18質量%、さらに好ましくは7〜15質量%、特に好ましくは8〜13質量%である。粒子状吸水剤の含水率は(5−5)にて後述する方法(180℃で3時間の乾燥減量)で規定することができる。
本発明に係る粒子状吸水剤の粉化率(衝撃試験後の150μm通過物の増加量)は、0〜1.0質量%が好ましく、0〜0.8質量%がより好ましく、0〜0.6質量%がさらに好ましい。上記粉化率が1.0質量%を超える場合、粒子状吸水剤の輸送中や使用中(例えば、衛生材料へ加工中)に発生する粉塵によって、通液性が低下したり、作業環境の悪化を招来したりするおそれがあるため、好ましくない。粒子状吸水剤の含水率は(5−5)にて後述する方法で規定することができる。
20質量%食塩水垂直吸収指数の向上等のため、本発明においては好ましくは、上記(2−1−5)に記載の方法等によって、粒子状吸水剤中の上記ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂に表面架橋が施されている。
下記(3−8)に記載の劣化可溶分の増加量及び増加率の抑制や着色防止のために、粒子状吸水剤は好ましくはさらにキレート剤を含む。キレート剤の含有量は、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂に対して0.001〜5.0質量%であり、さらには上記(2−4)に記載の範囲である。好ましいキレート剤は上記(2−4)に記載した化合物であり、上記キレート剤が窒素原子及び/又はリン原子を有する水溶性有機キレート剤であるか、又は、上記キレート剤がα−ヒドロキシカルボン酸(塩)である。
本発明に係る粒子状吸水剤は、劣化促進試験における劣化可溶分の増加量及び増加率によって特徴付けられる。尚、劣化促進試験及び劣化可溶分の増加量及び増加率に関する具体的な測定方法は、(5−7)にて後述する。
本発明に係る粒子状吸水剤の無加圧下吸水倍率(CRC)は、10[g/g]以上が好ましく、15[g/g]以上がより好ましく、25[g/g]以上がさらに好ましく、28[g/g]以上がさらにより好ましく、30[g/g]以上が特に好ましく、33[g/g]以上が最も好ましい。また、上限値は、特に限定されないが、60[g/g]以下が好ましく、55[g/g]以下がより好ましく、50[g/g]以下がさらに好ましく、45[g/g]以下が特に好ましい。CRCは(5−1)にて後述する方法で規定することができ、前記(2−1)に記載の重合時の架橋剤量や表面架橋の割合で適宜調整することができる。
本発明に係る粒子状吸水剤は、長鎖アルキル化合物又は有機ポリシロキサンの添加によって、(ダメージや再加湿等による)大幅な物性低下が抑制されるため、高い加圧下吸水倍率が得られる。
本発明に係る粒子状吸水剤の1時間可溶分は、25質量%以下が好ましく、23質量%以下がより好ましく、20質量%以下がさらに好ましく、18質量%以下が特に好ましく、15質量%以下が最も好ましい。尚、下限値は0質量%である、上記1時間可溶分が25質量%を超える場合、吸収体に使用したときに、液の取込速度が遅くなったり吸水倍率が低下したりするため、好ましくない。可溶分は(5−6)にて後述する方法で規定することができ、前記(2−1)に記載の重合時の架橋剤量や表面架橋の割合で適宜調整することができる。
本発明の粒子状吸水剤は、上述した成分(吸水性樹脂、長鎖アルキル化合物又は有機ポリシロキサン、界面活性剤、好ましくはさらにキレート剤や水)以外に、各種の性能を付与するため、不溶性無機微粒子、多価金属塩、無機還元剤等が含まれてもよい。中でも、無機還元剤の添加によって、さらに高度なレベルで粒子状吸水剤の経時的な着色や劣化を抑制することができる。
本発明の粒子状吸水剤は、吸水を目的とした各種用途に用いられ、特にシート状、テープ状に加工される用途に使用される。粒子状吸水剤の加工は、必要に応じて他の基材や接着剤を使用して、圧縮、吸引、接着等の手段によって行われる。具体的には、粒子状吸水剤は、厚さ(Z軸方向)は好ましくは5mm以下、さらには0.1〜4mm、0.3〜3mm程度に加工され、また、縦横(X−Y軸方向)の長さや平面形状は目的に応じて適宜選択され、例えば、面積10cm2〜100m2、長さ1cm〜1000m程度とされる。さらに、シート状、テープ状に加工した後、使用時に裁断してもよい。シート状、テープ状に加工された本発明の吸収体は、止水ゴム、止水テープ、キッチンシート、ペットシート、止血シート、あるいは、紙オムツ、ナプキン等の吸収性物品(最終消費財)に使用することができる。また、本発明の粒子状吸水剤は、耐衝撃性や吸湿流動性に優れるため、吸収体や吸収性物品に使用するときに、吸収性物品の製造工程でのトラブル減少や作業環境の改善が望めると共に、ダメージによる吸水性能の低下が抑えられ、粒子状吸水剤本来の性能を吸収性物品等で十分に発揮することができる。
本発明に係る粒子状吸水剤の無加圧下吸水倍率(CRC)の測定は、ERT441.2−02に準じて行った。
(5−2)加圧下吸水倍率(AAP)
本発明に係る粒子状吸水剤の加圧下吸水倍率(AAP)の測定は、ERT442.2−02に準じて行った。
図2に示す測定装置は、ペトリ皿105内にガラスフィルター(株式会社相互理化学硝子製作所製、細孔直径100〜120μm)106、濾紙107及びプラスチック製で内径60mmの支持円筒100がこの順に載置され、該支持円筒100内にステンレス製400メッシュの金網101、ピストン103及び荷重を掛けるおもり104が挿入されて構成されている。そして、金網101の上に粒子状吸水剤を投入し、当該粒子状吸水剤の上にピストン103及びおもり104を載せた後、ペトリ皿105に0.90質量%(又は20質量%)塩化ナトリウム水溶液108を濾紙107が浸からない程度に入れることによって測定を開始する。つまり、ガラスフィルター106によって吸い上げられた0.90質量%(又は20質量%)塩化ナトリウム水溶液108が濾紙107を濡らしたときから1時間、測定を続ける。測定中、粒子状吸水剤は0.90質量%(又は20質量%)塩化ナトリウム水溶液108を吸収して膨潤ゲル102となり、ピストン103及びおもり104を押し上げる。それゆえ、測定中、膨潤ゲル102(粒子状吸水剤)には常時、ピストン103及びおもり104の荷重が掛かっており、2.06kPaないし4.83kPaの加圧下で0.90質量%(又は20質量%)塩化ナトリウム水溶液108を吸収していることになる。
本発明に係る粒子状吸水剤の20質量%食塩水垂直吸収指数の測定は、上記(5−2)に記載の2.06kPaの荷重下における吸水倍率(AAP)の測定条件を一部変更して行った。
本発明に係る粒子状吸水剤の質量平均粒子径(D50)及び粒度分布の対数標準偏差(σζ)の測定は、欧州特許0349240号に開示されている測定方法に準じて行った。
ここで、X1はR=84.1質量%、X2はR=15.9質量%に相当する粒子径を指す。尚、当該σζは、その値が小さい程、粒度分布が狭いことを意味する。
本発明に係る粒子状吸水剤の含水率の測定は、ERT430.2−02に準じて行った(但し、試料質量及び乾燥温度のみ変更した)。
(5−6)1時間可溶分
本発明における「1時間可溶分」とは、ERT470.2−02で規定されるExt(水可溶分)測定方法で、抽出時間を1時間に変更して得られる水可溶分のことを指す。
尚、単量体平均分子量が未知の場合は、下式6に従って算出される中和率を用いて、単量体平均分子量を算出した。
(5−7)劣化可溶分(劣化促進試験、劣化可溶分の増加量、劣化可溶分の増加率)
本発明における「劣化可溶分」とは、ERT470.2−02で規定されるExt(水可溶分)測定方法で、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液を、0.90質量%塩化ナトリウム水溶液にL−アスコルビン酸を混合した水溶液(劣化試験液)に変更し、60℃、2時間静置した後に1時間攪拌したときの水可溶分をいう。尚、本試験を「劣化促進試験」、得られた劣化可溶分と上記(5−6)にて算出した1時間可溶分との差を「劣化可溶分の増加量」、劣化可溶分と上記(5−6)にて算出した1時間可溶分との比率を「劣化可溶分の増加率」という。
尚、単量体平均分子量が未知の場合は、上記(5−6)にて算出した中和率を用いて、単量体平均分子量を算出した。
(式9) 劣化可溶分の増加率[−] = (劣化可溶分)/(1時間可溶分)
(5−8)粉化率(Dusting Rate)
本発明における「粉化率」とは、粒子状吸水剤を使用したときに発生する微粉量を評価する物性値を指し、下記方法によって求めることができる。
また、これとは別に、下記(5−10)にて規定したP/S試験(衝撃試験)において、振とう時間を30分間から60分間に変更した以外は同様の操作を行い、ダメージが与えられた粒子状吸水剤を得た。そして、得られた粒子状吸水剤について、上記(5−4)に記載の方法に従って粒度分布を測定し、上記式に従って、粒径150μm未満の粒子含有率を求めた。次いで、下式11に従って、粒子状吸水剤の粉化率を求めた。
粉化率は、その値が低い程、粒子状吸水剤が耐衝撃安定性により優れていることを示す。
本発明における「吸湿流動性」とは、衝撃試験後の“吸湿後の粉体流動性”の略称であり、衝撃試験(10分間振とう)後に、粒子状吸水剤を温度25℃、相対湿度90%RHの条件下で放置したときの、ブロッキング、ケーキング、又は粉体としての流動性について評価した物性値を指し、「吸湿ブロッキング率」で判断する。
吸湿ブロッキング率は、その値が低い程(0%に近い程)、粒子状吸水剤が吸湿流動性により優れていることを示す。
本発明における「ペイントシェーカー試験(P/S試験)」とは、粒子状吸水剤に、実機に相当する(実際の製造プラントにおいて受けるプロセスダメージに相当する)プロセスダメージを与える試験を指し、製造プラントにおける空気輸送で粒子状吸水剤が実際に受けるエネルギーに相当するエネルギーを、実験室規模で再現して与える試験である。
十分に洗浄された100 m l のビーカーに、23〜25 ℃ に調整された生理食塩水50ml を入れ、まず、生理食塩水の表面張力を表面張力計(K11 自動表面張力計、KR USS社) を用いて測定した。この測定において表面張力の値が71〜75mN/m の範囲でなくてはならない。次に、23〜25℃ に調整した表面張力測定後の生理食塩水を含んだビーカーに、十分に洗浄された25mm長のフッ素樹脂製回転子、及び吸水剤0.5g を投入し、500r.p.m. の条件で4 分間攪拌した。4 分後、攪拌を止め、含水した吸水剤が沈降した後に、上澄み液の表面張力を再度同様の操作を行い測定した。なお、本発明では白金プレートを用いるプレート法を採用し、プレートは各測定前に十分洗浄し、且つバーナーで加熱洗浄して使用した。
本実施例で得られた粒子状吸水剤8.4[g]及び木材粉砕パルプ12.6[g]を用いて、12cm×38cm、厚さ約5mmの大きさの吸収シート(コア濃度:40質量%)を作成した。次いで、当該吸収シートを平面に拡げ、シートの中央部に樹脂製の円筒(内径25mm、内容積60.3[g/cm2])を置いた。続いて、0.9質量%塩化ナトリウム水溶液60mlを上記円筒内に速やかに注ぎ入れ、注入してから円筒内の液が吸収シートに吸収されて無くなるまでの時間[秒]を計測した。そして、0.9質量%塩化ナトリウム水溶液60mlの注入を計3回行い、それぞれの吸収量(1分間当たりの吸収量)を、下式13に従って算出した。
[製造例]
中和率75モル%のアクリル酸ナトリウム水溶液5500g(単量体濃度35質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(分子量523)2.28g(0.02モル%:対単量体)を溶解し、単量体水溶液(a)を得た後、窒素ガス雰囲気下で30分間脱気した。
CH3−Si(CH3)2−O−〔Si(CH3)2−O〕m−〔Si(CH3)(R)−O−〕n−Si(CH3)3
R=(C2H4O)a(C3H6O)b−NH2
(HLB=10、粘度=4000mm2/s)
からなる反応性界面活性剤(X)を合成した。
未公開の先願特許文献28(PCT/JP2012/058515)の実施例1に従って、以下の比較粒子状吸水剤を作成した。
すなわち、ステアリン酸亜鉛水分散体(ADEKAケミカルサプライ株式会社製;商品名エフコディスパーZD(登録商標)/固形分42.5質量%、界面活性剤を含む)0.706質量部及び水6.254質量部を混合した後、EDTMP・5Na0.04質量部を添加することで、分散液(1)を作成した。
未公開の先願特許文献28(PCT/JP2012/058515)の比較例2に相当する方法を以下に示す。
特許第3169133号に記載された実施例1に相当する方法を以下に示す。すなわち、アミノ変性シリコーン(信越化学株式会社製;KF−888)0.5質量部とメタノール4.5質量部との混合溶液(3)を作成した。次に、前記製造例より得られた吸水性樹脂粒子(A)100質量部に対して、上記混合溶液(3)5.0質量部を攪拌しながら添加し、1分間混合した後、150℃で20分間、加熱処理を行った。その後、目開き850μmのJIS標準篩を通過するまで解砕して粒子状吸水剤(3)を得た。得られた粒子状吸水剤(3)の諸性能を表1に示す。
実施例1で得られた粒子状吸水剤(1)を用いて、上記(5−12)に記載した吸水シートでの評価試験を行った。結果を表2に示す。
比較例1で得られた比較粒子状吸水剤(1)を用いて、上記(5−12)に記載した吸水シートでの評価試験を行った。結果を表2に示す。
表1に示すように、未公開の先願特許文献28(PCT/JP2012/058515)の実施例1に相当する比較例1の比較粒子状吸水剤(1)は、吸湿流動性に優れ、20質量%食塩水垂直吸収指数は高いものの、表面張力が著しく低下する。
101 金網
102 膨潤ゲル
103 ピストン
104 おもり
105 ペトリ皿
106 ガラスフィルター
107 濾紙
108 0.90質量%(又は20質量%)塩化ナトリウム水溶液
Claims (16)
- 界面活性剤を含み、ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂を主成分とする粒子状吸水剤であって、該界面活性剤がカルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基を含む反応性界面活性剤であり、粒子状吸水剤の表面張力が55〜73mN/mで、かつ20質量%食塩水垂直吸収指数が1.5〜10.0[g/g]である粒子状吸水剤の製造方法であって、
表面架橋時又は表面架橋後の吸水性樹脂に対して、カルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基を含む上記反応性界面活性剤を添加する工程を含み、
上記表面架橋に使用される表面架橋剤が多価アルコールを含み、
上記反応性界面活性剤が、(A)アミン・ポリオキシアルキル変性シリコーン及び/又は(B)エポキシ・ポリオキシアルキル変性シリコーンを含むことを特徴とする、粒子状吸水剤の製造方法。
ただし、表面張力は生理食塩水中の吸水剤分散液の表面張力で規定。垂直吸収指数は、2.06kPaの加圧下で内径25.4mm円筒の吸水剤1.0gの20質量%食塩水に対する吸収倍率。 - 上記表面架橋剤が、更に、エポキシ化合物及び/又はハロエポキシ化合物を含む、請求項1に記載の製造方法。
- 上記表面架橋剤が、多価アルコール及びエポキシ化合物である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 上記(A)アミン・ポリオキシアルキル変性シリコーンとして、側鎖アミノプロピルポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端アミノプロピルポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端アミノプロピルポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖アミノプロピル・側鎖ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、側鎖アミノプロピル・末端ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、末端アミノプロピル・側鎖ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、末端アミノプロピル・末端ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、側鎖アミノプロピル・両末端ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、両末端アミノプロピル・側鎖ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル−ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・側鎖ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・末端ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・側鎖ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・末端ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・両末端ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル・側鎖ポリオキシエチレンエーテル変性ポリジメチルシロキサン、又は、側鎖アミノプロピルポリオキシエチレン・オキシプロピレンエーテル変性ポリジメチルシロキサンを使用する、請求項1〜3の何れか1項に記載の製造方法。
- 上記(B)エポキシ・ポリオキシアルキル変性シリコーンとして、側鎖ポリオキシエレングリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端ポリオキシエレングリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、両末端ポリオキシエレングリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖ポリオキシエチレングリコール・側鎖プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖ポリオキシエチレングリコール・末端プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端ポリオキシエチレングリコール・側鎖プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、末端ポリオキシエチレングリコール・末端プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、側鎖ポリオキシエチレングリコール・両末端プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサン、又は、両末端ポリオキシエチレングリコール・側鎖プロピルグリシジルエーテル変性ポリジメチルシロキサンを使用する、請求項1〜5の何れか1項に記載の製造方法。
- 上記反応性界面活性剤のHLBが7〜12である、請求項1〜7の何れか1項に記載の製造方法。
- 上記反応性界面活性剤が分子内に2個以上の官能基を有する、請求項1〜8のいずれか1項に製造方法。
- 上記反応性界面活性剤がカルボキシル基と反応しうる水酸基以外の官能基に加えて、他の親水性又は疎水性の官能基を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の製造方法。
- 上記反応性界面活性剤が上記ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂に対して0.0001〜2.0質量%である、請求項1〜10の何れか1項に記載の製造方法。
- 上記反応性界面活性剤に加えてさらにキレート剤を吸水性樹脂ないしその単量体に混合する、請求項1〜11の何れか1項に記載の製造方法。
- 上記キレート剤の含有量が、上記ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂に対して0.001〜5.0質量%である、請求12に記載の製造方法。
- 上記キレート剤が、窒素原子及び/又はリン原子を有する水溶性有機化合物である、請求項12又は13に記載の製造方法。
- 上記反応性界面活性剤を混合後にさらに加熱処理される、請求項1〜14の何れか1項に記載の製造方法。
- 上記表面架橋後に上記反応性界面活性剤を添加する工程を行う、請求項1〜15の何れか1項に記載の製造方法。
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