JP6032477B2 - 天井システム - Google Patents
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Description
そして、そのような二重天井においては躯体スラブと仕上げ天井との間に天井裏空間を確保して、その天井裏空間を配管配線類や空調機等の各種設備機器類を設置するための設備スペースとして有効に活用することが通常である。
また、そのような在来的な手法に代えて、より効率的な施工を可能としかつ施工後においても変更や改修を容易に行うことを目的として、たとえば特許文献1に示されるような各種のシステム天井が開発され、近年においては広く用いられるようになっている。
勿論、そのような仕上げ天井を設計し施工する際には、大地震時においても仕上げ天井が不用意に落下してしまうような事故が発生しないように十分に安全性を考慮する必要がある。
しかし、その場合には設備スペースとして利用可能な天井裏空間自体が無くなってしまうので、たとえば天井照明器具や火災報知器等の各種器具類およびそれらのための各種のケーブル類の設置が著しく困難になることから、通常の居室の場合には仕上げ天井を省略して直天井とすることは不合理であり現実的ではない場合が多い。
また、仕上げ天井を省略することに代えて多機能配線ダクトを設けているので、天井照明器具や火災報知器等の各種の器具や各種のケーブルの設置に支障を来すこともない。
これは鉄筋コンクリート造の建物内に設置されている居室(図示例ではその用途をたとえばギャラリーや展示室を想定している)への適用例であって、この居室が設置されている階とその上階とを区画している鉄筋コンクリート造の躯体スラブ1をこの居室の直天井としたものである。
なお、躯体スラブ1の下面をたとえばコンクリート打ち放し仕様の直天井とするような場合においては、塗装や内装材の直貼り等の格別の仕上げも省略可能である。
なお、大地震時においてもその多機能配線ダクト4が落下してしまうことのないように、多機能配線ダクト4自体はもとより吊り材5の強度や躯体スラブ1に対するアンカー強度についても十分に考慮しておく必要がある。
また、図示例では多機能配線ダクト4の内側の中央部の位置に空調機10を躯体スラブ1から吊り支持することによって設置しているが、この居室に対する空調システムは任意であって、他の空調システムにより空調を行う場合には空調機10は省略して差し支えない。
たとえば、図2に示すようにこの居室をギャラリーとして使用する場合、展示物を照らすためのスポットライトを展示物の位置に対応させて多機能配線ダクト4の所望位置に設置することでそれらを最適位置に自由に設置可能であるし、展示代えを行うような場合にはそれに応じてスポットライトの位置も自由にかつ容易に変更可能である。
本第2実施形態は鉄骨造の建物内における居室への適用例であって、上記実施形態と同様に鉄筋コンクリート造とされている躯体スラブ1を直天井として仕上げ天井は省略しているが、梁は鉄骨造とされていることから図5〜図6に示すようにそれらの鉄骨梁に対しては耐火被覆を施したうえでその全体を膜シート材等の仕上材により被覆して梁形を形成するようにしている。
そして、図8に示すように、各種のケーブル2を多機能配線ダクト4から引き出して所望のメッセンジャーワイヤー8にからませるようにして支持することで、それらのケーブル2を多機能配線ダクト4の内側に向けて配線可能とされ、かつ図5、図6に示すようにそのメッセンジャーワイヤー8の任意位置からデスク上まで吊り下げ可能とされている。 なお、多機能配線ダクト4のソケット6に接続した二次側の各種のケーブル2を同様にしてメッセンジャーワイヤー8を介して吊り下げることもできる。
勿論、各デスクに対してはタスク照明器具に対する電源供給のみならず、コンセント回路への電源供給はもとよりLANケーブル等の各種情報通信のためのケーブル2も同様にして多機能配線ダクト4から吊り下げることが可能であるし、メッセンジャーワイヤー8を位置変更可能に設置しているのでデスクのレイアウト変更にも支障なく対応可能である。
さらに、多機能配線ダクト4から吊り下げるケーブル2は装飾的な要素としても利用可能であり、たとえばそれに蔓性植物を巻き付けることで緑り豊かなオフィス空間を創造するようなこともが可能である。勿論、多機能配線ダクト4自体に対しても各種の装飾機能を付加することが可能であるし、多機能配線ダクト4から植木鉢やポスター等の掲示物を吊り下げるようなことも可能である。
また、多機能配線ダクト4から吊り下げたケーブル2は、必要に応じて床面において横引きしたり、デスクその他の什器を利用して適宜配線すれば良い。
但し、本発明の天井システムを適用する居室の床面が二重床構造のいわゆるOAフロアとして構成されている場合には、それを利用することでデスクへの各種のケーブル2の配線が可能であり、その場合には上記のように多機能配線ダクト4からケーブル2を吊り下げるまでもないから、メッセンジャーワイヤー8は省略しても差し支えない。
たとえば、多機能配線ダクト4の形状は上記実施形態のように枠状とすることに限らず、複数本の直線状の多機能配線ダクトを格子状に縦横に組み合わせたり、あるいは単に間隔をおいて一方向に並行させた状態で配列することでも良い。また、枠状とする場合においても、上記実施形態のようにほぼ正方形枠状とすることに限ることはなく、円形や多角形その他の任意の形状としても良い。
いずれにしても、多機能配線ダクト4の仕様やその全体の形状、大きさ、設置位置その他の諸元については、それを設置するべき居室の形状や面積、用途、デスクの配列等の床面での使用状況その他の諸条件を応じて、任意にかつ最適に設定すれば良い。
2 ケーブル
3 器具
4 多機能配線ダクト
5 吊り材
6 ソケット
7 接続用ケーブル
8 メッセンジャーワイヤー
10 空調機
Claims (4)
- 建物内の居室に適用する天井システムであって、
前記居室が設けられている階とその上階とを区画している躯体スラブを前記居室の直天井とし、
各種のケーブルを収納し各種の器具を装着可能な多機能配線ダクトを前記躯体スラブから吊り材によって吊り支持して該居室内の上部に設置し、
前記多機能配線ダクトを枠状に形成するとともに、該多機能配線ダクトの内側を横断する方向にメッセンジャーワイヤーを位置変更可能に張設して、各種のケーブルを前記メッセンジャーワイヤーにより支持して配線可能かつ任意位置から吊り下げ可能としたことを特徴とする天井システム。 - 請求項1記載の天井システムであって、
前記多機能配線ダクトをアルミニウム成形品からなる中空形材により形成し、該多機能配線ダクトの内部に前記ケーブルを収納するとともに、該多機能配線ダクトの下面側に前記器具を所望位置に着脱自在に装着可能なソケットを設け、該ソケットを介して前記器具を前記ケーブルに対して電気的に接続可能に構成してなることを特徴とする天井システム。 - 請求項1または2記載の天井システムであって、
前記躯体スラブの下面に前記直天井の仕上げとして塗装あるいは天井材を直貼りしてなることを特徴とする天井システム。 - 請求項1,2または3記載の天井システムであって、
前記躯体スラブから空調機を吊り支持して前記居室内の上部に設置してなることを特徴とする天井システム。
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