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JP5997246B2 - 内燃機関のピストン - Google Patents

内燃機関のピストン Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関のピストンに関する。詳しくは、気筒内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンや直噴式ガソリンエンジン等の筒内噴射式(直噴式)の内燃機関のピストンに関する。
従来例を説明する。図11はディーゼルエンジンの燃焼室の周辺部を示す正断面図、図12はピストン本体の平面図である。図11に示すように、ディーゼルエンジン100のピストン101は、ピストン本体102を備えている。ピストン本体102は、頂面に凹部105を有するヘッド部104と、ピンボス部110を有する一対のサイドウォール部109と、ピストンピン107の軸線に関しスラスト側及び反スラスト側に配置された一対のスカート部112とからなる。ピンボス部110には、ピストンピン107が支持されている。ピストン101の凹部105内へは、その上方に配置されたインジェクタ114から燃料が噴射される。なお、ピストン本体の頂面に凹部を有するピストン本体を備えるピストンは、例えば特許文献1に記載されている。
実開平6−4348号公報
ディーゼルエンジンの爆発工程で、ピストン101は高温高圧の燃焼ガスを受ける。このため、ピストン本体102のヘッド部104の凹部105の開口縁部いわゆるリップ部116のエンジンフロント方向(Fr方向)の端部及びエンジンリヤ方向(Rr方向)の端部には、エンジン左右方向に関し大きな引張応力がかかる(図12中、矢印y1参照)。また、リップ部116のスラスト方向(Th方向)の端部及び反スラスト方向(ATh方向)の端部には、エンジン前後方向に関し大きな圧縮応力がかかる(図12中、矢印y2参照)。また、リップ部116を含む周辺部は、最高温度になる部位のため、材料強度が低下しやすい。したがって、ピストン本体102の頂面に、リップ部116のエンジンフロント方向(Fr方向)の端部及びエンジンリヤ方向(Rr方向)の端部を起点とした亀裂118が発生するおそれがある。
また、特許文献1によると、フィンを下面に有する銅合金製の平板部材が、ピストン本体の内部空間の天井面に取付けられている。平板部材によりピストン本体を冷却することで、ピストン本体の頂部における亀裂の発生を防止するようにしている。しかしながら、ピストン本体の内部空間の天井面に取付けられた平板部材では、ヘッド部のスラスト方向及び反スラスト方向に関する曲げ剛性を高める効果は低く、ピストン本体の頂部における亀裂の発生の防止効果も低いといえる。
本発明が解決しようとする課題は、ピストン本体の頂面における亀裂の発生を抑制することのできる内燃機関のピストンを提供することにある。
第1の発明は、頂面に凹部を有するヘッド部と、ピストンピンを支持するピンボス部を有する一対のサイドウォール部と、前記ピストンピンの軸線に関しスラスト側及び反スラスト側に配置された一対のスカート部とからなるピストン本体を備える内燃機関のピストンであって、前記ピストン本体には、前記一対のスカート部に鋳包まれる一対の脚部と、両脚部の上端部を連結しかつ前記ヘッド部に鋳包まれる連結部とを有する補強部材が設けられている。この構成によると、ピストン本体に設けられた補強部材により、ヘッド部のスラスト方向及び反スラスト方向に関する曲げ剛性を高めることができる。これにより、ピストン本体の頂面のヘッド部のスラスト方向及び反スラスト方向に関する歪量を低減し、ピストン本体の頂面における亀裂の発生を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記補強部材は、前記ピストン本体の内部空間に少なくとも一部を露出する露出面を有し、前記補強部材の露出面には、複数のフィンが形成されている。この構成によると、補強部材の露出面に形成されたフィンにより、放熱面積が増大されるため、補強部材の冷却性能が向上される。これにより、ピストン本体の高温下での疲労強度の低下を抑制し、ピストン本体の頂面における亀裂の発生を抑制することができる。また、補強部材に形成されたフィンにより、断面係数が増大されるため、補強部材の剛性を向上することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記補強部材は、前記ピストン本体の内部空間に少なくとも一部を露出する露出面を有し、前記補強部材の露出面には、複数のディンプルが形成されている。この構成によると、補強部材の露出面に形成されたディンプルにより、オイル保持量が増大が増大されるため、補強部材の冷却性能が向上される。これにより、ピストン本体の高温下での疲労強度の低下を抑制し、ピストン本体の頂面における亀裂の発生を抑制することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、前記スカート部の外側面には、複数本の樹脂コート部が縦縞状に形成されている。この構成によると、スカート部の外側面に形成された複数本の樹脂コート部により、摩擦係数が低下されるため、摩擦損失を低減することができる。また、複数本の樹脂コート部が縦縞状に形成されているため、隣接する樹脂コート部の相互間からオイルを速やかに流下させることができる。これにより、オイル上がりを抑制し、オイル消費の悪化を抑制することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記樹脂コート部の下端部は、逆三角形状に形成されている。この構成によると、樹脂コート部の下端部が逆三角形状に形成されているため、隣接する樹脂コート部の相互間からオイルを速やかに排出させることができる。これにより、オイル上がりを一層抑制し、オイル消費の悪化を効果的に抑制することができる。
実施形態1にかかるディーゼルエンジンの燃焼室の周辺部を示す断面図である。 ピストンを示す断面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 ピストンを示す下面図である。 高剛性部材を示す斜視図である。 実施形態2にかかる高剛性部材の一部を示す斜視図である。 実施形態3にかかる高剛性部材の一部を示す斜視図である。 実施形態4にかかるピストンを示す側面図である。 ディーゼルエンジンの圧縮工程でのオイル上がりを説明する図である。 図9のX部を示す拡大図である。 従来例にかかるディーゼルエンジンの燃焼室の周辺部を示す断面図である。 ピストン本体を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]本実施形態では、4サイクル直噴式のディーゼルエンジンのピストンを例示する。図1はディーゼルエンジンの燃焼室の周辺部を示す断面図である。図2はピストンを示す断面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図、図4はピストンを示す下面図である。図1ではディーゼルエンジンの1つの気筒のピストンのみが示されている。本明細書では、ピストンピン及びクランクシャフトが延びる方向をエンジンフロント方向(Fr方向)及びエンジンリヤ方向(Rr方向)とし、それに直交する方向をスラスト方向(Th方向)及び反スラスト方向(ATh方向)とする。
図1に示すように、ディーゼルエンジン(以下、「エンジン」という)エンジン10の各気筒を構成するシリンダ12内には、ピストン14が上下方向に往復移動可能に収容されている。各気筒毎のピストン14には、ピストンピン16を介してコネクティングロッド18が回転可能に連結されている。コネクティングロッド18は、不図示のクランクピンを介してクラックシャフトに回転可能に連結されている。シリンダ12上にシリンダヘッド20が結合されている。シリンダ12、ピストン14及びシリンダヘッド20によって燃焼室22が形成されている。シリンダヘッド20には、燃焼室22内に燃料を噴射するインジェクタ24が装着されている。シリンダヘッド20には、吸気ポート26及び排気ポート28が形成されている。吸気ポート26の燃焼室22側の端部には、吸気バルブ30が設けられている。排気ポート28の燃焼室22側の端部には、排気バルブ32が設けられている。
図2〜図4に示すように、ピストン14は、ピストン本体34とピストンリング36と高剛性部材38とを備えている。ピストン本体34は、例えばアルミ合金製である。ピストン本体34は、ヘッド部40と一対のサイドウォール部42と一対のスカート部44とからなる。ヘッド部40は、周縁部にランド部46を有している。ピストンリング36は、ランド部46の外周面に複数個(図では3個)装着されている。上側の2個のピストンリング36はコンプレッションリングであり、残りのピストンリング36はオイルリングである。
図2及び図3に示すように、ヘッド部40は、頂面に有底円筒状の凹部48を有している。凹部48内は、燃焼室22(図1参照)に連通するキャビティとなっている。凹部48の側壁面48aは、底面側に向かって拡径する円錐台筒状に形成されている。凹部48の底面の中央部には、なだらかな円錐状の凸部50が形成されている。凹部48の側壁面48aの下端部と凸部50の外周面の下端部とは、断面凹曲面を介してなだらかに連続されている。
図3及び図4に示すように、一対のサイドウォール部42は、ヘッド部40の下側にエンジン前後方向に並ぶように形成されている。両サイドウォール部42は、平行状に形成されている。サイドウォール部42は、ピストンピン16(図1参照)を支持するピンボス部52を有している。
図2に示すように、一対のスカート部44は、ピストンピン16の軸線に関しスラスト側及び反スラスト側に配置されている。スカート部44は、ヘッド部40のランド部46の下側に部分円筒状に形成されている。スカート部44の周方向の両端部と両サイドウォール部42のエンジン左右方向の両端部とは相互に連続状に接続されている(図4参照)。両スカート部44は、ピストンの上下運動にともないシリンダ12(図1参照)の内周面に対して摺接する。ピストン本体34には、ヘッド部40、両サイドウォール部42及び両スカート部44により、下方に開口する内部空間54が形成されている。
高剛性部材38は、ピストン本体34の材質(アルミ合金)よりもヤング率(剛性)の高い金属材料からなる。金属材料としては、例えば,高張力鋼、ステンレス鋼等の鉄系材料を用いることができる。図5は高剛性部材を示す斜視図である。図5に示すように、高剛性部材38は、帯板状の金属材料を逆U字状に折り曲げることにより形成されている。高剛性部材38は、一対の脚部56と、両脚部56の上端部を連結する連結部58とを有している。連結部58は、ピストン本体34のヘッド部40の内側面いわゆる天井面に倣うようになだらかな逆V字状に形成されている。
図2〜図4に示すように、高剛性部材38の両脚部56は、ピストン本体34の両スカート部44の内側面に鋳包まれている。また、連結部58は、ピストン本体34のヘッド部40の内側面いわゆる天井面に鋳包まれている。高剛性部材38の内側面すなわち両脚部56の内側面及び連結部58の下面は、ピストン本体34の内部空間54に露出されている。なお、高剛性部材38は本明細書でいう「補強部材」に相当する。また、高剛性部材38の両脚部56の内側面、及び、連結部58の下面は本明細書でいう「露出面」に相当する。
前記したピストン14によると、ピストン本体34に設けられた高剛性部材38により、ヘッド部40のスラスト方向及び反スラスト方向に関する曲げ剛性を高めることができる。これにより、ピストン本体34の頂面のヘッド部40のスラスト方向及び反スラスト方向に関する歪量を低減し、ピストン本体34の頂面における亀裂(図12中、118参照)の発生を抑制することができる。
[実施形態2]本実施形態は、実施形態1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図6は高剛性部材の一部を示す斜視図である。図6に示すように、本実施形態では、実施形態1の高剛性部材38の連結部58の下面に、その長手方向に延びるリブ状の複数本(例えば3本)のフィン60が形成されている。フィン60の断面は、例えば逆三角形状に形成されている。本実施形態のピストン14によると、高剛性部材38の連結部58の下面に形成されたフィン60により、放熱面積が増大されるため、高剛性部材38の冷却性能が向上される。これにより、ピストン本体34の高温下での疲労強度の低下を抑制し、ピストン本体34の頂面における亀裂の発生を抑制することができる。また、高剛性部材38に形成されたフィン60により、断面係数が増大されるため、高剛性部材38の剛性を向上することができる。
[実施形態3]本実施形態は、実施形態2の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図7は高剛性部材の一部を示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態では、実施形態2の高剛性部材38の連結部58の下面に、フィン60に代えて、多数のディンプル62が形成されている。ディンプル62は、内面が半球状をなす凹形状に形成されている。本実施形態のピストン14によると、高剛性部材38の連結部58の下面に形成されたディンプル62により、オイル保持量が増大が増大されるため、高剛性部材38の冷却性能が向上される。これにより、ピストン本体34の高温下での疲労強度の低下を抑制し、ピストン本体34の頂面における亀裂の発生を抑制することができる。
[実施形態4]本実施形態は、実施形態1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図8はピストンを示す側面図である。図8に示すように、本実施形態では、ピストン本体34のスカート部44の外側面に、複数本(例えば6本)の樹脂コート部64が縦縞状に形成されている。樹脂コート部64の下端部64aは、逆三角形状に形成されている。樹脂コート部64は、例えば、モリブデンを含有する低摩擦係数の樹脂膜よりなる。樹脂コート部64の膜厚は、例えば10μm程度である。
本実施形態のピストン14によると、ピストン本体34のスカート部44の外側面に形成された複数本の樹脂コート部64により、摩擦係数が低下されるため、摩擦損失を低減することができる。また、複数本の樹脂コート部64が縦縞状に形成されているため、隣接する樹脂コート部64の相互間からオイルを速やかに流下させることができる(図8中、矢印Y1参照)。これにより、オイル上がりを抑制し、オイル消費の悪化を抑制することができる。
さらに、樹脂コート部64の下端部64aが逆三角形状に形成されているため、隣接する樹脂コート部64の相互間からオイルを速やかに排出させることができる(図8中、矢印Y2参照)。これにより、オイル上がりを一層抑制し、オイル消費の悪化を効果的に抑制することができる。
ここで、本実施形態のピストン14の作用・効果について従来例のピストン101(図11参照)と比較して説明する。図9はディーゼルエンジンの圧縮工程でのオイル上がりを説明する図、図10は図9のX部を示す拡大図である。図9に示すように、エンジン10の圧縮工程時(図9参照)において、ピストン本体34が傾いて、反スラスト側のスカート部44の下端部がシリンダ12に押し付けられる。このため、反スラスト側のスカート部44の下端部に弾性変形が生じる。
本実施形態のピストン本体34は高剛性部材38を備えているため、スカート部44の弾性変形量が、従来例のピストン本体102のスカート部112(図11参照)の弾性変形量と比べて低下する。すると、スカート部44とシリンダ12との間に、オイルが溜まる楔状の領域R(図10における斜線部分及び網目部分参照)が形成される。領域Rは、従来例のピストン本体102のスカート部112とシリンダ12との間に形成されるオイルが溜まる楔状の領域r(図10における網目部分参照)と比べて増大する。このため、オイル上がりが増加し、オイル消費が悪化することが予想される。なお、本実施形態のピストン14の高さ位置と従来例のピストン101の高さ位置は同じとする。また、図9及び図10では、ピストン14の傾き量が誇張されている。
しかしながら、本実施形態のピストン14によると、複数本の樹脂コート部64が縦縞状に形成されているため、領域R内のオイルを速やかに流下させることができる(図8中、矢印Y1参照)。さらに、樹脂コート部64の下端部64aが逆三角形状に形成されているため、領域R内のオイルを速やかに排出させることができる(図8中、矢印Y2参照)。したがって、高剛性部材38によるピストン本体34の高剛性化にともなうスカート部44の弾性変形量の低下によるオイル上がりを抑制し、オイル消費の悪化を抑制することができる。
[他の実施形態]
本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、ディーゼルエンジン10に限らず、筒内噴射式のガソリンエンジンに適用してもよい。また、高剛性部材38は、鋳造によって形成してもよい。また、高剛性部材38は、ピストン本体34内に全面的に鋳包むことも可能である。また、高剛性部材38の少なくとも一方の脚部56は、ピストン本体34内に全面的に鋳包んでもよい。また、高剛性部材38の連結部58及び/又は少なくとも一方の脚部56の露出面の広さは適宜変更してもよい。また、高剛性部材38のフィン60又はディンプル62は、連結部58の下面及び/又は少なくとも一方の脚部56の内側面に設けてもよい。また、高剛性部材38の連結部58の上面及び/又は少なくとも一方の脚部56の外側面には、補強用の複数本のリブを形成してもよい。また、フィン60の形状は、断面逆三角形状に限らず、断面四角形状、断面半円形状等、適宜変更してもよい。また、ディンプル62の形状は、適宜変更してもよい。
10…ディーゼルエンジン(内燃機関)
14…ピストン
16…ピストンピン
34…ピストン本体
38…高剛性部材(補強部材)
40…ヘッド部
42…サイドウォール部
44…スカート部
48…凹部
52…ピンボス部
54…内部空間
56…脚部
58…連結部
60…フィン
62…ディンプル
64…樹脂コート部
64a…下端部

Claims (6)

  1. 頂面に凹部を有するヘッド部と、ピストンピンを支持するピンボス部を有する一対のサイドウォール部と、前記ピストンピンの軸線に関しスラスト側及び反スラスト側に配置された一対のスカート部とからなるピストン本体を備える内燃機関のピストンであって、
    前記ピストン本体には、前記一対のスカート部に鋳包まれる一対の脚部と、両脚部の上端部を連結しかつ前記ヘッド部に鋳包まれる連結部とを有する補強部材が設けられており、
    前記補強部材は、ピストン本体の材質よりもヤング率の高い材料からなり、
    前記一対のスカート部の外側面には、複数本の樹脂コート部が縦縞状に形成されており、
    隣り合う前記樹脂コート部における前記一対のスカート部の裾端部側の端部の相互間の間隔が前記ピストン本体のヘッド側から前記裾端部側に向かって次第に拡がるように、前記樹脂コート部の前記裾端部側の端部が先細りとなる形状に形成されている内燃機関のピストン。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記補強部材は、前記ピストン本体の内部空間に少なくとも一部を露出する露出面を有し、
    前記補強部材の露出面には、複数のフィンが形成されている内燃機関のピストン。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記補強部材は、前記ピストン本体の内部空間に少なくとも一部を露出する露出面を有し、
    前記補強部材の露出面には、複数のディンプルが形成されている内燃機関のピストン。
  4. 頂面に凹部を有するヘッド部と、ピストンピンを支持するピンボス部を有する一対のサイドウォール部と、前記ピストンピンの軸線に関しスラスト側及び反スラスト側に配置された一対のスカート部とからなるピストン本体を備える内燃機関のピストンであって、
    前記ピストン本体には、前記一対のスカート部に鋳包まれる一対の脚部と、両脚部の上端部を連結しかつ前記ヘッド部に鋳包まれる連結部とを有する補強部材が設けられており、
    前記補強部材の前記両脚部及び前記連結部の内側面は、前記ピストン本体の内部空間露出する露出面とされており、
    前記補強部材の露出面には、全面的に複数のディンプルが形成されている内燃機関のピストン。
  5. 請求項4に記載の内燃機関のピストンであって、
    前記補強部材は、ピストン本体の材質よりもヤング率の高い材料からなり、
    前記一対のスカート部の外側面には、複数本の樹脂コート部が縦縞状に形成されており、
    隣り合う前記樹脂コート部における前記一対のスカート部の裾端部側の端部の相互間の間隔が前記ピストン本体のヘッド側から前記裾端部側に向かって次第に拡がるように、前記樹脂コート部の前記裾端部側の端部が先細りとなる形状に形成されている内燃機関のピストン。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の内燃機関のピストンであって、
    前記一対のスカート部に鋳包まれる一対の脚部の先端部は、該一対のスカート部の裾端部まで延びている内燃機関のピストン。
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