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JP5846014B2 - プローブ情報統計システム、プローブ情報統計方法およびプローブ情報統計プログラム - Google Patents

プローブ情報統計システム、プローブ情報統計方法およびプローブ情報統計プログラム Download PDF

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Description

本発明は、プローブ情報統計システム、プローブ情報統計方法およびプローブ情報統計プログラムに関する。
道路区間を走行した車両から当該車両の走行状況を示すプローブ情報を収集し、当該プローブ情報を統計した交通情報を車両に送信する技術が知られている(特許文献1、参照)。特許文献1において、必要なサンプル数のプローブ情報が収集された場合に、交通情報を生成することより交通情報の信頼度を確保している。
特開2008−84260号公報
しかしながら、プローブ情報は様々な車両から取得されるため、交通情報の統計においてノイズとなる走行状況を示すプローブ情報も収集され得る。すなわち、プローブ情報の信頼度は個々に異なり得る。従って、プローブ情報の信頼度が低ければ、必要なサンプル数のプローブ情報を統計処理しても、信頼度が高い交通情報が生成できないという問題があった。また、信頼度が高いプローブ情報が収集できているにも拘わらず、必要なサンプル数のプローブ情報を収集しなければ交通情報が生成できないという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたものであり、プローブ情報の信頼度に応じて、信頼度が高い交通情報が生成できる技術の提供を目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明において、プローブ情報取得手段は、統計対象の道路区間を走行した際の車両の走行状況を示すプローブ情報を取得する。信頼度設定手段は、道路区間において車両が走行した走行レーンに応じてプローブ情報の信頼度を設定する。そして、交通情報生成手段は、統計対象期間に含まれるプローブ情報の信頼度が所定の閾値よりも高い場合に、当該統計対象期間に含まれるプローブ情報が示す走行状況を統計処理することにより統計対象の道路区間についての交通情報を生成する。
前記の構成において、交通情報生成手段は、統計対象期間に含まれるプローブ情報の信頼度が閾値よりも高い場合に、当該統計対象期間に含まれるプローブ情報が示す走行状況を統計処理して交通情報を生成する。従って、プローブ情報の信頼度が高い場合に交通情報が生成されるため、信頼度が低いプローブ情報に基づいて信頼度が低い交通情報が生成されることが防止できる。また、プローブ情報の個数を交通情報の生成の条件としないため、信頼度が高いプローブ情報が収集できているにも拘わらず、必要なサンプル数のプローブ情報を収集しなければ交通情報が生成できなくなるということもない。なお、統計対象期間に含まれるプローブ情報とは、統計対象の道路区間を統計対象期間に走行した際の車両の走行状況を示すプローブ情報である。
ここで、信頼度が低いプローブ情報とは、交通情報の統計処理においてノイズとなる走行状況を示す可能性が高いプローブ情報を意味する。例えば、突発的な事象が生じた車両についての走行状況を示すプローブ情報は、道路区間における通常の車両の走行状況を示す交通情報の生成においてノイズとなり、信頼度が低いと言える。そして、車両に突発的な事象が生じる可能性は道路区間において走行した走行レーンに応じて異なる。従って、走行レーンに応じてプローブ情報の信頼度を設定することにより、車両に突発的な事象が生じた可能性に応じてプローブ情報の信頼度を設定できる。
プローブ情報取得手段は、統計対象の道路区間における車両の走行状況を示すプローブ情報を取得すればよく、多数のプローブ情報が蓄積されたデータベースから統計対象の道路区間についてのプローブ情報を取得してもよい。また、プローブ情報取得手段は、予め統計対象とされ得る道路区間のすべてについてのプローブ情報をデータベースに蓄積しておき、統計対象の道路区間が設定された段階で、当該統計対象の道路区間についてのプローブ情報をデータベースから取得してもよい。道路区間とは、走行状況の計測単位であり、道路区間ごとの走行状況を示すプローブ情報が取得される。また、走行状況は、プローブ情報が含む情報が直接示す状況であってもよいし、プローブ情報が含む単一または複数の情報から導出できる状況であってもよい。例えば、走行状況は、プローブ情報が示す道路区間に対する進入時刻と退出時刻とから導出できる旅行時間等であってもよい。
信頼度設定手段は、走行レーンに応じてプローブ情報の信頼度を設定すればよく、具体的には車両に突発的な事象が生じる可能性が低い走行レーンについてのプローブ情報ほど信頼度を高く設定すればよい。信頼度設定手段は、走行レーンのみに応じてプローブ情報の信頼度を設定してもよいし、走行レーンに対して隣接するレーンも考慮したプローブ情報の信頼度を設定してもよいし、走行レーンを含む道路区間の構成も考慮したプローブ情報の信頼度を設定してもよい。また、予めすべてのプローブ情報の信頼度を設定しておいてもよいし、統計対象期間が設定された段階で、当該統計対象期間に含まれるプローブ情報に信頼度を設定してもよい。
交通情報生成手段は、統計対象期間に含まれるプローブ情報を統計処理すればよく、統計対象は道路区間の範囲や時間的な範囲や車両の種別等によって規定されてもよい。なお、交通情報生成手段は統計対象期間に含まれるプローブ情報を統計処理するため、複数のプローブ情報が統計対象期間に含まれる。交通情報生成手段は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報の個々について信頼度が閾値よりも高いか否かを判定し、信頼度が閾値以下のプローブ情報については統計処理に使用しないようにしてもよい。
一方、交通情報生成手段は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報の信頼度を全体的に評価してもよい。すなわち、交通情報生成手段は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報の信頼度の総和が閾値よりも高い場合に、当該統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報が示す走行状況を統計処理することにより交通情報を生成してもよい。統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報の信頼度の総和に基づいて、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報の全体的な信頼度を評価できる。従って、統計対象期間に含まれるプローブ情報の数が少なくても、プローブ情報の個々の信頼度が高ければ、信頼度が高い交通情報を生成できる。反対に、統計対象期間に含まれるプローブ情報の数が多くてもプローブ情報の個々の信頼度が低い場合に、信頼度が低い交通情報を生成することが回避できる。
さらに、プローブ情報統計システムは、統計対象期間に含まれるプローブ情報の信頼度が閾値よりも高い場合に、当該プローブ情報が示す走行状況を統計処理することにより生成した交通情報を送信対象の車両に送信する交通情報送信手段を備えてもよい。これにより、信頼度が高い交通情報を車両に送信できる。しかしながら、統計対象期間に含まれるプローブ情報の信頼度が閾値以下の場合には、交通情報送信手段は、新たに生成した交通情報を送信できない。従って、交通情報送信手段は、統計対象期間に含まれるプローブ情報の信頼度が閾値以下の場合に、統計対象の道路区間についてのプローブ情報であって、統計対象期間よりも過去のプローブ情報が示す車両状況を統計処理することにより生成された過去交通情報を車両に送信してもよい。すなわち、現況の交通情報が生成できない場合に、現況の交通情報の代わりに過去交通情報を車両に送信してもよい。これにより、車両に交通情報を送信できなくなることが防止できる。過去交通情報は、統計対象期間と曜日や時間帯が同一となる過去のプローブ情報が示す走行状況を統計処理した情報であってもよい。なお、統計対象期間よりも過去のプローブ情報とは、統計対象期間よりも過去において車両が統計対象の道路区間を走行した際の走行状況を示すプローブ情報である。
また、信頼度設定手段は、道路区間の幅方向において中央帯に近い走行レーンについてのプローブ情報であるほど、信頼度を高く設定してもよい。これにより、道路区間の幅方向において中央帯から遠い側(路側帯側)において発生する突発的な事象の影響を受け難いプローブ情報の信頼度を高く設定できる。路側帯側において発生する突発的な事象として、車両自体が路側帯に駐車することや、路側帯に他車両が駐車することによって車両流動が停滞することや、歩行者等によって車両流動が停滞することが挙げられる。さらに、路側帯側において発生する突発的な事象として、車両が路側帯や当該路側帯側に設けられた車両走行禁止エリアを走行することが挙げられる。車両走行禁止エリアの例として、自転車専用レーンやバス専用レーン等が挙げられる。多くの場合、車両走行禁止エリアは路側帯側に設けられ、車両走行禁止エリアを不正に走行した車両は通常の車両よりも早く道路区間を通過することとなる。ただし、車両走行禁止エリアが中央帯側に設けられる場合には、中央帯に近い走行レーンについてのプローブ情報の信頼度を低く設定してもよい。なお、中央帯とは、道路区間とは反対方向に車両が走行可能な対向車線側を意味する。
また、交差点を直進方向以外の退出方向に退出する車両は、対向車両や歩行者や自転車等の通過を待ってから交差点を退出しなければならず、退出方向として直進方向以外の方向を含む走行レーンでは車両流動の停滞が生じる可能性が高い。従って、信頼度設定手段は、退出方向として直進方向以外の方向を含む走行レーンについてのプローブ情報よりも、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについてのプローブ情報の信頼度を高く設定してもよい。また、信頼度設定手段は、退出方向が対向車線側となる走行レーンについてのプローブ情報よりも、退出方向が対向車線と反対側となる走行レーンについてのプローブ情報の信頼度を高くしてもよい。退出方向が対向車線側となる走行レーンにおいては対向車両の通過を待ってから退出する必要があり、車両流動の停滞が生じる可能性が高いからである。なお、直進方向以外の退出方向は、交差点における右左折方向に限らず、高速道路等における分岐路への退出方向であってもよい。分岐路へ退出できる走行レーンは、直進のみ可能なレーンよりも車速が低下しやすく、車両流動の停滞が生じる可能性が高いからである。
また、走行レーンに対する増設レーンの増設有無に応じて車両流動の停滞が生じる可能性が変化する。従って、信頼度設定手段は、増設レーンの増設有無に応じて信頼度を設定してもよい。なお、増設レーンは、増設元のレーンの途中の増設地点から車両の走行方向の前方に増設されるレーンであり、増設地点よりも前方において増設元のレーンに隣接するレーンである。具体的に、信頼度設定手段は、退出方向として直進方向以外の所定方向を含み、かつ、退出方向として所定方向を含む増設レーンが増設された走行レーンについてのプローブ情報よりも、退出方向として所定方向を含み、退出方向として所定方向を含む増設レーンが増設されない走行レーンについてのプローブ情報の信頼度を低く設定してもよい。上述のように退出方向として直進方向以外の所定方向を含む走行レーンでは、所定方向に退出する車両によって車両流動の停滞が生じる可能性が高い。このような走行レーンに対して、退出方向として所定方向を含む増設レーンが増設されると、所定方向に退出する車両が走行レーンと増設レーンとに分散できる。従って、退出方向として直進方向以外の所定方向を含む走行レーンに対して、退出方向として所定方向を含む増設レーンが増設されない場合よりも、退出方向として所定方向を含む増設レーンが増設される場合の信頼度を高く設定してもよい。なお、退出方向として直進方向以外の所定方向を含む走行レーンとは、少なくとも所定方向に退出できるレーンであればよく、直進方向と所定方向とのいずれにも退出できるレーンであってもよい。なお、所定方向とは、直進方向以外の方向であればよく、右折方向と左折方向とのいずれかまたは双方であってもよい。
また、信頼度設定手段は、退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設された走行レーンであり、かつ、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについてのプローブ情報よりも、退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設されない走行レーンであり、かつ、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについてのプローブ情報の信頼度を高く設定してもよい。退出方向として直進方向のみを含む走行レーンにおいては、本来、車両流動の停滞が生じる可能性が低いが、当該走行レーンに退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設されることによって車両流動の停滞が生じる可能性が増大する。増設レーンにおける車両流動の停滞が走行レーンにも波及し得るからである。従って、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンに対して、退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設される場合よりも、退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設されない場合の信頼度を高く設定してもよい。
さらに、信頼度設定手段は、道路種別が一般道路である道路区間についてのプローブ情報よりも、道路種別が高速道路である道路区間についてのプローブ情報の信頼度を高く設定してもよい。高速道路では駐車車両や歩行者等によって突発的な事象が生じる可能性が低いからである。
また、信頼度設定手段は、営業車両の走行状況を示すプローブ情報よりも、自家用車両の走行状況を示すプローブ情報の信頼度を高く設定してもよい。すなわち、自家用車両は営業車両よりも道路区間において駐車する可能性が低いため、当該自家用車両についてのプローブ情報の信頼度を高くすることができる。営業車両は、貨物を配達する配達車両であってもよいし、タクシーやバス等の旅客車両であってもよい。
さらに、路側帯の幅が大きい道路区間であるほど、路側帯に駐車した駐車車両がレーン内にはみ出る幅が狭くなるため、車両流動の停滞が発生する可能性が低くなる。従って、信頼度設定手段は、路側帯の幅が大きい道路区間についてのプローブ情報であるほど信頼度を高く設定してもよい。
また、交通情報生成手段は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報が示す走行状況のそれぞれに対して信頼度が高いほど大きく重み付けを行い、当該重み付けが行われた走行状況を統計処理することにより交通情報を生成してもよい。これにより、信頼度が高いプローブ情報ほど大きく反映した交通情報を生成でき、交通情報の信頼度を向上させることができる。
なお、本発明のように、プローブ情報を統計処理する手法は、この処理を行う方法やプログラムとしても適用可能である。また、本発明の手法を適用したプローブ情報統計システム、方法、プログラムは、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置として実現される場合もある。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、プローブ情報統計システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
プローブ情報統計システムを示すブロック図である。 (2A),(2C)〜(2F)は走行レーンと信頼度との関係を示す図、(2B)はレーン番号とレーン位置係数との関係を示すグラフ、(2G)は路側帯の幅と路側帯幅係数との関係を示すグラフである。 (3A)はプローブ情報収集処理のフローチャート、(3B)は交通情報生成処理のフローチャートである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)プローブ情報統計システムの構成:
(2)プローブ情報収集処理:
(3)交通情報生成処理:
(4)他の実施形態:
(1)プローブ情報統計システムの構成:
図1は、プローブ情報統計システムとしてのサーバ10の構成、および、車両Cを示すブロック図である。車両Cはナビゲーション装置40を備えており、ナビゲーション装置40はプローブ情報PIを生成する。ナビゲーション装置40は、プローブ情報PIを無線通信回線を介してサーバ10に送信する。サーバ10は、複数の車両Cのナビゲーション装置40と通信可能である。
ナビゲーション装置40は、図示しないGPS受信部、車速センサ、ジャイロセンサ等を備えており、これらの出力信号等に基づいて車両Cが走行している現在位置を特定する。さらに、車両Cは、図示しない記録媒体に地図情報を記録している。地図情報は、交差点等に対応するノードによって道路を車両Cの走行方向に区切った道路区間(プローブリンク)を規定するリンク情報を含む。リンク情報には、道路区間の形状と、道路区間の道なりの長さと、道路区間に設けられた路側帯の幅とが規定される。本実施形態において、道路区間は左側通行の道路において走行方向が共通するレーンによって構成される。従って、道路区間の幅方向における左側に路側帯があり、道路区間の幅方向における右側に中央帯があることとする。中央帯とは、走行方向が互いに反対の道路区間の間に形成された分離帯やペイント等である。
さらに、地図情報は、道路区間に含まれるレーンのレーン構造を示すレーン情報を含む。レーン情報は、レーン構造として、道路区間に含まれる各レーンについて、レーンの位置と退出方向と増設地点と合流地点とを示す。レーンの退出方向とは、道路区間の終点のノードにおいて車両Cが退出できる方向を意味する。増設地点とは、道路区間の途中においてレーン(増設元のレーンと同じノードで終了するレーン)が増設される地点を意味する。合流地点とは、道路区間の途中においてレーンが終了し、別のレーンに合流する地点を意味する。
ナビゲーション装置40は、現在位置と地図情報に基づいて、車両Cが道路区間に進入した進入時刻と、車両Cが当該道路区間から退出した退出時刻と、車両Cが当該道路区間にて走行した走行レーンとを特定する。そして、ナビゲーション装置40は、車両Cが道路区間から退出すると、当該道路区間と、車両Cに固有の識別情報と、走行状況として進入時刻と退出時刻と走行レーン(レーン番号)とを示すプローブ情報PIを生成し、サーバ10に送信する。本実施形態において、レーン番号とは、車両Cが道路区間において退出時に走行していたレーンを識別する番号であって、道路区間の幅方向における左端(路側帯側)のレーンから起算して右側に順に数えた番号である。説明の簡略化のため、車両Cは道路区間においてレーン変更しないこととする。
図1に示すようにサーバ10は、制御部11と通信部12と記録媒体13とを備えており、制御部11が記録媒体13等に記録されたプローブ情報統計プログラム110を実行する。制御部11は、図示しないCPUとRAMとROM等を備える。通信部12は、車両Cと通信するための回路によって構成される。
記録媒体13は、地図情報13aとプローブ情報DB(Database)13bと交通情報DB(Database)13cとを記録する。地図情報13aは、ナビゲーション装置40が記録する地図情報と同様である。プローブ情報DB13bは、プローブ情報PIを蓄積するデータベースであり、各プローブ情報PIに信頼度が対応付けられて記録されている。プローブ情報PIの信頼度の詳細については後述する。交通情報DB13cは、交通情報TIを蓄積するデータベースである。交通情報TIは、プローブ情報PIが示す走行状況を統計処理することにより生成される。本実施形態において、交通情報TIは、道路区間ごとの旅行時間(進入時刻から退出時刻までの時間)を示す。また、交通情報TIは、統計対象期間ごとに生成され、統計対象区間に含まれるプローブ情報PIが示す走行状況を統計処理することにより生成される。本実施形態において、統計対象区間に含まれるプローブ情報PIとは、統計対象の道路区間を車両Cが退出した退出時刻が統計対象期間に属するプローブ情報PIであることとする。本実施形態において、統計対象期間は開始時刻が5分周期で到来する5分間の期間であることとする。また、交通情報DB13cにおいて、各交通情報TIに道路区間と統計対象期間が対応付けられている。また、記録媒体13は、車両情報13dを記録する。車両情報13dは、車両Cごとに固有の識別情報と、車両Cが営業車両であるか自家用車両であるかを示す車両種別とを対応付けた情報である。
プローブ情報統計プログラム110は、プローブ情報取得部110aと信頼度設定部110bと交通情報生成部110cと交通情報送信部110dとを含む。
プローブ情報取得部110aは、統計対象の道路区間を走行した際の車両Cの走行状況を示すプローブ情報PIを取得する機能を制御部11に実行させるモジュールである。すなわち、プローブ情報取得部110aの機能により制御部11は、統計対象の道路区間についてのプローブ情報PIであって統計対象期間に含まれるプローブ情報PIをプローブ情報DB13bから抽出して取得する。また、プローブ情報取得部110aの機能により制御部11は、通信部12を介して、統計対象とされ得る道路区間のすべてについてのプローブ情報PIを車両Cから受信し、プローブ情報DB13bに蓄積しておく。
信頼度設定部110bは、道路区間において車両Cが走行した走行レーンに応じてプローブ情報PIの信頼度を設定する機能を制御部11に実行させるモジュールである。本実施形態において、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、プローブ情報DB13bに蓄積されるすべてのプローブ情報PIについて信頼度を設定する。以下、プローブ情報PIの信頼度の設定内容を、図2A〜2Gを用いて説明する。
信頼度設定部110bの機能により制御部11は、道路区間の幅方向において中央帯に近い走行レーンについてのプローブ情報PIであるほど、信頼度を高く設定する。具体的に、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、信頼度を算出するための各係数α,β,γ,δ,ε,ηをそれぞれ設定する。信頼度設定部110bの機能により制御部11は、各係数α,β,γ,δ,ε,η,θの積を信頼度として算出する。従って、各係数α,β,γ,δ,ε,η,θが大きいほど、高い信頼度が設定される。
図2Aは道路区間の平面図を示す。図2Aにおいて、破線矢印はレーンにおける車両Cの走行方向を示す。信頼度設定部110bの機能により制御部11は、プローブ情報PIが示す走行レーンのレーン番号Nを取得し、当該レーン番号Nに対応するレーン位置係数αを設定する。図2Aに示すように、走行レーンが左側の路側帯(右肩上がりハッチング)に近いほどレーン番号Nが小さくなり、走行レーンが右側の中央帯(右肩下がりハッチング)に近いほどレーン番号Nが大きくなる。図2Bは、レーン番号Nとレーン位置係数αとの関係を示すグラフである。同図に示すように、レーン位置係数αはレーン番号Nの単調増加関数であり、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、走行レーンが中央帯に近いほど(レーン番号Nが大きいほど)、レーン位置係数αを大きく設定する。
また、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として直進方向以外の方向を含む走行レーンについてのプローブ情報PIよりも、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについてのプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。図2Cは、走行レーンの退出方向ごとに設定される退出方向係数βを示す。図2Cにおいて、退出方向を実線の矢印で示し、退出方向係数βを各レーンの上方に示す。図2Cに示すように、退出方向係数βが大きい順に退出方向が、直進方向のみ,直進方向および左折方向,左折方向のみ,直進方向および右折方向,右折方向のみ、となる。すなわち、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向が直進方向のみの走行レーンについての退出方向係数βを、直進方向以外の退出方向を含むいずれの走行レーンについての退出方向係数βよりも大きく設定する。また、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として左折方向を含む走行レーンについての退出方向係数βを、退出方向として右折方向を含む走行レーンについての退出方向係数βよりも大きく設定する。さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として右折方向(左折方向)のみを含む走行レーンよりも、退出方向として右折方向(左折方向)と直進方向との双方を含む走行レーンの退出方向係数βを大きく設定する。
さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、レーンが合流する走行レーンについてのプローブ情報PIよりも、レーンが合流しない走行レーンについてのプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。図2Dは、合流レーンの合流有無に応じて設定される合流係数γを示す。図2Dにおいて、合流係数γを各レーンの上方に示す。信頼度設定部110bの機能により制御部11は、レーンが合流しない走行レーン(右側)についての合流係数γを、合流レーンが合流する走行レーン(左側)についての合流係数γよりも大きく設定する。これにより、車両流動の停滞が生じやすい合流地点などを含む走行レーンについて信頼度を低く設定できる。
また、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として直進方向以外の所定方向を含み、かつ、退出方向として所定方向を含む増設レーンが増設された走行レーンについてのプローブ情報PIよりも、退出方向として所定方向を含み、退出方向として所定方向を含む増設レーンが増設されない走行レーンについてのプローブ情報PIの信頼度を低く設定する。図2Eは、退出方向として右折方向(所定方向)と直進方向との双方を含む走行レーンについて設定される増設係数δを示す。図2Eにおいて、増設係数δを走行レーンの上方に示す。図2Eに示すように、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として右折方向と直進方向との双方を含む走行レーンに対して、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設されない場合(右図)よりも、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設された場合(左図)の方が増設係数δを大きく設定する。
さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設された走行レーンであり、かつ、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについてのプローブ情報PIよりも、退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設されない走行レーンであり、かつ、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについてのプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。図2Fにおいて、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについて設定される増設係数δを示す。図2Fに示すように、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンに対して、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設される場合(左図)よりも、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設されない場合(右図)の方が増設係数δを大きく設定する。
信頼度設定部110bの機能により制御部11は、路側帯の幅Wが大きい道路区間についてのプローブ情報PIであるほど信頼度を高く設定する。図2Gは、路側帯の幅W(図2A)と路側帯幅係数εとの関係を示すグラフである。図2Gに示すように、路側帯幅係数εは路側帯の幅Wの単調増加関数であり、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、路側帯の幅Wが大きいほど路側帯幅係数εを大きく設定する。
信頼度設定部110bの機能により制御部11は、道路種別が一般道路である道路区間についてのプローブ情報PIよりも、道路種別が高速道路である道路区間についてのプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。信頼度設定部110bの機能により制御部11は、道路種別が一般道路である道路区間についてのプローブ情報PIに設定する道路種別係数η(例えば0.7)よりも、道路種別が高速道路である道路区間についてのプローブ情報PIに設定する道路種別係数η(例えば1.3)を大きく設定する。
信頼度設定部110bの機能により制御部11は、営業車両の走行状況を示すプローブ情報PIよりも、自家用車両の走行状況を示すプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。信頼度設定部110bの機能により制御部11は、営業車両の走行状況を示すプローブ情報PIに設定する車両種別係数θ(例えば0.8)よりも、自家用車両の走行状況を示すプローブ情報PIに設定する車両種別係数θ(例えば1.2)を大きくする。なお、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、プローブ情報PIの送信元の車両C(識別情報)に対応する車両種別を車両情報13dに基づいて特定できる。
信頼度設定部110bの機能により制御部11は、各プローブ情報PIについて各係数α,β,γ,δ,ε,η,θを設定し、当該各係数α,β,γ,δ,ε,η,θの積を信頼度として設定する。
交通情報生成部110cは、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度の総和が所定の閾値よりも高い場合に、当該統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIが示す走行状況を統計処理することにより統計対象の道路区間についての交通情報TIを生成する機能を制御部11に実行させるモジュールである。本実施形態において、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間ごとに交通情報TIを生成する。交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象の道路区間についての複数のプローブ情報PIであって統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIのそれぞれに設定されている信頼度の総和を算出する。
そして、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、信頼度の総和が閾値よりも高い場合に、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIに基づく旅行時間のそれぞれに対して信頼度が大きいほど大きい重み付けを行って、当該旅行時間の加重平均を算出する。そして、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、算出した旅行時間の加重平均を現況の旅行時間とする。さらに、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象の道路区間について現況の旅行時間を示す交通情報TIを生成する。また、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、道路区間を順に統計対象としていくことにより、道路区間ごとに交通情報TIを生成していく。
交通情報送信部110dは、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度が閾値よりも高い場合に、統計対象期間に含まれるプローブ情報PIが示す走行状況を統計処理した交通情報TIを車両Cに送信する機能を制御部11に実行させるモジュールである。例えば、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、送信対象の車両C(プローブ情報PIを送信した車両Cに限らない)からの送信要求に応じて、通信部12を介して、当該車両Cに交通情報TIを送信する。また、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、交通情報TIに道路区間と統計対象期間とを対応付けて交通情報DB13cに記録する。
また、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれるプローブ情報PIの信頼度が閾値以下の場合に、統計対象の道路区間についてのプローブ情報PIであって、統計対象期間よりも過去のプローブ情報PIが示す車両状況を統計処理することにより生成された過去交通情報を送信対象の車両Cに送信する。すなわち、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度の総和が閾値以下の場合に、当該道路区間について現況の旅行時間を示す交通情報TIが生成されないが、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、現況の旅行時間を示す交通情報TIの代わりに、統計対象の道路区間について過去に生成された交通情報TIを過去交通情報として送信対象の車両Cに送信する。具体的に、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、統計対象の道路区間について過去に生成された交通情報TIであって、統計対象期間が属する曜日と時間帯とが同一の交通情報TIを交通情報DB13cから取得し、当該交通情報TIを過去交通情報として車両Cに送信する。時間帯が同一であるとは、統計対象期間の開始時刻等の時分が所定差以内であることであってもよい。
前記実施形態において、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれるプローブ情報PIの信頼度が閾値よりも高い場合に、当該プローブ情報PIが示す走行状況を統計処理して交通情報TIを生成する。具体的に、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度の総和が閾値よりも高い場合に、当該プローブ情報PIが示す走行状況を統計処理して交通情報TIを生成する。これにより、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの全体的な信頼度を評価できる。従って、統計対象期間に含まれるプローブ情報PIの数が少なくても、信頼度が高い小数のプローブ情報に基づいて信頼度が高い交通情報TIを生成できる。反対に、統計対象期間に含まれるプローブ情報PIの数が多くても、信頼度が低い多数のプローブ情報PIに基づいて信頼度が低い交通情報TIを生成することが回避できる。
また、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度が閾値以下の場合に、統計対象の道路区間についてのプローブ情報PIであって、統計対象期間よりも過去のプローブ情報PIが示す車両状況を統計処理することにより生成された過去交通情報を送信対象の車両Cに送信する。これにより、車両Cに交通情報TIを送信できなくなることが防止できる。
また、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、道路区間の幅方向において中央帯に近い走行レーンについてのプローブ情報PIであるほど、信頼度を高く設定する。これにより、道路区間の幅方向において中央帯から遠い側(路側帯側)において発生する突発的な事象(駐車車両,歩行者,車両走行禁止エリアの走行等)の影響を受け難いプローブ情報PIの信頼度を高く設定できる。
信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として直進方向以外の方向を含む走行レーンについてのプローブ情報PIよりも、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンについてのプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。これにより、対向車両や歩行者や自転車等の通過を待ってから直進方向以外に退出する車両によって車両流動の停滞が生じやすい走行レーンについて、プローブ情報PIの信頼度を低くすることができる。
さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として右折方向とを含む走行レーンに対して、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設されない場合(図2E、右図)よりも、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設された場合(図2E、左図)の方が増設係数δを大きく設定する。これにより、走行レーンにおける右折車両が増設レーンにも分散される場合に、当該走行レーンについての信頼度を高く設定できる。
また、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、退出方向として直進方向のみを含む走行レーンに対して、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設される場合(図2F、左図)よりも、退出方向として右折方向を含む増設レーンが増設されない場合(図2F、右図)の方が増設係数δを大きく設定する。これにより、増設レーンにおける右折車両の停滞が波及し得る走行レーンよりも、増設レーンにおける右折車両の停滞が波及し得ない走行レーンの信頼度を高く設定できる。
さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、道路種別が一般道路である道路区間についてのプローブ情報PIよりも、道路種別が高速道路である道路区間についてのプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。高速道路では駐車車両等によって車両流動が停滞する可能性が低いため、少ない数のプローブ情報PIに基づいて高速道路についての交通情報TIを生成できる。
また、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、営業車両の走行状況を示すプローブ情報PIよりも、自家用車両の走行状況を示すプローブ情報PIの信頼度を高く設定する。すなわち、自家用車両は営業車両よりも道路区間において駐車する可能性が低いため、当該自家用車両についてのプローブ情報PIの信頼度を高くすることができる。
さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、路側帯の幅が大きい道路区間についてのプローブ情報PIであるほど信頼度を高く設定する。すなわち、路側帯の幅が大きい道路区間であるほど、路側帯に駐車した駐車車両がレーン内にはみ出る幅が狭くなるため、車両流動の停滞を発生させる可能性が低くなり、プローブ情報PIの信頼度を高くなるということができる。
また、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIが示す走行状況のそれぞれに対して信頼度が高いほど大きく重み付けを行い、当該重み付けが行われた走行状況を統計処理することにより交通情報TIを生成する。これにより、信頼度が高いプローブ情報PIほど大きく反映した交通情報TIを生成でき、交通情報TIの信頼度を向上させることができる。
(2)プローブ情報収集処理:
図3Aはサーバ10が実行するプローブ情報収集処理のフローチャートである。プローブ情報収集処理は車両Cからプローブ情報PIが受信されるごとに実行される処理である。まず、プローブ情報取得部110aの機能により制御部11は、プローブ情報PIを受信する(S110)。次に、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、プローブ情報PIが示す走行レーンのレーン番号Nを取得する(S120)。さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、受信したプローブ情報PIに対応する道路区間についてのレーン情報を地図情報13aから取得する(S130)。
そして、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、プローブ情報PIの信頼度を設定する(S140)。すなわち、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、プローブ情報PIに対応する道路区間についてのレーン情報と、走行レーンのレーン番号N等に基づいて上述した各係数α,β,γ,δ,ε,η,θを設定する。そして、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、各係数α,β,γ,δ,ε,η,θの積を信頼度として設定する。さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、プローブ情報PIに信頼度を対応付けてプローブ情報DB13bに記録する(S150)。
(3)交通情報生成処理:
図3Bはサーバ10が実行する交通情報生成処理のフローチャートである。交通情報生成処理は統計対象期間が終了するごとに、当該終了した直前の統計対象期間について実行される処理である。まず、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象の道路区間を選択する(S210)。次に、プローブ情報取得部110aの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれるプローブ情報PIをプローブ情報DB13bから抽出して取得する(S220)。本実施形態において、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象の道路区間についてのプローブ情報PIであって、退出時刻が統計対象期間に含まれるプローブ情報PIをプローブ情報DB13bから抽出する。
そして、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度の総和を算出する(S230)。次に、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度の総和が閾値よりも大きいか否かを判定する(S240)。統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度の総和が閾値よりも大きいと判定した場合(S240:Y)、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIが示す走行状況を統計処理することにより交通情報TIを生成する(S250)。具体的に、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIのそれぞれに基づく旅行時間に対して信頼度に応じた重み付けを行って、当該旅行時間の加重平均を算出する。さらに、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、算出した旅行時間の加重平均を現況の旅行時間とし、当該現況の旅行時間と道路区間の長さとに基づいて現況の渋滞度を特定する。そして、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、現況の旅行時間と渋滞度とを示す交通情報TIを生成する。
交通情報TIを生成すると、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、交通情報TIを車両Cに送信するとともに、当該交通情報TIに統計対象期間と道路区間とを対応付けて交通情報DB13cに記録する(S260)。次に、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、すべての道路区間を統計対象として選択したか否かを判定する(S270)。そして、すべての道路区間を統計対象として選択した場合(S270:Y)、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、交通情報生成処理を終了し、次の統計対象期間が終了するまで待機する。一方、すべての道路区間を統計対象として選択したと判定されなかった場合(S270:N)、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、ステップS210に戻り次の道路区間を統計対象として選択する。
一方、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの信頼度の総和が閾値よりも大きいと判定しなかった場合(S240:N)、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、統計対象の道路区間についての直前の統計対象期間よりも過去の統計対象期間について生成された交通情報TIであって、曜日と時間帯とが同一の交通情報TIを交通情報DB13cから抽出する(S280)。そして、交通情報送信部110dの機能により制御部11は、抽出した交通情報TIを過去交通情報として車両Cに送信する(S290)。
(4)他の実施形態:
信頼度設定部110bの機能により制御部11は、必ずしも各係数α,β,γ,δ,ε,η,θのすべてに基づいてプローブ情報PIの信頼度を設定しなくてもよい。信頼度設定部110bの機能により制御部11は、少なくとも各係数α,β,γ,δ,εのいずれか1個に基づいて信頼度を設定することにより、走行レーンに応じてプローブ情報PIの信頼度を設定できる。また、信頼度設定部110bの機能は車両Cのナビゲーション装置40において実行されてもよい。すなわち、ナビゲーション装置40は信頼度が設定されたプローブ情報PIをサーバ10に送信してもよい。さらに、信頼度設定部110bの機能により制御部11は、統計対象の道路区間と統計対象期間とが設定された段階で、統計対象の道路区間についてのプローブ情報PIであって統計対象期間に含まれるプローブ情報PIの信頼度を設定してもよい。
さらに、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれる複数のプローブ情報PIの走行状況を統計処理することにより交通情報TIを生成すればよく、必ずしも信頼度が大きいほど大きい重み付けが行われた走行状況を統計しなくてもよい。また、交通情報生成部110cの機能により制御部11は、統計対象期間に含まれるプローブ情報PIの信頼度を個々に閾値判定し、信頼度が閾値よりも高いプローブ情報PIのみを統計して交通情報TIを生成してもよい。例えば、信頼度が閾値以下のプローブ情報PIが受信された時点で、当該プローブ情報PIを破棄してもよい。
10…サーバ、11…制御部、12…通信部、13…記録媒体、13a…地図情報、40…ナビゲーション装置、110…プローブ情報統計プログラム、110a…プローブ情報取得部、110b…信頼度設定部、110c…交通情報生成部、110d…交通情報送信部、C…車両、13b…プローブ情報DB、13c…交通情報DB、PI…プローブ情報、TI…交通情報、α…レーン位置係数、β…退出方向係数、γ…合流係数、δ…増設係数、ε…路側帯幅係数、η…道路種別係数、θ…車両種別係数。

Claims (12)

  1. 統計対象の道路区間を走行した際の車両の走行状況を示すプローブ情報を取得するプローブ情報取得手段と、
    前記道路区間に含まれる複数のレーンのうち、前記車両が走行した走行レーンに応じて前記プローブ情報の信頼度を設定する信頼度設定手段と、
    統計対象の前記道路区間についての前記プローブ情報であって統計対象期間に含まれる前記プローブ情報を抽出し、当該抽出した前記プローブ情報の前記信頼度の総和が所定の閾値よりも高い場合に、当該抽出した前記プローブ情報が示す前記走行状況を統計処理することにより前記統計対象の前記道路区間ごとの交通情報を生成する交通情報生成手段と、
    を備えるプローブ情報統計システム。
  2. 前記統計対象期間に含まれる前記プローブ情報の前記信頼度が前記閾値よりも高い場合に、当該統計対象期間に含まれる前記プローブ情報が示す前記走行状況を統計することにより生成した前記交通情報を送信対象の車両に送信するとともに、
    前記統計対象期間に含まれる前記プローブ情報の前記信頼度が前記閾値以下の場合に、前記統計対象の前記道路区間についての前記プローブ情報であって、前記統計対象期間よりも過去の前記プローブ情報が示す前記走行状況を統計処理することにより生成された過去交通情報を前記送信対象の車両に送信する交通情報送信手段をさらに備える、
    請求項に記載のプローブ情報統計システム。
  3. 前記信頼度設定手段は、前記道路区間の幅方向において中央帯に近い前記走行レーンについての前記プローブ情報であるほど、前記信頼度を高く設定する、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載のプローブ情報統計システム。
  4. 前記信頼度設定手段は、退出方向として直進方向以外の方向を含む前記走行レーンについての前記プローブ情報よりも、退出方向として直進方向のみを含む前記走行レーンについての前記プローブ情報の前記信頼度を高く設定する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプローブ情報統計システム。
  5. 前記信頼度設定手段は、
    退出方向として直進方向以外の所定方向を含み、かつ、退出方向として前記所定方向を含む増設レーンが増設された前記走行レーンについての前記プローブ情報よりも、
    退出方向として前記所定方向を含み、退出方向として前記所定方向を含む増設レーンが増設されない前記走行レーンについての前記プローブ情報の前記信頼度を低く設定する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプローブ情報統計システム。
  6. 前記信頼度設定手段は、
    退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設された前記走行レーンであり、かつ、退出方向として直進方向のみを含む前記走行レーンについての前記プローブ情報よりも、
    退出方向として直進方向以外の方向を含む増設レーンが増設されない前記走行レーンであり、かつ、退出方向として直進方向のみを含む前記走行レーンについての前記プローブ情報の前記信頼度を高く設定する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプローブ情報統計システム。
  7. 前記信頼度設定手段は、道路種別が一般道路である前記道路区間についての前記プローブ情報よりも、道路種別が高速道路である前記道路区間についての前記プローブ情報の前記信頼度を高く設定する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプローブ情報統計システム。
  8. 前記信頼度設定手段は、営業車両の前記走行状況を示す前記プローブ情報よりも、自家用車両の前記走行状況を示す前記プローブ情報の前記信頼度を高く設定する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプローブ情報統計システム。
  9. 前記信頼度設定手段は、路側帯の幅が大きい前記道路区間についての前記プローブ情報であるほど前記信頼度を高く設定する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプローブ情報統計システム。
  10. 前記交通情報生成手段は、前記統計対象に含まれる複数の前記プローブ情報が示す前記走行状況のそれぞれに対して前記信頼度が高いほど大きく重み付けを行い、当該重み付けが行われた前記走行状況を統計することにより前記交通情報を生成する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプローブ情報統計システム。
  11. プローブ情報取得手段が、統計対象の道路区間を走行した際の車両の走行状況を示すプローブ情報を取得するプローブ情報取得工程と、
    信頼度設定手段が、前記道路区間に含まれる複数のレーンのうち、前記車両が走行した走行レーンに応じて前記プローブ情報の信頼度を設定する信頼度設定工程と、
    交通情報生成手段が、統計対象の前記道路区間についての前記プローブ情報であって統計対象期間に含まれる前記プローブ情報を抽出し、当該抽出した前記プローブ情報の前記信頼度の総和が所定の閾値よりも高い場合に、当該抽出した前記プローブ情報が示す前記走行状況を統計処理することにより前記統計対象の前記道路区間ごとの交通情報を生成する交通情報生成工程と、
    を含むプローブ情報統計方法。
  12. プローブ情報取得手段が、統計対象の道路区間を走行した際の車両の走行状況を示すプローブ情報を取得するプローブ情報取得機能と、
    信頼度設定手段が、前記道路区間に含まれる複数のレーンのうち、前記車両が走行した走行レーンに応じて前記プローブ情報の信頼度を設定する信頼度設定機能と、
    交通情報生成手段が、統計対象の前記道路区間についての前記プローブ情報であって統計対象期間に含まれる前記プローブ情報を抽出し、当該抽出した前記プローブ情報の前記信頼度の総和が所定の閾値よりも高い場合に、当該抽出した前記プローブ情報が示す前記走行状況を統計処理することにより前記統計対象の前記道路区間ごとの交通情報を生成する交通情報生成機能と、
    をコンピュータに実現させるプローブ情報統計プログラム。
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