JP5843813B2 - 自動二輪車の吸気構造 - Google Patents
自動二輪車の吸気構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5843813B2 JP5843813B2 JP2013144274A JP2013144274A JP5843813B2 JP 5843813 B2 JP5843813 B2 JP 5843813B2 JP 2013144274 A JP2013144274 A JP 2013144274A JP 2013144274 A JP2013144274 A JP 2013144274A JP 5843813 B2 JP5843813 B2 JP 5843813B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- frame
- vehicle body
- width direction
- air cleaner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J35/00—Fuel tanks specially adapted for motorcycles or engine-assisted cycles; Arrangements thereof
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
従来の構成では、比較的上方に配置されるメインフレームに吸気通路を設けるため、低重心化等に有利ではあるが、メインフレームの形状が複雑となる。また、吸気通路の設計自由度も低かった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、車体上部に配置される燃料タンクに吸気通路を設けるとともに、燃料タンクの成形を容易に行うことが可能な自動二輪車の吸気構造を提供することを目的としている。
また、上記構成において、前記蓋部材(12,34)は、前記シート(12)と、前記シート(12)から前方に延出するカバー部材(34)とを有するようにしても良い。
また、上記構成において、前記窪み部(201)の下流端は、前記エアクリーナ(71)のエレメント(105)に向けて開口するとともに、前記エレメント(105)の上下に渡って連通する高さに形成されるようにしても良い。
また、蓋部材は、シートと、シートから前方に延出するカバー部材とを有するようにすれば、シートを外せば、窪み部内やエアクリーナに容易にアクセスでき、メンテナンス性を向上させることができる。
また、窪み部の下流端は、エアクリーナのエレメントに向けて開口するとともに、エレメントの上下に渡って連通する高さに形成されるようにすれば、吸気効率を良好にすることができる。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン50が支持され、前輪2を支持するフロントフォーク10が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム11が車体フレームFの後部に設けられた車両である。自動二輪車1は、乗員が跨るようにして着座するシート12が車体フレームFの前後の中央部の上方に設けられた鞍乗り型の車両である。自動二輪車1は、砂地等の不整地の走行に適したオフロードタイプの車両であり、大きなサスペンションストロークを有するとともに、大型の燃料タンク40を備える。
図3は、前部フレーム13の右側面図であり、図4は、前部フレーム13を上方から見た図であり、図5は、前部フレーム13を前方から見た図である。
前部フレーム13は、前端に設けられるヘッドパイプ15と、前端がヘッドパイプ15に連結され、左右に間隔を空けて後方へ斜め下向きに延出する左右一対のメインフレーム16(左メインフレーム16L、右メインフレーム16R)と、メインフレーム16L,16Rの後端から下方に延出する左右一対のピボットフレーム17,17とを備える。また、前部フレーム13は、ヘッドパイプ15の下部の後面から後下方に延出するダウンフレーム18と、ダウンフレーム18から左右に分岐して下方に延び、その後、後方へ略水平に屈曲してピボットフレーム17,17の下端に連結されるアンダーフレーム19,19とを備える。
メインフレーム16L,16Rの後部、アンダーフレーム19,19の上部、及び、アンダーフレーム19,19の水平部の前端には、エンジン50が固定されるエンジンステー23a,23b,23cが設けられている。
ピボットフレーム17,17の下部には、スイングアーム11のピボット軸24を支持するピボット孔部17aがそれぞれ形成されている。スイングアーム11は前端をピボット軸24に揺動自在に軸支され、後輪3は、スイングアーム11の後端に軸支される。
メインフレーム16L,16Rの後部の上面には、上方に突出する上部フレームステー16aがそれぞれ設けられている。
ピボットフレーム17,17の上下の中間部の後面には、後方に突出する下部フレームステー17bがそれぞれ形成されている。
ヘッドパイプ15は、車幅方向中央を前下がりに延びる筒状部材であり、不図示のステアリングシャフトを回動自在に支持する。ステアリングシャフトには、前輪2を支持するフロントフォーク10が取り付けられ、これによって、ヘッドパイプ15が前輪2を左右に操行自在に支持する。また、フロントフォーク10の上部には、操向用のハンドル27(図1、図2)が固定される。
左メインフレーム16Lは、車幅中心を前後に延びる車体中心面C1に対して車体左側に配置され、右メインフレーム16Rは、車体中心面C1に対して車体左側に配置される。各メインフレーム16L,16Rは、車体中心面C1を基準にして左右対称形状に形成されている。
各メインフレーム16L,16Rは、車体上方から見た平面視で(図4参照)、ヘッドパイプ15から後方に行くに従って車幅方向外側に拡がるメインフレーム前部16FRと、メインフレーム前部16FRの後端から車体中心面C1と平行に後方へ延びるメインフレーム後部16REとを一体に備える。
但し、図3に示すように、車体側面視では、メインフレーム前部16FRとメインフレーム後部16REとは後下がりに直線状に延出し、ヘッドパイプ15から後下がりに直線状に延びる直線メインフレームを形成している。
同図3〜図5に示すように、車体側面視及び車体平面視で、補強フレーム20とメインフレーム16L,16Rとダウンフレーム18とによって三角形状のトラスフレーム構造が形成される。トラスフレーム構造を採用することにより、フレーム剛性を効率良く高めることができる。
この湾曲部16Zは、前側連結部16Xと後側連結部16Yとの間の全体部分を、車幅方向内側凸に湾曲させて形成されている。なお、図4には、前側連結部16Xと後側連結部16Yとを直線パイプでつないだ場合を、二点鎖線で示している。
また、図4中、符号Kは、湾曲部16Zの車幅方向内側に最も凸となった部分である屈曲点を示している。この屈曲点Kは、前側連結部16Xと後側連結部16Yとの間の略中間に位置し、この屈曲点Kを基準に湾曲部16Zは屈曲し易い。
言い換えると、上記湾曲部16Zは、上記直線パイプよりも車体中心面C1に近づくフレームであるため、左右のメインフレーム構造(ツインチューブフレーム構造)でありながら、車幅方向中央を前後方向に延びる1本のメインフレーム構造(モノフレーム構造)に近いしなり特性を得ることができる。
これによって、本構成では、モノフレーム構造よりも高いフレーム剛性を得ながら、モノフレーム構造に近い、低い外力から安定したしなり特性を得ることができる。
なお、上記湾曲部16Zに代えて、車幅方向外側に湾曲する湾曲部を形成した場合は、以下の特性となる。車幅方向外側に湾曲する湾曲部は、外部から車体左右方向に作用する力を受けた場合に、上記直線パイプよりも撓み難く、低い外力ではメインフレーム16L,16Rのしなりは殆ど生じない。一方、外力がある値を超えると、湾曲部が屈曲し始め、比較的大きなしなりが生じる。従って、低い外力では十分なしなり特性が得られず、しなり特性も安定しない。
図1及び図2に示すように、ヘッドパイプ15の前部には、前方に突出する前部ステー28が固定され、前部ステー28には、ヘッドライト29、板状のウインドスクリーン30及びメーター類31が支持される。
燃料タンク40は、各メインフレーム16L,16Rの左右側方に分割して配置される左右一対の前側タンク41,42(左タンク41,右タンク42)と、後部フレーム14内に設けられる後側タンク43とを備える。
シート12は、前側タンク41,42の後部に連続して後方に延び、後部フレーム14の上部に支持される。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー37は、フロントフォーク10に固定される。後輪3を上方から覆うリヤフェンダー38は、シート12の後方で後部フレーム14に固定される。
ピボットフレーム17,17の下端には、乗員が足を載せる左右一対のステップ39,39が設けられている。左側のステップ39の前方には、シフトペダル44が設けられ、右側のステップ39の前方にはブレーキペダル45が設けられる。
図1、図2及び図6に示すように、エンジン50は、水冷式の単気筒の4サイクルエンジンであり、籠状の前部フレーム13内に支持される。エンジン50のクランクシャフト51は、車幅方向に水平に延びて配置される。エンジン50は、クランクケース52と、クランクケース52の前部の上面から上方に突出するシリンダ部50aと、シリンダ部50aの上面から上方に突出するシリンダヘッド部50bとを備える。
シリンダ部50aは、シリンダ53を有し、シリンダ53内には、コンロッド56aを介してクランクシャフト51に連結されるピストン56が設けられている。シリンダヘッド部50bは動弁機構を収容するので、車幅方向及び前後方向に比較的大きくなる。このシリンダヘッド部50bの上部は、側面視において補強フレーム20の下縁に重なる。なお、このシリンダヘッド部50bはヘッドカバー55も含んでいる。
エンジン50は、上記エンジンステー23a,23b,23cの他、クランクケース52の後部の固定部52aにピボット軸24が挿通されることによっても前部フレーム13に支持されている。
出力軸59は、クランクケース52の後部から左側方に突出し、出力軸59の軸端には、ドライブスプロケット63(図2)が固定される。エンジン50の出力は、ドライブスプロケット63と後輪3のドリブンスプロケット64との間に掛け渡される駆動チェーン65を介して後輪3に伝達される。ドライブスプロケット63はスプロケットカバー(不図示)で覆われる。
エンジン50の冷却水が循環する板状のラジエーター68は、ダウンフレーム18と左右のシュラウド33,33との間に一対設けられている。
前側タンク41,42は、シュラウド33,33と後部フレーム14との間に延在するとともに、メインフレーム16L,16Rの外側方から下方に延び、シリンダ部50a及びクランクケース52の前部の側方までを覆う大きさを有する。
エアクリーナ71は、前側タンク41,42の後方に連続して設けられるとともに、リアサスペンションユニット26の上方に位置する。エアクリーナ71は、エアクリーナエレメント105と、エアクリーナエレメント105の支持部材を兼ねるクロスメンバ97とを備える。エアクリーナエレメント105は、お椀型のエレメントであり、後上方に向けて膨出するようにクロスメンバ97に支持される。このエアクリーナエレメント105は、スポンジタイプであるが、濾紙タイプ等を使用しても良い。
本実施の形態では、エアクリーナ71、コネクティングチューブ73及びスロットルボディ72が、エンジン50側に前下方へ直線状に配置されることで吸気抵抗が低減されており、吸気効率が高い。
燃料ポンプ76は、筒状に形成されており、クランクケース52の後部の上方且つリアサスペンションユニット26の前方で前傾して配置されている。
後部フレーム14の下部には、後輪3の前方へ下方に延びる泥除け80が取り付けられている。
本構成では、図4に示すように、メインフレーム前部16FRの後側連結部16Y、及び、メインフレーム後部16REが車幅方向で最も外側の最外部を構成している。そして、図6に示すように、シリンダヘッド部50bの後部を、メインフレーム16L,16Rの最外部の一部を構成する後側連結部16Yの内側に位置させ、車体側面視で後側連結部16Yと重なるように配置している。
この構成により、シリンダヘッド部50bをメインフレーム16L,16R内で最も幅広となるスペースを有効利用して配置することができ、エンジン50を前部フレーム13内のスペースに効率良く配置することができる。
図7及び図8に示すように、前側タンク41,42(左タンク41,右タンク42)は、ヘッドパイプ15(図1、図2)の後方でメインフレーム16L,16Rに支持される。
車体左側に配置される左タンク41と、車体右側に配置される右タンク42とは、メインフレーム16L,16Rの上方から車幅方向外側を通って下方に延びる上下に長い大型タンクに形成される。なお、各タンク41,42内の燃料は、クランクケース52とリアサスペンションユニット26との間に空くスペースに配置された燃料供給装置74(図7)に燃料ホースを介して供給され、燃料供給装置74を介してエンジン50に供給される。
また、前側タンク41,42は、車体中心面C1を基準にして左右対称形状であるため、以下、左タンク41を詳述し、右タンク42の同様の説明は省略する。
同図8に示すように、この上側タンク部41Aは、車体前後方向では、ヘッドパイプ15背面近傍からエアクリーナ71近傍まで形成されている。また、エアクリーナ71の上方は、シート12(図7)で覆われている。
また、図2に示すように、上側タンク部41Aの背面下部、中間タンク部41Bの背面全体、及び、下側タンク部41Cの背面下部は、前方凸にくびれた形状に形成されている。この前方凸にくびれた部分は、乗員の膝等が存在する領域に対応し、これによって、上記タンク部41A〜41Cが膝等の動きを邪魔せず、これによっても、乗員の居住性を向上することができる。
本構成では、これら上側タンク部41A,42Aの境界部分に、上方及び内方に開放する窪み部201が形成されており、この窪み部201は、上側タンク部41A,42Aの前端から後端に渡って連続している。
図8に示すように、上側タンク部41A,42Aの各々には、上方及び内方に開放するタンク窪み部201A,201Bがそれぞれ形成される。各タンク窪み部201A,201Bは、車体中心面C1を基準にして左右対称に形成されており、これらタンク窪み部201A,201Bによって上記窪み部201が形成される。
この窪み部201は、上側タンク部41A,42Aの上面に沿って前端から後上端に向かって直線状に後方に延びる第1窪み部201FRと、第1窪み部201FRから後下端に向かって直線状に下方に延びる第2窪み部201REとを一体に有している。これらによって、窪み部201を形成する上側タンク部41A,42Aの車幅方向内側の壁は、断面L字状に形成されている。なお、L字状とは、直角でないものも含んで良いし、車幅方向内側の壁に凹凸があっても良い。
図9は、図8のa−a断面図である。なお、図9中、車体中心面C1に対して紙面左側は、シート12を取り付けた状態を示し、車体中心面C1に対して紙面右側は、シート12を外した状態を示している。
図9に示すように、窪み部201は、上下方向の深さが車幅方向に沿う左右方向の幅よりも大きく形成されている。これによって、乗員の足が当接する位置の車幅を狭くすることができ、乗員の居住性を向上することができる。
ここで、図8に示すように、第2窪み部201REの上方開口は、シート12で覆われ、第1窪み部201FRの上方開口は、シート12から前方に延出するタンクカバー34で覆われる。
上述したように、上側タンク部41A,42Aは、エアクリーナ71の近傍まで延びるタンクに形成されるので、図8に示すように、第2窪み部201REは、エアクリーナ71に向けて開口する。このため、第1窪み部201FR内に入った走行風は、第2窪み部201REを通ってエアクリーナ71に向けて案内される。
すなわち、第1窪み部201FR及び第2窪み部201REからなる窪み部201と、この窪み部201を覆う蓋部材(シート12、タンクカバー34)とによって、エアクリーナ71に外気を供給する吸気通路(以下、外気供給通路)210が構成される。
また、左右別体の上側タンク部41A,42Aのそれぞれにタンク窪み部201A,201Bを形成することによって、外気吸気通路210となる窪み部201を形成したので、上側タンク部41A,42Aを一体に形成する場合と比べて、窪み部201を容易に成形することができる。
また、タンクカバー34は、シート12で覆われない部分だけを覆う小型部品で良く、しかもシート12に固定されるので、車体からの着脱も容易である。これにより、吸気通路専用部品を小型化して車体全体を軽量化でき、且つ、シート12を外せばエアクリーナ71等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、第2窪み部201REは、車体平面視で(図8)、下流に向かって幅が広くなり、下流端がエアクリーナエレメント105の全幅に渡って連通する幅に形成されるので、これによっても、吸気効率を向上することができる。
以上説明したように、本実施形態の車体フレーム構造では、左右のメインフレーム16L,16Rは、ヘッドパイプ15に連結される前側連結部16Xと、補強フレーム20に連結される後側連結部16Yとの間に、車幅方向内側に湾曲する湾曲部16Zを備える(図4参照)。この構成によれば、モノフレーム構造よりも撓み量を抑制しつつメインフレーム16L,16Rをしなり易くすることができる。このため、荷重に応じてメインフレーム16L,16Rをスムーズにしならせて外力をメインフレーム16L,16R全体で緩和させることができ、オフロード走行等に適したフレーム特性を得ることができる。
また、湾曲部16Zが車幅方向内側に湾曲するので、メインフレーム16L,16Rの車幅方向への大型化を抑制し、ヘッドパイプ15後方のフレーム幅をスリム化することができる。このようにして、メインフレーム16L,16Rをしなり易くすることができ、且つ、メインフレーム16L,16Rの大型化を抑制可能になる。特に、左右のメインフレーム16L,16Rが撓むと左右のメインフレーム16L,16Rの間隔が狭くなり、よりしなやかに撓むこととなり、車体フレームFの挙動が安定する。
また、左右のメインフレーム16L,16Rに支持され、湾曲部16Zの車幅方向外側に配置される前側タンク41,42を備えるので、フレーム幅の狭い箇所の外側スペースを利用して前側タンク41,42を大容量化して配置することができる。また、この構成によれば、車体内側に変形するメインフレーム16L,16Rと、その外側に配置される前側タンク41,42とのクリアランスを狭く設定することができるので、前側タンク41,42を効率良く大容量化できる。
また、前側タンク41、42は、エンジン50のシリンダ部50a側方、及び、クランクケース52上方において、メインフレーム16L,16Rの下方に配置される下側タンク部41C,42Cを備える。この構成によれば、クランクケース52上方の空間に燃料タンク40を配置して燃料タンク40を大型化しつつ低重心化を図ることができる。
本実施形態の吸気構造では、車体上部に配置され、燃料タンク40の一部を構成する左右の上側タンク部41A,42Aを備え、上側タンク部41A,42Aに上方及び内方に開放し、後方に延びた後に下方に延びる断面L字状のタンク壁からなる窪み部201を設けている。そして、この窪み部201の上方開口を蓋部材(シート12、タンクカバー34)で覆うことにおり、窪み部201をエアクリーナ71につながる外気吸気通路210に構成した(図7参照)。この構成によれば、車体上部に配置される上側タンク部41A,42Aに外気吸気通路210を容易に設けるとともに、左右の上側タンク部41A,42Aの成形を容易に行うことが可能になる。
また、シート12で覆われない部分を覆うタンクカバー34は、シート12から前方に延出するので(図7参照)、シート12と一体にタンクカバー34を容易に外すことができる。これによっても、窪み部201内やエアクリーナ71に容易にアクセスでき、メンテナンス性が向上する。
また、上側タンク部41A,42Aの各々にタンク窪み部201A,201Bを設け、これらタンク窪み部201A,201Bにより、車幅方向中央を車体平面視で前後方向に直線状に延在する外気吸気通路210を形成したので(図8参照)、左右の上側タンク部41A,42Aの重量バランスを良好としながらタンク形状を簡素化しつつ、吸気効率を良好とすることができる。
例えば、上述の実施形態では、左右の上側タンク部41A,42Aの各々に上方及び内方に開放するタンク窪み部201A,201Bを設け、両タンク窪み部201A,201Bによって外気吸気通路210となる窪み部201を形成する場合について説明したが、これに限らない。例えば、タンク窪み部201A,201Bのいずれか一方によって、外気吸気通路210となる窪み部201を形成するようにしても良い。
また、蓋部材は、シート12だけにしても良いし、タンクカバー34だけにしても良い。例えば、燃料タンク40の上方を覆わないシート12にする場合は、タンクカバー34だけで窪み部201を覆うようにすれば良い。また、シート12を前方に延出させてシート12だけで窪み部201を覆うようにしても良い。
2 前輪
12 シート(蓋部材)
13 前部フレーム(車体フレーム)
14 後部フレーム
15 ヘッドパイプ
16,16L,16R メインフレーム
16X 前側連結部
16Y 後側連結部
16Z 湾曲部
17 ピボットフレーム
18 ダウンフレーム
19 アンダーフレーム
20 補強フレーム
34 タンクカバー(蓋部材)
40 燃料タンク
41 前側タンク(左タンク)
42 前側タンク(右タンク)
50 エンジン
50a シリンダ部
50b シリンダヘッド部
52 クランクケース
71 エアクリーナ
105 エアクリーナエレメント
201 窪み部
210 外気供給通路
Claims (6)
- ヘッドパイプ(15)と、前端が前記ヘッドパイプ(15)に連結され、左右に間隔を空けて後方へ延出する左右一対のメインフレーム(16L,16R)を備える車体フレーム(13)とを備え、前記車体フレーム(13)は燃料タンク(40)を支持し、前記燃料タンク(40)の下方にエンジン(50)を支持し、前記燃料タンク(40)の後方に配置されるエアクリーナ(71)を備える自動二輪車の吸気構造において、
前記燃料タンク(40)は、前記メインフレーム(16L,16R)の左右側方に分割して配置される車体左側の左タンク(41)と車体右側の右タンク(42)とを備え、左右のタンク(41,42)が前記メインフレーム(16L,16R)の上方から車幅方向外側を通ってシリンダヘッド(50b)の側方を覆うように下方に延びて形成され、左右のタンク(41,42)の少なくとも一方に上方及び内方に開放し、後方に延びた後に下方に延びる断面L字状のタンク壁からなる窪み部(201)を設け、
前記窪み部(201)の上方開口を覆う蓋部材(12,34)を設け、前記窪み部(201)を前記エアクリーナ(71)につながる吸気通路(210)としたことを特徴とする自動二輪車の吸気構造。 - 前記蓋部材(12,34)は、前記燃料タンク(40)の上方及び前記エアクリーナ(71)の上方に配置されて乗員が着座するシート(12)を有することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の吸気構造。
- 前記蓋部材(12,34)は、前記シート(12)と、前記シート(12)から前方に延出するカバー部材(34)とを有することを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の吸気構造。
- 前記窪み部(201)は、上下方向の深さが車幅方向に沿う左右方向の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動二輪車の吸気構造。
- 前記窪み部(201)の下流端は、前記エアクリーナ(71)のエレメント(105)に向けて開口するとともに、前記エレメント(105)の上下に渡って連通する高さに形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自動二輪車の吸気構造。
- 前記左右のタンク(41,42)の各々に前記窪み部(201)を設け、前記窪み部(201)により、車幅方向中央を車体平面視で前後方向に直線状に延在する前記吸気通路(210)を形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の自動二輪車の吸気構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013144274A JP5843813B2 (ja) | 2013-07-10 | 2013-07-10 | 自動二輪車の吸気構造 |
AU2014202835A AU2014202835A1 (en) | 2013-07-10 | 2014-05-23 | Intake structure for motorcycle |
FR1456393A FR3008376B1 (fr) | 2013-07-10 | 2014-07-03 | Structure d'admission pour motocycle |
US14/323,344 US9156515B2 (en) | 2013-07-10 | 2014-07-03 | Fuel tank for motorcycle, and motorcycle including same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013144274A JP5843813B2 (ja) | 2013-07-10 | 2013-07-10 | 自動二輪車の吸気構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015016745A JP2015016745A (ja) | 2015-01-29 |
JP5843813B2 true JP5843813B2 (ja) | 2016-01-13 |
Family
ID=52131047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013144274A Active JP5843813B2 (ja) | 2013-07-10 | 2013-07-10 | 自動二輪車の吸気構造 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9156515B2 (ja) |
JP (1) | JP5843813B2 (ja) |
AU (1) | AU2014202835A1 (ja) |
FR (1) | FR3008376B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6170517B2 (ja) * | 2015-03-26 | 2017-07-26 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の燃料タンク |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5336838A (en) * | 1976-09-16 | 1978-04-05 | Honda Motor Co Ltd | Fuel tank for motor cycle |
JPS6037900Y2 (ja) * | 1981-05-19 | 1985-11-12 | スズキ株式会社 | 自動二輪車におけるリヤクツシヨンユニツトの冷却装置 |
JPS61157478A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-17 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車等の車両用吸気装置 |
JPS61157477A (ja) * | 1984-12-29 | 1986-07-17 | 本田技研工業株式会社 | 車両用タンク装置 |
US4694924A (en) * | 1985-12-24 | 1987-09-22 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Motorcycle |
JPS61163074A (ja) * | 1985-01-11 | 1986-07-23 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車 |
JP3068136B2 (ja) * | 1988-11-09 | 2000-07-24 | ヤマハ発動機株式会社 | 不整地走行用車両のエアクリーナ装置 |
JP4221977B2 (ja) * | 2002-09-04 | 2009-02-12 | スズキ株式会社 | 鞍乗型車両の燃料タンクおよびそれを用いた導風構造 |
JP3723792B2 (ja) * | 2002-09-13 | 2005-12-07 | 川崎重工業株式会社 | 車両用エンジンの空気取入装置 |
JP4291044B2 (ja) | 2003-05-30 | 2009-07-08 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車の吸気系構造 |
JP4340500B2 (ja) * | 2003-09-09 | 2009-10-07 | 川崎重工業株式会社 | 自動二輪車の吸気装置 |
JP4802727B2 (ja) * | 2006-01-20 | 2011-10-26 | スズキ株式会社 | 不整地走行車両 |
FR2901512B1 (fr) * | 2006-05-23 | 2009-02-27 | Engineering And More Soc Par A | Ensemble d'admission d'air comburant pour motocyclette et motocyclette equipee d'un tel ensemble |
US20080314669A1 (en) * | 2007-06-20 | 2008-12-25 | Buell Motorcycle Company | Motorcycle airbox with flow-enhancing shape |
US7963358B2 (en) * | 2007-07-02 | 2011-06-21 | Buell Motorcycle Company | Motorcycle frame having integral fuel tank and airbox |
DE102008061123B4 (de) * | 2007-12-30 | 2017-06-01 | Honda Motor Co., Ltd. | Motorrad |
-
2013
- 2013-07-10 JP JP2013144274A patent/JP5843813B2/ja active Active
-
2014
- 2014-05-23 AU AU2014202835A patent/AU2014202835A1/en not_active Abandoned
- 2014-07-03 FR FR1456393A patent/FR3008376B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 2014-07-03 US US14/323,344 patent/US9156515B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR3008376B1 (fr) | 2018-09-28 |
JP2015016745A (ja) | 2015-01-29 |
US9156515B2 (en) | 2015-10-13 |
FR3008376A1 (fr) | 2015-01-16 |
AU2014202835A1 (en) | 2015-01-29 |
US20150014078A1 (en) | 2015-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5478181B2 (ja) | 鞍乗型車両の車体フレーム構造 | |
US9919756B2 (en) | Saddle-ride type vehicle | |
US9505460B2 (en) | Saddle-ride type vehicle | |
JP5813737B2 (ja) | 鞍乗り型車両の車体フレーム構造 | |
JP6196083B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP5291691B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5373426B2 (ja) | 車両のシート構造 | |
JP2007137408A (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP2007090906A (ja) | 鞍乗り型車両の車体前部構造 | |
JP5728331B2 (ja) | 鞍乗り型車両の泥除け部構造 | |
JP6472482B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP6159604B2 (ja) | 自動二輪車の車体フレーム | |
JP5478182B2 (ja) | 鞍乗型車両のシートカウル構造 | |
JP5872508B2 (ja) | 自動二輪車の後部フレーム構造 | |
US9428238B2 (en) | Body frame structure for saddle type vehicle | |
EP3366562A1 (en) | Swing arm structure for saddle riding vehicle | |
JP5633192B2 (ja) | 自動二輪車のリアフェンダ構造 | |
JP5843813B2 (ja) | 自動二輪車の吸気構造 | |
JP2007112154A (ja) | 鞍乗り型車両およびそれに用いるステアリングダンパ | |
JP6704300B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP4414316B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP6238247B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP6138609B2 (ja) | 自動二輪車の後部フレーム構造 | |
JP2018162015A (ja) | 鞍乗り型車両の車体構造 | |
EP2711277B1 (en) | Frame structure for saddle-riding type automotive vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150414 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151027 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5843813 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |