JP5730042B2 - ミルククーラに洗浄ボトルを常設したコーヒーマシン - Google Patents
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Description
そして、この種のコーヒーマシンにあっては、冷蔵室に保存されるミルクは常に低温貯蔵されるため衛生管理上、格別な問題はないもの、ミルクラインに残留するミルクについては外気温や高温雰囲気にさらされると雑菌の繁殖が懸念されるため、ミルクラインは定期的に洗浄剤で洗浄されている(例えば特許文献1参照)。
もちろん汲み上げ用のポンプがない場合は、チューブと継手の手洗いだけとなり、毎回の手作業による洗浄が確実に行われている保証はなく、安全衛生上の問題が常に付きまとうものであった。
主にコーヒー液の抽出を担うマシン本体部と、主にミルクの冷蔵を担うミルク供給部とを具え、ミルクの添加を要するコーヒー飲料が淹れられるようにしたコーヒーマシンにおいて、
前記ミルク供給部は、冷蔵室でミルクを低温貯蔵するミルククーラを具えて成り、
また冷蔵状態のミルクをカップ側に移送するミルクラインは、洗浄ボトルから当該ラインに送り込まれる洗浄剤によって洗浄されるものであり、
前記ミルククーラには、この洗浄ボトルを常時収容するための洗浄ボトル貯留部が形成され、
且つ、当該洗浄ボトル貯留部は、ミルクを低温貯蔵する冷蔵室の下方に形成され、これら洗浄ボトル貯留部と冷蔵室とが断熱壁で仕切られていることを特徴として成るものである。
前記洗浄ボトルには、洗浄剤吸い上げ管が差し込まれるものであり、
また、この洗浄ボトルには、ミルククーラの開閉扉側に洗浄剤投入口が設けられ、その反対の後ろ側に湯または水が注入される供給口が設けられ、更にボトル上面には洗浄剤吸い上げ管を挿入するための差込口が設けられ、且つまた、このボトル上面に洗浄ボトルへの給湯・給水がオーバーフローした場合のドレン口が設けられることを特徴として成るものである。
前記ミルククーラは、洗浄ボトルに差し込まれた洗浄剤吸い上げ管が断熱壁を貫通し、洗浄剤吸い上げ管の吸い上げ端部が、ミルクを低温貯蔵する冷蔵室に出現するように形成されることを特徴として成るものである。
前記冷蔵状態のミルクを定量取り出しカップ側に移送するあたってはチュービングポンプが適用され、このチュービングポンプはミルクを冷蔵する冷蔵室と同じ空間内に設けられることを特徴として成るものである。
前記ミルククーラには、マシン本体部で抽出したコーヒー液や、冷蔵室から取り出したミルクをカップに注ぐ注出室が設けられるものであり、
且つまたマシン本体部から注出室の注出口までの間には、マシン本体部で抽出したコーヒー液をミルククーラ側の注出口まで架け渡すコーヒー液移送管が設けられることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、ミルククーラには冷蔵室の他に洗浄ボトル貯留部が形成されるため、ミルクラインの洗浄中でもミルクをそのままミルククーラ(冷蔵室)で保存でき、ミルクの衛生管理が正しく行える。また洗浄前に残ったミルクを別の冷蔵庫等に移し替える手間が掛からないため、洗浄作業を行う作業者の負担が軽減でき、これが更なる衛生管理の向上に寄与する。因みに、本コーヒーマシンは、コンビニエンスストアへの設置を主に想定しており、特にコンビニエンスストアでは、店員がアルバイトであることが多く、また勤務期間も比較的短期間であること等から、全ての店員にコーヒーマシンの衛生管理やメンテナンスの訓練(教育)を徹底することが難しい環境にある。このためコンビニエンスストアではコーヒー専門店とは異なり、可能な限り省人オペレーションを図ることと、設備やメンテナンスコストを小さくすることが求められており、衛生管理、特にミルクの衛生管理において作業者の負担が軽減できる本発明は、このような実情に充分、即したものと言える。
また、洗浄ボトル貯留部は、壁(断熱壁)で仕切られた冷蔵室の下方に形成されるため、洗浄剤が冷蔵室に溢れ出たり、冷蔵中のミルクに混入したりすることが確実に防止できる。すなわち、洗浄ボトル貯留部は、冷蔵室の下方に位置するため、例えば洗浄ボトルに差し込んだ洗浄剤吸い上げ管の端部を冷蔵室に出現させても、そのままでは(吸い上げ端部から洗浄剤を吸い上げるような吸引力を加えなければ)冷蔵室に洗浄剤が溢れ出ることはなく、このため洗浄剤がミルクに混入する心配も全くない。
またミルクラインは装置間(ミルククーラとマシン本体部との間)を渡ることがないため、経路の全長が短く形成でき、加熱したミルクの温度低下を防止でき、更には経路長が短い分、ミルクラインを装置から取り外し、各部の接続を切り離して手洗いする際にも洗浄し易く(ミルクカスが落ち易く)、衛生管理の点でも効果を奏する。
もちろん、本発明においてはミルク移送管(渡りチューブ)を要しない分、マシン本体部からミルククーラ側の注出室までコーヒー液を渡らせるコーヒー液移送管は必要となり、ここに残留するコーヒー液がいくらか冷めることは否めない。しかし、ミルクは加熱してもそれほど温度が上げられず、またミルクメニューではカップに注ぐ飲料全体の半分以上をミルクが占めるため、ミルククーラ側に注出室(注出口)を設ける本発明は、コーヒー液移送管内に残留するコーヒー液の温度が多少下がっても、加熱後のミルクの温度低下がほとんどない利点(有益性)の方が大きく、最終的にカップに注がれるコーヒー飲料としての温度低下が抑制され、このことも大きな効果を奏する。
なお、説明にあたっては、コーヒーマシンAについて説明しながら併せて洗浄ボトル貯留部8について説明し、その後、洗浄ボトルBを用いたミルクラインMLの洗浄態様について説明する。
このためミルクMも粉ミルクではなく、低温貯蔵したミルク(生乳)を、その都度、冷蔵室50から取り出し、メニューに応じた状態(例えば高温泡立ちミルク)に仕立ててカップCに注ぐものである。
ここでコーヒー豆から抽出した直後のものをコーヒー液Lとし(言わばミルクMがまだ添加されていないもの)、コーヒー液LにミルクMが添加されたものをコーヒー飲料LMとする(言わば最終的にカップCに注出されたもの)。但し、最初からミルクMの添加を要しないメニュー(例えばブラックのエスプレッソコーヒー等)が選択されることも考慮して、上記コーヒー飲料LMには、ミルクMの添加を要しないメニューも含むものとする。
このうちマシン本体部1は、コーヒー豆からコーヒー液Lを抽出するコーヒー液生成部3と、主にコーヒー液Lに添加するミルクMを加熱または泡立てるための蒸気を生成する蒸気生成部4とを具えて成るものである(図6参照)。
一方、ミルク供給部2は、図6に示すようにミルククーラ20を主な構成要素とするものであり、ここにミルクMを低温貯蔵する冷蔵部5と、この冷蔵部5からミルクMをカップCに向けて定量供給するためのポンプ部6と、コーヒー液LやミルクMをカップCに注ぎ出す(注ぎ込む)注出部7と、ミルク供給経路(ミルクラインML)の洗浄剤を生成・貯留するボトルを収容するための洗浄ボトル貯留部8とを具えて成るものである。
なお、図1に示すコーヒーマシンAは、マシン本体部1と、ミルク供給部2(ミルククーラ20)とが別々に形成され、これらを同じベースフレームF上で隣合うように載置した設置形態を採るものである。
以下、マシン本体部1とミルク供給部2とについて更に説明する。
なお、マシン本体部1で生成される湯(または水)は、後述するミルクラインMLを洗浄する際にも用いられるものである。
なお、上記注出室70やコーヒー液ノズル74L等は、本来、後述する注出部7の構成要素であるが、抽出したコーヒー液Lの移送や注出に関連する部位について以下説明する。
また、ミルククーラ20側に設けられる注出室70(注出口74)には、コーヒー液吐出用のノズル(コーヒー液ノズル74L)の他、ミルク吐出用のノズル(ミルクノズル74M)が別々に設けられ、各々がコーヒー飲料LMの性状等に応じて別個にカップCに注がれる。なお、このような注出口74は、注出室70内において昇降動自在に構成されることが好ましい。
また注出室70のカップ載置台75には、ドレン管Dが接続され、注出時にこぼれたコーヒー液L等の液体を排出できるように形成される。
なお、マシン本体部1(蒸気生成部4)で生成される蒸気は、低温状態のミルクMを加熱するための加熱用蒸気S1と、加熱したミルクMを泡立てるための泡立用蒸気S2とであり、これらが一例として図6に示すように、各々独立した経路から、ミルククーラ20側の注出室70に供給されるものである。つまり本実施例では、移送中のミルクMに対し、加熱用蒸気S1と泡立用蒸気S2とを二段階で当てられるように蒸気経路が形成されている。ここで、二つの蒸気経路を区別する場合には、主にミルクMの加熱を担う経路をミルク加熱ライン41、主にミルクMの泡立てを担う経路をミルク泡立ライン42とする。なお、泡立用蒸気S2には、ミルクMを効果的に泡立てるために、空気(エア)を混入させることが好ましい。
加熱用蒸気S1は、注出室70内のミルク加熱室72に供給され、ここでミルクMと接触する。また、泡立用蒸気S2は、ミルク加熱室72のすぐ後段に連続して設けられるミルク泡立室73に供給され、ここで例えば加熱後のミルクMと接触する。
なおミルク泡立室73は、泡立用蒸気S2の流速を加速できるようにベンチュリ状またはノズル状に形成されることが好ましく、これは泡立用蒸気S2の流速によってミルクMを霧化しながら双方の混合を図るためである。更に、このミルク泡立室73は、例えば室内が下窄まりの略円錐状に形成され、泡立用蒸気S2と混合されたミルクMを室内の下方出口(ここがミルクノズル74Mとなる)に向かって旋回させながら撹拌する、いわゆるボルテックスミキサーの形態を採り、より一層ミルクMをキメ細かく泡立て得ることが好ましい。
冷蔵部5は、冷蔵室50を主な構成要素とするものであり、冷蔵室50は、例えば図6に示すように、前記ミルククーラ20の開閉扉21や断熱壁22によって閉塞状態に形成され、ここでミルクMが冷蔵される。
なおミルクMは、一例として市販のゲーブルトップ型の1リットルミルクパックMP入りのものが適用され、このパック状態のまま冷蔵されるものであり、冷蔵室50には適宜の数(ここでは二本)のミルクパックMPがストックされ得るものである。そして本実施例では、このミルクパックMPにミルク汲み上げ管51を差し込み、ここからポンプ部6の作用によってミルクMを定量取り出すものである(ポンプ部6については後述する)。
因みに本コーヒーマシンAは、コンビニエンスストアへの設置を主に想定しており、特にコンビニエンスストアでは、店員がアルバイトであることが多く、また勤務期間も比較的短期間であること等から、全ての店員にメンテナンスの訓練(教育)を徹底することが難しい環境にある。従って、市販のミルクパックMPの状態でミルクMを冷蔵する上記形態は、店員の作業負担を極力減らし、手間の掛からない衛生管理手法であり、極めて実情に即した形態である。
チュービングポンプ60は、一般にロータ周りにセットされたチューブを、外周側から円弧状に押さえるとともに、ロータに取り付けたローラによってチューブを内側から押圧し、ロータを回転させることで、この押圧変形位置を順次供給側へと変位させ(つまりチューブをしごき)、チューブ内の液体を供給側に移送するものである。
以下、チュービングポンプ60について更に詳細に説明する。
因みに図6中の符号mは、ロータ62を回転させるためのモータである。
またロータ62(ローラ63)とカバー65(規制リブ67)とによってポンピングチューブ64の内周側と外周側とを規制した状態では、複数のローラ63のうちの少なくとも一つ以上が、ポンピングチューブ64に押圧変形を付与するものである。
更にポンピングチューブ64は、ロータ62の周りに円弧状にセットされるものであるため、該チューブをロータ周りに容易に且つ綺麗にセットするには、チューブ自身が当初からU字状に形成されていることが好ましい。すなわち、ポンピングチューブ64は、取り付け前の初期状態から中央部がほぼ半円状を成し、その両端部分がほぼ直線状を成すU字状であることが好ましく、これにより該チューブをロータ周りに巻き付けるセット作業が極めて容易となり、また誰が行ってもほぼ同じ状態にセットできるものである。
またカバー65は、ベース本体61に係止させた閉鎖状態で、ロータ周りのポンピングチューブ64の外周側を全体的に押さえるだけでなく、ロータ62の正面側も全て覆い、ポンピング作動時に回転するロータ62を露出させないものである。このため回転するロータ62への異物の挟み込みが防止され、作動の安定性がより達成されるものである。
またベース本体61に対しヒンジ接続されたカバー65は、ロータ62の正面側に突出する回動のみが許容され、ロータ62の径方向にはもともと移動しない構造であるため、ロータ62の回転によって、ローラ63による径方向の押圧力がチューブを介してカバー65に加わっても、カバー65は径方向にガタツキにくい構造もしくはガタツキようのない構造となっている。
ここで、本明細書では、ミルクMの供給に関わる経路、つまりミルク汲み上げ管51からミルク泡立室73のミルクノズル74MまでをミルクラインMLとするものである。
またチュービングポンプ60は、上述したように、移送作用を生じさせるロータ62(ローラ63)が、直接ミルクMと接触しないため、非常に衛生的である。また一回ごとのミルク供給が終わった状態では、ポンピングチューブ64がローラ63によって押し潰された状態となるため、チューブ内に残留するミルクMは、ミルクパックMP内に戻されることがなく、また残留量も少量に抑えられるため、この点においても極めて衛生的である。
また注出室70には、室内上部にミルク加熱室72とミルク泡立室73とが上下方向に連続して設けられ、上側のミルク加熱室72が冷蔵室50と注出室70とを仕切る断熱壁22に設けられている。すなわち、注出室70は、ミルク加熱室72が取り付けられた断熱壁22によって冷蔵室50と仕切られており、これはミルク加熱室72やミルク泡立室73(ミルクノズル74M)に蒸気が供給され注出室70内が高温となるためである。もちろん、注出室70内には、コーヒー液ノズル74Lも設けられており、ここから高温状態のコーヒー液Lが注出されることからも注出室70内は高温となるものである。
また注出室70には、コーヒー飲料注入用のカップCを載せるカップ載置台75が設けられるものであり、ここにはドレン管Dが接続され、注出時にこぼれたコーヒー液L等の液体を排出できるように構成されている。
なお本実施例では、コーヒー液移送管32内にコーヒー液Lが残留するが、コーヒー自体は極めて腐敗しにくいものであるため、ここに残留するコーヒー液Lによって雑菌が繁殖する虞は全くないものである。
まずユーザは、ミルクMとコーヒー液Lとを合わせたコーヒー飲料LMの温度で80℃程度を要求する。これは、この程度の高温でないとコーヒー飲料LMをテイクアウトした際に、すぐにゴクゴク飲めるような、ぬるい温度になってしまうためである。この点、嗜好品であるコーヒーをユーザが好むのは、落ちついた雰囲気でゆったりとくつろぎながら飲むことが大きな比重を占め、これを考慮するとガブ飲みできてしまうぬるい温度では物足りず、やはり80℃程度の高温が求められる。
またコーヒー液Lの抽出温度は約97℃程度であるのに対し、ミルクMは蒸気で加熱しても約70℃程度までしか上げられないものである(ミルクMは加熱し過ぎるとタンパク質が固まり分離してしまい、これは牛乳を加熱した場合に膜が形成されるのと同じ現象)。
このようにミルクMは加熱した状態でもそれほど温度が上げられず、またミルクメニューではミルクMが飲料の半分以上を占めるものであり、このためミルククーラ20側に注出室70(注出口74)を設けた本実施例は、コーヒー液移送管32内に残留するコーヒー液Lの温度としては多少下がっても、加熱後のミルクMの温度低下がほとんどない利点(有益性)の方が大きく、最終的にカップCに注がれるコーヒー飲料LMとしての温度低下が抑制され、これが多大な効果を奏するものである。
もちろんミルクラインMLの全長(経路長)が短いことは、ミルクラインMLを装置から取り外し、各部の接続を切り離して手洗いする際にも洗浄し易く(ミルクカスが落ち易く)、衛生管理の点でも大きな効果を奏する。
そして本発明では、この洗浄ボトル貯留部8がミルククーラ20に形成され、洗浄ボトルBを常時、ミルククーラ20に収容しておく形態となる。これによりミルクラインMLの洗浄時でもミルクMをミルククーラ20内で冷蔵保存でき、洗浄時におけるミルクMの衛生管理がより容易に、より確実に行えるものである。因みに、従来は、上述したようにミルクラインMLの洗浄中、ミルクMをミルククーラ20から別の冷蔵庫に移して保管するのが一般的であった。
なお洗浄ボトルBには、洗浄剤吸い上げ管81が常に挿入されており、洗浄剤はこの洗浄剤吸い上げ管81からミルクラインMLに送られるものである。また洗浄ボトルBには、ミルククーラ20の開閉扉21側に洗浄剤投入口82が形成され、その反対の後ろ側には投入された洗浄剤を希釈する湯(または水)を注ぎ込むための供給口83が形成され、更にボトル上面には洗浄剤吸い上げ管81を挿入するための差込口84が形成される。またボトル上面には、洗浄ボトルBへの給湯(給水)がオーバーフローした場合に、これを排水するドレンチューブDTを差し込むためのドレン口85が形成される。
また洗浄ボトルBに差し込まれる洗浄剤吸い上げ管81は、上部が断熱壁22を貫通するように形成され、吸い上げ端部81AがミルクMを低温貯蔵する冷蔵室50内に出現するように設けられる。またこの吸い上げ端部81Aは、ミルク汲み上げ管51の汲み上げ端部(ここでは二股管52とポンピングチューブ64を接続する継手53に相当)とほぼ同じ高さに設定され、これはポンピングチューブ64をミルク汲み上げ管51側から洗浄剤吸い上げ管81に嵌め替える作業を行い易くするためである。
なお説明にあたっては、チュービンプポンプ60から既にポンピングチューブ64(弾性が低下しヘタリを生じたもの)を取り外した状態から、新たなポンピングチューブ64を取り付けるセッティング態様について説明するものである。因みにポンピングチューブ64を取り外す態様は、セッティングの逆の順序で行うものであり、このようなチューブの着脱が「交換」となるものである。
またセッティングの初期状態は、当然、ポンピング作動時にロータ62の正面に位置していたカバー65が大きく開放された状態、すなわちカバー65の回動自由端側がベース本体61から大きく離開した状態である(図4(a)参照)。
なお、図4は、セッティングの様子を段階的に示した骨格的な側面図であり、本図(a)、(b)、(c)にほぼ対応する様子が図5の正面図(a)、(b)、(c)である。
この際、ポンピングチューブ64は、上記図5(a)に示すように、ロータ62の外周に沿って(つまりローラ63に外接するように)綺麗な円弧状に取り付けることが望ましいため、ポンピングチューブ64自身が当初から(セッティング前の状態から)中央部が半円状を成し、その両端部分が直線状を成すU字状に形成されていることが好ましい。もちろんポンピングチューブ64が当初からU字状に形成されていれば、該チューブをロータ62周りにセットする作業が極めて行い易くなり、セッティングのバラツキがより一層、抑制できるものである。
このようにカバー65の回動によって、ポンピングチューブ64の外周側から加えられる規制リブ67の圧接は、当初は頂部付近から始まり、その後の回動により、この頂部付近での押さえ込みを更に増強させながら、この圧接を円弧状全域に波及させるものである。このため実際には頂部付近の圧接と、この圧接を円弧状に波及させる作動とは同時に進行するものであり、頂部付近の圧接が完了するのは、圧接を円弧状に波及させる作動が完了するのとほぼ同時である。
その後、コーヒーマシンA(ミルククーラ20)から取り外したこれらの部品を、湯または水で手洗いするものであり、更にはその後にアルコール消毒することが好ましい。なお、ミルク加熱室72やミルク泡立室73(ミルクノズル74M)等がミルククーラ20から取り外せる場合には、この段階で併せて取り外し、上記と同様に洗浄することが好ましい(取り外せない場合には、湯または水で別途洗浄したり、清拭したりした後、アルコール消毒を行うことが望ましい)。
その後、これらを装置に再度装着し、また接続するものであるが、ポンピングチューブ64(吸い込み側)は、二股管52と接続しないものである。
このように本発明ではミルクラインMLを洗浄する際、洗浄前に残っていたミルクM(ミルクパックMP)は、そのまま冷蔵室50で保存する態様となり、このため洗浄時におけるミルクMの保管(衛生管理)がより容易に、より確実に行えるものである。
また本実施例では、以上のような構成により、生乳を適用するエスプレッソコーヒーマシンに関し、ミルク供給における安全衛生と日常のサニテーションを高いレベルで達成することができるものである。
1 マシン本体部
2 ミルク供給部
1 マシン本体部
3 コーヒー液生成部
4 蒸気生成部
2 ミルク供給部
5 冷蔵部
6 ポンプ部
7 注出部
8 洗浄ボトル貯留部
2 ミルク供給部
20 ミルククーラ
21 開閉扉
22 断熱壁
3 コーヒー液生成部
31 ホッパー
32 コーヒー液移送管
4 蒸気生成部
41 ミルク加熱ライン
42 ミルク泡立ライン
5 冷蔵部
50 冷蔵室
51 ミルク汲み上げ管
52 二股管
53 継手
6 ポンプ部
60 チュービングポンプ
61 ベース本体
62 ロータ
63 ローラ
64 ポンピングチューブ
65 カバー
66 二節のヒンジ(ヒンジ)
66A 第一ヒンジ
66B 第二ヒンジ
66M ヒンジ連結体
67 規制リブ
68 チューブ受入溝
69 係止構造
69A 凸部
69B 嵌合溝
7 注出部
70 注出室
71 開閉扉
72 ミルク加熱室
73 ミルク泡立室
74 注出口
74L コーヒー液ノズル
74M ミルクノズル
75 カップ載置台
8 洗浄ボトル貯留部
81 洗浄剤吸い上げ管
81A 吸い上げ端部
82 洗浄剤投入口
83 供給口
84 差込口
85 ドレン口
A コーヒーマシン
AR 接触領域
B 洗浄ボトル(ボトル)
C カップ
D ドレン管
DT ドレンチューブ
F ベースフレーム
L コーヒー液
LM コーヒー飲料
m モータ
M ミルク
MP ミルクパック
ML ミルクライン
S1 加熱用蒸気
S2 泡立用蒸気
Claims (5)
- 主にコーヒー液の抽出を担うマシン本体部と、主にミルクの冷蔵を担うミルク供給部とを具え、ミルクの添加を要するコーヒー飲料が淹れられるようにしたコーヒーマシンにおいて、
前記ミルク供給部は、冷蔵室でミルクを低温貯蔵するミルククーラを具えて成り、
また冷蔵状態のミルクをカップ側に移送するミルクラインは、洗浄ボトルから当該ラインに送り込まれる洗浄剤によって洗浄されるものであり、
前記ミルククーラには、この洗浄ボトルを常時収容するための洗浄ボトル貯留部が形成され、
且つ、当該洗浄ボトル貯留部は、ミルクを低温貯蔵する冷蔵室の下方に形成され、これら洗浄ボトル貯留部と冷蔵室とが断熱壁で仕切られていることを特徴とする、ミルククーラに洗浄ボトルを常設したコーヒーマシン。
- 前記洗浄ボトルには、洗浄剤吸い上げ管が差し込まれるものであり、
また、この洗浄ボトルには、ミルククーラの開閉扉側に洗浄剤投入口が設けられ、その反対の後ろ側に湯または水が注入される供給口が設けられ、更にボトル上面には洗浄剤吸い上げ管を挿入するための差込口が設けられ、且つまた、このボトル上面に洗浄ボトルへの給湯・給水がオーバーフローした場合のドレン口が設けられることを特徴とする請求項1記載の、ミルククーラに洗浄ボトルを常設したコーヒーマシン。
- 前記ミルククーラは、洗浄ボトルに差し込まれた洗浄剤吸い上げ管が断熱壁を貫通し、洗浄剤吸い上げ管の吸い上げ端部が、ミルクを低温貯蔵する冷蔵室に出現するように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の、ミルククーラに洗浄ボトルを常設したコーヒーマシン。
- 前記冷蔵状態のミルクを定量取り出しカップ側に移送するあたってはチュービングポンプが適用され、このチュービングポンプはミルクを冷蔵する冷蔵室と同じ空間内に設けられることを特徴とする請求項1、2または3記載の、ミルククーラに洗浄ボトルを常設したコーヒーマシン。
- 前記ミルククーラには、マシン本体部で抽出したコーヒー液や、冷蔵室から取り出したミルクをカップに注ぐ注出室が設けられるものであり、
且つまたマシン本体部から注出室の注出口までの間には、マシン本体部で抽出したコーヒー液をミルククーラ側の注出口まで架け渡すコーヒー液移送管が設けられることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の、ミルククーラに洗浄ボトルを常設したコーヒーマシン。
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JP2012157507A (ja) | 2012-08-23 |
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