JP5720280B2 - ロール金型の製造方法、及び光学シートの製造方法 - Google Patents
ロール金型の製造方法、及び光学シートの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5720280B2 JP5720280B2 JP2011025215A JP2011025215A JP5720280B2 JP 5720280 B2 JP5720280 B2 JP 5720280B2 JP 2011025215 A JP2011025215 A JP 2011025215A JP 2011025215 A JP2011025215 A JP 2011025215A JP 5720280 B2 JP5720280 B2 JP 5720280B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- cutting
- manufacturing
- base
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
r=p/2−(t・tan(θa1))
で算出されることを特徴とする。
また、このようなロール金型の製造方法を含み、このロール金型を用いた光学シートの製造方法によれば、光学的に均一性の高い光学シートを製造することができる。
なお、性能に加え、量産性、価格、入手可能性等の観点からは、PETを主成分とする樹脂によって基材層11を構成することが好ましい。
後述するように、ここで必要とされる各寸法に対応したロール金型が製造される。
基体は、ロール基体21の剛性を確保するための部位で、ロール基体21の大部分を占めている。かかる観点から基体は、機械構造用の鉄系材料が用いられることが好ましい。また、必要な剛性を確保しつつも軽量化をする観点から、基体は両端に底を有する有底の円筒状であってもよい。また、ロール金型20表面の温度調節ができるようにロール基体21の内部に冷水や温水、蒸気又は高温の油を循環できるように2重構造にするのが一般的である。
一方、被加工層は、基体の外表面を被覆するように積層された層である。基体は上記したように構造上の観点からその材料が選択されるので、加工が困難である場合が多い。そこで、実際に加工するのはロール基体21の表面付近のみでよいことから、加工される部分に比較的加工のしやすい被加工層を設ける。従って、被加工層は、銅メッキ層、ニッケルメッキ層等の加工が容易な材料によるメッキ層であることが好ましい。被加工層の厚さは、その性質上、加工されるべき形状により決められる。例えば銅メッキ層の厚さは、必要な形状の高さ以上あれば問題ないが、通常は0.3mmから1.0mmである。
その後、得られた基準面に基づいてロール基体21を回転させつつ切削工具により溝23を形成する。ここで切削工具は例えば次のような形状を具備している。図5に使用される切削工具の一例である切削チップ30の概略的な図を示した。図5ではすくい面を符号31、前逃げ面を符号32、横逃げ面を符号33でそれぞれ表わしている。図5(a)は斜視図、図5(b)はすくい面31側からみた図、図5(c)は前逃げ面32側から見た図、及び図5(d)は横逃げ面33側から見た図である。
前逃げ角θcは、通常5度以上20度以下にすることが多い。5度より小さいと横逃げ角と同様に切れ性が悪くなる傾向にある。一方、20度よりも大きくすると切削チップ先端の剛性がなくなり、欠けやチッピングが生じやすい。
そのあと、切削チップ30をロール基体21の半径方向に後退させ、次の溝23を切削するために切削チップ30を送る。このときの送り量r(mm)は、図7(b)に示したように、溝23のピッチp(mm)の半ピッチ(p/2)分から、上記した斜め方向に切り込む分を考慮した量s(mm)を差し引いた量とする。ここで差し引く量s(mm)は、溝23の底面と、切削チップ30を切り込みのために移動を開始する位置と、の距離をt(mm)としたとき、
s=t・tan(θa1)
で表わされる。従って送り量r(mm)は、
r=p/2−(t・tan(θa1))
となる。
そして図6(a)、図6(b)で説明したと同様に切り込み、図8のように溝23及び環状突起22を形成する。
実施例1では、直径400mm、幅1000mmの大きさで、表面に厚さ0.5mmの被加工層としての硬質銅メッキ(ビッカース硬度210Hv)を施した基体に、溝を形成してロール金型を製造した。切り込み対象となる溝は、ピッチを45μmとし、溝部における切り込み深さは84μm、環状突起の外周部を形成する際の切り込み深さは10μmとした。また、ロール基体の回転速度は420rpm、切り込み速度は2μm/回転で半分まで切り込み、残りを2.5μm/回転で切り込んだ。
切削チップとしてダイヤモンドチップを用い、頂角を3度(左右のバイト角度は同じとし、それぞれ1.5度である。)、横逃げ角を3度、前逃げ角を15度、及びバイト先端幅を35μmとした。また切り込みは、ロール基体の半径方向に対して送り方向に1.5度の方向に斜めにした。すなわち、バイト角と同じである。
ここで見込み角は、図10にφで示したように溝の断面形状における対角線(溝底辺の一端とこれと対角線位置にある環状突起の角部を結ぶ線)が、ロール金型の半径方向と成す角である。すなわち、切削始点と切削終点とにおいて見込み角の差が小さければ、環状突起の倒れの変化が少なく、溝及び環状突起の形状変化が小さく抑えられたことを意味する。
比較例1では、切り込み方向をロール基体の半径方向と同じとした以外は実施例1と同じにした。その結果、切削始点から切削終点までを1つのダイヤモンドチップで切削することができたが、切削を開始した最初の溝の見込み角と切削終点における最後の溝の見込み角との差が3.0度であった。すなわち、切削始点と切削終点とにおいて、溝及び環状突起の変化が大きかった。
11 基材層
12 光学機能層
13 光透過部
14 光吸収部
15 バインダ部
16 光吸収粒子
20 ロール金型
21 ロール基体
22 環状突起
23 溝
Claims (7)
- 凹凸形状を有する光学シートの前記凹凸部分を成形するロール金型を製造する方法であって、
表面に被加工層が形成されたロール基体を回転させ、切削工具により前記光学シートの凹凸に対応する溝を形成させる工程を含み、
前記溝を形成させる工程では、前記切削工具による切り込みは、前記切削工具のバイト角度のうち、前記ロール基体の回転軸に沿ったバイトの移動方向に対して後ろ側となるバイト角度と同じ角度となるように、前記バイトを前記ロール基体の回転軸に沿った方向に移動させつつ前記ロール基体の回転軸に近付ける方向に行われることを特徴とするロール金型の製造方法。 - 前記ロール基体の直径が300mm以上、500mm以下であり、前記ロール基体の回転数を300rpm以上、600rpm以下で前記溝を形成させることを特徴とする請求項1に記載のロール金型の製造方法。
- 前記切削工具の切り込み速度が2μm/回転以上5μm/回転以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロール金型の製造方法。
- 前記切削工具が切り込み深さに達した姿勢で、前記ロール基体を1回転以上させてから前記切削工具を後退させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のロール金型の製造方法。
- 前記ロール基体に形成される前記溝の底部と、該溝間に形成される環状突起の先端部である外周部と、を交互に切削するように前記切削工具を前記ロール基体の回転軸に沿った方向に移動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のロール金型の製造方法。
- 1つの前記外周部を切削した後、前記切削工具を前記ロール基体の半径方向に引き戻し、次の前記溝を切削するために前記切削工具を前記ロール基体の回転軸に沿った方向に移動させる際には、前記溝のピッチをp(mm)、前記ロール基体の回転軸に沿ったバイトの移動方向に対して後ろ側となるバイト角度をθa1(度)、切削すべき溝の底部と前記切削工具の切り込みのための移動開始位置との距離をt(mm)としたとき、前記ロール基体の回転軸に沿った方向への移動量である送り量r(mm)は、
r=p/2−(t・tan(θa1))
で算出されることを特徴とする請求項5に記載のロール金型の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法によりロール金型を製造し、
前記ロール金型と、基材と、の間に光硬化性材料を充填する工程、及び、前記充填された状態で前記光硬化性材料に光を照射して前記光硬化性材料を硬化させる工程を含む光学シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011025215A JP5720280B2 (ja) | 2011-02-08 | 2011-02-08 | ロール金型の製造方法、及び光学シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011025215A JP5720280B2 (ja) | 2011-02-08 | 2011-02-08 | ロール金型の製造方法、及び光学シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012162030A JP2012162030A (ja) | 2012-08-30 |
JP5720280B2 true JP5720280B2 (ja) | 2015-05-20 |
Family
ID=46841931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011025215A Active JP5720280B2 (ja) | 2011-02-08 | 2011-02-08 | ロール金型の製造方法、及び光学シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5720280B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126443A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 型および型の製造方法 |
JP5283376B2 (ja) * | 2007-12-21 | 2013-09-04 | 三菱レイヨン株式会社 | プリズムシート成形用ロール金型製造方法 |
JP4934080B2 (ja) * | 2008-02-28 | 2012-05-16 | 株式会社クラレ | 光制御体及び該光制御体の製造方法 |
JP2012006177A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 金型ロールの製造方法、金型ロール、及び光学シートの製造方法 |
-
2011
- 2011-02-08 JP JP2011025215A patent/JP5720280B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012162030A (ja) | 2012-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5573394B2 (ja) | 光学シートの製造方法、光学シート、及び映像表示装置 | |
JP2015135501A (ja) | 光学シートロール、並びに、光学シートロール、光学シート、及び表示装置の製造方法 | |
JP5533599B2 (ja) | 光学シートとその作製方法、映像表示装置、及び金型ロールとその作製方法 | |
JP5796441B2 (ja) | ロール金型の製造方法及び光学シートの製造方法 | |
JP2012113054A (ja) | 光学シートとその作製方法、映像表示装置、及び金型ロールとその作製方法 | |
JP2012006177A (ja) | 金型ロールの製造方法、金型ロール、及び光学シートの製造方法 | |
JP6089519B2 (ja) | 光学シート、表示装置、及び光学シートの製造方法 | |
JP5720280B2 (ja) | ロール金型の製造方法、及び光学シートの製造方法 | |
JP5712511B2 (ja) | 光学シート、光学シートロール、光学シートの製造方法、及び映像表示装置 | |
JP5821519B2 (ja) | ロール金型の製造方法及び光学シートの製造方法 | |
JP5724540B2 (ja) | 光学シート、表示装置、光学シートの製造方法、及びロール金型の製造方法 | |
JP5857596B2 (ja) | ロール金型、ロール金型の製造方法 | |
JP5842977B2 (ja) | 金型ロールの製造方法、金型ロール、及び光学シートの製造方法 | |
JP6090384B2 (ja) | 光学シート及び映像表示装置 | |
JP5821483B2 (ja) | ロール金型の製造方法、ロール金型、及び光学シートの製造方法 | |
JP2012118100A (ja) | 光学シートとその作製方法、映像表示装置、及び金型ロールとその作製方法 | |
JP5604886B2 (ja) | 金型製造方法、および光学シートの製造方法 | |
JP2012113053A (ja) | 光学シートとその作製方法、映像表示装置、及び金型ロールとその作製方法 | |
JP2012056156A (ja) | 光学フィルム用長尺積層体の製造方法 | |
JP2012113052A (ja) | 光学シートとその作製方法、映像表示装置、及び金型ロールとその作製法 | |
JP2013076905A (ja) | ロール金型、ロール金型の製造方法、及び光学シートの製造方法 | |
JP2012163834A (ja) | シートロール、シートロールの製造方法、光学シートの製造方法、及び表示装置の製造方法 | |
JP2011232745A (ja) | 光学機能シート、光学シート及び映像表示装置 | |
JP5740856B2 (ja) | 光学シート、光学シートの製造方法、及び映像表示装置 | |
JP2012056137A (ja) | 金型の製造方法、金型、光学機能シート、光学シート、及び映像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150309 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5720280 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |