JP5842977B2 - 金型ロールの製造方法、金型ロール、及び光学シートの製造方法 - Google Patents
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Description
図1は、光学シート10の断面の一部を示し、その層構成を模式的に表した図である。図1では、見易さのため繰り返しとなる符号は一部省略している(以降に示す各図において同じ。)。光学シート10は、映像表示装置において映像光源の観察者側に備えられ、観察者側から照射された光(いわゆる外光)を適切に遮蔽し、コントラストを向上させることができるシート状の部材である。
なお、性能に加え、量産性、価格、入手可能性等の観点からは、PETを主成分とする樹脂によって基材層11を構成することが好ましい。
後述するように、ここで必要とされる各寸法に対応した金型ロールが製造される。
基体は、ロール基体21の剛性を確保するための部位で、ロール基体21の大部分を構成している。かかる観点から基体は、機械構造用の鉄系材料が用いられることが好ましい。また、必要な剛性を確保しつつも軽量化をする観点から、基体は両側が有底である円筒状であってもよい。また、ロール基体表面の温度調節ができるようにロール基体内部に冷水や温水、蒸気または高温の油を循環できるように2重構造にするのが一般的である。
一方、被加工層は、基体の外表面に被覆されるように積層された層である。基体は上記したように構造上の観点からその材料が選択されるので、加工が困難である場合が多い。そこで、実際に加工するのはロール基体21の表面付近のみであることから、加工される部分に比較的加工のしやすい被加工層を設けるというものである。従って、被加工層は、銅メッキ層、ニッケルメッキ層等の加工が容易な材料によるメッキ層であることが好ましい。被加工層の厚さは、その性質上、加工されるべき形状により決められる。例えば銅メッキ層の厚さは、必要な形状の高さ以上あれば問題ないが、通常は0.3mmから1.0mmである。
横逃げ角θbは、2度以上5度以下とする。当該横逃げ角を2度以上にすることにより、切削チップの切れ性が向上し、切削チップへの負担が減少するので、摩耗を減らすことができ、1つの切削チップで精度良く加工することができる。すなわち、溝23の深さを深くしたり、ピッチを小さくして切削本数を増やすことが可能となる。従って、切削チップを交換することなく、又はその交換回数を抑制して光学シートの金型ロールを製造することができる。すなわち、1つの金型ロールの製造の効率及び精度を向上させ、最終製品である光学シートの凹凸形状も高精度に製造することが可能となる。また、横逃げ角θbを5度よりも大きくすると、前逃げ角も大きくする必要があり、切削チップの強度が低下する懸念が出てくる。
前逃げ角θcは、通常5°以上20°以下にすることが多い。横逃げ角と同様に角度が小さいと切れ性が悪くなる。20°よりも大きくすると切削チップ先端の剛性がなくなり、欠けやチッピングが生じやすい。
実施例1では、直径400mm、幅1000mmの大きさで、表面に厚さ0.5mmの硬質銅メッキ(ビッカース硬度210Hv)を施した基体に、溝を形成して金型ロールを製造した。切り込み対象となる溝は、ピッチを51μmとし、溝部における切り込み深さは79μm、環状突起の外周面における切り込み深さは10μmとした。また、基体の回転速度は400rpm、切り込み速度は4μm/回転で切削した。
実施例1では、ダイヤモンドチップを用い、頂角を6度、横逃げ角を3度、前逃げ角を6度、及びバイト先端幅を41μmとした。
その結果、切削始点から終点までを1つのダイヤモンドチップで切削することができ、溝形状も公差内におさめることができた。
実施例2では、切り込み対象とする溝においてピッチを58μm、溝部における切り込み深さを115μmとした。また、ダイヤモンドチップの頂角を1度、横逃げ角を2.5度、前逃げ角を15度、及びバイト先端幅を46μmとした。その他の条件はいずれも実施例1と同じである。
その結果、実施例2でも切削始点から終点までを1つのダイヤモンドチップで切削することができ、溝形状も公差内におさめることができた。
実施例3では、切り込み対象とする溝においてピッチを45μm、溝部における切り込み深さを80μmとした。また、ダイヤモンドチップの頂角を3.8度、横逃げ角を2.5度、前逃げ角を15度、及びバイト先端幅を36μmとした。
切り込み速度は2μm/回転で切削した。その他の条件はいずれも実施例1と同じである。
その結果、実施例3でも切削始点から終点までを1つのダイヤモンドチップで切削することができ、溝形状も公差内におさめることができた。
実施例4では、切り込みスピードを1.5μm/回転から5.5μm/回転まで条件を変更した。その他の条件は全て実施例1と同じとした。すなわち、ダイヤモンドチップは、頂角を6度、横逃げ角を3度、前逃げ角を6度、及びバイト先端幅を41μmとした。結果を表1に示す。ここで、「切削スタート部」は、切削を開始した部位における環状突起の形状を意味し、「切削エンド部」は、切削を完了した部位における環状突起の形状を意味する。表1において、「◎」は環状突起の形状が良好である場合、「○」は環状突起に若干の倒れがあるが良好の範囲である場合、及び「△」は、「○」よりも環状突起形状の倒れが大きいが、許容範囲内である場合である。
比較例1では、実施例1の条件において、ダイヤモンドチップの横逃げ角を1度とし、その他の条件は全て実施例1と同じとした。
その結果、1つのダイヤモンドチップで切削したものの、幅1000mmの基体のうち、700mm程度の付近から外観において筋状の模様が現れ、環状突起が倒れて良好な溝及び環状突起を得ることができなかった。
11 基材層(基材)
12 光学機能層
13 光透過部
14 光吸収部
15 バインダ部
16 光吸収粒子
20 金型ロール
21 ロール基体
22 環状突起
30 切削チップ(切削工具)
Claims (7)
- 所定の間隔で形成された台形断面の凸状の複数の光透過部と、隣り合う前記光透過部の間に形成される台形断面の凹部とを有する光学シートの前記光透過部及び前記凹部を成形する金型ロールを製造する方法であって、
表面に被加工層が形成されたロール基体を回転させ、切削工具により前記ロール基体の表面に、前記凹部に対応する形状の台形断面の環状突起、及び、前記光透過部に対応する形状の台形断面の溝を形成させる工程を含み、
前記切削工具のうち前記溝の側面を切削する刃部を形成する前記切削工具の横逃げ面における逃げ角である横逃げ角を2度以上、5度以下とすることを特徴とする金型ロールの製造方法。 - 前記ロール基体の直径が300mm以上、500mm以下であり、ロール基体の回転数を300rpm以上、600rpm以下で前記溝を形成させることを特徴とする請求項1に記載の金型ロールの製造方法。
- 前記切削工具の切り込み方向が前記ロール基体回転軸の軸方向に直交する方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載の金型ロールの製造方法。
- 前記切削工具の切り込み速度が2μm/回転以上、5μm/回転以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の金型ロールの製造方法。
- 前記切削工具が切り込み深さに達した姿勢で、前記ロール基体を1回転以上させてから前記切削工具を後退させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の金型ロールの製造方法。
- 前記ロール基体に形成される前記溝の底部と、前記環状突起の外周部と、を交互に切削するように、前記溝のピッチの半分のピッチで前記切削工具を送ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の金型ロールの製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の金型ロールの製造方法により金型ロールを製造する工程、
該工程より製造された前記金型ロールと、基材と、の間に光硬化性材料を充填する工程、及び、
前記充填された状態で前記光硬化性材料に光を照射して前記光硬化性材料を硬化させる工程を含む光学シートの製造方法。
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