JP5604899B2 - 積層フィルムおよびそれを用いた透明導電性積層フィルム、透明導電性積層シート並びにタッチパネル - Google Patents
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Description
本発明の第一の発明は、透明プラスチック基材フィルムの少なくとも片面に、中間層を介して多官能の紫外線硬化型のアクリル系樹脂を主たる構成成分とする硬化物層を有する積層フィルムであって、中間層を構成する樹脂が、ポリエステル系樹脂又はポリエステルウレタン系樹脂であり、前記硬化物層中に、平均粒径が0.15以上5μm以下の粒子Aを、硬化物層を形成する紫外線硬化型のアクリル系樹脂に対して0.05〜15質量%含み、前記硬化物層の厚みが0.3μm以上10μm以下であり、前記粒子Aよりも大きく、前記粒子Aの材料が、アモルファスシリカ、結晶性シリカ、シリカ−アルミナ複合酸化物、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム(カルサイト型、バテライト型)、酸化チタン、硫酸バリウム、ゼオライト、アルミナ、ヒドロキシアパタイトから選ばれる無機粒子、架橋アクリル粒子、架橋PMMA粒子、架橋ポリスチレン粒子、ナイロン粒子、ポリエステル粒子、ベンゾグアナミン・ホルマリン縮合物粒子、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子、シリコーン粒子から選ばれる有機粒子、または、TiO 2 (屈折率2.7)、ZnO(屈折率2.0)、Sb 2 O 3 (屈折率1.9)、SnO 2 (屈折率2.1)、ZrO 2 (屈折率2.4)、Nb 2 O 5 (屈折率2.3)、CeO 2 (屈折率2.2)、Ta 2 O 5 (屈折率2.1)、Y 2 O 3 (屈折率1.8)、La 2 O 3 (屈折率1.9)、In 2 O 3 (屈折率2.0)、Cr 2 O 3 (屈折率2.5)から選ばれる金属酸化物であり、実質的に表面ヘイズがなく、内部ヘイズが0.5以上5%以下であり、硬化物層側で観察される波長420〜650nmでの反射スペクトルにおける最大値と最小値の差が2%以下であり、JIS K7105(1999年版)によって規定されるくし幅0.125mmの光学くしを使った透過法での像鮮明度が80%以上であることを特徴とする積層フィルムである。
また、第二の発明は、前記硬化物層中に平均粒径が10〜150nmの微粒子Bを、硬化物層を形成する硬化型樹脂に対して10〜70質量%含み、微粒子Bが、アモルファスシリカ、結晶性シリカ、シリカ−アルミナ複合酸化物、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム(カルサイト型、バテライト型)、酸化チタン、硫酸バリウム、ゼオライト、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、架橋アクリル粒子、架橋PMMA粒子、架橋ポリスチレン粒子、ナイロン粒子、ポリエステル粒子、ベンゾグアナミン・ホルマリン縮合物粒子、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子、シリコーン粒子から選ばれる材料であることを特徴とする前記積層フィルムである。
また、第三の発明は、前記硬化物層表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.05μm以下であることを特徴とする前記積層フィルムである。
また、第四の発明は、透明プラスチック基材フィルムがポリエステルフィルムであることを特徴とする前記積層フィルムである。
また、第五の発明は、中間層の屈折率が1.4〜1.75であることを特徴とする前記積層フィルムである。
また、第六の発明は、前記積層フィルムの硬化物層面に、酸化スズの含有率が0.5〜60質量%であるインジウム−スズ複合酸化物の薄膜からなる透明導電性薄膜層を有する透明導電性積層フィルムである。
また、第七の発明は、前記透明導電性薄膜層面の反対面に、ハードコート層を有する前記透明導電性積層フィルムである。
また、第八の発明は、前記ハードコート層が低反射処理を施されていることを特徴とする前記透明導電性積層フィルムである。
また、第九の発明は、前記透明導電性薄膜層面の反対面に、硬化物層を有する前記透明導電性積層フィルムである。
また、第十の発明は、前記透明導電性積層フィルムの透明導電性薄膜層面の反対面に、粘着層を介して透明樹脂シートを有する透明導電性積層シートである。
また、第十一の発明は、透明導電性薄膜層を有する一対のパネル板を透明導電性薄膜層が対向するようにスペーサーを介して配置してなるタッチパネルであって、少なくとも一方のパネル板が前記透明導電性積層フィルムもしくは前記透明導電性積層シートを含むことを特徴とするタッチパネルである。
本発明において、透明プラスチック基材フィルムは特に限定されるものではないが、タッチパネル部材として好適な透明性を有することが好ましく、具体的には全光線透過率が80%以上で、かつヘイズが5%以下であることが好ましい。プラスチック基材フィルムの透明性が劣る場合には、ディスプレイ等の画像表示装置上に設置した際の輝度を低下させるだけでなく、画像のシャープさが不良となる。
本発明の積層フィルムは、透明プラスチック基材フィルムと硬化物層の密着性の向上を目的に中間層を設けることが好ましい。なお、透明プラスチック基材フィルム中に粒子を含有させない場合、粒子を含有する中間層を透明プラスチック基材フィルムの製造時に同時に設けることにより、ハンドリング性を維持しながら高度な透明性を得ることができる。
本発明において透明導電性薄膜層の耐久性を向上するため、透明プラスチック基材フィルムの少なくとも片面に中間層を介して硬化物層を設ける。係る硬化物層面に透明導電性薄膜層を設けることで、表面強度が向上し、長期間のペン入力にも耐えうる高い耐久性を奏することができる。
本発明の好ましい実施態様としては、積層フィルムの硬化物層面に透明導電性薄膜層を設けた透明導電性積層フィルムである。本発明における透明導電性薄膜の構成成分としては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、インジウム−スズ複合酸化物、スズ−アンチモン複合酸化物、亜鉛−アルミニウム複合酸化物、インジウム−亜鉛複合酸化物などが挙げられる。これらのうち、環境安定性や回路加工性の観点から、インジウム−スズ複合酸化物が好適である。
本発明において、タッチパネルとした際の最外層(ペン入力面)の耐擦傷性を、さらに改善させるために、透明プラスチックフィルムの透明導電性薄膜層を形成させた表面の反対面(タッチパネルとした際の最外層のペン入力面)に、紫外線硬化型物質を硬化することで形成されるハードコート層を設けることも好ましい。前記ハードコート層の硬度は、鉛筆硬度で2H以上であることが好ましい。2H未満の硬度では、透明導電性積層フィルムのハードコート層としては耐擦傷性の点で不十分である。
本発明の透明導電性積層フィルムを用い、透明導電性薄膜層を形成していない面と粘着剤を介して透明樹脂シートと積層することで、タッチパネルの固定電極に用いる透明導電性積層シートが得ることもできる。すなわち、タッチパネルの固定電極の基板をガラスから透明樹脂シートに変更することで、軽量かつ割れにくいタッチパネルを作製することができる。
得られた積層フィルムについてJIS−K7136に準拠し、日本電色工業(株)製、NDH−1001DPを用いて、トータルヘイズを測定した。硬化物層表面に両面粘着シートを介して透明なポリエチレンテレフタレートフィルムと貼り合わせヘイズを測定し、得られたヘイズから両面粘着シートと透明なポリエチレンテレフタレートフィルムのヘイズを差し引いた値を内部ヘイズとした。上述したトータルヘイズから内部ヘイズを差し引いた値を表面ヘイズとした。
JIS−K7194に準拠し、4端子法にて表面抵抗値を測定した。測定器は、三菱油化(株)製、Lotest AMCP−T400を用いた。
得られた積層フィルムについて富士通社製FMV−BIBLOLOOX T70M/Tを用いて画面を緑色表示にして、硬化物層面がディスプレイと対向するように、フィルムをその前において、ギラツキを目視によって評価した。
○: ギラツキが全く気にならない
△: ギラツキが少し気になる
×: ギラツキが気になる
得られた積層フィルムについてJIS−K7105(1999年版)に準拠し、スガ試験機社製ICM−1Tを用いて、硬化物層面を受光面として、光学くしが0.125mmでの像鮮明度を測定した。
ポリアセタール製のペン(先端の形状:0.8mmR)に5Nの荷重をかけ、10万回(往復5万回)の直線摺動試験をタッチパネルに行った。この時の摺動距離は30mm、摺動速度は60mm/秒とした。この摺動耐久性試験後に、摺動部が白化しているかを目視によって観察した。
○: 摺動部位が全く白化していない
△: 摺動部位が少し白化
×: 摺動部位が白化
粒子・微粒子を走査型電子顕微鏡(日立製作所製、S2500)で観察し、粒子の大きさに応じて適宜倍率を変え、写真撮影したものを拡大コピーした。次いで、ランダムに選んだ少なくとも200個以上の粒子について、各粒子の外周を黒色のペンでトレースし塗り潰した。画像解析装置にてこれらのトレース像から粒子の円相当径を測定し、それらの平均値を平均粒子径とした。
ガラス板上に積層フィルムを密着させ、硬化物層表面についてJIS B0601に準拠し、二次元表面粗さ測定機(東京精密株式会社製、サーフコム300B)を用いて、カットオフ0.08mm、測定長0.4mm、触針の荷重4mN、触針速度0.3mm/分、触針径2μm、縦倍率:5万倍の条件で中心線平均粗さ(Ra)を測定した。
積層フィルムの硬化物層面の反対面に黒色テープを貼り付け、三波長の蛍光灯下で干渉縞を目視によって評価した。
○: 干渉縞が全く気にならない
△: 干渉縞が少し気になる
×: 干渉縞が気になる
積層フィルムの硬化物層面の反対面に黒色テープを貼り付け、サンプルを調整した。島津製作所製分光光度計「UV−1240mini」を用いて前述で調整したサンプルの反射スペクトルを測定し、420〜650nmにおける反射率の最大値と最小値を求めた。
積層フィルムを170℃に加熱したオーブン内にセットし、20分間経過後フィルムを取り出す。加熱処理後のトータルヘイズを測定し、加熱前に比べて、トータルヘイズの増加値が0.5未満の場合に○、0.5以上の場合に×とした。
中間層などの屈折率は、中間層層に用いる各樹脂を塗布、乾燥、硬化させた膜について、JIS K 7142に基づき、アッベ屈折率計を用いて測定を行った。
<積層フィルム>
両面に中間層として、ポリエステル系樹脂と平均粒子径50nmシリカ粒子からなる易接着層を有する二軸配向透明PETフィルム(基材は粒子不含有、厚み188μm、中間層の屈折率1.54)に、硬化物層の厚みが5μmになるように、下記の塗布液(A)を斜線グラビアを用いてリバースで塗工し、200N/mの張力下、40℃で5m/秒の熱風で20秒間、80℃で20m/秒の熱風で40秒間、炉内を通過させて乾燥した。次いで、硬化型樹脂組成物層側より高圧水銀紫外線ランプ(160W/cm)の紫外線を積算光量約300mJ/cm2の条件で照射することで硬化させた。
(塗布液A)
塗布液の材料を下記の質量比で混合し、30分以上攪拌し、塗布液Aを調整した。
・トルエン 30質量部
・メチルエチルケトン 30質量部
・紫外線硬化型樹脂 40質量部
(荒川化学社製ビームセット577、ウレタンアクリレート)
・紫外線重合開始剤 3質量部
(チバ・ジャパン社製イルガキュア184)
・アクリル粒子 0.8質量部
(粒子A:平均粒径2.5μm)
また、この硬化物層を積層した積層フィルムを真空暴露するために、真空チェンバー中で巻き返し処理を行った。このときの圧力は0.002Paであり、暴露時間は20分とした。また、センターロールの温度は40℃とした。
この透明導電性積層フィルムを一方のパネル板として用い、他方のパネル板として、ガラス基板上にプラズマCVD法で厚みが20nmのインジウム−スズ複合酸化物薄膜(酸化スズ含有量:10質量%)からなる透明導電性薄膜基板(日本曹達社製、S500)を用いた。この2枚のパネル板を透明導電性薄膜層が対向するように、直径30μmのエポキシビーズを介して、配置しタッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が2.5μのアクリル粒子を1.6質量部とし、微粒子Bとして平均粒径80nmのシリカ微粒子を10質量部添加し、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が1.5μmのアクリル粒子を1.6質量部とし、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が3.5μmのアクリル粒子を1.6質量部とし、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が2μmのシリコーン粒子を0.2質量部とし、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が0.5μmのシリカ粒子を4質量部とし、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が1.4μmのメラミンアルデヒド縮合粒子を0.06質量部とし、平均粒径100nmのシリカ微粒子を12質量部添加し、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
両面に中間層として、ポリエステル系樹脂と平均粒径が20nmの酸化ジルコン(ポリエステル樹脂に対して50質量%)からなる易接着層を有する二軸配向透明PETフィルム(基材は粒子不含有、厚み188μm、中間層の屈折率1.58)を用い、粒子Aとして平均粒径が0.2μmの酸化チタン粒子を0.2質量部とし、微粒子Bとして平均粒径100nmのシリカ微粒子を25質量部添加して溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整し、硬化物層の膜厚を1.5μmとしたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
両面に中間層として、ポリエステル系樹脂と平均粒径が20nmの酸化ジルコン(ポリエステル樹脂に対して30質量%)からなる易接着層を有する二軸配向透明PETフィルム(基材は粒子不含有、厚み188μm、中間層の屈折率1.56)を用い、粒子Aとして平均粒径が0.4μmの酸化亜鉛粒子を0.4質量部とし、微粒子Bとして平均粒径100nmのシリカ微粒子を25質量部添加して溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整し、硬化物層の膜厚を1.5μmしたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
両面に中間層として、ポリエステル系樹脂と平均粒径が20nmの酸化ジルコン(ポリエステル樹脂に対して50質量%)からなる易接着層を有する二軸配向透明PETフィルム(基材は粒子不含有、厚み188μm、中間層の屈折率1.58)を用い、粒子Aとして平均粒径が0.2μmの酸化チタン粒子を0.6質量部とし、微粒子Bとして平均粒径100nmのシリカ微粒子を25質量部添加して溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整し、硬化物層の膜厚を0.4μmとしたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
実施例1において、二軸配向透明PETフィルムからなる基材/硬化物層からなる積層フィルムの、硬化物層面の反対面にハードコート層樹脂としてポリエステルアクリレートとポリウレタンアクリレートとの混合物からなる紫外線硬化型樹脂(大日精化工業社製、EXG)を乾燥後の膜厚が5μmになるようにグラビアリバース法により塗布し、溶剤を乾燥させた。この後、160Wの紫外線照射装置の下を10m/分の速度で通過させ、紫外線硬化型樹脂を硬化させ、ハードコート層を形成させた。
実施例1で作製した透明導電性積層フィルムを、アクリル系粘着剤を介して、厚みが1.0mmのポリカーボネート製のシートに貼り付けて、透明導電性積層シートを作製した。この透明導電性積層シートを固定電極として用い、さらに実施例11の透明導電性積層フィルムを用いて、タッチパネルを作製した。
TiO2 含有アクリル系ハードコート剤[JSR(株)製、商品名「デソライトZ7252D」、固形分濃度45質量%、TiO2 :アクリル樹脂=75:25(質量比)]を、固形分濃度が3質量%になるように、メチルイソブチルケトンとイソプロピルアルコールとの質量比1:1の混合溶媒で希釈して、コート剤を調製した。
透明導電性薄膜層を形成するためのターゲットを酸化スズを3質量%含有した酸化インジウム(住友金属鉱山社製、密度7.1g/cm3)に変更し、透明導電性薄膜層の表面抵抗値を300Ω/□としたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aを添加せず溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が100nmのシリカ粒子を15質量部添加し、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整したこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
粒子Aとして平均粒径が1.5μmのアクリル粒子を0.01質量部添加し、溶媒(トルエン・メチルエチルケトン=1:1混合溶媒)量を調整し、硬化物層の膜厚を1μmとしたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルム、透明導電性積層フィルム、タッチパネルを作製した。
2:中間層
3:透明プラスチック基材フィルム
4:透明導電性薄膜層
5:ハードコート層
6:粘着層
7:透明樹脂シート
8:スペーサー
9:ガラス板
10、11:パネル板
Claims (11)
- 透明プラスチック基材フィルムの少なくとも片面に、中間層を介して多官能の紫外線硬化型のアクリル系樹脂を主たる構成成分とする硬化物層を有する積層フィルムであって、
中間層を構成する樹脂が、ポリエステル系樹脂又はポリエステルウレタン系樹脂であり、
前記硬化物層中に、平均粒径が0.15以上5μm以下の粒子Aを、硬化物層を形成する紫外線硬化型のアクリル系樹脂に対して0.05〜15質量%含み、
前記硬化物層の厚みが0.3μm以上10μm以下であり、前記粒子Aよりも大きく、
前記粒子Aの材料が、アモルファスシリカ、結晶性シリカ、シリカ−アルミナ複合酸化物、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム(カルサイト型、バテライト型)、酸化チタン、硫酸バリウム、ゼオライト、アルミナ、ヒドロキシアパタイトから選ばれる無機粒子、架橋アクリル粒子、架橋PMMA粒子、架橋ポリスチレン粒子、ナイロン粒子、ポリエステル粒子、ベンゾグアナミン・ホルマリン縮合物粒子、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子、シリコーン粒子から選ばれる有機粒子、または、TiO 2 (屈折率2.7)、ZnO(屈折率2.0)、Sb 2 O 3 (屈折率1.9)、SnO 2 (屈折率2.1)、ZrO 2 (屈折率2.4)、Nb 2 O 5 (屈折率2.3)、CeO 2 (屈折率2.2)、Ta 2 O 5 (屈折率2.1)、Y 2 O 3 (屈折率1.8)、La 2 O 3 (屈折率1.9)、In 2 O 3 (屈折率2.0)、Cr 2 O 3 (屈折率2.5)から選ばれる金属酸化物であり、
実質的に表面ヘイズがなく、
内部ヘイズが0.5以上5%以下であり、
硬化物層側で観察される波長420〜650nmでの反射スペクトルにおける最大値と最小値の差が2%以下であり、
JIS K7105(1999年版)によって規定されるくし幅0.125mmの光学くしを使った透過法での像鮮明度が80%以上であることを特徴とする積層フィルム。 - 前記硬化物層中に平均粒径が10〜150nmの微粒子Bを、硬化物層を形成する硬化型樹脂に対して10〜70質量%含み、微粒子Bが、アモルファスシリカ、結晶性シリカ、シリカ−アルミナ複合酸化物、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム(カルサイト型、バテライト型)、酸化チタン、硫酸バリウム、ゼオライト、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、架橋アクリル粒子、架橋PMMA粒子、架橋ポリスチレン粒子、ナイロン粒子、ポリエステル粒子、ベンゾグアナミン・ホルマリン縮合物粒子、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子メラミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子、シリコーン粒子から選ばれる材料であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記硬化物層表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.05μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の積層フィルム。
- 透明プラスチック基材フィルムがポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層フィルム。
- 中間層の屈折率が1.4〜1.75であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層フィルム。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の積層フィルムの硬化物層面に、酸化スズの含有率が0.5〜60質量%であるインジウム−スズ複合酸化物の薄膜からなる透明導電性薄膜層を有する透明導電性積層フィルム。
- 前記透明導電性薄膜層面の反対面に、ハードコート層を有する請求項6に記載の透明導電性積層フィルム。
- 前記ハードコート層が低反射処理を施されていることを特徴とする請求項7記載の透明導電性積層フィルム。
- 前記透明導電性薄膜層面の反対面に、硬化物層を有する請求項8に記載の透明導電性積層フィルム。
- 請求項7〜9のいずれかに記載の透明導電性積層フィルムの透明導電性薄膜層面の反対面に、粘着層を介して透明樹脂シートを有する透明導電性積層シート。
- 透明導電性薄膜層を有する一対のパネル板を透明導電性薄膜層が対向するようにスペーサーを介して配置してなるタッチパネルであって、
少なくとも一方のパネル板が請求項7〜9のいずれかに記載の透明導電性積層フィルムもしくは請求項10に記載の透明導電性積層シートを含むことを特徴とするタッチパネル。
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