JP5581721B2 - シリコーンゴム系硬化性組成物、その製造方法、成形体及び医療用チューブ - Google Patents
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Description
本発明は、引張り強度及び引裂き強度に優れたシリコーンゴムが得られる、シリコーンゴム系硬化性組成物を提供することを目的とするものである。
(1) 下記式(1)で示されるビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)と、下記式(2)で示される直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)と、下記式(3)で表される分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)と、下記式(4)で表されるビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)と、白金又は白金化合物(E)と、無機充填材(F)を含有し、
前記ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)100重量部に対し、前記直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)を0.1〜5重量部、前記分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)を0.01〜10重量部、及び、前記ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)を5〜30重量部の割合で含有し、
前記ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)が、ビニル基含有量が0.05〜0.2モル%である第一のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)と、ビニル基含有量が0.5〜12モル%である第二のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A2)を、(A1)と(A2)の重量比(A1:A2)が1:0.05〜1:0.6となるように含有し、
硬化後の物性がJIS K6251(2004)によるダンベル状3号形試験片の引張り強さが8.6N/mm 2 以上であり、JIS K6252(2001)による切込み無しアングル形試験片の引裂き強さが33N/mm以上であるシリコーンゴムを与えることを特徴とするシリコーンゴム系硬化性組成物。
1)第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)に、無機充填材(F)を添加し、混練して第1のマスターバッチを調製し、
2)第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A2)に、無機充填材(F)を添加し、混練して第2のマスターバッチを調製し、
3)前記第1及び第2のマスターバッチを混合した後、無機充填材(F)を添加し、更に混練し、
4)更に、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)とビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)とを加えて混練し、
5)更に、触媒量の白金又は白金化合物(E)を加えて混練した後、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)を加えて混練し、シリコーンゴム系硬化性組成物を調製する。
ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)は、本発明のシリコーンゴム系硬化性組成物の主成分であり、直鎖構造を有する重合体である。ビニル基を含有し、該ビニル基が加硫時の架橋点となる。
ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)の比重は、通常、0.9〜1.1の範囲である。
尚、式(1)中、複数のR1は互いに独立したものであり、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。R2、及びR3についても同様である。
式(1)で表されるビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)の具体的構造としては、下記式(1−1)で表されるものが挙げられる。
具体的には、(A)ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンとして、例えば、上記式(1−1)において、R1がビニル基である単位及び/又はR2がビニル基である単位を、0.05〜0.2モル%含む第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)と、R1がビニル基である単位及び/又はR2がビニル基である単位を、0.5〜12モル%含む第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A2)とを用いることが好ましい。
第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)と第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A2)とを組み合わせて配合する場合、(A1)と(A2)の比率は特に限定されないが、通常、重量比でA1:A2が1:0.05〜1:0.6、特に1:0.08〜1:0.5であることが好ましい。
第1及び第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)及び(A2)は、それぞれ1種のみを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)は、直鎖構造を有し、且つ、Siに水素が直接結合した構造(≡Si−H)を有し、(A)ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンのビニル基の他、シリコーンゴム系硬化性組成物に配合される成分のビニル基とヒドロシリル化反応し、これら成分を架橋するものである。
直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)の分子量は特に限定されないが、重量平均分子量が20000以下であることが好ましく、特に重量平均分子量が7000以下であることが好ましい。直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)の重量平均分子量は、GPC(ゲル透過クロマトグラフィー)により測定することができる。
分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)は、分岐構造を有するため、架橋密度が高い領域を形成し、シリコーンゴムの系中の架橋密度の疎密構造形成に大きく寄与する成分である。上記直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)同様、Siに水素が直接結合した構造(≡Si−H)を有し、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)のビニル基の他、シリコーンゴム系硬化性組成物に配合される成分のビニル基とヒドロシリル化反応し、これら成分を架橋する重合体である。
分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)の比重は、通常0.9〜0.95の範囲である。
平均組成式(c)
Ha(R7)3−aSiO1/2)m(SiO4/2)n
(式(c)において、R7は一価の有機基、aは1〜3の範囲の整数、mはHa(R7)3−aSiO1/2単位の数、nはSiO4/2単位の数である)
分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)は分岐状構造を有する。直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)と分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)は、その構造が直鎖状か分岐状かという点で異なり、Siの数を1とした時のSiに結合するアルキル基Rの数(R/Si)が、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)では1.8〜2.1、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)では0.8〜1.7の範囲である。
尚、式(3)中、複数のR7は互いに独立したものであり、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。
分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、式(3)中、「−O−Si≡」は、Siが三次元に広がる分岐構造を有することを表している。
ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)は、分岐構造を有するため、架橋密度が高い領域を形成し、シリコーンゴムの系中の架橋密度の疎密構造形成に大きく寄与する成分である。また、ビニル基が加硫時の架橋点となる。
また、ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)は粘度が、4000〜70000cStの範囲であることが好ましい。
さらに、ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)は比重が、通常、0.95〜1.1の範囲であることが好ましい。
(CH2=CH(R8)2SiO1/2)m(SiO4/2)n
尚、式(4)中、複数のR8は互いに独立したものであり、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。
また、式(4)中、「−O−Si≡」は、Siが三次元に広がる分岐構造を有することを表している。
ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(E)白金又は白金化合物は、加硫の触媒として作用する成分であり、その添加量は触媒量である。具体的な成分としては、公知のものを使用することができる。例えば、白金黒、白金をシリカやカーボンブラック等に担持させたもの、塩化白金酸又は塩化白金酸のアルコール溶液、塩化白金酸とオレフィンの錯塩、塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯塩等が挙げられる。触媒成分である(E)白金又は白金化合物は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(F)無機充填材は、シリコーンゴムの硬さや機械的強度の向上、特に引張り強度の向上を目的として添加される成分であり、公知のものを用いることができる。具体的には、例えば、シリカ微粒子、クレイ等を挙げることができ、特にシリカ微粒子が好ましい。シリカ微粒子は、比表面積が50〜400m2/g、特に、100〜400m2/gであることが好ましい。シリカ微粒子としては、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が挙げられる。シリカ微粒子は、鎖状オルガノポリシロキサン、環状オルガノポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン、ジクロルジメチルシラン等で表面処理されたものでもよい。無機充填材(F)は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(F)無機充填材の含有量は、(A)〜(D)の合計量100重量部に対し、10〜100重量部、特に20〜50重量部の割合で含有することが好ましい。
各成分の混合順序に特に限定はないが、均一な組成物を得るためには、通常、予め、(A)ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンに、(F)無機充填材の少なくとも一部を分散させることが好ましい。(A)ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンとして、ビニル基含有量の異なる(A1)と(A2)とを組み合わせて用いる場合には、(A1)及び(A2)のそれぞれに(F)無機充填材の少なくとも一部を予め分散させ、これら分散物を混合して混練した後、残りの無機充填材を添加、さらに混練することが好ましい。また、触媒である(E)白金又は白金化合物は、ハンドリング性の観点から、予め、(A)ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンに分散させることが好ましい。
上記切込み無しアングル形試験片の引裂き強さは、35N/mm以上であることが好ましく、特に37N/mm以上であることが好ましい。
また、上記ダンベル状3号形試験片の引張り強さは、8.8N/mm2以上であることが好ましく、特に、9.1N/mm2以上であることが好ましい。
ここで、上記引張り強さ及び上記引裂き強さは、それぞれ、試験片の厚みを1mmとする以外は、JIS K6251(2004)、JIS K6252(2001)に準拠して、本発明のシリコーン系硬化性組成物を硬化して作製した試験片を用いて測定することができる。
上記のような引張り強さ及び引裂き強さを有するシリコーンゴムを用いることで、上記機械的強度に優れた成形体を得ることができる。そして、このような成形体を用いることによって、耐キンク性及び耐傷付き性に優れたシリコーンゴム製医療用チューブ(例えばカテーテル)を得ることができる。
(1) (A1)第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン、ビニル基含有量0.13モル%:以下の合成スキームにより合成。
(2) (A2)第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン、ビニル基含有量0.92モル%:以下の合成スキームにより合成。
(3) (B)直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン:(モメンティブ)製・「TC25D」
(4) (C)分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン:(Gelest)製・「HQM−105」
(5) (D)ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン:(Gelest)製・「VQM−146」
(6) (E)白金:(モメンティブ)製・「TC−25A」
(7) (F)無機充填材:シリカ微粒子(日本アエロジル)製・「アエロジェルR972」
下記式(5)に従って、第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンを合成した。
具体的には、Arガス置換した、冷却管及び攪拌翼を有する300mLセパラブルフラスコに、オクタメチルシクロテトラシロキサン 74.7g(252mmol)、2,4,6,8−テトラメチル2,4,6,8−テトラビニルシクロテトラシロキサン 0.086g(0.25mmol)及びカリウムシリコネート 0.1gを入れ、昇温し、120℃で30分間攪拌した。粘度の上昇が確認できた。
その後、155℃まで昇温し、3時間攪拌を続けた。3時間後、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン 0.1g(0.6mmol)を添加し、さらに、155℃で4時間攪拌した。
4時間後、トルエン250mLで希釈した後、水で3回洗浄した。洗浄後の有機層をメタノール1.5Lで数回洗浄することで、再沈精製し、オリゴマーとポリマーを分離した。得られたポリマーを60℃で一晩減圧乾燥し、第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンを得た(Mn=277,734、Mw=573,906、IV値(dl/g)=0.89)。
上記(A1)の合成において、2,4,6,8−テトラメチル2,4,6,8−テトラビニルシクロテトラシロキサンを、0.86g(2.5mmol)用いたこと以外は、同様にして、第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンを合成した。
(シリコーンゴム系硬化性組成物の調製)
(A1)第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン40.0gに、(F)無機充填材20gを添加し、混練して第1のマスターバッチを調製した。
一方、(A2)第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン3.5gに、(F)無機充填材1.8gを添加し、混練して第2のマスターバッチを調製した。
得られた第1及び第2のマスターバッチを混合し、2本ロールで混練した。ロール上に(F)無機充填材1.9gを添加し、均一になるまで混練し、さらに10分間混練した。
続いて、(C)分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン0.4gと(D)ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン3.6gとを加え、さらに10分間混練した。
さらに、(E)白金0.36gを混合し均一になるまで混練した後、(B)直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン1.42gを加え、10分間混練し、シリコーンゴム系硬化性組成物を調製した。
表1に各原材料の仕込量と重量比を示す。
<引張り強度及び引裂き強度>
得られたシリコーンゴム系硬化性組成物を、170℃、10MPaで10分間プレスし、1mmのシート状に成形すると共に、1次硬化した。
続いて、200℃で4時間加熱し、2次硬化した。
得られたシート状シリコーンゴムを用いて、JIS K6251(2004)に準拠して、ダンベル状3号形試験片、及び、JIS K6252(2001)に準拠して切込み無しアングル形試験片を作製し、JIS K6251(2004)によるダンベル状3号形試験片の引張り強さ、及び、JIS K6252(2001)による切込み無しアングル形試験片の引裂き強さを測定した。ただし、引張り強さ及び引裂き強さの測定に用いた試験片の厚みは、1mmとした。
結果を表1に示す。
得られたシリコーンゴム系硬化性組成物をチューブ状に成形し、チューブの外観を目視にて評価することで、押出成形性を有していることが確認された。
上記同様、シリコーンゴム系硬化性組成物をチューブ状に成形し、チューブの外観を目視にて評価することで、透明性を有していることが確認された。
上記引張り強度及び引裂き強度と同様にしてシート状シリコーンゴムを作製し、JIS K6251(2004)に準拠して、ダンベル状3号形試験片作製し、JIS K6251(2004)によるダンベル状3号形試験片の引張り強さを測定すると同時に、その伸び率を測定した。ただし、試験片の厚みは、1mmとした。
実施例1のシリコーンゴム系硬化性組成物を硬化して得られるシリコーンゴムは、引張り伸び率が390%であり、柔軟性を有していることが確認された。
表1に示すように、(C)分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサンを0.2g、(E)白金を0.35g使用した以外は、実施例1と同様にして、シリコーンゴム系硬化性組成物を調製した。表1に各原材料の仕込量と重量比を示す。
また、実施例1同様、得られたシリコーンゴム系硬化性組成物を用いて作製した試験片について、引張り強さ及び引裂き強さを測定した。結果を表1に示す。
また、実施例1同様、押出し成形性、透明性及び引張り伸び率についても評価した。その結果、実施例2のシリコーンゴム系硬化性組成物は、良好な押出し成形性を有していることが確認された。さらに、実施例2のシリコーンゴム系硬化性組成物を硬化して得られるシリコーンゴムは、透明性を有していると共に、引張り伸び率が402%であり、柔軟性を有していることが確認された。
(シリコーンゴム系硬化性組成物の調製)
(A1)第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン40.0gに、(F)無機充填材20gを添加し、混練して第1のマスターバッチを調製した。
一方、(A2)第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン3.7gに、(F)無機充填材1.8gを添加し、混練して第2のマスターバッチを調製した。
得られた第1及び第2のマスターバッチを混合し、2本ロールで混練した。ロール上に(F)無機充填材2.5gを添加し、均一になるまで混練し、さらに10分間混練した。
続いて、(C)分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン1.5gと(D)ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン3.7gとを加え、さらに10分間混練した。
さらに、(E)白金0.37gを混合し均一になるまで混練した後、(B)直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン1.46gを加え、10分間混練し、シリコーンゴム系硬化性組成物を調製した。
表1に各原材料の仕込量と重量比を示す。
実施例1同様、得られたシリコーンゴム系硬化性組成物を用いて作製した試験片について、引張り強さ及び引裂き強さを測定した。結果を表1に示す。
また、実施例1同様、押出し成形性、透明性及び引張り伸び率についても評価した。その結果、実施例3のシリコーンゴム系硬化性組成物は、良好な押出し成形性を有していることが確認された。さらに、実施例3のシリコーンゴム系硬化性組成物を硬化して得られるシリコーンゴムは、良好な押出し成形性を有していることが確認された。さらに、透明性を有していると共に、引張り伸び率が354%であり、柔軟性を有していることが確認された。
(シリコーンゴム系硬化性組成物の調製)
(A1)第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン73.0gに、(F)無機充填材37.0gを添加し、混練した。
さらに、(E)白金0.55gを混合し均一になるまで混練した後、(B)直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン2.20gを加え、10分間混練し、シリコーンゴム系硬化性組成物を調製した。
表1に各原材料の仕込量と重量比を示す。
実施例1同様、得られたシリコーンゴム系硬化性組成物を用いて作製した試験片について、引張り強さ及び引裂き強さを測定した。結果を表1に示す。
また、実施例1同様、押出し成形性、透明性及び引張り伸び率についても評価した。その結果、比較例1のシリコーンゴム系硬化性組成物は、良好な押出し成形性を有していることが確認された。さらに、透明性を有していると共に、引張り伸び率が429%であり、柔軟性を有していることが確認された。
(シリコーンゴム系硬化性組成物の調製)
(A1)第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン33.0gに、(F)無機充填材16.5gを添加し、混練して第1のマスターバッチを調製した。
一方、(A2)第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン15.0gに、(F)無機充填材7.5gを添加し、混練して第2のマスターバッチを調製した。
得られた第1及び第2のマスターバッチを混合し、2本ロールで10分間混練した。
さらに、(E)白金0.36gを混合し均一になるまで混練した後、(B)直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン1.44gを加え、10分間混練し、シリコーンゴム系硬化性組成物を調製した。
表1に各原材料の仕込量と重量比を示す。
実施例1同様、得られたシリコーンゴム系硬化性組成物を用いて作製した試験片について、引張り強さ及び引裂き強さを測定した。結果を表1に示す。
また、実施例1同様、押出し成形性、透明性及び引張り伸び率についても評価した。その結果、比較例2のシリコーンゴム系硬化性組成物は、良好な押出し成形性を有していることが確認された。さらに、透明性を有していると共に、引張り伸び率が437%であり、柔軟性を有していることが確認された。
表1に示すように、比較例1のシリコーンゴム系硬化性組成物より得られたシリコーンゴムは、引張り強さには優れるものの、引裂き強さは33N/mm未満であり不十分であった。また、比較例2のシリコーンゴム系硬化性組成物より得られたシリコーンゴムは、引張り強さが8.6N/mm2未満、且つ、引裂き強さが33N/mm未満であり、引張り強さ及び引裂き強さ共に不十分であった。
これに対して、実施例1〜3のシリコーンゴム系硬化性組成物より得られたシリコーンゴムは、いずれも、引張り強さが8.6N/mm2以上、且つ、引裂き強さが33.1N/mm以上であり、優れた引張り強さ及び引裂き強さを示した。特に、実施例1のシリコーンゴム系硬化性組成物を硬化して得られたシリコーンゴムは、37.9N/mmという高い引裂き強さを示した。
Claims (17)
- 下記式(1)で示されるビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)と、下記式(2)で示される直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)と、下記式(3)で表される分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)と、下記式(4)で表されるビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)と、白金又は白金化合物(E)と、無機充填材(F)を含有し、
前記ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)100重量部に対し、前記直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)を0.1〜5重量部、前記分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)を0.01〜10重量部、及び、前記ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)を5〜30重量部の割合で含有し、
前記ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)が、ビニル基含有量が0.05〜0.2モル%である第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)と、ビニル基含有量が0.5〜12モル%である第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A2)を、(A1)と(A2)の重量比(A1:A2)が1:0.05〜1:0.6となるように含有し、
硬化後の物性がJIS K6251(2004)によるダンベル状3号形試験片の引張り強さが8.6N/mm 2 以上であり、JIS K6252(2001)による切込み無しアングル形試験片の引裂き強さが33N/mm以上であるシリコーンゴムを与えることを特徴とするシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)のヒドリド基量は、7.5〜10当量/Kgである請求項1に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A)の(A1)及び(A2)のぞれぞれの重合度が、4000〜8000の範囲である、請求項1又は2に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)はビニル基を有しないものである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)はビニル基を有しないものである、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)は、窒素雰囲気下、1000℃まで昇温速度10℃/分で加熱した際の残渣量が5%以上である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)のビニル基量は、0.05〜3当量/Kgである請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)のR8がメチル基である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)は液状である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記ビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)の重合度は、4000以下である、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)のビニル基含有量が0.1〜0.15モル%であり、前記第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A2)のビニル基含有量が、0.8〜8.0モル%である、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記(A1)と(A2)の重量比(A1:A2)が、1:0.08〜1:0.5である、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記式(1)中のmが、40〜700であり、nが3600〜8000である、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 前記式(2)中のmが0〜150、nが(150−m)である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物。
- 以下の工程1)〜5)を含む、請求項1乃至14のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物を製造する方法。
1)第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)に、無機充填材(F)を添加し、混練して第1のマスターバッチを調製し、
2)第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A2)に、無機充填材(F)を添加し、混練して第2のマスターバッチを調製し、
3)前記第1及び第2のマスターバッチを混合した後、無機充填材(F)を添加し、更に混練し、
4)更に、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(C)とビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(D)とを加えて混練し、
5)更に、触媒量の白金又は白金化合物(E)を加えて混練した後、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)を加えて混練し、シリコーンゴム系硬化性組成物を調製する。 - 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のシリコーンゴム系硬化性組成物を用いてなる成形体。
- 請求項16に記載の成形体で構成されることを特徴とする医療用チューブ。
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