JP5569111B2 - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
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Description
両主面を有する非磁性支持体と、
非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ドライ方式により作製され、
磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下の範囲内である磁気記録媒体である。
両主面を有する非磁性支持体と、
非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ウェット方式により作製され、
磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下の範囲内である磁気記録媒体である。
非磁性支持体上に非磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、非磁性層を形成する工程と、
非磁性層上に磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、磁性層を形成する工程と
を備え、
磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下の範囲内である磁気記録媒体の製造方法である。
非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を非磁性支持体上に順次塗布する工程と、
非磁性層上に塗布された非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を乾燥し、非磁性支持体上に非磁性層、磁性層を形成する工程と
を備え、
磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下の範囲内である磁気記録媒体の製造方法である。
両主面を有する非磁性支持体と、
非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ドライ方式により作製され、
磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下であり、
磁性層の一主面上に露出する導電性粒子が100μm2あたり14個以上である磁気記録媒体である。
両主面を有する非磁性支持体と、
非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ウェット方式により作製され、
磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下であり、
磁性層の一主面上に露出する導電性粒子が100μm2あたり15個以上である磁気記録媒体である。
非磁性支持体上に非磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、非磁性層を形成する工程と、
非磁性層上に磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、磁性層を形成する工程と
を備え、
磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下であり、
磁性層の一主面上に露出する導電性粒子が100μm2あたり14個以上である磁気記録媒体の製造方法である。
非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を非磁性支持体上に順次塗布する工程と、
非磁性層上に塗布された非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を乾燥し、非磁性支持体上に非磁性層、磁性層を形成する工程と
を備え、
磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下であり、
磁性層の一主面上に露出する導電性粒子が100μm2あたり15個以上である磁気記録媒体の製造方法である。
この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に本発明の磁気記録媒体の一例の概略断面図を示す。磁気記録媒体は、長尺状の非磁性支持体1と、長尺状の非磁性支持体1の一主面上に形成された非磁性層2と、非磁性層2上に形成された磁性層3とを備える。磁気記録媒体が、必要に応じて、長尺状の非磁性支持体1の他主面上に形成されたバックコート層4をさらに備えるようにしてもよい。非磁性層2と磁性層3との界面は、塗布方式の違いにより異なったものとなる。この発明の一実施形態に係る磁気記録媒体は、リニア方式を適用した記録再生システムに用いて好適なものである。
非磁性支持体1について説明する。非磁性支持体1の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート、セルロースブチレートなどのセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのプラスチック、アルミニウム合金、チタン合金などの軽金属、アルミナガラスなどのセラミックなどが挙げられる。さらには、機械的強度を高めるために、酸化アルミ膜などのAlまたはCuの酸化物を含む薄膜を、ビニル系樹脂などを含む非磁性支持体1の主面のうち少なくとも一方に成膜したものもある。成膜法としては、例えば、蒸着法、化学気相成長法、スパッタリング法などを用いることができる。
次に、磁性層3について説明する。磁性層3は、磁性粉末、結合剤および導電性粒子3aを主成分とするものとし、その他潤滑剤、研磨剤、防錆剤などの添加剤を混合し、有機溶剤を用いて混練、分散させ、調製した磁性塗料を塗布することにより形成されるものである。
磁性粉末は、適用するVTRフォーマット、データドライブフォーマットの記録再生特性に好適な磁気特性(保磁力、磁化量)を有するものを選択する。例えば、Fe系、およびFe−Co系の金属粉末、バリウムフェライト、炭化鉄、酸化鉄などが挙げられる。なお、副元素として、Co、Ni、Cr、Mn、Mg、Ca、Ba、Sr、Zn、Ti、Mo、Ag、Cu、Na、K、Li、Al、Si、Ge、Ga、Y、Nd、La、Ce、Zrなどの金属化合物が共存していても良い。
本発明の磁気記録媒体の磁性層3を構成する結合剤としては、ポリウレタン系樹脂や、塩化ビニル系樹脂などに架橋反応を付与した構造の樹脂が好ましい。しかしながら結合剤はこれらに限定することなく、目的とする磁気記録媒体に対して要求される物性などに応じて、その他、従来公知の他の樹脂を適宜配合してもよい。配合する樹脂としては、通常、塗布型の磁気記録媒体に用いられる樹脂であれば、特に限定されない。
導電性粒子3aとしては、炭素を主成分とする微粒子、例えば、カーボンブラックを用いることができる。カーボンブラックとしては、例えば、旭カーボン社の旭#15、#15HSなどを用いることができる。
磁性層3、および非磁性層2に含有させる潤滑剤としては、例えば、炭素数10〜24の一塩基性脂肪酸と、炭素数2〜12の1価〜6価アルコールのいずれかとのエステル、これらの混合エステル、またはジ脂肪酸エステル、トリ脂肪酸エステルを適宜用いることができる。潤滑剤の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライジン酸、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ペンチル、ステアリン酸ヘプチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸オクチルが挙げられる。
磁性層3には、非磁性補強粒子として、酸化アルミニウム(α、β、γ)、酸化クロム、酸化珪素、ダイヤモンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタンカーバイト、炭化珪素、炭化チタン、酸化チタン(ルチル、アナターゼ)などを含有させてもよい。
次に、非磁性層2について説明する。非磁性層2は、非磁性粉末と結合剤を主成分とするものとし、その他導電性粒子2a、潤滑剤などの各種添加剤を混合し、有機溶剤を用いて混練、分散させ、調製した下層非磁性層用塗料を塗布することにより形成されるものである。
非磁性粉末としては、針状、球状、板状など、各種形状の微粒子を適宜使用することができる。
非磁性層2を構成する結合剤としては、上述した磁性層3において適用可能なものをいずれも使用することができる。また、非磁性層2においては、樹脂にポリイソシアネートを併用して、これを架橋硬化させるようにしてもよい。ポリイソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート、およびこれらの付加体、アルキレンジイソシアネート、およびこれらの付加体などが挙げられる。
非磁性層2の導電性粒子2aとしては、上述した磁性層3の導電性粒子3aと同様に、例えば、カーボンブラックや、上述したハイブリッドカーボンを用いることができる。非磁性層2は、非磁性のため磁気記録媒体の読み出し出力には影響しないため、カーボンブラックを多量に混入させることができる。具体的には、例えば、平均粒径が30nm程度のカーボンブラックを多量に混入させることで、比較的容易に磁気記録媒体の磁性層形成面側の電気抵抗を2×105Ω/cm2程度まで低くすることができる。なお、電気抵抗が2×105Ω/cm2を超えると、電荷がたまりやすくなり、磁気ヘッドと磁気テープとが接触した際の摩擦が上昇し、磁気ヘッドに対する磁気テープの貼り付きが発生しやすくなってしまう。ここで、電気抵抗値は、以下のようにして測定した値である。電極間の距離が25.4mmの一対の平行電極上に、磁気記録媒体の磁気記録層側を接触させ、磁気記録媒体の両端に80gfの加重を加える。そして、この状態で電極間にDC100Vの電圧を印可し、超絶縁抵抗計により抵抗値を測定し、得られた抵抗値を電極間の磁気記録媒体の面積で除する。
次に、上述の構成を有する磁気記録媒体の製造方法の一例について説明する。まず、非磁性粉末、導電性粒子2aおよび結着剤を溶剤に混練、分散させることにより、非磁性層形成用塗料を調製した。次に、磁性粉末、導電性粒子3aおよび結着剤を溶剤に混練、分散させることにより、磁性層形成用塗料を調製した。磁性層形成用塗料および非磁性層形成用塗料を調製する際には、同様の溶剤、分散装置および混練装置を適用することができる。
1.実施例における各物理量の測定方法
2.最小導電点粒径についての検討
3.導電点個数と摩擦との関係についての検討
4.最小導電点粒径と再生出力との関係についての検討
5.最小導電点粒径とエラーレートとの関係について検討
6.ハイブリッドカーボンを用いた場合についての検討
この実施例において、導電性粒子3aの粒径分布および平均粒径、ならびに磁性層3の平均厚さは以下のようにして測定したものである。
導電性粒子3aの粒径分布および平均粒径は以下のように求めた。まず、導電性粒子3aとなるカーボンブラックを水溶液化し、ホモジナイザーで分散させた。次に、透過型電子顕微鏡(以下TEM)用の試料台(通称メッシュ)にサンプルを採取した。次に、TEMにサンプルをセットし、6万倍で観察した。この際、加速電圧は200Vに設定した。次に、数十枚の画像ファイルから、任意に300個以上の粒子サイズを計測し、その計測結果から、統計処理を行い、粒径分布および平均粒径を求めた。
非磁性層2、および磁性層3の平均厚さは、以下のようにして求めた。まず、磁気テープをその主面に対して垂直に切り出し、その断面をTEMにより6万倍で撮影した。次に、撮影したTEM写真から無作為に10点を選び出し、それらの各点において非磁性層、および磁性層の厚さを測定した。次に、これらの測定値を単純に平均(算術平均)して非磁性層2、および磁性層3の平均厚さを求めた。
(実施例1)
下記配合の第一組成物をエクストルーダで混練する。その後、ディスパーを備えた攪拌タンクに、第一組成物と、下記配合の第二組成物を加えて予備混合を行った。その後、さらにサンドミル混合を行い、フィルター処理を行い、磁性層形成用塗料を作製した。
Fe−Co系金属磁性粉末A:100重量部
(長軸長0.1μm、Co/Fe=30atm%、比表面積=47m2/g、飽和磁化=150Am2/kg、保磁力=184kA/m)
塩化ビニル系樹脂A(シクロヘキサノン溶液30wt%):55.6重量部
(重合度300、Mn=10000、極性基としてOSO3K=0.07mmol/g、2級OH=0.3mmol/gを含有する。)
酸化アルミニウム粉末A:5重量部
(α−Al2O3、平均粒径0.2μm)
カーボンブラック:2重量部
(東海カーボン社製、商品名:シーストTA)
図7に、磁性層形成用塗料に含まれる60μm2あたりのカーボンブラックの粒径分布を示す。カーボンブラックとしては、図7に示すように粒径分布を有し、平均粒径が120nmのものを用いた。
塩化ビニル系樹脂A:27.8重量部
(樹脂溶液:樹脂分30wt%、シクロヘキサノン70wt%)
n−ブチルステアレート:2重量部
メチルエチルケトン:121.3重量部
トルエン:121.3重量部
シクロヘキサノン:60.7重量部
針状酸化鉄粉末:100重量部
(α−Fe2O3、平均長軸長0.15μm)
塩化ビニル系樹脂A:55.6重量部
(樹脂溶液:樹脂分30wt%、シクロヘキサノン70wt%)
カーボンブラック:10重量部
(平均粒径20nm)
ポリウレタン系樹脂UR8200(東洋紡績製):18.5重量部
n−ブチルステアレート:2重量部
メチルエチルケトン:108.2重量部
トルエン:108.2重量部
シクロヘキサノン:18.5重量部
カーボンブラック(旭社製商品名 #80):100重量部
ポリエステルポリウレタン:100重量部
(日本ポリウレタン社製商品名 N−2304)
メチルエチルケトン:500重量部
トルエン:400重量部
シクロヘキサノン:100重量部
まず、磁性層3に含まれるカーボンブラックとして、粒径分布を有し、平均粒径56nmであるエボニックデグサ社のPrintex25を用いる以外は、実施例1と同様にして、非磁性層形成用塗料、および磁性層形成用塗料を作製した。
まず、導電性原子間力顕微鏡(以下C−AFM)を用いて、実施例1、2の磁気テープの磁性層3を、以下の条件にて無作為に10箇所で観察した。その観察結果の一部を図8A、および図8Bに示す。
走査範囲:60×60μm
走査速度:1Hz
Scan Line:256
DCバイアス電圧:2V
使用カンチレバー:日本VEECO社製のMESP
ウェット・オン・ドライ方式で作製した実施例1の磁気テープについて、最小導電点粒径を以下のようにして調べた。ここで、最小導電点粒径とは、磁性層3に含まれるカーボン粒子(導電性粒子3a)のうち、導電点に寄与する最小の導電点粒径を意味する。まず、図7のカーボン粒子分布を100μm2単位面積あたりの個数に直した。その粒径分布を図9Aに示す。次に、上述のようにして求めた平均導電点密度に基づき、導電点に寄与するカーボン粒子の粒子径を求めた。その結果を図9Aに示す。図9Aに示すように、導電点に寄与するカーボン粒子の粒子径は、150nm以上であることがわかった。
(実施例3)
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1.8重量部にする以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径150nm、導電点密度20個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1.6重量部にする以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径200nm、導電点密度14個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1.4重量部にする以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径300nm、導電点密度9個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1.2重量部にする以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径360nm、導電点密度2個/100μm2の磁気テープを作製した。
実施例3、4および比較例1、2の磁気テープを、リニアテープドライブのLTO(Linier Tape Open)Generation4のヘッドを用いて、テープスピード4m/secで高速走行させた場合の摩擦変化について調べた。磁気テープは全て2000回の走行を行った。その結果を図10に示す。
(実施例5−1)
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜2重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nm、最小導電点粒径が100nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が150nmである以外は実施例5−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が200nmである以外は実施例5−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が250nmである以外は実施例5−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が300nmである以外は実施例5−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が350nmである以外は実施例5−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が360nmである以外は実施例5−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜2重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが70nm、最小導電点粒径が100nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が150nmである以外は実施例6−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が200nmである以外は実施例6−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が250nmである以外は実施例6−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が300nmである以外は実施例6−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が350nmである以外は実施例6−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が360nmである以外は実施例6−1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜3重量部に適宜変化させる以外は実施例2と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nm、最小導電カーボン粒径が90nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が120nmである以外は実施例7−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が150nmである以外は実施例7−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が210nmである以外は実施例7−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が220nmである以外は実施例7−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が250nmである以外は実施例7−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nmである磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜3重量部に適宜変化させる以外は実施例2と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが70nm、最小導電カーボン粒径が90nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が120nmである以外は実施例8−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が150nmである以外は実施例8−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が210nmである以外は実施例8−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が220nmである以外は実施例8−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が250nmである以外は実施例8−1と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが70nmである磁気テープを作製した。
上述のようにして作製した実施例5−1〜実施例8−4および比較例3−1〜比較例6−2の再生出力を以下のようにして評価した。テープ走行系は、Mountain EngineeringII社製のSmall Form Factorを用い、Hewlett Packard社製のLTO4 Urtrium 1840に搭載されている記録再生ヘッドを用いた。自社で設計した記録・再生アンプを用い、2T出力をデジタルオシロスコープで取得した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1重量部添加し、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、導電点密度14個/100μm2とする以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して2重量部添加し、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、導電点密度30個/100μm2とする以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して3重量部添加し、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、導電点密度50個/100μm2とする以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して5重量部添加し、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、導電点密度70個/100μm2とする以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して5.5重量部添加し、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、導電点密度80個/100μm2とする以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
上述のようにして作製した実施例9−1〜実施例9−4および比較例7−1の再生出力を以下のようにして評価した。テープ走行系は、Mountain EngineeringII社製のSmall Form Factorを用い、Hewlett Packard社製のLTO4 Urtrium 1840に搭載されている記録再生ヘッドを用いた。自社で設計した記録・再生アンプを用い、2T出力をデジタルオシロスコープで取得した。その結果を表3および図11に示す。
カーボン投入量を増加させるに従って、導電点個数が増加する傾向がある。
カーボン投入量が1〜5重量部の範囲内では、カーボン投入量の増加に伴って、再生出力が僅かに低下する傾向を示すのに対して、カーボン投入量が5重量部を超える範囲では、再生出力が急激に低下する傾向を示す。したがって、カーボン投入量は、再生出力の低下を抑制する観点からすると、磁性粉末100重量部に対して1〜5重量部の範囲内であることが好ましい。
導電点個数が14〜70個/100μm2の範囲内では、導電点個数の増加に伴って、再生出力が僅かに低下する傾向を示すのに対して、導電点個数が70個/100μm2を超える範囲では、再生出力が急激に低下する傾向を示す。したがって、導電点個数は、再生出力の低下を抑制する観点からすると、70個/100μm2以下であることが好ましい。
(実施例10)
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜2重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径150nm、導電点密度20個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜2重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径200nm、導電点密度14個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜2重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径300nm、導電点密度9個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜2重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さ50nm、最小導電点粒径360nm、導電点密度2個/100μm2の磁気テープを作製した。
(実施例12)
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜3重量部に適宜変化させる以外は実施例2と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さ70nm、最小導電点粒径90nm、導電点密度35個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜3重量部に適宜変化させる以外は実施例2と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さ70nm、最小導電点粒径120nm、導電点密度15個/100μm2の磁気テープを作製した。
カーボンブラック量を磁性粉量100重量部に対して1〜3重量部に適宜変化させる以外は実施例2と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さ70nm、最小導電点粒径220nm、導電点密度2個/100μm2の磁気テープを作製した。
上述のようにして作製した実施例3〜6、および比較例8〜10のエラーレートを以下のようにして評価した。テープ走行系は、Mountain EngineeringII社製のSmall Form Factorを用い、Hewlett Packard社製のLTO4ドライブに搭載されている記録再生ヘッドを用いた。自社で設計した記録・再生アンプを用い、入力信号としてM系列のランダム信号を用いた。評価結果を図12〜図18に示す。
導電性粒子3aとして、カーボンブラックの代わりに、シリカ粒子表面にカーボンを付着させたハイブリッドカーボンを用いた場合の、摩擦、再生出力およびエラーレートについて検討する。
ハイブリッドカーボンの体積に対するシリカ粒子の体積の割合を示すシリカ体積割合が18%、40%および80%であるハイブリッドカーボンを用意した。カーボンブラックの代わりにこのハイブリッドカーボンを用い、ハイブリッドカーボン量を磁性粉量100重量部に対して0.2〜1.6重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nm、最小導電点粒径が211nm〜243nmである磁気テープを作製した。
カーボンブラックの代わりに体積割合が18%、40%および80%であるハイブリッドカーボンを用い、ハイブリッドカーボン量を磁性粉量100重量部に対して0.2〜1.6重量部に適宜変化させる以外は実施例2と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nm、最小導電点粒径が106nm〜122nm、シリカ体積割合が18%〜80%の範囲の磁気テープを作製した。
最小導電点粒径が95nm、112nm、150nm、250nmおよび260nmであるハイブリッドカーボンを用意した。カーボンブラックの代わりにこのハイブリッドカーボンを用い、ハイブリッドカーボン量を磁性粉量100重量部に対して0.2〜1.6重量部に適宜変化させる以外は実施例1と同様にして、ウェット・オン・ドライ方式により、磁性層3の平均厚さが50nm、シリカ体積割合が40%である磁気テープを作製した。
カーボンブラックの代わりに最小導電点粒径が50nm、65nm、150nm、160nmおよび246nmであるハイブリッドカーボンを用い、ハイブリッドカーボン量を磁性粉量100重量部に対して0.2〜1.6重量部に適宜変化させる以外は実施例2と同様にして、ウェット・オン・ウェット方式により、磁性層3の平均厚さが50nm、シリカ体積割合が40%である磁気テープを作製した。
実施例14−1〜実施例17−2および比較例11−1〜比較例12−3の磁気テープを、リニアテープドライブのLTOGeneration4のヘッドを用いて、テープスピード4m/secで高速走行させた場合の摩擦変化について調べた。磁気テープは全て10000回の走行を行った。その結果を図19および図20に示す。
上述のようにして作製した実施例14−1〜実施例17−2および比較例11−1〜比較例12−3の再生出力を以下のようにして評価した。テープ走行系は、Mountain EngineeringII社製のSmall Form Factorを用い、Hewlett Packard社製のLTO4 Urtrium 1840に搭載されている記録再生ヘッドを用いた。自社で設計した記録・再生アンプを用い、2T出力をデジタルオシロスコープで取得した。
上述のようにして作製した実施例14−1〜実施例17−2および比較例11−1〜比較例12−3のエラーレートを以下のようにして評価した。テープ走行系は、Mountain EngineeringII社製のSmall Form Factorを用い、Hewlett Packard社製のLTO4ドライブに搭載されている記録再生ヘッドを用いた。自社で設計した記録・再生アンプを用い、入力信号としてM系列のランダム信号を用いた。評価結果を図21および図22に示す。
2 非磁性層
2a 導電性粒子
3 磁性層
3a 導電性粒子
Claims (16)
- 両主面を有する非磁性支持体と、
上記非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
上記非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
上記非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ドライ方式により作製され、
上記磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下の範囲内である磁気記録媒体。 - 両主面を有する非磁性支持体と、
上記非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
上記非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
上記非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ウェット方式により作製され、
上記磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下の範囲内である磁気記録媒体。 - 上記磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する最小の導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下の範囲である請求項1記載の磁気記録媒体。
- 上記磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する最小の導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下の範囲内である請求項2記載の磁気記録媒体。
- 導電点に寄与する上記導電性粒子の一部が、上記磁性層の表面、および上記磁性層と上記非磁性層との界面の両方から突出している請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
- 上記磁性層の導電性粒子は、
非導電性粒子と、
上記非導電性粒子の表面に被着されたカーボン粒子と
を備える請求項1または2に記載の磁気記録媒体。 - 上記導電性粒子は、金属粒子である請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
- 磁性層形成面側の表面電気抵抗が、2×105Ω/cm2以下である請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
- 上記非磁性支持体の表面にAlまたはCuの酸化物を含む薄膜が形成される請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
- リニア方式を適用した記録再生システムに用いられる請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
- 非磁性支持体上に非磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、非磁性層を形成する工程と、
上記非磁性層上に磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、磁性層を形成する工程と
を備え、
上記磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下の範囲内である磁気記録媒体の製造方法。 - 非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を非磁性支持体上に順次塗布する工程と、
上記非磁性層上に塗布された非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を乾燥し、上記非磁性支持体上に非磁性層、磁性層を形成する工程と
を備え、
上記磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下の範囲内である磁気記録媒体の製造方法。 - 両主面を有する非磁性支持体と、
上記非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
上記非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
上記非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ドライ方式により作製され、
上記磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下であり、
上記磁性層の一主面上に露出する上記導電性粒子が100μm2あたり14個以上である磁気記録媒体。 - 両主面を有する非磁性支持体と、
上記非磁性支持体の一主面上に形成された、非磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する非磁性層と、
上記非磁性層上に形成された、磁性粉末、導電性粒子、および結合剤を含有する磁性層と
を備え、
上記非磁性層および磁性層は、ウェット・オン・ウェット方式により作製され、
上記磁性層に含まれる導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下であり、
上記磁性層の一主面上に露出する上記導電性粒子が100μm2あたり15個以上である磁気記録媒体。 - 非磁性支持体上に非磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、非磁性層を形成する工程と、
上記非磁性層上に磁性層形成用塗料を塗布し乾燥させることにより、磁性層を形成する工程と
を備え、
上記磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの3倍以上5倍以下であり、
上記磁性層の一主面上に露出する上記導電性粒子が100μm2あたり14個以上である磁気記録媒体の製造方法。 - 非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を非磁性支持体上に順次塗布する工程と、
上記非磁性層上に塗布された非磁性層形成用塗料、磁性層形成用塗料を乾燥し、上記非磁性支持体上に非磁性層、磁性層を形成する工程と
を備え、
上記磁性層の導電性粒子のうち導電点に寄与する導電性粒子の粒径が、上記磁性層の平均厚さの1.3倍以上3倍以下であり、
上記磁性層の一主面上に露出する上記導電性粒子が100μm2あたり15個以上である磁気記録媒体の製造方法。
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