JP5561201B2 - 電気コバルト又は電気ニッケルの製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の電気コバルト又は電気ニッケルの製造方法によれば、酸溶解性に優れるとともに、酸溶解時に未溶解残渣が生じ難く、表面が平滑で、且つ、高純度な電気コバルト又は電気ニッケルを得ることができる。
酸溶解性の良否は、電気コバルトの単位面積あたりの溶解速度を指標として判断した。なお、従来から工業的に生産されている電気コバルトの単位面積あたりの溶解速度を評価の基準(1倍)とした。
厚さ8mmのコバルト板を縦60mm×横60mmのサイズに切断し、電極面積が片面のみ20cm2(縦40mm×横50mm)となるように、その他の部分をめっき用マスキングテープでマスキングしたものをアノードとした。また、厚さ0.5mmのチタン板を縦60mm×横60mmのサイズに切断し、電極面積が片面のみ20cm2(縦40mm×横50mm)となるように、その他の部分をめっき用マスキングテープでマスキングしたものをカソードとした。電解液は、試薬の塩化コバルトを純水に溶解して、液中のコバルト濃度が55g/Lとなるように調整した後、さらに、塩酸を用いてpHが1.2となるように調整したものを用いた。次に、上記アノードと上記カソードとを各1枚、容量2リットルの塩化ビニール製の容器(電解槽)に入れ、対面したアノードカソード間の極板間距離が60mmとなるように配置した。そして、この電解槽に50℃に加温した上記電解液を1.8リットル入れ、温度を維持した状態でスターラーと撹拌子とを用いて、自然に停止しない程度の回転数(10〜20回転/分間)でゆっくりと撹拌した。カソードの電流密度が270A/m2となるように、0.54Aの電流を48時間通電した。48時間の通電後、通電を停止してカソードを引きあげ、チタン板の表面に電着したコバルトをハンマーで衝撃を与えてチタン板から剥離した。剥離したコバルトは、純水で洗浄した後、さらにアルコールで洗浄し、ドライヤーの冷風で乾燥させて、評価基準品である電気コバルトを得た。
電気コバルトを、面積が1.0〜3.0cm2の範囲となるように切断機を用いて切断した。次いで、切断した電気コバルトを、カソードに接した面が研磨面となるようにプラスチック製のホルダーの底に入れ、室温硬化型のエポキシ樹脂を充填して型埋めした。24時間静置して固結させた後、型抜きして固結サンプルを得た。得られた固結サンプルを自動研磨機(製品名:エコメット,ビューラー社製)にセットし、粗さ320番の耐水性研磨紙を利用して、水とアルミナとのスラリーを用いて回転させながら湿式研磨した。粗さ320番の研磨紙で研磨した固結サンプルは、次に、粗さ1000番の研磨紙に交換した自動研磨機で、同様に傷が見えなくなるまで湿式研磨した。そしてさらに、粗さ2400番の研磨紙に交換した自動研磨機で、目視で傷が確認できなくなるまで研磨した後、研磨により露出した部分の寸法を測定し、表面積を算出した。研磨後の固結サンプルは、その表面を純水で十分に洗浄し、さらにエタノールで洗浄して脱脂した後、ドライヤーの冷風で乾燥させ、これを溶解速度測定用サンプルとした。
溶解速度の測定には、22質量%濃度の硫酸200mlを用いた。なお、この硫酸の濃度は、電気コバルトが完全に溶解した場合であっても硫酸コバルトが飽和濃度に達しないように考慮し、設定したものである。90℃に加温した上記硫酸に、上記溶解速度測定用サンプルを入れ、温度を維持した状態でスターラーと撹拌子とで撹拌しながら、3時間浸漬させた。その後、サンプルを取り出し、その表面を純水で洗浄した。次いで、この洗浄液と、上記サンプルを取り出した後の溶液とを回収し、総量を測定するとともに、これらの溶液中の電気コバルト濃度を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP−AES)法により測定した。そして、上記サンプルから溶出した電気コバルトの量から、単位面積あたりの電気コバルトの溶解速度を算出した。
電気コバルト中の水素濃度は、株式会社堀場製作所製の水素分析装置(EMGA−921)を用いて測定した。なお、水素濃度測定用サンプルには、上記(2)にて切断した電気コバルトの残りの部分を用いた。
電気コバルト中の硫黄濃度は、グロー放電質量分析(GD−MS)法により測定した。なお、硫黄濃度測定用サンプルには、上記(2)にて切断した電気コバルトの残りの部分を用いた。
電気コバルトの酸溶解性と、該電気コバルト中の水素濃度との関係について検討した。
一方向通電を行う従来法により工業的に電解採取して製造した電気コバルトと、停電と通電とを反復する間欠通電を行い電解採取して製造した方法により得られた電気コバルトとを用いて、間欠通電が電気コバルト中の水素濃度に及ぼす効果を検討した。
一方向通電を行う従来法により工業的に電解採取して製造した電気コバルトと、コバルトを含有する酸性溶液からなる電解液に対して停電と通電とを反復する間欠通電を行い電解採取して製造した電気コバルトとを用いて、間欠通電が電気コバルトの酸溶解性に及ぼす効果を検討した。
一方向通電を行う従来法により工業的に電解採取して製造した電気コバルトと、コバルトを含有する酸性溶液からなる電解液に対して停電と通電とを反復する間欠通電を行い電解採取して製造した電気コバルトとを用いて、電解時の電流効率が電気コバルト中の水素濃度、及び電気コバルトの酸溶解性に及ぼす効果を検討した。また、得られた電気コバルトについて、表面の平滑性を評価した。
電解液のpHが、電気コバルトの酸溶解性に及ぼす効果について検討した。
電解液への添加剤の有無が、電気コバルトの酸溶解性及びに及ぼす効果について検討した。
Claims (4)
- コバルト又はニッケルを含有する酸性溶液からなる電解液を用いて、電解採取又は電解精製により電気コバルト又は電気ニッケルを製造する方法であって、
前記電解採取又は電解精製では、全電解時間に占める通電時間の割合を80〜90%として、前記電解液に対して停電と通電とを反復する間欠通電を行うことを特徴とする電気コバルト又は電気ニッケルの製造方法。 - 前記間欠通電では、反復する停電時間が30〜60秒である請求項1に記載の電気コバルト又は電気ニッケルの製造方法。
- 前記電解液のpHは、1.0〜3.5である請求項1又は2に記載の電気コバルト又は電気ニッケルの製造方法。
- 水素濃度が20ppm以上であって、且つ硫黄濃度が1ppm以下であることを特徴とする電気コバルト。
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