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JP5502212B1 - 端子台および切り離し器具 - Google Patents

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JP5502212B1
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Abstract

【課題】 ねじ止めされているケーブルを端子台から取り外すことなく、ケーブル間を電気的に切り離す。
【解決手段】 第1ケーブルと第2ケーブルとを電気的に接続する端子台であって、基台と、基台の一面に設けられ、両端部にそれぞれ第1および第2ねじ孔を有する導電板と、第1ねじ孔に螺合して、第1ケーブルの端子を導電板に接続固定する絶縁性の第1ねじと、第2ねじ孔に螺合して、第2ケーブルの端子を導電板に接続固定する絶縁性の第2ねじと、少なくとも絶縁性の板状部を有する絶縁部材と、を有し、第1ケーブルと第2ケーブルとを電気的に切り離す場合には、第1および第2ケーブルのうちの少なくとも一方のケーブルの端子を導電板に接続固定するねじが緩められ、絶縁部材の板状部が当該少なくとも一方のケーブルの端子と導電板との間にスライド挿入される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、端子台および切り離し器具に関する。
配電盤やリレー盤、遠隔監視制御装置(遠制装置)などでは、内部回路と電力機器などの外部の実機(外部機器)とを接続するのに端子台が用いられている。このような端子台では、一方側(例えば内部回路側)のケーブルと他方側(例えば外部機器側)のケーブルとをビスなどのねじで導電板に接続固定することによって、ケーブル間を電気的に接続している(特許文献1を参照)。
ここで、一般的な端子台の構成の一例を図17ないし図19に示す。図17は、各ケーブルが接続固定される接続面側から見た平面図であり、図18は、ケーブル92,94,96側から見た側面図であり、図19は、ケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。
なお、以下の説明において、図中のx軸方向、y軸方向、およびz軸方向は、それぞれ、ケーブル間を電気的に接続する導電板の長手方向、幅方向(短手方向)、および板厚方向に対応するものとする。また、図中の各座標軸は、矢印の方向で+方向を表すとともに、×印付きの丸印で紙面の手前から奥に向かう方向が+方向であることを示し、黒丸付きの丸印で紙面の奥から手前に向かう方向が+方向であることを示している。
図17ないし図19に示されている端子台3は、基台30、仕切り板R1ないしR7、導電板E1ないしE3、ねじT1ないしT6、および座金W1ないしW6を含んで構成され、ケーブル91ないし96が接続固定されている。
基台30の接続面(図17に示されている一面)は、x軸方向の仕切り板R1ないしR6とy軸方向の仕切り板R7とによって仕切られている。また、仕切り板R1およびR2に挟まれた領域には、導電板E1が設けられ、仕切り板R2およびR3に挟まれた領域には、導電板E2が設けられ、仕切り板R3およびR4に挟まれた領域には、導電板E3が設けられている。なお、仕切り板R7と基台30との間には、これらの導電板の板厚に対応する高さのスリットSL2が設けられている。そして、各導電板は、両端部にねじ孔が形成されており、さらに、基台30には、導電板のねじ孔の位置に対応してねじ孔が形成されている。
ねじT1は、導電板E1の−x側のねじ孔およびそれに対応する基台30のねじ孔に螺合して、座金W1とともにケーブル91の端子(以下、ケーブル端子91tのように称する)を導電板E1に接続固定している。一方、ねじT2は、導電板E1の+x側のねじ孔およびそれに対応する基台30のねじ孔に螺合して、座金W2とともにケーブル端子92tを導電板E1に接続固定している。同様に、ねじT3およびT4は、それぞれ座金W3およびW4とともにケーブル端子93tおよび94tを導電板E2に接続固定している。また、同様に、ねじT5およびT6は、それぞれ座金W5およびW6とともにケーブル端子95tおよび96tを導電板E3に接続固定している。なお、ねじT1ないしT6としては、金属などの導電性のねじが用いられる。
このようにして、一方側のケーブル91,93,95と他方側のケーブル92,94,96とを、それぞれ導電板E1,E2,E3を介して電気的に接続することができる。なお、仕切り板R4およびR5に挟まれた領域や、仕切り板R5およびR6に挟まれた領域には、接続固定されるケーブルがないため、導電板が設けられていないが、これらの領域にも導電板を設け、座金のみをねじで固定しておいてもよく、以下の説明においても同様である。
特開2003−86267号公報
図17ないし図19に示した一般的な端子台において、試験や点検などのため、あるケーブル間を電気的に切り離す場合、ねじ止めされているケーブルを端子台から取り外す必要がある。例えば図20に示すように、ケーブル91−92間を電気的に切り離すため、ケーブル92を端子台3から取り外す場合には、まず、ねじT2を基台30および導電板E1のねじ孔から完全に外す必要がある。
しかしながら、発電所や変電所などの電気所内で配電盤やリレー盤、遠制装置などに用いられている端子台では、接続されているケーブルの本数が多く、試験・点検時に多くのケーブルを取り外す必要がある場合もある。そのような場合、ケーブルを1本ずつ確実に取り外し、試験・点検の終了後に誤りなく接続し直すため、ケーブルの着脱作業によって、全体の作業時間が長くなったり、作業者の負担が大きくなったりすることとなる。
また、作業者のヒューマンエラーによって接続を誤った場合には、ミストリップが発生するなど、電力供給に支障をきたす可能性もある。さらに、取り外したケーブルは、内部回路などに接触して短絡・地絡事故の原因になるとともに、活線のままケーブルを取り外した場合には、感電事故を引き起こす恐れもある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、第1のケーブルと第2のケーブルとを電気的に接続する端子台であって、基台と、前記基台の一面に設けられ、両端部にそれぞれ第1および第2のねじ孔を有する導電板と、前記第1のねじ孔に螺合して、前記第1のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第1のねじと、前記第2のねじ孔に螺合して、前記第2のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第2のねじと、少なくとも絶縁性の板状部を有する絶縁部材と、を有し、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に切り離す場合には、前記第1および第2のケーブルのうちの少なくとも一方のケーブルの端子を前記導電板に接続固定するねじが緩められ、前記絶縁部材の前記板状部が当該少なくとも一方のケーブルの端子と前記導電板との間にスライド挿入されることを特徴とする端子台である。
また、前述した課題を解決するその他の主たる本発明は、基台と、前記基台の一面に設けられ、両端部にそれぞれ第1および第2のねじ孔を有する導電板と、前記第1のねじ孔に螺合して、第1のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第1のねじと、前記第2のねじ孔に螺合して、第2のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第2のねじと、を有し、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に接続する端子台とともに用いられ、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に切り離すための切り離し器具であって、長手方向の一端に設けられた絶縁性の板状部と、長手方向の他端に設けられた持ち手部と、を有し、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に切り離す場合には、前記第1および第2のケーブルのうち、端子を前記導電板に接続固定するねじが緩められた少なくとも一方のケーブルの端子と、前記導電板との間に前記板状部がスライド挿入されることを特徴とする切り離し器具である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、ねじ止めされているケーブルを端子台から取り外すことなく、ケーブル間を電気的に切り離すことができる。
本発明の一実施形態における端子台の構成を示す平面図である。 図1に示した端子台をケーブル92,94,96側から見た側面図である。 図1に示した端子台をケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。 図1に示した端子台において、ケーブル91−92間を電気的に切り離した状態を示す平面図である。 図1に示した端子台において、ケーブル91−92間を電気的に切り離した状態を示す側面図である。 図1に示した端子台において、ケーブル91−92間を電気的に切り離した状態を示す垂直断面図である。 連結部材11の形状を示す斜視図である。 図1に示した端子台において、絶縁部材I1ないしI3を連結部材11で連結した状態を示す平面図である。 図1に示した端子台において、ケーブル91−92間、93−94間、および95−96間を同時に電気的に切り離した状態を示す平面図である。 端子台の他の構成例を示す平面図である。 図10に示した端子台をケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。 図10に示した端子台において、ケーブル91−92間を電気的に切り離した状態を示す平面図である。 図10に示した端子台において、ケーブル91−92間を電気的に切り離した状態を示す垂直断面図である。 本発明の一実施形態における切り離し器具の構成を示す図である。 一般的な端子台において、図14に示した切り離し器具を用いてケーブル91−92間を電気的に切り離した状態を示す平面図である。 一般的な端子台において、図14に示した切り離し器具を用いてケーブル91−92間を電気的に切り離した状態を示す垂直断面図である。 一般的な端子台の構成の一例を示す平面図である。 図17に示した端子台をケーブル92,94,96側から見た側面図である。 図17に示した端子台をケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。 図17に示した端子台において、ケーブル91−92間を電気的に切り離す方法を説明する図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===端子台の構成===
以下、図1ないし図3を参照して、本発明の一実施形態における端子台の構成について説明する。なお、図1は、接続面側から見た平面図であり、図2は、ケーブル92,94,96側から見た側面図であり、図3は、ケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。
図1ないし図3に示されている端子台1は、基台10、仕切り板P1ないしP8、導電板C1ないしC3、ねじS1ないしS6、座金W1ないしW6、および絶縁部材I1ないしI3を含んで構成され、ケーブル91ないし96が接続固定されている。
基台10の接続面(図1に示されている一面)は、x軸方向の仕切り板P1ないしP6とy軸方向の仕切り板P7およびP8とによって仕切られている。また、仕切り板P1およびP2に挟まれた領域には、導電板C1が設けられ、仕切り板P2およびP3に挟まれた領域には、導電板C2が設けられ、仕切り板P3およびP4に挟まれた領域には、導電板C3が設けられている。そして、各導電板は、両端部にねじ孔が形成されており、さらに、基台10には、導電板のねじ孔の位置に対応してねじ孔が形成されている。
本実施形態におけるねじS1ないしS6としては、セラミックや樹脂などの絶縁性のねじが用いられる。ねじS1,S3,S5(第1のねじ)は、それぞれ、導電板C1,C2,C3の−x側のねじ孔(第1のねじ孔)およびそれに対応する基台10のねじ孔に螺合して、座金W1,W3,W5とともにケーブル91,93,95(第1のケーブル)の端子91t,93t,95tを導電板C1,C2,C3に接続固定している。一方、ねじS2,S4,S6(第2のねじ)は、それぞれ、導電板C1,C2,C3の+x側のねじ孔(第2のねじ孔)およびそれに対応する基台10のねじ孔に螺合して、座金W2,W4,W6とともにケーブル92,94,96(第2のケーブル)の端子92t,94t,96tを導電板C1,C2,C3に接続固定している。
このようにして、一方側のケーブル91,93,95と他方側のケーブル92,94,96とを、それぞれ導電板C1,C2,C3を介して電気的に接続している。
絶縁部材I1ないしI3は、y軸方向から見て略L字形状となっており、それぞれ導電板C1ないしC3に接する板状部と、当該板状部から垂直方向(+z方向)に延びる垂直部とからなり、少なくとも板状部が絶縁性を有している。ここで、各導電板は、仕切り板P7およびP8によって、ケーブルの端子が接続固定される両端部と、それらの間の中央部とに仕切られており、各絶縁部材の板状部は、ケーブル間が電気的に接続されている接続状態の間、当該中央部の面上に配置されている。また、仕切り板P7およびP8と基台10との間には、導電板の板厚と絶縁部材の板状部の板厚との合計に対応する高さのスリットSL1が設けられている。
なお、基台10は、各導電板の中央部の分だけ、図17ないし図19に示した端子台3における基台30よりx軸方向の寸法が大きくなっている。また、それに応じて、仕切り板P1ないしP6、および導電板C1ないしC3も、それぞれ端子台3における仕切り板R1ないしR6、および導電板E1ないしE3よりx軸方向(長手方向)の寸法が大きくなっている。
===絶縁部材の作用===
以下、図4ないし図6を参照して、本実施形態における端子台において、絶縁部材を用いてケーブル間を電気的に切り離す方法について説明する。なお、以下においては、一例として、ケーブル91−92間を電気的に切り離す場合について説明し、図4ないし図6は、ケーブル91−92間を電気的に切り離した状態(切り離し状態)を示している。また、図4は、接続面側から見た平面図であり、図5は、ケーブル92,94,96側から見た側面図であり、図6は、ケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。
ケーブル91−92間を切り離し状態にする場合、まず、ケーブル端子91tおよび92tをそれぞれ導電板C1に接続固定しているねじS1およびS2のうちの少なくとも一方のねじ(図4ないし図6においてはねじS2)を緩める。このとき、ねじS2は、基台10および導電板C1のねじ孔から外れない程度に緩められる。
次に、絶縁部材I1の垂直部を指などで押さえながら、仕切り板P8と基台10との間のスリットSL1を介して、板状部をケーブル端子92tと導電板C1との間にスライド挿入する。前述したように、絶縁部材I1の板状部は絶縁性を有し、また、ねじS2として絶縁性のねじが用いられているため、図4ないし図6において、ケーブル端子92tと導電板C1とが導通せず、ケーブル91−92間が電気的に切り離される。
最後に、この状態でねじS2を締め付けることによって、切り離し状態を維持することができる。また、試験や点検などの終了後に再び接続状態に戻す場合には、ねじS2を一旦緩めたうえで、絶縁部材I1を挿入方向(+x方向)とは反対方向(−x方向)にスライドさせればよい。
ここで、絶縁部材I1の垂直部は、図5および図6に示すように、板状部をスライド挿入する際に指などで押さえやすいよう、先端が仕切り板P7およびP8よりも上側(+z側)に突出している。また、絶縁部材I1の板状部は、図6に示すように、ケーブル端子92tの下側(−z側)への挿入を容易にするため、挿入方向の先端部が傾斜面となるように形成されている。さらに、絶縁部材I1の板状部は、図4に示すように、スライド挿入される際にねじS2の軸部と干渉しないように切り欠かれており、これにより、先端部が座金W2よりも+x方向に突出し、確実に挿入されていることを目視で確認することができる。
なお、図4ないし図6においては、ねじS2を緩め、絶縁部材I1の板状部をケーブル端子92tの下側にスライド挿入しているが、ねじS1を緩め、絶縁部材I1の板状部をケーブル端子91tの下側にスライド挿入してもよい。さらに、2個の絶縁部材の板状部をそれぞれのケーブル端子の下側にスライド挿入してもよい。
また、図4ないし図6においては、ケーブル91−92間のみを切り離し状態にしているが、例えば図7に示す連結部材11を用いて、複数のケーブル間を同時に切り離し状態にすることもできる。連結部材11には、矩形の孔が長手方向に3つ並んで形成されており、図8に示すように、絶縁部材I1ないしI3は、それぞれの垂直部をこれらの孔に挿入することによって連結される。そして、図9に示すように、互いに連結された絶縁部材I1,I2,I3の板状部をそれぞれケーブル端子92t,94t,96tの下側にスライド挿入することによって、ケーブル91−92間、93−94間、および95−96間を同時に切り離し状態にすることができる。
===端子台の他の構成例===
前述したように、端子台1は、各導電板の中央部の分だけ、端子台3よりx軸方向の寸法が大きくなっているため、より広い設置スペースを必要とする。そこで、端子台1よりも設置スペースを抑えることができる端子台の構成を図10および図11に示す。なお、図10は、接続面側から見た平面図であり、図11は、ケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。
図10および図11に示されている端子台2は、基台20、仕切り板Q1ないしQ7、導電板D1ないしD3、ねじS1ないしS6、および座金W1ないしW6を含んで構成され、ケーブル91ないし96が接続固定されている。
図11に示すように、基台20の接続面(図10に示されている一面)には、導電板D1,D2,D3の+x側のねじ孔(第2のねじ孔)がねじS1,S3,S5(第1のねじ)の頭部より高い位置となるように段差が設けられている。そのため、x軸方向の仕切り板Q1ないしQ6は、当該段差に応じて、−x側が+x側より−z方向に長い形状とし、導電板D1ないしD3は、当該段差に沿って屈曲させる必要がある。また、y軸方向の仕切り板Q7は、段差の上段側(基台20の+x側)に設けられ、仕切り板Q7と基台20との間には、導電板の板厚と絶縁部材の板状部の板厚との合計に対応する高さのスリットSL1が設けられている。
基台20の接続面のうち、仕切り板Q1およびQ2に挟まれた領域には、導電板D1が設けられ、仕切り板Q2およびQ3に挟まれた領域には、導電板D2が設けられ、仕切り板Q3およびQ4に挟まれた領域には、導電板D3が設けられている。そして、各導電板は、両端部にねじ孔が形成されており、さらに、基台20には、導電板のねじ孔の位置に対応してねじ孔が形成されている。
ねじS1,S3,S5は、それぞれ、導電板D1,D2,D3の−x側のねじ孔(第1のねじ孔)およびそれに対応する基台20のねじ孔に螺合して、座金W1,W3,W5とともにケーブル端子91t,93t,95tを導電板D1,D2,D3に接続固定している。一方、ねじS2,S4,S6(第2のねじ)は、それぞれ、導電板D1,D2,D3の+x側のねじ孔およびそれに対応する基台20のねじ孔に螺合して、座金W2,W4,W6とともにケーブル端子92t,94t,96tを導電板D1,D2,D3に接続固定している。
このようにして、一方側のケーブル91,93,95と他方側のケーブル92,94,96とを、それぞれ導電板D1,D2,D3を介して電気的に接続している。
以上のように、端子台2は、仕切り板Q7によって各導電板が両端部のみに仕切られており、x軸方向の寸法が端子台3と略同じであるため、設置スペースを抑えることができる。なお、端子台1における中央部に相当する領域がないため、各絶縁部材は、接続状態の間、端子台2から取り外されている。そして、例えば図12および図13に示すように、ケーブル91−92間を切り離し状態にする場合には、ねじS2を一旦緩めたうえで、仕切り板Q7と基台20との間のスリットSL1を介して、絶縁部材I1の板状部をケーブル端子92tと導電板D1との間にスライド挿入すればよい。
===切り離し器具の構成===
端子台1や端子台2を用いることによって、ねじ止めされているケーブルを端子台から取り外すことなく、ケーブル間を電気的に切り離すことができる。しかしながら、端子台1や端子台2では、端子台3のような既設の一般的な端子台から交換する必要があり、導入コストが大きい。そこで、一般的な端子台に若干の変更を加えて、端子台1や端子台2と同様に、ねじ止めされているケーブルを端子台から取り外すことなく、ケーブル間を電気的に切り離すことができる切り離し器具の構成を図14に示す。
図14に示されている(直線型)切り離し器具TL1は、全体が直線状に形成されており、長手方向の一端には、板状部TLiが設けられ、他端には、持ち手部TLhが設けられている。なお、板状部TLiは、端子台1や端子台2における絶縁部材の板状部と同様に、スライド挿入される際にねじの軸部と干渉しないように切り欠かれている。また、(水平角度固定型)切り離し器具TL2は、板状部TLiとそれ以外の部分(中央の本体部分および持ち手部TLh)とが水平方向(板状部TLiの面に平行な方向)に所定の角度を持って形成されている。これらの切り離し器具TL1およびTL2は、少なくとも板状部TLiが絶縁性を有しており、例えば、本体部分も含めて塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル)などで形成されている。
(垂直角度可変型)切り離し器具TL3は、板状部TLiとそれ以外の部分とが垂直方向の角度(板状部TLi以外の部分の長手方向が板状部TLiの面となす角度)を可変に構成されている。また、(水平角度固定・垂直角度可変型)切り離し器具TL4は、切り離し器具TL2と同様に水平方向の角度が固定され、切り離し器具TL3と同様に垂直方向の角度が可変となっている。これらの切り離し器具TL3およびTL4は、少なくとも板状部TLiが絶縁性を有しており、例えば、本体部分も含めてシリコン樹脂などで形成されている。
なお、切り離し器具TL2や切り離し器具TL4として、水平方向の角度が異なる複数の種類を予め用意しておいてもよい。
===切り離し器具の作用===
以下、図15および図16を参照して、一般的な端子台において、図14に示した切り離し器具を用いてケーブル間を電気的に切り離す方法について説明する。なお、以下においては、一例として、切り離し器具TL3を用いてケーブル91−92間を電気的に切り離す場合について説明する。また、図15は、接続面側から見た平面図であり、図16は、ケーブル91および92の中心軸で切断した垂直断面図である。
切り離し器具を用いてケーブル間を切り離し状態にするためには、図15および図16に示すように、一般的な端子台3における導電性のねじT1ないしT6を、予め絶縁性のねじS1ないしS6に取り替えておく必要がある。そして、このような変更が加えられた端子台3’において、ケーブル91−92間を切り離し状態にする場合には、ねじS2を一旦緩めたうえで、切り離し器具TL3の持ち手部TLhを持って、板状部TLiをケーブル端子92tと導電板E1との間にケーブル92側(+x側)からスライド挿入すればよい。
前述したように、板状部TLiは絶縁性を有し、また、絶縁性のねじS1ないしS6に取り替えられているため、図15および図16において、ケーブル端子92tと導電板E1とが導通せず、ケーブル91−92間が電気的に切り離される。また、試験や点検などの終了後に再び接続状態に戻す場合には、ねじS2を一旦緩めたうえで、切り離し器具TL3の持ち手部TLhを挿入方向(−x方向)とは反対方向(+x方向)に引き、板状部TLiを引き抜けばよい。
ここで、切り離し器具TL3は、垂直方向の角度が可変であるため、図16に示すように、ケーブル92と干渉しないように板状部TLiをスライド挿入することができる。また、切り離し器具TL3の板状部TLiは、図15に示すように、スライド挿入される際にねじS2の軸部と干渉しないように切り欠かれており、これにより、先端部が座金W2よりも−x方向に突出し、確実に挿入されていることを目視で確認することができる。なお、ケーブル端子92tの下側(−z側)への挿入を容易にするため、端子台1や端子台2における絶縁部材の板状部と同様に、板状部TLiを挿入方向の先端部が傾斜面となるように形成してもよい。
前述したように、端子台1(2)において、ねじS1ないしS6として絶縁性のねじを用い、ねじS1およびS2のうちの少なくとも一方のねじS2を一旦緩めたうえで、絶縁部材I1の板状部をケーブル端子92tと導電板C1(D1)との間にスライド挿入することによって、ねじ止めされているケーブル92を端子台1(2)から取り外すことなく、ケーブル91−92間を切り離し状態にすることができる。そのため、ケーブルの着脱作業による作業員の負担を軽減するとともに、作業者のヒューマンエラーによる誤接続や、取り外したケーブルによる短絡・地絡事故、感電事故などを防止することができる。さらに、副次的な効果として、ねじをねじ孔から完全には外さないため、ねじの落下や紛失を防止することもできる。
また、絶縁部材I1の板状部を、スライド挿入される際にねじS2の軸部と干渉しないように切り欠くことによって、先端部が座金W2よりも+x方向に突出し、確実に挿入されていることを目視で確認することができる。
また、端子台1において、仕切り板P7およびP8により各導電板を両端部と中央部とに仕切ることによって、接続状態の間、各絶縁部材の板状部を当該中央部の面上に配置しておくことができる。
また、端子台2において、基台20の接続面に、導電板D1,D2,D3の+x側のねじ孔がねじS1,S3,S5の頭部より高い位置となるように段差が設けることによって、端子台1よりも設置スペースを抑えることができる。
また、前述したように、一般的な端子台のねじを予め絶縁性のねじS1ないしS6に取り替えた端子台3’において、ねじS2を一旦緩めたうえで、切り離し器具(TL1〜TL4)の絶縁性の板状部TLiをケーブル端子92tと導電板E1との間にスライド挿入することによっても、ねじ止めされているケーブル92を端子台3’から取り外すことなく、ケーブル91−92間を切り離し状態にすることができる。
また、切り離し器具(TL1〜TL4)の板状部TLiを、スライド挿入される際にねじS2の軸部と干渉しないように切り欠くことによって、先端部が座金W2よりも−x方向に突出し、確実に挿入されていることを目視で確認することができる。
また、切り離し器具TL3およびTL4において、垂直方向の角度を可変とすることによって、ケーブル92と干渉しないように板状部TLiをスライド挿入することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1、2、3、3’ 端子台
10、20、30 基台
11 連結部材
91〜96 ケーブル
91t〜96t ケーブル端子
C1〜C3、D1〜D3、E1〜E3 導電板
I1〜I3 絶縁部材
P1〜P8、Q1〜Q7、R1〜R7 仕切り板
S1〜S6、T1〜T6 ねじ
W1〜W6 座金
SL1、SL2 スリット
TL1〜TL4 切り離し器具
TLi 板状部
THh 持ち手部

Claims (7)

  1. 第1のケーブルと第2のケーブルとを電気的に接続する端子台であって、
    基台と、
    前記基台の一面に設けられ、両端部にそれぞれ第1および第2のねじ孔を有する導電板と、
    前記第1のねじ孔に螺合して、前記第1のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第1のねじと、
    前記第2のねじ孔に螺合して、前記第2のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第2のねじと、
    少なくとも絶縁性の板状部を有する絶縁部材と、
    を有し、
    前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に切り離す場合には、前記第1および第2のケーブルのうちの少なくとも一方のケーブルの端子を前記導電板に接続固定するねじが緩められ、前記絶縁部材の前記板状部が当該少なくとも一方のケーブルの端子と前記導電板との間にスライド挿入されることを特徴とする端子台。
  2. 請求項1に記載の端子台であって、
    前記絶縁部材の前記板状部は、前記少なくとも一方のケーブルの端子と前記導電板との間にスライド挿入される際にねじの軸部と干渉しないように切り欠かれていることを特徴とする端子台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の端子台であって、
    前記絶縁部材の前記板状部は、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとが電気的に接続されている間、前記第1のケーブルの端子と前記第2のケーブルの端子との間の前記導電板の面上に配置されることを特徴とする端子台。
  4. 請求項1または請求項2に記載の端子台であって、
    前記基台の前記一面には、前記導電板の前記第2のねじ孔が前記第1のねじの頭部より高い位置となるように段差が設けられ、
    前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に切り離す場合には、前記第2のねじが緩められ、前記絶縁部材の前記板状部が前記第2のケーブルの端子と前記導電板との間にスライド挿入されることを特徴とする端子台。
  5. 基台と、
    前記基台の一面に設けられ、両端部にそれぞれ第1および第2のねじ孔を有する導電板と、
    前記第1のねじ孔に螺合して、第1のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第1のねじと、
    前記第2のねじ孔に螺合して、第2のケーブルの端子を前記導電板に接続固定する絶縁性の第2のねじと、
    を有し、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に接続する端子台とともに用いられ、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に切り離すための切り離し器具であって、
    長手方向の一端に設けられた絶縁性の板状部と、
    長手方向の他端に設けられた持ち手部と、
    を有し、
    前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとを電気的に切り離す場合には、前記第1および第2のケーブルのうち、端子を前記導電板に接続固定するねじが緩められた少なくとも一方のケーブルの端子と、前記導電板との間に前記板状部がスライド挿入されることを特徴とする切り離し器具。
  6. 請求項5に記載の切り離し器具であって、
    前記板状部は、前記少なくとも一方のケーブルの端子と前記導電板との間にスライド挿入される際にねじの軸部と干渉しないように切り欠かれていることを特徴とする切り離し器具。
  7. 請求項5または請求項6に記載の切り離し器具であって、
    前記板状部以外の部分の長手方向と前記板状部の面とのなす角度が可変であることを特徴とする切り離し器具。
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