JP5399359B2 - ワイアレス・ローカル・アクセス・ネットワーク・システム検出及び選択 - Google Patents

Description

本発明は、一般に通信システムに係り、特に、セルラ通信システムにおいて移動局によるワイアレス・ローカル・アクセス・ネットワーク（Wireless Local Access Network）（ＷＬＡＮ）の検出に関する。

ワイアレス・ローカル・アクセス・ネットワーク（ＷＬＡＮ）は、建物又はサイバカフェ中のような局所的な地理的地域の内部で通信ネットワークにワイアレス・アクセスを提供する。ＷＬＡＮは、現在、セルラ・システムのローディングを緩和するために多くのセルラ・キャリアにより斟酌されて、性能を高めようとしている。その上、ユーザは、ワイアレス装置を経由して通信の受信及びデータ・レートを高めるためにローカルＷＬＡＮへのアクセスを望んでいる。問題は、ＷＬＡＮシステムを検出すること及び選択することに存在する。システム検出の目的は、ワイアレス・アクセス媒体（例えば、ｃｄｍａ２０００、ＷＬＡＮ，等）の利用可能性を検出することである。システム選択の目的は、アプリケーション・コンテンツを輸送させるためにアクセス媒体を選択することである。システム選択は、アクセス媒体の利用可能性、優先権方針、アプリケーションの状態、ユーザ介入、等、又は、それらの組み合わせに基づくことができる。

一般的に、セルラ・システムは、定期的にページング標識を送信して、保留中の通信がある場合に移動局を呼び出す。同様に、ＷＬＡＮは、ＷＬＡＮにより送信されたビーコンにより通知されることができる。ページング標識及びビーコンの両者は、移動局が送信された信号をスキャンすることを要求する。移動局がＷＬＡＮの位置及びアクセス可能性に関してしばしばほとんど情報を持っていないので、移動局は、ＷＬＡＮを定期的にスキャンすることがあり、かなりの電力を消費する。それゆえ、システム検出及び選択の効率的で正確な方法に対するニーズがある。

図１は、システム検出及び選択に対して適応された移動局である。 図２（ａ）は、セルラ・システム能力及びＷＬＡＮアクセスを含んでいる通信構成であり、図２（ｂ）は、ＷＬＡＮを通知するためのシグナリング・メッセージを説明する。 図３（ａ）、（ｂ）は、図２（ａ）のようなシステムにおける信号フローのタイミング図である。 図４は、図２（ａ）のようなシステムにおける信号フローのタイミング図である。 図５（ａ）は、ＷＬＡＮ検出に関係付けられたディスプレイ・フォーマットを有する移動局であり、図５（ｂ）は、システム検出及び選択のための方法のフロー図である。 図６は、ＷＬＡＮ及びセルラ・システムと通信する複数のチューナを有する移動局のブロック図である。 図７は、システム検出のための方法のフロー図である。 図８は、ワイアレス・セルラ通信、ワイアレス・ローカル・エリア・ネットワーク通信、及びインターネット通信をサポートしている通信システムである。 図９は、ＷＬＡＮ検出及び選択を説明するタイミング図である。 図１０Ａは、ＷＬＡＮ検出及び選択を説明するタイミング図である。 図１０Ｂは、ＷＬＡＮ検出及び選択を説明するタイミング図である。 図１０Ｃは、ＷＬＡＮ検出及び選択を説明するタイミング図である。

［詳細な説明］
用語“具体例の”は、ここでは広く用いられ、“例、事例、若しくは実例として働くこと”を意味する。“具体例の“としてここで説明されたいずれかの実施形態が、その他の実施形態に対して好ましい若しくは優位であるとして解釈される必要性はない。

ＨＤＲ加入者局、ここではアクセス端末（access terminal）（ＡＴ）と呼ばれる、は、移動できる又は固定であることがあり、１又はそれより多くのＨＤＲ基地局、ここではモデム・プール・トランシーバ（modem pool transceiver）（ＭＰＴ）と呼ばれる、と通信できる。アクセス端末は、１又はそれより多くのモデム・プール・トランシーバを経由してＨＤＲ基地局コントローラ、ここではモデム・プール・コントローラ（modem pool controller）（ＭＰＣ）と呼ばれる、にデータ・パケットを送信し、受信する。モデム・プール・トランシーバ及びモデム・プール・コントローラは、アクセス・ネットワークと呼ばれるネットワークの部分である。アクセス・ネットワークは、複数のアクセス端末間でデータ・パケットを輸送する。アクセス・ネットワークは、社内イントラネット又はインターネットのような、アクセス・ネットワークの外部の付加的なネットワークにさらに接続されることができ、各アクセス端末とそのような外部ネットワークとの間でデータ・パケットを輸送できる。１又はそれより多くのモデム・プール・トランシーバとアクティブなトラフィック・チャネル接続を設定されたアクセス端末は、アクティブ・アクセス端末と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。１又はそれより多くのモデム・プール・トランシーバとアクティブ・トラフィック・チャネル接続を設定するプロセス中のアクセス端末は、接続設定状態にあると言われる。アクセス端末は、ワイアレス・チャネルを経由して又は例えば、光ファイバ又は同軸ケーブルを使用する、有線チャネルを経由して通信する任意のデータ装置である。アクセス端末は、さらに、ＰＣカード、コンパクト・フラッシュ、外部又は内部モデム、若しくはワイアレス又は有線電話機を含むが、これらに限定されることはない、任意の複数のタイプの装置である可能性がある。その通信リンクを経由してアクセス端末がモデム・プール・トランシーバに信号を送る通信リンクは、逆方向リンクと呼ばれる。その通信リンクを経由してモデム・プール・トランシーバがアクセス端末に信号を送る通信リンクは、順方向リンクと呼ばれる。

図１は、１つの実施形態にしたがったシステム検出及び選択のための構成要素及びインターフェースを説明する。システム５０内部では、ユーザ５２は、ワイアレス移動体ユニットのユーザを表し、ここでは、ユーザ５２は、アクセス媒体を手動で選択する、又は自動選択プロセスを実行する能力がある人間である。アプリケーション５４は、輸送のためにアクセス媒体を必要とするコンピュータ読み取り可能なプログラム又はプロトコル・スタック（例えば、送信制御プロトコル（Transmission Control Protocol）（ＴＣＰ）／インターネット・プロトコル（Internet Protocol）（ＩＰ）スタック）である。アプリケーション５４は、インターフェースＣを介してユーザ５２と通信する。アプリケーション５４は、しかも、インターフェースＢを介して優先権データベース５６と通信し、そしてインターフェースＥを介してセレクタ５８と通信する。

優先権データベース５６は、システム選択基準を記憶するメモリ装置である。システム選択基準は、ユーザ５２により手動で形成されることができる、又はアプリケーション５４により自動的に操作されることができる。１つの実施形態では、システム選択基準は、ワイアレス・アクセスの利用可能性を考慮し、そして利用可能な時にＷＬＡＮを選択する。１つの例では、もし、システム５０がｃｄｍａ２０００のようなセルラ・ネットワークを介して現在通信しているのであれば、システム５０は、ＷＬＡＮの利用可能性を検出しようと試み続けることを除いて、そのような通信を継続させるように指示される。アプリケーション５４は、自動的に優先権データベース５６を形成できる。ユーザ５２は、優先権データベース５６を手動で形成でき、アプリケーション５４を使用可能に／使用不可能にできる。

アクセス媒体検出器（Access Medium Detector）（ＡＭＤ）６０は、ワイアレス・アクセス媒体の利用可能性を検出し、セレクタ５８へ結果を報告する。セレクタ５８は、１又はそれより多くのアクセス媒体検出器６０を使用可能にする又は使用不可能にする責任があり、及び検出結果、システム選択基準、アプリケーション状態、及び／又はユーザ要求に基づいてアクセス媒体を選択する責任がある。セレクタ５８は、ユーザ５２及び／又はアプリケーション５４にシステム選択結果を報告できる。セレクタ５８は、インターフェースＥを介してアプリケーション５４と、インターフェースＦを介して優先権データベース５６と、及びインターフェースＧを介してＡＭＤ６０と通信する。セレクタ５８は、さらにインターフェースＤを介してユーザ５２と通信する。

インターフェースＡ：ユーザ５２は、手動で新たなシステム選択基準をロードできる、又は優先権データベース５６中の既存のシステム選択基準を変更できる。システム選択基準は、セレクタ５８が判断決定のために使用する規則である。例えば、アプリケーションがアクティブであり（すなわち、データを送り／受信する）、ＷＬＡＮアクセス媒体が利用可能であるならば、システムは、データ・トラフィックを輸送させるためにＷＬＡＮアクセス媒体を選択するはずである。ユーザは、ユーザ−グラフィック・インターフェース（例えば、ウィンドウ−ベースのプログラム）を介してシステム選択基準を入力できる。

インターフェースＢ：アプリケーション５４は、自動で新たなシステム選択基準をロードできる、又は優先権データベース５６中の既存のシステム選択基準を変更できる。例えば、与えられたアクセス媒体Ｘを使用する優先権を有するアプリケーション５４、及びアプリケーション５４がダウンロードされる又はインストールされる時に、優先権は、自動的に優先権データベース５６にロードされることができる。

インターフェースＣ：ユーザ５２は、アプリケーション５４を使用可能にできる又は使用不可能にできる。ユーザ５２は、システム選択に関するアプリケーション５４設定を形成できる。例えば、ユーザ５２が、インターフェースＡを介してアプリケーション５４−レベルの優先権を自動で制御しようと判断する時のように、ユーザ５２は、優先権データベース５６と自動の情報交換を禁止するようにアプリケーション５４を形成できる。

インターフェースＤ：セレクタ５８は、ユーザにアクセス媒体を選択させることができる。他の１つのシナリオでは、そのような入力促進なしで、ユーザ５２は、特定のアクセス媒体を要求できる、ここでは、そのような要求は、その他のシステム選択基準を無効にする。

インターフェースＥ：アプリケーション５４は、システム選択中のセレクタ５８を促進させるために状況情報を提供できる。例えば、アプリケーション５４が使用可能にされるか使用不可能にされるかどうかは、アクセス媒体検出器６０を使用可能にする又は使用不可能にするためのセレクタ５８判断に影響を与える。セレクタ５８は、（複数の）アクセス媒体検出器からの指示及び優先権データベースに記憶されたシステム選択基準に基づいて、アプリケーション５４にシステム選択結果を提供できる。例えば、セレクタ５８がより高いバンド幅を有するアクセス媒体を選択するのであれば、アプリケーション５４は、より良い品質を有するコーデックに切り替えることができる。他の１つの例では、セレクタ５８は、アクセス媒体検出器６０からアプリケーション５４へのシステム検出結果を中継し、その結果、アプリケーション５４は、ユーザ５２に結果を表示できる。

インターフェースＦ：セレクタ５８は、優先権データベース５６からシステム選択基準を取得する。システム選択基準に変更があるならば（例えば、ユーザ５２により変更される）、セレクタ５８は、優先権データベース５６から新たな基準を引き出さなければならない。セレクタは、種々の方法により基準の変更を認識する。例えば：（１）ユーザ５２（又はアプリケーション５４）は、Ｄ（又はＥ）インターフェースを介してセレクタ５８に情報を提供し、優先権データベース５６の更新を指示する、若しくは、（２）セレクタ５８は、更新するために優先権データベース５６を定期的にチェックする。

インターフェースＧ：セレクタ５８は、ユーザ入力、アプリケーション状態、及び／又は優先権データベース５６からのシステム選択基準に基づいて１又はそれより多くのアクセス媒体検出器６０を使用可能にできる又は使用不可能にできる。アクセス媒体検出器６０は、セレクタ５８に検出結果を知らせることができる。

ＷＬＡＮ情報を有するＭＳを提供すること
以下の議論は、移動局（Mobile Station）（ＭＳ）におけるＷＬＡＮ情報を提供すること（provisioning）及びシグナリング・メッセージを介してセルラ・ネットワークからのＷＬＡＮ通知に基づいて不必要なＷＬＡＮスキャニングを最小にするためにＭＳにおいて実行される方法を詳述する。ｃｄｍａ２０００プロトコルをサポートするネットワークは、以下の議論の中で一例として提供される。本明細書の文脈では、提供することは、ＷＬＡＮとの通信の設定のために必要なＭＳへの構成情報及びＷＬＡＮパラメータの通信を呼ぶ。

従来の提供する方法は、サービス・プロバイダにより与えられるＷＬＡＮ通信範囲（coverage）を検出するためにＭＳに関する必要な情報（例えば、８０２．１１ａ／ｂ周波数、サービス識別名のリスト等）を有するＭＳを手動で形成する。拡張サービス・セット識別名（Extended Service Set Identifier）（ＥＳＳＩＤ）は、ＷＬＡＮオペレータ・ネットワーク中の全てのアクセス・ポイント（Access Point）（ＡＰ）を認識するために使用されることができる。異なるオペレータは、異なるＥＳＳＩＤを使用する。そのようにして、ＥＳＳＩＤのリストは、ＭＳによりアクセス可能なＷＬＡＮオペレータのリストに対応することができる。

手動で提供することの代替は、無線を介した提供（Over-The-Air Provisioning）（ＯＴＡＰ）タイプのプロトコルを介してＷＬＡＮ情報を有するＭＳを提供することである。ＯＴＰＡの詳細は、ＷＬＡＮパラメータを提供することをサポートするように拡張できるＩＳ−６８３規格に説明されている。他の１つの代替は、１×シグナリング・メッセージ（後で説明する）を介して通知されたＷＬＡＮ情報を有するＭＳを自動的に提供することである。後者の代替は、ＯＴＡＰよりさらに動的である。

一旦、ＭＳが、必要なＷＬＡＮ情報を保有すると、ＭＳは、ＷＬＡＮ通信範囲を何時スキャンするかを決定する。一般に、ＷＬＡＮは、定期的にビーコンを送信する。ビーコンは、ＷＬＡＮを通知するために送信される信号である。ＭＳがビーコンを受信できる場合に、ＭＳは、ＷＬＡＮをアクセスできる。ユーザ５２は、ＷＬＡＮスキャンを使用可能にできる又は使用不可能にできるが、しかしながら、プロセスは、ユーザによる手動操作が必要であるため、ユーザに使い易くないことがある。自動化されたオペレーションは、好まれる可能性があり、これは、ユーザに分かり易い。１つの実施形態にしたがって、ユーザ５２に分かり易いスキャニング方法は、ＭＳが定期的にスキャンするように規定する。スキャニングがバッテリの電力を消耗させるので、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲の中にいない場合に、定期的なスキャニングは、費用がかかる。

ｃｄｍａ２０００のようなセルラ・システムが、しかも、ＷＬＡＮサービスも提供する又はその他のＷＬＡＮオペレータと（複数の）ローミング合意（roaming agreement）を有するのであれば、複数のオプションは、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲を効率的にスキャンすることを容易にするために、セルラ・シグナリング・メッセージを介してＷＬＡＮ情報を通知するようにセルラ・ネットワークに対して実行されることができる。

シグナリング・メッセージを介したＷＬＡＮ通知
第１の実施形態では、基地局コントローラ（Base Station Controller）（ＢＳＣ）及び基地トランシーバ・システム（Base Transceiver System）（ＢＴＳ）は、セル・セクタ内のＷＬＡＮ通信範囲の知識を用いて構成される。セルラ・サービス・プロバイダがＷＬＡＮサービスも提供する場合に、ＷＬＡＮ情報は、セルラ・システムに利用可能である。セル・セクタ内にＷＬＡＮ通信範囲がある時に、ＢＴＳは、共通チャネルを介してオーバーヘッド・メッセージとしてＷＬＡＮ提供情報（例えば、８０２．１１ａ／ｂ周波数、ＥＳＳＩＤ，優先ローミング・リスト、等）を定期的に同報通信する。ＭＳは、ＷＬＡＮ提供情報を受信し、ＷＬＡＮをスキャンするために情報を使用する。ＷＬＡＮ提供情報は、既存のオーバーヘッド・メッセージの内部に含まれている可能性がある。あるいは、ＷＬＡＮ提供情報は、ＷＬＡＮ提供のために具体的に規定されたシグナリング・メッセージの中で提供されることができる。

図２（ａ）は、セルラ通信ネットワークのセル内部のセクタを説明する。セルは、セクタＡ１０２，セクタＢ１０４、及びセクタＣ１０６を含む。セル内部には、ＷＬＡＮ＃１ １２０及びＷＬＡＮ＃３ １３０を含む複数のＷＬＡＮがある。ＷＬＡＮ＃１ １２０は、ＥＳＳＩＤ（１）により認識される。ＷＬＡＮ＃２ １３０は、ＥＳＳＩＤ（２）により認識される。図示されたように、ＷＬＡＮ＃２ １３０は、セクタＢ１０４の内部に含まれるが、ＷＬＡＮ＃１ １２０は、セクタＢ１０４内の一部分とセクタＡ１０２内の一部分を含む。

優先ローミング・リストは、ＥＳＳＩＤのリストであり、各々がセルラ・システムとローミング合意を有するＷＬＡＮプロバイダに対応する。同報通信シグナリング・メッセージは、セルラ・システム提供によりトリガされることができる、すなわち、セルラ・システムは、ＷＬＡＮ能力を有するＭＳがあろうとなかろうと常にメッセージを同報通信する。セルラ・システムは、ＷＬＡＮを通知するためにＷＬＡＮ提供情報を継続的に送信する。あるいは、ＷＬＡＮ提供情報は、シグナリング・メッセージを介して送信されることができる。ここで、シグナリング・メッセージは、少なくとも１の登録メッセージの受信とともにトリガされ、そしてここで、登録メッセージは、ＷＬＡＮ能力を有するＭＳを知らせる。そのようなＷＬＡＮ能力標識は、登録メッセージ中の１−ビットのフラッグであることがある。シグナリングをトリガした登録の１つの利点は、ＢＴＳが不必要なＷＬＡＮ提供情報を同報通信することを回避できることである。

ＭＳからＷＬＡＮ要求を受信すると、ＢＳは、種々の方法でＷＬＡＮ通知を送信できる。ＢＳは、ＷＬＡＮ通知を共通チャネル上に送信でき、ここでは、複数のユーザが、情報をアクセスすることができる。ＢＳは、シグナリング・メッセージを使用してＭＳに直接情報を送信できる。ＢＳは、ＷＬＡＮに関する位置認識のような、特定の情報のみを送信できる。

オーバーヘッド・シグナリング・メッセージ中のＷＬＡＮ提供情報を受信すると、セル・セクタ内のＷＬＡＮ通信範囲が一致しないことがあるので、ＭＳは、ＡＰを検出する保証を保有しない。ＷＬＡＮ通信範囲の蓋然性は、ショッピング・センタ、競技場、等のような、人が多く集まる地域において増加する。セルラ・システムは、人が多く集める地域における能力を増加させることを望み、ＷＬＡＮは、そのような地域において能力を増加させるための手段を提供する。セルラ・システムは、それゆえ、人が多く集まる地域においてＷＬＡＮの手段を与える。一方で、人口が少ない地域では、能力は一般に関心事ではないので、ＷＬＡＮの被覆率は、田園地域において期待されない。

セル１００の内部で、セクタＢ１０４をサポートしているＢＳ（図示せず）は、それに対してＢＳが知識を有するこれらのＷＬＡＮの識別名を送信する。例えば、ネットワークがＷＬＡＮ＃１ １２０と関係を有するのであれば、セクタＢ１０４中のＢＳは、ＷＬＡＮ＃１ １２９の通知を送信できる。ここでは、通知は、ＥＳＳＩＤ（１）を提供する。このようにして、ＭＳ（図示せず）が通知を受信する時に、ＭＳは、ＥＳＳＩＤ（１）に基づいてＷＬＡＮ＃１ １２９をスキャンすることができる。同様に、セクタＡ１０２のＢＳも、ＷＬＡＮ＃１ １２０を通知できるはずである。その上、セル・ネットワークがＷＬＡＮ＃２ １３０と関係を有するのであれば、セクタＢ１０４のＢＳは、ＥＳＳＩＤ（２）を提供するＷＬＡＮ＃２ １３０も通知できる。

図２（ｂ）は、シグナリング・メッセージの２つの実施形態を図示する。第１の実施形態では、システム・パラメータ・メッセージは、システム・パラメータ情報１１２及びＷＬＡＮ通知フィールド１１６を含む。ＷＬＡＮ通知フィールド１１６は、１ビットであることがある。ここで、１つの極性は、ＷＬＡＮが利用可能であることを示し、反対の極性は利用不可能であることを示す。ＷＬＡＮ通知１１６は、位置情報のようなより多くの情報、若しくはＷＬＡＮ情報をアクセスすることに関するＭＳへの指示を提供する多数ビット・フィールドであることがある。第２の実施形態では、システム・パラメータ・メッセージは、システム・パラメータ情報１４６、ＷＬＡＮ通知１４２、及び位置情報又は全地球位置決定システム（Global Positioning System）（ＧＰＳ）１４４を含む。

代わりの実施形態では、ＷＬＡＮ提供／通知情報は、共通チャネルを介してオーバーヘッド・メッセージ中に定期的に同報通信されない。ＭＳが所定のセル・セクタに関するＷＬＡＮ提供／通知情報を受信することを希望する場合には、ＭＳは、ｃｄｍａ２０００登録メッセージのようなセルラ・シグナリング・メッセージを使用して、ＢＳＣからＷＬＡＮ提供／通知情報を要求する。あるいは、ＭＳは、特定のＷＬＡＮ要求メッセージを使用できる。応答では、ＢＳＣは、要求に応じてＷＬＡＮ提供／通知情報を提供する。ＭＳがトラフィック・チャネルを保有しないのであれば、ＢＳＣは、共通チャネルを介してＭＳへ回答を送る。回答は、指定されたセル・セクタにおいて利用可能なＷＬＡＮ通信範囲を認識する。セクタがｃｄｍａ２０００において使用されるようにＢａｓｅ＿ＩＤのような識別名によって認識されることに注意する。ＷＬＡＮ通信範囲がセクタ内にある場合には、ＢＳＣからの回答は、必要なＷＬＡＮ提供／通知情報も含み、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲をスキャンすることを可能にする。

（複数のＭＳがＷＬＡＮ提供／通知情報を要求するような）過剰なシグナリング・トラフィックを回避するために、ＢＳＣは、回答（すなわち、ＷＬＡＮ提供／通知情報）を（複数の）共通チャネルを介して送信できる。ＷＬＡＮ情報は、重複して提供されることがある。１つの実施形態では、１つのＭＳからのＷＬＡＮ提供／通知情報に関する要求の受信とともに、ＢＳＣは、事前に決められた時間の期間にわたりＷＬＡＮ提供／通知情報を送信する。共通チャネル上でのそのような情報の提供は、その他のＭＳが前後の時間に同じ情報を要求する場合に招かれる過剰なシグナリング・メッセージを回避する。

ＭＳは、セルラ・ネットワークからＷＬＡＮ位置情報を受信する。ここでは、ＷＬＡＮ位置情報は、ＷＬＡＮをサポートしているＡＰを認識する。位置情報は、ＡＰの縦方向及び横方向の識別子であることがある。ＭＳは、ＷＬＡＮ位置情報を受信し、それから、ＭＳにＷＬＡＮ位置情報を表示する。ディスプレイは、ＭＳ中に記憶されることができる局所地図の関係で（複数の）ＡＰ位置を提供できる。ディスプレイは、図５（ａ）に図示されたもののようである可能性がある。ここで、移動ワイアレス装置２００は、キーパッド２０４及びディスプレイ２０２を含む。ディスプレイは、グラフィックな方法でＷＬＡＮ ＡＰの位置を認識する。ディスプレイは、テキスト・メッセージであることがある。

ＭＳがＷＬＡＮをサポートしている複数のＡＰの位置情報を取得する複数の方法がある。１つの実施形態では、ＭＳは、上記に説明されたように、共通チャネル又は専用チャネルを介してシグナリング・オーバーヘッド・メッセージからＡＰの位置情報を取得する。代わりの実施形態では、ユーザは、ＭＳがアプリケーション・サーバからＡＰの位置情報を要求するように指示する。この場合のサーバは、オペレータ・ネットワークのバックエンドに常駐でき、それゆえ、ＭＳは、サーバと通信するために高次レイヤのプロトコル（例えば、ＩＰ）を使用し、そしてＡＰの位置情報を取得する。

図５（ｂ）に図示された１つの実施形態では、方法２５０は、手動のＷＬＡＮ選択の方法を提供する。ステップ２５２において、ユーザは、ワイアレス装置上でＷＬＡＮ位置を認識するために地図表示機能を選択する。ＷＬＡＮは、ステップ２５４において範囲内で認識する。自動スキャンが判断ダイアモンド２５６において使用可能にされるならば、処理は、装置がＷＬＡＮをスキャンするためにステップ２５８に続く。それ以外は、処理は、ユーザがＷＬＡＮをスキャンするためにステップ２６０に続く。判断ダイアモンド２６２においてＷＬＡＮがアクセス可能であるならば、ワイアレス装置は、その後、ステップ２６４においてＷＬＡＮ登録要求を送る。それ以外では、処理は、ステップ２５４に戻り、範囲内で認識されるＷＬＡＮを待機する。

図３（ａ）は、ＷＬＡＮの検出のためのタイミング図である。ここでは、ＭＳは、ＢＳにＷＬＡＮ情報に関する特定のＷＬＡＮ質問又は要求を送る。応答では、ＢＳは、例えば、共通チャネルＷＬＡＮ通知を介して、ＭＳへＷＬＡＮ情報を送信する。ＷＬＡＮが利用可能である場合には、ＭＳは、ＢＳにより提供されたＷＬＡＮ情報にしたがってＷＬＡＮをスキャンし、通信を設定するためにＷＬＡＮに登録要求を送る。

図３（ｂ）は、ＷＬＡＮの検出のためのタイミング図である。ここでは、ＭＳは、ＢＳ（すなわち、セルラ・ネットワーク）に登録要求を送る。登録要求は、ＷＬＡＮ情報に関する特定の要求を含むことができる。あるいは、登録要求は、ＷＬＡＮ情報を具体的に要求するのではなく、むしろＢＳがＷＬＡＮ情報を提供することを促進させる。登録要求に応答して、ＢＳは、ＭＳにＷＬＡＮ情報を提供する。ＷＬＡＮが利用可能である場合には、ＭＳは、ＢＳにより提供されたＷＬＡＮ情報にしたがってＷＬＡＮをスキャンし、通信を設定するためにＷＬＡＮに登録要求を送る。

図４は、ＷＬＡＮの検出のためのタイミング図である。ここでは、ＭＳは、ＢＳ（すなわち、セルラ・ネットワーク）に登録要求を送る。登録要求は、ＷＬＡＮ情報に関する特定の要求を含むことができる。あるいは、登録要求は、ＷＬＡＮ情報を具体的に要求するのではなく、むしろＢＳがＷＬＡＮ情報を提供することを促進させる。登録要求に応答して、ＢＳは、共通チャネル上にＷＬＡＮ情報を同報通信する。ＷＬＡＮが利用可能である場合には、ＭＳは、ＢＳにより提供されたＷＬＡＮ情報にしたがってＷＬＡＮをスキャンし、通信を設定するためにＷＬＡＮに登録要求を送る。

１台のチューナを有するＭＳ
移動局（Mobile Station）（ＭＳ）が通信のために１台のチューナを有する場合である。そのような装置では、１台のチューナがセルラ・システムとＷＬＡＮシステムの両方と通信するために使用される。ＭＳは、ＷＬＡＮ通信範囲を検出し、ＷＬＡＮとセルラ・システムとの間のシステム選択を実行する。ここでは、ＭＳは、所定の時刻において１つのシステム（ＷＬＡＮまたはセルラ）だけに同調させることができる。

ＭＳは、下記のシナリオでシステム検出及び選択を実行する：（１）ＭＳが、セルラ・ネットワークに関してアイドルであり（アクティブに通信していない）、専用チャネルを保有せず、そしてＷＬＡＮをスキャンすることを望む；（２）ＭＳは、セルラ・ネットワークとアクティブなパケット・データ・セッションを有し、専用チャネルを保有し、そしてＷＬＡＮをスキャンすることを望む；（３）ＭＳは、ＷＬＡＮに同調され、そしてセルラ呼び出しを受信することを望む；及び（４）ＭＳは、ＷＬＡＮに同調されるが低い信号強度である。

上記に説明されたシナリオ（１）では、ＭＳがセルラ・ネットワークにおいてアイドル（すなわち、専用のチャネルがない）であれば、ＭＳは、１又はそれより多くのの要因、例えば、ユーザの命令、事前に設定された優先権、セルラ・ネットワークから受信されたようなＷＬＡＮ利用可能性通知、等に基づいてＷＬＡＮ通信範囲をスキャンするように決定できる。ＭＳは、各割り当てられたページング・スロット間隔の間セルラ・ネットワークに同調する。このようにして、ＭＳは、任意のページ標識をセルラ・ネットワークから受信できる。一旦、ＭＳがセルラ・ページ標識をモニタすると、ＭＳは、次にＷＬＡＮ周波数に同調させることができ、ＷＬＡＮ通信範囲を検出するために消極的な（passive）又は積極的な（active）スキャニングを使用できる。

上記に説明されたシナリオ（２）では、ＭＳは、セルラ・ネットワークにおいて（すなわち、専用チャネルを用いて）アクティブなパケット・データ・セッションを有する。ＭＳは、セルラ・ネットワークにおけるアクティブなデータ・セッションの間、ＷＬＡＮをスキャンしないように選択する。この場合には、ＭＳがセルラ・ネットワークにおいてアクティブである間、ＭＳは、ＷＬＡＮにアクセスできたとしても、ＷＬＡＮに切り替えない。ＭＳが高速ＷＬＡＮアクセスの利益を取ることができないけれども、ＭＳは、サービスの中断を経験しないはずである。ＭＳがセルラ・ネットワークにおいてアイドルになった後で、ＭＳは、ＷＬＡＮをスキャンするためにセルラ・ネットワークから同調を外す。

あるいは、セルラ・ネットワークは、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲をスキャンするように向けることができる。この場合には、セルラ・ネットワークは、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲をスキャンするように指示する。ＷＬＡＮ通信範囲があるならば、ネットワークは、ＭＳがＷＬＡＮに自身のパケット・データ・セッションを移譲するように向けることができる。この手順は、ネットワークが過負荷である場合、又はＭＳが低い出力強度を有する場合に、有用であるはずである。手順は、下記に説明され、ｃｄｍａ２０００をサポートしているシステムにおける候補周波数検索手順に類似している。

ＭＳは、無線登録を介してセルラ・ネットワークへいずれかのＷＬＡＮ能力を知らせる。ＭＳがＷＬＡＮの異常部分（hot spot）を有するセル・セクタの中にあるならば、ネットワークは、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲をスキャンするように要求するシグナリング・メッセージを送ることができる。シグナリング要求メッセージは、ＷＬＡＮ情報（例えば、周波数、ＥＳＳＩＤ，等）を含み、ＭＳの専用チャネルを介して送られる。ＭＳは、ＷＬＡＮ周波数に同調させ、ＷＬＡＮビーコンを積極的に又は消極的にスキャンする。その時、ＭＳは、下記の性質を有する。（１）ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲を検出するならば、ＭＳは、ＷＬＡＮ検索結果を通知するためにセルラ・ネットワークに戻って同調させる。セルラ・ネットワークは、それからＭＳがＷＬＡＮにハンドオフするように指示するためにシグナリング・メッセージを送る。ＭＳは、ＷＬＡＮに同調させ、自身のパケット・データ・セッションをＷＬＡＮに移譲するためにアクセス認証及びオプションとして移動体ＩＰ登録を実行する。もし、アクセス認証又は移動体ＩＰ登録が失敗するのであれば、ＭＳは、セルラ・ネットワークに同調させて戻り、パケット・データ・サービス・オプションを開始することができる。

（２）もし、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲を検出するならば、ＭＳは、ＷＬＡＮ検索結果を通知するためにセルラ・ネットワークに戻らない。その代わりに、ＭＳは、自身のパケット・データ・セッションをＷＬＡＮに移譲するためにＷＬＡＮアクセス認証及びオプションとして移動体ＩＰ登録を実行するように進む。この場合には、セルラ・ネットワークが時間切れの後でシグナリング回答メッセージを受信しなかったならば、ＭＳがセルラ・システムを離れてしまい、それゆえＭＳのパケット・データ・セッションを削除すると、ネットワークは仮定する。

（３）もし、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲を検出することに失敗するならば、ＭＳは、セルラ・ネットワークに再同調させ、ＷＬＡＮ検索結果についてセルラ・ネットワークに報告するためにシグナリング回答メッセージを送る、そしてネットワークは、ＭＳのパケット・データ・セッションのアクティブ状態を回復させる。

上に与えられたシナリオ（２）を継続して、さらに、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲をスキャンするために同調から外れる間に、ＭＳは、ＭＳの状態情報を保存するためにセルラ・ネットワークに要求を送ることができる。この場合には、ＭＳは、ＷＬＡＮ通信範囲をスキャニングしている間に、状態情報を保存するようにセルラ・ネットワークに要求する。ＭＳは、１×ネットワークにシグナリング要求メッセージ（ＣＤＭＡ閑散時報告メッセージ（Offtime Report Message）に類似する）を送る。もし、ＭＳがＷＬＡＮの異常部分を有するセル・セクタ中にあるならば、ネットワークは、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲をスキャンするために必要なＷＬＡＮ情報を含むシグナリング回答メッセージを送ることができる。もし、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲を検出し、アクセスのために認証されるならば、ＭＳは、ＷＬＡＮを介して自身のパケット・データ・セッションを移譲するために移動体ＩＰ登録を用いて進むことができる。もし、ＭＳがＷＬＡＮ通信範囲を検出ことに失敗するならば又はＷＬＡＮアクセス認証に失敗するならば、ＭＳは、セルラ・ネットワークに再同期させて、セルラ・ネットワークがＭＳのパケット・データ・セッションのアクティブ状態を回復させるように要求するためにシグナリング・メッセージを送る。もし、セルラ・ネットワークが、指定された時間が経過した後でシグナリング要求メッセージを受信しなかったのであれば、ＭＳがセルラ・システムを離れ、そのためにＭＳのパケット・データ・セッションを削除すると、ネットワークは仮定する。

シナリオ（３）にしたがって、ＭＳは、現在、ＷＬＡＮに同調されている。もし、ＭＳがＷＬＡＮを介してフレームを送信しない又は受信しないならば、ＭＳは、セルラ・ネットワークに定期的に同調させて戻り、迅速ページング・チャネル（Quick Paging Channel）上のページング標識（Paging Indicator）をモニタする。もし、ページング標識が“０”であるならば、ＭＳに対する呼び出しがなく、そしてＭＳは、ＷＬＡＮ周波数に直ちに同調させて戻る。この場合には、ＭＳがセルラ周波数において費やした時間は、最小（ｍｓのオーダー）である。もし、ページング標識が“１”であるならば、自身のページング・スロットに関するページング・チャネル（Paging Channel）をモニタする。ｃｄｍａ２０００タイプのネットワークでは、ページング標識は、ＭＳのページング・スロットの多くても１００ｍｓ前に発現する。ページング・スロットは、８０ｍｓである。第２のＭＳの国際移動体加入者アイデンティティ（International Mobile Subscriber Identity）（ＩＭＳＩ）が第１のＭＳのように同じページング標識に偶然に一致して細分化されることができるため、“１”のページング標識は、呼び出しがＭＳに対してであることを保証するのではない。それゆえ、ＭＳは、何もしないでページング・チャネル上で最大１８０ｍｓを費やすことがある。もし、呼び出しがＭＳに対してであるならば、ＭＳは、ページング応答（Paging Response）で回答し、着信の回路交換音声通話を受信するためにセルラ・ネットワークに留まる。

同時に、ＭＳは、セルラ・ネットワーク・ページングをモニタするように計画され、もし、ＭＳがＷＬＡＮを介してフレームを送信している最中又は受信している最中であるならば、ＭＳは、データ配信を終了させるためにＷＬＡＮに留まるはずであり、それゆえ、ページング・サイクルを省略する。可能性として、ＭＳは、呼び出しを見逃すことがあり、着信の回路交換音声通話の通話設定時間が増加する。もし、ＭＳが着信の回路交換音声通話に対する呼び出しを受信するならば、ＭＳは、下記のように応答できる。

１．呼び出しを受信すると、ＭＳは、セルラ・ネットワークに同調させたままで留まることができ、ページング応答を送り、通話を受理する。音声通話の後で、（ＭＳが未だＷＬＡＮ通信範囲を有するのであれば）ＭＳは、パケット・データ・セッションを継続するためにＷＬＡＮに同調させることができる。

２．呼び出しを受信すると、ＭＳは、直ちにＷＬＡＮに同調させて戻り、ＡＰに分離メッセージを送る。その後、ＭＳは、セルラ・ネットワークに切り替えて、ページング応答を送り、そして通話を受理する。音声通話の後で、ＭＳは、新たなパケット・データ・セッションをセルラ・ネットワーク又はＷＬＡＮのいずれかで開始する必要がある。

シナリオ（４）にしたがって、ＭＳがＷＬＡＮに同調させるが、信号強度が許容できるしきい値より下に低下したことを検出するのであれば、ＭＳは、セルラ・ネットワークに同期させることができ、パケット・データ・セッションをセルラ・ネットワークに移譲することを進める。

図１０Ａは、シナリオ（２）の一例を図示する。ここでは、ＭＳ７０２は、現在、セル・ネットワークとパケット・データ・セッションを有する。ＭＳ７０２は、セル・ネットワークからのＷＬＡＮ指示メッセージをスキャンする。ＭＳを準備させるＷＬＡＮ指示メッセージを使用して、ＭＳは、ＷＬＡＮ通信範囲をスキャンする。ＷＬＡＮの検出とともに、ＭＳ７０２は、結果をセル・ネットワークに知らせる。図示されたように、ＭＳ７０２は、ＷＬＡＮ（ＡＰ７０４）を検出し、そして、応答でセルラ・ネットワークにスキャン結果の通知を送る。セルラ・ネットワークは、それからＷＬＡＮに切り替えるようにＭＳ７０２を指示できる。セルラ・ネットワーク７０６からＷＬＡＮへの切り替えの判断は、ネットワークのローディング、ユーザのバンド幅、データの必要性、等に基づく。一旦、セルラ・ネットワーク７０６が切り替えるようにＭＳ７０２を指示すると、セルラ・ネットワーク７０６は、データ・セッションを削除する。ＭＳ７０２は、それから、ＡＰ７０４と認証を開始する。もし、認証が失敗するのであれば、ＭＳは、セルラ・ネットワークを用いて再設定する必要がある。

図１０Ｂは、シナリオ（２）の他の一例を図示する。ここでは、ＭＳ７０２は、現在、セル・ネットワーク７０６とパケット・データ・セッションを有する。ＭＳ７０２は、セル・ネットワーク７０６からのＷＬＡＮ指示メッセージをスキャンする。ＭＳを準備させるＷＬＡＮ指示メッセージを使用して、ＭＳは、ＷＬＡＮ通信範囲をスキャンする。ＷＬＡＮの検出とともに、ＭＳ７０２は、結果をセル・ネットワークに通知する。図示されたように、ＭＳ７０２は、ＷＬＡＮ（ＡＰ７０４）を検出し、そして応答してＡＰ７０４と認証を開始する。セルラ・ネットワーク７０６は、次にタイマを起動し、そして、タイム・アウト期間が経過した時に、セルラ・ネットワーク７０６は、データ・セッションを削除する。

図１０Ｃは、さらに他の一例を図示する。ここでは、ＭＳ７０２は、現在、セル・ネットワーク７０６とパケット・データ・セッションを有する。ＭＳ７０２は、セル・ネットワーク７０６からのＷＬＡＮ指示メッセージをスキャンする。ＭＳを準備させるＷＬＡＮ指示メッセージを使用して、ＭＳは、ＷＬＡＮ通信範囲をスキャンする。ＷＬＡＮが検出されなかった場合には、ＭＳ７０２は、セルラ・ネットワーク７０６に検索結果を送る。ＭＳ７０２は、セルラ・ネットワーク７０６とデータ・セッションを継続する。

２台のチューナ
下記の例では、移動局（Mobile Station）（ＭＳ）は、セルラ周波数とＷＬＡＮ周波数とを同時に同調できる２台のチューナを有する。ＭＳ３００は、図６に図示され、メモリ中に記憶されるＥＳＳＩＤリスト３０２、第１のチューナ、チューナＡ３０４、及び第２のチューナ、チューナＢ３０６を有する。チューナＡは、ＷＬＡＮとの通信のために構成される。チューナＢ３０６は、ワイアレス・セルラ・ネットワークとの通信のために構成される。図示されたように、ＭＳ３００がアクセスするＡＰ３２０の範囲内にある場合に、チューナＡ３０４は、ＡＰ３２０により送信されたＷＬＡＮビーコンをスキャンする。ＷＬＡＮビーコンは、定期的に送信され、ＡＰ３２０によりサポートされたＷＬＡＮを認識する。チューナＢ３０６は、基地局トランシーバ・システム（ＢＴＳ）３２２により送信されたセルラ・ネットワークからのページング標識をスキャンする。このようにして、ＭＳ３００は、ＷＬＡＮ通信範囲をスキャンする一方で、セルラ・ページもスキャンする。そのようにして、ＭＳ３００は、ＷＬＡＮ通信範囲を検出し、そして各々のアクセス媒体に対して１台のチューナを使用してＷＬＡＮとセルラ・システムとの間のシステム選択を実行する。

ＭＳ３００は、任意の種々の物理的な構成を実行できる。例えば、“タイプＡ”の装置は、内蔵ＷＬＡＮチューナとセルラ・ネットワーク・チューナ若しくはスロット差込みＷＬＡＮチューナ・カード及びセルラ・チューナ・カード（例えば、ＣＤＭＡ２０００カード）を有する単一の手持ち装置（例えば、電話機、パーソナル・ディジタル・アシスタンツ（Personal Digital Assistants）（ＰＤＡ））である。付け加えると、“タイプＢ”装置は、ＷＬＡＮチューナ・カードを有する、パーソナル・コンピュータのようなラップトップ演算装置である。ここでは、ラップトップ演算装置は、ｃｄｍａ２０００通信をサポートしている受話器のようなセルラ受話器に接続される。

タイプＡの装置に関して、ＭＳ３００は、単一の物理的な装置（例えば、受話器、ＰＤＡ）であり、ＷＬＡＮ及びセルラ・ネットワーク・プロトコルの両者をサポートする。ＭＳ３００は、２台の無線周波数（ＲＦ）チューナ：セルラ・ネットワークのための１台目；及びＷＬＡＮのための２台目；を有する。

図６に戻って、ＷＬＡＮビーコン及びページ標識が、同時に又は同じ期間で送信されることは必ずしも必要ではない。ＭＳ３００は、第１の期間を有するサイクルにわたりチューナＡ３０４を用いてＷＬＡＮビーコンをスキャンする。ＭＳ３００は、第２の期間を有するサイクルにわたりセルラ・ネットワークのページ標識をスキャンする。一般的に、第２の期間は、第１の期間より短い。言い換えると、ページ標識は、ＷＬＡＮビーコンよりもっと頻繁に発生される。

電力節約は、システム検出及び選択において重要な設計基準である。携帯装置での電力の節約は、電池を再充電する間の装置の動作時間を延長するために強く望まれている。ＭＳ３００がＷＬＡＮ通信範囲をスキャンすることを決定するのであれば、セルラ・ページングを継続してモニタしながら、そのようなスキャンの期間に電力消費を最小にすることが望まれる。

ＭＳ３００は、１又はそれより多くの要因に基づいてＷＬＡＮ通信範囲をスキャンすることを決定できる。例えば、（複数の）ユーザ命令、事前に設定された（複数の）優先権、アプリケーションの状態（例えば、進行中のパケット・データ・セッション）、セルラ・ネットワークから受信されるようなＷＬＡＮ利用可能性の通知、等である。ＩＥＥＥ８０２．１１により規定された１つのＷＬＡＮプロトコル、そしてここでは“８０２．１１”と呼ばれる、は、ＭＳ３００が消極的に又は積極的にＷＬＡＮ通信範囲をスキャンすることを可能にする。消極的なスキャニングでは、ＭＳ３００は、ＷＬＡＮ周波数上のＡＰ３２０により送られたＷＬＡＮビーコンを聴取する。ＷＬＡＮビーコンは、ＡＰ３２０のＥＳＳＩＤを含み、ＥＳＳＩＤ（ＡＰ３２０）と呼ばれる。ＥＳＳＩＤ（ＡＰ３２０）がＭＳ３００のＥＳＳＩＤリスト３０２中に記憶されたＥＳＳＩＤに符合するのであれば、これは、ＭＳ３００がＷＬＡＮ通信範囲を検出したことの表示であり、そのような通信範囲がＭＳ３００サービス・プロバイダにより提供されることの表示である。積極的なスキャニングでは、ＭＳ３００は、ＭＳ３００のＥＳＳＩＤを含むプローブ要求を送信する。ＡＰ３２０がプローブ要求を受信し、ＭＳ３００のＥＳＳＩＤがＡＰ３２０のＥＳＳＩＤと符合するのであれば、ＡＰ３２０は、ＭＳ３００にプローブ応答を送信する。もし、ＭＳが複数のＥＳＳＩＤのリストを保有するならば、ＭＳは、最も高い優先権を有するＥＳＳＩＤを含んでいるプローブ要求を送信できる。ＥＳＳＩＤ優先権は、優先権データベース（上記に説明された）中のシステム選択パラメータとして記憶されることができる。

電力節約のために、ＭＳ３００に関するスリープ・モードを最大にすることが望まれる。言い換えると、ＭＳ３００が少ない電力を使用している、すなわちスリープ・モードにある時間を最大にすることが望まれる。その上、そしてそのような最大化の結果として、ＭＳの動作時間、すなわち全電力の動作、を最小にすることが望まれる。それゆえ、ＭＳ３００が、例えば、ページ又はＷＬＡＮビーコンをチェックするために、定期的に起動するときに、ＭＳ３００は、同時に任意のＷＬＡＮビーコンをスキャンすると同様にセルラ・ページ標識をモニタするはずである。ページング・サイクルとビーコン・サイクルが同期していないならば、ＭＳ３００は、ページング標識をモニタするためにページング・サイクルにしたがって起動する。このシナリオでは、ＭＳ３００が起動する時に、ＭＳ３００は、積極的スキャニングを使用して、ＷＬＡＮビーコンをスキャンする。ページング・サイクルとビーコン・サイクルが同期しているならば、ＭＳ３００は、ページング標識をモニタするためにそしていずれかのＷＬＡＮビーコンを消極的に聴取するために定期的に起動する。ページング・サイクルとビーコン・サイクルの同期は、消極的なスキャニングを使用するために、より電力効率の良い運用を提供する。しかしながら、そのような同期は、ＡＰ３２０のクロックがセルラ・ネットワークのタイミングと同期されることを必要とする。

ページング・サイクルとＷＬＡＮビーコン・サイクルの同期のための１つの方法は、迅速ページング・チャネルにおいて第１のページング標識と同時にＷＬＡＮビーコンが到着するように計画することである。この方法にしたがって、各ＭＳは、計画されたＷＬＡＮビーコンの到着時間の直前に起動するように計画される。可能性のある不調和のために、ＷＬＡＮビーコンが計画された時刻に送られない可能性があり、それゆえ、所定のＷＬＡＮビーコンが計画された又は予想された時刻に到着することの保証がないことに、注意する。ＷＬＡＮビーコンは、データのフレームとして送信され、そしてそれによって、その他の送信のように、共有媒体をアクセスするために同じルールでコンパイルする。ＷＬＡＮビーコンを受信した後で、あるＭＳは、ページング標識をスキャンするために少し長く起動したままでいる必要があることがある。再び、この方法は、ＷＬＡＮビーコンとセルラ・ネットワーク・ページング標識を発生させるためのクロックの同期を必要とする。そのような同期は、常に実行できる又は利用できるとは限らない。

ＭＳ３００がＷＬＡＮ通信範囲を検出し、ＷＬＡＮビーコンを受信した後で、ＭＳ３００は、パケット・データ・セッションをセルラ・ネットワークからＷＬＡＮに移譲するためにある基準を使用する。その基準は、ＭＳがセルラ・ネットワークにおいてアイドルである（すなわち、専用チャネルがない）かどうか、若しくはＷＬＡＮ信号強度が安定であるかどうか、等を含むことができる。ＭＳ３００は、セルラ・ネットワークにおいて休止状態に行くために保留中のパケット・データ・セッションを待つことができる。ＭＳ３００ｄは、次に、パケット・データ・セッション移譲（すなわち、ＷＬＡＮを介して移動体ＩＰ登録を送ること）を実行する。これは、サービスの中断を最小にするために有用である。同様に、ＷＬＡＮ信号強度が指定された時間の期間にわたって許容できるしきい値を超えている場合に、ＭＳ３００は、パケット・データ・セッション移譲を実行する。このようにして、ＭＳ３００は、ＷＬＡＮへのアクセスが維持できることを確認する。測定は、チャネル品質及び／又は信号強度のいずれかの測定であることができる。しきい値は、事前に決定されることができる、若しくは通信の実際の動作に基づいて動的に調整されることができる。これは、いかなるピンポン効果を回避するために有用であり得る。ピンポン効果により、ＭＳ３００は、運用の許容限ぎりぎりにある状態又は信号強度の変化のためにＷＬＡＮアクセスとセルラ・ネットワーク・アクセスとの間を切り替える。さらに、ＷＬＡＮの検出によって、ＭＳ３００は、ユーザに通知でき、そしてユーザが手動でＷＬＡＮを選択することを待つことができる。

他の１つの考慮は、ＭＳ３００が、ＷＬＡＮを介してデータを受信し、セルラ・ページングをモニタリングしている間の、電力消費を最小にすることである。ＭＳ３００が、ＷＬＡＮにパケット・データ・セッションの移譲を実行した後で、ＭＳ３００は、ＷＬＡＮを介してデータを受信でき、同様にセルラ・ネットワークを介して着信の回路交換音声通話を受信できる。ＭＳ３００は、セルラ・ページングをモニタリングしている間の電力を節約するためにセルラのスリープ・モードをあてにする。８０２．１１プロトコルは、着信データを待機している間の電力を節約するためにＭＳ３００に対して類似の方法を有する。もし、ｃｄｍａ２０００迅速ページング・チャネル、又はその他の類似の機構が、サポートされるならば、ＭＳ３００は、セルラ・スリープ・モードと８０２．１１電力節約モードを同期させることにより電力をさらに節約できる。

８０２．１１電力節約モードにしたがって、ＭＳ３００は、ＡＰ３２０に提携要求（Association Request）（ＡＲ）を送る。ここで、ＡＲは、ＭＳ３００が電力節約モードになろうとしている複数（例えば、Ｎ）のビーコン期間を表示する。ＡＰ３２０は、電力節約モードを利用可能にされているＭＳのリストを追跡し続ける。ＡＰ３２０は、ＭＳ３００が電力節約モードにある間、ＭＳ３００に宛てられたフレームをバッファリングする。ＡＰ３２０は、トラフィック表示マップ（Traffic Indication Map）（ＴＩＭ）（図示されず）を含んでいるビーコンを定期的に送る。ＴＩＭは、各ＭＳがＡＰ３２０にバッファされたフレームを有するかどうかを表示する。ＭＳ３００は、Ｎ個のビーコン期間毎に起動して、ビーコン及び含まれるＴＩＭをモニタする。もし、ＴＩＭがＭＳ３００に対する保留中のフレームを表示するならば、ＭＳ３００は、ＡＰ３２０に電力節約ポル（Power-Save Poll）を送る。そこへ、ＡＰ３２０は、ＭＳ３００へのデータの１フレームを送ることにより応答する。そのフレームは、制御フィールドを含み、そこでは、制御ビットは、ＭＳ３００に対してバッファされた他のフレームがあるかを表示する。制御ビットが設定されるのであれば、ＭＳ３００は、他の１つの電力節約ポルをＡＰ３２０に送るように要求される。制御ビットが消去されるのであれば、ＭＳ３００に対する保留中のフレームはない。

８０２．１１電力節約モードがセルラ・スリープ・モードと同期されている場合に、ＭＳ３００は、さらに電力節約を達成できる。このようにして、ＭＳは、定期的に起動して、両方のビーコン（及び含まれたＴＩＭ）をモニタし、同様にセルラ・ページ標識をモニタする。同期化は、ＡＰ３２０のクロックをセルラ・タイミングに同期させることにより実現されることができる。ここでは、セルラ・ページング間隔及びＷＬＡＮビーコン間隔は、密集進行（lock-step）である。例えば、ＷＬＡＮビーコン間隔がセルラ・ページング間隔に等しい場合に、ビーコンは、ｃｄｍａ２０００迅速ページング・チャネル上に提供されるように、セルラ・システム中の第１のページング標識と同じ時刻で到着するように計画されることができる。各ＭＳは、ビーコン到着の直前に起動する。あるＭＳは、ページング標識を受信するために少し長い時間（例えば、ＷＬＡＮビーコン到着後４０ｍｓ）留まる必要がある可能性がある。

ｃｄｍａ２０００迅速ページング・チャネルがないもののようなシステムに対して、ビーコン・サイクル及びページング・サイクルは、一般に同期されない、すなわち、ＷＬＡＮビーコンとセルラ・ページング・スロットとの間の時間の差異は、各ＭＳに対して変化する可能性がある。もし、時間の差異が小さければ、ＭＳは、スリープに戻る前にビーコンと自身のページング・スロットの両者をモニタするように起動できる。もし、時間の差異が大きければ、そのような手順は、ＷＬＡＮビーコンとページング・スロットの両方をモニタするために起動しそして動作し続けることは、各ＭＳにとって電力効率が悪いことがある。各ＭＳが、割り当てられたページング・スロットを有することができ、それゆえ、ＷＬＡＮビーコンとページング標識の両方を受信するために要求される時間差は、各ＭＳにとって同じでないことがあり、一般に異なる。

図７は、ＭＳ３００に適用可能なプロセス３５０を図示する。ＭＳ３００は、セルラ・ページ標識に対して初めに起動する（ステップ３５４）。ＭＳ３００は、第１のページング標識スロットとＷＬＡＮビーコンに対する共通時間に同時に起きるようにこの起動を計画できる、若しくは何時起動するかを決定するためにある他の基準を使用できる。ＭＳ３００は、積極的なＷＬＡＮスキャニングを実行するか又は消極的なＷＬＡＮスキャニングを実行するかどうかを決定する（判断ダイアモンド３５６）。積極的なスキャニングに関して、ＭＳ３００は、ＷＬＡＮビーコンの要求を送り（ステップ３５８）、そしてその後ＷＬＡＮビーコンをスキャンし続ける（ステップ３６０）。このようにして、ＭＳ３００は、次の計画されたＷＬＡＮビーコン送信を待機している間の、延長された電力消費を回避できる。消極的なスキャニングに関して、ＭＳは、ビーコンが検出されるまでＷＬＡＮビーコンをスキャンする（ステップ３６０）。

図８は、セルラ通信とインターネット・プロトコル（Internet Protocol）（ＩＰ）通信の両方を含んでいるネットワーク５００の内部の通信フローを図示する。インターネット５０２は、ＭＳ５０８に関係付けられたホーム・エージェント（Home Agent）（ＨＡ）５１６に接続される。インターネットは、さらに、ファイル転送プロトコル（File Transfer Protocol）（ＦＴＰ）サーバ５１４、アクセス・ルータ（Access Router）５１０、及びパケット・データ・サービス・ノード（Packet Data Service Node）（ＰＤＳＮ）５０４に接続される。アクセス・ルータ５１０は、ワイアレス・インターフェースを介してＡＰ５１２と通信する。アクセス・ルータ５１０とＡＰ５１２との間のインターフェースは、ＷＬＡＮインターフェースである。ここでは、アクセス・ルータ５１０及びＡＰ５１２は、ＷＬＡＮの一部分である。ＭＳ５０８がＡＰ５１２と通信することに適している場合に、ＭＳ５０８は、ＡＰ５１２を有するワイアレス・インターフェースを介してＷＬＡＮをアクセスする。セルラ通信に関して、ＭＳ５０８は、ＢＳ５０６と無線を介して通信する。ＢＳ５０６は、ｃｄｍａ２０００として認識されたインターフェースを介してＰＤＳＮ５０４と通信するために構成される。そのようなインターフェースは、他の１つのセルラ・プロトコルと一致することがある。

ワイアレス装置は、複数のチューナを含むことができることに、注意する。そこでは、各チューナは、異なるアクセス媒体、例えば、ＷＬＡＮ及びセルラ・ネットワーク、と通信するために適応される。あるいは、ワイアレス装置は、他の１つのワイアレス装置、ここでは、各々がチューナを含む、と接続されることができ、その組み合わせは、結果として複数のチューナになる。１つのそのような構成では、ラップトップ（演算装置）は、セルラ受話器と一緒に動作する。ラップトップは、ＷＬＡＮカード又は内蔵ＷＬＡＮポートを含み、一方で、受話器は、セルラ通信をサポートする。ＷＬＡＮ情報（例えば、ＥＳＳＩＤ）は、ラップトップに供給されて、ＷＬＡＮ通信範囲をスキャンする。

図９は、そのような構成における信号及びメッセージのフローを説明する。図示されたように、ラップトップ６００は、通信のためにＭＳ６０２に接続される。ラップトップ６００は、１台のチューナを有し、これは、ＡＰ６０４を介してのように、ＷＬＡＮと通信するために、現在適用されている。ＭＳ６０２は、１台のチューナを有し、これは、ｃｄｍａ２０００ネットワークのようなセルラ・ネットワーク６０６と通信するために、現在適用されている。

図９に図示された構成では、ラップトップ６００は、現在、ＭＳ６０２を経由してセルラ・ネットワーク６０６とパケット・データ・セッションを処理している。パケット・データ・セッションの期間に、ＭＳ６０２がセルラ・ネットワーク６０６からＷＬＡＮ利用可能性通知を受信した場合に、ＭＳ６０２は、ＭＳ６０２とラップトップ６００との間で規定されたシグナリング・プロトコルを介してラップトップ６００に通知できる。そのような通知を受信すると、ラップトップ６００は、ＷＬＡＮ通信範囲をスキャンすることを選択できる。ラップトップ６００は、それから、ＷＬＡＮ信号強度に基づいてシステム選択を実行でき、ＡＰ６０４からのＷＬＡＮ信号を捕捉できる。ラップトップ６００及びＡＰ６０４は、その後、接続を認証する。一旦、認証が完了すると、ラップトップ６００は、ＭＳ６０２を経由してセルラ・ネットワークから接続を切る。ＭＳ６０２は、次に、セルラ・ネットワーク６０６とのパケット・データ・セッションの接続を切る。この時点から、パケット・データ・セッションは、ラップトップ６００とＡＰ６０４との間で処理される。

上記に与えられた例及び図９に関連して詳細に説明されたように、ラップトップ６００がセルラ・ネットワーク６０６と現在パケット・データ・セッションを有する場合に、ラップトップは、常駐チューナを経由して強いＷＬＡＮ信号を検出できる。ラップトップ６００は、直ちにＷＬＡＮアクセスに切り替えるように選択できる。ＷＬＡＮ検出とともに、ラップトップ６００は、ＷＬＡＮアクセスに対して認証される必要がある。ＷＬＡＮ及びｃｄｍａ２０００の１回の加入／認証に関して、機密は、受話器のユーザ・インターフェース・モジュール（User Interface Module）（ＵＩＭ）（図示されず）中に記憶される。ＵＩＭは、脱着可能である又は脱着不可能であることがある。そのようにして、シグナリング・メッセージは、ラップトップ６００とＭＳ６０２との間でＷＬＡＮアクセス認証を実行するために必要とされる。もし、ＷＬＡＮアクセス認証が好結果であるならば、ラップトップ６００は、ＷＬＡＮを介して（すなわち、ＡＰ６０４を介して）移動体ＩＰ登録を実行する。もし、移動体ＩＰ登録が好結果であるならば、ラップトップ６００は、パケット・データ・セッションを解放するためにＭＳ６０２にメッセージ（例えば、ＡＴ命令）を送る。ＭＳ６０２は、ｃｄｍａ２０００におけるＳＯ３３のような、サービス・オプション（Service Option）（ＳＯ）によりデータ・セッションを認識できる。ラップトップ６００は、次に、ＷＬＡＮへのパケット・データ・セッションの移譲を完了するまで、セルラ・ネットワークを介してパケット・データ・セッションを維持できる。

あるいは、パケット・データ・セッションが転送を保留中のデータを現在持たないのであれば、サービスの中断（例えば、ファイルのダウンローディング）を最小にするために、ラップトップは、ＷＬＡＮに切り替えることができる。強いＷＬＡＮ信号を検出すると、ラップトップ６００は、データ転送の何らかの動作を検出するために、所定の期間（例えば、数秒）の間待機する。もし、動作が検出されないのであれば、ラップトップ６００は、ＷＬＡＮアクセス認証を実行し、引き続いてＷＬＡＮを介して移動体ＩＰ登録を実行し、そして、上に説明されたように、最後にセルラ・パケット・データ・サービス・オプションの解放を実行する。

ラップトップ６００がＷＬＡＮをアクセスしていて、信号強度が許容できるしきい値より下に劣化する場合に、ラップトップ６００は、パケット・データ・サービス・オプションを開始するためにＭＳ６０２をトリガできる。トリガは、明確なシグナリング・メッセージ（例えば、ＡＴ命令）又は移動体ＩＰ登録メッセージ、等であることができ、ここでは、ラップトップ６００は、セルラ・ネットワークを介して送るように希望する。もし、移動体ＩＰ登録が好結果であるならば、ラップトップ６００は、セルラ・ネットワークを介してパケット・データ・セッションを継続する。ＷＬＡＮとセルラ・ネットワークとの間のピンポン効果を回避するために、ヒステリシス機構が使用されることができる。例えば、ＷＬＡＮ信号が指定された時間の期間にわたり指定されたしきい値を超えたままである場合に、ＷＬＡＮだけに切り替えることである。ラップトップは、ＷＬＡＮとセルラ・ネットワークとの間を自動的に（例えば、ユーザに分かり易い操作で）若しくはユーザにより開始されて手動で切り替えることができる。

情報及び信号が、多様な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表わされる可能性があることを、この技術に知識のある者は、理解するはずである。例えば、全体の上記の説明で参照される可能性がある、データ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は磁力粒子、光場又は光粒子、若しくはこれらの任意の組み合わせによって表わされることができる。

ここに開示された実施形態に関連して説明された各種の解説的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、若しくは両者の組み合わせとして実施できることを、この分野に知識のある者は、さらに価値を認めるはずである。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性をはっきりと説明するために、各種の解説的な構成素子、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、それらの機能性の面から一般的にこれまでに説明されてきた。そのような機能性が、ハードウェア又はソフトウェアとして実行されるかどうかは、固有のアプリケーション及びシステム全体に課せられた設計の制約に依存する。熟練した職人は、述べられた機能性を各々の固有のアプリケーションに対して違ったやり方で実行することができる。しかし、そのような実行の判断は、本発明の範囲から離れては説明されない。

ここに開示された実施形態に関連して述べられた、各種の解説的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ（ＤＳＰ）、アプリケーション・スペシフィック集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ（ＦＰＧＡ）またはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲート又はトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア素子、若しくはここに記述した機能を実行するために設計されたこれらのいずれかの組み合わせで、実施される又は実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサである可能性があるが、しかし代案では、プロセッサは、いずれかの従来プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシン(state machine)である可能性がある。プロセッサは、演算装置の組み合わせとして実行されることができる。例えば、ＤＳＰとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰコアと結合した１若しくはそれ以上のマイクロプロセッサ、若しくはいかなる他のそのような構成である可能性がある。

ここに開示された実施形態に関連して述べられた方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて、若しくは両者の組み合わせにおいて直接実現されることができる。ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭメモリ、フラッシュメモリ、ＲＯＭメモリ、ＥＰＲＯＭメモリ、ＥＥＰＲＯＭメモリ、レジスタ、ハードディスク、脱着可能なディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、若しくは、この技術において知られている他のいずれかの記憶媒体の中に常駐できる。ある具体例のの記憶媒体は、プロセッサと接続され、その結果、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み出し、そこに情報を書き込める。代案では、記憶媒体は、プロセッサに集積できる。プロセッサ及び記憶媒体は、ＡＳＩＣ中に常駐できる。ＡＳＩＣは、ユーザターミナル中に常駐できる。代案では、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザターミナル中に単体素子として常駐できる。

開示された実施形態のこれまでの説明は、本技術に知識のあるいかなる者でも、本発明を作成し、使用することを可能にする。これらの実施形態への各種の変形は、本技術に知識のある者に、容易に実現されるであろう。そして、ここで規定された一般的な原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱しないで、その他の実施形態に適用されることができる。それゆえ、本発明は、ここに示された実施形態に制限することを意図したものではなく、ここに開示した原理及び新規な特性と整合する最も広い範囲に適用されるものである。

Claims (52)

1. セルラーネットワークとワイヤレスローカルアクセスネットワーク（ＷＬＡＮ）との間の通信を伝送する方法において、
   第１のワイヤレスデバイスで前記セルラーネットワークの共通通信チャネル上でＷＬＡＮ通知を受信し、前記ＷＬＡＮ通知は前記ＷＬＡＮに対応する拡張サービスセット識別名（ＥＳＳＩＤ）を含み、
   前記第１のワイヤレスデバイスが、前記受信したＷＬＡＮ通知に基づいて、第２のワイヤレスデバイスが前記ＷＬＡＮのＷＬＡＮビーコンのスキャンを可能にする命令を前記第２のワイヤレスデバイスに送信する方法。
2. 前記第１のワイヤレスデバイスが、前記ＷＬＡＮ通知の受信の通知を前記第２のワイヤレスデバイスに伝送することをさらに具備する請求項１記載の方法。
3. 前記第１のワイヤレスデバイスが、
   前記第１のワイヤレスデバイスを前記セルラーネットワークから切断するための命令を受信し、
   前記セルラーネットワークから前記第１のワイヤレスデバイスを切断することをさらに具備する請求項１記載の方法。
4. 前記第１のワイヤレスデバイスが、
   前記セルラーネットワークとの通信を再開する命令を受信し、
   前記セルラーネットワークとの通信を再確立することをさらに具備する請求項３記載の方法。
5. 前記ＷＬＡＮ通知を受信することは、前記ＷＬＡＮ通知を定期的に受信することを含む請求項１記載の方法。
6. 前記ＷＬＡＮ通知を受信することは、ＷＬＡＮを前記セルラーネットワークとローミング合意を有することとして識別することを含む請求項１記載の方法。
7. 前記第１のワイヤレスデバイスは、ＰＣカード、コンパクトフラッシュ、外部モデム又は内部モデムのうちの１つである請求項１記載の方法。
8. 前記第２のワイヤレスデバイスは、ラップトップコンピュータである請求項１記載の方法。
9. ＥＳＳＩＤをＥＳＳＩＤリストと比較し、
   ＥＳＳＩＤリストにおけるＥＳＳＩＤに合致するＷＬＡＮ通知におけるＥＳＳＩＤに応答して、前記命令を送信することを実行する請求項１記載の方法。
10. 前記ＷＬＡＮ通知は、前記ＷＬＡＮをサポートするアクセスポイント（ＡＰ）の位置情報を含む請求項１記載の方法。
11. 前記位置情報を前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置と比較し、
    前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置が前記ＡＰと近接しているか否かを決定することをさらに具備する請求項１０記載の方法。
12. 前記位置情報は、前記ＡＰの緯度及び経度を含む請求項１０記載の方法。
13. 前記第２のワイヤレスデバイス上でＡＰの位置情報を表示することをさらに具備する請求項１０記載の方法。
14. セルラーネットワークとワイヤレスローカルアクセスネットワーク（ＷＬＡＮ）との間の通信を伝送する装置において、
    第１のワイヤレスデバイスが、
    前記セルラーネットワークの共通通信チャネル上でＷＬＡＮ通知を受信する手段と、前記ＷＬＡＮ通知はＷＬＡＮに対応する拡張サービスセット識別名（ＥＳＳＩＤ）を含み、
    前記受信したＷＬＡＮ通知に基づいて、第２のワイヤレスデバイスが前記ＷＬＡＮのＷＬＡＮビーコンのスキャンを可能にする命令を前記第１のワイヤレスデバイスから前記第２のワイヤレスデバイスに送信する手段と
    を具備する装置。
15. 前記第１のワイヤレスデバイスが、前記ＷＬＡＮ通知の受信の通知を前記第２のワイヤレスデバイスに伝送する手段をさらに具備する請求項１４記載の装置。
16. 前記第１のワイヤレスデバイスは、
    前記第１のワイヤレスデバイスを前記セルラーネットワークから切断するための命令を受信する手段と、
    前記セルラーネットワークから前記第１のワイヤレスデバイスを切断する手段と
    をさらに具備する請求項１４記載の装置。
17. 前記第１のワイヤレスデバイスは、
    前記セルラーネットワークとの通信を再開する命令を受信する手段と、
    前記セルラーネットワークとの通信を再確立する手段と
    をさらに具備する請求項１６記載の装置。
18. 前記ＷＬＡＮ通知を定期的に受信する手段を含む請求項１４記載の装置。
19. 前記ＷＬＡＮを前記セルラーネットワークとローミング合意を有することとして識別する手段を含む請求項１４記載の装置。
20. 前記第１のワイヤレスデバイスは、ＰＣカード、コンパクトフラッシュ、外部モデム又は内部モデムのうちの１つである請求項１４記載の装置。
21. 前記第２のワイヤレスデバイスは、ラップトップコンピュータである請求項１４記載の装置。
22. ＥＳＳＩＤをＥＳＳＩＤリストと比較する手段と、
    ＥＳＳＩＤリストにおけるＥＳＳＩＤに合致するＷＬＡＮ通知におけるＥＳＳＩＤに応答して、前記命令を送信することを実行する手段とをさらに具備する請求項１４記載の装置。
23. 前記ＷＬＡＮ通知は、前記ＷＬＡＮをサポートするアクセスポイント（ＡＰ）の位置情報を含む請求項１４記載の装置。
24. 前記位置情報を前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置と比較する手段と、
    前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置が前記ＡＰと近接しているか否かを決定する手段をさらに具備する請求項２３記載の装置。
25. 前記位置情報は、前記ＡＰの緯度及び経度を含む請求項２３記載の装置。
26. 前記第２のワイヤレスデバイス上でＡＰの位置情報を表示する手段をさらに具備する請求項２３記載の装置。
27. 命令が記録された非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    第１のワイヤレスデバイスで前記セルラーネットワークの共通通信チャネル上でＷＬＡＮ通知を受信させ、前記ＷＬＡＮ通知はＷＬＡＮに対応に対応する拡張サービスセット識別名（ＥＳＳＩＤ）を含み、
    前記受信したＷＬＡＮ通知に基づいて、第２のワイヤレスデバイスに前記ＷＬＡＮのＷＬＡＮビーコンのスキャンを可能にさせる命令を前記第１のデバイスから前記第２のワイヤレスデバイスに送信させる命令を具備するコンピュータ読み取り可能な媒体。
28. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに前記ＷＬＡＮ通知の受信の通知を前記第２のワイヤレスデバイスに伝送させる命令をさらに具備する請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
29. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    前記第１のワイヤレスデバイスを前記セルラーネットワークから切断するための命令を受信させ、
    前記セルラーネットワークから前記第１のワイヤレスデバイスを切断させる命令をさらに具備する請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
30. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    前記セルラーネットワークとの通信を再開する命令を受信させ、
    前記セルラーネットワークとの通信を再確立させる命令をさらに具備する請求項２９記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
31. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    前記ＷＬＡＮ通知を定期的に受信させる命令をさらに具備する請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
32. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    ＷＬＡＮを前記セルラーネットワークとローミング合意を有することとして識別させる命令をさらに具備する請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
33. 前記第１のワイヤレスデバイスは、ＰＣカード、コンパクトフラッシュ、外部モデム又は内部モデムのうちの１つである請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
34. 前記第２のワイヤレスデバイスは、ラップトップコンピュータである請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
35. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    ＥＳＳＩＤをＥＳＳＩＤリストと比較させ、
    ＥＳＳＩＤリストにおけるＥＳＳＩＤに合致するＷＬＡＮ通知におけるＥＳＳＩＤに応答して、前記命令を送信させる命令をさらに具備する請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
36. 前記ＷＬＡＮ通知は、前記ＷＬＡＮをサポートするアクセスポイント（ＡＰ）の位置情報を含む請求項２７記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
37. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    前記位置情報を前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置と比較させ、
    前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置が前記ＡＰと近接しているか否かを決定させる命令をさらに具備する請求項３６記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
38. 前記位置情報は、前記ＡＰの緯度及び経度を含む請求項３６記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
39. 前記プロセッサによって実行された場合に、
    前記プロセッサに、
    前記第２のワイヤレスデバイス上にＡＰの位置情報を表示させる命令を含む請求項３６記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
40. セルラーネットワークとワイヤレスローカルアクセスネットワーク（ＷＬＡＮ）との間の通信を伝送するように構成された第１のワイヤレスデバイスにおいて、
    前記セルラーネットワークの共通通信チャネル上でＷＬＡＮ通知を受信するように構成されたチューナと、前記ＷＬＡＮ通知はＷＬＡＮに対応する拡張サービスセット識別名（ＥＳＳＩＤ）を含み、
    前記チューナに接続され、前記受信したＷＬＡＮ通知に基づいて、第２のワイヤレスデバイスが前記ＷＬＡＮのＷＬＡＮビーコンのスキャンを可能にする命令を前記第２のワイヤレスデバイスに送るように構成されたプロセッサと
    を具備するデバイス。
41. 前記プロセッサは、前記ＷＬＡＮ通知の受信の通知を前記第２のワイヤレスデバイスに伝送するように構成されている請求項４０記載のデバイス。
42. 前記プロセッサは、前記第１のワイヤレスデバイスを前記セルラーネットワークから切断する命令を受信し、前記セルラーネットワークから前記第１のワイヤレスデバイスを切断するように構成されている請求項４０記載のデバイス。
43. 前記プロセッサは、前記セルラーネットワークとの通信を再開する命令を受信するように構成され、前記チューナは、前記通信を確立する命令に基づいて、前記セルラーネットワークとの通信を再確立するように構成されている請求項４０記載のデバイス。
44. 前記チューナは、前記ＷＬＡＮ通知を定期的に受信するように構成されている請求項４０記載のデバイス。
45. 前記プロセッサは、ＷＬＡＮを前記セルラーネットワークとローミング合意を有することとして識別するように構成されている請求項４０記載のデバイス。
46. 前記第１のワイヤレスデバイスは、ＰＣカード、コンパクトフラッシュ、外部モデム又は内部モデムのうちの１つである請求項４０記載のデバイス。
47. 前記第２のワイヤレスデバイスは、ラップトップコンピュータである請求項４０記載のデバイス。
48. 前記プロセッサは、ＥＳＳＩＤをＥＳＳＩＤリストと比較し、ＥＳＳＩＤリストにおけるＥＳＳＩＤに合致するＷＬＡＮ通知におけるＥＳＳＩＤに応答して、前記命令を送信するように構成されている請求項４０記載のデバイス。
49. 前記ＷＬＡＮ通知は、前記ＷＬＡＮをサポートするアクセスポイント（ＡＰ）の位置情報を含む請求項４０記載のデバイス。
50. 前記プロセッサは、前記位置情報を前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置と比較し、前記第１のワイヤレスデバイスの現在位置が前記ＡＰと近接しているか否かを決定するように構成されている請求項４９記載のデバイス。
51. 前記位置情報は、前記ＡＰの緯度及び経度を含む請求項４９記載のデバイス。
52. 前記命令は、前記第２のワイヤレスデバイス上でＡＰの位置情報を表示するように構成されている請求項４９記載のデバイス。

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