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JP5359521B2 - バイナリ値変換回路およびその方法、ad変換装置、固体撮像素子、並びにカメラシステム - Google Patents

バイナリ値変換回路およびその方法、ad変換装置、固体撮像素子、並びにカメラシステム Download PDF

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Description

本発明は、CMOSイメージセンサに代表される固体撮像素子に適用可能なバイナリ値変換回路およびその方法、AD変換装置、固体撮像素子、並びにカメラシステムに関するものである。
これまで、イメージセンサにおいて、画素出力とランプ形状の参照電位を比較する比較器(コンパレータ)、画素出力と参照電位の大小関係が逆転するまでの時間を計測するためのリップルカウンタを列毎に有する構造が提案されている(特許文献1,2参照)。
図1は、比較器およびカウンタを有する一般的な回路例を示す図である。
図2は、図1の回路のタイミングチャートである。
この回路では、比較器1で参照電圧Vrampのスイープを開始すると同時に、カウンタ2のカウント動作を開始する。
参照電圧Vrampが入力電圧VSLを下回った際に、比較器1の出力信号VCOがハイレベルからローレベルに反転し、この立ち下りエッジでカウンタ2のカウント動作を停止する。
カウント値VCNTは参照電圧Vrampがスイープした電圧幅と1対1の関係であり、このカウント値VCNTが入力電圧をアナログデジタル(AD)変換した結果となる。
特許文献1,2では、カウンタとしてリップルカウンタが用いられており、リップルカウンタの各ビットの反転により減算を実現している。
また、1つめのデータのカウント値を保持したまま、次のデータでリップルカウンタを動作させ続けることにより加算動作も実現している。
この構成は、イメージセンサでよく行われるCDS(Correlated Double Sampling)動作が列毎に独立して行われるために、画素出力のAD変換結果が列間のクロックや参照電位のスキューに依存しない。
その結果、高速なクロックによりカウント動作が可能となっている。また、AD変換結果の列毎の加減算が可能となるので、同じ列内での画素出力の加算動作がAD変換回路上で行える、といった利点がある。
特開2006−33453号公報 特開2005−278135号公報
しかしながら、これらの回路は一般に画素セルの大きさ程度の幅にレイアウトしなければならないという大きな制約があり、そのため以下の不利益がある。
(1)列方向に伸びた細長いレイアウトとなり、その方向にクリティカルパスが発生する。
(2)大きなバッファを配置しにくい。
など、通常のカウンタ回路に比べて高速化が困難である。
また、仮に回路中に大きなバッファを使うことによって高速動作を実現したとしても、これらのカウンタ回路は画素の列数分配置するため、消費電力が問題になり、やはり高速化の新たな課題となる。
一般にカウンタはクロック単位でしかカウント動作ができない。そこで、比較器に出力信号VCOの立ち下りエッジでのクロックの位相情報をえることでさらに細かな単位でのカウント値を得ることもできる。
たとえば、位相の異なるクロックを比較器での判定のタイミングでラッチする。
あるいは時間量子化器(Time-to-Digital Converter)のように、クロックそのものは高速化せず、クロックの位相情報を利用することによってクロックサイクルより小さい時間単位でのカウント動作を行う方法が考えられる。
しかし、これらの位相情報はバイナリコードとなっていないため、そのままでは上述したようなCDS動作や画素間の加減算動作を列内で行うことができなくなってしまう。
本発明は、イメージセンサに集積しやすいよう小型で低消費電力であり、クロック位相情報をバイナリ値に変換し、かつデジタル加減算可能なバイナリ値変換回路およびその方法、AD変換装置、固体撮像素子、並びにカメラシステムを提供することにある。
本発明の第1の観点のバイナリ値変換回路は、状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、上記変換回路は、第1の変換回路および第2の変換回路を含み、上記リップルカウンタ部は、第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、上記第1の変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記第2の変換回路は、上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、上記第1のリップルカウンタ部は、上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、上記第2のリップルカウンタ部は、上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
また、本発明のバイナリ値変換回路は、状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部と、を有し、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、上記変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記リップルカウンタ部は、上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
本発明の第2の観点のバイナリ値変換方法は、状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチ回路にラッチするラッチステップと、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変ステップと、上記変換ステップの変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部でクロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタステップを有し、上記変換ステップは、第1の変換ステップおよび第2の変換ステップを含み、上記リップルカウンタステップは、第1のリップルカウンタステップおよび第2のリップルカウンタステップを含み、上記ラッチ回路を、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)のうち、1つを除く連続する複数のT型FFを第1のラッチとして形成し、上記除いた残りの1個のT型FFを第2のラッチとして形成し、さらに、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択する選択ステップと、上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換ステップに入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスクステップと、を含み、上記第1の変換ステップは、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記第2の変換ステップは、上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスクステップによる第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、第1のリップルカウンタステップは、上記第1のリップルカウンタ部により、上記第1の変換ステップによるカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、第2のリップルカウンタステップは、上記第2のリップルカウンタ部により、上記第2の変換ステップによるカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
また、本発明のバイナリ値変換方法は、状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチ回路にラッチするラッチステップと、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換ステップと、上記変換ステップの変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、リップルカウンタ部でクロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタステップと、を有し、上記ラッチ回路を、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)のうち、1つを除く連続する複数のT型FFを第1のラッチとして形成し、上記除いた残りの1個のT型FFを第2のラッチとして形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択する選択ステップを、さらに有し、上記変換ステップは、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記リップルカウンタステップは、上記リップルカウンタ部により、上記変換ステップによるのカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
本発明の第3の観点のAD変換装置は、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、上記変換回路は、第1の変換回路および第2の変換回路を含み、上記リップルカウンタ部は、第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、上記第1の変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記第2の変換回路は、上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、上記第1のリップルカウンタ部は、上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、上記第2のリップルカウンタ部は、上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
また、本発明のAD変換装置。時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部と、を有し、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、上記変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記リップルカウンタ部は、上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
本発明の第4の観点の固体撮像素子は、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、上記画素信号読み出し部は、画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、上記AD変換装置は、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、上記変換回路は、第1の変換回路および第2の変換回路を含み、上記リップルカウンタ部は、第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、上記第1の変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記第2の変換回路は、上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、上記第1のリップルカウンタ部は、上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、上記第2のリップルカウンタ部は、上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
また、本発明の固体撮像素子は、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、上記画素信号読み出し部は、画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、上記AD変換装置は、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部と、を有し、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、上記変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記リップルカウンタ部は、上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
本発明の第5の観点のカメラシステムは、固体撮像素子と、上記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、を有し、上記固体撮像素子は、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、上記画素信号読み出し部は、画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、上記AD変換装置は、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、上記変換回路は、第1の変換回路および第2の変換回路を含み、上記リップルカウンタ部は、第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、上記第1の変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記第2の変換回路は、上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、上記第1のリップルカウンタ部は、上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、上記第2のリップルカウンタ部は、上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
また、本発明のカメラシステムは、固体撮像素子と、上記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、を有し、上記固体撮像素子は、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、上記画素信号読み出し部は、画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、上記AD変換装置は、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部と、を有し、上記ラッチ回路は、それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、上記変換回路は、上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、上記リップルカウンタ部は、上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
本発明によれば、イメージセンサに集積しやすいよう小型で低消費電力であり、クロック位相情報をバイナリ値に変換し、かつデジタル加減算が可能となる利点がある。
比較器およびカウンタを有する一般的な回路例を示す図である。 図1の回路のタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。 図3のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図3のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートであって、ラッチ回路のラッチ情報に応じた動作状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。 図6のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 拡張コードに応じたカウント値に変換する場合の対応関係を示す図である。 図6のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートであって、ラッチ回路のラッチ情報に応じた動作状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。 図10のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 拡張コードに応じたカウント値に変換する場合の対応関係を示す図である。 図10のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートであって、ラッチ回路のラッチ情報に応じた動作状態を示す図である。 第4の実施形態におけるタイミングチャートである。 第4の実施形態における拡張コードと対応するバイナリコードの関係を示す図である。 第4の実施形態に係る比較器の出力信号VCOの遅延部を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。 図17のAD変換装置の拡張コードに応じたカウント値に変換する場合の対応関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る列並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)の構成例を示すブロック図である。 図19の列並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)におけるADC群をより具体的に示すブロック図である。 本実施形態に係る4つのトランジスタで構成されるCMOSイメージセンサの画素の一例を示す図である。 図19および図20のDA変換装置が生成するランプ(RAMP)波形およびADCの動作タイミングの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る固体撮像素子が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(AD変換装置の第1の構成例)
2.第2の実施形態(AD変換装置の第2の構成例)
3.第3の実施形態(AD変換装置の第3の構成例)
4.第4の実施形態(AD変換装置の第4の構成例)
5.第5の実施形態(AD変換装置の第5の構成例)
6.第6の実施形態(固体撮像素子の全体構成例)
7.第7の実施形態(カメラシステムの構成例)
<1.第1の実施形態>
[AD変換装置の第1の構成例]
図3は、本発明の第1の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。
本第1の実施形態に係るAD変換装置(Analog Digital Converter)10は、比較器11、ラッチ回路12、変換回路13、およびリップルカウンタ14を有する。
そして、ラッチ回路12、変換回路13、およびリップルカウンタ14によりバイナリ値変換回路が形成される。
比較器11は、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧Vrampと入力電圧VSLとを比較し、その結果に応じたレベルの信号VCOをラッチ回路12に出力する。
ラッチ回路12は、比較器11の出力信号VCOのレベルが反転した際にクロックCKの位相情報をラッチし、ラッチデータEBを変換回路13に出力する。
ラッチ回路12は、図3に示すように、T型フリップフロップ(FF)121を有する。
FF121は、入力Dがクロック信号CKの供給ラインに接続され、端子Tが比較器11の信号VCOの出力ラインに接続され、出力Qが変換回路13に接続されている。
変換回路13は、ラッチ回路12のラッチ情報を、パルス信号ESCKに応じてパルス(列)に変換し、そのパルスをリップルカウンタ14のカウントクロックとして出力する。
変換回路13は、ANDゲートAD131を有する。
ANDゲートAD131の一方の正入力端子がパルス信号ESCKIの供給ラインに接続され、他方の負入力端子がラッチ信号EBの供給ラインに接続されている。
リップルカウンタ部14は、変換回路13のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報をリップルカウンタCNT141の最下位ビットとしてバイナリコードに変換する。
リップルカウンタ部14は、FF141およびリップルカウンタCT141を有する。
FF141は、入力Dが反転出力/Q(/反転を示す)に接続され、端子Tが変換回路13のANDゲートAD131の出力信号ESCKOの供給ラインに接続され、出力QがリップルカウンタCNT141の入力端子に接続されている。
FF131は、バイナリ変換後の記憶素子(ラッチ)として機能する。
図4は、図3のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図5(A)および(B)は、図3のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートであって、図5(A)はラッチ回路のラッチ情報EBが0の場合、図5(B)はラッチ回路のラッチ情報EBが1の場合の動作状態を示している。
次に、図3のAD変換装置の動作を、図4、図5(A),(B)に関連付けて説明する。
比較器11において、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧Vrampと入力電圧VSLとが比較され、その結果に応じたレベルの信号VCOがラッチ回路12に入力される。
ラッチ回路12では、比較器11の出力信号VCOのレベルが反転したタイミングでクロック信号CKの位相情報がラッチされる。
変換回路13では、パルス信号ESCKIがラッチ情報であるラッチ信号EBに応じてマスクされ、このマスク状態に応じたカウントクロックが生成されてリップルカウンタ14に供給される。
図5(A)および(B)に示すように、ラッチ信号EBが1の場合+0、0の場合+1の動作が行われる。
すなわち、パルス信号ESCKがラッチ信号EBによってマスクされ、EB=1の場合は、図5(B)に示すように、ANDゲートAD131の出力信号ESCKOはローレベル(L)に固定される。
EB=0の場合は、図5(A)に示すように、信号ESCKOにパルスが発生され、FF141の出力D[0]によりリップルカウンタCNT141がトグルし+1カウントが行われる。
このようクロックの位相情報がリップルカウンタCNT141の最下位ビットとしてバイナリコードに変換される。
本第1の実施形態によれば、小型で低消費電力であり、クロック位相情報をバイナリ値に変換し、かつデジタル加減算が可能となる。
<2.第2の実施形態>
[AD変換装置の第2の構成例]
図6は、本発明の第2の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。
本第2の実施形態では多相クロックをラッチする場合である。
本第2の実施形態に係るAD変換装置20は、比較器21、ラッチ回路22、セレクタ23、第1の変換回路24、第1のリップルカウンタ部25、マスク回路26、第2の変換回路27、第2のリップルカウンタ部28を有する。
そして、ラッチ回路22、セレクタ23、第1の変換回路24、第1のリップルカウンタ部25、マスク回路2、第2の変換回路2、および第2のリップルカウンタ
によりバイナリ値変換回路が形成される。
比較器21は、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧Vrampと入力電圧VSLとを比較し、その結果に応じたレベルの信号VCOをラッチ回路22に出力する。
ラッチ回路22は、基本的に、位相の異なる複数のクロック信号を用いて比較器21の出力信号VCOが反転したタイミングで位相情報をラッチし、ラッチした値の一部をセレクタ23および第1の変換回路24に出力する。
本例では、位相の異なる複数のクロック信号として、クロック信号ECK[3]を基準に位相が45°ずつ順にずれたクロック信号ECK[3],ECK[2],ECK[1],ECK[0]の4つのクロック信号が用いられる。
位相ずれの45°はクロックサイクルTckの1/8に相当する。
図6のラッチ回路22は、第1のラッチとしてのFF221,FF222,FF223、および第2のラッチとしてのFF224を有する。
FF221〜224はそれぞれ、比較器21の出力信号VCOに同期して、クロック信号ECK[0],ECK[1],ECK[2],ECK[3]の位相情報をラッチする。
FF221は、比較器21の出力信号VCOに同期してクロック信号ECK[0]をラッチする。FF221のQ出力からは拡張コードEB[0]が得られ、FF221は拡張コードEB[0]をセレクタ23に出力する。
FF222は、比較器21の出力信号VCOに同期してクロック信号ECK[1]の位相情報をラッチする。FF222のQ出力からは拡張コードEB[1]が得られ、FF222は拡張コードEB[1]をセレクタ23に出力する。
FF223は、比較器21の出力信号VCOに同期してクロック信号ECK[2]の位相情報をラッチする。FF223のQ出力からは拡張コードEB[2]が得られ、FF223は拡張コードEB[2]をセレクタ23に出力する。
FF224は、比較器21の出力信号VCOに同期してクロック信号ECK[3]の位相情報をラッチする。FF224のQ出力からは拡張コードEB[3]が得られ、FF224は拡張コードEB[3]を第1の変換回路24に出力する。
セレクタ23は、セレクタ信号ESEL[*]に応じて、FF221〜FF223から出力される拡張コードEB[0],EB[1],EB[2]を順次選択し、信号EB0として第1の変換回路24に出力する。
第1の変換回路24は、ラッチ回路22のラッチ情報である拡張コードEB[0]〜EB[3]を、パルス信号ESCKI0に応じてパルス(列)に変換し、その信号ESCK0を第1のリップルカウンタ部25のカウントクロックとして出力する。
第1の変換回路24は、AND−ORゲートAOR241を有する。
AND−ORゲートAOR241の第1の3入力ANDの第1に入力端子がパルス信号ESCKI0の供給ラインに接続されている。第1の3入力ANDの第2の負入力端子が拡張コードEB[3]の出力ラインに接続され、第3の負入力端子がセレクタ23の信号EB0の供給ラインに接続されている。
AND−ORゲートAOR241の第2の3入力ANDの第1に入力端子がパルス信号ESCKI0の供給ラインに接続されている。第の3入力ANDの第2の入力端子が拡張コードEB[3]の出力ラインに接続され、第3の入力端子がセレクタ23の信号EB0の供給ラインに接続されている。
第1のリップルカウンタ部25は、第1の変換回路24のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換する。
第1のリップルカウンタ部25は、記憶素子として縦続接続されたT型FF251,FF252を有する。
FF251の端子Tが第1の変換回路24の信号ESCK0の供給ラインに接続され、入力Dが反転出力/Qに接続され、出力QがFF252の端子Tに接続されている。
FF252のD入力が反転出力/Qに接続され、出力Qが第2の変換回路27に接続されている。
マスク回路26は、マスク信号xMSKに応じてラッチ回路22による拡張コードEB[3]を第2の変換回路27に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行う。
マスク回路26は、負入力の2入力NANDゲートNA261を有する。
NANDゲートNA261の第1の入力端子がラッチ回路22の拡張コードEB[3]の供給ラインに接続され、第2の入力端子がアクティブレベルがローレベルのマスク信号xMSKの供給ラインに接続されている。
第2の変換回路27は、ラッチ回路22の拡張コードEB[3]を、パルス信号ESCKI2に応じてパルス(列)に変換し、その信号D[2]を第2のリップルカウンタ部28のカウントクロックとして出力する。
第2の変換回路27は、AND−ORゲートAOR271を有する。
AND−ORゲートAOR271の第1の2入力ANDの第1に入力端子がパルス信号ESCKI2の供給ラインに接続され、第2の負入力端子がマスク回路26の出力端子に接続されている。
AND−ORゲートAOR271の第2の2入力ANDの第1に入力端子がマスク回路2の出力端子に接続され、第2の入力端子が第1のリップルカウンタ部25の出力D[1]の出力ラインに接続されている。
そして、AND−ORゲートAOR271は、出力信号DI[2]を第2のリップカウンタ部28に出力する。
第2のリップルカウンタ部28は、第2の変換回路27のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報をリップルカウンタの上位ビットとしてバイナリコードに変換する。
第2のリップルカウンタ部28は、FF281およびリップルカウンタCNT281を有する。
FF281は、入力Dが反転出力/Q(/反転を示す)に接続され、端子Tが第2の変換回路27の出力信号DI[2]の供給ラインに接続され、出力QがリップルカウンタCNT281の入力端子に接続されている。
FF281は、バイナリ変換後の記憶素子(ラッチ)として機能する。
このAD変換装置20のバイナリ値変換回路においては、基本的に、4ビットを形成する4個のT型FF221〜FF224とセレクタ23により定まるパルスを第1の変換回路24を通じて第1のリップルカウンタ部25に送出する。
第1の変換回路24で形成されるパルスESCK0を第2の変換回路27に送出し、第2のリップルカウンタ部28で上位ビットをカウントする。
そして、このバイナリ値変換回路においては、たとえば4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される。
この場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBを“0”とし、“0”のときは“4”とする。
MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”とする。
そして、上記初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた0〜7までの10進数を、それぞれパルスの個数とする。
図7は、図6のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図8は、拡張コードに応じたカウント値に変換する場合の対応関係を示す図である。
図9(A)および(B)は、図6のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図9(A)はラッチ回路の拡張コードEB[3:0]が[0011b]の場合、図9(B)はラッチ回路の拡張コードEB[3:0]が[1110b]の場合の動作状態を示している。
以下に、このAD変換装置20の動作を、バイナリ値変換回路の処理を中心に図7〜図9(A),(B)に関連付けて具体的に説明する。
図7では1/8Tck(Tckはクロックサイクル)ずつ位相がずれた4つのクロックの場合について示している。
4つのクロック信号ECK[0]〜[3]の0/1の組み合わせによって、クロックサイクルが8等分されている。最初の0〜1/8Tckの期間ではクロック信号ECK[3:0]=1000b、次の1/8Tck〜2/8Tckの期間ではクロック信号ECK[3:0]=1100b,・・・となる。
クロックの位相を8分割することによって、バイナリコードで3b分の情報を得ることができる。
比較器21の出力信号VCOがハイレベル(H)からローレベル(L)に変化した瞬間にクロック信号ECK[3:0]がラッチされ、ラッチデータを上述したように、拡張コードEB[3:0]とする。
クロックサイクルの最初の0〜1/8Tckの期間を“0”、1/8Tck〜2/8Tckの期間を“1”、以降2,3,4・・・というカウント値に変換するものとすると、図8に示すような対応関係の数のパルスを発生させる。
すなわち、拡張コードEB[3]=1の場合は、拡張コードEB[2:0]の“1”の数、拡張コードEB[3]=0の場合は、拡張コードEB[2:0]の“0”の数とそれに4を加えた数、が対応する数値となる。
図6の回路では、第2のリップルカウンタ部28の出力であるD[2]へのカウントパルスは、拡張コードEB[3]=0のときに発生する。
第1のリップルカウント部25では、D[0]へのカウントパルスは、拡張コードEB[3]=0の場合は、拡張コードEB[2:0]の“0”のとき発生する。
第1のリップルカウント部25では、D[0]へのカウントパルスは、拡張コードEB[3]=1の場合は、拡張コードEB[2:0]の“1”のとき発生する。
次に、図6のAD変換装置の動作を、図4、図9(A),(B)に関連付けて説明する。
比較器21において、時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧Vrampと入力電圧VSLとが比較され、その結果に応じたレベルの信号VCOがラッチ回路2に入力される。
また、マスク信号xMSKがローレベルに設定され、第1のリップルカウンタ部25の信号D[1]から第2のリップルカウンタ部28の信号D[2]へのキャリーをマスクする。
次に、パルス信号ESCKI2を第2の変換回路27に供給すると、拡張コードEB[3]=0の場合は信号D[2]にパルスが送られ“+4”となり、拡張コードEB[3]=1の場合は信号D[2]にパルスが送られず“+0”となる。
次に、マスク信号xMSKがハイレベルに設定され、第1のリップルカウンタ部25の出力信号D[1]から第2のリップルカウンタ部28の信号D[2]へのキャリーが通るようにする。
次に、パルス信号ESCKI0を第1の変換回路24に供給する。この場合、パルス信号ESCKI0のパルスが信号D[0]に伝わるかどうかを拡張コードEB[3]とEB[n](n=0,1,2)の論理で決める。
選択信号ESELで拡張コードEB[n]を順次選択し、EB[3]=EB[n]の場合にのみ第1のリップルカウンタ部25にカウントクロックESCK0を送る。
本第2の実施形態では、最低限必要な合計7つの記憶素子(メモリ素子,FF)に、数〜10個程度のゲートを追加するだけで構成されるので、原理的に回路面積が非常に小さい。
バイナリ化された数値をリップルカウンタに保持するので、カラムADC回路のデジタルCDS動作との相性がきわめてよい。
本第2の実施形態はイメージセンサのカウンタ回路に適用されるばかりでなく、他のクロックの位相情報をバイナリコードに変換する回路一般に適用させることが可能である。
<3.第3の実施形態>
[AD変換装置の第3の構成例]
図10は、本発明の第3の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。
本第3の実施形態では多相クロックをラッチする場合である。
本第3の実施形態に係るAD変換装置20Aが、第2の実施形態に係るAD変換装置20と異なる点は次の通りである。
本第3の実施形態のAD変換装置20Aは、第2の実施形態のAD変換装置20とは、カウント値が異なる。すなわち、クロックサイクルの最初の0〜1/8Tckの期間を“1”、1/8Tck〜2/8Tckの期間を“2”、以降3,4,5・・・というカウント値に変換する。
回路構成上においては、ラッチ回路22およびセレクタ23の後段に一つの変換回路24Aが配置され、その出力段にリップルカウンタ部28Aが配置されている。
変換回路24Aは、ラッチ回路22のラッチ情報である拡張コードEB[0]〜EB[3]を、2つのパルス信号ESCKI0,ESCKI1に応じてパルス(列)に変換し、その信号ESCKをリップルカウンタ部28Aのカウントクロックとして出力する。
変換回路24Aは、AND−ORゲートAOR241Aを有する。
AND−ORゲートAOR241Aの第1の2入力ANDの第1に入力端子がパルス信号ESCKI0の供給ラインに接続され、第2の入力端子がセレクタ23の信号EB0の供給ラインに接続されている。
AND−ORゲートAOR241Aの3入力ANDの第1に入力端子がパルス信号ESCKI1の供給ラインに接続されている。3入力ANDの第2の負入力端子が拡張コードEB[3]の出力ラインに接続され、第3の負入力端子がセレクタ23の信号EB0の供給ラインに接続されている。
リップルカウンタ部28Aは、変換回路24Aのカウントクロックに応じて、クロックの位相情報をリップルカウンタの下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する。
リップルカウンタ部28Aは、FF281A〜FF283AおよびリップルカウンタCT281Aを有する。
FF281Aは、入力Dが反転出力/Q(/反転を示す)に接続され、端子Tが変換回路24Aの出力信号ESCKの供給ラインに接続され、出力QがFF282Aの端子Tに接続されている。
FF282Aは、入力Dが反転出力/Qに接続され、出力QがFF283Aの端子Tに接続されている。
FF283Aは、入力Dが反転出力/Qに接続され、出力QがリップルカウンタCNT281Aの入力端子に接続されている。
FF281は、バイナリ変換後の記憶素子(ラッチ)として機能する。
このAD変換装置20のバイナリ値変換回路においては、基本的に、4ビットを形成する4個のT型FF221〜FF224とセレクタ23により定まるパルスを変換回路24Aを通じてリップルカウンタ部28Aに送出する。
リップルカウンタ部28Aで下位ビット、上位ビットをカウントする。
そして、このバイナリ値変換回路においては、たとえば4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される。
この場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBをそのまま“1”とし、“0”のときは“2”とする。
MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”とする。
そして、上記初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた1〜8までの10進数を、それぞれパルスの個数とする。
図11は、図10のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図12は、拡張コードに応じたカウント値に変換する場合の対応関係を示す図である。
図13(A)および(B)は、図10のAD変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図13(A)はラッチ回路の拡張コードEB[3:0]が[0011b]の場合、図13(B)はラッチ回路の拡張コードEB[3:0]が[1110b]の場合の動作状態を示している。
以下に、このAD変換装置20の動作を、バイナリ値変換回路の処理を中心に図11〜図13(A),(B)に関連付けて具体的に説明する。
図11においても、1/8Tck(Tckはクロックサイクル)ずつ位相がずれた4つのクロックの場合について示している。
本第3の実施形態では、第2の実施形態に1加わる形になるが、オフセットになるだけなので特に問題にならない。
この場合は、図12に示すように、D[0](FF281A)へのカウントクロックを以下のような規則で発生すればよい。
すなわち、拡張ビットEB[2:0]の各ビットが1のときは常にカウントクロックを1つ発生する。
拡張ビットEB[2:0]の各ビットが0のときは以下の規則に従う。
拡張ビットEB[3]=1のときはカウントクロックを発生しない。
拡張ビットEB[3]=0のときは拡張ビットEB[2:0]の各ビットが0”のときカウントクロックを2つ発生する。
選択信号ESELに応じてセレクタ23で拡張コードEB[n]=0,1,2と順次選択する。
そして、拡張ビットEB[3]とEB[n]の組み合わせによって、各nにおいて、1つのパルスESCKI0、2つのパルスESCKI1のいずれかをD[0]へのカウントクロックとするか、またはカウントしないかを、変換回路24Aにおいて制御する。
本第3の実施形態によれば、第2の実施形態に比べ回路構成は簡単になっている。しかし、一方でバイナリ変換に要する時間は長くなる傾向にある。
<4.第4の実施形態>
[AD変換装置の第4の構成例]
本第4の実施形態は、第2および第3の実施形態をTDC(Time-to-Digital-Converter)にした例である。
図14は、第4の実施形態におけるタイミングチャートである。
図15(A)および(B)は、第4の実施形態における拡張コードと対応するバイナリコードの関係を示す図である。図15(A)は第2の実施形態に対応する場合、図15(B)は第3の実施形態に対応する場合である。
また、図16は、第4の実施形態に係る比較器の出力信号VCOの遅延部を示す図である。
図16の遅延部DLY1,DLY2,DLY3は、VCOをTck/8ずつディレイさせる。
第2の実施形態では、多相クロックを同一の比較器11の出力信号VCOでラッチしていたが、本第4の実施形態では信号VCOをTck/8ずつディレイさせ(VCO[3:0])、同一のクロック信号CKをラッチする。
信号VCO[n]でラッチされたクロック情報を拡張コードEB[n]とすると、拡張コードEB[3:0]と対応するバイナリコードの関係は図15(A)または(B)のようになる。
これらは2の実施形態および第3の実施形態と0/1が反転したのみであり、反転論理回路の挿入で第2実施形態および第3の実施形態と同じようにバイナリコードに変換できることはあきらかである。
<5.第5の実施形態>
[AD変換装置の第5の構成例]
図17は、本発明の第5の実施形態に係るAD変換装置の構成例を示す図である。
本第3の実施形態では多相クロックをラッチする場合である。
本第5の実施形態に係るAD変換装置20Bが、第2の実施形態に係るAD変換装置20と異なる点は次の通りである。
本第5の実施形態のAD変換装置20Bは、第2の実施形態のAD変換装置20とは、以下の点が異なる。
ラッチ回路22Bで第1のラッチとしての複数(ここでは3つ)のFF221B〜FF223Bでは比較器21の出力信号VCO EBに同期してクロック信号CLKB,CLKC,CLKDをラッチして拡張コードEB[2],EB[1],EB[0]を得る。
そして、第2のラッチとしての一つのFF224Bで比較器21の出力とは異なる信号VCO EB3でクロック信号CLKAをラッチして拡張コードEB[3]を得る。
ラッチ回路22Bは、基本的に、位相の異なる主クロックCLKAを含む複数のクロック信号を用いて比較器21の出力信号VCOが反転したタイミングで位相情報をラッチし、ラッチした値をデコードすることでクロック周期より分解能が高い下位ビットを出力する。
本例では、位相の異なる複数のクロック信号として、主クロック信号CLKAを基準に位相が45°ずつ順にずれたクロック信号CLKA,CLKB,CLBC,CLKDが用いられる。
セレクタ23Bは、選択信号EBSEL[3:0]により拡張コードEB[2],EB[1],EB[0]を順次選択して変換回路24Bに供給する。
本第5の実施形態では、ラッチ回路22Bおよびセレクタ23Bの後段に一つの変換回路24Bが配置され、その出力段にリップルカウンタ部28Bが配置されている。
変換回路24は、ラッチ回路22のラッチ情報である拡張コードEB[0]〜EB[3]を、1つのパルス信号EBCKに応じてパルス(列)に変換し、その信号ESCKOをリップルカウンタ部28Bのカウントクロックとして出力する。
変換回路24Bは、AND−ORゲートAOR241Bを有する。
AND−ORゲートAOR241Bの第1の3入力ANDの第1に入力端子がパルス信号EBCKの供給ラインに接続されている。第1の3入力ANDの第2の負入力端子が拡張ビットEB[3]の供給ラインに接続され、第3の入力端子がセレクタ23Bの信号EB0の供給ラインに接続されている。
AND−ORゲートAOR241Bの第2の3入力ANDの第1に入力端子がパルス信号EBCKの供給ラインに接続されている。第2の3入力ANDの第2の入力端子が拡張ビットEB[3]の供給ラインに接続され、第3の負入力端子がセレクタ23Bの信号EB0の供給ラインに接続されている。
リップルカウンタ部28Bは、変換回路24Bのカウントクロックに応じて、クロックの位相情報をリップルカウンタの下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する。
リップルカウンタ部28Bは、FF281B〜FF283B、スイッチSW281、および図示しないリップルカウンタを有する。
FF281Bは、入力Dが反転出力/Q(/反転を示す)に接続され、端CINが変換回路24Bの出力信号ESCKOの供給ラインに接続され、反転出力/QがFF282の端子CINに接続されている。FF281Bは反転出力/Qから信号QB0を出力する。
FF282Bは、入力Dが反転出力/Qに接続され、反転出力/QがスイッチSW281の端子aに接続されている。FF282Bは反転出力/Qから信号QB1を出力する。
スイッチSW281の端子bが拡張コードEB[3]の供給ラインに接続され、端子aがFF283Bの端子CINに接続されている。
そして、FF283Bは、入力Dが反転出力/Qに接続され、反転出力/Qから信号QB2を出力する。
スイッチSW281は、図17に示すように、ANDゲートAD281、およびAND−ORゲートAOR281を有する。
ANDゲートAD281は、第1の負入力端子がマスク信号XEBMSKの供給ラインに接続され、第2の入力端子が拡張コードEB[3]の供給ラインに接続されている。
AND−ORゲートAOR281の第1の2入力ANDの第1の入力端子がクロック信号EB4CKの供給ラインに接続され、第2の入力端子がANDゲートAD281の出力端子に接続されている。
AND−ORゲートAOR281の第2の2入力ANDの第1の負入力端子がANDゲートAD281の出力端子に接続され、第2の入力端子がFF282Bの信号QB1の出力ラインに接続されている。
このスイッチSW281では、マスク信号XEBMSKがローレベルの場合には、拡張コードEB[3]が選択されてFF283Bに供給される。
一方、マスク信号XEBMSKがハイレベルの場合には、FF282Bの信号QB1が選択されてFF283Bに供給される。
このAD変換装置20のバイナリ値変換回路においては、基本的に、4ビットを形成する4個のT型FF221B〜FF224Bとセレクタ23Bにより定まるパルスを変換回路24Bを通じてリップルカウンタ部28Bに送出する。
リップルカウンタ部28Bで下位ビット、上位ビットをカウントする。
図18は、図17のAD変換装置の拡張コードに応じたカウント値に変換する場合の対応関係を示す図である。
バイナリ値変換回路においては、たとえば4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される。
この場合、最上位ビット(MSB)が“0”のときは、MSBをそのまま“0”とし、MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”とする。
最上位ビット(MSB)が “1”のときは“4”とし、MSB以外の下位ビットが“1”のときは“0”とし、“0”のときは“1”とする。
そして、上記初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた0〜7までの10進数を、それぞれパルスの個数とする。
上記構成において、信号QB2は拡張コードEB[3]から生成される。
信号QB[1:0]は、EB[3]=0/1で拡張コードEB[2:0]の“1”,“0”の数に応じて生成される。
上述したように、本実施形態においては、クロックの位相情報をラッチする記憶素子(FF)、対応するバイナリコードを保持するのに必要最低限の記憶素子(FF)、数個の論理ゲートから構成されており、記憶素子の数が保持すべき情報量と一致している。
すなわち、必要最低限の回路規模で構成されていることが特徴である。
また、第1および第2の実施形態で示したとおり、クロックの位相を何点記憶するかによらず応用可能である。
本発明はクロックの位相情報をラッチし、それに対応するバイナリ値を実現するためにリップルカウンタへパルスを供給する形式に対するもので、第2および第3の実施形態に示したとおり、同じ多相クロックの情報をラッチする場合においても、実現する形態は様々あり、用途に応じて回路面積や論理の平易さ等に応じて形態を変えることができる。
本発明の実施形態はイメージセンサのみでなく、クロックの位相情報をバイナリコードに復元する回路一般に適用される。ただし、イメージセンサのカラム回路のように回路面積の制約が大きい用途では特に有用である。
<6.第6の実施形態>
[固体撮像素子の全体構成例]
図19は、本発明の第5の実施形態に係る列並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)の構成例を示すブロック図である。
図20は、図19の列並列ADC搭載固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)におけるADC群をより具体的に示すブロック図である。
この固体撮像素子300は、図19および図20に示すように、撮像部としての画素部310、垂直走査回路320、水平転送走査回路330、タイミング制御回路340、および画素信号読み出し部としてのAD変換装置(ADC)群350を有する。なお、画素信号読み出し部は、垂直走査回路320等を含んで構成される。
固体撮像素子300は、DA変換装置361を含むDACおよびバイアス回路360、アンプ回路(S/A)370、信号処理回路380、およびラインメモリ390を有する。
これらの構成要素のうち、画素部310、垂直走査回路320、水平転送走査回路330、ADC群350、DACおよびバイアス回路360、並びにアンプ回路(S/A)370はアナログ回路により構成される。
また、タイミング制御回路340、信号処理回路380、およびラインメモリ390はデジタル回路により構成される。
画素部310は、フォトダイオードと画素内アンプとを含む画素がマトリクス状(行列状)に配置されている。
図21は、本実施形態に係る4つのトランジスタで構成されるCMOSイメージセンサの画素の一例を示す図である。
この画素回路301Aは、光電変換素子としてたとえばフォトダイオード311を有している。
画素回路301Aは、この1個の光電変換素子としてのフォトダイオード311を有する。
画素回路301Aは、1個のフォトダイオード311に対し転送素子としての転送トランジスタ312、リセット素子としてのリセットトランジスタ313、増幅トランジスタ314、および選択トランジスタ315の4つのトランジスタを能動素子として有する。
フォトダイオード311は、入射光をその光量に応じた量の電荷(ここでは電子)に光電変換する。
転送トランジスタ312は、フォトダイオード311と出力ノードとしてのフローティングディフュージョンFD(Floating Diffusion)との間に接続されている。
転送トランジスタ312は、転送制御線LTxを通じてそのゲート(転送ゲート)に駆動信号TGが与えられることで、フォトダイオード311で光電変換された電子をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタ313は、電源ラインLVDDとフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。
リセットトランジスタ313は、リセット制御線LRSTを通してそのゲートにリセットRSTが与えられることで、フローティングディフュージョンFDの電位を電源ラインLVDDの電位にリセットする。
フローティングディフュージョンFDには、増幅トランジスタ314のゲートが接続されている。増幅トランジスタ314は、選択トランジスタ315を介して垂直信号線316に接続され、画素部外の定電流源とソースフォロアを構成している。
そして、選択制御線LSELを通して制御信号(アドレス信号またはセレクト信号)SELが選択トランジスタ315のゲートに与えられ、選択トランジスタ15がオンする。
選択トランジスタ315がオンすると、増幅トランジスタ314はフローティングディフュージョンFDの電位を増幅してその電位に応じた電圧を垂直信号線16に出カする。垂直信号線316を通じて、各画素から出力された電圧は、画素信号読み出し回路としてのADC群350に出力される。
これらの動作は、たとえば転送トランジスタ312、リセットトランジスタ313、および選択トランジスタ315の各ゲートが行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時に行われる。
画素部310に配線されているリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSELが一組として画素配列の各行単位で配線されている。
これらのリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSELは、画素駆動部としての垂直走査回路320により駆動される。
固体撮像素子300は、画素部310の信号を順次読み出すための制御回路として内部クロックを生成するタイミング制御回路340、行アドレスや行走査を制御する垂直走査回路320、そして列アドレスや列走査を制御する水平転送走査回路330が配置される。
タイミング制御回路340は、画素部310、垂直走査回路320、水平転送走査回路330、AD変換装置群(ADC群)350、DACおよびバイアス回路360、信号処理回路380、ラインメモリ390の信号処理に必要なタイミング信号を生成する。
画素部310においては、たとえばラインシャッタを使用した光子蓄積、排出により、映像や画面イメージを画素行毎に光電変換し、アナログ信号VSLをADC群に出力する。
ADC群350では、ADCブロック(各カラム部)でそれぞれ、画素部310のアナログ出力をDA変換装置(DAC)361からの参照電圧Vrampを使用したAPGA対応積分型ADC、およびデジタルCDSを行い、数ビットのデジタル信号を出力する。
図22は、図19および図20のDACが生成するランプ(RAMP)波形およびADCの動作タイミングの一例を示す図である。
ADC群350は、ADCが複数列配列されている。
DA変換装置361は、図22に示すような、階段状に変化させたランプ波形(RAMP)である参照電圧Vrampを生成する。
各ADCは、この参照電圧Vrampと行線毎に画素から垂直信号線316を経由し得られるアナログ信号(電位VSL)とを比較する比較器(コンパレータ)351を有する。
さらに、各ADCは、比較時間をカウントするカウンタ352と、カウント結果を保持するラッチ(メモリ)353とを有する。
比較器351およびカウンタ352としては、たとえば前述した第1〜第5の実施形態のAD変換装置と同様に構成が適用される。
したがって、ここではその説明は省略する。
ADC群350は、kビットデジタル信号変換機能を有し、垂直信号線(列線)毎に配置され、列並列ADCブロックが構成される。
各ラッチ353の出力は、たとえばkビット幅の水平転送線LTRFに接続されている。
そして、水平転送線LTRFに対応したk個のアンプ回路70、および信号処理回路80が配置される。
ADC群50におけるAD変換期間終了後、水平転送走査回路230により、ラッチ353に保持されたデータが、水平転送線LTRFに転送され、アンプ回路370を経て信号処理回路380に入力され、所定の信号処理により2次元画像が生成される。
水平転送走査回路330では、転送速度の確保のために数チャンネル同時並列転送を行う。
タイミング制御回路340においては、画素部310、ADC群350等の各ブロックでの信号処理に必要なタイミングが生成される。
後段の信号処理回路380では、ラインメモリ390内に格納された信号より縦線欠陥や点欠陥の補正、信号のクランプを行ったり、パラレル-シリアル変換、圧縮、符号化、加算、平均、間欠動作などデジタル信号処理を行う。
ラインメモリ390には、画素行毎に送信されるデジタル信号が格納される。
本実施形態の固体撮像素子300においては、信号処理回路380のデジタル出力がISPやベースバンド(baseband)LSIの入力として送信される。
このようにして、列並列出力処理が行われる。
本第の実施形態に係る固体撮像素子はであるCMOSイメージセンサ300は第1〜第4の実施形態5のAD変換装置(ADC)10,20〜20Bを適用した。
したがって、本固体撮像素子によれば、最低限必要な合計7つの記憶素子(メモリ素子,FF)に、数〜10個程度のゲートを追加するだけで構成されるので、原理的に回路面積が非常に小さい。
バイナリ化された数値をリップルカウンタに保持するので、カラムADC回路のデジタルCDS動作との相性がきわめてよい。
本第の実施形態はイメージセンサのカウンタ回路に適用されるばかりでなく、他のクロックの位相情報をバイナリコードに変換する回路で範に適用させることが可能である。
このような効果を有する固体撮像素子は、デジタルカメラやビデオカメラの撮像デバイスとして適用することができる。
<7.第7の実施形態>
[カメラシステムの構成例]
図23は、本発明の第7の実施形態に係る固体撮像素子が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
本カメラシステム400は、図23に示すように、本実施形態に係る固体撮像素子300が適用可能な撮像デバイス410を有する。
カメラシステム400は、撮像デバイス410の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系として、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ420を有する。
さらに、カメラシステム400は、撮像デバイス410を駆動する駆動回路(DRV)430と、撮像デバイス410の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)440と、を有する。
駆動回路430は、撮像デバイス410内の回路を駆動するスタートパルスやクロックパルスを含む各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(図示せず)を有し、所定のタイミング信号で撮像デバイス410を駆動する。
また、信号処理回路440は、撮像デバイス410の出力信号に対して所定の信号処理を施す。
信号処理回路440で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、信号処理回路440で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
上述したように、デジタルスチルカメラ等の撮像装置において、撮像デバイス410として、先述した固体撮像素子300を搭載することで、高精度なカメラが実現できる。
10・・・AD変換装置、11・・比較器、12・・・ラッチ回路、13・・・変換回路、14・・・リップルカウンタ部、20,20A〜20B・・・AD変換装置、21・・・比較器、22,22B・・・ラッチ回路、23,23B・・・セレクタ、24・・・第1の変換回路、24A,24B・・・変換回路、25・・・第1のリップルカウンタ部、26・・・マスク回路、27・・・第2の変換回路、28・・・第2のリップルカウンタ部、28A,28B・・・リップルカウンタ部、上位ビットカウンタ、13・・・調整部、131・・・同期化回路、132・・・遅延部、14・・・TDC(Time-to-Digital Converter:時間量子化器)、141〜143・・・FF(第1のラッチ)、144・・・FF(第2のラッチ)、15・・・転送バス、300・・・固体撮像素子、310・・・画素部、320・・・垂直走査回路、330・・・水平転送走査回路、340・・・タイミング制御回路、341・・・パルス生成部、350・・・カラム処理回路群(ADC群)、351・・・比較器、352・・・カウンタ、353・・・ラッチ(メモリ)、361・・・DA変換装置(DAC)、370・・・アンプ回路、380・・・信号処理回路、390・・・ラインメモリ、LTRF・・・水平転送線、400・・・カメラシステム、410・・・撮像デバイス、420・・・レンズ、430・・・駆動回路、440・・・信号処理回路。

Claims (22)

  1. 状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記変換回路は、
    第1の変換回路および第2の変換回路を含み、
    上記リップルカウンタ部は、
    第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、
    上記第1の変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換回路は、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、
    上記第1のリップルカウンタ部は、
    上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、
    上記第2のリップルカウンタ部は、
    上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    バイナリ値変換回路。
  2. 上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる4クロックをラッチする4個のT型フリップフロップ(FF)を含み、連続する3個のT型FFは第1のラッチを形成し、残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての3個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、
    上記第1の変換回路は、
    上記ラッチ回路の4個のラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換回路は、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力する
    請求項1記載のバイナリ値変換回路。
  3. 4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBを“0”とし、“0”のときは“4”とし、MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”として上記、初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた0〜7までの10進数を、それぞれパルスの個数とする
    請求項2記載のバイナリ値変換回路。
  4. 状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、
    上記変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記リップルカウンタ部は、
    上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    バイナリ値変換回路。
  5. 上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる4クロックをラッチする4個のT型フリップフロップ(FF)を含み、連続する3個のT型FFは第1のラッチを形成し、残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての3個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、
    上記変換回路は、
    上記ラッチ回路の4個のラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力する
    請求項4記載のバイナリ値変換回路。
  6. 4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBをそのまま“1”とし、“0”のときは“2”とし、MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”として上記、初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた1〜8までの10進数を、それぞれパルスの個数とする
    請求項5記載のバイナリ値変換回路。
  7. 状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチ回路にラッチするラッチステップと、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変ステップと、
    上記変換ステップの変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部でクロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタステップを有し、
    上記変換ステップは、
    第1の変換ステップおよび第2の変換ステップを含み、
    上記リップルカウンタステップは、
    第1のリップルカウンタステップおよび第2のリップルカウンタステップを含み、
    上記ラッチ回路を、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)のうち、1つを除く連続する複数のT型FFを第1のラッチとして形成し、上記除いた残りの1個のT型FFを第2のラッチとして形成し、
    さらに、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択する選択ステップと、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換ステップに入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスクステップと、を含み、
    上記第1の変換ステップは、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換ステップは、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスクステップによる第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、
    第1のリップルカウンタステップは、
    上記第1のリップルカウンタ部により、上記第1の変換ステップによるカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、
    第2のリップルカウンタステップは、
    上記第2のリップルカウンタ部により、上記第2の変換ステップによるカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    バイナリ値変換方法。
  8. 上記ラッチ回路を、
    それぞれ異なる4クロックをラッチする4個のT型フリップフロップ(FF)のうち、連続する3個のT型FFを第1のラッチとして形成し、残りの1個のT型FFを第2のラッチとして形成し、
    上記選択ステップは、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての3個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択し、
    上記マスクステップは、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換ステップに入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行い、
    上記第1の変換ステップは、
    上記ラッチ回路の4個のラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換ステップは、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスクステップによる第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力する
    請求項7記載のバイナリ値変換方法。
  9. 4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBを“0”とし、“0”のときは“4”とし、MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”として上記、初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた0〜7までの10進数を、それぞれパルスの個数とする
    請求項8記載のバイナリ値変換方法。
  10. 状態に応じてレベルが反転する信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチ回路にラッチするラッチステップと、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変ステップと、
    上記変換ステップの変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、リップルカウンタ部でクロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタステップを有し、
    上記ラッチ回路を、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)のうち、1つを除く連続する複数のT型FFを第1のラッチとして形成し、上記除いた残りの1個のT型FFを第2のラッチとして形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択する選択ステップを、さらに有し、
    上記変換ステップは、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記リップルカウンタステップは、
    上記リップルカウンタ部により、上記変換ステップによるのカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    バイナリ値変換方法。
  11. 上記ラッチ回路を、
    それぞれ異なる4クロックをラッチする4個のT型フリップフロップ(FF)のうち、連続する3個のT型FFを第1のラッチとして形成し、残りの1個のT型FFを第2のラッチとして形成し、
    上記選択ステップは、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての3個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択し、
    上記変換ステップは、
    上記ラッチ回路の4個のラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力する
    請求項10記載のバイナリ値変換方法。
  12. 4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBをそのまま“1”とし、“0”のときは“2”とし、MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”として上記、初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた1〜8までの10進数を、それぞれパルスの個数とする
    請求項11記載のバイナリ値変換方法。
  13. 時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、
    上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記変換回路は、
    第1の変換回路および第2の変換回路を含み、
    上記リップルカウンタ部は、
    第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、
    上記第1の変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換回路は、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、
    上記第1のリップルカウンタ部は、
    上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、
    上記第2のリップルカウンタ部は、
    上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    AD変換装置。
  14. 上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる4クロックをラッチする4個のT型フリップフロップ(FF)を含み、連続する3個のT型FFは第1のラッチを形成し、残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての3個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、
    上記第1の変換回路は、
    上記ラッチ回路の4個のラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換回路は、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力する
    請求項13記載のAD変換装置。
  15. 4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBを“0”とし、“0”のときは“4”とし、MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”として上記、初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた0〜7までの10進数を、それぞれパルスの個数とする
    請求項14記載のAD変換装置。
  16. 時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、
    上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、
    上記変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記リップルカウンタ部は、
    上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    AD変換装置。
  17. 上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる4クロックをラッチする4個のT型フリップフロップ(FF)を含み、連続する3個のT型FFは第1のラッチを形成し、残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての3個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、
    上記変換回路は、
    上記ラッチ回路の4個のラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力する
    請求項16記載のAD変換装置。
  18. 4ビットのBCDコードが1000,1100,1110,1111,0111,0011,0001,0000の8個の状態で表される場合、最上位ビット(MSB)が“1”のときはMSBをそのまま“1”とし、“0”のときは“2”とし、MSB以外の下位ビットが“0”のときはそのまま“0”とし、“1”のときはそのまま“1”として上記、初期の8個状態から形成される新たな8個の状態についてそれぞれのBCDコード値を加算し、得られた1〜8までの10進数を、それぞれパルスの個数とする
    請求項17記載のAD変換装置。
  19. 光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、
    上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、
    上記画素信号読み出し部は、
    画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、
    上記AD変換装置は、
    時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、
    上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記変換回路は、
    第1の変換回路および第2の変換回路を含み、
    上記リップルカウンタ部は、
    第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、
    上記第1の変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換回路は、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、
    上記第1のリップルカウンタ部は、
    上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、
    上記第2のリップルカウンタ部は、
    上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    固体撮像素子。
  20. 光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、
    上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、
    上記画素信号読み出し部は、
    画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、
    上記AD変換装置は、
    時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、
    上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、
    上記変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記リップルカウンタ部は、
    上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    固体撮像素子。
  21. 固体撮像素子と、
    上記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、を有し、
    上記固体撮像素子は、
    光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、
    上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、
    上記画素信号読み出し部は、
    画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、
    上記AD変換装置は、
    時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、
    上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記変換回路は、
    第1の変換回路および第2の変換回路を含み、
    上記リップルカウンタ部は、
    第1のリップルカウンタ部および第2のリップルカウンタ部を含み、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタと、
    上記ラッチ回路の第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、マスク信号に応じて上記第2の変換回路に入力させるか非入力とするかを決定し処理するマスク処理を行うマスク回路と、をさらに有し、
    上記第1の変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記第1のリップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記第2の変換回路は、
    上記第1のリップルカウンタ部の出力信号または上記マスク回路による第2のラッチとしての上記T型FFのラッチ位相情報を、第2のパルス信号に応じてカウントクロックに変換し、上位ビットをカウントする上記第2のリップルカウンタ部に出力し、
    上記第1のリップルカウンタ部は、
    上記第1の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位ビットとしてバイナリコードに変換し、
    上記第2のリップルカウンタ部は、
    上記第2の変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    カメラシステム。
  22. 固体撮像素子と、
    上記固体撮像素子に被写体像を結像する光学系と、を有し、
    上記固体撮像素子は、
    光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、
    上記画素部から複数の画素単位で画素信号の読み出しを行う画素信号読み出し部と、を有し、
    上記画素信号読み出し部は、
    画素の列配列に対応して、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換装置を有し、
    上記AD変換装置は、
    時間とともに電圧値が線形に変化するランプ波形の参照電圧と入力電圧とを比較する比較器と、
    上記比較器の出力信号のレベルが反転した際に、クロック信号の位相情報をラッチするラッチ回路と、
    上記ラッチ回路のラッチ位相情報を、パルス信号に応じてパルス列に変換する変換回路と、
    上記変換回路の変換により得られたパルスをカウントクロックとして用いて、クロックの位相情報をバイナリコードに変換するリップルカウンタ部とを有し、
    上記ラッチ回路は、
    それぞれ異なる複数のクロックをラッチする複数個のT型フリップフロップ(FF)を含み、1つを除く連続する複数のT型FFは第1のラッチを形成し、上記除いた残りの1個のT型FFは第2のラッチを形成し、
    上記ラッチ回路の第1のラッチとしての上記複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を選択信号に応じて選択するセレクタを、有し、
    上記変換回路は、
    上記ラッチ回路の複数個の上記T型FFのラッチ位相情報を、第1および第2のパルス信号に応じてパルス列に変換し、その信号を上記リップルカウンタ部のカウントクロックとして出力し、
    上記リップルカウンタ部は、
    上記変換回路のカウントクロックに応じて、クロックの位相情報を下位、上位ビットとしてバイナリコードに変換する
    カメラシステム。
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