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JP5349719B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラックカラント(Blackcurrant)の果実の抽出物を含有する皮膚外用剤に関し、更に詳細には、ブラックカラントの果実の抽出物を含有することにより、色素沈着の予防および改善ならびに肌の透明感の改善など美白、美肌効果に優れた皮膚外用剤に関する。
従来より、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料、分散液、軟膏、外用液剤等の皮膚外用剤には、これらに所定の薬効を付与することを目的として種々の薬剤が加えられている。例えば、日焼け等の影響により生じるシミ、ソバカス等色素沈着を予防または改善するために、アスコルビン酸、牛胎盤エキス、グルタチオン、ハイドロキノン等の美白剤が加えられている。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、これらの美白剤では、美白効果が十分でなかったり、あるいは、製剤中で変質するなどして所期の薬効が得られない場合が多く、その改善が望まれていた。
課題を解決するための手段
本発明者らは、皮膚外用剤の薬効成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った結果、ブラックカラント(Blackcurrant)の果実の抽出物が高いメラニン生成抑制作用を有し、美白、美肌成分として優れたものであることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、ブラックカラントの果実の抽出物を含有することを特徴とする、優れた美白効果を有し色素沈着を改善するとともに肌の透明感を向上する効果のある皮膚外用剤を提供するものである。
また、本発明は、次の成分(A)および(B)
(A)ブラックカラント(Blackcurrant)の果実の抽出物
(B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤および紫外線防止剤から選ば
れる薬剤の一種または二種以上
を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
本発明の皮膚外用剤において、その果実の抽出物が用いられるブラックカラント(Blackcurrant)は、北および中央ヨーロッパ、西アジアが原産で、北アメリカに導入され帰化している。その果実はよく知られており、以前北ヨーロッパでは野生のものを採集していたが、現在では広範囲に商業園芸栽培が行われている。かつては民間薬として喉の感染症に用いられたが、現在は食品、飲料産業に最も大きな用途を見出している。該植物はユキノシタ科に属している植物で、別名をクロフサスグリといい、野生の果実の色を示している。
上記ブラックカラントの果実の抽出物は、これを抽出溶媒を用いて抽出することにより得られる。その抽出法は特に限定されないが、例えば種々の適当な溶媒を用いて低温もしくは室温〜加温下で抽出される。
抽出溶媒としては、例えば水、メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール、グリセリン、プロピレングリコールおよび1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール等の1種または2種以上を用いることができる。また、好ましい抽出方法の例としては、含水濃度0〜100容量% のエチルアルコールまたは1,3−ブチレングリコールを用い、室温で、または加温して1〜5日間抽出を行ったのち濾過し、得られた濾液をさらに1週間ほど放置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤における、ブラックカラントの果実抽出物の含有量は、乾燥固形分として好ましくは0.00001〜5質量%(以下単に「%」で示す)であり、より好ましくは0.001〜0.3%である。この範囲内であれば、該植物抽出物を安定に配合することができ、かつ高い美白、美肌効果を発揮することができる。また、抽出物を使用する場合は、溶質である乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、その抽出物濃度は何ら限定されるものではない。
一方、本発明の(B)成分の薬効剤は、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤および紫外線防止剤から選ばれるものであるが、具体的な薬効剤としては、それぞれ以下に示すものが挙げられる。
( 美 白 剤 )
美白剤としては、ビタミンCおよびその誘導体並びにそれらの塩、胎盤抽出物、甘草抽出物、ヨクイニン抽出物、オウゴン抽出物、海藻抽出物、ビャクレン抽出物、センプクカ抽出物、ブドウ抽出物、コムギ抽出物およびトマト抽出物等が挙げられる。
これらの美白剤のうち、特に好ましいものとしては、ビタミンCおよびその誘導体並びにそれらの塩、胎盤抽出物が挙げられる。
( 抗 酸 化 剤 )
また抗酸化剤としては、ビタミンEおよびその誘導体並びにそれらの塩、ニンジン抽出物、β−カロチン、アスタキサンチン、ルチンおよびその誘導体、マイカイカ抽出物、サンペンズ抽出物、メリッサ抽出物、ヤシャジツ抽出物および羅漢果抽出物等が挙げられる。
これらの抗酸化剤のうち、特に好ましいものとしては、ビタミンEおよびその誘導体並びにそれらの塩、ルチンおよびその誘導体等が挙げられる。
( 抗 炎 症 剤 )
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸およびそれらの誘導体並びにそれらの塩、アロエ抽出物、シソ抽出物、ヨモギ抽出物、カミツレ抽出物、コンフリー抽出物、ジユ抽出物およびクレソン抽出物等が挙げられる。
これらの抗炎症剤のうち、特に好ましいものとしては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸およびそれらの誘導体並びにそれらの塩等が挙げられる。
( 細 胞 賦 活 剤 )
細胞賦活剤としては、ビタミンAおよびその誘導体、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、グリコール酸、コハク酸、セリン、グルタミン酸、ヒドロキシプロリン、テアニン、ピロリドンカルボン酸、酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物および醗酵代謝抽出物等が挙げられる。
これらの細胞賦活剤のうち、特に好ましいものとしては、ビタミンAおよびその誘導体、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、セリンおよびピロリドンカルボン酸が挙げられる。
( 紫 外 線 防 止 剤 )
紫外線防止剤としては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、オキシベンゾン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、酸化チタン、微粒子酸化チタンおよび酸化亜鉛等が挙げられる。
これらの紫外線防止剤のうち、特に好ましいものとしては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、酸化チタン、微粒子酸化チタンおよび酸化亜鉛等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤における上記(B)成分の薬効剤の配合量は、薬効剤の種類により相違するが、以下に示す範囲とすることが好ましい。この範囲であれば、(A)成分のブラックカラントの果実の抽出物と組み合わせた場合、製剤および製剤中の(A)成分のブラックカラントの果実の抽出物の経時安定性に影響を及ぼすことがなく、より高い美白効果および美肌効果を発揮させることができる。
すなわち、本発明の皮膚外用剤における美白剤の配合量は、好ましくは0.00001〜10%であり、より好ましくは0.0001〜5%の範囲である。胎盤抽出物および植物抽出物を抽出物のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であればより優れた美白及び美肌効果を示し、かつ、使用感の良好な皮膚外用剤が得られる。
本発明の皮膚外用剤における抗酸化剤の配合量は、好ましくは0.00001〜5%、より好ましくは0.0001〜3%の範囲である。植物抽出物を抽出物のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であればより優れた抗酸化効果の発現がみられ、かつ、優れた美白及び美肌効果を示す皮膚外用剤が得られる。
本発明の皮膚外用剤における抗炎症剤の配合量としては、0.00001〜5%の範囲が好ましく、より好ましくは0.0001〜3%の範囲である。植物抽出物を抽出物のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であれば優れた抗炎症効果がみられ、かつ、優れた美白及び美肌効果を示す皮膚外用剤が得られる。
本発明の皮膚外用剤における細胞賦活剤の配合量としては、好ましくは0.00001〜5%、より好ましくは0.0001〜3%の範囲である。この範囲であればより優れた肌荒れ改善効果が発現し、かつ、優れた美白及び美肌効果を示す皮膚外用剤が得られる。
本発明の皮膚外用剤における紫外線防止剤の配合量としては、好ましくは0.01〜20%、より好ましくは0.1〜10%の範囲である。この範囲であればより優れた紫外線防止効果が発現し、かつ、優れた美白及び美肌効果を示す皮膚外用剤が得られる。
これらの美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤及び紫外線防止剤は、一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の皮膚外用剤は、常法に従い、必須成分である(A)成分と(B)成分とを通常の皮膚外用剤として知られる種々の形態の基剤に配合して調製することができる。
本発明の皮膚外用剤の配合形態の例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料、メーキャップ化粧料、分散液および軟膏等の化粧料や外用医薬品等とすることができる。
また、皮膚外用剤の形態に応じ、上記必須成分以外に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、精製水、低級アルコール、多価アルコール、油性成分、粉体、界面活性剤、増粘剤、色材、防腐剤、保湿剤および香料等を用いることができる。
次に参考例、試験例および実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものではない。
参 考 例 1
ブラックカラント(Blackcurrant)抽出物の製造:
ブラックカラントの果実10gに、表1に記載のように精製水、50容量%エチルアルコール溶液およびエチルアルコールの各100mLを加え、室温にて3日間抽出を行ったのち濾過してそれぞれブラックカラントの各抽出物を得た。これら抽出物の乾燥固形分は表1に併せて記載した。
Figure 0005349719
参 考 例 2
ヨクイニン抽出物の製造:
ヨクイニン(日局)10gに、含水濃度70容量%のエチルアルコール100mLを加え、室温にて3日間抽出を行ったのち濾過してヨクイニン抽出物を得た。このときヨクイニン抽出物の乾燥固形分は0.8%であった。
試 験 例 1
細胞培養によるメラニン生成抑制および細胞生存率試験:
試験細胞としてマウス由来のB16メラノーマ細胞を使用し、メラニン生成抑制および細胞生存率を調べた。2枚の6穴シャーレに10%FBS含有MEM培地を適量とり、B16メラノーマ細胞を播種し、37℃、二酸化炭素濃度5%中にて静置した。翌日、参考例1で得たブラックカラントの果実の精製水抽出物、50容量%エチルアルコール溶液抽出物およびエチルアルコール抽出物を、それらの最終濃度が0(対照)、300、500、1000μg/mLとなるように調整し、得られた検体調製液を培地に各々添加し、混和した。培養5日目に培地を交換し、再度検体調製液を添加した。翌日、培地を除き、1枚のシャーレについて、細胞をリン酸緩衝液にて洗浄した後回収し、B16メラノーマ細胞の白色化度を以下の基準にて評価した。なお、比較例として既にメラニン生成抑制作用のあることが知られているヨクイニン抽出物についても同様の試験を行った。
( 白色化度判定基準 )
< 判 定 > < 内 容 >
++ : 対照に対してきわめて白色である。
+ : 対照に対してあきらかに白色である。
± : 対照に対してやや白色である。
− : 対照と同じ黒色である。
残りの1枚のシャーレについて、細胞をホルマリン固定後、1%クリスタルバイオレット溶液に添加し染色した。各検体濃度に対する細胞生存率をモノセレーター(オリンパス光学工業社製)で測定した。細胞生存率および上で測定した白色化度の結果を表2に示す。
( 結 果 )
Figure 0005349719
表2の結果から明らかなごとく、ブラックカラントの果実の抽出物は高いメラニン生成抑制能を有し、かつB16メラノーマ培養細胞に対し毒性が低いことが認められた。従って、該植物抽出物を配合した本発明の美白剤は、これを肌に適用することにより、極めて優れたメラニン生成抑制作用を発揮し、日焼けによる肌の黒色化、シミ、ソバカスなどを効果的に抑制し美白、美肌効果が期待できる。
実 施 例 1
クリーム:
表3に示す組成および下記製法でクリームを調製し、ブラックカラントの果実の抽出物の美白、美肌効果を調べた。この結果を表3に示す。
( 組成および結果 )
Figure 0005349719
( 製 法 )
A.成分(1)〜(6)、(11)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B.成分(13)の一部を加熱して70℃に保つ。
C.AにBを加え、(7)〜(9)、(13)の残部で溶解した(10)、
(12)を混合した後、冷却してクリームを得た。
( 試験方法 )
被験クリーム1品につき27〜54才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2回、洗顔後に被験クリームの適量を顔面に塗布した。試験は12週間行った。塗布による美白、美肌効果を以下の基準によって評価した。
( 評価基準 )
< 評 価 > < 内 容 >
有 効 : 肌のくすみが目立たなくなった。
やや有効 : 肌のくすみがあまり目立たなくなった。
無 効 : 使用前と変化なし。
表3の結果に示される如く、ブラックカラントの果実の精製水抽出物を配合した本発明品1、ブラックカラントの果実の50容量%エチルアルコール抽出物を配合した本発明品2およびブラックカラントの果実のエチルアルコール抽出物を配合した本発明品3の外用剤は、これらを皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の発生の防止、改善することができ、美しい肌とすることが明らかとなった。
実 施 例 2
クリーム:
表4に示す組成および下記製法でクリームを調製し、ブラックカラントの果実の精製水油出物と美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、紫外線防止剤を併用した場合の美白、美肌効果を調べた。この結果を表4に示す。
( 組成および結果 )
Figure 0005349719
( 製 法 )
A.成分(1)〜(6)、(10)、(13)および(14)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B.成分(16)の一部を加熱して70℃に保つ。
C.AにBを加え、(7)〜(8)、(16)の残部で溶解した(9)、(11)(12)および(15)を混合した後、冷却してクリームを得た。
( 試験方法 )
被験クリーム1品につき27〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を顔面に塗布した。塗布による美白、美肌効果を以下の基準によって評価した。
( 評価基準 )
< 評 価 > < 内 容 >
有 効 : 肌のくすみが目立たなくなった。
やや有効 : 肌のくすみがあまり目立たなくなった。
無 効 : 使用前と変化なし。
表4の結果に示される如く、ブラックカラントの果実の精製水油出物を配合した本発明品1の外用剤は、これらを皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の発生の防止、改善することができ、美しい肌とすることが明らかとなった。さらに、ブラックカラントの果実の精製水油出物と美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、紫外線防止剤を併用して配合した外用剤を皮膚に適用することにより、ブラックカラントの果実の精製水抽出物を単独で配合した外用剤を適用した場合に比べてより優れた肌の「くすみ」等の発生の防止、改善効果を発揮し、透明感のある美しい肌とすることが明らかとなった。
実 施 例 3
化粧水:
( 組 成 ) ( 質 量 % )
(1)グリセリン 5.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレン(20E.O.) 1.2
ソルビタンモノラウリン酸エステル
(4)エチルアルコール 8.0
(5)ブラックカラントの果実の
精製水抽出物*1 0.5
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)精製水 残量
*1:参考例1で製造したもの
( 製 法 )
A.成分(3)、(4)、(6)および(7)を混合溶解する。
B.成分(1)、(2)、(5)および(8)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
実 施 例 4
乳液:
( 組 成 ) (質量%)
(1)ポリオキシエチレン(10E.O.) 1.0
ソルビタンモノステアレート
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.) 0.5
ソルビットテトラオレエート
(3)グリセリルモノステアレート 1.0
(4)ステアリン酸 0.5
(5)ベヘニルアルコール 0.5
(6)スクワラン 8.0
(7) ブラックカラントの果実の
50%エチルアルコール抽出物*1 0.1
(8)胎盤抽出物*2 5.0
(9)防腐剤 0.1
(10)カルボキシビニルポリマー 0.1
(11)水酸化ナトリウム 0.05
(12)エチルアルコール 5.0
(13)精製水 残量
(14)香料 適量
*1:参考例1で製造したもの
*2:ニチレイ社製
( 製 法 )
A.成分(11)〜(13)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(1)〜(6)、(9)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。
D.Cを冷却後(7)、(8)、(10)、(14)を加え、均一に混合して乳液を得た。
実施例3で得た化粧水および実施例4で得た乳液はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、日焼けによる肌の「くすみ」やシミやソバカスを防止し、透明感のある美しい肌にするものであった。
実 施 例 5
軟膏:
( 組 成 ) ( 質 量 % )
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)トリエタノールアミン 2.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ブラックカラントの果実の
エチルアルコール抽出物*1 1.0
(6)グリチルリチン酸ジカリウム*2 0.5
(7)酢酸dl−α−トコフェロール*3 0.2
(8)精製水 残量
*1:参考例1で製造したもの
*2:丸善製薬社製
*3:エーザイ社製
( 製 法 )
A.成分(3)、(4)および(8)の一部を加熱混合し、75℃に保つ。
B.成分(1)、(2)および(7)を加熱混合し、75℃に保つ。
C.AをBに徐々に加える。
D.Cを冷却しながら(8)の残部で溶解した(5)、(6)を加え、軟膏を得た。
実施例5で得た軟膏は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」やシミやソバカスを防止し、透明感のある美しい肌にするものであった。
実 施 例 6
パック:
( 組 成 ) ( 質 量 % )
(1)ポリビニルアルコール 20.0
(2)エチルアルコール 20.0
(3)グリセリン 5.0
(4)カオリン 6.0
(5)ブラックカラントの果実の
精製水抽出物*1 0.1
(6)防腐剤 0.2
(7)香料 0.1
(8)精製水 残量
*1:参考例1で製造したもの
( 製 法 )
A.成分(1)、(3)、(4)および(8)を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。
B.成分(2)および(6)を混合する。
C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して(5)、および(7)を均一に分散してパックを得た。
実施例6で得たパックは経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」やシミを防止し、透明感のある美しい肌にするものであった。
実 施 例 7
リキッドファンデーション:
( 組 成 ) ( 質 量 % )
(1)ラノリン 7.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)パラメトキシケイ皮酸 3.0
−2−エチルヘキシル
(6)グリセリン 5.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8) カルボキシメチルセルロース 0.7
(9) 精製水 残量
(10) 酸化チタン 8.0
(11) 微粒子酸化チタン 2.0
(12) 酸化亜鉛 5.0
(13)マイカ 15.0
(14)タルク 6.0
(15)着色顔料 6.0
(16)ブラックカラントの果実の
50%エチルアルコール抽出物*1 0.01
(17)ヨクイニン抽出物*2 0.5
(18)香料 適量
*1:参考例1で製造したもの
*2:参考例2で製造したもの
( 製 法 )
A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。
B.Aに成分(10)〜(15)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.成分(6)〜(9)を均一に溶解し、70℃に保つ。
D.BにCを添加して、均一に乳化する。
E.Dを冷却後、成分(16)〜(18)を添加してリキッドファンデーションを得た。
実施例7で得たリキッドファンデーションは経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、日焼け等による肌の黒化やシミやソバカスを防止するものであった。
発明の効果
以上のごとく、本発明の植物抽出物を含有する皮膚外用剤は、メラニン生成抑制作用を有しており、色素沈着に対し高い抑制効果を発揮し、肌のくすみ、日やけなどによる皮膚の黒化、シミ、ソバカスの防止および改善等に有効である。従って、本発明皮膚外用剤は、美白、美肌を目的とする化粧品や医薬等として有利に利用することができるものである。
以 上

Claims (5)

  1. ブラックカラント(Blackcurrant)の果実の水、エタノール又はそれらの混合物での抽出物を有効成分とする美白剤。
  2. ブラックカラントの果実の水、エタノール又はそれらの混合物での抽出物を有効成分とする美白剤と、さらに、ビタミンC、その誘導体またはそれらの塩並びに胎盤抽出物から選ばれた美白剤とを含有する美白用皮膚外用剤
  3. ブラックカラントの果実の水、エタノール又はそれらの混合物での抽出物を有効成分とする美白剤と、ビタミンE、その誘導体またはそれらの塩から選ばれた抗酸化剤を含有する美白用皮膚外用剤
  4. ブラックカラントの果実の水、エタノール又はそれらの混合物での抽出物を有効成分とする美白剤と、グリチルリチン酸、その誘導体またはそれらの塩から選ばれた抗炎症剤とを含有する美白用皮膚外用剤
  5. ブラックカラントの果実の水、エタノール又はそれらの混合物での抽出物を有効成分とする美白剤と、乳酸とを含有する美白用皮膚外用剤
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