JP5264263B2 - 化学蓄熱材料、化学蓄熱材成形体、及びそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
また、上記特許文献2に記載の発明は蓄熱装置に関するものであり、上記特許文献3に記載の発明は、化学蓄熱材カプセルに関するものである。これらの発明は、上述の化学蓄熱材の粉体化に対処する発明である。そこには、細孔径を有する多孔カプセルあるいは多孔筒状体に蓄熱材を封入し、粉体化による剥離や反応性低下の抑制について記載されている。
まず、上記炭化物構造体は、難揮発性有機物を不活性雰囲気で焼成することにより形成されるものであり、繊維状の炭化物からなると共に、孔径の小さい孔を多数有するかご状の構造となると考えられる。孔径の小さい孔は水蒸気だけが通過することができ、液滴は孔を通過することができない。つまり、上記炭化物構造体は、上記化学蓄熱材料に撥水性を付与することができる。そのため、化学蓄熱材は上記炭化物構造体に覆われていることにより、液滴と接触することがなく、上述したような、始動初期(低温時)等に生じる液飛び現象により液滴が化学蓄熱材に到達すると化学蓄熱材が溶け出すという問題を抑制することができる。
本発明の化学蓄熱材成形体は、上述の第1の発明の化学蓄熱材料を用いて作製するものである。そのため、本発明の化学蓄熱材成形体は、上記第1の発明の化学蓄熱材と同様に、撥水性を有し、水和・脱水反応に伴う化学蓄熱材の微粉化を抑制すると共に、化学蓄熱システムとして十分に能力を発揮することが可能な化学蓄熱材成形体を得ることができる。
上記化学蓄熱材は、表面に難揮発性有機物を不活性雰囲気で焼成することにより形成した炭化物構造体を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体にある(請求項10)
つまり、本発明の化学蓄熱材成形体も、粉体の化学蓄熱材が、孔径の小さい孔を多数有するかご状の構造の炭化物構造体に覆われた構造を有する。そのため、上記化学蓄熱材成形体は、上記と同様に、撥水性を有することができ、化学蓄熱システムとして十分に能力を発揮することができ、耐久性に優れ、また、水和・脱水反応に伴う上記化学蓄熱材の微粉化を抑制することができる。
上記化学蓄熱材を含むスラリーを作製するスラリー作製工程と、
さらに、上記スラリーに難揮発性有機物を接触させる難揮発性有機物接触工程と、
上記スラリーを不活性雰囲気で焼成することにより上記化学蓄熱材の表面に炭化物構造体を形成する焼成工程を有することを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法にある(請求項20)。
第4の発明の化学蓄熱材料の製造方法によって作製された化学蓄熱材料を所望形状に成形して成形体とする成形工程を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法にある(請求項27)。
そのため、本発明によれば、撥水性を有し、水和・脱水反応に伴う化学蓄熱材の微粉化を抑制すると共に、化学蓄熱システムとして十分に能力を発揮することが可能な化学蓄熱材成形体を製造することができる。
上記化学蓄熱材を含むスラリーを作製するスラリー作製工程と、
上記スラリーを所望形状に成形して成形体とする成形工程とを有し、
さらに、上記スラリー又は上記成形体に難揮発性有機物を接触させる難揮発性有機物接触工程と、
上記成形体を不活性雰囲気で焼成することにより上記化学蓄熱材の表面に炭化物構造体を形成する焼成工程を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法にある(請求項28)。
上記難揮発性有機物は、不活性雰囲気で焼成することにより、上述したように、孔径の小さいかご状の構造を形成する。
そして、上記炭化物構造体の孔径は0.2μm以下であることが好ましい。
また、形成される炭化物構造体の孔径等は、用いる難揮発性有機物の種類によって調整することができる。
また、上記炭化物構造体は、化学蓄熱材の表面積の少なくとも10面積%以上を占めていることが好ましい。
また、上記不活性雰囲気とは、例えば、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガス類元素や、窒素等の化学反応を起しにくい気体中のことをいう。
その中でも、上記難揮発性有機物は、多糖類であることが好ましい(請求項2、13、21、31)。この場合には、炭化物構造体を形成する際に、特に良好に孔径が小さいかご状の構造とすることができる。
上記多糖類としては、例えば、ショ糖(スクロース)、セルロース、グリコーゲン、カラギーナン、デンプン等が挙げられる。
この場合には、不活性雰囲気での焼成において、繊維状になりやすく、化学蓄熱材を良好に保持する炭化物構造体を形成することができる。
上記分子量が100000以下のポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、リグニン等を用いることができる。
なお、難揮発性有機物の時点では親水性であっても、焼成後の炭化物構造体は水に不要であり化学蓄熱材料に撥水性を付与することができる。
上記化学蓄熱材は、水和反応及び脱水(逆水和)反応によって放熱・蓄熱を良好に行うことができ、蓄熱システムとしての性能を高めることができる。なお、水和反応及び脱水反応に伴って上記化学蓄熱材の体積が膨張、収縮を繰り返すが、上記化学蓄熱材は炭化物構造体によって良好に担持されているため、上記化学蓄熱材の微粉化を十分に抑制することができる。
この場合には、化学蓄熱材料を形成する際に、混合・増粘用のバインダとして、上記化学蓄熱材として炭酸化合物を用いた場合には使用することができなかった水の使用が可能となる。これにより、上記化学蓄熱材料を用いて成形する場合の成形性を高めることもできる。また、上記化学蓄熱材として炭酸化合物を用いた場合に必要であった脱炭酸工程時における1000℃付近の高温焼成が不要となる。これにより、焼成温度を低くすることができ、使用材料や工程の自由度を高めることができる。
蓄熱密度、長期蓄熱安定性、放出速度、安全性の観点から、無機系であることが好ましい。
この場合には、上記化学蓄熱材の蓄熱・放熱反応(脱水・水和反応)に対する材料安定性が高くなる。そのため、上記化学蓄熱材料は、長期間に亘って安定した蓄熱効果を得ることができる。
この場合には、上記化学蓄熱材の蓄熱・放熱反応(脱水・水和反応)に対する材料安定性が高くなる。そのため、上記化学蓄熱材料は、長期間に亘って安定した蓄熱効果を得ることができる。また、上記化学蓄熱材として、環境負荷の小さい安全な材料を用いることにより、製造、使用、リサイクル等を含めた安全性の確保が容易になる。
この場合には、上記化学蓄熱材の蓄熱・放熱反応(脱水・水和反応)に対する材料安定性をより一層高めることができ、上記化学蓄熱材料の蓄熱効果を長期間に亘って安定して維持することができる。
また、水酸化マグネシウムと水酸化カルシウムとの混合物等を用いることもできる。
この場合には、粘土鉱物の、繊維質、多孔性、可塑性等という性質により、上記複合体は、粘土鉱物の骨格中に粉対の化学蓄熱材が分散担持された構造となり、上記化学蓄熱材料、化学蓄熱材成形体がさらに構造的に安定になる。
上記層リボン構造を有する粘土鉱物は、多孔質で比表面積が大きい繊維状形態を有する。そのため、上記粘土鉱物の繊維質、多孔性、可塑性等の性質により、上記化学蓄熱材料を良好に組織化、構造化することができる。
そして、上記層リボン構造を示す粘土鉱物は、セピオライト及び/又はパリゴルスカイトであることが好ましい(請求項7、18、26、36)。
上記ベントナイトは、接着力が強い粘土鉱物であるため、この接着力によって、上記化学蓄熱材を良好に組織化、構造化させることができる。
上記化学蓄熱材成形体は、貫通形成された中空部を有することが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記中空部は、水蒸気が出入りする流路となるため、化学蓄熱材の反応性を確保することができ、蓄熱、放熱を良好に行うことができる。
そして、上記化学蓄熱材成形体の上記炭化物構造体は、上記成形の後に上記化学蓄熱材成形体を上記難揮発性有機物に接触させ、不活性雰囲気で焼成することにより形成してあることが好ましい(請求項11)。
上記成形体に難揮発性有機物を接触させる場合には、成形体を、シャワー又はディッピング等により、難揮発性有機物を水や溶剤に溶融させた溶液に接触させることが好ましい。
上記粉体の化学蓄熱材に難揮発性有機物を接触させる場合には、成形前の化学蓄熱材に
難揮発性有機物を混合させる等して供給することが好ましい。
上記スラリー作製工程では、例えば、化学蓄熱材と、水とを混練させたスラリーを作製する。そして、上記スラリーの配合量や粘度等の最適な値は、製造環境などによって変動するため、適宜実験などにより導き出すことが好ましい。
また、上記難揮発性有機物接触工程は、接触させる難揮発性有機物量を、撥水性を発揮する最低限の量とする必要がある。具体的には、固形分全体を100質量%とすると、上記難揮発性有機物の含有量は5〜10質量%であることが好ましい。
上記成形工程は、押し出し成形、圧縮成形等により行うことができる。
上記スラリー作製工程での上記スラリーの配合量や粘土等の最適な値は、製造環境などによって変動するため、適宜実験などにより導き出すことが好ましい。
また、上記成形工程は、押し出し成形、圧縮成形等により行うことができる。
また、上記難揮発性有機物接触工程は、スラリー作製工程中にスラリーに対して行った後に、成形工程後に成形体に対してさらに行ってもよい。
本例は、本発明の実施例にかかる化学蓄熱材料について説明する。
図1(c)に示すように、本例の化学蓄熱材料1は、粉体の化学蓄熱材2の少なくとも一部の表面に、難揮発性有機物31を配置して不活性雰囲気で焼成することにより炭化物構造体3を形成してなる。そして、上記炭化物構造体3は、孔径の小さいかご状の構造を有する。したがって、本例の化学蓄熱材料1は、複数の粉体の化学蓄熱材2が集まってこれらの間及び周りを上記炭化物構造体3によって囲った顆粒状の形状を有するものとなる。
上記化学蓄熱材2として、アルカリ土類金属Caの水酸化物Ca(OH)2を準備した。この化学蓄熱材の平均粒径Dは7μm(レーザー回折式測定法、島津製作所製SALD−2000Aによる)である。
また、上記化学蓄熱材2は、以下に示す反応で蓄熱・放熱を可逆的に繰り返す。
Ca(OH)2 ⇔ CaO + H2O
さらに、上記の式に蓄熱量、発熱量Qを併せて示すと、以下のようになる。
Ca(OH)2 + Q → CaO + H2O
CaO + H2O → Ca(OH)2 + Q
また、上記難揮発性有機物31として、ショ糖を用意した。
まず、図1(b)に示すように、スラリー作製工程において、上記化学蓄熱材2と、上記難揮発性有機物31と水とを混合した。
上記Ca(OH)2と上記ショ糖との合計含有量を100質量%として、上記Ca(OH)2の含有量を90質量%、ショ糖の含有量を10重量%とした。上記Ca(OH)2と上記ショ糖との合計含有量と、水との混合割合は、1:2とした。
その後、焼成工程において、窒素中(不活性雰囲気)で保持温度1000℃、保持時間2時間の焼成を行った。これにより、化学蓄熱材料1を得た。
その結果、1サイクル目のCa(OH)2の反応率は87%であり、10サイクル目の反応率は84%であった。このように、本例の化学蓄熱材料1は、サイクルを重ねても特性低下があまり見られず、サイクル特性に優れていることが確認できた。
本例は、図2(a)〜(c)に示すように、上記実施例1のスラリー作製工程を、化学蓄熱材2、難揮発性有機物31、及び粘土鉱物4を混練しながら水を導入し、さらに混練することとして、化学蓄熱材12を作製した例である。その他は実施例1と同様にして行った。
化学蓄熱材2、難揮発性有機物31は、実施例1と同一のものを用意した。
上記粘土化合物4は、セピオライト(Mg8Si12O30(OH)4(OH2)4・8H2O)を用意した。
上記セピオライトは、水に懸濁した場合の繊維径が化学蓄熱材の平均粒子径よりも小さい径の繊維状を呈する。
具体的には、上記セピオライトは、その線径(繊維径)が1μm以下、その長さ(繊維長)が200μm以下のものが望ましい。本例では、線径が略0.01μmで長さが略数十μmのトルコ産のセピオライトを準備する。
なお、トルコ産のセピオライトに代えて、例えば、線径が0.1μmで長さが略100μmのスペイン産のセピオライトを用いることもできる。
なお、本例において、粘土鉱物4として、セピオライトを用いたが、セピオライトに代えて、パリゴルスカイト、ベントナイト等を用いることも可能である。
本例は、上記実施例1において作製した化学蓄熱材料1を用いて化学蓄熱材成形体5を作製した例である。
上記化学蓄熱材料1と水を混合した後、図3に示すように、貫通成形された中空部51を有する形状(外径:100mm×40mmφ、中空部の径:10mmφ)に成形し、その後、80℃、96時間の条件で乾燥することにより、化学蓄熱材成形体5を得た。
本例では、比較のために、上記実施例1〜実施例3において化学蓄熱材として用いたCa(OH)2のみについて、Ca(OH)2の反応率と撥水性の評価を行った例である。
Ca(OH)2をケミカル蓄熱反応器に装填した後、実施例1と同様の方法でCa(OH)2の反応率を熱重量法により評価した。その結果、1サイクル目のCa(OH)2の反応率は80%であり、10サイクル目の反応率は32%であり、サイクルを重ねると、特定低下が見られた。
2 化学蓄熱材
3 炭化物構造体
31 難揮発性有機物
Claims (36)
- 粉体の化学蓄熱材の少なくとも一部の表面に、難揮発性有機物を配置して不活性雰囲気で焼成することにより炭化物構造体を形成してなることを特徴とする化学蓄熱材料。
- 請求項1において、上記難揮発性有機物は、多糖類であることを特徴とする化学蓄熱材料。
- 請求項1において、上記難揮発性有機物は、分子量が100000以下のポリマーであることを特徴とする化学蓄熱材料。
- 請求項1〜3において、上記難揮発性有機物は、親水性であることを特徴とする化学蓄熱材料。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、上記化学蓄熱材は、脱水反応に伴って酸化物となると共に水和反応に伴って水酸化物となる水和反応系化学蓄熱材であることを特徴とする化学蓄熱材料。
- 請求項1〜5のいずれか1項において、上記化学蓄熱材料は、さらに粘土鉱物を含有することを特徴とする化学蓄熱材料。
- 請求項6において、上記粘土鉱物は、セピオライト及び/又はパリゴルスカイトであることを特徴とする化学蓄熱材料。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化学蓄熱材料を用いて所望形状に成形してなることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項8おいて、上記化学蓄熱材成形体は、貫通形成された中空部を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 粉体の化学蓄熱材を用いて所望形状に成形してなる化学蓄熱材成形体において、
上記化学蓄熱材は、表面に難揮発性有機物を不活性雰囲気で焼成することにより形成した炭化物構造体を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体。 - 請求項10において、上記炭化物構造体は、上記成形の後に上記化学蓄熱材成形体を上記難揮発性有機物に接触させ、不活性雰囲気で焼成することにより形成してあることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項10において、上記炭化物構造体は、上記粉体の化学蓄熱材を上記難揮発性有機物に接触させ、成形した後に、不活性雰囲気で焼成することにより形成してあることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項10〜12のいずれか1項において、上記難揮発性有機物は、多糖類であることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項10〜12のいずれか1項において、上記難揮発性有機物は、分子量が100000以下のポリマーであることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項10〜14のいずれか1項において、上記難揮発性有機物は、親水性であることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項10〜15のいずれか1項において、上記化学蓄熱材は、脱水反応に伴って酸化物となると共に水和反応に伴って水酸化物となる水和反応系化学蓄熱材であることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項10〜16のいずれか1項において、上記化学蓄熱材成形体は、さらに粘土鉱物を含有することを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項17において、上記粘土鉱物は、セピオライト及び/又はパリゴルスカイトであることを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項10〜18のいずれか1項において、上記化学蓄熱材成形体は、貫通形成された中空部を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体。
- 請求項1に記載の化学蓄熱材料を製造する方法であって、
上記化学蓄熱材を含むスラリーを作製するスラリー作製工程と、
さらに、上記スラリーに難揮発性有機物を接触させる難揮発性有機物接触工程と、
上記スラリーを不活性雰囲気で焼成することにより上記化学蓄熱材の表面に炭化物構造体を形成する焼成工程を有することを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法。 - 請求項20において、上記難揮発性有機物は、多糖類であることを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法。
- 請求項20において、上記難揮発性有機物は、分子量が100000以下のポリマーであることを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法。
- 請求項20〜22のいずれか1項において、上記難揮発性有機物は、親水性であることを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法。
- 請求項20〜23のいずれか1項において、上記化学蓄熱材は、脱水反応に伴って酸化物となると共に水和反応に伴って水酸化物となる水和反応系化学蓄熱材であることを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法。
- 請求項20〜24のいずれか1項において、上記スラリーは、さらに粘土鉱物を含有することを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法。
- 請求項25において、上記粘土鉱物は、セピオライト及び/又はパリゴルスカイトであることを特徴とする化学蓄熱材料の製造方法。
- 請求項8に記載の化学蓄熱材成形体を製造する方法であって、
請求項20〜26のいずれか一項に記載の化学蓄熱材料の製造方法によって作製された化学蓄熱材料を所望形状に成形して成形体とする成形工程を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。 - 請求項10に記載の化学蓄熱材成形体を製造する方法であって、
上記化学蓄熱材を含むスラリーを作製するスラリー作製工程と、
上記スラリーを所望形状に成形して成形体とする成形工程とを有し、
さらに、上記スラリー又は上記成形体に難揮発性有機物を接触させる難揮発性有機物接触工程と、
上記成形体を不活性雰囲気で焼成することにより上記化学蓄熱材の表面に炭化物構造体を形成する焼成工程を有することを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。 - 請求項28において、上記難揮発性有機物接触工程は、上記成形工程の後に、上記成形体の表面に難揮発性の有機物を塗布することにより行うことを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
- 請求項28において、上記難揮発性有機物接触工程は、上記スラリー作製工程において、スラリーに難揮発性有機物を混合することにより行うことを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
- 請求項28〜30のいずれか1項において、上記難揮発性有機物は、多糖類であることを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
- 請求項28〜30のいずれか1項において、上記難揮発性有機物は、分子量が100000以下のポリマーであることを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
- 請求項28〜32のいずれか1項において、上記難揮発性有機物は、親水性であることを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
- 請求項28〜33のいずれか1項において、上記化学蓄熱材は、脱水反応に伴って酸化物となると共に水和反応に伴って水酸化物となる水和反応系化学蓄熱材であることを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
- 請求項28〜34のいずれか1項において、上記スラリーは、さらに粘土鉱物を含有することを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
- 請求項35において、上記粘土鉱物は、セピオライト及び/又はパリゴルスカイトであることを特徴とする化学蓄熱材成形体の製造方法。
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