JP5206170B2 - 車両用操舵制御装置及び方法 - Google Patents
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Description
この結果、運転者が自動転舵を認識できないことに起因する違和感の抑制と、操舵角もしくは転舵角に応じた大きな操舵反力がハンドルに作用することに起因する拘束感の防止とを共に図ることができる。
図1は、実施例1の車両用操舵制御装置を適用したステア・バイ・ワイヤシステムの全体構成図であり、実施例1の車両用操舵制御装置は、ハンドル1と前輪(操向輪)2,2を転舵する転舵機構3とが機械的に切り離された、いわゆる、ステア・バイ・ワイヤ(SBW)システムである。
なお、自動転舵SW15は、自動転舵時にドライバの大きな操舵介入やブレーキ操作等の後述する所定条件でもOFFを出力して自動運転を解除する。
なお、以下では上述の通常制御時の目標転舵角を第1目標転舵角と記載し、上述の自動転舵制御時の目標転舵角を第2目標転舵角と記載し、これらを総称して目標転舵角と記載する。
目標偏差角=A×(レーンに対する横位置)+B×(レーンに対するヨー角)+C×(レーンの曲率)
ここで、A,B,Cはゲインであり、図2(a)〜(c)に示すゲインマップから算出する。
すなわち、レーンキープでは、レーンに対する横位置、レーンに対するヨー角、レーンの曲率に対して、ゲインを設定し、レーンに対する追従度合いを調整する。なお、上記レーンに対する横位置、レーンに対するヨー角、レーンの曲率はカメラ14によって撮像された画像に基づいて検出することが可能である。
なお、実施例1では、ドライバから見て右方向への操舵および転舵を正(+)、左方向への操舵および転舵を負(−)とする。
角度サーボ演算部10bは、転舵角演算部10aで演算された第1目標転舵角に後述する目標偏差角補正部10eからの目標転舵角加算量を加算した第2目標転舵角を入力し、この第2目標転舵角と実転舵角とを一致させる転舵指令電流を演算し、転舵モータ7をサーボ制御する。
なお、上述した通り自動転舵SW15がOFFである通常制御時には目標偏差角補正部10eから出力される目標転舵角加算量は0である。したがって、通常制御時には、第1目標転舵角と第1目標転舵角に目標転舵角加算量を加算した第2目標転舵角との値は一致する。
差分器16aは、検出された転舵反力と積分器16cの出力である転舵反力補正値との差分を乗算器16bへ出力する。
K=K0×K1(0〜1)
ただし、K0,K1はゲインである。
とし、乗算器16bは、K=0で積分値保持、1に近づくほど積分速度を高くする。
差分器16dは、検出された転舵反力と転舵反力補正値との差分を操舵反力演算部10cへ出力する。
一方、自動転舵制御時においては目標偏差角に基づいたゲインKが設定されるため、ゲインKに応じた転舵反力補正値が算出され、転舵反力が0に近づくように補正して、補正された転舵反力を操舵反力演算部10cへ出力する。すなわち、入力した転舵反力が定常状態に有る場合には補正された転舵反力を操舵反力演算部10cへ出力する。言い換えれば、入力した転舵反力のうち、セルフアライニングトルクのような転舵角によって発生する定常的な反力は除き、路面の凹凸等によって発生する過渡的な反力のみを補正された転舵反力として操舵反力演算部10cへ出力する。
ゲインd,eは、図9(a),(b)のマップを参照して算出する。図9(a),(b)に示すように、ゲインd,eは、車速が高いほど大きな値となるように設定されている。
なお、操舵反力は操舵方向に対して逆方向の力であるため、正負の符号は負としている。
一般的に、ハンドルと前輪を転舵する転舵機構とが機械的に切り離された、いわゆるSBWシステムにおいて、レーンキープ制御等の自動転舵制御を行う場合、その目標偏差角を前輪2,2の転舵角に反映させる方法は、
1. 反力モータに目標偏差角に応じた操舵反力指令電流を与え、ハンドルを回転させてその操舵角を目標偏差角に対応する角度分変化させることにより転舵モータの目標転舵角に目標偏差角を反映させる方法
2. ハンドルは回転させず、転舵モータの目標転舵角に目標偏差角を直接加算する方法
が考えられる。
実施例1の車両用操舵制御装置にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
なお、全体構成については実施例1と同様であるため、図示ならびに説明を省略する。
実施例2の操舵反力演算部10cは、ドライバの操舵介入の大きさを、例えば、第2目標転舵角に応じて設定された操舵角からのドライバのハンドル操作量に基づいて検出する(操舵介入検出手段に相当)。そして、ドライバの操舵介入が大きいほど、所定値α(α=Gβ)をより小さくする。
実施例2の車両用操舵制御装置にあっては、実施例1の効果(1)〜(5)に加え、以下の効果を奏する。
なお、全体構成については、実施例1と同様であるため、図示ならびに説明を省略する。
α=α1×α2
実施例3の車両用操舵制御装置にあっては、実施例1の効果(1)〜(5)に加え、以下に列挙する効果を奏する。
なお、全体構成については、実施例1と同様であるため、図示ならびに説明を省略する。
実施例4の車両用操舵制御装置にあっては、実施例1の効果(1)〜(5)に加え、以下の効果を奏する。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、各実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
2 前輪
3 転舵機構
4 コラムシャフト
5 反力モータ
6 操舵角センサ
7 転舵モータ
8 ピニオンシャフト
9 転舵角センサ
10 操舵コントローラ
10a 転舵角演算部
10b 角度サーボ演算部
10c 操舵反力演算部
10d 自動転舵演算部
10e 目標偏差角補正部
10f 転舵反力補正部
11 ラック軸力センサ
12 車速センサ
13 ヨーレートセンサ
14 カメラ
15 自動転舵スイッチ
Claims (9)
- ハンドルと操向輪を転舵する転舵機構とが機械的に切り離され、
前記ハンドルの操舵角に応じて設定される第1目標転舵角に基づいて、前記操向輪の転舵角を制御する通常制御と、車両の走行状態に応じて設定される第2目標転舵角に基づいて、前記操向輪の転舵角を制御する自動転舵制御とを実行する車両用操舵制御装置において、
自動転舵制御時、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差があらかじめ定められた所定のしきい値を超える場合には、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差に応じた操舵反力を付与し、前記偏差が前記しきい値以下である場合には、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差に応じた操舵反力を抑制する反力制御手段を備えたことを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1に記載の車両用操舵制御装置において、
前記反力制御手段は、前記偏差が前記しきい値以下である場合には、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差に応じた操舵反力を零にすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用操舵制御装置において、
路面から転舵機構に入力される転舵反力を検出する転舵反力検出手段をさらに有し、
前記反力制御手段は、前記自動操舵制御が解除されたとき、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差に応じた操舵反力の付与から前記転舵反力に応じた操舵反力の付与へと徐々に切り換えることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置において、
前記反力制御手段は、前記第2目標転舵角の変化量が大きいほど、前記しきい値をより小さくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置において、
運転者の操舵介入の大きさを検出する操舵介入検出手段を設け、
前記反力制御手段は、運転者の操舵介入量が大きいほど、前記しきい値をより小さくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置において、
車速を検出する車速検出手段を設け、
前記反力制御手段は、車速が高いほど、前記しきい値をより小さくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置において、
車両挙動状態量を検出する車両挙動状態量検出手段を設け、
前記反力制御手段は、車両挙動状態量が大きいほど、前記しきい値をより小さくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用操舵制御装置において、
車線を検出する車線検出手段と、
この車線検出手段による車線検出精度を推定する車線検出精度推定手段と、
を設け、
前記自動転舵制御手段は、検出された車線に基づいて前記第2目標転舵角を設定し、
前記反力制御手段は、推定された車線検出精度が低いほど、前記しきい値をより小さくすることを特徴とする車両用操舵制御装置。 - 操向輪を転舵する転舵機構と機械的に切り離されたハンドルの操舵角に応じて設定される第1目標転舵角に基づいて、前記操向輪の転舵角を制御する通常制御と、車両の走行状態に応じて設定される第2目標転舵角に基づいて、前記操向輪の転舵角を制御する自動転舵制御とを実行する車両用操舵制御方法において、
自動転舵制御時、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差があらかじめ定められた所定のしきい値を超える場合には、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差に応じた操舵反力を付与し、前記偏差が前記しきい値以下である場合には、前記第2目標転舵角に応じて設定された操舵角と実際の操舵角との偏差に応じた操舵反力を抑制することを特徴とする車両用操舵制御方法。
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