JP5853423B2 - 車両の操舵支援装置及び操舵支援方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載されている操舵支援装置は、目標とする操舵角と現在の操舵角との舵角偏差の大小に応じて、折れ線関数で定義したモータ電流の目標値を出力する技術であって、運転者が負担する操舵操作を低減するための技術である。このような操舵支援装置は、ステアリングホイールを制御して操舵操作における運転者の負担軽減を図る際に、ステアリングホイールへ十分な推進力(操舵支援トルク)を出力することを目的としている。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、操舵支援の確実性を向上させることが可能な、車両の操舵支援装置及び操舵支援方法を提供することを課題とする。
操舵支援トルクは、状態乖離度を縮小させるためのトルクである。減衰指令信号は、状態乖離度が縮小傾向にある状態では操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合いよりも大きく、状態乖離度が拡大傾向にある状態では操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合い以下となるように算出する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の操舵支援装置1の構成を示すブロック図である。
図1中に示すように、本実施形態の操舵支援装置1は、目標操舵角算出装置2と、操舵角センサ4と、操舵角偏差算出回路6と、操舵角速度センサ8と、トルク指令値算出装置10と、トルク指令減衰回路12と、EPS14を備えている。
目標操舵角算出装置2は、撮像回路16と、画像処理回路18と、目標経路算出回路20と、目標操舵角算出回路22を備えている。
画像処理回路18は、撮像回路16から入力された情報信号に基づき、撮像回路16が取得した画像に対するエッジ検出等を行ない、さらに、オブジェクトの認識を行なうことにより、路上のうち、自車両が走行可能な領域を検出する。そして、画像処理回路18は、検出した領域を含む情報信号を、目標経路算出回路20へ出力する。
目標経路算出回路20は、画像処理回路18から入力された情報信号に基づき、画像処理回路18が検出した領域において、自車両が辿るべき目標経路を算出し、この算出した目標経路を含む情報信号を、目標操舵角算出回路22へ出力する。
したがって、本実施形態では、自車両の目標状態を、ステアリングホイールの目標とする回転角度である目標操舵角とする。なお、以下の説明では、目標操舵角を、「目標操舵角θ*」と記載する場合がある。
なお、車両運動モデルとは、例えば、自車両の走行時における、操舵角と速度に応じて生じる車両の運動(ヨーレート等)を示すモデルであり、車両に個別のパラメータである。
操舵角センサ4は、例えば、ステアリングホイールを回転可能に支持するステアリングコラムに設けてあり、運転者による、ステアリングホイールの現在の回転角度(操舵操作量)である現在操舵角を検出する。そして、この検出したステアリングホイールの現在操舵角を含む情報信号を、操舵角偏差算出回路6へ出力する。
なお、近年の車両は、標準的に、ステアリングホイールの操舵角を検出可能なセンサを備えている場合が多い。このため、本実施形態では、操舵角センサ4として、車両に既存の、ステアリングホイールの操舵角を検出可能なセンサを用いた場合について説明する。
したがって、本実施形態では、目標状態と現在状態との乖離度である状態乖離度を、目標操舵角θ*と現在操舵角θとの差分である操舵角偏差とする。なお、以下の説明では、操舵角偏差を、「操舵角偏差δθ」と記載する場合がある。
δθ=θ−θ* … (1)
また、操舵角偏差算出回路6は、算出した操舵角偏差δθを含む情報信号を、トルク指令値算出装置10及びトルク指令減衰回路12へ出力する。
トルク指令値算出装置10は、操舵角偏差算出回路6から入力された情報信号に基づき、操舵角偏差算出回路6が算出した操舵角偏差δθを縮小させるための操舵支援トルクの指令値である、トルク指令信号を算出する。そして、トルク指令値算出装置10は、算出したトルク指令信号を生成して、トルク指令減衰回路12へ出力する。なお、以下の説明では、トルク指令信号を、「トルク指令値To1」と記載する場合がある。
To1=K1×δθ=K1×(θ−θ*) … (2)
なお、上記の式(2)中において、「K1」は、目標操舵角算出回路22に記憶させた目標操舵角への収束の速さに対応する係数である。この係数は、固定の定数或いは、車速等に応じた変数として設定する。また、上記の式(2)中に示されているように、トルク指令値To1は、操舵角偏差δθに比例する値となる。
具体的には、操舵角偏差算出回路6が算出した操舵角偏差δθと、図2中に示す予め設定した操舵角偏差係数ξとを比較する。また、操舵角偏差δθと操舵角偏差係数ξとの比較結果により、現在操舵角θと目標操舵角θ*とを比較する。
なお、「操舵角偏差係数ξ」とは、例えば、図2中に示すように、目標操舵角θ*を基準とした、トルク減衰指令値を生成する際に用いる係数(減衰トルク係数C1)を最小値(Cl1)以上とする閾値であり、固定の定数或いは車速等に応じた変数として設定する。
トルク減衰指令値T1を生成したトルク指令減衰回路12は、この生成したトルク減衰指令値T1を含む指令信号を、EPS14へ出力する。
操舵角偏差δθと操舵角偏差係数ξとを比較した結果、操舵角偏差δθが操舵角偏差係数ξ以上である場合、トルク指令減衰回路12は、最小減衰トルク信号Tmin1を算出する。なお、最小減衰トルク信号Tmin1とは、トルク指令値算出装置10が算出したトルク指令値To1を減衰させる減衰指令信号のうち、トルク指令値To1(トルク指令信号)の減衰度合いが最小のものである。
T1=To1+Tmin1 … (3)
Tmin1=Cl1×θ’1 … (4)
ここで、操舵角偏差δθが操舵角偏差係数ξ以上である場合とは、現在操舵角θが目標操舵角θ*から離れる方向へ変化しており、操舵角偏差δθが拡大傾向にある状態である。
すなわち、トルク指令減衰回路12は、操舵角偏差算出回路6が算出した操舵角偏差δθが縮小傾向にある状態では、トルク指令信号の減衰度合いが、予め設定した減衰度合いよりも大きくなるように、減衰指令信号を算出する。具体的には、最小減衰トルク信号Tmin1よりもトルク指令信号(トルク指令値To1)の減衰度合いが大きい、減衰指令信号(中間減衰トルク信号Ta1)を算出する。
ここで、中間減衰トルク信号Ta1の算出は、自車両の運転者によるステアリングホイールの回転方向を参照して行なう。
T1=To1+Ta1 … (7)
ここで、「現在操舵角θが目標操舵角θ*を通過している場合」とは、現在操舵角θが目標操舵角θ*を通過した時点と、現在操舵角θが目標操舵角θ*を通過した後、現在操舵角θが目標操舵角θ*から離れる方向へ変化している場合を含む。また、現在操舵角θが目標操舵角θ*を通過する過程において、現在操舵角θが目標操舵角θ*と一致した時点は、操舵角偏差δθ(状態乖離度)が0となった時点となる。
そして、トルク指令減衰回路12は、算出した最大減衰トルク信号Tmax1を、トルク指令値算出装置10が算出したトルク指令値To1に加算して、トルク減衰指令値T1を生成する。この場合、トルク減衰指令値T1は、以下の式(8)で表される値となる。
T1=To1+Tmax1 … (8)
Tmax1=Ch1×θ’1 … (9)
ここで、操舵角偏差δθが、操舵角偏差係数ξ未満であり、さらに、現在操舵角θが目標操舵角θ*を通過している場合とは、操舵角偏差δθが減少して0となった状態と、操舵角偏差δθが0となった状態から操舵角偏差δθが増加した状態を含んでいる。
EPS14は、公知の電動パワーステアリング(Electric Power Steering)であり、ステアリングホイールに操舵支援トルクを出力可能な電動モータを有している。
なお、通常、EPS14が行なう電動モータの制御は、電動モータに供給する電流を制御することによって行う。本実施形態においても、電動モータに供給する電流を制御することによって、電動モータの制御を行い、トルク減衰指令値T1に相当する操舵支援トルクを、ステアリングホイールへ出力する。
次に、図1及び図2を参照しつつ、図3を用いて、本実施形態の操舵支援装置1が行なう動作の一例について説明する。
図3は、本実施形態の操舵支援装置1が行う処理を示すフローチャートである。
図3中に示すフローチャートは、自車両が走行しており、自車両の運転者によって、操舵支援装置1を作動させるスイッチが操作(ON)された状態からスタートする(図3中に示す「スタート」)。
ステップS110において、操舵角偏差δθが操舵角偏差係数ξ以上である(図中に示す「NO」)と判定すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS112へ移行する。
ステップS112では、トルク指令減衰回路12により、EPS14へ出力する指令信号に含むトルク減衰指令値T1を生成し、この生成したトルク減衰指令値T1を含む指令信号を、EPS14へ出力する。
ステップS112において、トルク減衰指令値T1(=To1+Tmin1)を含む指令信号をEPS14へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS122へ移行する。
一方、ステップS114において、現在操舵角θが目標操舵角θ*を通過した(図中に示す「YES」)と判定すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS120へ移行する。
ステップS118では、トルク指令減衰回路12により、EPS14へ出力する指令信号に含むトルク減衰指令値T1を生成し、この生成したトルク減衰指令値T1を含む指令信号を、EPS14へ出力する。
ステップS118において、トルク減衰指令値T1(=To1+Ta1)を含む指令信号をEPS14へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS122へ移行する。
ステップS120では、トルク指令減衰回路12により、EPS14へ出力する指令信号に含むトルク減衰指令値T1を生成し、この生成したトルク減衰指令値T1を含む指令信号を、EPS14へ出力する。
ステップS120において、トルク減衰指令値T1(=To1+Tmax1)を含む指令信号をEPS14へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS122へ移行する。
ステップS122では、EPS14において、トルク指令減衰回路12から入力された指令信号に基づいて、電動モータに供給する電流を制御する。これにより、ステップS122では、トルク指令減衰回路12が生成したトルク減衰指令値T1に相当する操舵支援トルクがステアリングホイールへ出力されるように、EPS14を制御(ステップS122に示す「EPSを制御」)する。
ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクが最大の減衰度合いを反映した値となると、自車両の運転者には、ステアリングホイールを介して、大きな操舵支援トルクが提供される。このため、自車両の現在の走行経路が目標とする走行経路から離れており、自車両が走行車線内から逸脱しそうな状態であっても、操舵操作の負担を低減することが可能となるとともに、自車両を走行車線内に位置させることが可能となる。
ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクが最大値よりも小さくなると、自車両の運転者には、ステアリングホイールを介して、最大値よりも小さな操舵支援トルクが提供される。このため、自車両の現在の走行経路を目標とする走行経路へ近づけるために適切な操舵支援トルクが提供され、操舵操作の負担を低減することが可能となるとともに、自車両を走行車線内に位置させることが可能となる。
ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクが最小値となると、自車両の運転者には、ステアリングホイールを介して、小さな操舵支援トルクが提供される。このため、自車両の現在の走行経路を目標とする走行経路とした後に、自車両の走行経路が目標とする走行経路から離れることを抑制可能な操舵支援トルクが提供され、操舵操作の負担を低減することが可能となる。
なお、上述したように、本実施形態の操舵支援装置1の動作で実施する操舵支援方法は、自車両の目標状態と自車両の現在の状態との乖離度である状態乖離度を縮小させるための操舵支援トルクをステアリングホイールへ出力する。この際、算出した状態乖離度が縮小傾向にある状態では操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合いよりも大きくなるように、操舵支援トルクを減衰させる。これに加え、算出した状態乖離度が拡大傾向にある状態では操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合い以下となるように、操舵支援トルクを減衰させる。
また、トルク指令減衰回路12は、操舵支援トルク算出手段が算出した操舵支援トルクを減衰させる減衰指令信号を算出し、この算出した減衰指令信号により操舵支援トルクを減衰させる操舵支援トルク減衰手段を形成している。同様に、EPS14は、操舵支援トルク算出手段が算出した操舵支援トルクをステアリングホイールへ出力する操舵特性制御手段を形成している。
(1)操舵支援トルク減衰手段が、状態乖離度が縮小傾向にある状態では、操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合いよりも大きくなるように、減衰指令信号を算出する。また、状態乖離度が拡大傾向にある状態では、操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合い以下となるように、減衰指令信号を算出する。
このため、自車両の運転者がステアリングホイールを操舵する際に、操舵負荷の低い操舵操作が可能となる。また、自車両の現在状態が目標状態に近くなるほど、操舵支援トルクへの減衰力が、ステアリングホイールに強く作用することとなる。
その結果、自車両の操舵角を、目標とする操舵角へ素早く収束させることが可能となり、厳密な操舵角を発生させたい状況や、目標とする操舵角を素早い操舵で実現させたい状況において、操舵支援の確実性を向上させることが可能となる。
その結果、目標とする操舵角を素早い操舵で実現させたい状況において、操舵支援の確実性を向上させることが可能となる。
その結果、自車両の運転者に、操舵操作が滑らかであり、また、操舵操作における違和感の少ない操舵支援装置1を提供することが可能となる。
その結果、自車両の運転者は、ステアリングホイールを操作する際に発生する触覚的な感覚によって、自車両が目標状態に到達したことを理解することが可能となる。
その結果、自車両の運転者が、ステアリングホイールを操作する際に発生する触覚的な感覚で、自車両が目標状態を通過したことを理解することが可能となる。
その結果、自車両の操舵角を、目標とする操舵角へ素早く収束させることが可能となり、厳密な操舵角を発生させたい状況や、目標とする操舵角を素早い操舵で実現させたい状況において、操舵支援の確実性を向上させることが可能となる。
(1)本実施形態の操舵支援装置1では、トルク指令減衰回路12が、操舵角速度センサ8が検出した操舵角速度θ’1に応じて、トルク指令値To1の減衰度合いが変化するように、減衰指令信号を算出したが、これに限定するものではない。すなわち、操舵角速度センサ8が検出した操舵角速度θ’1を用いずに、減衰指令信号を算出してもよい。この場合、操舵支援装置1の構成を、操舵角速度センサ8を備えていない構成としてもよい。
以下、本発明の第二実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
(構成)
図4は、本実施形態の操舵支援装置1の構成を示すブロック図である。
図4中に示すように、本実施形態の操舵支援装置1は、磁気センサ24と、目標経路検出回路26と、横位置偏差算出回路28と、操舵角速度センサ8と、トルク指令値算出装置10と、トルク指令減衰回路12と、電動モータ30を備えている。
なお、本実施形態では、自車両Vが走行する走行路が、その中心に、継続的に磁気を発生する複数の磁気ネイルが、走行路の長さ方向に沿って所定の間隔で埋め込まれている道路であることを前提としている。
目標経路検出回路26は、各磁気センサ24から入力された情報信号に基づき、自車両Vが辿るべき経路、すなわち、自車両Vが目標とする走行経路である目標走行経路を検出し、この検出した目標走行経路を含む情報信号を、横位置偏差算出回路28へ出力する。
したがって、本実施形態では、自車両Vの目標状態を、自車両Vが目標とする走行経路である目標走行経路とする。
また、本実施形態では、自車両Vの現在の状態である現在状態を、目標走行経路に対する、自車両Vの現在の走行経路上における相対位置とする。
操舵角速度センサ8は、上述した第一実施形態と同様、自車両Vの運転者による、ステアリングホイールの現在の操舵時における回転角速度である操舵角速度を検出し、この検出した操舵角速度を含む情報信号を、トルク指令減衰回路12へ出力する。なお、以下の説明では、操舵角速度を、「操舵角速度θ’2」と記載する場合がある。
To2=K2×d2 … (10)
ここで、上記の式(10)中では、d<0のときは、K2<0である。同様に、d>0のときは、K2>0である。
トルク指令減衰回路12は、操舵角速度センサ8及びトルク指令値算出装置10から入力された情報信号に基づき、トルク指令値算出装置10が算出したトルク指令値To2を減衰させる減衰指令信号を算出する。そして、この算出した減衰指令信号によりトルク指令値To2を減衰させたトルク減衰指令値を生成して、電動モータ30へ出力する。
具体的には、横位置偏差算出回路28が算出した横位置偏差dの値に基づき、自車両Vが目標走行経路を通過したか否かを判定する。そして、判定結果に応じて、電動モータ30へ出力する指令信号に含む、二種類のうち一種類のトルク減衰指令値T2を生成する。
トルク減衰指令値T2を生成したトルク指令減衰回路12は、この生成したトルク減衰指令値T2を含む指令信号を、電動モータ30へ出力する。
横位置偏差dの値に基づいて、自車両Vが目標走行経路を通過したか否かの判定は、自車両Vが右方向または左方向に移動した結果として、横位置偏差dが縮小する方向へ変化している場合を前提として行なう。
そして、一時的に横位置偏差dが無くなった状態(d=0)から、横位置偏差dが増加し始めた(d>0)場合に、自車両Vが目標走行経路を通過したと判定する。
具体的には、図6(b)中に示す値の減衰トルク係数C2(Cl2)と、以下に示す式(11)を用いて、中間減衰トルク信号Ta2を算出する。
Ta2=Cl2×θ’2 … (11)
そして、中間減衰トルク信号Ta2を算出したトルク指令減衰回路12は、トルク指令値算出装置10が算出したトルク指令値To2に、中間減衰トルク信号Ta2を加算して、トルク減衰指令値T2を生成する。この場合、トルク減衰指令値T2は、以下の式(12)で表される値となる。
T2=To2+Ta2 … (12)
T2=To2+Tmax2 … (13)
なお、本実施形態では、一例として、最大減衰トルク信号Tmax2を、図6(b)中に示す値の減衰トルク係数C2(Ch2)と、以下に示す式(14)を用いて算出する場合について説明する。
Tmax2=Ch2×θ’2 … (14)
また、電動モータ30は、トルク指令減衰回路12から入力された指令信号に基づき、電動モータを制御して、トルク指令減衰回路12が生成したトルク減衰指令値T2に応じた操舵支援トルクを、ステアリングホイールへ出力する。
次に、図4から図6を参照しつつ、図7を用いて、本実施形態の操舵支援装置1が行なう動作の一例について説明する。
図7は、本実施形態の操舵支援装置1が行う処理を示すフローチャートである。
図7中に示すフローチャートは、自車両が走行しており、自車両の運転者によって、操舵支援装置1を作動させるスイッチが操作(ON)された状態からスタートする(図7中に示す「スタート」)。
操舵支援装置1を作動させると、目標経路検出回路26は、例えば、10[msec]毎等、所定のサンプリング時間毎に、自車両が辿るべき目標走行経路を検出する(ステップS200)。そして、目標走行経路を検出した目標経路検出回路26は、検出した目標走行経路を含む情報信号を、横位置偏差算出回路28へ出力する。
したがって、ステップS200では、目標経路検出回路26により目標走行経路を検出し、さらに、横位置偏差算出回路28により横位置偏差dを算出(ステップS200に示す「目標経路の検出及び横位置偏差を算出」)する。ステップS200において、目標走行経路の検出及び横位置偏差dの算出を行なうと、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS202へ移行する。
ステップS206において、自車両Vが目標経路を通過していない(図中に示す「NO」)と判定すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS208へ移行する。
ステップS208では、トルク指令減衰回路12により、中間減衰トルク信号Ta2を算出(ステップS208に示す「減衰トルクTa2算出」)する。ステップS208において、中間減衰トルク信号Ta2を算出すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS210へ移行する。
ここで、トルク減衰指令値T2は、上述した式(12)を用いて生成(ステップS210に示す「T2=To2+Ta2」)する。
ステップS210において、トルク減衰指令値T2を含む指令信号を電動モータ30へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS214へ移行する。
ここで、トルク減衰指令値T2は、上述した式(13)を用いて生成(ステップS212に示す「T2=To2+Tmax2」)する。
ステップS212において、トルク減衰指令値T2を含む指令信号を電動モータ30へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS214へ移行する。
このとき、操舵支援装置1が行う処理が、上述したステップS210からステップS214へ移行した場合は、トルク指令値To2の減衰度合いが最小値よりも大きくなるため、ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクは最大値よりも小さくなる。
また、操舵支援装置1が行う処理が、上述したステップS212からステップS214へ移行した場合は、トルク指令値To2の減衰度合いが最大となるため、ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクは最小値となる。
ステップS214において電動モータ30を制御し、トルク指令減衰回路12が生成したトルク減衰指令値T2に応じた操舵支援トルクを、ステアリングホイールへ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS200の処理に復帰する。
(1)本実施形態では、目標状態を目標走行経路とし、現在状態を目標走行経路に対する自車両の現在の走行経路上における相対位置とし、状態乖離度を、相対位置から目標走行経路までの距離としている。
このため、目標とする走行経路と現在の自車両の位置との相対距離を素早く収束させることが可能な操舵支援装置を、自車両の運転者に提供することが可能となる。
その結果、自車両の走行軌跡におけるオーバーシュートが少なく、確実に走行経路を追従するための操舵操作を支援することが可能な操舵支援装置を、自車両の運転者に提供することが可能となる。これは、厳密な操舵を運転者に要求する場面において、自車両の目標経路からの離脱が最小限になるように、自車両を目標走行経路に押し戻す方向へ、ステアリングホイールに強いトルクを発生させた場合に、特に効果的である。
以下、本発明の第三実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
(構成)
図8は、本実施形態の操舵支援装置1の構成を示すブロック図である。
図8中に示すように、本実施形態の操舵支援装置1は、レーザーセンサ32と、障害物検出回路34と、回避目標点算出回路36と、方向角算出回路38を備えている。これに加え、本実施形態の操舵支援装置1は、操舵角速度センサ8と、トルク指令値算出装置10と、トルク指令減衰回路12と、電動モータ30を備えている。
ここで、障害物検出回路34により、自車両の走行経路上に存在する障害物を検出する際には、まず、レーザーセンサ32から入力された情報信号が含む、レーザーを照射及び受信した時間を参照する。そして、レーザーを照射した時間と受信した時間とのタイムラグから自車両と障害物との距離を算出し、この算出した距離が所定の距離未満である場合に、自車両の走行経路上に障害物が存在すると判定する。なお、前述した「所定の距離」は、予め設定してもよく、また、自車両の走行速度に応じて増減させてもよい。
このため、目標点を算出する際には、自車両が障害物を回避するための回避方向を設定した後、この設定した回避方向において、自車両を通過させる際の目標位置となる回避目標点を算出する。
回避方向を設定する際には、レーザーセンサ32が出力した情報信号を参照して、図9中に示すように、自車両Vから見た、障害物OBの左右の端部(角部分)の位置を算出する。そして、自車両Vの中心点CPを基準とした、自車両Vの進行方向に対する、障害物OBの左側端部の位置への角度α1と、障害物OBの右側端部の位置への角度α2を検出し、角度α1と角度α2とを比較する。なお、図9は、障害物OBと自車両Vとの関係を示す図である。また、図9中では、自車両Vが目標とする走行経路を示す線を、符号「RL」を付した実線により示し、自車両Vの現在の走行経路を示す線を、符号「PL」を付した実線により示している。
回避目標点を算出する際には、図9中に示すように、障害物OBの、回避方向と同じ側の端部(角部分)から、設定した回避方向と同じ方向に、自車両Vの車幅wの1/2以上(w/2以上)の長さを加算した位置を、回避目標点として算出する。なお、以下の説明では、回避目標点を、「回避目標点Pt」と記載する場合がある(図9を参照)。
ここで、差分方向角βは、自車両Vの進行方向における、自車両Vと障害物OBとの距離を「L」として、以下に示す式(15)を用いて算出する(図9を参照)。
また、本実施形態では、自車両Vの現在の状態である現在状態を、自車両Vが進行していた方向に対する自車両Vの現在の角度である、現在方向角とする。
同様に、本実施形態では、目標状態と現在状態との乖離度である状態乖離度を、目標方向角と現在方向角との差分である差分方向角βとする。
To3=K3×β … (16)
なお、上記の式(16)中において、「K3」は、予めトルク指令値算出装置10に記憶させた、目標操舵角への収束の速さに対応する係数である。この係数は、固定の定数或いは、車速等に応じた変数として設定する。
また、上記の式(16)に示されるように、トルク指令値To3は、差分方向角βに比例する値である。
ここで、トルク指令減衰回路12は、減衰指令信号を算出する際に、以下に説明する比較に基づく分岐を行う。
なお、「差分方向角係数ψ」とは、例えば、図10中に示すように、差分方向角βが「0」である状態を基準とした、トルク減衰指令値を生成する際に用いる係数(減衰トルク係数C3)を最大値(Ch3)以下とする閾値である。また、「差分方向角係数ψ」は、固定の定数或いは車速等に応じた変数として設定する。
トルク減衰指令値T3を生成したトルク指令減衰回路12は、この生成したトルク減衰指令値T3を含む指令信号を、電動モータ30へ出力する。
差分方向角βと差分方向角係数ψとを比較した結果、差分方向角βが差分方向角係数ψ以上である場合、トルク指令減衰回路12は、トルク指令値算出装置10が算出したトルク指令値To3を減衰する必要が無いと判定し、トルク指令値To3を、トルク減衰指令値T3として生成する。この場合、トルク減衰指令値T3は、以下の式(17)で表される値となる。
T3=To3 … (17)
トルク指令値To3を減衰する必要が有ると判定すると、トルク指令減衰回路12は、操舵角速度センサ8から入力された情報信号から、トルク指令値To3を減衰するために必要な、操舵角速度θ’3を検出する。
Ta3=C3×θ’3 … (18)
そして、中間減衰トルク信号Ta3を算出したトルク指令減衰回路12は、トルク指令値算出装置10が算出したトルク指令値To3に、中間減衰トルク信号Ta3を加算して、トルク減衰指令値T3を生成する。この場合、トルク減衰指令値T3は、以下の式(19)で表される値となる。
T3=To3+Ta3 … (19)
T3=To3+Tmax3 … (20)
なお、本実施形態では、一例として、最大減衰トルク信号Tmax3を、図10(b)中に示す値の減衰トルク係数C3(Ch3)と、以下に示す式(21)を用いて算出する場合について説明する。
Tmax3=Ch3+θ’3 … (21)
また、電動モータ30は、トルク指令減衰回路12から入力された指令信号に基づき、電動モータを制御して、トルク指令減衰回路12が生成したトルク減衰指令値T3に応じた操舵支援トルクを、ステアリングホイールへ出力する。
次に、図8から図10を参照しつつ、図11を用いて、本実施形態の操舵支援装置1が行なう動作の一例について説明する。
図11は、本実施形態の操舵支援装置1が行う処理を示すフローチャートである。
図11中に示すフローチャートは、自車両が走行しており、自車両の運転者によって、操舵支援装置1を作動させるスイッチが操作(ON)された状態からスタートする(図11中に示す「スタート」)。
ステップS308において、方向角算出回路38が算出した差分方向角βが、差分方向角係数ψ以上である(図中に示す「NO」)と判定すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS310へ移行する。
ステップS310では、トルク指令減衰回路12により、電動モータ30へ出力する指令信号に含むトルク減衰指令値T3を生成し、この生成したトルク減衰指令値T3を含む指令信号を、電動モータ30へ出力する。
ステップS310において、トルク減衰指令値T3を含む指令信号を電動モータ30へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS322へ移行する。
ステップS312では、トルク指令減衰回路12により、操舵角速度センサ8から入力された情報信号から、操舵角速度θ’3を検出(ステップS312に示す「操舵角速度検出」)する。ステップS312において、操舵角速度θ’3を検出すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS314へ移行する。
ステップS314において、自車両Vの進行方向が回避目標点Ptを通過していない(図中に示す「NO」)と判定すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS316へ移行する。
ステップS316では、トルク指令減衰回路12により、目標減衰トルクTa3を算出(ステップS316に示す「減衰トルクTa3算出」)する。ステップS316において、目標減衰トルクTa3を算出すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS318へ移行する。
ここで、トルク減衰指令値T3は、上述した式(19)を用いて生成(ステップS318に示す「T3=To3+Ta3」)する。
ステップS318において、トルク減衰指令値T3を含む指令信号を電動モータ30へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS322へ移行する。
ここで、トルク減衰指令値T3は、上述した式(20)を用いて生成(ステップS320に示す「T3=To3+Tmax3」)する。
ステップS320において、トルク減衰指令値T3を含む指令信号を電動モータ30へ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS322へ移行する。
このとき、操舵支援装置1が行う処理が、上述したステップS310からステップS322へ移行した場合は、トルク指令値To3は減衰されないため、ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクは、トルク指令値To3に相当する操舵支援トルクとなる。
ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクが最大値よりも小さくなると、自車両の運転者には、ステアリングホイールを介して、最大値よりも小さな操舵支援トルクが提供される。このため、自車両の現在の走行経路を目標とする走行経路へ近づけるために適切な操舵支援トルクが提供され、操舵操作の負担を低減することが可能となるとともに、自車両を走行車線内に位置させることが可能となる。
ステアリングホイールへ出力される操舵支援トルクが最小値となると、自車両の運転者には、ステアリングホイールを介して、小さな操舵支援トルクが提供される。このため、自車両の現在の走行経路を目標とする走行経路とした後に、自車両の走行経路が目標とする走行経路から離れることを抑制可能な操舵支援トルクが提供され、操舵操作の負担を低減することが可能となる。
ステップS322において電動モータ30を制御し、トルク指令減衰回路12が生成したトルク減衰指令値T3に応じた操舵支援トルクを、ステアリングホイールへ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS300の処理に復帰する。
(1)本実施形態では、目標状態を目標方向角とし、現在状態を現在方向角とし、状態乖離度を、目標方向角と現在方向角との差分としている。
このため、目標とする進行方向に対する現在の自車両の進行方向の乖離を素早く修正することが可能な操舵支援装置を、自車両の運転者に提供することが可能となる。
その結果、素早く確実な操舵操作が要求されるような場面においても、自車両の運転者にとって違和感の少ない操舵支援装置を、自車両の運転者に提供することが可能となる。
以下、本発明の第四実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
(構成)
図12は、本実施形態の操舵支援装置1の構成を示すブロック図である。
図12中に示すように、本実施形態の操舵支援装置1は、目標操舵角算出装置2と、操舵角センサ4と、操舵角偏差算出回路6と、トルク指令値算出装置10と、算出精度推定部40と、トルク指令減衰回路12と、EPS14を備えている。
目標操舵角算出装置2と、操舵角センサ4と、操舵角偏差算出回路6と、トルク指令値算出装置10及びEPS14の構成については、上述した第一実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ここで、算出精度の推定は、例えば、撮像回路16が有するCCDカメラ等のセンサを使用する環境や、センサの性能変化に応じて行う。具体的には、夜間、雨天時、濃霧時等、センサを使用する環境が悪いほど、算出精度が低下していると推定する。これ以外に、センサの検出部に汚れが付着している場合等、センサの検出精度が低下している場合等に、算出精度が低下していると推定する。
具体的には、算出精度推定部40が推定した算出精度を参照して、トルク減衰指令値T1を生成する。そして、トルク減衰指令値T1を生成したトルク指令減衰回路12は、この生成したトルク減衰指令値T1を含む指令信号を、EPS14へ出力する。
トルク指令減衰回路12は、算出精度推定部40から情報信号の入力を受けると、入力された情報信号が含む算出精度を参照する。そして、例えば、図13中に示すマップを用い、算出精度推定部40が推定した算出精度が低い場合、算出精度推定部40が推定した算出精度が高い場合よりも、減衰トルクの係数を減少させる。なお、図13は、トルク指令減衰回路を介して出力するトルク指令値の出力則を説明するための説明図である。
これにより、操舵支援トルク減衰手段12は、算出精度推定部40が推定した算出精度が低い場合、算出精度推定部40が推定した算出精度が高い場合よりも操舵支援トルクの減衰度合いが増加するように、減衰指令信号を算出する。
次に、図12及び図13を参照しつつ、図14を用いて、本実施形態の操舵支援装置1が行なう動作の一例について説明する。
図14は、本実施形態の操舵支援装置1が行う処理を示すフローチャートである。
図14中に示すフローチャートは、自車両が走行しており、自車両の運転者によって、操舵支援装置1を作動させるスイッチが操作(ON)された状態からスタートする(図14中に示す「スタート」)。
ステップS410においてEPS14を制御し、トルク指令減衰回路12が生成したトルク減衰指令値T1に応じた操舵支援トルクを、ステアリングホイールへ出力すると、操舵支援装置1が行う処理は、ステップS400の処理に復帰する。
(1)本実施形態では、操舵支援トルク減衰手段が、算出精度推定部が推定した算出精度が低い場合、算出精度推定部が推定した算出精度が高い場合よりも、操舵支援トルクの減衰度合いが増加するように、減衰指令信号を算出する。
このため、算出精度が低い場合は、算出精度が高い場合よりも、自車両の運転者に対し、速やかな操舵を妨げない制御を行うことが可能となる。
その結果、素早く確実な操舵操作が要求されるような場面においても、運転者の意思を反映させることが可能となるため、自車両の運転者にとって違和感の少ない操舵支援装置を、自車両の運転者に提供することが可能となる。
(1)本実施形態の操舵支援装置1では、状態乖離度算出手段を、操舵角偏差算出回路6で形成したが、これに限定するものではない。すなわち、状態乖離度算出手段を、横位置偏差算出回路28で形成してもよい。同様に、状態乖離度算出手段を、方向角算出回路38で形成してもよい。また、状態乖離度算出手段を、操舵角偏差算出回路6、横位置偏差算出回路28及び方向角算出回路38のうち、少なくとも二つを有する構成としてもよい。
2 目標操舵角算出装置
4 操舵角センサ
6 操舵角偏差算出回路
8 操舵角速度センサ
10 トルク指令値算出装置
12 トルク指令減衰回路
14 EPS
16 撮像回路
18 画像処理回路
20 目標経路算出回路
22 目標操舵角算出回路
24 磁気センサ
26 目標経路検出回路
28 横位置偏差算出回路
30 電動モータ
32 レーザーセンサ
34 障害物検出回路
36 回避目標点算出回路
38 方向角算出回路
40 算出精度推定部
V 自車両
OB 障害物
Claims (7)
- 自車両の目標状態を提供する目標状態提供手段と、
前記自車両の現在の状態である現在状態を検出する現在状態検出手段と、
前記提供した目標状態と前記検出した現在状態との乖離度である状態乖離度を算出する状態乖離度算出手段と、
前記算出した状態乖離度を縮小させるための操舵支援トルクを算出する操舵支援トルク算出手段と、
前記算出した前記操舵支援トルクを前記自車両が有するステアリングホイールへ出力する操舵特性制御手段と、
前記算出した前記操舵支援トルクを減衰させる減衰指令信号を算出し、当該算出した減衰指令信号により前記操舵支援トルクを減衰させる操舵支援トルク減衰手段と、を備え、
前記目標状態提供手段は、前記自車両の進行方向の画像を取得する撮像回路と、前記取得した画像から前記自車両が辿るべき目標経路を算出する目標経路算出回路と、前記算出した目標経路から目標操舵角を算出する目標操舵角算出回路と、
前記状態乖離度算出手段による前記状態乖離度の算出精度を推定する算出精度推定部と、を備え、
前記操舵支援トルク減衰手段は、前記算出した状態乖離度が縮小傾向にある状態では前記操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合いよりも大きく、前記算出した状態乖離度が拡大傾向にある状態では前記操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合い以下となるように前記減衰指令信号を算出するとともに、前記推定した算出精度が低い場合、前記推定した算出精度が高い場合よりも前記操舵支援トルクの減衰度合いが増加するように、前記減衰指令信号を算出することを特徴とする車両の操舵支援装置。 - 前記目標状態提供手段が提供する前記目標状態は、前記ステアリングホイールの目標とする回転角度である目標操舵角であり、
前記現在状態検出手段が検出する前記現在状態は、前記ステアリングホイールの現在の回転角度である現在操舵角であり、
前記状態乖離度算出手段が算出する前記状態乖離度は、前記目標状態提供手段が提供した前記目標操舵角と前記現在状態検出手段が検出した前記現在操舵角との差分であることを特徴とする請求項1に記載した車両の操舵支援装置。 - 前記目標状態提供手段が提供する前記目標状態は、前記自車両が目標とする走行経路である目標走行経路であり、
前記現在状態検出手段が検出する前記現在状態は、前記目標走行経路に対する前記自車両の現在の走行経路上における相対位置であり、
前記状態乖離度算出手段が算出する前記状態乖離度は、前記現在状態検出手段が検出した前記相対位置から前記目標状態提供手段が提供した前記目標走行経路までの距離であることを特徴とする請求項1に記載した車両の操舵支援装置。 - 前記目標状態提供手段が提供する前記目標状態は、前記自車両が進行していた方向に対する自車両が目標とする走行経路までの角度である目標方向角であり、
前記現在状態検出手段が検出する前記現在状態は、前記自車両が進行していた方向に対する自車両の現在の角度である現在方向角であり、
前記状態乖離度算出手段が算出する前記状態乖離度は、前記目標状態提供手段が提供した前記目標方向角と前記現在状態検出手段が検出した前記現在方向角との差分であることを特徴とする請求項1に記載した車両の操舵支援装置。 - 前記ステアリングホイールの現在の回転角速度を操舵角速度として検出する操舵角速度検出手段を備え、
前記操舵支援トルク減衰手段は、前記操舵角速度検出手段が検出した前記操舵角速度に応じて前記操舵支援トルクの減衰度合いが変化するように、前記減衰指令信号を算出することを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載した車両の操舵支援装置。 - 前記操舵支援トルク減衰手段は、前記操舵角速度検出手段が検出した前記操舵角速度に予め設定した係数を積算し、且つ前記状態乖離度算出手段が算出した前記状態乖離度が0となった時点で前記操舵支援トルクの減衰度合いが最大となるように、前記減衰指令信号を算出することを特徴とする請求項5に記載した車両の操舵支援装置。
- 自車両の進行方向の画像を取得し、前記取得した画像から前記自車両が辿るべき目標経路を算出し、前記算出した目標経路から目標操舵角を算出することで提供された前記自車両の目標状態と、前記自車両の現在の状態と、の乖離度である状態乖離度を算出し、
前記算出した状態乖離度の算出精度を推定し、
前記算出した状態乖離度を縮小させるための操舵支援トルクを算出し、当該算出した前記操舵支援トルクを前記自車両が有するステアリングホイールへ出力する際に、前記算出した状態乖離度が縮小傾向にある状態では前記操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合いよりも大きく、前記算出した状態乖離度が拡大傾向にある状態では前記操舵支援トルクの減衰度合いが予め設定した減衰度合い以下となるように、前記操舵支援トルクを減衰させる減衰指令信号を算出するとともに、前記推定した算出精度が低い場合、前記推定した算出精度が高い場合よりも前記操舵支援トルクの減衰度合いが増加するように、前記減衰指令信号を算出することを特徴とする車両の操舵支援方法。
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