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JP5181505B2 - 発光装置 - Google Patents

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JP5181505B2
JP5181505B2 JP2007074867A JP2007074867A JP5181505B2 JP 5181505 B2 JP5181505 B2 JP 5181505B2 JP 2007074867 A JP2007074867 A JP 2007074867A JP 2007074867 A JP2007074867 A JP 2007074867A JP 5181505 B2 JP5181505 B2 JP 5181505B2
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Description

本発明は、発光ダイオードなどの発光素子を用いた発光装置に関する。
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いたLEDランプは、液晶ディスプレイ、携帯電話、情報端末などのバックライト、屋内外広告など、多方面への展開が飛躍的に進んでいる。さらに、LEDランプは、長寿命で信頼性が高く、また低消費電力、耐衝撃性、高純度表示色、軽薄短小化の実現などの特徴を有することから、産業用途のみならず一般照明用途への適用も試みられている。このようなLEDランプを一般照明用途に適用する場合、白色発光を得ることが重要となる。
LEDランプで白色発光を実現する代表的な方式としては、(1)青、緑および赤の各色に発光する3つのLEDチップを使用する方式、(2)青色発光のLEDチップと黄色
ないし橙色発光の蛍光体を組合せる方式、(3)紫外線発光のLEDチップと青色、緑
色および赤色発光の三色混合蛍光体を組合せる方式、の3つが挙げられる。これらのう
ち、一般的には(2)の方式が広く実用化されている。そして、上記した(2)の方式を適用したLEDランプの構造としては、LEDチップを装備したカップ型のフレーム内に蛍光体を混合した透明樹脂を流し込み、これを硬化させて蛍光体を含有する樹脂層を形成した構造が一般的である(例えば、特許文献1参照)。上記のような砲弾型LED素子や、SMD(Surface Mounting Device)タイプに加え、高輝度化を目的に、基板(ボード)の上に複数のLEDチップを搭載したチップオンボード(COB)が開発され注目されている。一般照明用として求められる特性としては、LEDランプとしての高い発光効率に加え、色の見え方の指標としての演色性、特に平均演色評価数Raがある。この演色性は、蛍光ランプなどにならったRa80〜85やRa90以上などのラインナップが求められている。
演色性は、自然光に近い照明を基準光にして光源による色の見え方を評価したものであり、JISに定められている試験色を、試料光源と基準光でそれぞれ照明したときの色ずれの大きさを数値化したものが演色評価数である。演色評価数には、平均演色評価数Raと特殊演色評価数Riがあり、平均演色評価数Raは、試験No.1〜8の演色評価数値の平均値として表される。特殊演色評価数Riは、試験No.9〜15の個々の特殊演色評価数値として表される。演色評価指数Raは、基準光源である白色光源による色彩を忠実に再現しているかを指数で表したもので、原則として100に近いほど演色性が良い。
一般に、平均演色評価数Raの高いいわゆる高演色タイプの白色LEDランプは、LEDチップからの青色発光によって、波長540nm〜560nmの光を発光するYAGなどの黄色系蛍光体からの黄色発光と、波長620nmの光を発光する赤色発光体からの赤色発光で演色性にすぐれる白色光を合成する。
平均演色評価数Raをあげるためには、上記のように赤色発光する赤色蛍光体を用いるのが通常であるが、赤色蛍光体は460nm付近の青色光を励起に用いるのみならず、緑色蛍光体から発光される緑色光や黄色系蛍光体から発光される黄色光も励起に用いるため、赤色発光の蛍光体を使用するとLEDランプの発光効率は大幅に低下する。
そこで、この対策として、赤色発光の蛍光体ではなく、赤色発光するLEDチップを用いることが試みられている。しかしながら、このLEDチップからの赤色発光は半値幅が狭くブロードな発光ではないため、色温度を下げることはできるが、平均演色評価数Raの上昇幅は小さい。したがって、平均演色評価数Ra85ないしは90以上といった高演色性を実現することは難しい。
加えて、光色すなわち色温度についても、HIDランプ、電球、蛍光ランプを考慮した場合には、色温度6700K、5000K、4200K、3000K(2850K)までのラインナップが要求される。一般に、このようなラインナップに対応するためには、各色温度のみに対応した白色LEDランプが必要である。
一方、可変色LEDランプが提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、これらの可変色LEDは、白色LEDからの調整で、一方向への可変色のみであることから、色の偏差(duv)がずれて黒体放射から外れてしまい、色温度の変化よりも偏差の変化によって色の品位が低下してしまう問題がある。したがって、一方向への可変色のみでなく、任意の方向への可変色を実現する技術が求められている。さらに、色温度を下げていくと平均演色評価数Raも低下するという問題もある。
特開2001−148516公報 特開2005−100799公報
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、演色性の低下を抑制しつつ、所望の色度の光の発光を容易に得ることができる発光装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発光装置は、基板と;前記基板上に複数列、各列に複数個配設された青色光を発光する青色発光素子と;前記基板上に設けられ前記複数の青色発光素子を包囲する枠と;前記基板上に設けられ、前記枠内の領域を分割して、前記枠内に設けられた前記複数の青色発光素子をライン状に区画する壁部と;前記壁部で形成された領域の少なくとも1つの領域内で該領域内の複数の青色発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの第1の発光部群を形成する透明樹脂層と;前記第1の発光部群が形成された領域以外の各領域内で該各領域内の複数の青色発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの第2の発光部群を形成する、前記青色光により励起されて青色光以外の光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;を具備し、かつ前記第2の発光部群は、前記青色光のピーク波長における発光強度が前記蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有することを特徴としている。
請求項2記載の発光装置は、請求項1記載の発光装置において、第2の発光部として、前記青色光により励起されて緑色光を発光する緑色発光蛍光体を含む緑色発光部と、前記青色光により励起されて黄色光を発光する黄色発光蛍光体を含む黄色発光部と、前記青色光により励起されて赤色光を発光する赤色発光蛍光体を含む赤色発光部と、を含むことを特徴としている。
請求項3記載の発光装置は、基板と;前記基板上に複数列、各列に複数個配設された近紫外光を発光する近紫外発光素子と、前記基板上に設けられ前記複数の近紫外発光素子を包囲する枠と;前記基板上に設けられ、前記枠内の領域を分割して、前記枠内に設けられた前記複数の近紫外発光素子をライン状に区画する壁部と;前記壁部で形成された領域の少なくとも1つ領域内で該領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの青色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて青色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;前記青色発光部群が形成された領域以外の少なくとも1つの領域内で該領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの緑色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて緑色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;前記青色および緑色発光部群が形成された領域以外の少なくとも1つの領域内で該領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの黄色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて黄色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;前記青色、緑色および黄色発光部群が形成された領域以外の各領域内で該各領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの赤色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて赤色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;を具備し、かつ前記各発光部群は、前記近紫外光のピーク波長における発光強度が前記各蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有することを特徴としている。
請求項記載の発光装置は、請求項1ないし3のいずれか1項記載の発光装置において、前記発光部からの光により、可変色域内で調整された光を発光することを特徴としている。
上記した請求項記載の発明において、用語の定義および技術的意味は、特に指定しない限り以下の通りである。青色発光素子は、主波長が420〜480nm(例えば460nm)の青色光を放射し、放射した青色光により蛍光体を励起して可視光を発光させるものである。本発明で用いられる青色発光素子としては、例えば、青色発光タイプのLEDチップなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。近紫外光を放射する発光素子は、主波長が380〜410nmの紫外光を放射し、放射した紫外光により蛍光体を励起して可視光を発光させるものである。本発明で用いられる近紫外光を放射する発光素子としては、例えば近紫外発光タイプのLEDチップなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
青色光を発光(放射)する発光素子に用いる蛍光体は、前記青色光により励起されて青色光以外の可視光を発光するものであり、前記青色光により励起されて緑色光を発光する緑色蛍光体、前記青色光により励起されて黄色光を発光する黄色蛍光体および前記青色光により励起されて赤色光を発光する赤色蛍光体を使用することができる。近紫外光を発光(放射)する発光素子に用いる蛍光体は、前記近紫外光により励起されて可視光を発光するものであり、前記近紫外光により励起されて青色光を発光する青色蛍光体、前記近紫外光により励起されて緑色光を発光する緑色蛍光体、前記近紫外光により励起されて黄色光を発光する黄色蛍光体および前記近紫外光により励起されて赤色光を発光する赤色蛍光体を使用することができる。蛍光体を含む蛍光体層は、前記の蛍光体を、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂のような透明樹脂に混合・分散させた層として形成される。蛍光体層は、発光素子の外側を直接覆うように形成することができるが、発光素子を直接覆うようにして予め透明樹脂層を形成し、その上に前記した蛍光体を含む層を設けることも可能である。なお、青色発光素子を用いる場合、青色光を発光させる蛍光体層の代わりに、蛍光体を含まない透明樹脂層のみを形成させる。
青色光を発光する青色発光素子と、蛍光体を含む蛍光体層を有する発光部は、前記青色光のピーク波長における発光強度が前記蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有する。また、近紫外光を発光する近紫外発光素子と、蛍光体を含む蛍光体層を有する発光部は、前記近紫外光のピーク波長における発光強度が前記蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有する。このような発光部においては、蛍光体を励起する青色光ないし紫外光の、蛍光体を含む蛍光体層からの漏れが低減されるため、励起光の混色の少ない発光色、すなわち、蛍光体の発光色またはそれに近い発光色を得ることができる。また、その結果、他の発光色(単色)との混色が容易となり、所望の色度を有する発光を容易に得ることが可能となる。なお、このような青色光ないし紫外光のピーク波長における発光強度が蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有する発光部は、蛍光体の種類(例えば、蛍光体の構造、組成、粒径など)や蛍光体層における蛍光体の配合量などを適宜調整することにより形成することができる。
発光部の配列パターンは、任意の配列パターンを用いることができるが、発光部ごとの蛍光体のばらつき、特に塗布量に起因するばらつきを抑制する観点から、ライン状またはマトリックス状が好ましい。また、配列パターンをライン状とした場合は、発光部ごとに蛍光体の種類および配合比を同一としやすいうえに、製造が容易であり、配列パターンをマトリックス状とした場合には、各発光部から得られる単色光の混色が容易になる。さらに、ライン状、すなわち複数の発光素子上に蛍光体層をライン状に形成する場合には、ライン状に形成された蛍光体層の塗布量、すなわち厚さ(光路長)をより均一にすることができる。
請求項1および3記載の発光装置によれば、発光部ごとに、混色の少ない、したがって、他の発光色との混色性に優れる(色合わせが容易な)単色光が得られるので、高い演色性を維持しつつ、高い発光効率を得ることが可能であり、かつ所望の色度の光の発光を容易に実現可能な発光装置を提供することができる。
請求項および記載の発光装置によれば、発光部の1つに、発光素子の上に被覆された蛍光体層中に赤色蛍光体を使用しているので、赤色蛍光体が緑色光および黄色光を励起光として吸収することを低減でき、より高い演色性を維持しつつ、より高い発光効率を得ることが可能であり、かつ所望の色度の光の発光を容易に実現可能な発光装置を提供することができる。
請求項記載の発光装置によれば、色度において所望の方向への可変色化が可能であるので、可変色域が調整された所望の色度の光を得ることができる。よって用途に応じた範囲での可変色のラインナップが可能となる。
したがって、本発明によれば、高い演色性を維持しつつ、高い発光効率を得ることが可能であり、かつ所望の色度の光の発光を容易に実現可能な発光装置を提供することができる。また、黒体放射からの偏差の少ない所望の色温度における白色光を得ることができる。さらに、色度において所望の方向への可変色化が可能であるので、可変色域が調整された所望の色度の光を得ることができ、用途に応じた範囲での可変色のラインナップが可能となる。また、照明用途だけでなく、表示板などとしても使用可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態に係わる発光装置の一例を示している。図1は、この発光装置の平面図であり、図2は、そのII−II線に沿う切断断面図である。
図1および図2に示す発光装置(COBモジュール)1は、パッケージ基板、例えば装置基板4と、この装置基板4上に所定の配列パターンで配置された、青色光を発光する青色発光部群2B、緑色光を発光する緑色発光部群2G、および、赤色光を発光する赤色発光部群2Rと、反射層31と、回路パターン3と、接着層32と、光拡散部材33と、リフレクタ34とを備えている。
青色光を発光する青色発光部群2Bは、複数の青色LEDチップ2と、蛍光体を含まない樹脂層(透明樹脂層)9Bとを備えている。緑色光を発光する緑色発光部群2Gは、複数の青色LEDチップ2と、前記青色光により励起されて緑色光を発光する蛍光体を含有する緑色蛍光体樹脂層9Gとを備えている。赤色光を発光する赤色発光部群2Rは、複数の青色LEDチップ2と、前記青色光により励起されて赤色光を発光する蛍光体を含有する赤色蛍光体樹脂層9Rとを備えている。図示されていないが、黄色光を発光する黄色発光部群をさらに備えてもよい。この黄色光を発光する黄色発光部群は、複数の青色LEDチップと、前記青色光により励起されて黄色光を発光する蛍光体を含有する黄色蛍光体樹脂層とを備える。
青色LEDチップ2は、回路パターン3を有する基板4上に反射層31および接着層32を介して搭載されている。この基板4上に反射層31を介して陰極側と陽極側の回路パターン3がそれぞれ形成されている。回路パターン3は、CuとNiの合金やAuなどから構成されている。青色LEDチップ2の上部および周辺部に、透明樹脂または透明樹脂に蛍光体を混合し分散させた蛍光体含有樹脂が塗布・充填されており、青色LEDチップ2はこのような透明樹脂層または蛍光体含有樹脂層9により覆われている。透明樹脂としては、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられる。
青色光により励起されて緑色を発光する緑色蛍光体は、例えばRE(Al,Ga)12:Ce蛍光体(REは、Y、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。)などのYAG蛍光体、AESiO:Eu蛍光体(AEは、Sr、Ba、Caなどのアルカリ土類元素を示す。)やCaScSi12:Ce蛍光体などのケイ酸塩蛍光体、サイアロン系蛍光体(例えば、CaXSiAlZON:Eu2+)、およびCaSc:Ce蛍光体などの中から選択される。青色光により励起されて赤色を発光する赤色蛍光体としては、LaS:Eu蛍光体のような酸硫化物蛍光体、窒化物系蛍光体(例えば、AESi:Eu2+やCaAlSiN:Eu2+)などが用いられるが、特に限定されるものではない。青色光により励起されて黄色を発光する黄色蛍光体は、例えばRE(Al,Ga)12:Ce蛍光体(REは、Y、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。)などのYAG蛍光体、(Tb,Al)12:Ce蛍光体などのTAG蛍光体、サイアロン系蛍光体(例えば、CaSiAlON:Eu2+)、AESiO:Eu蛍光体(AEは、Sr、Ba、Caなどのアルカリ土類元素を示す。)やSrSi:Eu2+蛍光体などのケイ酸塩蛍光体などの中から選択される。例えば、前記青色光により励起されて波長500nm以上540nm未満の範囲に発光強度のピーク(以下、「発光ピーク」と称する。)を有する緑色蛍光体、波長540nm以上590nm未満の範囲に発光ピークを有する黄色蛍光体および波長590nm以上650nm未満の範囲に発光ピークを有する赤色蛍光体などを用いることができる。これら各単色光を発光する各発光部群の蛍光体の種類および配合割合は、各発光部群において、青色光のピーク波長における発光強度が蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルが得られるように、また、発光装置からの発光の平均演色評価数Raが高く、かつ高い発光効率が得られるように、さらに、所望の色温度における白色などが得られるように調整される。
装置基板4は、金属または絶縁材、例えば合成樹脂製の平板からなり、発光装置1に必要とされる発光面積を得るために、所定形状、例えば長方形状をなしている。装置基板4を合成樹脂製とする場合、例えば、ガラス粉末入りのエポキシ樹脂などで形成することができる。装置基板4を金属製とする場合は、この装置基板4の裏面からの放熱性が向上し、装置基板4の各部温度を均一にすることができ、同じ波長域の光を発する半導体発光素子の青色LEDチップ2の発光色のばらつきを抑制することができる。なお、このような作用効果を奏する金属材料としては、10W/m・K以上の熱伝導性に優れた材料、具体的にはアルミニウムまたはその合金を例示することができる。
反射層31は、所定数の青色LEDチップ2を配設し得る大きさであって、例えば、装置基板4の表面全体に被着されている。反射層31は、400〜740nmの波長領域で85%以上の反射率を有する白色の絶縁材料により構成することができる。このような白色絶縁材料としては、接着シートからなるプリプレグ(pre-preg)を使用することができる。このようなプリプレグは、例えば、酸化アルミニウムなどの白色粉末が混入された熱硬化性樹脂をシート基材に含浸させて形成することができる。反射層31はそれ自体の接着性により、装置基板4の表面となる一面に接着される。
回路パターン3は、各青色LEDチップ2への通電要素として、反射層31の装置基板4が接着された面とは反対側の面に接着されている。この回路パターン3は、例えば各半導体発光素子2を直列に接続するために、装置基板4および反射層31の長手方向に所定間隔ごとに点在して2列に形成されている。一方の回路パターン3の列の一端側に位置する端側回路パターン3aには、給電パターン部3cが一体に連続して形成され、同様に他方の回路パターン3の列の一端側に位置する端側回路パターン3aには、給電パターン部3dが一体に連続して形成されている。給電パターン部3c,3dは反射層31の長手方向一端部に並べて設けられ、互いに離間して反射層31により絶縁されている。これらの給電パターン部3c,3dのそれぞれに、電源に至る図示しない電線が個別に半田付けなどで接続されるようになっている。
各青色LEDチップ2は、装置基板4の長手方向に隣接した回路パターン3間にそれぞれ配置され、白色の反射層31の同一面上に接着層32により接着されている。具体的には、半導体発光層2aが積層された素子基板2bの一面と平行な他面が、接着層32により反射層31に接着されている。この接着により、回路パターン3および青色LEDチップ2は反射層31の同一面上で直線状に並べられるので、この並び方向に位置した青色LEDチップ2の側面と回路パターン3とは、近接して対向するように設けられている。接着層32の厚みは、例えば5μm以下とすることができる。接着層32には、例えば5μm以下の厚みで光透過率が70%以上の透光性を有した接着剤、例えばシリコーン樹脂系の接着剤を好適に使用できる。
図1および図2に示すように、各青色LEDチップ2の電極と青色LEDチップ2の両側に近接配置された回路パターン3とは、ボンディングワイヤ6で接続されている。さらに、前記2列の回路パターン3列の他端側に位置された端側回路パターン3b同士も、ボンディングワイヤ6で接続されている。したがって、この実施形態の場合、各青色LEDチップ2は直列に接続されている。以上の装置基板4、反射層31、回路パターン3、各青色LEDチップ2、接着層32、およびボンディングワイヤ6により、発光装置1の面発光源が形成されている。
リフレクタ34は、一個ないし数個の青色LEDチップ2ごとに個別に設けられるものではなく、反射層31上の全ての青色LEDチップ2を包囲する単一のものであり、例えば長方形の枠で形成されており、青色LEDチップ2は前記枠で形成された凹部7内に配置されている。リフレクタ34は反射層31に接着止めされていて、その内部に複数の青色LEDチップ2および回路パターン3が収められているとともに、前記一対の給電パターン部3c、3dはリフレクタ34の外部に位置されている。リフレクタ34は、例えば合成樹脂で形成することができ、その内周面は反射面となっている。リフレクタ34の反射面は、AlやNiなどの反射率の高い金属材料を蒸着またはメッキして形成することができるほか、可視光の反射率の高い白色塗料を塗布して形成することができる。あるいは、リフレクタ34の成形材料中に白色粉末を混入して、リフレクタ34自体を可視光の反射率が高い白色にすることもできる。前記白色粉末としては、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、硫酸バリウムなどの白色フィラーを用いることができる。なお、リフレクタ34の反射面は、発光装置1の照射方向に徐々に拡開するように形成することが望ましい。
透明樹脂層または蛍光体含有樹脂層9は、発光部群ごとに所定の蛍光体を所定の配合量で混合した液状の熱硬化性樹脂(透明樹脂層も場合は、蛍光体を含有しない熱硬化性樹脂)をディスペンサなどの注入装置を用いて、所望の単色光を得るためにラインごとに、反射層31の表面および一直線上に配列された各青色LEDチップ2およびボンディングワイヤ6などを満遍なく埋めるようにして、これらの一直線上に配列された各半導体発光素子2に沿ってライン状に塗布、充填し、加熱により熱硬化性樹脂を硬化させることにより形成されている。このように各発光部群の透明樹脂層または蛍光体含有樹脂層9をライン状に形成する場合には、製造が容易であり、製造コストが低い。なお、蛍光体を含有した熱硬化性樹脂をディスペンサなどの注入装置を用いて塗布するときには、例えば14Pa・s程度の高粘度で塗布することが好ましい。また、熱硬化性樹脂の塗布に際して、ラインごとに塗り分けるための壁部41を予め基板4上に設けることもできる。このように、同じ発光部群における蛍光体含有樹脂層9は、LED青色チップ2上に、同じ種類の蛍光体が同じ配合比で配合された熱硬化性樹脂を用いて形成されるので、蛍光体からの単色光の発光のばらつきを抑制でき、蛍光体が発光する光の特性、例えば発光強度や色度(例えば、色温度)などのばらつきの少ない発光を得ることができる。
次に、基板上の各発光部群の配列パターンについて説明する。
図3は、以上説明した発光装置1を模式的に示す平面図である。図3に示すように、この発光装置1においては、青色発光部群2B、緑色発光部群2Gおよび赤色発光部群2Rの3種の発光部群が、ライン状に配置されている。このような発光装置1においては、各発光部群2B、2G、2Rがそれぞれ個別に発光できるように回路パターン3を設定することもできる。このように、3種の発光部群2B、2G、2Rをライン状に配置することにより、それぞれの発光部群ごとの発光のばらつき、特に塗布量に起因するばらつきを抑制することができる。またライン状であるため、製造も容易である。
各発光部群の配列パターンは、このような例に限定されるものではなく、例えば図4に示すように、青色発光部群2B、緑色発光部群2G、赤色発光部群2Rおよび黄色発光部群2Yの4種の発光部群を、ライン状に配置させる構成としてもよい。この例においても、これらの4種の各発光部群2B、2G、2R、2Yがそれぞれ個別に発光できるように回路パターン3を設定することができる。このように4種の発光部群2B、2G、2R、2Yを配置した発光装置は、3種の発光部群を配置した図3に示す発光装置に比べ、色度の可変色の調整域が広がる。
各発光部群の配列パターンは、例えば図5に示すように、青色発光部群2B、緑色発光部群2G、赤色発光部群2Rおよび黄色発光部群2Yの4種の発光部群を2段のライン状に配置する構成としてもよい。このように4種の発光部群2B、2G、2R、2Yを2段のライン状に配置することにより、混色がより容易になる。
さらに、各発光部群は、マトリックス状に配置する配列パターンをとることも可能である。図6はその一例を示したもので、青色発光部群2B、緑色発光部群2G、赤色発光部群2Rおよび黄色発光部群2Yの4種の発光部群がマトリックス状に配置されている。このような発光装置においても、4種の各発光部群2B、2G、2R、2Yがそれぞれ個別に発光できるように回路パターン3を設定することができる。このように4種の発光部群2B、2G、2R、2Yをマトリックス状に配置することにより、各発光部群からの単色光の混色がより容易になり、光拡散部材33を省略、または少なくとも光拡散部材33の厚さを薄くすることができ、光拡散部材33の使用による輝度の低下を抑制することができる。
本実施形態に係わる発光装置1は、COBモジュールであるので、基板4上のLEDチップ2の間隔を狭く(狭ピッチに)することができ、より高輝度の発光装置を得ることができる。また、青色LEDチップ2の間隔を狭めることができるので、各発光部群から得られる単色光がより混色された光を得ることができる。
本実施形態の発光装置1では、印加された電気エネルギーが青色LEDチップ2で主波長が420〜480nm(例えば460nm)の青色光に変換されて放射される。放射された青色光は、各発光部群中の各蛍光体によって、より長波長の光に変換される。各発光部群からは、蛍光体によって変換された長波長の光と青色LEDチップ2から放射される青色光が混色した光が発光される。そして、各発光部群をそれぞれ個別に発光させた場合には、各発光部群における蛍光体からの発光と青色光が混色した光が発光される。また、各発光部群を同時に発光させた場合には、各発光部群からの発光色の混色に基づく白色光が発光装置1から放出される。
本発明においては、蛍光体を含む発光部群は、青色光のピーク波長における発光強度が蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有するように構成されているので、蛍光体を含む発光部群からは、青色光の混色の少ない発光色、すなわち、蛍光体の発光色またはそれに近い発光色を得ることができる。したがって、所望の単光色、あるいは、所望の色度を有する発光を容易に得ることができる。
また、このように構成される発光装置1は、高い演色性を維持しつつ、高い発光効率であり、かつ所望の色度の光の発光を得ることができる。また、各発光部群における蛍光体の種類、配合量および/または蛍光体樹脂の厚さ(光路長)の調整により、所望の色温度における黒体放射からの偏差の抑制された白色光を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態に係わる発光装置の別の例について説明する。この例では、青色LEDチップの代わりに近紫外LEDチップを使用する。近紫外LEDチップとしては、GaN系、InGa1−xN系をはじめ、既存のあらゆるものを使用することができる。
近紫外光により励起されて青色光を発光する青色蛍光体としては、BAM系蛍光体例えばBaMgAl1017:Eu2+などが用いられるが、特に限定されるものではない。近紫外光により励起されて緑色を発光する緑色蛍光体は、例えば(Sr,Ba)SiO:Eu2+などが用いられるが、特に限定されるものではない。近紫外光により励起されて赤色を発光する赤色蛍光体としては、LaS:Eu3+蛍光体のような酸硫化物蛍光体、窒化物系蛍光体(例えば、CaAlSiN:Eu)など、あるいはジャーマネート系蛍光体、例えば、マンガン付活マグネシウムフルオロジャーマネート(2.5MgO・MgF:Mn4+)などが用いられるが、特に限定されるものではない。近紫外光により励起されて黄色を発光する蛍光体としては、(Y、Gd)Al12:Ceなどが用いられるが、特に限定されるものではない。例えば、前記近紫外光により励起されて波長420nm以上480nm以下の範囲に発光強度のピークを有する青色蛍光体、波長500nm以上540nm未満の範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体、波長540nm以上590nm未満の範囲に発光ピークを有する黄色系蛍光体および波長590nm以上650nm未満の範囲に発光ピークを有する赤色蛍光体などを用いることができる。これら各単色光を発光する各発光部群の蛍光体の種類および配合割合は、各発光部群において、近紫外光のピーク波長における発光強度が蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルが得られるように、また、発光装置からの発光の平均演色評価数Raが高く、かつ高い発光効率が得られるように、また、所望の色温度における白色などが得られるように調整される。
この例の発光装置1においても、発光部群は、近紫外光のピーク波長における発光強度が蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有するように構成されているので、蛍光体を含む発光部群からは、近紫外光の混色の少ない発光色、すなわち、蛍光体の発光色またはそれに近い発光色を得ることができる。したがって、所望の単光色、あるいは、所望の色度を有する発光を容易に得ることができる。また、高い演色性を維持しつつ、高い発光効率であり、かつ所望の色度の光の発光を得ることができる。さらに、各発光部群における蛍光体の種類、配合量および/または蛍光体樹脂の厚さ(光路長)の調整により、所望の色温度における黒体放射からの偏差の抑制された白色光を得ることができる。
次に、これらの実施形態に係わる発光装置からの発光についてCIE色度図を用いてさらに説明する。図7は、これらの実施形態に係わる発光装置の発光の色度(可変色域)を示す図である。ここでは、青色LEDチップを用いる場合について説明する。発光装置1は、青色光により励起されて緑色光を発光する発光部群2Gと、黄色光を発光する発光部群2Yと、赤色光を発光する発光部群2Rと、青色光を発光する発光部群2Bと、から構成される。この実施形態に係わる発光装置は、青色光、緑色光、黄色光および赤色光を得ることができるので、図7に示された範囲の色度を得ることができ、この範囲内で可変可能である。以下に詳細に説明する。
図7の色度図では、青色LEDチップからの青色発光の色度を点Aで、525nmの主波長を有する緑色蛍光体から発光される光の色度を点Bで、565nmの主波長を有する黄色蛍光体から発光される光の色度を点Cで、650nmの主波長を有する赤色蛍光体から発光される光の色度を点Dでそれぞれ表す。また、黒体放射の軌跡(黒体軌跡)を曲線aで表す。さらに、黒体軌跡a上で所望の色温度(例えば5000K)を点Eで表し、その色温度における偏差を点Eを含む直線で表す。同様に、黒体軌跡a上での他の所望の色温度およびその色温度における偏差を黒体軌跡a上の各点および各点を含む直線で表す。
緑色発光部群2Gからの発光は、緑色蛍光体からの緑色発光と青色LEDチップからの青色光とが加色された光の色度であり、図7に示す色度図上で、点Aと点Bを結ぶ直線上の任意の点(図示せず)で表される。この点は、緑色蛍光体の配合量を調整することにより移動させることができ、例えば緑色蛍光体の配合量を増加させることにより点B側に移動させることができる。赤色発光部群2Rからの発光についても、同様に、赤色蛍光体の配合量を調整することにより点Aと点Dを結ぶ直線上の任意の点(図示せず)に移動させることができる。ここで、緑色蛍光体の配合量と赤色蛍光体の配合量を調整することにより、点A、点Bおよび点Dを結んで形成される三角形内の任意の点の色度を得ることが可能になる。さらに、黄色発光部群2Yからの発光についても、同様に、黄色蛍光体の配合量を調整することにより点Aと点Cを結ぶ直線上の任意の点(いずれも図示せず)に移動させることができるので、緑色蛍光体、赤色蛍光体および黄色蛍光体の配合量を調整することにより、点A、点B、点Cおよび点Dを結ぶ四角形内の任意の点の色度を得ることができる。すなわち、所望の色温度における色の偏差の抑制された白色光を得ることができるように、四角形を調整する。また、各蛍光体を含む発光部群からの発光の調整は、各蛍光体の配合量だけでなく、各色蛍光体を含有する蛍光体樹脂層の厚さ(光路長)を調整することによっても行なうことができる。
また、各発光部群がそれぞれ個別に単色光を発光するように、それぞれ個別に給電パターン部3c,3dを介して図示しない電線を通して電源から電流を供給できるように設定し、前記電源から供給される電流を調整することにより、各発光部群の青色LEDチップに印加される電気エネルギーを調整してLEDの発光を調整することによっても所望の色度の発光を得ることができる。前記電源から供給される電流を調整することにより可変色化することができるので可変色発光装置を提供できる。また、用途に応じた範囲で可変色のラインナップが可能になり、表示装置としても利用できる。
なお、以上説明した実施形態の発光装置1は、COBモジュールであるが、例えば図8に示すような発光部10を一平面上にマトリックス状に複数配置した発光装置であってもよい。COBモジュールに比べ、輝度は低下するものの、同様の効果を得ることができる。図8において、2は、青色LEDチップまたは近紫外LEDチップであり、この青色LEDチップまたは近紫外LEDチップ2は、基板51上に電気絶縁層52を介して設けられた回路パターン53上に搭載されている。回路パターン53は陽極側と陰極側の回路パターン53a、53bに形成され、青色LEDチップまたは近紫外LEDチップ2は、底面電極を回路パターン53a、53bの一方、例えば陽極側回路パターン53a上に載置して電気的に接続される一方、上面電極を回路パターン53a、53bの他方、例えば陰極側回路パターン53bにボンディングワイヤ54により電気的に接続されている。基板51上には、凹部55を形成するフレーム56が設けられており、青色LEDチップまたは近紫外LEDチップ2はこの凹部55内に配置されている。そして、青色LEDチップまたは近紫外LEDチップ2が配置された凹部55内には、透明樹脂または透明樹脂に蛍光体を混合し分散させた蛍光体含有樹脂が塗布・充填されて、透明樹脂層または蛍光体含有樹脂層9が設けられている。
次に、本発明の実施例について記載する。
実施例
約5cm角に、LEDチップが縦10、横8ずつ実装されているCOBパッケージを準備した。なお、このCOBパッケージの、縦のラインのチップを個別に点灯できる方式とした。LEDチップには、波長460nmを発光する青色LEDチップを使用した。
黄色光については波長565nmにピーク波長を有する黄色蛍光体(シリケート、粒径15μm)を30重量%、35重量%、40重量%で2液型透明シリコーン樹脂に配合し、完全に分散させた。緑色光については共通して波長525nmにピーク波長を有する緑色蛍光体を約35重量%で2液型透明シリコーン樹脂に配合し、完全に分散させた。赤色光については共通して波長650nmにピーク波長を有する赤色蛍光体を、約30重量%で2液型透明シリコーン樹脂に配合し、完全に分散させた。青色光については蛍光体を含有させず、2液型透明シリコーン樹脂のみを使用した。
こうして得られた各種の蛍光体含有シリコーン樹脂および蛍光体非含有シリコーン樹脂を、各ラインごとに順に塗布し硬化させて蛍光体含有樹脂層および透明樹脂層を形成した。各色の塗り分けは、図4に示すように、視感度を考慮して、緑色、黄色が中央に位置するように、左から青色、黄色、緑色、赤色の順で行なった。なお、塗り分けに際し、COBパッケージの基板上に塗り分けのための壁を設けた。また、蛍光体含有樹脂層の光路長(LEDチップの上面より光取り出し側の蛍光体含有樹脂層の厚さ)は1.0mmとした。
こうして得られた発光装置において、黄色蛍光体を含有する樹脂層を塗布したラインの青色LEDチップのみを点灯させて発光させて、その分光スペクトルを測定した。結果は図9に示したとおりで、青色光のピーク波長における発光強度の、黄色蛍光体のピーク波長における発光強度に対する割合は、黄色蛍光体を30重量%含有させたものでは約20%であり、黄色蛍光体を35重量%含有させたものでは約5%、さらに、黄色蛍光体を40重量%含有させたものでは、約1%であった。
また、緑色蛍光体を含有する樹脂層を塗布したラインの青色LEDチップおよび赤色蛍光体を含有する樹脂層を塗布したラインの青色LEDチップをそれぞれ個別に点灯させて発光させて分光スペクトルを測定したところ、青色光のピーク波長における発光強度の、緑色蛍光体および赤色蛍光体の各ピーク波長における発光強度に対する割合は、いずれも35%以下であった。
この後、すべての青色LEDチップを点灯させ、得られた白色光の色度を調べたところ、ほぼ所望の色度の白色光が得られた。
本発明の一実施形態に係わる発光装置の一例を示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 3群の発光部群をライン状に配置させた発光装置の一例を模式的に示す図である。 4群の発光部群をライン状に配置させた発光装置の一例を模式的に示す図である。 4群の発光部群をそれぞれ2段のライン状に平行に配置された発光装置の一例を模式的に示す図である。 4群の各発光部群をマトリックス状に配置した発光装置の一例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係わる発光装置の発光の色度(可変色域)を模式的に示す図である。 本発明の他の実施形態に係わる発光装置の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施例において測定された分布スペクトルを示す図である。
符号の説明
1…発光装置、2…青色LEDチップ、2B…青色発光部群、2G…緑色発光部群、2R…赤色発光部群、2Y…黄色発光部群、4…基板、9…透明樹脂層または蛍光体含有樹脂層、9B…透明樹脂層、9G…緑色蛍光体樹脂層、9R…赤色蛍光体樹脂層、9Y…黄色蛍光体樹脂層。

Claims (4)

  1. 基板と;
    前記基板上に複数列、各列に複数個配設された青色光を発光する青色発光素子と;
    前記基板上に設けられ前記複数の青色発光素子を包囲する枠と;
    前記基板上に設けられ、前記枠内の領域を分割して、前記枠内に設けられた前記複数の青色発光素子をライン状に区画する壁部と;
    前記壁部で形成された領域の少なくとも1つの領域内で該領域内の複数の青色発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの第1の発光部群を形成する透明樹脂層と;
    前記第1の発光部群が形成された領域以外の各領域内で該各領域内の複数の青色発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの第2の発光部群を形成する、前記青色光により励起されて青色光以外の光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;
    を具備し、かつ
    前記第2の発光部群は、前記青色光のピーク波長における発光強度が前記蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有する
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 第2の発光部群として、前記青色光により励起されて緑色光を発光する緑色発光蛍光体を含む緑色発光部群と、前記青色光により励起されて黄色光を発光する黄色発光蛍光体を含む黄色発光部群と、前記青色光により励起されて赤色光を発光する赤色発光蛍光体を含む赤色発光部群と、を含むことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 基板と;
    前記基板上に複数列、各列に複数個配設された近紫外光を発光する近紫外発光素子と、
    前記基板上に設けられ前記複数の近紫外発光素子を包囲する枠と;
    前記基板上に設けられ、前記枠内の領域を分割して、前記枠内に設けられた前記複数の近紫外発光素子をライン状に区画する壁部と;
    前記壁部で形成された領域の少なくとも1つ領域内で該領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの青色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて青色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;
    前記青色発光部群が形成された領域以外の少なくとも1つの領域内で該領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの緑色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて緑色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;
    前記青色および緑色発光部群が形成された領域以外の少なくとも1つの領域内で該領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの黄色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて黄色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;
    前記青色、緑色および黄色発光部群が形成された領域以外の各領域内で該各領域内の複数の近紫外発光素子を一括して覆って、少なくとも1つの赤色発光部群を形成する、前記近紫外光により励起されて赤色光を発光する蛍光体を含む蛍光体含有樹脂層と;
    を具備し、かつ
    前記各発光部群は、前記近紫外光のピーク波長における発光強度が前記各蛍光体のピーク波長における発光強度の35%以下である分光スペクトルを有する
    ことを特徴とする発光装置。
  4. 前記発光部群からの光により、可変色域内で調整された光を発光することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の発光装置。
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