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JP5177236B2 - X線検査方法およびx線検査装置 - Google Patents

X線検査方法およびx線検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、X線検査方法およびX線検査装置に関する。特に、本発明は、X線照射を用いて対象物を検査するための撮影方法であって、X線検査方法およびX線検査装置に適用しうる技術に関する。
近年、サブミクロンの微細加工技術によりLSI(Large−Scale Integration)の高集積化が進み、従来複数のパッケージに分かれていた機能をひとつのLSIに積め込むことができるようになった。従来のQFP(Quad Flat Package)やPGA(Pin Grid Array)では、ワンパッケージに必要な機能を組み込むことによるピン数の増加に対応できなくなったため、最近では、特に、BGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)パッケージのLSIが使用される。また、携帯電話機などの超小型化が必要なものでは、ピン数がそれほど必要なくてもBGAパッケージが使用されている。
LSIのBGAやCSPパッケージは超小型化には大いに貢献する反面、半田部分等がアセンブリ後には外観からは目に見えないという特徴がある。そこで、BGAやCSPパッケージを実装したプリント基板等を検査する際は、検査対象品にX線を照射して得られた透視画像を分析することで、品質の良否判定が行なわれてきた。この良否判定にあたり、複数の方向から撮像した透視画像から、対象物の3次元データを再構成するX線CT(Computed Tomography)が広く用いられている。
特許文献1(特開2007−127668号公報)には、単一焦点のX線源を使用して、検査対象である基板をXY方向に順次移動させることで、複数の方向から基板の画像を撮像する方法が開示されている。図32に、特許文献1の方法を用いた場合の、基板の軌道を示す。
また、特許文献2(特開2006−177760号公報)には、離散的に配置された複数の検出器で、基板を撮像する方法が開示されている。複数の検出器で撮像するので、基板の移動回数を減らすことができる。
特開2007−127668号公報 特開2006−177760号公報
従来の方法では、高速にCT再構成を行なうことは困難であった。
特許文献1に記載の方法では、撮像できる方向および撮像枚数は、検出器エリアの区切り方で決まっていて変えることができない。特許文献1では、各関心領域について、9枚の画像を得る例が示されている。
また、特許文献2に記載の方法では、撮像できる方向および撮像枚数は、検出器の配置により定まってしまう。
さらに、特許文献1および2のいずれに記載の方法も、多数の視野(1つの検出器で撮影できる検査対象上の範囲)を撮像する場合は、基板の移動回数が膨大になる。したがって、基板の移動時間のため、画像取得に時間がかかる。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、高速にCT再構成を行なうことができるX線検査方法およびX線検査装置を提供することを課題とする。
本発明の1つの局面に従うと、X線源が出力して、対象物の検査対象領域を透過したX線をX線検出部で検出し、検出されたX線が示す画像から検査対象領域の3次元データを再構成するX線検査方法を提供する。X線検査方法は、X線源がX線焦点位置から出力し、検査対象領域を第1の方向について分割した複数の部分領域をそれぞれ透過したX線の検出結果から、複数の部分領域の各々についての部分画像を取得するステップと、X線源のX線焦点位置を第1の方向に走査しつつ、部分画像を取得するステップを繰り返すステップと、X線焦点位置の走査によって取得された、複数のX線焦点位置の各々における部分画像から、3次元データを再構成するステップとを含む。
好ましくは、検査対象領域は、第1の方向および第1の方向に交わる第2の方向について複数の部分領域に分割されており、繰り返すステップは、X線源のX線焦点位置を第1の方向に走査した後に、対象物を第2の方向に移動させ、対象物を第2の方向に移動した状態からX線源のX線焦点位置を第1の方向に走査しつつ、部分画像を取得するステップを繰り返すステップを含む。
好ましくは、繰り返すステップにおいて、複数のライン上でX線焦点位置を走査する。
さらに好ましくは、X線源は、複数のライン上にそれぞれ配置された複数のターゲットを含み、繰り返すステップにおいて、各ターゲット上でX線焦点位置を走査する。
さらに好ましくは、X線検出部は、ラインに交わる方向について、2つのターゲットに挟まれるように配置される。
さらに好ましくは、各ターゲットは、反射型ターゲットである。
本発明の他の局面に従うと、対象物の検査対象領域の3次元データを再構成するためのX線検査装置を提供する。X線検査装置は、X線を出力するX線源と、X線を検出して検出したX線が示す画像を出力するX線検出部と、X線検査装置の動作を制御する制御部とを含む。制御部は、X線源のX線焦点位置から出力し、検査対象領域を第1の方向について分割した複数の部分領域をそれぞれ透過したX線の検出結果から、複数の部分領域の各々についての部分画像を取得するための画像取得部と、X線源にX線焦点位置を第1の方向に走査させるためのX線源制御部と、X線源制御部によるX線焦点位置の走査に伴って、複数のX線焦点位置の各々において画像取得部が取得した部分画像から、3次元データを再構成するための再構成部とを含む。
本発明によれば、X線の焦点位置を走査し、X線検査装置が撮像する画像のうち、各焦点位置から出力し、検査対象領域を透過したX線に対応する部分の画像を用いて、検査対象領域の3次元データを再構成する。よって、本発明によれば、CT再構成に必要な複数方向からの検査対象のX線透視画像を高速に取得することができる。したがって、本発明によれば、高速にCT再構成を行なうことができる。
第1の実施の形態に係るX線検査装置の概略ブロック図である。 第1の実施の形態に係るX線検査装置の構成を説明するための図である。 X線源の断面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をY方向から見た正面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をZ方向から見た上面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をX方向から見た側面図である。 検査対象の斜視図である。 部分領域を透過するX線について説明するための図である。 焦点位置F1について取得される部分画像を示す図である。 焦点位置F3について取得される部分画像を示す図である。 焦点位置F6について取得される部分画像を示す図である。 検査対象の移動について説明するための図である。 部分領域に入射するX線の入射方向を示す図である。 第1の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。 図14で説明したCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。 第2の実施の形態に係るX線検査装置の構成を説明するための図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をY方向から見た正面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をZ方向から見た上面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をX方向から見た側面図である。 第2の実施の形態に係るCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。 第3の実施の形態に係るX線源の断面図である。 第3の実施の形態に係るX線源の上面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をY方向から見た正面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をZ方向から見た上面図である。 X線検出器、検査対象、および、X線焦点位置をX方向から見た側面図である。 第3の実施の形態に係るCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。 X線検出器のXY平面内における位置を説明するための図である。 X線検出器のYZ平面内における位置を説明するための図である。 第4の実施の形態に係るX線検査方式について説明するための第1の図である。 第4の実施の形態に係るX線検査方式について説明するための第2の図である。 第4の実施の形態に係るX線検査方式について説明するための第3の図である。 特許文献1の方法を用いた場合の、基板の軌道を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部分には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
(構成の概略)
図1を参照して、第1の実施の形態に係るX線検査装置100の構成について説明する。図1は、第1の実施の形態に係るX線検査装置100の概略ブロック図である。
X線検査装置100は、X線18を出力するX線源10と、X線検出器23と、画像取得制御機構30とを備える。さらに、X線検査装置100は、入力部40と、出力部50と、X線源制御機構60と、演算部70と、メモリ90とを備える。
X線源10とX線検出器23との間には検査対象1が配置される。本実施においては、検査対象1は、部品が実装された回路基板であるとする。なお、図1では、下から順にX線源10、検査対象1、X線検出器23が設置されているが、X線源の保守性の観点より、下から順に、X線検出器23、検査対象1、X線源10との並びでこれらを配置してもよい。
X線源10は、X線源制御機構60によって制御され、検査対象1に対して、X線18を照射する。本実施の形態では、検査対象1は、回路部品を実装した基板であるものとする。
検査対象1は、検査対象駆動機構20(図1には図示せず)により移動される。検査対象駆動機構20としては、例えば、X−Y−Zステージや、検査対象1を挟む1対のレールを用いることができる。
X線検出器23は、X線源10から出力され、検査対象1を透過したX線を検出して画像化する2次元X線検出器である。すなわち、X線検出器23は、検出されたX線が示す画像からを出力する。X線検出器23としては、I.I.(Image Intensifier)管や、FPD(フラットパネルディテクタ)を用いることができる。設置スペースの観点からは、X線検出器23には、FPDを用いることが望ましい。また、インライン検査で使うことができるようにX線検出器23は、高感度であることが望ましく、CdTeを使った直接変換方式のFPDであることが特に望ましい。
画像取得制御機構30は、画像データ取得部34を含む。画像データ取得部34は、演算部70から指定されたX線検出器23の画像データを取得する。
入力部40は、ユーザからの指示入力等を受け付けるための操作入力機器である。出力部50は、測定結果等を外部に出力する装置である。本実施の形態では、出力部50は、演算部70で構成されたX線画像等を表示するためのディスプレイである。
すなわち、ユーザは、入力部40を介して様々な入力を実行することができ、演算部70の処理によって得られる種々の演算結果が出力部50に表示される。出力部50に表示される画像は、ユーザによる目視の良否判定のために出力されてもよいし、あるいは、後で説明する良否判定部78の良否判定結果として出力されてもよい。
X線源制御機構60は、電子ビームの出力を制御する電子ビーム制御部62を含む。電子ビーム制御部62は、演算部70から、X線焦点位置、X線エネルギー(管電圧、管電流)の指定を受ける。指定されるX線エネルギーは、検査対象の構成によって異なる。
演算部70は、メモリ90に格納されたプログラム96を実行して各部を制御し、また、所定の演算処理を実施する。演算部70は、X線源制御部72と、画像取得制御部74と、再構成部76と、良否判定部78と、検査対象位置制御部80と、X線焦点位置計算部82と、撮像条件設定部84とを含む。
X線源制御部72は、X線焦点位置、X線エネルギーを決定し、X線源制御機構60に指令を送る。
画像取得制御部74は、X線検出器23が画像を取得するように、画像取得制御機構30に指令を送る。また、画像取得制御部74は、画像取得制御機構30から、画像データを取得する。
再構成部76は、画像取得制御部74により取得された複数の画像データから3次元データを再構成する。
良否判定部78は、再構成部76により再構成された3次元データ、あるいは、透視データをもとに検査対象の良否を判定する。たとえば、良否判定部78は、半田ボールの形状を認識し、認識された形状が予め定められた許容範囲内であるか否かを判定する等により良否判定を行なう。なお、良否判定を行なうアルゴリズム、あるいは、アルゴリズムへの入力情報は、検査対象によって異なるため、良否判定部78は、これらを撮像条件情報94から入手する。
検査対象位置制御部80は、検査対象駆動機構20を制御する。
X線焦点位置計算部82は、検査対象1のある検査エリアを検査する際に、その検査エリアに対するX線焦点位置や照射角などを計算する。
撮像条件設定部84は、検査対象1に応じて、X線源10からX線を出力する際の条件(たとえば、X線源に対する印加電圧、撮像時間等)を設定する。
メモリ90は、X線焦点位置情報92と、撮像条件情報94と、上述した演算部70が実行する各機能を実現するためのプログラム96と、X線検出器23が撮像した画像データ98とを含む。X線焦点位置情報92には、X線焦点位置計算部82によって計算されたX線焦点位置が含まれる。撮像条件情報94は、撮像条件設定部84によって設定された撮像条件や、良否判定を行なうアルゴリズムに関する情報を含む。
なお、メモリ90は、データを蓄積することができるものであればよい。メモリ90は、例えば、RAM(Random Access Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read−Only Memory)やHDD(Hard Disc Drive)等の記憶装置により構成される。
(具体的構成)
第1の実施の形態に係るX線検査装置100の具体的構成について、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施の形態に係るX線検査装置100の構成を説明するための図である。なお、図2において、図1と同一部分には、同一符号を付している。また、図2では、図1に示した部分のうち、X線焦点位置の制御、X線検出器位置の制御、検査対象位置の制御等に直接関係し、説明に必要な部分を抜き出して記載している。
X線源10は、本実施の形態では、X線を発生する位置(X線焦点位置)を一方向に沿う可能な、走査型X線源である。X線源10は、X線源制御機構60を通した演算部70
からの命令に従って、X線を発生させる。
ここで、図3を参照して、X線源10の構成について説明する。図3は、X線源10の断面図である。
図3を参照して、X線源10においては、電子ビーム制御部62によって制御された電子銃19から、タングステンなどのターゲット11に対し電子ビーム16が照射される。そして、電子ビーム16がターゲットに衝突した場所(X線焦点位置17)からX線18が発生し、放射(出力)される。図3を参照して分かるように、X線源10は電子ビームの透過方向にX線を出力する、透過型のX線源である。
なお、電子ビーム系は、真空容器9の中に収められている。真空容器9の内部は、真空ポンプ15によって真空に保たれており、電子銃19から高圧電源14によって加速された電子ビーム16が発射される。
X線源10は、電子線収束コイル13により収束された後、偏向ヨーク12によって電子ビーム16を偏向することにより、電子ビーム16がターゲット11に衝突する場所を変更することができる。たとえば、偏向ヨーク12によって偏向された電子ビーム16aはターゲット11に衝突し、X線焦点位置17aからX線18aが出力される。また、同様に、偏向ヨーク12によって偏向された電子ビーム16bはターゲット11に衝突し、X線焦点位置17bからX線18bが出力される。
ターゲット11は、直線状のターゲットでもよいし、連続面のターゲットでもよい。連続面のターゲットを有する場合、X線源10は、X線焦点位置17を、ターゲット内の範囲で自由に設定できる。本撮像方法にこのX線源10を用いる場合には、X線焦点位置17を一方向に制限すればよい。また、図3で示したX線源10は透過型であるが、X線源10は、反射型でもよい。
なお、X線焦点位置を移動させるには、たとえば、X線源自体の位置を、その都度、機械的に移動させることも可能である。ただし、走査型X線源を用いれば、X線焦点位置を移動させるにあたり、一定の範囲内であれば、X線源10を機械的に移動させることを必要とせず、保守性や信頼性に優れたX線検査装置を実現できる。また、走査型X線源によるX線走査は、機械的な走査に比べ、所要時間が100分の1程度で済む(線源による走査時間は数msであり、機械的な移動は、数100ms)。そのため、本実施の形態では、走査型X線源を用いる。なお、X線源としては、X線放射面上でX線発生位置を瞬時に変更することができる他の種類の線源、例えば、多焦点X線源を用いてもよい。
図2に戻って、検査対象駆動機構20は、アクチュエータと検査対象を固定する機構とを備える。検査対象駆動機構20は、演算部70内の検査対象位置制御部80に制御される検査対象位置駆動機構により、上記X線検出器23とは独立に、検査対象の視野を、XY方向に移動可能である。
インライン検査の際には、検査対象駆動機構20は、基本的に、検査対象1をY方向に移動する。つまり、検査対象駆動機構20は、未検査の検査対象1を−Y(+Yでも構わない)方向から+Y方向に移動して、X線の照射範囲まで運ぶ。また、検査対象駆動機構20は、検査が終了した検査対象1を、さらに+Y方向に移動する。
検査対象駆動機構20としては、X線を妨げない装置を用いることが好ましい。本実施の形態では、検査対象駆動機構20として、検査対象1をその両端から挟むレール25aおよびレール25bを用いている。
演算部70は、検出器駆動制御部32、画像データ取得部34、走査X線源制御機構60に命令を送り、後に説明するような検査処理のためのフローチャートで示されるプログラムを実行する。
特に、演算部70は、検出器駆動制御部32を通した命令により指示されるタイミングでX線透視画像の取得および撮像データの転送を行なう。また、演算部70は、入力部40からの入力によって検査装置の動作を制御し、各部の状態、または検査結果を出力部50より出力することができる。
(撮像方式)
ここからは、X線検査装置100を用いたX線透視画像の撮像方式について説明する。
まず、図4から図6を用いて、X線検出器23、検査対象1、および、X線焦点位置17の位置関係について説明する。図4は、X線検出器23、検査対象1、および、X線焦点位置17をY方向から見た正面図である。図5は、X線検出器23、検査対象1、および、X線焦点位置17をZ方向から見た上面図である。図6は、X線検出器23、検査対象1、および、X線焦点位置17をX方向から見た側面図である。
図4〜6では、X線検出器23の位置を示している。しかしながら、X線検出に関係するのは、X線検出器23の有感エリア(受光部)であるので、各図に示したX線検出器23は、受光部と置き換えて考えてよい。図5を参照して、X線検出器23は、正方形、またはそれに近いアスペクト比の受光部を有する。
図4を参照して、X線検出器23は、検査対象領域のX方向両端部について、必要な角度からの透過画像を取得できるサイズとする。なお、ここでは、検査対象1の全面が検査対象領域であるとしている。斜めCTのためには、X線検出器23のX方向長さは、検査対象1のX方向長さに比べ、長くなっている必要がある。
また、図4を参照して、X線源10は、検査対象領域をX方向に移動させることなく、検査対象領域のX方向両端部を必要な角度から照射できるX線放射領域を持っている。X線源10は、X方向のライン上の互いに異なる複数の焦点位置(図においてF1〜Fk)で、X線をZ方向に順次放射する。X線検出器23は、一照射毎に透過画像を取得する。
図5あるいは図6を参照して、X線検査装置100は、X線を焦点位置F1からFkのそれぞれで照射および撮像した後、検査対象1を位置P1からP2へY方向移動させて、F1〜Fk照射および撮像を行なう。X線検査装置100は、同様に、X線照射と検査対象1の移動とを繰り返す。図6における位置Peで検査対象1の照射および撮像が終わると、CT撮像は終了となる。検査対象1が位置Peにあるとき、検査対象領域のY方向下端を透過したX線検出器23に入射する。
X線検査装置100は、検査対象領域を複数の領域(部分領域)に分割して撮像画像を管理する。すなわち、X線検査装置100は、撮像画像のうち、各部分領域に対応する画像(部分画像とよぶ)を取得し、部分画像から、部分領域の3次元データを再構成する。以下、このことについて説明する。
図7は、検査対象1の斜視図である。検査対象1は、X方向およびY方向に分割されている。ここでは、検査対象1をXY方向のそれぞれについて6方向、したがって、36方向から撮像することを考える。そのためには、X方向について、6方向からX線を照射するために、図7に示すように検査対象1をX方向について6等分割して取り扱うことが望ましい。Y方向については、X方向についての分割と等しい長さで分割する。その結果、図7に示す例では、検査対象1は、X方向に6分割、Y方向に10分割されている。
図8は、部分領域を透過するX線について説明するための図である。図8では、構成をXZ平面から見ている。X線検査装置100は、焦点F1〜F11において撮像を実施し、各焦点について、X線透過画像を取得する。
焦点位置F1からのX線は、検査対象1の左端の部分領域に入射し、X線検出器23に入射する。焦点位置F1からの点線は、右方向に最大角度で放射したX線を示す。なお、焦点位置F1からは、左方向にもX線が出力するが、図8では、このX線は図示していない。
焦点位置F2については、X線検出器23は、左端の部分領域およびその隣の部分領域について透過像を取得することができる。焦点位置F3〜F11についても、1つまたは複数の部分領域について透過像を取得できる。
その結果、検査対象1の左端の部分領域には、焦点位置F1〜F6から出たX線が透過し、透過したX線がX線検出器23に入射する。検査対象1の右端の部分領域には、焦点位置F6〜F11から出たX線が透過し、透過したX線がX線検出器23に入射する。同様に、いずれの部分領域にも、6つの焦点位置から出たX線が透過し、透過したX線がX線検出器23に入射する。そのためF1〜F11での撮像で、6つの視野について6方向からの撮像が完了していることとなる。
なお、X線を放射させるX方向の距離間隔は、図7で示すX方向の分割ステップと同じ距離が望ましい。ただし、距離間隔は、これに限られるわけではない。
部分画像について、図9〜図11を参照して説明する。図9〜図11は、それぞれ、焦点位置F1,F3,F6について取得される部分画像を示す図である。
図9を参照して、焦点位置F1からX線が出力する場合、X線検査装置100は、左端の部分領域についての部分画像を得る。図では、検査対象1の部分領域と、部分領域が写っているX線検出器23上の位置を、同一のハッチングで示している。
具体的には、画像取得制御部74は、焦点位置、検査対象1の位置、部分領域のサイズ、X線検出器23の位置に基づいて、焦点位置F1を出力し、左端の部分領域を透過したX線が入射するX線検出器23内の領域を求める。画像取得制御部74は、X線検出器23が求めた領域の画像を取得するように、画像取得制御機構30に指令を送る。画像取得制御部74は、その結果、取得された画像を部分画像として、メモリ90に格納する。あるいは、画像取得制御部74は、X線検出器23が取得した、検出面全体の画像から、求めた領域内の画像を部分画像として抽出してもよい。
同様に、図10を参照して、焦点位置F3からX線が出力する場合、X線検査装置100は、3つの部分領域についての部分画像を得る。
図11を参照して、焦点位置F6からX線が出力する場合、X線検査装置100は、6つの部分領域についての部分画像を得る。
図9〜図11を参照して、1つの部分領域に着目すると、その部分領域がX線検出器23上にうつる位置は、焦点位置の移動に伴ってX方向に移動していくこととなる。
また、X線検査装置100は、検査対象1をY方向に移動することで、異なるY位置からのX線透視画像を撮像する。図12を参照して、検査対象1の移動について説明する。図12では、図7の部分領域2(図8の端にある部分領域)の移動について示している。
検査対象1をY方向に移動することで、部分領域2と、焦点位置(図12では、特に、F11を示している)とのY方向の位置関係が変わり、焦点位置F11から出力したX線の部分領域2への入射角度が変わる。この場合、部分領域2の位置を位置P1からP6まで5回移動するため、Y方向について6方向からのX線透視画像が撮像される。
一つ行を移動するたびに、焦点F1からF11で連続的に撮像が行われる。したがって、部分領域2には、位置P1〜P6の各々において、焦点F6〜F10からも、それぞれ異なる角度からのX線が照射される。その結果、P6での撮像を終えたときには、図13に示すように、36方向からの撮像が完了していることになる。図13は、部分領域2に入射するX線の入射方向を示す図である。
部分領域2が位置P6で撮像されているとき、部分領域2の一つ後ろの行においては、位置P5での撮像が、二つ後ろの行においては位置P4での撮像、というように、後続の行も同時に撮像が行われている状態となる。よって、Y方向への移動とF1〜F11照射を繰り返し、検査対象領域のY方向最終行が位置P6で撮像終了したときに、CT検査のための撮像が全域において完了したこととなる。このときの部分領域2の先端位置が、図6の位置Peである。
上述のように、本実施の形態に係るX線検査装置100では、X線源10がX線焦点位置17から出力し、検査対象1の検査対象領域をX方向(第1の方向)について分割した複数の部分領域2をそれぞれ透過したX線の検出結果から、複数の部分領域2の各々についての部分画像を取得する。この部分画像の取得を、X線源10のX線焦点位置17をX方向に走査しながら繰り返すことで、複数のX線焦点位置17の各々における部分画像が得られる。
さらに、X線源10のX線焦点位置17をX方向に走査した後に、対象物1をY方向(第2の方向)に移動させ、対象物1をY方向に移動した状態からX線源10のX線焦点位置17をX方向に走査しつつ、各X線焦点位置17における部分画像を順次取得する。
そして、この得られた各X線焦点位置17における部分画像から3次元データを再構成する。
つまり、本実施の形態に係るX線検査装置100は、焦点走査により、複数のX方向の照射角度を、検査対象の機械移動で複数のY方向の照射角度を実現している。本方式によれば、多数の方向から検査対象を撮像するにあたって、検査対象を一方向(これまでの説明では、Y方向)にしか動かさなくてよい。したがって、従来の方法に比べ、検査対象の移動回数を削減できる。そのため、X線検査装置100によれば、高速に、検査対象全体について高精度な3次元データを再構成することができる。
また、従来では、CT再構成のために必要な画像データを得るために、通常3つ以上の機械動作軸が必要とされていた。しかし、X線検査装置100において、機械動作軸は、1つでよく、構成が簡略である。
さらに、検査対象1のY方向への1ステップ毎の移動距離と、検査対象1において設定される各部分領域の幅(X方向およびY方向はいずれも同じ値であるとする)とを一致させておけば、移動および撮像を繰り返して、CT検査のための撮像が全域において完了した時点で、撮像データを格納するコンピュータの中を、「検査対象である基板全面のn×n方向からの撮像データが集まっている」状態にできる。そのあと、撮像データを区切った小さな範囲で再構成するか、全面一度に再構成するか、興味領域のみを再構成するかは任意に選択できる。
(処理の流れ)
図14は、第1の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。図14を参照して、第1の実施の形態に係るX線検査全体の流れについて説明する。
図14を参照して、まず、処理が開始されると(ステップS1400)、X線検査装置100は、検査対象領域を撮像可能な位置に移動し、透視画像の撮像を行なう(ステップS1402)。通常、X線検査においては、検査対象1の位置の特定のために光学カメラ(図示せず)が搭載されており、光学カメラの画像をもとに検査対象領域を決めることが可能である。その他の方法として、検査対象領域は、検査対象1のCADデータをもとにX線検査装置100が、自動的に決めてもよいし、作業者が目視で決定してもよい。
X線検査装置100は、透視画像を検査して、取得した透視画像に基づいて、検査対象1の視野(透視画像で撮像されている範囲)の良否判定を行なう(ステップS1404)。良否判定手法は、様々な手法が提案されており、公知のためここでは詳細を記述しない。例えば、もっとも基本的な検査としては、透視画像を一定の値で2値化し、CADデータ等の設計情報と比較し、透視画像上の所定の位置に部品があるかないかを面積により判断する。
続いて、X線検査装置100は、再構成データ画像による検査が必要か否かを判断する(ステップS1406)。判断の基準は、CADデータ等の設計情報をもとに予め設定しておくことができるし、透視画像の良否判定結果から判断することも可能である。例えば、実装基板の検査において、片面にのみ部品が実装されている場合、透視画像で良否判定することが可能なため再構成画像による良否判定を行なう必要がない場合もある。
再構成データによる検査が必要ない場合には(ステップS1406においてNO)、X線検査装置100は、検査を終了する(ステップS1414)。
一方、再構成画像による検査が必要な場合は(ステップS1406においてYES)、X線検査装置100は、続いて、検査対象領域についてのCT撮像を行なう(ステップS1408)。X線検査装置100は、CT撮像においては、検査対象領域を複数の方向から撮像する。ステップS1408の詳細については、後述する。
次に、X線検査装置100は、複数方向の撮像画像から再構成データを生成する(ステップS1410)。再構成処理は、様々な方法が提案されており、たとえば、Feldkamp法を用いることができる。
続けて、X線検査装置100は、再構成データによる良否判定を行なう(ステップS1410)。良否判定の方法は、3次元データを直接用いる方法や2次元データ(断層画像)、1次元データ(プロファイル)を用いる等の方法が考えられる。これらの良否判定手法は周知であるため検査項目に適した良否判定手法を用いればよく、ここでは詳細の説明は繰り返さない。以下に、良否判定の1例について説明する。まず、3次元再構成データに一定の値で2値化する。CADデータ等の設計情報から、再構成データ内で部品(たとえば、BGAの半田ボール)のある位置を特定する。2値化画像から部品のある位置に隣接した画素の体積を計算し、部品のあるなしを判断することができる。以上で、X線検査装置100は、検査を終了する(ステップS1414)。
第1の実施の形態に係るCT撮像の詳細について、図15を参照して説明する。図15は、図14で説明したCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。
図15を参照して、まず、CT撮像処理が開始されると(ステップS1500)、演算部70は、ステップS1502において、撮像位置Pxについてのパラメータを初期化する(x=1に設定する)。
ステップS1504において、演算部70は、検査したい検査対象領域を適切な位置に移動させるために、検査対象1を位置Pxに移動させる。検査対象1の位置は、検査対象駆動機構20にエンコーダが搭載されていれば、エンコーダを用いて設定してもよい。あるいは、汎用的な検出器(レーザー変位計等)を用いて、これらの位置を設定してもよい。
続いて、演算部70は、X線焦点位置17を各焦点位置(F1〜Fk)に設定して、X線を照射するとともに、透過像を取得する(ステップS1506.1〜ステップS1506.k)。撮像時間(検出器の露光時間)は予め設定しておいてもよいし、ユーザが目視により所望の時間に設定することもできる。すでに説明したように、演算部70は、これらの処理において、各部分領域に対応する部分画像を取得する。また、演算部70は、部分画像を、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する。
続いて、演算部70は、Px=Peである否かを判断する(ステップS1508)。例えば、演算部70は、基板の移動回数が所定の回数に達したかどうかに基づいてこの判断を行なう。あるいは、演算部70は、位置センサによる基板位置の測定結果に基づいて、この判断を行なってもよい。
Px=Peでない場合(ステップS1508においてNO)、演算部70は、ステップS1510において、x=x+1に設定したあと、ステップS1504からの処理を繰り返す。一方、Px=Peの場合(ステップS1508においてYES)、演算部70は、CT撮像処理を終了する(ステップS1512)。
(その他)
以上の説明では、検査対象領域が部分領域に分割されているとしたが、検査対象領域が部分領域程度の大きさであれば、検査対象領域を分割する必要はない。あるいは、X線検出器が検査対象に対し十分大きければ、検査対象領域を分割する必要はない。ただし、大きなサイズのX線検出器は高価であることを考えると、本実施の形態のように検査対象を部分領域に分割し、各部分領域の3次元データを再構成する手法が、実用的である。
上述した実施の形態によれば、X線源10のX線焦点位置17を第1の方向(上述の例では、X方向)に走査し、第1の方向について複数の部分領域に分割された検査対象領域の各々について、各X線焦点位置17から出力し、各部分領域を透過したX線に対応する部分画像を用いて、検査対象領域の3次元データを再構成する。
このような構成を採用することで、第1の方向に沿ってX線検出器23が存在しなければならない範囲をより少なくすることができるとともに、CT再構成に必要な複数方向からの検査対象1のX線透過画像をより高速に取得することができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
第2の実施の形態に係るX線検査装置200の構成について図16を参照して説明する。図16は、第2の実施の形態に係るX線検査装置200の構成を説明するための図である。
X線検査装置200は、X線源10と、X線検出器23.1および23.2と、X線検出器駆動部22と、画像取得制御機構30と、入力部40と、出力部50と、X線源制御機構60と、演算部70と、メモリ90とを備える。X線源制御機構60、演算部70、および、メモリ90は、図1を参照して説明したような構成を有する。
第1の実施の形態と異なるのは、X線検出器駆動部22があること、画像取得制御機構30が、検出器駆動制御部32を含むこと、および、X線検出器が2つあることである。
大きなサイズのX線検出器は高価で、画像の読み取り速度が遅い。実用性の向上のため、第2の実施の形態では、第1の実施の形態のX線検出器23の1/4程度のサイズのX線検出器23.1およびX線検出器23.2を利用する。
X線検出器23.1およびX線検出器23.2は、X方向に並べられて配置されている。X線検出器23.1およびX線検出器23.2は、X線検出器駆動部22に取り付けられている。X線検出器駆動部22は、検出器駆動制御部32の指示に基づいて動作し、X線検出器23.1およびX線検出器23.2を一体的にY方向に移動する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、検出器のY方向のサイズが小さい。本実施の形態では、X線検出器駆動部22が、X線検出器の組を一体的にY方向に移動することで、これをカバーする。
(撮像方式)
ここからは、X線検査装置200を用いたX線透視画像の撮像方式について説明する。
まず、図17から図19を用いて、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17の位置関係について説明する。図17は、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17をY方向から見た正面図である。図18は、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17をZ方向から見た上面図である。図19は、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17をX方向から見た側面図である。
図17〜19におけるX線検出器23.1,23.2は、それぞれX線検出器23.1,23.2の受光部と置き換えて考えてよい。
図17を参照して、X線検出器23.1および23.2は、X方向に近接している。また、これらのX方向の幅の合計は、検査対象領域のX方向両端部について、必要な角度からの透過画像を取得できるサイズとする。なお、ここでは、検査対象1の全面が検査対象領域であるとしている。斜めCTのためには、X線検出器23.1および23.2のX方向幅の和は、検査対象1のX方向長さに比べ、長くなっている必要がある。
第1の実施の形態と同様、X線源10は、X方向のライン上の互いに異なる複数の焦点位置(図においてF1〜Fk)で、X線をZ方向に順次放射する。X線検出器23.1および23.2は、図18にしめす検出位置S1で、一照射毎に透過画像を取得する。
図19の下側の図を参照して、X線検査装置200は、X線を焦点位置F1からFkのそれぞれで照射および撮像した後、検査対象1を位置P1からP2へY方向移動させて、F1〜Fkでの照射および撮像を行なう。X線検査装置200は、同様に、X線照射と検査対象1の移動とを繰り返す。図19における位置Peで検査対象1の照射および撮像が終わると、検出位置S1でのCT撮像は終了となる。これらの処理は第1の実施の形態と同様である。
その後、X線検査装置200は、図19の上側の図に示すように、検出器位置をS2に、基板位置をP1’に移動させる。X線検査装置200は、検査対象のY方向最終行がPe’で撮像を終えるまで、F1〜Fkでの照射およびY方向への検査対象移動を繰り返す。
(処理の流れ)
第2の実施の形態に係るX線検査方法の大きな流れは、第1の実施の形態と同様であり、繰り返さない。ただし、CT撮像処理が第1の実施の形態と異なる。第2の実施の形態に係るCT撮像の詳細について、図20を参照して説明する。図20は、第2の実施の形態に係るCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。
図20を参照して、まず、CT撮像処理が開始されると(ステップS2000)、演算部70は、ステップS2001において、X線検出器23.1および23.2を検出器位置S1に移動する。
ステップS2002において、検出器位置S1で撮像する場合の撮像位置Pxについてのパラメータを初期化する(x=1に設定する)。
ステップS2004において、演算部70は、検査したい検査対象領域を適切な位置に移動させるために、検査対象1を位置Pxに移動させる。
続いて、演算部70は、X線焦点位置17を各焦点位置(F1〜Fk)に設定して、X線を照射するとともに、検出器位置S1で透過像を取得する(ステップS2006.1〜ステップS2006.k)。演算部70は、これらの処理において、各部分領域に対応する部分画像を取得する。また、演算部70は、部分画像を、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する。
続いて、演算部70は、Px=Peであるか否かを判断する(ステップS2008)。例えば、演算部70は、基板の移動回数が所定の回数に達したかどうかに基づいてこの判断を行なう。あるいは、演算部70は、位置センサによる基板位置の測定結果に基づいて、この判断を行なってもよい。
Px=Peでない場合(ステップS2008においてNO)、演算部70は、ステップS2010において、x=x+1に設定したあと、ステップS2004からの処理を繰り返す。
一方、Px=Peの場合(ステップS2008においてYES)、演算部70は、ステップS2011において、X線検出器23.1および23.2を検出器位置S2に移動する。
ステップS2012において、検出器位置S2で撮像する場合の撮像位置Px’についてのパラメータを初期化する(x’=1に設定する)。
ステップS2014において、演算部70は、検査したい検査対象領域を適切な位置に移動させるために、検査対象1を位置Px’に移動させる。
続いて、演算部70は、X線焦点位置17を各焦点位置(F1〜Fk)に設定して、X線を照射するとともに、検出器位置S2で透過像を取得する(ステップS2016.1〜ステップS2016.k)。演算部70は、これらの処理において、各部分領域に対応する部分画像を取得する。また、演算部70は、部分画像を、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する。
続いて、演算部70は、Px’=Pe’であるか否かを判断する(ステップS2018)。例えば、演算部70は、基板の移動回数が所定の回数に達したかどうかに基づいてこの判断を行なう。あるいは、演算部70は、位置センサによる基板位置の測定結果に基づいて、この判断を行なってもよい。
Px’=Pe’でない場合(ステップS2018においてNO)、演算部70は、ステップS2020において、x’=x’+1に設定したあと、ステップS2014からの処理を繰り返す。
一方、Px=Peの場合(ステップS2018においてYES)、演算部70は、CT撮像処理を終了する(ステップS2022)。
(その他)
以上では、検出器位置を1回移動する例を説明したが、Y方向の検出器サイズおよび必要とされる撮像枚数によっては、X線検査装置200は、検出器位置を2回以上移動して、撮像してもよい。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態として、2ライン上でX線を走査する走査型X線源を備えるX線検出装置について説明する。なお、第3の実施の形態に係るX線検出装置の構成は、X線源10を除いて、第2の実施の形態と同様であるものとする。そのため、その構成の説明は繰り返さない。
第3の実施の形態に係るX線源10の構成を図21および図22を参照して説明する。図21は、第3の実施の形態に係るX線源10の断面図である。図22は、第3の実施の形態に係るX線源10の上面図である。
このX線源10は、対向する2つの直線状のターゲット11.1および11.2を備える点が第1の実施の形態のものと異なる。他の主要な構成は、第1の実施の形態のものと同様であるので、その説明は繰り返さない。
図21を参照して、ターゲット11.1および11.2は、電子ビーム16の反射方向に進行するX線18が外部に向けて出力するように配置された反射型のターゲットである。すなわち、X線源10は、反射型X線源である。ターゲットとして反射型ターゲットを用いることで、X線源10は、透過型のX線源と比較して、高強度のX線を出力することができる。これは、撮像時間の短縮および高画質化に寄与する。
図22を参照して、X線源10の真空窓130は、ターゲット11.1および11.2を覆うように配置される。真空窓130は、ベリリウムなどX線を透過する材料でできている。なお、真空窓130の形状は図22に示したものに限られず、CT撮像に必要な方向のX線が進行する範囲に設置されていればよい。
図23から図25に、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17の位置関係を示す。図23は、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17をY方向から見た正面図である。図24は、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17をZ方向から見た上面図である。図25は、X線検出器23.1,23.2、検査対象1、および、X線焦点位置17をX方向から見た側面図である。
図23を参照して、第2の実施の形態と同様、X線検出器23.1および23.2は、X方向に近接している。また、これらのX方向の幅の合計は、検査対象領域のX方向両端部について、必要な角度からの透過画像を取得できるサイズとする。なお、ここでは、検査対象1の全面が検査対象領域であるとしている。斜めCTのためには、X線検出器23.1および23.2のX方向幅の和は、検査対象1のX方向長さに比べ、長くなっている必要がある。
X線源10は、X方向のライン上の互いに異なる複数の焦点位置で、X線をZ方向に順次放射する。X線検出器23.1および23.2は、図24にしめす検出位置S1で、一照射毎に透過画像を取得する。このとき、X線源10は、X線焦点位置1F1〜1Fkで、X線を放射する。
検出位置S1での撮像が完了すると、X線検査装置は、X線検出器23.1および23.2を検出位置S2に移動する。X線検出器23.1および23.2は、焦点位置2F2〜2FkからのX線の透過画像を取得する。
つまり、図25の下側の図を参照して、X線検査装置は、X線を焦点位置1F1から1Fkのそれぞれで照射および撮像した後、検査対象1を位置P1からP2へY方向移動させ、1F1〜1Fkでの照射および撮像を行なう。X線検査装置200は、同様に、X線照射と検査対象1の移動とを繰り返す。図25における位置Peで検査対象1の照射および撮像が終わると、検出位置S1でのCT撮像は終了となる。
その後、X線検査装置は、図25の上側の図に示すように、検出器位置をS2に、基板位置をP1’に移動させる。X線検査装置200は、検査対象のY方向最終行がPe’で撮像を終えるまで、2F1〜2Fkでの照射およびY方向への検査対象移動を繰り返す。
以上のように、第3の実施の形態では、基本的な照射および撮像の方法は第2の実施の形態と同様であるが、検出器位置S1のときにはX線焦点1F1〜1Fkを、検出器位置S2のときにはX線焦点2F1〜2Fkを使用する。
第3の実施の形態に係るX線検査方法の大きな流れは、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同様であり、繰り返さない。ただし、CT撮像処理が第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる。第3の実施の形態に係るCT撮像の詳細について、図26を参照して説明する。図26は、第3の実施の形態に係るCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。
図26を参照して、まず、CT撮像処理が開始されると(ステップS2600)、演算部70は、ステップS2601において、X線検出器23.1および23.2を検出器位置S1に移動する。
ステップS2602において、検出器位置S1で撮像する場合の撮像位置Pxについてのパラメータを初期化する(x=1に設定する)。
ステップS2604において、演算部70は、検査したい検査対象領域を適切な位置に移動させるために、検査対象1を位置Pxに移動させる。
続いて、演算部70は、X線焦点位置17を焦点位置1F1〜1Fkに設定して、X線を照射するとともに、検出器位置S1で透過像を取得する(ステップS2606.1〜ステップS2606.k)。演算部70は、これらの処理において、各部分領域に対応する部分画像を取得する。また、演算部70は、部分画像を、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する。
続いて、演算部70は、Px=Peであるか否かを判断する(ステップS2608)。例えば、演算部70は、基板の移動回数が所定の回数に達したかどうかに基づいてこの判断を行なう。あるいは、演算部70は、位置センサによる基板位置の測定結果に基づいて、この判断を行なってもよい。
Px=Peでない場合(ステップS2608においてNO)、演算部70は、ステップS2610において、x=x+1に設定したあと、ステップS2604からの処理を繰り返す。
一方、Px=Peの場合(ステップS2608においてYES)、演算部70は、ステップS2611において、X線検出器23.1および23.2を検出器位置S2に移動する。
ステップS2612において、検出器位置S2で撮像する場合の撮像位置Px’についてのパラメータを初期化する(x’=1に設定する)。
ステップS2614において、演算部70は、検査したい検査対象領域を適切な位置に移動させるために、検査対象1を位置Px’に移動させる。
続いて、演算部70は、X線焦点位置17を焦点位置2F1〜2Fkに設定して、X線を照射するとともに、検出器位置S2で透過像を取得する(ステップS2616.1〜ステップS2616.k)。演算部70は、これらの処理において、各部分領域に対応する部分画像を取得する。また、演算部70は、部分画像を、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する。
続いて、演算部70は、Px’=Pe’であるか否かを判断する(ステップS2618)。例えば、演算部70は、基板の移動回数が所定の回数に達したかどうかに基づいてこの判断を行なう。あるいは、演算部70は、位置センサによる基板位置の測定結果に基づいて、この判断を行なってもよい。
Px’=Pe’でない場合(ステップS2618においてNO)、演算部70は、ステップS2620において、x’=x’+1に設定したあと、ステップS2614からの処理を繰り返す。
一方、Px=Peの場合(ステップS2618においてYES)、演算部70は、CT撮像処理を終了する(ステップS2622)。
[第4の実施の形態]
第3の実施の形態において、X線検出器23.1および23.2の配置を工夫することで、X線検出器の駆動を省略することができる。第4の実施の形態として、このようにX線検出器が配置されているX線検査装置について説明する。
第4の実施の形態に係るX線検出装置の構成は、第3の実施の形態とほぼ同様であるものとする。そのため、その構成の説明は繰り返さない。ただし、X線検出器23.1および23.2の配置が異なる点、および、X線検出器駆動部22および検出器駆動制御部32を有さない点が、第3の実施の形態と異なる。
図27および図28を参照して、第4の実施の形態における、X線検出器23.1および23.2とX線焦点位置との位置関係について説明する。図27は、X線検出器23.1および23.2のXY平面内における位置を説明するための図である。図28は、X線検出器23.1および23.2のYZ平面内における位置を説明するための図である。
図27を参照して、X線検出器23.1および23.2は、Y方向について、X線走査の2つのラインに挟まれるように配置されている。なお、X線検出器23.1および23.2を合わせたX方向幅と、検査対象のX方向幅との関係は、第2の実施の形態あるいは第3の実施の形態と同様である。
図28を参照して、X線検出器23.1および23.2(以下、これらをあわせてX線検出器23ともよぶ)と、検査対象1と、X線源10とのYZ平面内における位置関係は、第3の実施の形態と同様である。
本実施の形態に係るX線検査方式は、基本的には、第3の実施の形態のものと同様である。しかしながら、本検査方式では、焦点位置1F1〜1Fkと、焦点位置2F1〜2FkでX線を照射する順序が、第3の実施の形態と異なる。本実施の形態に係るX線検査方式について、図29〜図31を参照して説明する。図29〜図31は、各々、第4の実施の形態に係るX線検査方式について説明するための図である。
図29では、検査対象1は、焦点位置2F1〜2Fk(以下、F2シリーズとよぶ)での撮像のみが有効な区間にある。このとき、X線源は、焦点位置1F1〜1Fk(以下、F1シリーズとよぶ)では、X線を出力しない。
図30では、図29に示す状態より検査対象1がY方向へ移動し、F1シリーズとF2シリーズとの両方による撮像が有効である。このとき、X線検出器23は、F1シリーズおよびF2シリーズの焦点位置で既定の枚数を撮像したのち、検査対象1を移動させる。
図31では、図30に示す状態より検査対象がY方向へ移動し、F1シリーズでの撮像のみが有効である。このとき、X線の照射に、F1シリーズの焦点位置は使用されない。
以上の説明から分かるように、このジオメトリで撮像すれば、検出器駆動が不要であり、かつ、検査対象1の移動が一方向のみでよい(戻り動作が必要ない)。
[その他]
上記の各実施の形態を適宜組み合わせたものも、本発明の範囲に含まれることはもちろんである。例えば、第3の実施の形態および第4の実施の形態においても、第1の実施の形態のように、複数のX線検出器のかわりに、大型の1枚のX線検出器を用いてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 検査対象、2 部分領域、9 真空容器、10 X線源、11 ターゲット、12 偏向ヨーク、13 電子線収束コイル、14 高圧電源、15 真空ポンプ、16 電子ビーム、17 X線焦点位置、18 X線、19 電子銃、20 検査対象駆動機構、22 X線検出器駆動部、23 X線検出器、25a レール、25b レール、30 画像取得制御機構、32 検出器駆動制御部、34 画像データ取得部、40 入力部、50 出力部、60 X線源制御機構、62 電子ビーム制御部、70 演算部、72 X線源制御部、74 画像取得制御部、76 再構成部、78 良否判定部、80 検査対象位置制御部、82 X線焦点位置計算部、84 撮像条件設定部、90 メモリ、92 X線焦点位置情報、94 撮像条件情報、96 プログラム、98 画像データ、100 X線検査装置、130 真空窓、200 X線検査装置。

Claims (7)

  1. X線源が出力して、対象物の検査対象領域を透過したX線を2次元X線検出部で検出し、検出されたX線が示す画像から前記検査対象領域に定義される複数の部分領域の各々についての3次元データを再構成するX線検査方法であって、
    前記X線源がX線焦点位置から出力し、前記検査対象領域の前記複数の部分領域をそれぞれ透過したX線の検出結果から、前記複数の部分領域の各々についての部分画像を取得するステップを含み、前記複数の部分領域は、前記検査対象領域を第1の方向について前記3次元データの再構成に必要な画像数に応じた数に分割するとともに、前記第1の方向と直交する第2の方向について複数の前記部分領域に分割することで定義されており、
    前記X線源のX線焦点位置を前記第1の方向に、各部分領域の前記第1の方向の長さづつ走査するとともに、前記部分画像を取得するステップを繰り返すステップと、
    前記対象物を前記第2の方向に移動させ、前記対象物を前記第2の方向に移動した状態で、前記X線源のX線焦点位置の走査および前記部分画像の取得を再度実行するステップと、
    前記X線焦点位置の走査および前記対象物の前記第2の方向への移動によって取得された、各部分領域についての複数の部分画像から、前記3次元データを再構成するステップとを備える、X線検査方法。
  2. 前記再度実行するステップは、前記X線源のX線焦点位置を前記第1の方向に走査した後に、前記対象物を前記第2の方向に、各部分領域の前記第2の方向の長さだけ移動させステップを含む、請求項1に記載のX線検査方法。
  3. 前記繰り返すステップにおいて、前記第1の方向に沿って並列配置された複数のライン上で前記X線焦点位置を走査する、請求項1に記載のX線検査方法。
  4. 前記X線源は、複数の前記ライン上にそれぞれ対応付けて配置された複数のターゲットを含み、
    前記繰り返すステップにおいて、複数の前記ターゲットのうちいずれかのターゲットの目的の位置に電子ビームを照射することで、前記X線焦点位置を走査する、請求項3に記載のX線検査方法。
  5. 前記2次元X線検出部は、前記第2の方向について、2つの前記ターゲットに挟まれるように配置される、請求項4に記載のX線検査方法。
  6. 各前記ターゲットは、反射型ターゲットである、請求項4または5に記載のX線検査方法。
  7. 対象物の検査対象領域に定義される複数の部分領域の各々についての3次元データを再構成するためのX線検査装置であって、
    X線を出力するX線源と、
    前記X線を検出し、当該検出したX線が示す2次元画像を出力する2次元X線検出部と、
    前記X線検査装置の動作を制御する制御部とを備え、
    前記複数の部分領域は、前記検査対象領域を第1の方向について前記3次元データの再構成に必要な画像数に応じた数に分割するとともに、前記第1の方向と直交する第2の方向について複数の前記部分領域に分割することで定義されており、
    前記制御部は、
    前記X線源の前記複数の部分領域をそれぞれ透過したX線の検出結果から、前記複数の部分領域の各々についての部分画像を取得するための画像取得部と、
    前記X線源X線焦点位置を前記第1の方向に、各部分領域の前記第1の方向の長さづつ走査させるためのX線源制御部と、
    前記対象物を前記第2の方向に移動した状態で、前記X線源のX線焦点位置の走査および前記部分画像の取得を再度実行するために、前記対象物を前記第2の方向に順次移動させるための検査対象位置制御部と、
    前記X線源制御部による前記X線焦点位置の走査および前記対象物の前記第2の方向への移動に伴って、前記画像取得部が取得した各部分領域についての複数の部分画像から、前記3次元データを再構成するための再構成部とを含む、X線検査装置。
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