JP5176187B2 - 合成樹脂製プリフォーム及び2軸延伸ブロー成形壜体 - Google Patents
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Description
そして、この有底円筒状部の径や肉厚は、最終成形品である壜体の口筒部を除く各部位の肉厚と、成形品の強度、耐熱性、透明性に関連する延伸倍率等を考慮して決める。
たとえば特許文献1には有底円筒状部の径を下方に向けて縮径するようにしたプリフォームが記載されている。
ここで、胴部の径等の壜体の形状が決まっている場合、この壜体の周壁の肉厚を薄くするための主たる手段は次のA、Bである。
・手段A;プリフォームの有底円筒状部の周壁の肉厚を薄くする。
・手段B;有底円筒状部の径を小さくして延伸倍率を大きくする。
そして、このような薄肉化の手段A、Bについてはそれぞれ次のような制約がある。
プリフォームの射出成形は、一般的にピンゲートを介して底部から溶融樹脂を金型キャビティ内に射出成形し、最後に口筒部に相当する部分に充填するが、有底円筒状部の肉厚を薄くしすぎると、溶融樹脂のスムーズな流動が妨げられ、流動乱れが発生し、この流動乱れに起因して、成形後口筒部で成形歪みが発生し、キャップによるシールが不完全になる等の問題が発生する。
実際の成形では1〜1.5mm程度が薄肉化の限界である。
口筒部の径は、たとえば前述したポンプ付き二重容器の内容器の場合には、ポンプを挿入する必要性から径を決めるように、壜体の用途により決めるものであるが、特にこの口筒部に垂下設される有底円筒状部の特に上端部(2軸延伸により壜体の肩部から胴部の上端部に成形される領域に相当する。)の径はこの口筒部の径により決まってしまうので、当該部分の延伸倍率を大きくすることにより薄肉化を達成するのにも限界がある。
さらに言及すると、口筒部の径が比較的大きくて胴部の径が比較的小さな壜体では、延伸倍率を大きくすることはできないので、特に口筒部に連設する肩部から胴部の上端部にかけての領域での剛性、強度、耐熱性、透明性が不足すると云う問題もある。
軸延伸ブロー成形用の試験管状のプリフォームにおいて、
口筒部の下端から、下方に向かって縮径するテーパー状短筒部を介して口筒部の内径よりも小さな外径を有する有底の円筒部を垂下延設すると共に、テーパー状短筒部と円筒部の上端部を外装するように短円筒状の外筒部を垂下設し、この外筒部の下端に外鍔状にネックリングを周設する、と云うものである。
口筒部の下端からネックリングの高さ範囲で、二重壁構造とすることにより、口筒部の径による壜体の肩部や胴部に成形される円筒部の径の小径化に係る制約を緩和することにある。
すなわち上記構成によれば、従来のプリフォームにおける口筒部の下端からネックリングに至る高さ範囲で、テーパー状短筒部から円筒部の上端部に至る部分を外筒部で外装して二重壁とすることにより、
口筒部から短円筒状の外筒部を経てネックリングに至る部分の径は用途に応じて決め、これとは別に口筒部の下端からテーパー状短筒部を介して垂下設され、壜体の肩部や胴部に成形される円筒部の上端部の径を決めることができる。
2軸延伸ブロー成形による壜体において、
口筒部の下端から下方に向かって縮径するテーパー状短筒部を介して口筒部の内径よりも小さな外径を有する短円筒状のネック部を垂下設し、このネック部の下端から2軸延伸成形部分である下方に向かって拡径する肩部及び筒状の胴部を垂下延設し、
さらに口筒部の下端からテーパー状短筒部とネック部を外装するように短円筒状の外筒部を垂下設し、この外筒部の下端に外鍔状にネックリングを周設する、と云うものである。
また、高倍率の延伸成形により当該部分において、高い耐熱性と械的強度、そして良好な透明性を付与することができる。
そしてこれにより、肩部から胴部の上端部にかけて薄肉化した壜体であっても、当該部分の薄肉化に起因する特にネック部の姿勢の不安定性を補完することができ、たとえばポンプ付き二重容器の内容器として安定した姿勢で使用することができる。
すなわち、従来の壜体では、D2/D1の値が2以下の場合は肩部から胴部の上端部にかけての部分の延伸倍率を高くして意図した薄肉化を達成することが困難であった。
すなわち、本発明の主たる構成を有するプリフォームにあっては、
従来のプリフォームにおける口筒部の下端からネックリングに至る高さ範囲で、テーパー状短筒部から円筒部の上端部に至る部分を外筒部で外装して二重壁とすることにより、口筒部から短円筒状の外筒部を経てネックリングに至る部分の径は用途に応じて決め、これとは別に口筒部の下端からテーパー状短筒部を介して垂下設され、壜体の肩部や胴部に成形される円筒部の上端部の径を決めることができ、口筒部の径よりも、円筒部の上端部の径を小径とすることにより、口筒部の径が比較的大きくて胴部の径が比較的小さな壜体においても、特に、壜体の肩部から胴部の上端部に至る領域の延伸倍率を高くして、当該部分の薄肉化を十分に達成することができる。
図1は本発明の合成樹脂製プリフォームの一実施例を示す半縦断正面図であり、このプリフォーム1はPET樹脂製で、上端部に係止周条を周設した口筒部2を有し、この口筒部2の下端から、下方に向かって縮径するテーパー状短筒部3を介して口筒部2の内径よりも小さな外径を有する有底の円筒部4を垂下延設している。この円筒部4は下方に向かって緩やかに縮径している。
また、外筒部5の下端部にはネックリング6を周設している。
ここで、本実施例では口筒部2の内径は19mm、円筒部4上端部の外径は15.5mm、円筒部4の上端部の最低肉厚は1.2mmである。
また、このテーパー状短筒部13とネック部14を外装するように短円筒状の外筒部15を垂下設し、この外筒部15の下端に外鍔状にネックリング16を周設し、口筒部12の下端から外筒部15下端に至る高さ範囲で二重壁状としている。
ここで、胴部18の肩部17下端に近い図中Aで示す高さ位置における平均肉厚は0.3mmである。また、口筒部12の外径D1と胴部の外径D2の比であるD2/D1の値は1.7である。
たとえば、図2の壜体11をポンプ付き二重容器の内容器に使用する際には、ネック部14にはポンプ本体部分を挿通する必要があるので、このネック部14に相当する、図1中のプリフォーム1の円筒部4上端部の径を小さくするについては、その用途によって自ずとその限界がある。
ここで、この従来例のプリフォーム1の口筒部2の内径は19mm、円筒部4の上端部の最低肉厚は1.2mmである。
胴部18の肩部17下端に近い図中Cで示す高さ位置における平均肉厚は0.6mmである。また、口筒部12の外径D1と胴部の外径D2の比であるD2/D1の値は1.7である。
すなわち、図2の実施例の壜体11では、図1のように円筒部4の上端部の径を小さくしたプリフォームを使用することにより、
口筒部の径が比較的大きく、胴部の径が比較的小さな壜体(口筒部12の外径D1と胴部の外径D2の比であるD2/D1の値が2以下(この実施例では1.7))の壜体においても十分な薄肉化が達成されていることが確認された。
この第2実施例の壜体11の特徴はブロー成形と同時に肩部17の外表面の一部をネックリング16の下面に周状に溶融接着した点にあり、この周状の溶融接着により全周に亘って形成されるチューブ状のリブによりネック部14から肩部17にかけての部分を高剛性とすることができ、
これにより、肩部17から胴部18の上端部にかけて0.3mm程度まで薄肉化した壜体であっても、当該部分の薄肉化に起因する特にネック部14の姿勢の不安定性を補完することができる。
2 ;口筒部
3 ;テーパー状短筒部
4 ;円筒部
5 :外筒部
6 ;ネックリング
11;壜体
12;口筒部
13;テーパー状短筒部
14;ネック部
14a;ネック部
15:外筒部
16;ネックリング
17;肩部
18;胴部
19;底部
Claims (4)
- 2軸延伸ブロー成形用の試験管状のプリフォームであり、口筒部(2)の下端から、下方に向かって縮径するテーパー状短筒部(3)を介して前記口筒部(2)の内径よりも小さな外径を有する有底の円筒部(4)を垂下延設すると共に前記テーパー状短筒部(3)と円筒部(4)の上端部を外装するように短円筒状の外筒部(5)を垂下設し、該外筒部(5)の下端に外鍔状にネックリング(6)を周設したことを特徴とする合成樹脂製プリフォーム。
- 2軸延伸ブロー成形による壜体であり、口筒部(12)の下端から下方に向かって縮径するテーパー状短筒部(13)を介して前記口筒部(12)の内径よりも小さな外径を有する短円筒状のネック部(14)を垂下設し、該ネック部(14)の下端から2軸延伸成形部分である下方に向かって拡径する肩部(17)及び筒状の胴部(18)を垂下延設し、さらに前記口筒部(12)の下端から前記テーパー状短筒部(13)とネック部(14)を外装するように短円筒状の外筒部(15)を垂下設し、該外筒部(15)の下端に外鍔状にネックリング(16)を周設したことを特徴とする合成樹脂製壜体。
- 肩部(17)の外表面の一部がネックリング(16)の下面に周状に溶融接着していることを特徴とする請求項2記載の合成樹脂製壜体。
- 胴部(18)を円筒状とし、口筒部(12)の外径D1と胴部の外径D2の比であるD2/D1の値を2以下の範囲とした請求項2または3記載の合成樹脂製壜体。
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