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JP5165198B2 - アーク溶接ロボットの溶接条件設定方法 - Google Patents

アーク溶接ロボットの溶接条件設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶接条件パラメータの設定値を溶接中に変更するためのアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法に関するものである。
アーク溶接ロボットを用いてアーク溶接を行う際には、ワークごとに予め記憶された複数の溶接条件パラメータの設定値を読み出して溶接を行う。この溶接条件パラメータとしては、溶接電圧設定値及び溶接電流設定値(ワイヤ送給速度)がある。図6は、CO2/MAG溶接の電流波形図であり、短絡期間とアーク期間とを繰り返す。同図に示すように、短絡期間中の短絡電流傾斜時間T1及び短絡電流抑制値Isによってスパッタ発生量とアーク安定性が変化するので、両値も溶接条件パラメータとしてワークに応じて適正値に設定する必要がある。これら以外にも、アークスタート時の電流値、アーク終了時のアンチスチック電圧等多数の溶接条件パラメータがある。
上述した多数の溶接条件パラメータの1つ1つを、溶接工程において適正値に設定することは非常に手間がかかり、生産効率が低下する。このために、溶接条件設定方法としては、予め基準となる複数種類のワークを想定し、ワークごとに各溶接条件パラメータの標準値を予め記憶し、溶接時にはこれらを読み出して使用する方法が一般的である。しかし、溶接工程において溶接を行うときに、溶接条件パラメータのうちいくつかの溶接条件パラメータについては、標準値からさらに微調整した方が溶接品質が向上する場合が多い。このときには、溶接工程においてテスト溶接を行い、溶接条件パラメータの微調整を行うことになる。以下、アーク溶接ロボットシステムにおける溶接条件パラメータの微調整方法について説明する。
図7は、従来技術のアーク溶接ロボットのシステム構成図である。ロボット制御装置WRSは、ワークごとに予め記憶された溶接条件パラメータの標準値を、溶接条件パラメータ信号Wpとして通信路を介して溶接電源装置PSに送信する。さらに、ロボット制御装置WRSは、ロボット本体WRを動作させるためのロボット駆動信号Wcを出力する。
溶接電源装置PSは、受信した溶接条件パラメータ信号Wpの標準値に基づいて出力制御を行うと共に、ワイヤ送給装置WFを制御するワイヤ送給駆動信号Swを出力する。溶接ワイヤ4はワイヤ送給装置WFによって溶接トーチTH内を送給されてワーク2との間にアークが発生して溶接が行われる。
溶接条件パラメータの標準値を微調整するときは、ティーチペンダントTPを使用して以下のように行う。多数ある溶接条件パラメータの中から微調整の対象とするものを再調整溶接条件パラメータとして予め指定しておく。ティーチペンダントTPには、例えば、増加ボタンと減少ボタンとが設けられており、増加ボタンを押すとその値が1となり、減少ボタンを押すとその値が−1となる増減信号Udを出力する。上記のロボット制御装置WRSは、再調整溶接条件パラメータとして指定されている溶接条件パラメータの標準値を、上記の増減信号Udによって増減させて微調整する。再調整溶接条件パラメータの微調整値は、刻々と溶接電源装置PSに送信される。
図8は、図7に示すロボット制御装置の詳細図である。溶接条件記憶回路WMには、ワークに応じた溶接条件パラメータの標準値が記憶されている。中央演算処理回路CPUは、溶接条件記憶回路WMからバスラインBLを介して溶接条件パラメータの標準値を読み出し、バスラインBLを介して第1の通信インターフェースCI1に出力する。第1の通信インターフェースCI1は、溶接条件パラメータの標準値を溶接条件パラメータ信号Wpとして通信路を介して溶接電源装置PSに通信する。ロボット駆動回路WCは、中央演算処理回路CPUからの指令に基づいてロボット駆動信号Wcを出力する。
溶接条件パラメータの中から予め指定された再調整溶接条件パラメータの微調整時の処理は以下のようになる。第2の通信インターフェースCI2は、ティーチペンダントTPからの増減信号Udを受信する。中央演算処理回路CPUは、溶接条件記憶回路WMからバスラインBLを介して再調整溶接条件パラメータの標準値を読み出し、その標準値を増減信号Udの値によって増減させて微調整し、バスラインBLを介して第1の通信インターフェースCI1に出力する。第1の通信インターフェースCI1は、再調整溶接条件パラメータの微調整値を通信路を介して溶接電源装置PSに通信する。
図9は、図7に示す溶接電源装置の詳細図である。同図において、主電源回路INVは、3相200V等の商用電源を入力として、溶接ワイヤ4とワーク1,2との間に電力を供給する。第3の通信インターフェースCI3は、通信路を介して溶接条件パラメータ信号Wpを受信する。主制御回路SCは、第3の通信インターフェースCI3から溶接条件パラメータ信号Wpを入力し、溶接条件パラメータの標準値に基づいて主電源回路INVの出力を制御する。送給装置駆動回路SWは、主制御回路SCからの指令に基づいてワイヤ送給駆動信号Swを出力する。再調整溶接条件パラメータの微調整緻も溶接条件パラメータ信号Wpの1つとして受信する。
再調整溶接条件パラメータの微調整方法を精緻すると、以下の7ステップになる。
(1)再調整溶接条件パラメータの標準値を微調整するために、作業者は溶接状態を観察しながらティーチペンダントTPの増加ボタン又は現象簿やmmを押す。
(2)増減信号UdがティーチペンダントTPから第2の通信インターフェースCI2に送信される。
(3)中央演算処理回路CPUは、増減信号Udを第2の通信インターフェースCI2から入力し、溶接条件記憶回路WMから再調整溶接条件パラメータの標準値を読み出す。
(4)中央演算処理回路CPUは、再調整溶接条件パラメータの標準値を増減信号Udの値によって増減して微調整値を演算する。
(5)中央演算処理回路CPUは、再調整溶接条件パラメータの微調整値を第1の通信インターフェースCI1に出力する。
(6)第1の通信インターフェースCI1は、再調整溶接条件パラメータの微調整値を溶接条件パラメータ信号Wpの1つとして第3の通信インターフェースCI3に送信する。
(7)主制御回路SCは、第3の通信インターフェースCI3から再調整溶接条件パラメータの微調整値を入力し、その微調整値に基づいて溶接電源装置PSの出力を制御する。
特開平7−116844号公報
アーク溶接ロボットを用いてアーク溶接を行う際に、作業者はアーク溶接中の溶接施行状態及びビード概観等を目視で確認しながら、溶接条件パラメータの標準値を微調整して、溶接品質を向上させる場合が多々ある。
しかし、溶接条件パラメータの標準値を微調整するには、ロボット制御装置に搭載されている中央演算処理回路CPUは、上述のステップ(3)に示すティーチペンダントTPからの増減信号Udを第2の通信インターフェースCI2から入力し、溶接条件記憶回路WMから再調整溶接条件パラメータの標準値を読み出す工程と、ステップ(4)に示す再調整溶接条件パラメータの標準値を増減信号Udの値によって増減して微調整値を演算する工程と、ステップ(5)に示す再調整溶接条件パラメータの微調整値を第1の通信インターフェースCI1に出力する工程との3工程を処理する必要がある。しかし、アーク溶接中は、中央演算処理回路CPUは、ロボット本体の制御を優先するために、かなりの演算処理能力が占領され、残りの演算処理能力で上記3工程を処理するのに時間がかかってしまう。
このため、作業者がティーチペンダントTPを用いて増減信号Udを素早く変化させても、溶接電源装置PSに送信する再調整溶接条件パラメータの標準値の微調整に時間がかかるので、いくら素早く増減信号Udが変化しても溶接電源装置PSの出力は緩やかに変化する。よって、限られた短期間のアーク溶接では、ワークに応じて最適な溶接条件パラメータの設定値を求める前にアーク溶接が終了してしまう。
そこで、本発明では、上述した課題を解決することができるアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、ロボット制御装置は、中央演算処理回路により溶接条件記憶回路に記憶している複数の溶接条件パラメータを読み出し、通信路を介して溶接電源装置に送信し、前記溶接電源装置は、受信した前記複数の溶接条件パラメータの標準値に基づいて出力制御してアーク溶接を行うアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法において、前記溶接電源装置は、前記複数の溶接条件パラメータの中から1つを再調整溶接条件パラメータとして選択し再調整している際には、その他の溶接条件パラメータは再調整ができないとともに、前記再調整されなかった溶接条件パラメータの標準値と前記再調整された1つの再調整溶接条件パラメータの値とに基づいて出力制御してアーク溶接を行う、ことを特徴とするアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法である。
第2の発明は、前記ロボット制御装置に接続されたティーチペンダントによって前記再調整溶接条件パラメータを選択する溶接条件パラメータ選択信号を設定し、前記ロボット制御装置は前記溶接条件パラメータ選択信号を前記通信路を介して前記溶接電源装置に送信し、前記溶接電源装置は、受信した前記溶接条件パラメータ選択信号に応じて前記複数の溶接条件パラメータの中から1つを前記再調整溶接条件パラメータとして選択する、ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法である。
第3の発明は、前記再調整溶接条件パラメータの変更値を前記溶接電源装置から前記ロボット制御装置に送信する、ことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれか1項に記載のアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法である。
第1の発明によれば、ロボット制御装置から送信された複数の溶接条件パラメータの中から1つ又は複数の再調整溶接条件パラメータを選択し、この再調整溶接条件パラメータに対応した調整器を溶接電源装置に設け、この調整器によって再調整溶接条件パラメータの標準値を変更するので、ティーチペンダントからの増減信号を入力し、溶接条件記憶回路から再調整溶接条件パラメータの標準値を読み出し、この標準値を増減信号の値によって増減して微調整値を演算することを必要としないため変更の短縮が可能となり、限られた短期間のアーク溶接中において、ワークに適した溶接条件パラメータの設定値を求めるができる。
第2の発明によれば、溶接電源装置に送信された複数の溶接条件パラメータの中から、ティーチペンダントによって1つ又は複数の再調整溶接条件パラメータを選択し、この選択した再調整溶接条件パラメータの標準値を調整器によって変更するので、遠隔からの選択と変更の短縮とが可能となる。
第3の発明によれば、再調整溶接条件パラメータの変更値を溶接電源装置からロボット制御装置に送信するので、送信されてきた変更値をロボット制御装置の表示器によって表示し、重要な変更値を新たな溶接条件パラメータの標準値として記憶できる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る溶接電源装置の詳細図である。同図において、図9に示す従来技術の溶接電源装置の詳細図と同一符号の構成物は、同一動作を行うので説明は省略し、符号の相違する構成物についてのみ説明する。また、アーク溶接ロボットのシステム構成図及びロボット制御装置の詳細図は、従来技術の図6及び図7と同一であるので説明は省略する。
図1に示す溶接電源装置PSにおいて、第3の通信インターフェースC13は、通信路を介して溶接条件パラメータ信号Wpを受信する。再調整溶接条件記憶回路AMは、第3の通信インターフェースC13から溶接条件パラメータ信号Wpを入力して溶接条件パラメータの標準値を記憶する。ここで、溶接条件パラメータ信号Wpが、短絡電流傾斜時間設定信号T1、短絡電流抑制値設定信号Is、溶接電圧設定信号Vr及び溶接電流設定信号Irから形成されているとする。選択回路CEは、溶接条件パラメータ信号Wpの中から1つを再調整溶接条件パラメータとして選択するための選択信号Ceを出力する。ここでは、上記の短絡電流傾斜時間設定信号T1を再調整溶接条件パラメータとして選択した場合を説明する。マルチセレクト回路SEは、短絡電流傾斜時間設定信号T1、短絡電流抑制値設定信号Is、溶接電圧設定信号Vr及び溶接電流設定信号Irを入力とし、選択信号Ceによって再調整溶接条件パラメータに選択された短絡電流傾斜時間設定信号T1を加算回路ADに出力し、他の3つの信号Is、Vr、Irを主制御回路SCに出力する。
図1に示す調整器RE(例えば、可変抵抗器)は、調整ボリュウムの中央を零とし、右に回すとプラスの増減信号Reを出力し、左に回すとマイナスの増減信号Reを出力する。加算回路ADは、マルチセレクト回路SEによって選択された再調整溶接条件パラメータである短絡電流傾斜時間設定信号T1に、調整器REによって設定された増減信号Reを加算した微調整信号Adを出力する。主制御回路SCは、微調整信号Ad、短絡電流抑制値設定信号Is、溶接電圧設定信号Vr及び溶接電流設定信号Irに基づいて主電源回路INVの出力を制御する。
作業者が溶接条件パラメータの微調整を行うときは以下のように行う。作業者は、複数の溶接条件パラメータの中から上記の選択回路CEによって微調整の対象とする再調整溶接条件パラメータを選択する。上記の場合には、再調整溶接条件パラメータとして短絡電流傾斜時間設定信号T1が選択されている。次に、溶接を行いながら溶接状態を観察し、溶接状態が良好になるように上記の調整器REを調整する。この調整器REを調整することによって、短絡電流傾斜時間設定信号T1は標準値から微調整される。標準値はロボット制御装置に記憶された値である。したがって、本実施の形態では微調整時に、従来技術のようにロボット制御装置の中央演算処理回路CPU及び通信の処理を行う必要がないので、迅速に応答性よく微調整を行うことができる。
「実施の形態2」
図2は、本発明の実施形態2に係るアーク溶接ロボットのシステム構成図であり、同図において、図7に示す従来技術のアーク溶接ロボットのシステム構成図のTP、WRS及びPS以外の同一符号の構成物は、同一動作を行うので説明は省略し、TP、WRS及びPSの構成物について説明する。また、図3は、本発明の実施形態2に係る溶接電源装置の詳細図である。同図において、図1に示す本発明の実施形態1に係る溶接電源装置の詳細図のCI3、AM及びSE、以外の同一符号の回路は同一動作を行うので説明は省略しCI3、AM及びSEの符号の回路について説明する。
図2に示すアーク溶接ロボットのシステム構成図において、ロボット制御装置WRSは、複数の溶接条件パラメータの標準値を溶接条件パラメータ信号Wpとして通信路を介して溶接電源装置PSに送信する。溶接電源装置PSは、溶接条件パラメータ信号Wpを入力し、この溶接条件パラメータの標準値に基づいて主電源回路INVの出力を制御する。
図7に示す従来技術のアーク溶接ロボットのシステム構成図では、ティーチペンダントTPによって再調整溶接条件パラメータの標準値を微調整する増減信号Udを設定する。図2に示す本発明の実施形態では、ティーチペンダントTPによって増減信号Udを設定する代わりに、多数ある溶接条件パラメータの中から微調整の対象とする再調整溶接条件パラメータを選択する溶接条件選択信号Tsを設定する。ロボット制御装置WRSは、溶接条件選択信号Tsに基づいて再調整溶接条件パラメータを選択するための溶接条件パラメータ選択信号Wsを通信路を介して溶接電源装置PSに送信する。
図3に示す溶接電源装置PSにおいて、第3の通信インターフェースC13は、通信路を介して溶接条件パラメータ信号Wpと溶接条件パラメータ選択信号Wsとを受信する。再調整溶接条件記憶回路AMは、第3の通信インターフェースC13から溶接条件パラメータ信号Wpを入力して溶接条件パラメータの標準値を記憶する。ここで、溶接条件パラメータ信号Wpが、短絡電流傾斜時間設定信号T1、短絡電流抑制値設定信号Is、溶接電圧設定信号Vr及び溶接電流設定信号Irから形成されているとする。ここでは、上記の短絡電流傾斜時間設定信号T1を再調整溶接条件パラメータとして選択した場合を説明する。マルチセレクト回路SEは、短絡電流傾斜時間設定信号T1、短絡電流抑制値設定信号Is、溶接電圧設定信号Vr及び溶接電流設定信号Irを入力とし、第3の通信インターフェースC13から入力される溶接条件パラメータ選択信号Wsによって再調整溶接条件パラメータに選択された短絡電流傾斜時間設定信号T1を加算回路ADに出力し、他の3つの信号Is、Vr、Irを主制御回路SCに出力する。
作業者が溶接条件パラメータの微調整を行うときは以下のように行う。作業者は、複数の溶接条件パラメータの中から上記のティーチペンダントTPによって微調整の対象とする再調整溶接条件パラメータを選択する。上記の場合には、再調整溶接条件パラメータとして短絡電流傾斜時間設定信号T1が選択されている。次に、溶接を行いながら溶接状態を観察し、溶接状態が良好になるように上記の調整器REを調整する。この調整器REを調整することによって、短絡電流傾斜時間設定信号T1は標準値から微調整される。したがって、本実施の形態2では微調整時に、従来技術のようにロボット制御装置の中央演算処理回路CPUの処理を行う必要がないので、迅速に応答性よく微調整を行うことができる。
[実施の形態3]
図4は、本発明の実施形態3に係る溶接電源装置の詳細図である。同図において、CI3、AM、SE、CE、AD及びSCの回路、並びにTPで示す構成物について説明を行い、上記以外の同一符号は、図8に示す従来技術の溶接電源装置の詳細図と同一動作を行うので説明は省略する。
図4に示すロボット制御装置WRSは、複数の溶接条件パラメータの標準値を溶接条件パラメータ信号Wpとして、通信路を介して溶接電源装置PSに送信する。ティーチペンダントTPは、ロボット制御装置WRSに接続する代わりに、通信路に接続してティーチペンダントTPと溶接電源装置PSとの間で通信し、ティーチペンダントTPによって設定した増減信号Udを通信路を介して溶接電源装置PSに通信する。
図4に示す溶接電源装置PSにおいて、第3の通信インターフェースC13は、通信路を介して溶接条件パラメータ信号Wpを受信する。再調整溶接条件記憶回路AMは、第3の通信インターフェースC13から溶接条件パラメータ信号Wpを入力して溶接条件パラメータの標準値を記憶する。選択回路CEは、溶接条件パラメータ信号Wpの中から1つを再調整溶接条件パラメータとして選択するための選択信号Ceを出力する。マルチセレクト回路SEは、短絡電流傾斜時間設定信号T1、短絡電流抑制値設定信号Is、溶接電圧設定信号Vr及び溶接電流設定信号Irを入力とし、選択信号Ceによって再調整溶接条件パラメータに選択された短絡電流傾斜時間設定信号T1を加算回路ADに出力し、他の3つの信号Is、Vr、Irを主制御回路SCに出力する。
加算回路ADは、マルチセレクト回路SEによって選択された再調整溶接条件パラメータである短絡電流傾斜時間設定信号T1に、第3の通信インターフェースC13から入力される増減信号Udを加算した微調整信号Adを出力する。主制御回路SCは、微調整信号Ad、短絡電流抑制値設定信号Is、溶接電圧設定信号Vr及び溶接電流設定信号Irに基づいて主電源回路INVの出力を制御する。
作業者が溶接条件パラメータの微調整を行うときは以下のように行う。作業者は、複数の溶接条件パラメータの中から溶接電源装置の選択回路CEによって微調整の対象とする再調整溶接条件パラメータを選択する。上記の場合には、再調整溶接条件パラメータとして短絡電流傾斜時間設定信号T1が選択されている。次に、溶接を行いながら溶接状態を観察してティーチペンダントTPの増加ボタンを押して増減信号Udを送信する。そして、溶接状態が良好になるように増減信号Udを調整することによって、短絡電流傾斜時間設定信号T1は標準値から微調整される。したがって、実施の形態3の微調整では、再調整溶接条件パラメータの微調整値をロボット制御装置の中央演算処理回路CPUの処理を行わずティーチペンダントTPから通信路を介して送信するので、作業者が離れた場所から迅速に応答性よく微調整を行うことができる。
[実施の形態4]
図5は、本発明の実施形態4に係る溶接電源装置の詳細図である。同図において、CI3、SE、CE、AD及びWRSについて説明を行い、これら以外のは図1に示す本発明の実施形態1に係る溶接電源装置の詳細図と同一であるので説明は省略する。
図5に示す加算回路ADは、マルチセレクト回路SEによって選択された再調整溶接条件パラメータである短絡電流傾斜時間設定信号T1に、調整器REによって設定された増減信号Reを加算した微調整信号Adを、主制御回路SCと第3の通信インターフェースC13とに入力する。第3の通信インターフェースC13は、入力された短絡電流傾斜時間設定信号T1の微調整信号Adを、通信路を介してロボット制御装置WRSに送信する。ロボット制御装置WRSは、受信した微調整信号Adの値によって再調整溶接条件パラメータの標準値を修正して記憶する。これによって、溶接電源装置PSにおいて微調整した再調整溶接条件パラメータの最適値をロボット制御装置WRSに記憶することができる。
本発明の実施形態1に係る溶接電源装置の詳細図である。 本発明の実施の形態2のアーク溶接ロボットのシステム構成図である。 実施形態2に係る溶接電源装置の詳細図である。 本発明の実施の形態3の溶接電源装置の詳細図である。 本発明の実施の形態4の溶接電源装置の詳細図である。 CO2/MAG溶接の電流波形である。 従来技術のアーク溶接ロボットのシステム構成図である。 図7に示すロボット制御装置の詳細図である。 図7に示す溶接電源装置の詳細図である。
符号の説明
1,2 被加工物
3 ケーブル
4 溶接ワイヤ
AD 加算回路
Ad 微調整信号
AM 再調整溶接条件記憶回路
BL バスライン
CE 選択回路
Ce 選択信号
CI1 第1の通信インターフェース
CI2 第2の通信インターフェース
CI3 第3の通信インターフェース
CPU 中央演算処理回路
Ir 溶接電流設定信号
Is 短絡電流抑制値設定信号
PS 溶接電源装置
RE 調整器(リモートコントロール等)
Re 増減信号
SC 主制御回路
Sc 主制御信号
SE マルチセレクト回路
SW 送給装置駆動回路
Sw ワイヤ送給駆動信号
S1 駆動信号
TH 溶接トーチ
TP ティーチペンダント
Ts 溶接条件選択信号
T1 短絡電流傾斜時間設定信号
Ud 増減信号
Vr 溶接電圧設定信号
WC ロボット駆動回路
Wc ロボット駆動信号
WF ワイヤ送給装置
WM 溶接条件記憶回路
WR ロボット本体
WRS ロボット制御装置
Wp 溶接条件パラメータ信号
Ws 溶接条件パラメータ選択信号



Claims (3)

  1. ロボット制御装置は、中央演算処理回路により溶接条件記憶回路に記憶している複数の溶接条件パラメータを読み出し、通信路を介して溶接電源装置に送信し、前記溶接電源装置は、受信した前記複数の溶接条件パラメータの標準値に基づいて出力制御してアーク溶接を行うアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法において、前記溶接電源装置は、前記複数の溶接条件パラメータの中から1つを再調整溶接条件パラメータとして選択し再調整している際には、その他の溶接条件パラメータは再調整ができないとともに、前記再調整されなかった溶接条件パラメータの標準値と前記再調整された1つの再調整溶接条件パラメータの変更値とに基づいて出力制御してアーク溶接を行う、ことを特徴とするアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法。
  2. 前記ロボット制御装置に接続されたティーチペンダントによって前記再調整溶接条件パラメータを選択する溶接条件パラメータ選択信号を設定し、前記ロボット制御装置は前記溶接条件パラメータ選択信号を前記通信路を介して前記溶接電源装置に送信し、前記溶接電源装置は、受信した前記溶接条件パラメータ選択信号に応じて前記複数の溶接条件パラメータの中から1つを前記再調整溶接条件パラメータとして選択する、ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法。
  3. 前記再調整溶接条件パラメータの変更値を前記溶接電源装置から前記ロボット制御装置に送信する、ことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれか1項に記載のアーク溶接ロボットの溶接条件設定方法。
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