JP5134759B2 - 脱顆粒抑制剤および脱顆粒抑制剤を含有する皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
また、脱顆粒により放出されるケミカルメディエーターの一つであるヒスタミンは、皮膚に於いては表皮メラノサイトに存在するH2受容体を介してメラノサイトを刺激し、色素沈着を引き起こすことが知られている(フレグランスジャーナル 臨時増刊 No.18,22〜29頁)。
しかしながら、上記のメラニン生成抑制剤や抗炎症剤は、十分な効果を得るためにはかなりの高濃度を配合しなければならない。そのため、安全性や製剤安定性の面で問題があったりして、安全性、製剤安定性ならびに作用効果のすべての面で十分に満足できるものが無いのが現状である。
sp.)の抽出物が強い脱顆粒抑制作用を有し、又天然物由来であるが故に皮膚刺激等が少なく生体安全性にもすぐれ、脱顆粒抑制剤として有用であることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は第一にノウゼンカズラ科タベブイア属(Tabebuia)植物であるタベブイアインペティギノーサ(Tabebuia Impetiginosa)の抽出液を有効成分とする脱顆粒抑制剤を含む抗炎症用又は抗アレルギー用の外用剤を提供するものである。
従って、タベブイア属植物抽出物が、環境中の刺激因子によって引き起こされる好塩基球やマスト細胞の脱顆粒を抑制する作用と、さらには紫外線曝露時の細胞に於けるシクロオキシナーゼの活性を阻害する作用とを有し、これによって様々な刺激因子による皮膚の炎症、アレルギーの発症や色素沈着の予防・症状改善が可能となること、又従ってここに、従来類を見ない新たな作用機序の観点からの、そして有効性と安全性の高い美白・美肌化剤或いは抗炎症・抗アレルギー剤が提供されることは、それら公知事実からは全く予想困難であり、本発明を俟って初めて明らかとなったところである。
かかる脱顆粒抑制剤を含有してなる本発明の皮膚外用剤は、これを皮膚に適用したとき、皮膚を炎症反応のダメージから護ることができ、皮膚を健常で若々しい状態にさらには色白に保持或いは改善させる効果を奏する。又、本発明の皮膚外用剤は安全性が高く、長期間の使用によっても皮膚に悪影響を及ぼす恐れがない。
本発明の脱顆粒抑制剤の調製に用いるタベブイア属の植物としては、例えばタベブイアインペティギノーサ[Tabebuia impetiginosa]、タベブイアロセア[Tabebuia rosea]、タベブイアカライビア[Tabebuia caraicia]、タベブイアクリスアンサ[Tabebuia chrysantha]、タベブイアクリスオトリカ[Tabebuia chrysotricha]などがあり、本発明に於いては、それらタベブイア属植物の全草又は樹皮(内部樹皮)が抽出原料として好適に用いられる。
又、それらタベブイア属植物のうちでも、抽出物の脱顆粒抑制作用の観点からタベブイアインペティギノーサの使用、特に内部樹皮の使用が最も好ましい。
タベブイアインペティギノーサはブラジルにおいてパウダルコ、イペ、イペロッショ、ラパッチョ、タヒボなどと呼ばれ、同意義語としては、タベブイアアヴェラネダエ[T.avellanedae]、タベブイアイペ[T.ipe]などがある。
又、本発明の脱顆粒抑制剤の有効性や特長を損なわない限り、他の生理活性成分を併せ配合することもできる。
又、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro:Rhamnaceae)抽出物等を配合することもできる。
タベブイアインペティギノーサの内部樹皮の細切物100gに精製水1000gを混合し、4℃で24時間抽出を行った後ろ過し、淡褐色透明の抽出物溶液650gを得た(固形分濃度1.2%)。これを精製水で6倍に希釈して淡黄色透明の脱顆粒抑制剤とした。
タベブイアインペティギノーサの内部樹皮の細切物100gに精製水とエタノールの9:1(重量比)混液900gを混合し、40℃で3時間抽出を行った後ろ過し、淡褐色透明の脱顆粒抑制剤720gを得た(固形分濃度1.9%)。
タベブイアインペティギノーサの内部樹皮の細切物100gに精製水と1,3‐ブチレングリコールの8:2(重量比)混液900gを混合し、80℃で6時間抽出を行った後ろ過し、淡褐色透明の脱顆粒抑制剤460gを得た(固形分濃度2.0%)。
タベブイアインペティギノーサに代えて、タベブイアロセアの樹皮を用いるほかは実施例1と同様にして、淡黄色透明のタベブイアロセア樹皮の抽出物溶液500gを得た(固形分濃度2.3%)。これを10倍の精製水で希釈して淡黄色透明の脱顆粒抑制剤とした。
タベブイアインペティギノーサの樹皮に代えて、葉を用いるほかは実施例1と同様にして、淡黄色透明の抽出物溶液520gを得た(固形分濃度1.0%)。
実施例1と同様にして調製したタベブイアインペティギノーサ抽出物溶液500gを凍結乾燥した後粉砕し、黄褐色のタベブイアインペティギノーサ抽出物粉末12.0gを得た。
実施例1で得られた抽出物溶液(脱顆粒抑制剤)について、好塩基球における脱顆粒抑制作用を調べた。
[試験方法]
(イ)細胞培養上清への脱顆粒誘導
ラット好塩基球白血病細胞(RBL-2H3:Lot.040827(7))を、10%(NCS)含有イーグル最少必須培地に懸濁して96穴プレートに1×105個ずつ播種し、37℃で24時間培養した。コンフルエントになった細胞をリリーシング緩衝液(releasing buffer) [117mM NaCl,5.4mM KCl,2.0mM CaCl2,0.8mM MgSO4,5.6mM D-グルコース,25mM HEPES(2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルフォン酸),1mg/mL BSA/pH7.7]200μL/ウェル(well)で洗浄した後、リリーシング緩衝液に実施例1の抽出物溶液を2.5%又は5.0%の濃度(溶液として)となるように混和した液をそれぞれウェルに添加し、さらに脱顆粒を誘導するため、200μg/mLの化合物48/80(compound48/80)/リリーシング緩衝液溶液100μLを添加して、37℃で1時間インキュベートした。
また比較のため、実施例1の抽出物溶液を含むリリーシング緩衝液に代えて該緩衝液のみを添加したウェルを二つ設け、一方のウェル(コントロール)には上記と同様の脱顆粒用の化合物48/80/リリーシング緩衝液溶液を、また他方のウェル(対照)にはリリーシング緩衝液のみをそれぞれ200μL添加して、同じく37℃で1時間インキュベートした。
(ロ)ベータヘキソサミニダーゼ(β-Hexosaminidase)活性測定による、脱顆粒率の判定
脱顆粒誘導後、細胞外に遊離したベータヘキソサミニダーゼの酵素活性を測定するために細胞上清50μLを別の96穴マイクロプレートに分取した。
ベータヘキソサミニダーゼ活性の測定は次のように行った。
別プレートに取った各細胞上清50μLに基質として5mM パラニトロフェニル−2−アセタミド−2−デオキシ−ベータグルコピラノシド(p-Nitrophenyl-2-acetamide-2-deoxy-s-D-glucopyranoside)を50μL加え、37℃のCO2インキュベーター内で30分反応させた。その後100μLの0.2M グリシン緩衝液(glycine buffer)(pH10.7)を加えて反応を停止し、吸光プレートリーダーで415nmの吸光度を測定、ベータヘキソサミニダーゼ活性の指標とした。
実施例1で得られた抽出物溶液(脱顆粒抑制剤)について、アラキドン酸カスケードのサイクリック経路に関わる酵素であるシクロオキシゲナーゼの活性抑制作用について調べた。
[試験方法]
20mMトリプトファン/0.2Mトリス塩酸(Tris-HCl)緩衝液(pH8.0)2.52mlに、40mMヘモグロビン/0.2Mトリス塩酸(Tris-HCL)緩衝液(pH8.0)0.03ml及び実施例1の抽出物溶液を精製水で2.5%又は5.0%の濃度(溶液として)に希釈した液0.15mlを混和した。これを37℃に加温した後、2mMアラキドン酸/0.2mMトリス塩酸(Tris-HCL)緩衝液(pH8.0)0.1ml及び250unit/mlシクロオキシゲナーゼ0.2mlを混和し、密閉状態で攪拌しながら10分間アラキドン酸を基質とするシクロオキシゲナーゼ酵素反応を行った。
反応経過中、生物酸素モニター(YSI MODEL 5300)を用いて規定時間毎の溶存酸素濃度を計測し、反応直前の溶存酸素濃度を100%として経時的な酸素消費率を算出した。
各時間に於ける酸素消費率をχ%としたとき、試料溶液3ml中の酸素消費量は次式によって求められる。
試料溶液中の酸素消費量(μl)=χ/100×5.02×3
なお比較のため、実施例1の抽出物溶液に代えて精製水0.15mLを混和した場合、及び既知の抗炎症薬であるインドメタシンの1mM水溶液0.15mLを混和した場合(ポジティブコントロール)についても同様の試験を実施した。
経時的な酸素消費量の変化を図2に示す。
図2の結果から明らかな通り、本発明のノウゼンカズラ科タベブイア属植物抽出物は顕著なシクロオキシゲナーゼ活性抑制効果を有しており、抗炎症剤として有用である。
又、このノウゼンカズラ科タベブイア属植物抽出物を配合してなる本発明の化粧料は、該抽出物の有する抗炎症作用により皮膚の老化防止にすぐれた効果を示す。
実施例1で得られた抽出物溶液(脱顆粒抑制剤)について、ウサギ角膜由来細胞を用いてプロスタグランジンE2(PGE2)の生成抑制作用を調べた。
[試験方法]
ウサギ角膜由来細胞(SIRC:Lot.040916(7))を、10%(FBS)含有イーグル最少必須培地に懸濁して96穴プレートに5.0×103個ずつ播種し、37℃で3日間培養した後、培地に実施例1の抽出物溶液を5.0%又は10.0%の濃度(溶液として)となるように添加し、さらに24時間培養した。コントロールとしては、実施例1の抽出物溶液の代わりに精製水を添加し24時間培養した。次に培養器の底面から0.5mW/cm2の紫外線B波を照射し、さらに2日間培養後、培養上清に分泌されたPGE2の量をPGE2測定キット(カイマンケイミカル社製)を用いて測定した。ポジティブコントロールとしてはインドメタシンを用い、培地に10μMの濃度となるように添加した。
また、実施例1の抽出物溶液に代えて精製水を添加し24時間培養後、紫外線を照射しない場合(対照)についてもPGE2量の測定を行った。
[試験方法]
年齢20〜50歳の成人男子5名を被験者とし、各々の上腕部内側をエタノールで拭って皮脂を除去し、該部位に、フィンチャンバーのアルミ板に実施例1の抽出物溶液及び対照の日局親水ワセリンをそれぞれ0.2g宛塗布したものを貼付した。24時間後にフィンチャンバーを除去し、皮膚刺激の程度をつぎに述べる方法並びに基準により判定した。
[判定]
パッチ除去後1時間後、24時間後及び48時間後に、貼付部位の紅斑及び浮腫の状況を、以下の「ドレイズ法による皮膚刺激性判定基準」に基づき目視判定し、被験者5名の平均値を求めた。
(紅斑)
スコア 皮膚の状態
0 : 紅斑なし
1 : 極軽度の紅斑
2 : 明らかな紅斑
3 : 中程度から強い紅斑
4 : 深紅色の強い紅斑に軽い痂皮形成
(浮腫)
スコア 皮膚の状態
0 : 浮腫なし
1 : 極軽度の浮腫
2 : 明らかな浮腫(周囲と明らかに区別可能)
3 : 中程度の浮腫(1mm以上の盛り上がり)
4 : 強い浮腫(さらに周囲にも広がり)
[A成分] 部
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン (注1) 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
(注1)株式会社テクノーブル製 トリオクタン酸グリセリル
[B成分]
実施例1の脱顆粒抑制剤 10.0
グリセリン 5.0
メチルパラベン 0.1
モイストン・C (注2) 1.0
精製水 全量が100部となる量
(注2)株式会社テクノーブル製 NMF成分
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリームを得た。
処方例1のB成分中実施例1の脱顆粒抑制剤に代えて実施例2の脱顆粒抑制剤を用いるほかは処方例1と同様にしてクリームを得た。
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
実施例1の脱顆粒抑制剤 10.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。こ
れを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
[成分] 部
実施例3の脱顆粒抑制剤 10.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
[A成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルエーテル 0.5
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例4の脱顆粒抑制剤 10.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3‐ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。
これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
処方例3のB成分中、実施例1の脱顆粒抑制剤に代えて実施例2の脱顆粒抑制剤を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
処方例3のB成分中、実施例1の脱顆粒抑制剤に代えて実施例3の脱顆粒抑制剤を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
処方例3のB成分中、実施例1の脱顆粒抑制剤に代えて実施例5の脱顆粒抑制剤を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
実施例1の脱顆粒抑制剤 10.0
L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド 2.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
処方例9のB成分中、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL‐アスコルビン酸‐2‐リン酸エステルマグネシウム2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例9のB成分中、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL‐アスコルビン酸‐2‐リン酸エステルナトリウム2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例9のB成分中、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例9のB成分中、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて米糠抽出物加水分解物(株式会社テクノーブル製、商品名「グレイスノウ*雪*HP」、固形分濃度3.5%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例9のB成分中、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて白芥子(Brassica Alba)種子抽出物(株式会社テクノーブル製、商品名「シナブランカ‐WH」、固形分濃度1.0%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例9のB成分中、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてγ‐アミノ‐β‐ヒドロキシ酪酸1.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例9のB成分中、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて米抽出物加水分解物(株式会社テクノーブル製、商品名「オリゼノーブル」、固形分濃度1.5%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
[成分] 部
実施例1の脱顆粒抑制剤 10.0
L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド 2.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.1
水酸化カリウム 適量
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
[A成分] 部
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.1
酸化チタン 10.0
6‐ナイロンパウダー 4.0
セリサイト 全量が100部となる量
マイカ 23.0
タルク 25.0
実施例6の脱顆粒抑制剤 0.1
[B成分]
スクワラン 1.0
メチルポリシロキサン 4.0
プロピルパラベン 0.1
デヒドロ酢酸 0.1
流動パラフィン 2.0
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ混合攪拌し混合した後、200メッシュのタイラーメッシュの篩にかけ、得られた混合粉末を金型に打型してプレストパウダーを得た。
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分]
実施例2の脱顆粒抑制剤 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。
[A成分] 部
ステアリン酸 5.0
セタノール 2.0
モノステアリン酸グリセリル 3.0
流動パラフィン 5.0
スクワラン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.0
ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸グリセリル 2.0
プロピルパラベン 0.1
[B成分]
実施例1の脱顆粒抑制剤 5.0
ソルビトール 3.0
1,3‐ブチレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 1.5
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 2.0
カオリン 5.0
ベントナイト 1.0
着色顔料 適 量
[D成分]
香料 0.3
C成分を混合し、粉砕機で粉砕した。B成分を混合し、これに粉砕したC成分を加え、コロイドミルで均一分散させた。A成分及び均一分散させたB、C成分をそれぞれ80℃に加温後、B、C成分にA成分を攪拌しながら加え、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、D成分を加えて攪拌混合し、さらに攪拌しながら30℃以下まで冷却してクリームファンデーションを得た。
[A成分] 部
エタノール 60.0
l‐メントール 0.5
香料 0.1
メチルパラベン 0.1
[B成分]
グリセリン 2.0
1,3‐ブチレングリコール 2.0
実施例3の脱顆粒抑制剤 10.0
精製水 全量が100部となる量
上記のA成分とB成分をそれぞれ常温で溶解した後、A成分にB成分を攪拌しながら加え溶解させてヘアートニックを得た。
[成分] 部
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 6.0
ポリビニルピロリドン 4.0
グリセリン 1.0
エチルパラベン 0.1
実施例2の脱顆粒抑制剤 5.0
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を80℃に加温した後混合攪拌してヘアートリートメントを得た。
本品はヘアーパックとしても好適なものであった。
[A成分] 部
N‐ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
クエン酸 0.1
実施例2の脱顆粒抑制剤 5.0
1,3‐ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアーシャンプーを得た。
[A成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2‐エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例2の脱顆粒抑制剤 5.0
1,3‐ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアーリンスを得た。
[A成分] 部
N‐ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例2の脱顆粒抑制剤 10.0
1,3‐ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
[A成分] 部
硬化ヒマシ油 26.0
ヤシ油 10.0
オリーブ油 4.0
[B成分]
水酸化ナトリウム 6.0
砂糖 10.0
グリセリン 5.0
実施例6の脱顆粒抑制剤 0.5
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
エタノール 20.0
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加えてケン化した。これを攪拌しながら50℃まで冷却し、C成分を加えた。これを型に流し込み冷却した後、室温下で数日間乾燥させ、充分に乾燥したものを型から取りだして石けんを得た。
A 対照
B コントロール
C 実施例1の抽出物溶液を2.5%添加
D 実施例1の抽出物溶液を5.0%添加
E コントロール
F 実施例1の抽出物溶液の2.5%溶液を添加
G 実施例1の抽出物溶液の5.0%溶液を添加
H インドメタシンの1mM溶液を添加(ポジティブコントロール)
I 対照
J コントロール
K 実施例1の抽出物溶液を5.0%添加
L 実施例1の抽出物溶液を10.0%添加
M インドメタシンを10μM添加(ポジティブコントロール)
Claims (6)
- ノウゼンカズラ科タベブイア属(Tabebuia sp.)植物であるタベブイアインペティギノーサ(Tabebuia
Impetiginosa)の抽出物を有効成分とする脱顆粒抑制剤を含む抗炎症用外用剤(但し、頭部への適用を除く)。 - タベブイアインペティギノーサ(Tabebuia Impetiginosa)植物の樹皮の抽出物を有効成分とする請求項1記載の抗炎症用外用剤。
- シクロオキシゲナーゼ阻害活性を有する請求項1又は2記載の抗炎症用外用剤。
- 美白用である請求項1乃至3のいずれかに記載の抗炎症用外用剤。
- ノウゼンカズラ科タベブイア属(Tabebuia sp.)植物であるタベブイアインペティギノーサ(Tabebuia
Impetiginosa)の抽出物を有効成分とする脱顆粒抑制剤を含む抗アレルギー用外用剤(但し、頭部への適用を除く)。 - タベブイアインペティギノーサ(Tabebuia Impetiginosa)植物の樹皮の抽出物を有効成分とする請求項5記載の抗アレルギー用外用剤。
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