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JP2015134737A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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英生 岩野
Hideo Iwano
英生 岩野
貴子 小椋
Takako Ogura
貴子 小椋
由依子 谷澤
Yuiko Tanizawa
由依子 谷澤
澤木 茂
Shigeru Sawaki
茂 澤木
茂豊 澤木
Shigetoyo Sawaki
茂豊 澤木
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Kyoei Kagaku Kogyo KK
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Abstract

【課題】天然物由来で生体安全性にすぐれ、皮膚を若々しく健全な状態に保持し、又は改善し得る美肌効果及び美白効果を有するとともに、紫外線などの外的環境因子から皮膚を保護する有効成分を配合した皮膚外用剤の提供。【解決手段】ツバキ科ツバキ属の紅富貴(Camellia sinensis(L.)O.Kuntze)から得られ、皮膚のバリア機能向上作用、抗酸化作用及び抗炎症作用を有する抽出物を含む皮膚外用剤であって、肌荒れ改善、肌の老化(シワ、タルミ等)の予防及び改善効果、肌のハリ、ツヤの向上効果、外的要因(紫外線や化学物質)による酸化ダメージ及び炎症から肌を保護する効果、並びにシミ、ソバカス、肝斑等を予防及び改善する効果を奏する。【選択図】図1

Description

本発明は、ツバキ科ツバキ属の植物から得られ、すぐれた皮膚生理活性及び生体安全性を有する皮膚外用剤配合成分並びにかかる成分を配合してなる皮膚外用剤に関する。
皮膚の老化は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下などの内的要因と、太陽光(紫外線)や排気ガス等により誘発される活性酸素による細胞・組織の損傷、又は炎症などの外的要因とが複雑に絡み合って生ずる現象である。
例えば、紫外線や、排ガスなどに含まれる化学物質(窒素化合物や硫黄化合物等)は、皮膚に酸化ダメージを与えて生体成分を変質させ、その結果、皮膚内に抗原を発生させる要因となる。このことから、紫外線や化学物質などの外的要因は、抗原による皮膚の炎症やアレルギーの発症の要因となる。
また、皮膚は本来、水分を保持するバリア機能及び酸化ダメージ回復機能を有しているが、
紫外線等の外的要因によって、それらの機能が低下すると、皮膚が保持している水分量が各層を通じて失われ、これにより、肌荒れや、シミ、ソバカス等の色素沈着、皮膚の老化現象であるシワ、タルミ等が生じる。
この皮膚の肌荒れ及び老化を防ぎ、皮膚を健全、かつ、若々しい状態に保持するため、従来、種々の活性成分の使用が提案され、それら活性成分(美肌成分、美白成分等)を配合した皮膚外用剤が上市されている。例えば、ビタミンC、ビタミンE、スーパーオキシドジスムターゼ(Superoxide dismutase;以下SODと略記)などの抗酸化剤;グリチルリチン酸などの抗炎症剤;各種紫外線吸収剤;α−ヒドロキシカルボン酸、胎盤抽出液、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸などの細胞賦活成分;コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの細胞外マトリックス成分;尿素などの保湿剤がそれである。また、皮膚のシミ、ソバカス、肝斑等の色素沈着の発生を抑制する物質としては、コウジ酸などが知られており、美白剤の有効成分として広く使用されている。しかし、上記抗酸化剤、保湿剤、美白剤等は、皮膚安全性の点で問題があり、皮膚安全性にすぐれた皮膚外用剤配合成分が求められている。
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑みて、皮膚安全性の観点から天然物由来の新たな美肌成分及び美白成分を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、ツバキ科ツバキ属に属する植物である紅富貴の抽出物が、すぐれたバリア機能改善作用、抗酸化作用及び抗炎症作用を有し、これにより、当該抽出物を配合することですぐれた美肌効果及び美白効果を奏し、かつ、皮膚安全性にすぐれた皮膚外用剤の提供が可能になることを見出した。
従来、ツバキ科ツバキ属に属する茶の抽出物を皮膚外用剤に利用することについては特許文献1、2に開示され、また、紅富貴等の茶に含まれるエピガロカテキンが抗アレルギー作用又は抗炎症作用を有することについては、特許文献3に開示されている。
特開平01-128933号公報 特開平10-072361号公報 特開2000-159670号公報
しかし、紅富貴の抽出物がすぐれたバリア機能改善効果、抗酸化効果及び抗炎症効果を有し、それらの相乗効果より、肌荒れ、シワ、タルミ等の皮膚老化現象を改善し、肌のハリ、ツヤを向上させ、さらには、シミ、ソバカスの改善効果を有することについては知られていなかった。
本発明は、ツバキ科ツバキ属の植物である紅富貴(Camellia sinensis(L.)O.Kuntze)の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤である。
本発明は、ツバキ科ツバキ属の植物である紅富貴の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤であって、表皮細胞角化促進効果、抗酸化効果(細胞内活性酸素発生抑制作用、細胞内SOD活性亢進作用)及び抗炎症効果(プロスタグランジンE2(以下「PGE」と称する)生成抑制作用)を有し、それらの相乗効果により、皮膚のバリア機能を向上させ、かつ、シワ、タルミ等の皮膚老化を改善し、肌のハリ、ツヤを向上させ、さらには、シミ、ソバカスの改善や、紫外線等の外的要因による肌のダメージ(酸化ダメージ及び炎症ダメージ)の予防及び改善効果を奏する皮膚外用剤を提供することができる。
図1は、本発明に係る紅富貴抽出物の表皮細胞角化促進効果を示す図である。 図2は、本発明に係る紅富貴抽出物の表皮細胞角化促進効果を示す図である。 図3は、コントロールの表皮細胞角化促進効果を示す図である。 図4は、本発明に係る紅富貴抽出物の紫外線による線維芽細胞の活性酸素発生抑制効果を示す図である。 図5は、本発明に係る紅富貴抽出物の細胞内SOD活性亢進効果を示す図である。 図6は、本発明に係る紅富貴抽出物のPGE生成抑制効果を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明で用いる抽出素材は、ツバキ科ツバキ属の植物である紅富貴(Camellia sinensis(L.)O.Kuntze)である。
本発明に用いる素材は、紅富貴の全草、葉、花部、茎、種子、実、根等、いずれを用いても良いが、全草、或いは葉部の使用が好ましい。
抽出物の調製は、まず、紅富貴(例えば、全草、葉等)を、必要ならば予め水洗して異物を除いた後、そのまま又は乾燥した上、必要に応じて細切又は粉砕し、抽出溶媒と接触させて抽出を行う。なお、乾燥方法に関しては、所謂緑茶、紅茶および烏龍茶等のように一般的な茶の葉の加工を行ったものでも良い。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独で又は二種以上混合して用いられる。
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物の皮細胞角化促進効果、抗酸化効果(細胞内活性酸素発生抑制作用、細胞内SOD活性亢進作用)及び抗炎症効果(PGE生成抑制作用)、さらには、皮膚刺激性の観点から、又皮膚外用剤への幅広い適用が可能であるという点からも、本発明においては、水、低級アルコール類又は多価アルコール類などの親水性溶媒が好適である。この親水性溶媒を用いる場合の好ましい例としては、例えば、水、低級アルコール類(特にエタノール)、又は多価アルコール(特に、1,3−ブチレングリコール)の単独使用、或いは、水と低級アルコール類(特にエタノール)との混合溶媒、又は水と多価アルコール類(特に1,3−ブチレングリコール,グリセリン)との混合溶媒の使用等が挙げられるが、なかでも水単独、又は水と1,3−ブチレングリコールの混合溶媒が特に好ましい。
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:10〜20:1、水とエタノールとの混合溶媒であれば、1:10〜25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:10〜20:1の範囲とすることが好ましい。
また、紅富貴の乾燥部位(例えば、全草又は葉)と抽出溶媒との重量比は好ましくは1:1〜1:50の範囲であり、より好ましくは、1:5〜1:35の範囲である。
抽出物の調製に際して、そのpHに特に限定はないが、一般には3〜9の範囲とすることが好ましい。かかる意味で、必要であれば、前記抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性調整剤、又はクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
抽出温度、抽出時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpHによっても異なるが、例えば、水もしくは1,3−ブチレングリコール、又は水と1,3−ブチレングリコールとの混液を溶媒とする浸漬法の場合であれば、抽出温度は一般に1〜90℃、好ましくは40℃から80℃の範囲であり、抽出時間は、40℃の場合であれば、0.5〜24時間、好ましくは、0.5〜6時間の範囲である。
なお、本発明の抽出処理に先立って、又は抽出処理と並行して、必要に応じて紅富貴に加水分解処理を施してもよい。これによって、紅富貴の抽出物の保存安定性等を改善して、皮膚外用剤配合剤としての抽出物をより有効に利用できる可能性がある。
抽出物に酵素加水分解処理を施す場合、酵素としては、アクチナーゼ、パパイン、ペプシンなどの蛋白分解酵素、グルコアミラーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼなどの澱粉分解酵素、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼなどの繊維素分解酵素、及びリパーゼなどの脂肪分解酵素のいずれかの酵素群から選ばれた1種又は2種以上を用いてもよいが、それらの酵素群からそれぞれ選ばれた1種又は2種以上の酵素を組み合わせて用いることがより好ましい。
酵素の添加量は、例えば、紅富貴の全草、又は花部であれば、その固形分に対して、合計で0.01〜10重量%の範囲とすることが好ましく、より好ましくは0.1〜2.0重量%の範囲である。
上述のように調製した抽出物は、一般にはpHを3〜8に調製した上で、これをそのままの状態で皮膚外用剤配合剤として使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、抽出物はスプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
また、上述のように調製した抽出物は、保存安定性等を高めるために、一定時間冷蔵保存した上で、上清を皮膚外用剤配合剤として使用しても良い。
本発明の紅富貴の抽出物を含む皮膚外用剤(化粧品、医薬部外品等)としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉、洗顔料、ボディシャンプー、毛髪用シャンプー、石けんなどが挙げられ、また、育毛剤、さらには浴剤等も挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
本発明の皮膚外用剤における紅富貴の抽出物の配合量は、抽出物の固形分として、基礎皮膚外用剤の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、メイクアップ皮膚外用剤の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、又清浄用皮膚外用剤の場合は、一般に0.002〜10.0重量%、好ましくは0.02〜7.0重量%の範囲である。
本発明の皮膚外用剤には、必須成分の紅富貴の抽出物のほかに、通常皮膚外用剤に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、乳化剤又は乳化助剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料、その他の生理活性成分等を必要に応じて適宜配合することができる。また、本発明に係る紅富貴の抽出物の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分と組み合わせて皮膚外用剤に配合することも何ら差し支えない。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
乳化剤乃至乳化助剤としては、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)等を配合することもできる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)、ムラサキシキブ抽出物、シャクヤク抽出物、シラン根(白及)抽出物等がある。
美白剤としては、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5,5'−ジプロピル−ビフェニル−2,2’−ジオール)、4−HPB(ロドデノール、4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−ブタノール))、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α−ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)が挙げられ、これらを単独で配合しても、複数を組み合わせて配合しても良い。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−5−グルコシドなどのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)などが挙げられ、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
生理活性成分としては、美白成分として、例えば、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、シソ抽出物、米糠抽出物又はその加水分解物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、ダマスクバラ抽出物、シャクヤク抽出物又はその加水分解物、乳酸菌醗酵米、ムラサキシキブ抽出物、ハス種子抽出物又はその加水分解物、ハス種子発酵物、党参抽出物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、ローヤルゼリー発酵物、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物等が上げられ、抗老化成分として、サンゴ草抽出物、イネの葉の抽出物又はその加水分解物、ナス(水ナス、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、アンズ果実の抽出物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、アマモ等の海産顕花植物の抽出物、豆乳発酵物、クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米醗酵エキス、発芽米抽出物又はその加水分解物、発芽米発酵物、黒豆抽出物又はその加水分解物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナ抽出物、甘草抽出物、ニンジン抽出物、アロエ抽出物、ミツイシコンブ抽出物、ヘチマ抽出物、アナアオサ抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物等がある。
次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
製造例1.紅富貴の抽出物の調製
紅富貴(乾燥茶葉の状態)80gに精製水1200gを加え、50℃で3時間抽出を行った後ろ過し、褐色透明のベニフウキ抽出物1000g(固形分濃度1.6%)を得た。
製造例2.紅富貴の抽出物の調製
紅富貴(乾燥茶葉の状態)80gに50%1,3−ブチレングリコール水溶液1200gを加え、50℃で3時間抽出を行った後ろ過し、褐色透明のベニフウキ抽出物850g(固形分濃度1.3%)を得た。
処方例1.化粧水
[A成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 5.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
処方例2.化粧水
処方例1のB成分に含まれる製造例1の抽出物溶液に代えて、製造例2の抽出物溶液5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例3.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 3.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
処方例4.乳液
処方例3のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
処方例5.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 5.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
アルブチン 3.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例6.ローション
[成分] 部
製造例2の抽出物溶液 10.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
処方例7.エッセンス
[成分] 部
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
ヒアルロン酸 0.1
製造例1の抽出物溶液 5.0
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
精製水 全量が100部となる量
精製水にヒアルロン酸を溶解させた後、残りの原料を順次加えて攪拌溶解させ、透明のエッセンスを得た。
処方例8.エッセンス
処方例7の成分中製造例1の抽出物溶液に代えて製造例2の抽出物溶液5.0部を用いるほかは処方例7と同様にしてエッセンスを得た。
実施例9.リキッドファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分] 部
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。
処方例10.ボディシャンプー
[A成分] 部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
[B成分] 部
製造例2の抽出物溶液 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
試験例1.表皮細胞角化促進効果
ヒト正常表皮細胞を、96穴マイクロプレートに1×10個/穴の濃度となるように播種した。培地としては増殖添加剤含有培地Humedia KG2(クラボウ社)を用いた。37℃で1日間プレ培養した後、製造例1の抽出物を試料溶液として0.25%、0.5%の濃度(培地全量に対する試料の溶液としての終濃度)となるように培地に添加し、37℃でさらに1日培養した。次に位相差顕微鏡(OLYMPAS社)で細胞の形態を観察し、細胞の扁平の程度によって角化の進行度合いを判断した。また、コントロール(Control)として、試料溶液に代えて、PBS(−)溶液を用いて同様の操作を行い細胞の形態を観察した。
試験例1の結果を図1〜3に示す。
図1は、製造例1の抽出物(0.25%)を添加して培養した表皮細胞の形態を示す顕微鏡写真であり、図2は製造例1の抽出物(0.5%)を添加して培養した表皮細胞の形態を示す顕微鏡写真であり、図3は、コントロールであるPBS(−)溶液を添加して培養した表皮細胞の形態を示す顕微鏡写真である。図1〜図3に示すように、本発明の製造例1の抽出物は、コントロールと比較して濃度依存的に表皮細胞の扁平化、すなわち、表皮細胞の分化を促進することが確認された。
試験例2.線維芽細胞の紫外線による細胞内活性酸素発生抑制効果
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、96ウェルプレートに2×10個/ウェルとなるように播種した。培地には10%NCS含有イーグル培地を用いた。37℃、5.0%COの条件下に1日間プレ培養した後、製造例1の抽出物を試料溶液として0.5%の濃度(培地全量に対する試料の溶液としての終濃度)となるように培地に添加し、同条件でさらに1日培養した。次に、培地を除去し、200μLのHanks Balanced Salts Solution(HBSS(+))で洗浄した後、HBSS(+)100μLと10μMの2’,7’−Dichlorodihydrofluorescin diacetateを100μL添加した。37℃で15分間インキュベート後、上清を除去して200μLのHBSS(+)で洗浄し、HBSS(+)を200μL添加してUV−B(Philips社製TL20W/12RS) 50mJ/cmを照射した。そしてUV−B照射直後に1%Triton−X含有HBSS(+)を100μL添加して細胞を破砕し、この反応液のEx485nm/Em530nmにおける蛍光強度を測定した。また、試料溶液に代えてPBS(−)を添加した試料無添加の場合(Control)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られた活性酸素発生量(100)に対する試料添加区の活性酸素発生量の相対値を求めた。さらに、UV−B未照射区を設け、試料溶液に代えてPBS(−)を添加して、同様の操作を行いControlの活性酸素発生量(100)に対する相対値を求めた。
試験例2の結果を図4に示す。図4に示すように、本発明に係る製造例1の抽出物は、格段にすぐれた細胞内活性酸素発生抑制効果を示すことが確認された。
試験例3.線維芽細胞内SOD活性亢進効果
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、シャーレに6×10個/シャーレとなるように播種した。培地には10%NCS含有イーグル培地を用いた。37℃、5.0%COの条件下に1日間プレ培養した後、PBS(−)又は製造例1の抽出物溶液を試料溶液として0.5%の濃度(培地全量に対する試料の溶液としての終濃度)となるように培地に添加し、同条件でさらに2日間培養した。次に、培地を除去し、1mLのPBS(−)で洗浄を行い、0.1%Triton−X、1mM PMSF含有PBS(−)を400μL添加して細胞を破砕し、粗酵素液を調整した。0.2Mトリス塩酸緩衝液50μL、1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)二ナトリウム溶液20μL、0.75mMニトロブルーテトラゾリウムクロリド(NBT)溶液10μL、1mMキサンチン溶液20μL、0.06U/mLキサンチンオキシターゼ溶液50μL、粗酵素液50μLを混合して試料溶液を調製した。この試料溶液を37℃、3分間インキュベートし、スーパーオキシドを発生させた。そして、NBTがスーパーオキシドによって還元されて生成するホルマザン量を570nmにおける吸光度を測定した。各粗酵素液のタンパク質量をブラッドフォード法によって測定し、タンパク質量当たりのホルマザン生成量を算出した。また、粗酵素液の代わりに0.1%Triton−X、1mMのPMSF含有PBS(−)を用いて同様に操作を行い、ここに得られる値を100として、各試験区のホルマザン量の相対値を求め、これをNTB還元率(%)、すなわちスーパーオキシド残存率(%)とした。
試験例3の結果を図5に示す。図5に示すように、本発明に係る製造例1の抽出物は、格段にすぐれた線維芽細胞内SOD活性亢進効果を示すことが確認された。
試験例4.PGE生成抑制効果試験
本発明に係る紅富貴の抽出物の抗炎症効果をPEGの生成抑制試験により評価した。ここで、PGEは、皮膚の炎症を惹起する炎症性のケミカルメディエーターであって、紫外線や化学物質等の外的要因によりダメージを受けた皮膚細胞内で分泌される物質である。よって、本発明においては、このPGEの生成抑制効果試験により、抗炎症効果を評価した。
<実験方法>
ウサキ角膜由来細胞(SIRC)を、10%FBS含有イーグル最少必須培地に懸濁して96穴プレートに5.0×10個ずつ播種し、37℃で3日間培養した後、その培養液に製造例1の抽出物溶液(試料溶液)を添加して、さらに24時間培養した。ここで、製造例1の抽出物溶液は、上記培養液全量に対する溶液としての終濃度が2.5%の濃度となるように添加した。また、試料溶液の代わりに50%1,3-ブチレングリコール水溶液を添加し24時間培養したものコントロールとした。次に培養器の底面から100mJ/cmの紫外線B波を照射し、さらに2日間培養後、培養上清に分泌されたPGEの量を、PGE測定キット(カイマンケイミカル社製)を用いて測定した。そして、コントロール添加時のPGE量を100として、試料溶液添加時のPGE量の相対値を求めた。
試験例4の結果を図6に示す。図6に示すように、本発明に係る製造例1の抽出物は、紫外線(UV)照射により促進されるPGEの生成を顕著に抑制することが確認された。

Claims (1)

  1. ツバキ科ツバキ属の植物である紅富貴(Camellia sinensis(L.)O.Kuntze)の抽出物を含有する皮膚外用剤。
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