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JP5074190B2 - 口腔内速崩壊性錠剤 - Google Patents

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JP5074190B2 JP2007534257A JP2007534257A JP5074190B2 JP 5074190 B2 JP5074190 B2 JP 5074190B2 JP 2007534257 A JP2007534257 A JP 2007534257A JP 2007534257 A JP2007534257 A JP 2007534257A JP 5074190 B2 JP5074190 B2 JP 5074190B2
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Description

本発明は,口腔内において速やかな崩壊性及び適度な硬度を有する口腔内速崩壊性錠剤および生産性の高いその製造方法に関する。本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、医薬の分野において用いることができる。
口腔内速崩壊錠は、口腔内で約60秒以内の崩壊時間を有しつつ、錠剤製造時や輸送中に錠剤の欠けや粉化がない程度の硬度を有する必要がある。硬度と崩壊時間は反する要素であり、崩壊時間を速くした場合は硬度が低くなり、硬度を高くした場合は崩壊時間が遅くなる。崩壊時間と硬度の問題を解決するため、口腔内速崩壊性錠剤の製法としてはいくつかの方法が知られており、湿式打錠法、打錠加温法、直接打錠法などがある。湿式打錠法、打錠加温法では、通常の圧縮成型による製剤設備を用いることができず、加温装置や加湿装置、乾燥装置が必要であり、特別な設備を必要とする。また、工程も通常の圧縮成型以外に、加湿、加温、乾燥などの工程を行うため、生産性にも問題があり、水溶性の活性成分には不向きである。
一方、直接打錠法による口腔内速崩壊性錠剤の製法は、通常の製剤設備を用いることができる。しかし、直接打錠法では、活性成分の含量を多くしながら、成形性、適度な硬度ならびに崩壊性を併せて持たせるのは困難であり、これらを改善した製法が知られている。例えば、活性成分と噴霧乾燥マンニトールとクロスポビドンおよび医薬品に使用可能な賦形剤を乾式で混合した後、圧縮成型し、口腔内速崩壊性錠剤を製する方法がある(特許文献1参照)。
直打用に適した噴霧乾燥マンニトールとスーパー崩壊剤であるクロスポビドンを用いることによって製した錠剤は、適度な成形性と崩壊性を有するが、口腔内速崩壊性錠剤としての利用を考えた場合、得られる錠剤の口腔内崩壊時間と硬度とのバランスが必ずしも充分なものではないという問題があった。
薬効成分、平均粒子径が5μm〜90μm未満のマンニトール、平均粒子径が90μm〜500μmのマンニトール、崩壊剤および結晶セルロースを流動層造粒した後、圧縮成型してなる口腔内速崩壊性錠剤を製する方法がある(特許文献2参照)。この方法は、粒径の異なる2種類の粒子を流動層造粒し、混合後圧縮成型するという、複雑な工程を必要とした。また、これらの流動層造粒による粒子は原料由来の粒子がバインダーによって結合した非球形の顆粒状であり、粒子の各成分は粒子内に均質に分散されていないため、口腔内速崩壊性錠剤に適した成形性・崩壊性を、必ずしも充分に満足させるものではなかった。
また、本発明者らは以前、糖類の複合粒子に、崩壊剤、無機物を水に均質に分散させたことを特徴とする口腔内速崩壊性錠用組成物を発明した(特許文献3、4参照)。これらは、噴霧乾燥した造粒粒子を用いているため、圧縮成型機への計量性や充填性もよく、また崩壊剤、無機物を均質に分散させた粒子であるため、良好な崩壊性を示した。しかし、特許文献3、4の実施例にある活性成分と噴霧乾燥造粒物とを混合圧縮した錠剤は、所望の崩壊性は得られるが硬度が充分ではなく(30−40N)、錠剤製造時や輸送中に錠剤の欠けや粉化といった問題が生じる場合があった。また、活性成分の含有率が高い場合、杵への貼り付きなどの打錠障害を起こす場合があった。
国際公開00/57857号パンフレット 特開2001−58944号公報 国際公開2005/037319号パンフレット 国際公開2005/037254号パンフレット
本発明は、前述の従来技術における口腔内速崩壊性錠剤と比べて、活性成分の含有率が高い場合に生じる問題がなく、製造や輸送中に問題を生じない充分な硬度と口腔内での良好な崩壊性を有する口腔内速崩壊性錠剤、及び生産性の高い口腔内速崩壊性錠剤の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意研究した結果、(a)2種以上の糖類、無機物、崩壊剤を特定の割合で噴霧乾燥するか、又はさらに活性成分を加えて噴霧乾燥することによって製した造粒粒子、(b)滑沢剤、(c)崩壊助剤、及び(d)活性成分を含有する錠剤が、意外にも活性成分の含有率が高い場合に生じる問題がなく、また、製造や輸送中に問題を生じない充分な硬度と、良好な口腔内での崩壊性有すること、更には生産性の高い製造方法であることを発見するに至った。
本発明における「口腔内速崩壊性錠剤」とは、口腔内で迅速に、例えば40秒以内で、より好ましくは30秒以内で、さらに好ましくは20秒以内で崩壊し得る錠剤を意味する。ここでいう口腔内崩壊時間は、後述の口腔内速崩壊錠の条件や実施例の方法で得られる時間である。口腔内での崩壊時間は、錠剤の大きさや、錠剤形状によって異なるが、これも本願発明に含まれる。
本発明の口腔内速崩壊性錠剤用の組成物を用いて得られる錠剤は、従来の速崩壊性錠剤に比べて、活性成分の含有が高く、製造や輸送中に問題を生じない充分な硬度を有するにもかかわらず、良好な口腔内崩壊時間を有しているという特長を持つ。したがって、該組成物に薬効成分を配合して得られる本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、口腔内で速やかな崩壊性が要求される医薬品に適している。
本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、(a)2種以上の糖類の複合粒子中に、無機物及び崩壊剤が均質に分散してなるか、及びさらに活性成分を含有する造粒粒子、(b)滑沢剤、(c)崩壊助剤、及び(d)活性成分からなる口腔内速崩壊性錠剤である。
以下、本発明に用いる造粒粒子について説明する。本発明に用いる造粒粒子は、マンニトールとその他の糖類からなる複合粒子中に、無機物、崩壊剤が均質に分散してなるか、又はさらに活性成分を含有する造粒粒子である。この造粒粒子は、(イ)糖類、(ロ)崩壊剤、(ハ)無機物を水に分散させたあと噴霧乾燥するか、又は更に活性成分を分散し噴霧乾燥することによって得られる。具体的には、国際公開2005/037319号パンフレットまたは国際公開2005/037254号パンフレットに記載方法よって製造される口腔内速崩壊性錠剤用の組成物である。これらの組成物はF−MELT〔商標〕として富士化学工業(株)によって、数種のタイプが製造販売されており、いずれのタイプも用いることができる。
本発明において、糖類とは糖および糖アルコールをいう。本発明に用いる造粒粒子に含まれる糖類は、マンニトールとマンニトール以外の糖類の組み合わせとなる。マンニトール以外の糖類とは、例えば、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、トレハロース、パラチニットおよびパラチノースなどから選ばれる少なくとも1種以上である。マンニトールとマンニトール以外の糖類との重量比は、マンニトール:マンニトール以外の糖類=98〜67:2〜33、好ましくはマンニトール:マンニトール以外の糖類=97〜87:3〜13、更に好ましくはマンニトール:マンニトール以外の糖類=96〜89:4〜11である。これらの糖類のうち水に易溶性のものは平均粒子径がいずれのものを用いることができる。
本発明の造粒粒子に含まれる無機物としては、アルミニウム、マグネシウムおよびカルシウムのいずれかを1種以上含有する医薬上許容される無機酸化物が好ましく、例えばメタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、ハイドロタルサイト、ケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、炭酸マグネシウムなどから選ばれる少なくとも1種以上である。より好ましくは、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウムおよび乾燥水酸化アルミニウムゲルから選ばれる少なくとも1種以上であり、さらに好ましくは、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、無水リン酸水素カルシウムおよび炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種以上である。これらの無機物の平均粒子径としては0.1〜100μmであり、好ましくは1〜60μmであり、更に好ましくは1〜40μmである。所望の平均粒径を得るために、常法によって粉砕処理したものを用いることができる。
本発明の造粒粒子に含まれる崩壊剤としては、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースおよび結晶セルロースから選ばれる少なくとも1種以上が好ましく、これらのいずれかを単独で用いてもよいが、複数の混合物として用いることがより好ましい。中でもクロスポビドンと結晶セルロースを用いることがさらに好ましい。クロスポビドンと結晶セルロースを用いる場合、クロスポビドンと結晶セルロースの重量比は、5〜15:8〜22、好ましくは5〜14:10〜22、更に好ましくは6〜13:12〜21である。上記の崩壊剤は、本発明の組成物内での均質分散性や口腔内でのざらつきを防ぐため、平均粒径が0.1〜100μmであるのが好ましく、より好ましくは1〜60μm、更に好ましくは1〜40μmである。所望の平均粒径を得るために、常法によって粉砕処理したものを用いることができる。
本発明の造粒粒子の各成分の配合量は、造粒粒子全体の100重量部に対して、糖類40〜90重量部、無機物1〜30重量部、崩壊剤5〜40重量部であり、好ましくは造粒粒子全体の100重量部に対して、糖類50〜80重量部、無機物2〜15重量部、崩壊剤10〜36重量部である。更に好ましくは、造粒粒子全体の100重量部に対して、糖類62〜78重量部、無機物3〜8重量部、崩壊剤18〜34重量部である。
本発明の造粒粒子は、マンニトールとマンニトール以外の糖類からなる複合粒子中に、崩壊剤および無機物を均質に分散した構造を有する。構成成分である糖類を複合粒子にすることによって、口腔内速崩壊性錠剤用の組成物に適した高成形性、速崩壊性及び錠剤硬度を与えることができる。更に、崩壊剤及び無機物を均質に分散した構造を有することにより、口腔内での微少な水分をより多く、そしてより速く錠剤内部へ導入することができる。つまり、特定の無機物が持つ導水性の細孔が微少な水分を錠剤内部へ呼び込み、共に分散している崩壊剤に有効に作用することで、口腔内での良好な速崩壊性を与えることができる。
本発明に用いる造粒粒子には、後述の活性成分、及び後述で示す崩壊性を損なわない範囲で医薬品に配合可能なその他の成分を配合することができ、活性成分の配合量は、糖類、無機物と崩壊剤の合計100重量部に対して、0.01〜80重量部であり、好ましくは0.05〜70重量部であり、より好ましくは0.1〜60重量部である。後述で詳細に述べるが活性成分は造粒粒子に含まず、造粒粒子に乾式で混合してもよい。
本発明に用いる造粒粒子は、所望の物性を得られる製造方法により製造することができ、一般に用いられている方法、例えば噴霧乾燥法、流動層造粒乾燥法、攪拌造粒法、湿式押出造粒法などの湿式造粒法で製造することができる。製造方法の容易さ、および所望の物性を得やすい点から、噴霧乾燥法が好ましい。
以下噴霧乾燥法を具体的に述べる。糖類、無機物及び崩壊剤を含む水性溶液又は水性分散液を常法に従って噴霧乾燥することにより製造することができる。より具体的には、糖類を予め水性溶媒に溶解又は分散させた後、崩壊剤及び無機物を均質に分散させて得られた分散液を、噴霧乾燥することにより製造することができる。また、活性成分を含有するものは、上記成分の他に、活性成分を任意に添加してもよく、また、崩壊性を損なわない範囲で後述に示す医薬品に配合可能なその他の成分の1種以上添加し均質分散させた分散液を、噴霧乾燥することにより製造することができる。
上記溶媒としては、造粒粒子の特性に影響を及ぼさず、医薬的に許容される溶媒であればよく、例えば水、エタノール、メタノールなどが挙げられる。分散液は、公知の方法により調製することができ、例えば、通常の撹拌、コロイドミル、高圧ホモジナイザー、超音波照射などが挙げられるが、水性分散液中で粒子を高度に分散させ得る方法であればよい。分散液中の濃度としては、分散液の粘土などによって噴霧乾燥できる範囲であればよく、すなわち5〜50重量%であり、好ましくは10〜45重量%、より好ましくは25〜45重量%である。
噴霧乾燥の条件は特に限定されないが、噴霧乾燥機としては、円盤式またはノズル式の噴霧乾燥機を用いるのが好ましい。そして、噴霧乾燥の際の温度としては、入口温度が約120〜220℃であり、出口温度は約80〜130℃が好ましい。噴霧乾燥する際における水性分散液の固形物の濃度としては、噴霧乾燥できる範囲であればよい。
このようにして得られる本発明に用いる造粒粒子の平均粒子径は、水性溶液または水性分散液の濃度、噴霧乾燥方式、乾燥条件などにより適宜調製することができるが、1〜500μm、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜200μm、さらに好ましくは30〜200μmであれば、口腔内でのざらつきを防ぐことができて好ましい。
上記の造粒粒子の静的比容積は、好ましくは1.5〜4.0g/ml、より好ましくは1.5〜3.5g/ml、さらに好ましくは1.5〜2.5g/mlである。該造粒粒子は、このような静的比容積を有することにより、錠剤に成形する場合に臼に充填しやすいので製剤化工程がスムーズに進み、また錠剤が均一に圧縮され、優れた打錠性を示すことができる。静的比容積は、標準の方法に従って測定することができる。また、良好な流動性を有する粒子であるため、製剤化工程において優れた打錠性を示すことができる。
本発明に用いる滑沢剤としては、例えば、アラビアゴム末、カカオ脂、カルナウバロウ、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カロペプタイド、含水二酸化ケイ素、乾燥水酸化アルミニウムゲル、グリセリン、ケイ酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、軽質流動パラフィン、結晶セルロース、硬化油、合成ケイ酸アルミニウム、ゴマ油、コムギデンプン、サラシミツロウ、酸化マグネシウム、ジメチルポリシロキサン、酒石酸カリウムナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、シリコーン樹脂、水酸化アルミニウムゲル、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、ステアリン酸マグネシウム、セタノール、ゼラチン、タルク、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、トウモロコシデンプン、乳糖、ハードファット、白糖、バレイショテンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、フマル酸、フマル酸ステアリルナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリソルベート、ミツロウ、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、メチルセルロース、モクロウ、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、流動パラフィン、リン酸などがあげられる。
好ましくは、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、フマル酸ステアリルナトリウム、タルクである。
本発明における賦形剤、崩壊助剤、結合剤とは、本発明の口腔内速崩壊性錠剤の崩壊性及び成形性を高めることができる成分であり、一般に賦形剤、崩壊剤、結合剤、崩壊助剤などに区分されるものが該当するが、ここではそれら用途に特に限定されるものではない。
本発明における賦形剤とは、例えば、アクリル酸デンプン、L−アスパラギン酸、アミノエチルスルホン酸、アミノ酢酸、あめ(粉)、アラビアゴム、アラビアゴム末、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルファー化デンプン、イノシトール、エチルセルロース、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エリスリトール、塩化ナトリウム、オリブ油、カオリン、カカオ脂、カゼイン、果糖、軽石粒、カルメロース、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、乾燥酵母、乾燥水酸化アルミニウムゲル、乾燥硫酸ナトリウム、乾燥硫酸マグネシウム、カンテン、カンテン末、キシリトール、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸ニナトリウム、グリセリン、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸ナトリウム、L−グルタミン、クレー、クレー粒、クロスカルメロースナトリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム・ヒドロキシプロピルスターチ・結晶セルロース、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、軽質流動パラフィン、ケイヒ末、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、微粒子結晶セルロース、ゲンマイコウジ、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、ゴマ油、小麦粉、コムギデンプン、小麦胚芽粉、コメコ(米粉)、コメデンプン、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸フタル酸セルロース、サフラワー油、サラシミツロウ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、β−シクロデキストリン、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、ジメチルポリシロキサン、酒石酸、酒石酸水素カリウム、焼セッコウ、ショ糖脂肪酸エステル、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム炭酸水素ナトリウム共沈物、水酸化マグネシウム、スクワラン、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、ステアリン酸マグネシウム、精製ゼラチン、精製セラック、精製白糖、精製白糖球状顆粒、精製モンタンワックス、ゼイン、セスキオレイン酸ソルビタン、セタノール、セッコウ、セトステアリルアルコール、セラック、ゼラチン、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、第三リン酸カルシウム、ダイズ油、大豆油不けん化物、大豆レシチン、脱脂粉乳、タルク、炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、中性無水硫酸ナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストラン、デキストリン、天然ケイ酸アルミニウム、トウモロコシシロップ、トウモロコシデンプン、トレハロース、トラガント、二酸化ケイ素、乳酸カルシウム、乳糖、ハイドロタルサイト、麦芽糖、白色セラック、白色ワセリン、ハクド、白糖、白糖デンプン球状顆粒、ハダカムギ緑葉エキス末、ハダカムギ緑葉青汁乾燥粉末、ハチミツ、パラチニット、パラチノース、パラフィン、バレイショデンプン、半消化体デンプン、人血清アルブミン、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、フィチン酸、ブドウ糖、ブドウ糖水和物、部分アルファー化デンプン、プルラン、プロピレングリコール、粉末還元麦芽糖水アメ、粉末セルロース、ペクチン、ベントナイト、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・グリコール、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリソルベート、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルピロリドン、マルチトール、マルトース、D−マンニトール、水アメ、ミリスチン酸イソプロピル、無水乳糖、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、メチルセルロース、綿実粉、綿実油、モクロウ、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、無水ケイ酸、薬用炭、ラッカセイ油、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、粒状石灰石、粒状トウモロコシデンプン、流動パラフィン、dl−リンゴ酸、リン酸一水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸水素カリウム、リン酸水素ナトリウムなどの1種以上であり、これらのいずれかを単独で用いてもよいが、2種以上を配合することができる。
好ましくは、結晶セルロース、粉末セルロース、クロスカルメロースナトリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、ハイドロタルサイト、ベントナイト、ケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、炭酸マグネシウム、コムギデンプン、コメデンプン(ライススターチ)、トウモロコシデンプン(コーンスターチ)、バレイショデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、乳糖、白糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、トレハロース、パラチニット、パラチノース、カンテン、セラック、トラガントである。
より好ましくは、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、無水ケイ酸、ハイドロタルサイトである。
本発明における崩壊助剤とは、例えば、アジピン酸、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルファー化デンプン、エリスリトール、果糖、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、カンテン、キシリトール、グァーガム、クエン酸カルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、コムギデンプン、コメデンプン、酢酸フタル酸セルロース、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ショ糖脂肪酸エステル、水酸化アルミナマグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、セスキオレイン酸ソルビタン、ゼラチン、セラック、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、タルク、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、デキストリン、デヒドロ酢酸ナトリウム、トウモロコシデンプン、トラガント、トレハロース、乳糖、麦芽糖、白糖、ハイドロタルサイト、ハチミツ、パラチニット、パラチノース、バレイショデンプン、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ブドウ糖、ベントナイト、部分アルファー化デンプン、フマル酸一ナトリウム、ポリエチレングルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・グリコール、ポリソルベート、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルピロリドン、マルチトール、D−マンニトール、無水クエン酸、無水ケイ酸、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、メチルセルロース、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル硫酸ナトリウムなどの1種以上であり、これらのいずれかを単独で用いてもよいが、2種以上を配合することができる。
好ましくは、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化アルミナマグネシウム、炭酸マグネシウム、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、乳糖、白糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、トレハロース、パラチニット、パラチノース、カンテン、セラック、トラガントである。
より好ましくは、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、コメデンプン、トウモロコシデンプン、クロスポビドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウムである。
本発明における結合剤とは、例えば、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチル共重合体乳濁液、アセチルグリセリン脂肪酸エステル、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、アミノエチルスルホン酸、あめ(粉)、アラビアゴム、アラビアゴム末、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルファー化デンプン、エステルガムH、エチルセルロース、オウバク末、加水分解ゼラチン末、カゼインナトリウム、果糖、カラメル、カラヤガム末、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルエチルセルロース、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロース、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、カンテン、寒梅粉、キサンタンガム、牛脂硬化油、グァーガム、グリセリン、合成ケイ酸アルミニウム、軽質無水ケイ酸、軽質無水ケイ酸含有ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、硬化油、コポリビドン、ゴマ油、小麦粉、コムギデンプン、コメコ(米粉)、コメデンプン、酢酸ビニル樹脂、酢酸フタル酸セルロース、サラシミツロウ、酸化デンプン、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、酒石酸ナトリウムカリウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、セスキオレイン酸ソルビタン、セタノール、ゼラチン、セラック、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、大豆レシチン、炭酸カルシウム、単シロップ、デキストリン、デンプン(溶性)、トウモロコシデンプン、トラガント、パラフィン、バレイショデンプン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ピペロニルブトキシド、ブチルフタリルブナルグリコレート、ブドウ糖、部分アルファー化デンプン、フマル酸、プルラン、プロピレングリコール、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸部分中和物、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・グリコール、ポリソルベート、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール(完全けん化物)、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ポリビニルピロリドン、ポリブテン、ポリリン酸ナトリウム、D−マンニトール、水アメ、軽質無水ケイ酸、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどの1種以上であり、これらのいずれかを単独で用いてもよいが、2種以上を配合することができる。
本発明に用いる活性成分としては、特に限定されず、末梢神経用剤、解熱鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神神経用剤などの中枢神経用薬剤;骨格筋弛緩剤、自律神経剤などの末梢神経用薬剤;強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血管拡張剤などの循環器用薬剤;気管支拡張剤、鎮咳剤などの呼吸器官用薬剤;消化剤、整腸剤、制酸剤などの消化管用薬剤;ホルモン剤、抗ヒスタミン剤、ビタミン剤などの代謝性薬剤;抗潰瘍剤;抗生物質;化学療法剤;生薬エキス剤;微生物類などが挙げられる。
活性成分は、苦味の隠蔽や放出制御を目的として、コーティングなどの公知の方法で処理したものを用いることができる。また消化管内での放出を行わせるために公知の方法で放出制御したものであってもよい。活性成分は、口腔内でのざらつき感や服用感を高めるために粉砕したものを配合することができ、平均粒径0.1〜100μmが好ましい。
活性成分は、上記造粒粒子内外のいずれかもしくは両方に含まれていれば良く、造粒粒子中に含まれない場合には、(a)造粒粒子、(b)滑沢剤、及び(c)崩壊助剤と混合する時点で配合すればよい。

本発明の口腔内速崩壊錠は、錠剤全体100重量部に対して、(a)造粒粒子1〜98重量部、(b)滑沢剤0.01〜5重量部、(c)崩壊助剤1〜98重量部、(d)活性成分0.01〜60重量部からなる。より好ましくは、錠剤全体100重量部に対して、(a)造粒粒子5〜90重量部、(b)滑沢剤0.1〜3重量部、(c)崩壊助剤5〜90重量部、(d)活性成分0.1〜50重量部からなる。
本発明の口腔内速崩壊性錠剤には崩壊性を損なわない範囲で医薬品に配合可能なその他の成分を配合することができる。本発明の口腔内速崩壊性錠剤に配合することができる崩壊性を損なわない成分としては、界面活性剤(例えばポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、グリセリン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム等)、酸味料(例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスコルビン酸など)、発泡剤(例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなど)、甘味剤(サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチンなど)、香料(例えばレモン油、オレンジ油、メントールなど)、着色剤(例えば食用赤色2号、食用青色2号、食用黄色5号、食用レーキ色素、三二酸化鉄など)、安定化剤(例えばエデト酸ナトリウム、トコフェロール、シクロデキストリンなど)、矯味剤、着香剤などが挙げられる。
本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、(a)造粒粒子、(b)滑沢剤、(c)賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上、及び(d)活性成分、その他の医薬品に配合可能な成分を混合したのち、圧縮成型することによって製造することができる。圧縮成型は、直接打錠法によるのが好ましく、その際の打錠圧は、錠剤の大きさにより異なり、製剤可能な打錠圧の範囲内で選ぶことができる。
その他の製法としては、(a)造粒粒子、(b)滑沢剤、(c)賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上、及び(d)活性成分を湿式造粒したのち、圧縮成型してもよい。湿式造粒の方法としては、噴霧乾燥法、流動層造粒乾燥法、攪拌造粒法、湿式押出造粒法があげられる。また、圧縮成型後、常法に従って加温や加湿などのエージングを行って、所望の硬度・崩壊性を付与することができる。
本発明における口腔内速崩壊性錠剤の製造においては、上述のように滑沢剤を他の成分と一緒にほかの配合成分と混合した後に圧縮成型してもよいが、滑沢剤を他の成分と混合することなく、圧縮成型機の杵の表面および臼の壁面にあらかじめ塗布し、圧縮成型する方法(外部滑沢法)で製造することが可能で、所望の硬度や崩壊性を付与することができる。滑沢剤を杵臼に塗布する方法は、従来の公知の方法や機械で行うことができる。
本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、通常40〜200N、好ましくは40〜150N、より好ましくは40〜120Nの硬度である。また、打錠圧は錠剤の大きさによって変わるため、上述の硬度とするように打錠圧を適時調整することができる。直径8mmの杵を用い、200mgの錠剤を打錠するとき、打錠圧が300〜2400kgfのときに40〜70Nの硬度を有する。
本発明において、薬剤含量が多く、十分な硬度、良好な崩壊性並びに良好な成形性を有することは、詳細は不明であるが、造粒粒子の性質(構造と形状)を維持していること、並びに特定の賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤自体の特性による造粒粒子との相乗効果のためである考えられる。
本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、速崩壊性を目的としたもの以外の錠剤(例えばチュアブル錠)に成型するなど、他の固形製剤としても用いることができる。
本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、少量の水で直ちに崩壊することから、医薬品のみならず、食品や健康食品や特定機能食品、ペットフードや飼料、農薬に用いることも可能である。
以下に、本発明を実施例により説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
実施例で得られた各錠剤についての評価は、次の方法により行った。
[口腔内崩壊時間]
錠剤(1錠ずつ n=6)を、3〜8人の被験者が口腔内に入れてから完全に崩壊するまでの時間を測定し、その平均値を口腔内崩壊時間とした。
[錠剤の硬度]
ロードセル式錠剤硬度計〔PC−30、岡田精工(株)製〕を用いて測定した。
[打錠障害]
打錠機の臼杵、打錠後の錠剤を観察し、スティッキングやキャッピングを評価した。
[比較例1] 乾式混合後打錠
噴霧乾燥造粒D−マンニトール〔Pearlitol 200 SD、Roquette社製〕51.2重量部、キシリトール〔キシリットXC、東和化成工業(株)製〕3.2重量部、クロスポビドン〔コリドンCL、BASF武田ビタミン(株)製〕7.2重量部、結晶セルロース〔セオラスPH−101、旭化成(株)製〕13.6重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム〔ノイシリンUFL2、富士化学工業(株)製〕4.8重量部を混合し、アスピリン20重量部を添加混合し、次いで適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機〔HT−AP18SS−II、(株)畑鉄工所製〕により、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を設定硬度50Nとして打錠したが、打錠中スティッキングが生じ、錠剤を得ることはできなかった。
[参考例1] 造粒粒子の製造
マンニトール〔マンニットP、東和化成工業(株)製〕64重量部、キシリトール4重量部、クロスポビドン9重量部、結晶セルロース17重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム6重量部を水に均質に分散させたのち、噴霧乾燥機〔L−8型、大川原化工機(株)製〕を用いて、出口温度90℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の造粒粒子を得た。
[比較例2]
参考例1で得られた造粒粒子95重量部にアスピリン5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例1]
参考例1で得られた造粒粒子88重量部にアスピリン5重量部、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース〔LH−B1、信越化学工業(株)製〕1重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム1重量部及びクロスカルメロースナトリウム〔Kiccolate ND200、旭化成製〕5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例2]
参考例1で得られた造粒粒子88重量部にアスピリン5重量部、ポリビニルピロリドン〔コリドン30、BASF武田ビタミン(株)製〕1重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム1重量部及びクロスポビドン5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例3]
参考例1で得られた造粒粒子88重量部にアスピリン5重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース〔TC−5R、信越化学工業(株)製〕1重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム1重量部及びクロスポビドン5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例4]
参考例1で得られた造粒粒子88重量部にアスピリン5重量部、ヒドロキシプロピルセルロース〔HPC SL、日本曹達(株)製〕1重量部、ケイ酸カルシウム〔フローライトRE、エーザイフードケミカル(株)製〕1重量部及びクロスカルメロースナトリウム5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例3]
参考例1で得られた造粒粒子80重量部にアスピリン20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例5]
参考例1で得られた造粒粒子60重量部にアスピリン20重量部と結晶セルロース20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例6]
参考例1で得られた造粒粒子60重量部にアスピリン20重量部とトウモロコシデンプン〔日本コーンスターチ(株)製〕20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例4]
参考例1で得られた造粒粒子60重量部にアスピリン40重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例7]
参考例1で得られた造粒粒子50重量部にアスピリン40重量部と結晶セルロース10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
Figure 0005074190
比較例1が打錠障害を起こし、錠剤を得ることができなかったことから、本発明で用いる造粒粒子が重要な働きをしていることがわかる。実施例1〜7と比較例2〜4より、本発明における賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上を添加することによって、良好な崩壊性、良好な成形性及びより高い硬度とが得られることがわかる。
[参考例2] 造粒粒子の製造
マンニトール65重量部、キシリトール4重量部、クロスポビドン9重量部、結晶セルロース17重量部、無水リン酸水素カルシウム5重量部を水に均質に分散させたのち、噴霧乾燥機〔L−8型、大川原化工機社(株)製〕を用いて、出口温度90℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の造粒粒子を得た。
[比較例5]
参考例2で得られた造粒粒子90重量部にアスピリン10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例8]
参考例2で得られた造粒粒子70重量部にアスピリン10重量部と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例9]
クロスカルメロースナトリウム〔Ac-Di-Sol、旭化成(株)製〕50gと軽質無水ケイ酸〔アドソリダー−101、フロイント産業(株)製〕50gを乳鉢にて、水を適量加えながら混練した。これを22メッシュの篩にて造粒し、60℃にて18時間乾燥後に22メッシュの篩にて整粒し、顆粒Aを得た。
参考例2で得られた造粒粒子80重量部にアスピリン10重量部と顆粒A10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例6]
参考例2で得られた造粒粒子80重量部にアスピリン20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9R錠剤を得た。
[実施例10]
参考例2で得られた造粒粒子70重量部にアスピリン20重量部とクロスカルメロースナトリウム10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例11]
参考例2で得られた造粒粒子60重量部にアスピリン20重量部とカルメロース〔NS−300、五徳薬品製〕20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例12]
参考例2で得られた造粒粒子60重量部にアスピリン20重量部と結晶セルロース20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例13]
参考例2で得られた造粒粒子32重量部にアスピリン20重量部と結晶セルロース48重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例14]
参考例2で得られた造粒粒子70重量部にアスピリン20重量部とトウモロコシデンプン10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例7]
参考例2で得られた造粒粒子70重量部にアスピリン30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例15]
参考例2で得られた造粒粒子60重量部にアスピリン30重量部とクロスポビドン10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例8]
参考例2で得られた造粒粒子60重量部にアスピリン40重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例16]
参考例2で得られた造粒粒子50重量部にアスピリン40重量部とカルメロース10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例17]
参考例2で得られた造粒粒子40重量部にアスピリン40重量部とトウモロコシデンプン20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例18]
参考例2で得られた造粒粒子40重量部にアスピリン40重量部とコメデンプン〔ミクロパール、島田化学工業(株)製〕20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例19]
参考例2で得られた造粒粒子50重量部にアスピリン40重量部とクロスポビドン10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
Figure 0005074190
表2の結果より、本発明における造粒粒子に賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上を添加することによって、薬剤の含有量を多くしてもより高い硬度としながら良好な崩壊性、良好な成形性が得られることがわかる。
[参考例3] 造粒粒子の製造
マンニトール〔マンニットP、東和化成工業(株)製〕65重量部、キシリトール5重量部、クロスポビドン8重量部、結晶セルロース15重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム7重量部を水に均質に分散させたのち、噴霧乾燥機〔L−8型、大川原化工機(株)製〕を用いて、出口温度80℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の造粒粒子を得た。
[比較例9]
参考例3で得られた造粒粒子70重量部にアセトアミノフェン30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例20]
参考例3で得られた造粒粒子65重量部にアセトアミノフェン30重量部とカルメロース5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例21]
参考例3で得られた造粒粒子50重量部にアセトアミノフェン30重量部とヒドロキシプロピルセルロース20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例22]
参考例3で得られた造粒粒子50重量部にアセトアミノフェン30重量部とカルメロース20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例10]
参考例3で得られた造粒粒子50重量部にアセトアミノフェン50重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50N、重量200mg、直径8mm、9Rとして打錠を試みたが、打錠機の上限打圧2400kgfを超え装置が停止したたため、錠剤を得ることはできなかった。
[実施例23]
参考例3で得られた造粒粒子50重量部にアセトアミノフェン40重量部とクロスポビドン10重量部を混合し、適量のフマル酸ステアリルナトリウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例24]
参考例3で得られた造粒粒子20重量部にアセトアミノフェン50重量部とカルメロース30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例25]
参考例3で得られた造粒粒子20重量部にアセトアミノフェン50重量部とコメデンプン30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例26]
参考例3で得られた造粒粒子20重量部にアセトアミノフェン50重量部とトウモロコシデンプン30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例27]
参考例3で得られた造粒粒子20重量部にアセトアミノフェン50重量部とコメデンプン20重量部とトウモロコシデンプン10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例28]
参考例3で得られた造粒粒子10重量部にアセトアミノフェン60重量部と結晶セルロース30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例29]
参考例3で得られた造粒粒子10重量部にアセトアミノフェン60重量部とカルメロース10重量部とコメデンプン20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例30]
参考例3で得られた造粒粒子10重量部にアセトアミノフェン60重量部とクロスポビドン25重量部と結晶セルロース5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
Figure 0005074190
表3の結果より、本発明における造粒粒子に賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上を添加することによって、薬剤の含有量を多くしてもより高い硬度としながら良好な崩壊性、良好な成形性が得られることがわかる。
[参考例4] 造粒粒子の製造
マンニトール65重量部、キシリトール5重量部、クロスポビドン8重量部、結晶セルロース18重量部、無水リン酸水素カルシウム4重量部を水に均質に分散させたのち、噴霧乾燥機〔L−8型、大川原化工機社(株)製〕を用いて、出口温度80℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の造粒粒子を得た。
[比較例11]
参考例4で得られた造粒粒子80重量部にアセトアミノフェン20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例31]
参考例4で得られた造粒粒子64重量部にアセトアミノフェン20重量部と結晶セルロース16重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例12]
参考例4で得られた造粒粒子70重量部にアセトアミノフェン30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例32]
参考例4で得られた造粒粒子65重量部にアセトアミノフェン30重量部とクロスポビドン5重量部を混合し、適量のフマル酸ステアリルナトリウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例33]
参考例4で得られた造粒粒子50重量部にアセトアミノフェン30重量部とカルメロース20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例13]
参考例4で得られた造粒粒子60重量部にアセトアミノフェン40重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例34]
参考例4で得られた造粒粒子35重量部にアセトアミノフェン40重量部と結晶セルロース25重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例35]
参考例4で得られた造粒粒子35重量部にアセトアミノフェン40重量部とコメデンプン25重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例36]
参考例4で得られた造粒粒子35重量部にアセトアミノフェン40重量部、コメデンプン20重量部及び結晶セルロース5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例37]
参考例4で得られた造粒粒子35重量部にアセトアミノフェン40重量部、コメデンプン20重量部及びカルメロース5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例38]
参考例4で得られた造粒粒子35重量部にアセトアミノフェン40重量部、カルメロース25重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[比較例14]
参考例4で得られた造粒粒子50重量部にアセトアミノフェン50重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50N、重量200mg、直径8mm、9Rとして打錠を試みたが、打錠機の上限打圧2400kgfを超え装置が停止したため、錠剤を得ることはできなかった。
[実施例39]
参考例4で得られた造粒粒子20重量部にアセトアミノフェン50重量部、コメデンプン30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例40]
参考例4で得られた造粒粒子20重量部にアセトアミノフェン50重量部、カルメロース30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例41]
参考例4で得られた造粒粒子10重量部にアセトアミノフェン60重量部、カルメロース10重量部とコメデンプン20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例42]
参考例4で得られた造粒粒子10重量部にアセトアミノフェン60重量部、カルメロース30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
Figure 0005074190
表4の結果より、本発明における造粒粒子に賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上を添加することによって、薬剤の含有量を多くしてもより高い硬度としながらも非常に良好な崩壊性、良好な成形性が得られることがわかる。
[参考例5] 薬剤を含む造粒粒子の製造
マンニトール64.5重量部、キシリトール5重量部、クロスポビドン8重量部、結晶セルロース18重量部、無水リン酸水素カルシウム4重量部、塩酸ロペラミド(日本薬局方外医薬品規格)0.5重量部を水に均質に分散させたのち、噴霧乾燥機(L−8型、大川原化工機社製)を用いて、出口温度90℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の造粒粒子を得た。
[比較例15]
参考例5で得られた造粒粒子に適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例43]
参考例5で得られた造粒粒子80重量部にヒドロキシプロピルスターチ20重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例44]
参考例5で得られた造粒粒子93重量部にヒドロキシプロピルセルロース1重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム1重量部及びクロスポビドン5重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例45]
クロスポビドン5g、トレハロース〔旭化成(株)製〕10g及び参考例5で得られた造粒粒子85gを乳鉢にて、エタノール(99.5%)を適量加えながら混練した。これを22メッシュの篩にて造粒し、60℃にて18時間乾燥後に22メッシュの篩にて整粒し、顆粒Bを得た。
顆粒Bに適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例46]
クロスポビドン50gとマルチトール〔東和化成工業(株)製〕10gを乳鉢にて、エタノール(99.5%)を適量加えながら混練した。これを22メッシュの篩にて造粒し、60℃にて18時間乾燥後に22メッシュの篩にて整粒し、顆粒Cを得た。
参考例5で得られた造粒粒子88重量部に顆粒C12重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例47]
クロスポビドン10gと参考例5で得られた造粒粒子90gを乳鉢にて、エタノール(99.5%)を適量加えながら混練した。これを22メッシュの篩にて造粒し、60℃にて18時間乾燥後に22メッシュの篩にて整粒し、顆粒Dを得た。
顆粒Dに適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例48]
クロスポビドン50gとマルチトール50gとメタケイ酸アルミン酸マグネシウム10gを乳鉢にて、エタノール(99.5%)を適量加えながら混練した。これを22メッシュの篩にて造粒し、60℃にて18時間乾燥後に22メッシュの篩にて整粒し、顆粒Eを得た。
参考例5で得られた造粒粒子89重量部に顆粒E11重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例49]
クロスポビドン5g、マルチトール20g、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム5g及びヒドロキシプロピルスターチ70gを乳鉢にて、エタノール(99.5%)を適量加えながら混練した。これを22メッシュの篩にて造粒し、60℃にて18時間乾燥後に22メッシュの篩にて整粒し、顆粒Fを得た。
参考例5で得られた造粒粒子90重量部に顆粒F10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
Figure 0005074190
表5の結果より、本発明における造粒粒子に賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上を添加することによって、より高い硬度としながらも良好な崩壊性が得られることがわかる。
[参考例6] 造粒粒子の製造
マンニトール〔マンニットP、東和化成工業(株)製〕63重量部、キシリトール6重量部、クロスポビドン7重量部、結晶セルロース19重量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム5重量部を水に均質に分散させたのち、噴霧乾燥機〔L−8型、大川原化工機(株)製〕を用いて、出口温度90℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の造粒粒子を得た。
[比較例16]
参考例6で得られた造粒粒子70重量部にアスコルビン酸30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例50]
参考例6で得られた造粒粒子40重量部にアスコルビン酸30重量部とコメデンプン30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例51]
参考例6で得られた造粒粒子40重量部にアスコルビン酸30重量部とコメデンプン20重量部とトウモロコシデンプン10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例52]
参考例6で得られた造粒粒子40重量部にアスコルビン酸30重量部とコメデンプン20重量部と結晶セルロース10重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
[実施例53]
参考例6で得られた造粒粒子40重量部にアスコルビン酸30重量部と結晶背セルロース30重量部を混合し、適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、ロータリー打錠機により設定硬度50Nとして打錠し、重量200mg、直径8mm、9Rの錠剤を得た。
Figure 0005074190
表6の結果より、本発明における造粒粒子に賦形剤、崩壊助剤及び/又は結合剤から選ばれる少なくとも1種以上を添加することによって、より高い硬度としながらも良好な崩壊性が得られることがわかる。
[参考例7] 造粒粒子の製造
マンニトール65重量部、乳糖5重量部、クロスポビドン8重量部、結晶セルロース18重量部、リン酸水素カルシウム4重量部を水に均質に分散させたのち、噴霧乾燥機〔L−8型、大川原化工機(株)製〕を用いて、出口温度90℃で噴霧乾燥し、流動性の良い白色の球状の粒子を得た。
[比較例17]
参考例7で得られた造粒粒子80重量部、アスピリン20重量部及び適量の適量のステアリン酸マグネシウムを混合したのち、打錠機〔小型高速回転式打錠機 VIRGO、(株)菊水製作所製〕を用いて打錠し、錠剤重量200mg、直径8mm、平スミ角の錠剤を得た。
[実施例54]
参考例7で得られた造粒粒子80重量部に対して、アスピリン20重量部を混合し、顆粒を打錠機の臼に充填する前に適量のステアリン酸マグネシウムを杵表面および臼壁に塗布する装置を装着した外部滑沢装置付き打錠機〔小型高速回転式打錠機 VIRGO、(株)菊水製作所製〕を用いて打錠し、錠剤重量200mg、直径8mm、平スミ角の錠剤を製造した。
Figure 0005074190
表7の結果より、外部滑沢法により打錠した口腔内速崩壊性錠剤は良好な成形性・崩壊性が得られ、予め滑沢剤と混合し打錠した口腔内速崩壊性錠剤よりも、崩壊時間が短く、崩壊性が優れていることがわかる。
充分な硬度を有し、口腔内での良好な崩壊性を有する錠剤として提供することができる。
活性成分の含有率が高い場合に生じる問題がなく、また、製造や輸送に欠けや粉化といった問題が生じない程度の充分な硬度と高い成形性を有しながら、良好な口腔内での崩壊性を有する口腔内速崩壊錠、ならびに通常の製剤設備を用いて圧縮成型することに得る口腔内速崩壊錠の製法を提供することができる。

Claims (13)

  1. 錠剤全体100重量部に対して、(a)造粒粒子1〜98重量部、(b)滑沢剤0.01〜5重量部、(c)崩壊助剤1〜98重量部、(d)活性成分0.01〜60重量部からなり、硬度が40〜200Nである口腔内速崩壊性錠剤であって、
    (a)造粒粒子が、(イ)2種以上の糖類の複合粒子中に、(ロ)無機物及び(ハ)崩壊剤が均質に分散してなる造粒粒子、
    崩壊助剤が、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチから選ばる少なくとも1種以上である口腔内速崩性壊錠剤
  2. 造粒粒子の糖類が、マンニトールと下記の群から選ばれる少なくとも1種以上からなる複合粒子である請求項1に記載の口腔内速崩壊性錠剤;
    キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、トレハロース、パラチニットおよびパラチノース。
  3. 造粒粒子の無機物が、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、ハイドロタルサイト、ケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、炭酸マグネシウムから選ばれる少なくとも1種以上からなる、請求項1〜2に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  4. 造粒粒子の崩壊剤が、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロースおよびクロスカルメロースナトリウムから選ばれる少なくとも1種以上からなる、請求項1〜3に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  5. 請求項1〜4の造粒粒子の各成分が、(イ)糖類40〜90重量部、(ロ)無機物1〜30重量部、(ハ)崩壊剤5〜40重量部であって、成分(イ)〜(ハ)の総量が100重量部からなり、(イ)の糖類がマンニトール:マンニトール以外の糖類=98〜67:2〜33の割合からなる造粒粒子を含む請求項1〜4に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  6. 請求項1〜4の造粒粒子の各成分が、(イ)糖類50〜80重量部、(ロ)無機物2〜15重量部、(ハ)崩壊剤10〜36重量部であって、成分(イ)〜(ハ)の総量が100重量部からなり、(イ)の糖類がマンニトール:マンニトール以外の糖類=97〜87:3〜13の割合からなる造粒粒子を含む請求項1〜4に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  7. 請求項1〜4の造粒粒子の各成分が、(イ)糖類62〜78重量部、(ロ)無機物3〜8重量部、(ハ)崩壊剤18〜34重量部であって、成分(イ)〜(ハ)の総量が100重量部からなり、(イ)の糖類がマンニトール:マンニトール以外の糖類=96〜89:4〜11の割合からなる造粒粒子を含む請求項1〜4に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  8. 請求項1〜7の造粒粒子が、(イ)2種以上の糖類、(ロ)無機物及び(ハ)崩壊剤を水に懸濁させたのち、噴霧乾燥して得られる造粒粒子である請求項1〜7に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  9. 請求項1〜8の造粒粒子が、活性成分を含む造粒粒子である請求項1〜8に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  10. 滑沢剤が、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、フマル酸ステアリルナトリウム、タルクから選ばれる少なくとも1種以上である請求項1〜9に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  11. 錠剤全体100重量部に対して、(a)造粒粒子5〜90重量部、(b)滑沢剤0.01〜3重量部、(c)崩壊助剤5〜90重量部、(d)活性成分0.1〜50重量部からなる請求項1〜10に記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  12. (a)造粒粒子、(b)滑沢剤、(c)崩壊助剤、及び(d)活性成分を混合したのち圧縮成型してなる請求項1〜11に記載の口腔内速崩壊性錠剤の製法。
  13. 圧縮成型機の杵表面、臼壁面に予め(b)滑沢剤を塗布し、(a)造粒粒子、(c)崩壊助剤、及び(d)活性成分を混合・充填し圧縮成型してなる請求項1〜11に記載の口腔内速崩性壊錠剤の製法。
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