JP5072188B2 - 集電材フィルムおよびこれを用いた平板型固体酸化物形燃料電池 - Google Patents
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Description
本集電材フィルムは、平板型燃料電池における平板状単セルとセパレータとの積み重ね時に好適に用いられるものである。図1に示すように、本集電材フィルム10は、集電材料12が、フィルム部材14により挟持されてなる。
本集電材フィルムにおいて、集電材料は、電池作動時において、平板状単セルとセパレータとの間に生じる隙間を埋めて両者間の接触抵抗を減らし、集電効率を向上させるなどの機能を主に有している。
良い。この際、貴金属としては、具体的には、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、金(Au)などが挙げられ、これらは1種または2種以上混合されていても良い。この内、貴金属としては、パラジウム(Pd)を好適に用いることができる。電池作動温度域における銀、銀合金の安定性を向上させることができるからである。
本集電材フィルムにおいて、フィルム部材は、その内側に挟持した集電材料の流動性または可塑性を保持する機能を主に有している。
工後の安定性などに特に優れるからである。
本集電材フィルムの製造方法としては、例えば、粉状、繊維状などの形態を有する集電材料であれば、一方のフィルム部材の上に当該集電材料を載置し、その後他方のフィルム部材を重ね合わせたり、袋状のフィルム部材の内部に当該集電材料を充填したりする方法などが挙げられる。
本集電材フィルムを用いた平板型燃料電池(以下、「本平板型燃料電池」ということがある。)は、平板状単セルを、セパレータを介して多数段積層してなり、平板状単セルとセパレータとの間には、本集電材フィルムが介在されている。
初めに、集電材料を作製した。すなわち、Ag粉末:Pd粉末=98:2重量%の混合比となるように、各粉末を所定量秤量した。次いで、Ag粉末とPd粉末との混合粉末:La 0.6 Sr 0.4 CoO 3 (以下「LS 0.4 C」という。)粉末=50:50重量%の混合比となるように、各粉末を所定量秤量した。
次に、固体電解質材料として、4mol%のSc 2 O 3 を含むスカンジア安定化ジルコニア(以下、「4ScSZ」という。)を用い、これにバインダーを加えてスラリーとし、ドクターブレード法を用いてグリーンシートを成形した。次いで、このグリーンシートを、1350℃で2時間焼成し、厚さ約100μmの固体電解質板を作製した。
(実施例1)
図2は、面圧分布の測定方法を模式的に示した図である。すなわち、図2に示すように、上記作製した平板状単セル16を、燃料極側セパレータ18、空気極側セパレータ20により挟持した。この際、平板状単セル16の空気極22と空気極側セパレータ20との間には、上記作製した実施例に係る集電材フィルム10と圧力分布測定センサー24とを介在させた。
上記実施例1において、ガラス基板26bに20kgの荷重を負荷した以外は同様にして、面圧分布の測定を行った。
上記実施例1において、ガラス基板26bに30kgの荷重を負荷した以外は同様にして、面圧分布の測定を行った。
上記実施例1において、集電材フィルムを用いる代わりに、平板状単セルの空気極表面に、上記作製したペースト状の集電材料をスクリーン印刷法により、厚さ約20〜25μm塗工し、乾燥させたものを用いた以外は同様にして面圧分布の測定を行った。
上記比較例1において、ガラス基板26bに20kgの荷重を負荷した以外は同様にして、面圧分布の測定を行った。
上記比較例1において、ガラス基板26bに30kgの荷重を負荷した以外は同様にして、面圧分布の測定を行った。
上記実施例1において、集電材フィルムを用いる代わりに、ポリエチレンテレフタレートフィルムのみを用いた以外は同様にして面圧分布の測定を行った。
上記比較例4において、ガラス基板26bに20kgの荷重を負荷した以外は同様にして、面圧分布の測定を行った。
上記比較例4において、ガラス基板26bに30kgの荷重を負荷した以外は同様にして、面圧分布の測定を行った。
(実施例4)
上記作製した平板状単セルを、燃料極側セパレータ、空気極側セパレータにより挟持するとともに、平板状単セルの空気極と空気極側セパレータとの間に、上記作製した実施例に係る集電材フィルムを介在させることにより、実施例4に係る平板型SOFCを作製した。
上記実施例4において、集電材フィルムを用いる代わりに、平板状単セルの空気極表面に、上記作製したペースト状の集電材料をスクリーン印刷法により、厚さ約20〜25μm塗工し、乾燥させたものを用いた以外は同様にして比較例7に係る平板型SOFCを作製した。
上記作製した実施例4に係る平板型SOFC、比較例7に係る平板型SOFCを用いて発電試験を行った。この際、燃料ガスには水素(流量1L/min)を、酸化剤ガスには空気(流量1L/min)を用いた。なお、発電温度は800℃であり、燃料ガスは、オイルバスで加湿したバブラを通して3%の湿度に加湿したものを用いた。
図13は、上記発電試験後の両平板型SOFCにおける単セルの表面状態を示したものである。図13において、左側が、実施例4に係る平板型SOFCの単セルの表面であり、右側が、比較例7に係る平板型SOFCの単セルの表面である。
12 集電材料
14 フィルム部材
16 平板状単セル
18 燃料極側セパレータ
20 空気極側セパレータ
22 空気極
Claims (4)
- 平板状の電解質の一方の面に燃料極が接合され、他方の面に空気極が接合された平板状単電池セルがセパレータを介して多数段積層されてなる平板型燃料電池における前記各平板状単電池セルの空気極と前記各セパレータとの間に介在される集電材フィルムにおいて、遷移金属ペロブスカイト型酸化物及びそれ以外の金属酸化物より選ばれた1種又は2種以上の物質の粉末に、銀及び銀合金の少なくとも一方よりなる金属粉末又は銀及び銀合金の少なくとも一方に銀以外の貴金属及びその貴金属の合金より選ばれた1種又は2種以上の物質を含有させてなる金属粉末の導電物質が配合されたペースト状の集電材料が前記平板型燃料電池の作動温度に達するまでの熱によって焼失する高分子樹脂フィルムによりサンドイッチ構造に挟持されてなることを特徴とする集電材フィルム。
- 平板状の電解質の一方の面に燃料極が接合され、他方の面に空気極が接合された平板状単電池セルがセパレータを介して多数段積層されてなる平板型燃料電池における前記各平板状単電池セルの燃料極と前記各セパレータとの間に介在される集電材フィルムにおいて、ニッケル、ニッケル合金、酸化ニッケル、白金、白金合金、銀、銀合金、金、金合金より選ばれた1種又は2種以上の物質よりなる導電物質が配合されたペースト状の集電材料が前記平板型燃料電池の作動温度に達するまでの熱によって焼失する高分子樹脂フィルムによりサンドイッチ構造に挟持されてなることを特徴とする集電材フィルム。
- 酸素イオン導電性を示す平板状の固体電解質の一方の面に燃料極が接合され、他方の面に空気極が接合された平板状単電池セルがセパレータを介して多数段積層されてなる平板型固体酸化物形燃料電池において、前記各単電池セルの空気極と各セパレータとの間に集電材フィルムが介在され、該集電材フィルムが遷移金属ペロブスカイト型酸化物及びそれ以外の金属酸化物より選ばれた1種又は2種以上の物質の粉末に、銀及び銀合金の少なくとも一方よりなる金属粉末又は銀及び銀合金の少なくとも一方に銀以外の貴金属及びその貴金属の合金より選ばれた1種又は2種以上の物質を含有させてなる金属粉末の導電物質が配合されたペースト状の集電材料が前記平板型固体酸化物形燃料電池の作動温度に達するまでの熱によって焼失する高分子樹脂フィルムによりサンドイッチ構造に挟持されてなるものであることを特徴とする平板型固体酸化物形燃料電池。
- 酸素イオン導電性を示す平板状の固体電解質の一方の面に燃料極が接合され、他方の面に空気極が接合された平板状単電池セルがセパレータを介して多数段積層されてなる平板型固体酸化物形燃料電池において、前記各単電池セルの燃料極と各セパレータとの間に集電材フィルムが介在され、該集電材フィルムがニッケル、ニッケル合金、酸化ニッケル、白金、白金合金、銀、銀合金、金、金合金より選ばれた1種又は2種以上の物質よりなる導電物質が配合されたペースト状の集電材料が前記平板型固体酸化物形燃料電池の作動温度に達するまでの熱によって焼失する高分子樹脂フィルムによりサンドイッチ構造に挟持されてなるものであることを特徴とする平板型固体酸化物形燃料電池。
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