JP5061445B2 - プリントヘッドの特性計測装置、および光量補正方法 - Google Patents
プリントヘッドの特性計測装置、および光量補正方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5061445B2 JP5061445B2 JP2005278377A JP2005278377A JP5061445B2 JP 5061445 B2 JP5061445 B2 JP 5061445B2 JP 2005278377 A JP2005278377 A JP 2005278377A JP 2005278377 A JP2005278377 A JP 2005278377A JP 5061445 B2 JP5061445 B2 JP 5061445B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- image
- lens
- incident
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
Description
ここで用いられる露光装置としては、従来よりレーザダイオードとポリゴンミラーとを組み合わせて、主走査方向にレーザ光を走査露光する光走査方式が用いられてきた。しかし、近年では、装置の小型化の要請等から、多数のLED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)を主走査方向に配列して構成されたLEDプリントヘッド(LPH:LED Print Head)を用いた露光装置も多く採用されている。
そこで、各発光素子の光量を補正するための従来技術として、次のような技術が開示されている。すなわち、各発光素子に2つの補正値を与えて発光させ、各々の補正値に対して、露光強度分布における特性値を2次元CCD等によって測定する。そして、この測定結果から各発光素子に対する補正値と特性値との相関曲線を作成し、この相関曲線を基に所定の演算処理を行って各発光素子に対する補正値を求め、さらに補正値に対応した発光量を求める技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。また、スリットによって得られた発光素子の発光強度分布によって、発光素子の特徴点を測定し、光量補正値データを決定する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
一方、LEDからロッドレンズアレイの受光面に対して垂直に出射された光であっても、ロッドレンズとLEDとの位置関係により、ロッドレンズ内では異なる光路を通過することとなる。それにより、ロッドレンズアレイの焦点面に集光される光の入射角はそれぞれ異なるものとなり、感光体への入射光も所定の範囲内で様々な入射角を持つこととなる。
また、他の目的は、LEDプリントヘッドにおいて、感光体の感度特性に対応させた光量補正を行なうことにある。
また、センサは、ラインCCDまたはフォトダイオードで構成されたことを特徴とすることもできる。
ここで、プリントヘッドのメモリに格納された光量補正データは、光量補正データにより補正されて発光する前記発光素子の光量と、感光体に形成される静電潜像の電位とが相関を有するように生成されたことを特徴とすることができる。
図1は本実施の形態にて測定対象となるLEDプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタ1であり、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置(IIT)3に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部(IPS:Image Processing System)40を備えている。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト21、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの各色トナー像を中間転写ベルト21に順次転写(一次転写)させる一次転写帯電器としての一次転写ロール22、中間転写ベルト21上に転写された重畳トナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写帯電器としての二次転写ロール23、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器25を備えている。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(図示せず)によってロッドレンズアレイ64の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ64の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整される。
また、LED回路基板62には、信号発生回路100、レベルシフト回路104、出力電圧を安定化させるための3端子レギュレータ101、SLED63における光量補正値データ等を記憶するEEPROM102、デジタルカラープリンタ1本体との間で信号の送受信を行なうハーネス103が備えられている。
図5は、LED回路基板62上に形成されている配線図を示した図である。図5に示したように、LED回路基板62上には、各SLEDチップに電力を供給する+3.3Vの電源ライン105および接地(GND)された電源ライン106、信号発生回路100から各SLEDチップに対して点灯信号ΦI(ΦI1〜ΦI58)を送信する信号ライン107(107_1〜107_58)、転送信号CK1(CK1_1〜1_6)を送信する信号ライン108(108_1〜108_6)、転送信号CK2(CK2_1〜2_6)を送信する信号ライン109(109_1〜109_6)が配線されている。
そして、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)には、信号ライン107を介して、CHIP1〜CHIP58に対する点灯信号ΦIが入力される。また、信号ライン108を介して転送信号CK1(CK1_1〜1_6)、信号ライン109を介して転送信号CK2(CK2_1〜2_6)がそれぞれCHIP1〜CHIP58に入力される。
図6は、SLED63の回路構成を説明する図である。本実施の形態のSLED63は、レベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続されている。レベルシフト回路104は、抵抗R1BとコンデンサC1、および抵抗R2BとコンデンサC2がそれぞれ並列に配置された構成を有し、それぞれの一端がSLED63の入力端子に接続され、他端が信号発生回路100の出力端子に接続されている。そして、信号発生回路100から出力される転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cに基づいて、転送信号CK1および転送信号CK2をSLED63に出力するように構成されている。
なお、本実施の形態のSLED63には、58個のSLEDチップが直列に配列されているが、図6では、1つのSLEDチップだけを示している。そして、以下の説明では、便宜上SLEDチップをSLED63と称することとする。
なお、ここでは、LED L1〜L128への電流の供給を制御するサイリスタS1〜S128とダイオードD1〜D128とで主に構成される部分を転送部と呼ぶ。
奇数番目サイリスタS1、S3、…、S127のカソード端子(出力端)K1、K3、…、K127には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R1Aを介して転送信号CK1が送信される。
また、偶数番目のサイリスタS2、S4、…、S128のカソード端子(出力端)K2、K4、…、K128には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R2Aを介して転送信号CK2が送信される。
また、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128と、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられたLED L1〜L128のゲート端子とは各々接続される。
さらに、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128には、ダイオードD1〜D128のカソード端子が接続されている。そして、サイリスタS1〜S127のゲート端子G1〜G127には、次段のダイオードD2〜D128のアノード端子に各々接続されている。すなわち、各ダイオードD1〜D128はゲート端子G1〜G127を挟んで直列接続されている。
ダイオードD1のアノード端子は転送電流制限抵抗R2Aおよびレベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続され、転送信号CK2が送信される。また、LED L1〜L128のカソード端子は、信号発生回路100に接続されて、点灯信号ΦIが送信される。
図7は、信号発生回路100およびレベルシフト回路104から出力される駆動信号を示すタイミングチャートである。なお、図7に示すタイミングチャートでは、すべてのLEDが光書き込みを行う(発光する)場合について表記している。
(1)まず、画像形成装置から信号発生回路100にリセット信号(RST)が入力されることによって、信号発生回路100では、転送信号CK1Cをハイレベル(以下、「H」と記す。)、転送信号CK1Rを「H」として、転送信号CK1が「H」に設定され、また、転送信号CK2Cをローレベル(以下、「L」と記す。)、転送信号CK2Rを「L」として、転送信号CK2がローレベル(「L」)に設定されて、すべてのサイリスタS1〜S128がオフの状態に設定される(図7(a))。
(2)リセット信号(RST)に続いて、信号発生回路100から出力されるライン同期信号Lsyncが「H」になり(図7(A))、SLED63の動作を開始する。そして、このライン同期信号Lsyncに同期して、図7(E)、(F)、(G)に示すように、転送信号CK2Cおよび転送信号CK2Rを「H」として、転送信号CK2を「H」とする(図7(b))。
(3)次に、図7(C)に示すように、転送信号CK1Rを「L」にする(図7(c))。
この状態においては、サイリスタS1のゲート電流が流れ始める。その際に、信号発生回路100のトライステートバッファB1Rをハイインピーダンス(Hiz)にすることで、電流の逆流防止を行う。
その後、サイリスタS1のゲート電流により、サイリスタS1がオンし始め、ゲート電流が徐々に上昇する。それとともに、レベルシフト回路104のコンデンサC1に電流が流れ込むことで、転送信号CK1の電位も徐々に上昇する。
そして、サイリスタS1が完全にオンし、定常状態になると、サイリスタS1のオン状態を保持するための電流がレベルシフト回路104の抵抗R1Bに流れるが、コンデンサC1には流れない。
なお、このとき、図7(B)に示すように、信号発生回路100のトライステートバッファB1Cをハイインピーダンス(Hiz)に設定する(図7(e))。
(8)図7(E)に示すように、この状態で転送信号CK2Cを「L」にすると(図7(h))、サイリスタスイッチS2がターンオンする。
(9)そして、図7(B)、(C)に示すように、転送信号CK1C、CK1Rを同時に「H」にすると(図7(i))、サイリスタスイッチS1はターンオフし、抵抗R1を通って放電することによってゲートG1電位は除々に下降する。その際、サイリスタスイッチS2は完全にオンする。したがって、点灯信号端子IDからの画像データに対応した点灯信号ΦIを「L」/「H」することで、LED L2を点灯/非点灯させることが可能となる。なお、この場合ゲートG1の電位はすでにゲートG2の電位より低くなっているため、LED L1がオンすることはない。
そして、終端のLED L128が消灯した図7中の「転送動作期間」の後においては、転送信号CK1C、CK1Rを「H」として転送信号CK1を「H」とし、さらに転送信号CK2C、CK2Rを「H」として転送信号CK2を「H」として、転送信号CK1および転送信号CK2を共に所定の時間だけ「H」の状態に保つ(図7中、「転送サイリスタをオフ」)。それによって、すべてのサイリスタS1〜S128がオフする。したがって、この状態においては、すべてのサイリスタS1〜S128に電流が流れることはないので、サイリスタS1〜S128は消灯(非点灯)の状態に保持される。
それにより、点灯信号ΦIが出力されて画像形成が終了した後の、感光体ドラム12(図1参照)が回転を停止した状態を含んだ非定常動作時においては、SLED63の転送部に対して電流が印加されない。そのため、感光体12が回転を停止している状態では、LED L1〜L128とともに、転送部に配置されたサイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128にも電流が流れることはなく、サイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128から光が出射されることがないので、感光体ドラム12が不要に露光されることが抑えられている。
図8は、信号発生回路100の構成を示すブロック図である。信号発生回路100は、画像データ展開部110、濃度ムラ補正データ部112、タイミング信号発生部114、基準クロック発生部116、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に対応して設けられた点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58により主要部が構成されている。
画像データ展開部110には、画像処理部(IPS)40から画像データがシリアルに送信されてくる。画像データ展開部110は、送信された画像データを1〜128ドット目、129〜256ドット目、…、7297〜7424ドット目と各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)毎の画像データに分割する。画像データ展開部110は点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されており、分割した画像データを各々対応する点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
EEPROM102には、後段で説明する光プロファイル測定装置200により測定され、算出された各LED毎の光量補正値データや、必要に応じて、その他の濃度ムラ補正のためのデータが格納されている。そして、マシン電源投入時に、EEPROM102から濃度ムラ補正データ部112に対して、各LED毎の光量補正値データ等がダウンロードされる。濃度ムラ補正データ部112は、取得した各LED毎の光量補正値データに基づいて、さらには、必要に応じて光量補正値データとその他のデータとに基づいて、濃度ムラ補正データを生成し、それを点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
図9(基準クロック発生部116の構成を説明するブロック図)に示したように、基準クロック発生部116は、水晶発振器140、分周器1/M142、分周器1/N144、位相比較器146、および電圧制御発振器148からなるPLL回路134と、ルックアップテーブル(LUT)132とを含んで構成されている。LUT132には制御部30からの光量調節データに基づいて分周比M、Nを決定するためのテーブルが記憶されている。水晶発振器140は分周器1/N144と接続されており、所定の周波数で発振し、発振した信号を分周器1/N144へと出力する。分周器1/N144はLUT132および位相比較器146と接続されており、LUT132からの光量調節データにより決定された分周比Nに基づいて水晶発振器140で発振された信号を分周する。位相比較器146は、分周器1/M142、分周器1/N144、および電圧制御発振器148と接続されており、分周器1/M142からの出力信号と、分周器1/N144からの出力信号とを比較する。この位相比較器146による比較結果(位相差)に応じて、電圧制御発振器148に供給するコントロール電圧が制御される。電圧制御発振器148はコントロール電圧に基づく周波数で、クロック信号を出力する。本実施の形態では、点灯可能期間を256に分割する周波数に相当するコントロール電圧が供給され、この周波数のクロック信号を生成して、すべての点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58へ出力する。また、電圧制御発振器148は分周器1/M142とも接続されており、電圧制御発振器148から出力されたクロック信号は、分周器1/M142にも分岐されて入力される。分周器1/M142は、LUT132からの光量調節データにより決定された分周比Mに基づいて、電圧制御発振器148からフィードバックされたクロック信号を分周する。
また、タイミング信号発生部114は、濃度ムラ補正データ部112および画像データ展開部110と接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からのLsync信号と同期して、画像データ展開部110から各画素に対応した画像データを読み出すためのデータ読出し信号、および濃度ムラ補正データ部112から各画素(各LED)に対応した濃度ムラ補正データを読み出すためのデータ読出し信号を各々に対して出力している。さらに、タイミング信号発生部114は、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58とも接続されており、基準クロック発生部116からの発振信号を基に、制御部30からのLsync信号と同期して、SLED63の点灯開始のトリガ信号を出力している。
具体的には、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、図10(点灯時間制御・駆動部118の構成を説明するブロック図)に示したように、プリセッタブルデジタルワンショットマルチバイブレータ(PDOMV)160、直線性補正部162、AND回路170を含んで構成されている。AND回路170は、画像データ展開部110およびタイミング信号発生部114と接続されており、画像データ展開部110からの画像データが1(ON)のときには、タイミング信号発生部114からのトリガ信号(TRG)をPDOMV160に出力し、画像データが0(OFF)のときには、トリガ信号を出力しないように設定されている。PDOMV160は、AND回路170、OR回路168、濃度ムラ補正データ部112、および基準クロック発生部116と接続されており、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データに応じた基準クロック数の点灯パルスを発生する。
点灯信号選択部169は、遅延選択レジスタ166に格納された点灯選択データに基づいて、AND回路167またはOR回路168からの出力のいずれか一方を選択する。そして、選択された点灯パルスがMOSFET172を介してLPH14へと出力される。
まず、LPH14の露光エネルギ分布(光量分布)を測定するための特性計測装置としての光プロファイル測定装置200について述べる。図11は、光プロファイル測定装置200の構成を示した図である。図11に示したように、光プロファイル測定装置200は、センサの一例として、受光面がLPH14の発光部(SLED63)に対向して設けられ、複数の画素がライン状に配列されたラインCCD(Charge Coupled Device)261、このラインCCD261を備えるとともにラインCCD261からの出力を用いてLPH14からの光量分布を測定するCCDボード270、LPH14の発光部(SLED63)からの光をラインCCD261面に拡大して結像させる光学系としての拡大光学系260、LPH14のSLED63が配列された方向(主走査方向)を移動方向としてCCDボード270を移動させる移動ステージ262、移動ステージ262を等速移動させるステージドライバ263、LPH14に対して駆動信号を出力して各SLED63を点灯させるLPHドライバ264、CCDボード270から転送されたデータ信号を処理するCCDインタフェース280を備えている。
なお、ラインCCD261と拡大光学系260とにより、光プロファイル測定装置200における測定部であるセンサ系を構成している。また、センサとしては、PD(Photo Diode)を用いることもできる。
そして、光プロファイル測定装置200は、ラインCCD261を有するCCDボード270を主走査方向に等速移動させながら、データをデジタル値に変換してPC266に取り込んでいる。
図12は、拡大光学系260の構成を説明する図である。図12に示したように、拡大光学系260では、鏡筒K内にて、焦点距離f1の物側レンズLen1と、焦点距離f2の像側レンズLen2とが、光軸に沿って、物側レンズLen1の像側焦点F1′と像側レンズLen2の物側焦点F2とが一致するように配置されている。そして、物側レンズLen1の像側焦点F1′と像側レンズLen2の物側焦点F2とが一致する位置に、第1絞りS1が配設されている。
また、物側レンズLen1の物側焦点F1は、LPH14のロッドレンズアレイ64の焦点面Q1(焦点距離f)と一致するように配置されている。そして、物側レンズLen1の物側焦点F1(ロッドレンズアレイ64の焦点面Q1)位置に、第2絞りS2が配設されている。
さらに、ラインCCD261のセンサ面は、像側レンズLen2の像側焦点F2′位置における光軸と直交する面と一致するように配置されている。なお、像側レンズLen2の像側焦点F2′位置における光軸と直交する面は、拡大光学系260の焦点面Q2となる。
f1・tanθ=f2・tanθ′ …(1)
が成り立つ。ここで、θ、θ′は充分に小さいと考えてよいので、(1)式は、
f1・θ=f2・θ′ …(2)
と近似することができる。したがって、
θ′=αθ …(3)
を導くことができる。ここで、α=1/βであって、βはβ=f2/f1であり、拡大光学系260の倍率(h′/h)である。
なお、SLED63の発光点(LED)から出射される光は、実際には図13の点線で示したような広がりを持って出射され、複数のロッドレンズを通って焦点面Q1に結像される。しかし、図13では、理解を容易にするため、光強度の最も強い部分(実線)で説明し、光路の違いを明確化した。したがって、焦点面Q1での実際の集光光は、実線の部分が最も光強度が強く、周辺に従って弱くなるような光量分布を有している。
すなわち、同じ光量に設定された光が感光体ドラム12とラインCCD261とに照射された場合であっても、その照射される光の入射角が異なれば、感光体ドラム12と、ラインCCD261とでは異なる感度を持つこととなる。
すなわち、従来の光プロファイル測定装置では、感光体ドラム12に入射する入射角θの光は、ラインCCD261のセンサ面に入射する際に、像高hの異なりによって、入射角として例えばθ1′、θ2′、θ3′、…と複数の値を持つこととなる。そのことから、図14に示したように、感光体ドラム12の入射角θでの感度に対して、ラインCCD261には入射角θ1′、θ2′、θ3′、…での感度が対応することとなり、感光体ドラム12の感度特性とラインCCD261の感度特性とに関しても、1対1に一義的に対応付けることができない。
すなわち、感光体ドラム12に入射する光の入射角θは、ラインCCD261のセンサ面に入射する際に、その光の焦点面Q1での像高hに拘わらず、例えば入射角θ1′という1つの値だけを持つこととなる。そのため、図15に示したように、感光体ドラム12の感度特性とラインCCD261の感度特性とに関しても、1対1に一義的に対応付けることができる。
また、入射角−23°<θ<23°の範囲においても、上記した(3)式より、θ′=αθのリニアな関係があるため、感光体ドラム12の感度とラインCCD261の感度とは略一致することとなる。
したがって、この場合、α=m/23、すなわち、上記したようにα=1/βであって、βはβ=f2/f1であるから、f2/f1=23/mとなるような関係を有する、焦点距離f1の物側レンズLen1と、焦点距離f2の像側レンズLen2とを用いた両側テレセントリックな拡大光学系260により、入射角−23°≦θ≦23°の範囲の光に関して、感光体ドラム(感光体)12の感度と、ラインCCD(センサ)261の感度とを略一致させることができることとなる。
ここでは、最大入射角で感度を一致させる方法を述べたが、感光体ドラム(感光体)12の感度と、上記した拡大光学系260を用いたラインCCD(センサ)261の感度との誤差の2乗和が最小となるような位置(角度)で上記した倍率αを設定し、感度を合わせることも可能である。
さらに、第2絞りS2の開口については、拡大光学系260への不要な光の入射を防ぐため、例えば、視野外である物点高h<−0.5mm、およびh>0.5mmの範囲の光の入射を防ぐように設定されている。通常、視野外の光は、レンズ系において迷光を生じやすいために必要である。
それにより、かかる光量補正値データによりLPH14の光量が補正されることで、実際の画像形成装置において感光体ドラム12がLPH14により露光されて静電潜像が形成される際において、所定の潜像電位を得るために想定される光量と実際にLPH14から照射される光量とを略一致させることができる。その結果、所定の光量に対して所望の潜像電位を得ることができ、適正な画像濃度および画像階調性を実現することが可能となる。
ここで、4on4off点灯とは、図17に示したように、LPH14のSLED63に配列されたLEDアレイにおいて、隣り合う連続した4つのLEDを点灯し、さらにそれに連続する隣り合う4つのLEDを消灯させる点灯形態をいう。このように、LPH14を4on4off点灯するのは、全灯させると、全体の光量が大きくなり過ぎるために、各LEDによる光量のピークと谷の座標点を正確に測定し難いからである。なお、各LEDの点灯/消灯が交互に設定された形態であれば、4on4off点灯のほか、2on2off点灯等を用いることもできる。
さらに、PC266は、デジタルI/O268からCCDインタフェース280を介して、CCDボード270に対してLPH14の光量分布の測定を指示するコントロール信号を出力する。そして、CCDボード270は、ラインCCD261によってLPH14の光量分布を測定する(S3)。
その際に、ブラックレベル補正とシェーディング補正とが施される。ここで、ラインCCD261に関するブラックレベル補正値とシェーディング補正値とは、予め求めておく。ブラックレベル補正値とシェーディング補正値とを求める際には、拡大光学系260に対して積分球から光を入射させて測定する。その場合の積分球に用いる光源としては、LPH14に配設されたSLED63のLEDと同一のLED(波長780nm)が使用される。また、積分球から拡大光学系260に入射される光の入射角の最大値は、実際の光プロファイル測定装置200において、LPH14から拡大光学系260に入射される入射角の最大値である23°となるように設定される。
さらに、PC266は、この補正特性値を所定の目標値に合わせるように、目標値との誤差分に応じて光量を増減することで、すべての領域における補正特性値(%)がフラット(平坦)になるようにする。このような平坦化処理により、各領域毎の光量補正値、すなわち各LEDについての光量補正値が算出される(S6)。
そして、PC266は、4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データをメモリに記憶する(S7)。
そして、ステップ2〜ステップ7を同様に行ない、PC266は、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データをメモリに記憶する(S7)。
4off4on点灯形態での測定が終了した後(S8)、PC266は、記憶された4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データと、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正値データとを、LPH14におけるLEDの配列順序に合わせた並べ替えを行って、LPH14のすべてのLEDの光量補正値データとして合成する。そして、これをLPH14の光量補正値データとしてメモリに記憶する(S10)。
このようにして、LPH14(SLED63)の光量補正値データが生成される。そして、生成された光量補正値データは、PC266からLED回路基板62(図2、図3参照)に配設されたEEPROM102に格納される。
そのため、光プロファイル測定装置200において、感光体ドラム12の感度特性に対応した光量補正値データを生成することが可能となる。特に、各SLEDチップが交互に千鳥状に配置されているLPH14においても、感光体ドラム12の感度特性に対応した光量補正値データを生成することができる。
それにより、かかる光量補正値データによりLPH14の光量が補正されることで、実際の画像形成装置において感光体ドラム12がLPH14により露光されて静電潜像が形成される際において、所定の潜像電位を得るために想定される光量と実際にLPH14から照射される光量とを略一致させることができる。その結果、画像形成装置において、所定の光量に対して所望の潜像電位を得ることができ、適正な画像濃度および画像階調性を得ることができるので、鮮明で、かつ階調性に富んだ高品質な画像を形成することが可能となる。
Claims (4)
- 複数の発光素子がライン状に配列され、当該発光素子からの光をロッドレンズアレイによって感光体表面に集光して当該感光体を露光するプリントヘッドの光量補正のためのデータを計測する特性計測装置であって、
前記プリントヘッドに配置された前記発光素子に対向して配置され、当該発光素子各々の光量を測定するセンサと、
前記発光素子からの光の前記センサへの入射角を、像高に拠らず所定の倍率αに一律に圧縮して当該センサに集光する両側テレセントリック光学系で構成された光学系とを含み、
前記光学系は、焦点距離f 1 の第1のレンズと、当該第1のレンズの像側焦点に物側焦点を一致させるように配置された焦点距離f 2 の第2のレンズと、当該第1のレンズの像側焦点と当該第2のレンズの物側焦点とが一致する位置に配置され、前記発光素子から入射する光のうち前記ロッドレンズアレイの開口角N°の範囲内にある入射角で入射する当該光のみを通過させる第1の絞りとを含み、当該ロッドレンズアレイの開口角であるN°で入射した光に対する前記感光体での感度と入射角M°で入射した光に対する前記センサでの感度とが一致する場合に、当該第1のレンズと当該第2のレンズとがf 2 /f 1 =N/Mとなるように配置されることにより前記倍率αがα=M/Nとなるように設定されたことを特徴とするプリントヘッドの特性計測装置。 - 前記光学系は、前記第1のレンズの物側焦点位置に、前記プリントヘッドから入射する光を所定範囲の物体高の光に制限する第2の絞りをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッドの特性計測装置。
- 前記センサは、ラインCCDまたはフォトダイオードで構成されたことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッドの特性計測装置。
- 複数の発光素子がライン状に配列され、当該発光素子からの光をロッドレンズアレイによって感光体表面に集光して当該感光体を露光するプリントヘッドの光量補正方法であって、
前記複数の発光素子からの光を当該複数の発光素子各々の光量を測定するセンサに結像させる光学系として、焦点距離f 1 の第1のレンズと、当該第1のレンズの像側焦点に物側焦点を一致させるように配置された焦点距離f 2 の第2のレンズと、当該第1のレンズの像側焦点と当該第2のレンズの物側焦点とが一致する位置に配置され、前記プリントヘッドから入射する光のうち前記ロッドレンズアレイの開口角N°の範囲内にある入射角で入射する当該光のみを通過させる絞りとを有し、当該ロッドレンズアレイの開口角であるN°で入射した光に対する前記感光体での感度と入射角M°で入射した光に対する当該センサでの感度とが一致する場合に、当該第1のレンズと当該第2のレンズとがf 2 /f 1 =N/Mとなるように配置されることにより倍率αがα=M/Nとなるように設定された両側テレセントリック光学系を用いて、当該プリントヘッドから入射する光を、像高に拠らず当該倍率αで一律に圧縮された入射角で当該センサに集光し、
前記センサに集光された光の光量に基づいて前記発光素子各々における光量を補正するための光量補正値データを算出するステップを含むことを特徴とするプリントヘッドの光量補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005278377A JP5061445B2 (ja) | 2005-09-26 | 2005-09-26 | プリントヘッドの特性計測装置、および光量補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005278377A JP5061445B2 (ja) | 2005-09-26 | 2005-09-26 | プリントヘッドの特性計測装置、および光量補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007086022A JP2007086022A (ja) | 2007-04-05 |
JP5061445B2 true JP5061445B2 (ja) | 2012-10-31 |
Family
ID=37973130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005278377A Expired - Fee Related JP5061445B2 (ja) | 2005-09-26 | 2005-09-26 | プリントヘッドの特性計測装置、および光量補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5061445B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090052943A1 (en) * | 2007-08-20 | 2009-02-26 | Seiko Epson Corporation | Line Head and Image Forming Apparatus Using the Same |
JP5136778B2 (ja) * | 2007-08-20 | 2013-02-06 | セイコーエプソン株式会社 | ラインヘッド及びそれを用いた画像形成装置 |
JP5568912B2 (ja) * | 2009-07-22 | 2014-08-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 発光素子ヘッドの特性計測装置および発光素子ヘッドの光量補正方法 |
JP7379765B2 (ja) * | 2018-12-17 | 2023-11-15 | シナジーオプトシステムズ株式会社 | ビーム形状計測用光学系およびビーム形状計測装置 |
CN112525487B (zh) * | 2020-11-20 | 2023-10-17 | 成都优博创通信技术有限公司 | 一种激光器偏光方向检测装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54151881A (en) * | 1978-05-22 | 1979-11-29 | Hitachi Ltd | Spot meter of laser beam |
JP2691226B2 (ja) * | 1989-07-10 | 1997-12-17 | 株式会社ニコン | 赤外線撮像光学装置 |
JP3595117B2 (ja) * | 1997-02-27 | 2004-12-02 | Hoya株式会社 | アレイ素子検査方法およびアレイ素子検査装置 |
JP4048761B2 (ja) * | 2001-03-26 | 2008-02-20 | 富士ゼロックス株式会社 | プリントヘッド |
JP2004053525A (ja) * | 2002-07-23 | 2004-02-19 | Ricoh Opt Ind Co Ltd | 集光レーザ光束測定方法および装置 |
JP2005074906A (ja) * | 2003-09-02 | 2005-03-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置、及び画質調整システム |
-
2005
- 2005-09-26 JP JP2005278377A patent/JP5061445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007086022A (ja) | 2007-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100863530B1 (ko) | 노광 장치, 노광 시스템 및 화상 형성 장치 | |
US9606472B2 (en) | Image forming apparatus having light emission luminance based on scanning speed | |
JP5023648B2 (ja) | プリントヘッドおよびプリントヘッドにおける副走査方向ずれ補正値の設定方法 | |
JP5493386B2 (ja) | 露光装置、画像形成装置、露光制御プログラム | |
JP5439874B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP5135878B2 (ja) | 画像形成装置および露光装置 | |
JP5423360B2 (ja) | 露光装置、画像形成装置、及び露光制御プログラム | |
JP5061445B2 (ja) | プリントヘッドの特性計測装置、および光量補正方法 | |
JP6881926B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5034209B2 (ja) | プリントヘッドおよび画像形成装置 | |
JP2008093835A (ja) | プリントヘッドおよび画像形成装置 | |
JP5315618B2 (ja) | 記録装置の発光量調整装置、記録装置の発光量調整方法 | |
JP4816006B2 (ja) | プリントヘッドおよび画像形成装置 | |
JP5568912B2 (ja) | 発光素子ヘッドの特性計測装置および発光素子ヘッドの光量補正方法 | |
JP5109325B2 (ja) | 露光装置および画像形成装置 | |
JP4867673B2 (ja) | 露光装置の光量計測装置および露光装置 | |
JP2007098772A (ja) | ドライバおよび画像形成装置 | |
JP2009023145A (ja) | 画像形成装置および露光装置 | |
JP4797554B2 (ja) | プリントヘッドおよび画像形成装置 | |
JP2007118194A (ja) | プリントヘッドの点灯量調整方法、プリントヘッドの点灯量調整装置 | |
JP4919680B2 (ja) | 光走査装置、画像形成装置、カラー画像形成装置 | |
JP2013052650A (ja) | 露光装置、画像形成装置、及びプログラム | |
JP2007090529A (ja) | プリントヘッドの特性計測装置、光量補正方法、プリントヘッドおよび画像形成装置 | |
JP2007098767A (ja) | プリントヘッド | |
JP5343311B2 (ja) | 露光装置および画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080821 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120710 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120723 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5061445 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |