JP2008093835A - プリントヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ライン状に配列された複数のLEDを有し、LEDからの出射光により感光体ドラムを露光して静電潜像を形成するLPH14と、LPH14のLED相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データを記憶するEEPROM102と、LPH14による露光を除く要因により静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データを記憶するEEPROM_A301とを備えている。
【選択図】図5
Description
このようなプリントヘッドに発光光量のバラツキが存在すると、記録用紙上に形成される画像に濃度ムラを生じさせ、高品位な画像の形成を妨げる。特に、カラー画像を形成する際には、各色画像の濃度ムラにより色再現性の低下を招くこととなる。
そのため、このようなプリントヘッドでは、一般に、装置のランニング中に実際に形成された画像の濃度値を利用した光量補正が行われる。すなわち、例えば所定のランニング枚数毎に所定のテストパターン画像を形成し、これをイメージスキャナ等の画像読取装置により読み込んで濃度データを得る。そして、得られた濃度データに基づいて各発光素子の光量補正が施される(例えば、特許文献1参照)。
また、本発明の請求項2によれば、画像形成装置の稼動中は、プリントヘッドの光量補正を常時高い精度で行うことができる。
また、本発明の請求項3によれば、感光体ドラムの感光特性の軸方向のバラツキにも対応した光量補正を行うことができる。
また、本発明の請求項5によれば、プリントヘッドの交換に対応して、第1光量補正データの交換も同時に行うことが容易となり、また、画像形成装置側の要因に基づく第2光量補正データに関しては、そのまま交換されたプリントヘッドに対しても適用することができる。
また、本発明の請求項7によれば、画像形成装置の稼動中は、プリントヘッドの光量補正を常時高い精度で行うことができる。
また、本発明の請求項8によれば、感光体ドラムの感光特性の軸方向のバラツキにも対応した光量補正を行うことができる。
また、本発明の請求項9によれば、感光体の交換に対応して、第3光量補正データの交換も同時に行うことが容易となる。
また、本発明の請求項11によれば、画像形成条件の経時変化に対応した光量補正を行うことができる。
また、本発明の請求項12によれば、プリントヘッドの交換に対応して、第1光量補正データの交換も同時に行うことが容易となり、また、画像形成装置側の要因に基づく第2光量補正データに関しては、そのまま交換されたプリントヘッドに対しても適用することができる。
図1は本実施の形態のプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部としての画像形成プロセス部10、画像形成装置の動作を制御する制御部30、画像読取装置3と例えばパーソナルコンピュータ(PC)2等の外部装置とに接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部40を備えている。
ここで、各画像形成ユニット11は、現像器15に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、各画像形成ユニット11は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(図示せず)によってロッドレンズアレイ64の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ64の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整される。
また、LED回路基板62には、SLED63を駆動する信号(駆動信号)を出力する信号発生回路100およびレベルシフト回路104、電源電圧を出力する3端子レギュレータ101、SLED63の初期光量補正データ等を記憶するEEPROM102、画像形成装置本体との間で信号の送受信を行うハーネス103が備えられている。
そして、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)には、信号ライン107を介して、CHIP1〜CHIP58に対する点灯信号ΦIが入力される。また、信号ライン108を介して転送信号CK1(CK1_1〜1_6)、信号ライン109を介して転送信号CK2(CK2_1〜2_6)がそれぞれCHIP1〜CHIP58に入力される。
図5は、信号発生回路100の構成を示すブロック図である。信号発生回路100は、画像データ展開部110、濃度ムラ補正データ部112、タイミング信号発生部114、基準クロック発生部116、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に対応して設けられた点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58により主要部が構成されている。
画像データ展開部110には、画像処理部(IPS)40から画像データがシリアルに送信される。画像データ展開部110は、送信された画像データを1〜128ドット目、129〜256ドット目、…、7297〜7424ドット目と各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)毎の画像データに分割する。画像データ展開部110は点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されており、分割した画像データを各々対応する点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
なお、EEPROM102に記憶される初期光量補正データCorr_1と、EEPROM_A301に記憶されるプロセス光量補正データCorr_2については、後段で詳細に説明する。
図6(基準クロック発生部116の構成を説明するブロック図)に示したように、基準クロック発生部116は、水晶発振器140、第2の分周器である分周器1/M142、第1の分周器である分周器1/N144、位相比較器146、および発振器である電圧制御発振器148からなるPLL回路134と、メモリであるルックアップテーブル(LUT)132とを含んで構成されている。
また、タイミング信号発生部114は、濃度ムラ補正データ部112および画像データ展開部110と接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からのHSYNC信号と同期して、画像データ展開部110から発光点である各LEDに対応した画像データを読み出すためのデータ読み出し信号、および濃度ムラ補正データ部112から各LEDに対応した濃度ムラ補正データを読み出すためのデータ読み出し信号を各々に対して出力する。さらに、タイミング信号発生部114は、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58とも接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からのHSYNC信号と同期して、SLED63の点灯開始のトリガ信号(TRG)を出力する。
具体的には、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、図7(点灯時間制御・駆動部118の構成を説明するブロック図)に示したように、基準信号生成部の一例としてのプリセッタブルデジタルワンショットマルチバイブレータ(PDOMV)160、直線性補正部162、AND回路170を含んで構成されている。
AND回路170は、画像データ展開部110およびタイミング信号発生部114と接続されており、画像データ展開部110からの画像データが1(ON)のときには、タイミング信号発生部114からのトリガ信号(TRG)をPDOMV160に出力し、画像データが0(OFF)のときには、トリガ信号を出力しないように設定されている。PDOMV160は、AND回路170、OR回路168、濃度ムラ補正データ部112、および基準クロック発生部116と接続されており、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データCorrに応じたクロック数の点灯パルスを発生する。
遅延回路164−0〜164−7は、PDOMV160と接続されており、各々がPDOMV160からの点灯パルス信号を遅延させるための異なる時間が設定されている。遅延選択レジスタ166は遅延信号選択部165および点灯信号選択部169と接続されており、遅延選択レジスタ166には、SLED63内の各LED毎の遅延選択データOffset、および点灯信号選択データが記憶されている。各LED毎の遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データは予め測定され、EEPROM102に記憶されている。EEPROM102に記憶された遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データは、マシン電源投入時に濃度ムラ補正データ部112を介して遅延選択レジスタ166にダウンロードされる。なお、遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データを記憶する記憶手段としてフラッシュROMを用いることもでき、その場合には、フラッシュROM自体を遅延選択レジスタ166として機能させることができる。
図8(a)に示したように、LEDから実際に光が出射される際には、点灯信号ΦIの出力波形が完全な矩形とはならないこと等から、発光開始時間に遅延が生じ、その遅延時間も通常3〜15nsec程度のバラツキを持ったものとなる。そこで、本実施の形態のLPH14では、直線性補正部162により、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域において、LEDからの光の光量特性が目標光量特性と略一致するように、点灯信号ΦIの点灯パルス幅をオフセットさせている。
図8(b)は、LEDへの点灯信号ΦIの点灯パルス幅にオフセット補正を行った場合のLEDの光量特性(実線)を示したものである。図8(b)では、使用される点灯パルス幅領域の下限の点灯パルス幅(オフセット補正位置)にて、LEDの光量が目標光量と一致するように、オフセット量を定めている。そして、オフセット量は、このような方法で各LED毎に測定され、遅延選択データOffsetとしてEEPROM102に記憶される。
点灯信号選択部169は、遅延選択レジスタ166に記憶された点灯選択データに基づいて、AND回路167またはOR回路168からの出力のいずれか一方を選択する。そして、選択された点灯パルスが点灯信号ΦIとしてMOSFET172を介してLPH14へと出力される。
このように、本実施の形態の点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58では、次の(1)式に示したように、各LEDの点灯パルス幅を濃度ムラ補正データCorrおよび遅延選択データOffsetに基づいて補正することで、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域での光量特性を目標光量特性と略一致させて、LPH14に出力している。
なお、(1)式において、「BASE」はLEDの光量を設定する基準となる基準パルス幅である。また、本実施の形態の濃度ムラ補正データCorrは8ビットデータ(0〜255)であることから、(1)式では、濃度ムラ補正(ゲイン補正)に関する光量補正幅を最大補正値/最小補正値=3に設定した場合を示している。
このように、(1)式により点灯パルス幅が設定されることで、図9に示したように、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域での光量特性は目標光量特性と略一致することとなり、使用パルス幅領域でのLEDの光量は所定の範囲内に収まるように設定される。
Corr=Corr_1+Corr_2 ……(2)
図10は、LPH14の露光エネルギ分布(光量分布)を測定する特性計測装置としての光プロファイル測定装置200の構成を示した図である。図10に示したように、光プロファイル測定装置200は、受光面がLPH14の発光部(SLED63)に対向して設けられ、複数のCCD(Charge Coupled Device)がライン状に配列されたラインCCD261、このラインCCD261が設置されるとともにラインCCD261からの出力を用いてLPH14からの光量分布を測定するCCDボード270、LPH14の発光部(SLED63)からの光をラインCCD261面に拡大して結像させる拡大光学系260を備えている。
さらに、光プロファイル測定装置200は、LPH14のSLED63が配列された方向(主走査方向)を移動方向としてCCDボード270を移動させる移動ステージ262、移動ステージ262を等速移動させるステージドライバ263、LPH14に対して駆動信号を出力して各SLED63を点灯させるLPHドライバ264、CCDボード270から転送されたデータ信号を処理するCCDインターフェース280を備えている。
そして、光プロファイル測定装置200は、ラインCCD261を有するCCDボード270を主走査方向に等速移動させながら、データをデジタル値に変換してPC266に取り込んでいる。
ここで、4on4off点灯とは、図12に示したように、LPH14のSLED63に配列されたLEDアレイにおいて、隣り合う連続した4つのLEDを点灯し、さらにそれに連続する隣り合う4つのLEDを消灯させる点灯形態をいう。このように、LPH14を4on4off点灯するのは、全灯させると、全体の光量が大きくなり過ぎるために、各LEDによる光量のピークと谷の座標点を正確に測定し難いからである。なお、各LEDの点灯/消灯が交互に設定された形態であれば、4on4off点灯のほか、2on2off点灯等を用いることもできる。
さらに、PC266は、デジタルI/O268からCCDインターフェース280を介してCCDボード270に、LPH14の光量分布の測定を指示するコントロール信号を出力する。そして、CCDボード270は、ラインCCD261によってLPH14の光量分布を測定する(S103)。
その際に、ブラックレベル補正とシェーディング補正とが施される。ここで、ラインCCD261に関するブラックレベル補正値とシェーディング補正値とは、予め求めておく。ブラックレベル補正値とシェーディング補正値とを求める際には、拡大光学系260に対して積分球から光を入射させて測定する。その場合の積分球に用いる光源としては、LPH14に配設されたSLED63のLEDと同一のLED(波長780nm)が使用される。また、積分球から拡大光学系260に入射される光の入射角の最大値は、実際の光プロファイル測定装置200において、LPH14から拡大光学系260に入射される入射角の最大値である23°となるように設定される。
さらに、PC266は、この補正特性値を所定の目標値に合わせるように、目標値との誤差分に応じて光量を増減することで、すべての領域における補正特性値(%)がフラット(平坦)になるようにする。このような平坦化処理により、各領域毎の光量補正値、すなわち各LEDについての光量補正値が算出される(S106)。
そして、PC266は、4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正データをメモリに記憶する(S107)。
そして、ステップ102〜ステップ107を同様に行い、PC266は、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正データをメモリに記憶する(S107)。
4off4on点灯形態での測定が終了した後(S108)、PC266は、記憶された4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正データと、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正データとを、LPH14におけるLEDの配列順序に合わせた並べ替えを行って、LPH14のすべてのLEDの光量補正データとして合成する。そして、これをLPH14の光量補正データとしてメモリに記憶する(S110)。
このようにして、LPH14(SLED63)の初期光量補正データCorr_1が生成される。そして、生成された初期光量補正データCorr_1は、PC266からLED回路基板62(図2、図3参照)に配設されたEEPROM102に記憶される。
図15は、制御部30に構成されたプロセス光量補正データCorr_2を生成する第2光量補正データ生成部の一例としてのプロセス光量補正データ生成回路400の機能構成を示すブロック図である。図15に示したプロセス光量補正データ生成回路400は、画像データ演算部410、濃度ムラ演算部420、補正データ算出部430を備えている。
画像データ演算部410は、テストパターン画像が形成された用紙Pが載置され、載置された用紙Pからテストパターン画像の画像濃度データを読み取る画像読取装置3から、読み取られた画像濃度データを取得して、取得した画像濃度データに対して所定の演算を行う。
濃度ムラ演算部420は、画像データ演算部410にて演算された画像濃度データから、画像濃度データ上に生じている主走査方向の濃度分布である各LED毎の濃度ムラデータを求める。
補正データ算出部430は、濃度ムラ演算部420にて演算された各LED毎の濃度ムラデータに基づいて、この濃度ムラを抑制するための各LED毎の補正データ(プロセス光量補正データCorr_2)を算出する。
まず、制御部30は、EEPROM102から初期光量補正データCorr_1をダウンロードする。そして、ダウンロードされた初期光量補正データCorr_1を信号発生回路100の濃度ムラ補正データ部112に送る。それにより、LPH14の各LEDの光量は、初期光量補正データCorr_1にて補正された設定とされる(S201)。すなわち、ここでは、各LEDの点灯パルス幅を設定する(1)式における濃度ムラ補正データCorrは、次の(3)式のように設定される。
Corr=Corr_1 ……(3)
ここで、図17は、テストパターン画像の一例を示した図である。図17に示したテストパターン画像には、イエロー(Y)用濃度検出用パターン51Y、マゼンタ(M)用濃度検出用パターン51M、シアン(C)用濃度検出用パターン51C、黒(K)用濃度検出用パターン51Kが形成されている。
また、テストパターン画像が形成される用紙P上には、画像読取装置3にテストパターン画像が形成された用紙Pが載置された場合に、テストパターン画像の傾きを補正する際に使用する各色毎の位置情報検出用パターン(マーカ)も同時に形成される。すなわち、図17に示したように、イエロー(Y)用位置情報検出用パターン52Y、マゼンタ(M)用位置情報検出用パターン52M、シアン(C)用位置情報検出用パターン52C、黒(K)用位置情報検出用パターン52Kが形成されている。
画像データ演算部410は、各色画像濃度データと各LEDとを高精度に対応付けるため、画像読取装置3に用紙Pが傾いた状態で載置された場合や、画像形成時に用紙Pが傾いた状態で搬送された場合、または、画像形成装置において用紙P上にテストパターン画像が傾いて形成された場合等における、傾き補正を行う。すなわち、画像データ演算部410では、画像読取装置3にて読み取った各色マーカの位置座標データに基づいて、画像読取装置3にて読み取られたテストパターン画像の傾き誤差量を算出する。そして、算出された傾き誤差量に基づいて、各色画像濃度データの傾きを補正する(S204)。
そして、画像データ演算部410は、傾き補正が施された各色画像濃度データを濃度ムラ演算部420に送る。
それにより、画像形成装置で形成された画像上に生じている主走査方向の濃度分布である濃度ムラデータが各々のLEDの位置と対応付けられて生成される(S206)。そして、濃度ムラ演算部420は、この濃度ムラデータを補正データ算出部430に送る。
そして、補正データ演算部430にて算出されたプロセス光量補正データCorr_2は、EEPROM_A301に記憶される(S208)。
すなわち、従来の光量補正では、最初に初期光量補正データCorr_1を用いて形成されたテストパターン画像に基づいてプロセス光量補正データCorr_2が生成されると、初期光量補正データCorr_1は、生成されたプロセス光量補正データCorr_2によって書き換えられていた。そのため、次回のプロセス光量補正データCorr_2の生成時には、前回書き換えられたプロセス光量補正データCorr_2を用いて形成されたテストパターン画像に基づいて、新たなプロセス光量補正データCorr_2が生成されていた。そのため、LPH14での光量補正は、順次新たに生成されるプロセス光量補正データCorr_2によって行われていた。すなわち、各LEDの点灯パルス幅を設定する(1)式における濃度ムラ補正データCorrは、次の(4)式のように設定されていた。
Corr=Corr_2 ……(4)
さらには、LPH14自体の固有の構成要因に基づいて生成された初期光量補正データCorr_1をEEPROM102に記憶し、プロセス光量補正データCorr_2をEEPROM_A301に記憶しておくことにより、初期光量補正データCorr_1とプロセス光量補正データCorr_2とを別個に保持している。それにより、EEPROM102から初期光量補正データCorr_1をダウンロードすることで、プロセス光量補正データCorr_2を、画像読取装置3の読み取り誤差やLEDの位置との対応付け誤差等を積み重ねることなく、いつでも高精度に生成することができる。そのため、本実施の形態の画像形成装置では、常時LPH14の光量補正を高い精度で行うことができる。
また、例えばLPH14を新たなものに交換した時点においても、再度新たにプロセス光量補正データCorr_2を生成することなく、EEPROM_A301に記憶されているプロセス光量補正データCorr_2と、新たに設置されたLPH14に関する初期光量補正データCorr_1とにより、光量補正を高い精度で行うことができる。
したがって、この場合には、濃度ムラ補正データCorrは、次の(5)式で表されることとなる。
Corr=Corr_1+Corr_2+Corr_3 ……(5)
このように構成することで、感光体ドラム12の感光特性の軸方向のバラツキにも対応した光量補正を行うことができる。
また、LPH14の各LEDの光量を補正する手段としては、上記した点灯パルス幅を制御するものに限られない。例えば、点灯パルス幅を一定として、電流値を調整することでLPH14の各LEDの光量を補正することもできる。さらに、点灯パルス幅と電流値との双方を調整することでLPH14の各LEDの光量を補正することもできる。
Claims (12)
- 感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドであって、
ライン状に配列された複数の発光素子と、
前記発光素子各々の露光エネルギ量を調節する光量設定手段とを備え、
前記光量設定手段は、前記発光素子相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データと、当該発光素子相互間の出射光量のバラツキ以外の要因により前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データとに基づいて、前記露光エネルギ量を調節することを特徴とするプリントヘッド。 - 前記光量設定手段は、前記第1光量補正データと前記第2光量補正データとが加算されて生成された光量補正データに基づいて、前記発光素子各々を駆動する点灯パルス幅を設定することで、前記露光エネルギ量を調節することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
- 前記光量設定手段は、前記第1光量補正データと、前記第2光量補正データと、前記感光体が固有に有する軸方向の感光特性のバラツキにより前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第3光量補正データとに基づいて、前記発光素子各々を駆動する点灯パルス幅を設定することで、前記露光エネルギ量を調節することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
- 前記光量設定手段は、所定のタイミングまたは任意のタイミングで更新された前記第2光量補正データを用いて前記露光エネルギ量を調節することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
- 前記第1光量補正データは、当該プリントヘッドに一体的に配設された第1記憶手段に記憶され、前記第2光量補正データは、当該プリントヘッドが搭載される画像形成装置側に配設された第2記憶手段に記憶されたことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
- 感光体と、
ライン状に配列された複数の発光素子を有し、当該発光素子からの出射光により前記感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドと、
前記プリントヘッドの前記発光素子相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データを記憶する第1記憶手段と、
前記プリントヘッドによる露光を除く要因により前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データを記憶する第2記憶手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記プリントヘッドの出射光量を補正する光量補正データを生成し、生成された当該光量補正データを当該プリントヘッドに送信する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1記憶手段に記憶された前記第1光量補正データと、前記第2記憶手段に記憶された前記第2光量補正データとに基づいて、前記光量補正データを生成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 前記感光体が固有に有する軸方向の感光特性のバラツキにより前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第3光量補正データを記憶する第3記憶手段をさらに備え、
前記制御部は、前記第1記憶手段に記憶された前記第1光量補正データと、前記第2記憶手段に記憶された前記第2光量補正データと、前記第3記憶手段に記憶された前記第3光量補正データとに基づいて、前記光量補正データを生成することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - 前記第3記憶手段は、前記感光体に一体的に配設されたことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 前記プリントヘッドにより前記感光体に形成された静電潜像を基に媒体上にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記第2記憶手段に記憶される前記第2光量補正データを生成する第2光量補正データ生成部とをさらに備え、
前記第2光量補正データ生成部は、前記画像形成部が前記第1光量補正データにて光量補正された前記プリントヘッドによる静電潜像を基に形成した所定のテストパターン画像の画像濃度に基づいて、前記第2光量補正データを生成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 前記第2光量補正データ生成部は、当該画像形成装置の初期設置時、当該画像形成装置が所定のランニング枚数を経過する毎、および前記画像形成部にて形成された前記トナー画像の濃度ムラの程度が所定レベルよりも低下した場合のいずれか一または複数のタイミングで、前記第2光量補正データを生成することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記第1記憶手段は、前記プリントヘッドに一体的に配設され、前記第2記憶手段は、当該画像形成装置本体側に配置されたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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