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JP2008093835A - プリントヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents

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JP2008093835A JP2006274696A JP2006274696A JP2008093835A JP 2008093835 A JP2008093835 A JP 2008093835A JP 2006274696 A JP2006274696 A JP 2006274696A JP 2006274696 A JP2006274696 A JP 2006274696A JP 2008093835 A JP2008093835 A JP 2008093835A
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Seishi Aikawa
清史 相川
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Abstract

【課題】プリントヘッドにおける光量補正を精度良く行う。
【解決手段】ライン状に配列された複数のLEDを有し、LEDからの出射光により感光体ドラムを露光して静電潜像を形成するLPH14と、LPH14のLED相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データを記憶するEEPROM102と、LPH14による露光を除く要因により静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データを記憶するEEPROM_A301とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置の印字ヘッドに用いられるプリントヘッド等に関する。
電子写真方式を用いたプリンタや複写機等の画像形成装置では、装置の小型化の要請から、感光体ドラム等の像保持体上を露光する露光手段として、LED等の発光素子を一列に配列した発光素子アレイと、各発光素子から出力された光を像保持体の表面に結像させるレンズアレイとからなるプリントヘッドを用いたものが提案されている。
このようなプリントヘッドに発光光量のバラツキが存在すると、記録用紙上に形成される画像に濃度ムラを生じさせ、高品位な画像の形成を妨げる。特に、カラー画像を形成する際には、各色画像の濃度ムラにより色再現性の低下を招くこととなる。
そこで、このようなプリントヘッドが搭載された画像形成装置では、像保持体上での露光量が略均一となるように各発光素子の発光光量の補正(光量補正)が行われる。その際に、像保持体の感光特性が経時変化する等といった画像形成条件の変動を考慮した光量補正を行う必要がある。
そのため、このようなプリントヘッドでは、一般に、装置のランニング中に実際に形成された画像の濃度値を利用した光量補正が行われる。すなわち、例えば所定のランニング枚数毎に所定のテストパターン画像を形成し、これをイメージスキャナ等の画像読取装置により読み込んで濃度データを得る。そして、得られた濃度データに基づいて各発光素子の光量補正が施される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−146038号公報(第4−5頁)
ここで、一般に、テストパターン画像の画像濃度値を読み取る画像読取装置は、例えばプリントヘッドの発光素子の配列方向に読み取り誤差を有している。そのため、テストパターン画像の画像濃度値に基づく光量補正を何度も重ねると、プリントヘッドには画像読取装置の読み取り誤差等が蓄積されていき、次第に光量補正の精度が低下する。その結果、画像濃度ムラが顕在化して画像品質の悪化を招くという問題があった。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、プリントヘッドにおける光量補正を精度良く行うことにある。
かかる目的のもと、本発明のプリントヘッドは、感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドであって、ライン状に配列された複数の発光素子と、発光素子各々の露光エネルギ量を調節する光量設定手段とを備え、光量設定手段は、発光素子相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データと、発光素子相互間の出射光量のバラツキ以外の要因により静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データとに基づいて、露光エネルギ量を調節することを特徴としている。
ここで、前記光量設定手段は、第1光量補正データと第2光量補正データとが加算されて生成された光量補正データに基づいて、発光素子各々を駆動する点灯パルス幅を設定することで、露光エネルギ量を調節することを特徴とすることができる。また、光量設定手段は、第1光量補正データと、第2光量補正データと、感光体が固有に有する軸方向の感光特性のバラツキにより静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第3光量補正データとに基づいて、発光素子各々を駆動する点灯パルス幅を設定することで、露光エネルギ量を調節することを特徴とすることができる。さらに、光量設定手段は、所定のタイミングまたは任意のタイミングで更新された第2光量補正データを用いて露光エネルギ量を調節することを特徴とすることができる。加えて、第1光量補正データは、プリントヘッドに一体的に配設された第1記憶手段に記憶され、第2光量補正データは、プリントヘッドが搭載される画像形成装置側に配設された第2記憶手段に記憶されたことを特徴とすることができる。
さらに、本発明を画像形成装置として捉え、本発明の画像形成装置は、感光体と、ライン状に配列された複数の発光素子を有し、発光素子からの出射光により感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドと、プリントヘッドの発光素子相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データを記憶する第1記憶手段と、プリントヘッドによる露光を除く要因により静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データを記憶する第2記憶手段とを備えたことを特徴としている。
ここで、プリントヘッドの出射光量を補正する光量補正データを生成し、生成された光量補正データをプリントヘッドに送信する制御部をさらに備え、制御部は、第1記憶手段に記憶された第1光量補正データと、第2記憶手段に記憶された第2光量補正データとに基づいて、光量補正データを生成することを特徴とすることができる。さらに、感光体が固有に有する軸方向の感光特性のバラツキにより静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第3光量補正データを記憶する第3記憶手段をさらに備え、制御部は、第1記憶手段に記憶された第1光量補正データと、第2記憶手段に記憶された第2光量補正データと、第3記憶手段に記憶された第3光量補正データとに基づいて、光量補正データを生成することを特徴とする。特に、第3記憶手段は、感光体に一体的に配設されたことを特徴とすることができる。
また、プリントヘッドにより感光体に形成された静電潜像を基に媒体上にトナー画像を形成する画像形成部と、第2記憶手段に記憶される第2光量補正データを生成する第2光量補正データ生成部とをさらに備え、第2光量補正データ生成部は、画像形成部が第1光量補正データにて光量補正されたプリントヘッドによる静電潜像を基に形成した所定のテストパターン画像の画像濃度に基づいて、第2光量補正データを生成することを特徴とすることもできる。特に、第2光量補正データ生成部は、画像形成装置の初期設置時、画像形成装置が所定のランニング枚数を経過する毎、および画像形成部にて形成されたトナー画像の濃度ムラの程度が所定レベルよりも低下した場合のいずれか一または複数のタイミングで、第2光量補正データを生成することを特徴とすることができる。加えて、第1記憶手段は、プリントヘッドに一体的に配設され、第2記憶手段は、画像形成装置本体側に配置されたことを特徴とすることができる。
本発明の請求項1によれば、プリントヘッドにおける光量補正を精度良く行うことが可能となる。
また、本発明の請求項2によれば、画像形成装置の稼動中は、プリントヘッドの光量補正を常時高い精度で行うことができる。
また、本発明の請求項3によれば、感光体ドラムの感光特性の軸方向のバラツキにも対応した光量補正を行うことができる。
また、本発明の請求項4によれば、画像形成条件の経時変化に対応した光量補正を行うことができる。
また、本発明の請求項5によれば、プリントヘッドの交換に対応して、第1光量補正データの交換も同時に行うことが容易となり、また、画像形成装置側の要因に基づく第2光量補正データに関しては、そのまま交換されたプリントヘッドに対しても適用することができる。
本発明の請求項6によれば、プリントヘッドにおける光量補正を精度良く行うことが可能となる。
また、本発明の請求項7によれば、画像形成装置の稼動中は、プリントヘッドの光量補正を常時高い精度で行うことができる。
また、本発明の請求項8によれば、感光体ドラムの感光特性の軸方向のバラツキにも対応した光量補正を行うことができる。
また、本発明の請求項9によれば、感光体の交換に対応して、第3光量補正データの交換も同時に行うことが容易となる。
また、本発明の請求項10によれば、第2光量補正データを高い精度で生成することが可能となる。
また、本発明の請求項11によれば、画像形成条件の経時変化に対応した光量補正を行うことができる。
また、本発明の請求項12によれば、プリントヘッドの交換に対応して、第1光量補正データの交換も同時に行うことが容易となり、また、画像形成装置側の要因に基づく第2光量補正データに関しては、そのまま交換されたプリントヘッドに対しても適用することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態のプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部としての画像形成プロセス部10、画像形成装置の動作を制御する制御部30、画像読取装置3と例えばパーソナルコンピュータ(PC)2等の外部装置とに接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部40を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(以下、総称して単に「画像形成ユニット11」とも記す)を備えている。各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を所定電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を露光する露光器としてのLEDプリントヘッド(LPH)14、LPH14によって得られた静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16を備えている。
ここで、各画像形成ユニット11は、現像器15に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、各画像形成ユニット11は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト21、各画像形成ユニット11の各色トナー像を中間転写ベルト21に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール22、中間転写ベルト21上に転写された重畳トナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写ロール23、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器25を備えている。
本実施の形態の画像形成装置では、画像形成プロセス部10は、制御部30から供給された同期信号等の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。その際に、画像読取装置3やPC2から入力された画像データは、画像処理部40によって画像処理が施され、インターフェースを介して各画像形成ユニット11に供給される。そして、例えばイエローの画像形成ユニット11Yでは、帯電器13により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム12の表面が、画像処理部40から得られた画像データに基づいて発光するLPH14により露光されて、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にはイエローのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11M,11C,11Kにおいても、マゼンタ、シアン、黒の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11で形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回動する中間転写ベルト21上に、一次転写ロール22により順次静電吸引され、中間転写ベルト21上に重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト21の移動に伴って二次転写ロール23が配設された領域(二次転写部)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部に搬送されると、トナー像が二次転写部に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが二次転写部に供給される。そして、二次転写部にて二次転写ロール23により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
図2は、露光器であるLEDプリントヘッド(LPH)14の構成を示した図である。図2において、LPH14は、支持体としてのハウジング61、発光部を構成する自己走査型LEDアレイ(SLED)63、SLED63やSLED63を駆動する駆動信号発生手段としての信号発生回路100(後段の図3参照)等を搭載するLED回路基板62、SLED63からの光を感光体ドラム12表面に結像させる光学部材であるロッドレンズアレイ64、ロッドレンズアレイ64を支持するとともにSLED63を外部から遮蔽するホルダー65、ハウジング61をロッドレンズアレイ64方向に加圧する板バネ66を備えている。
ハウジング61は、アルミニウム、SUS等のブロックまたは板金で形成され、LED回路基板62を支持している。また、ホルダー65は、ハウジング61およびロッドレンズアレイ64を支持し、SLED63の発光点とロッドレンズアレイ64の焦点とが一致するように設定している。さらに、ホルダー65はSLED63を密閉するように構成されている。それにより、SLED63に外部からゴミが付着することを防いでいる。一方、板バネ66は、SLED63およびロッドレンズアレイ64の位置関係を保持するように、ハウジング61を介してLED回路基板62をロッドレンズアレイ64方向に加圧している。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(図示せず)によってロッドレンズアレイ64の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ64の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整される。
LED回路基板62には、図3(LED回路基板62の平面図)に示したように、例えば58個のSLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)からなるSLED63が、感光体ドラム12の軸線方向と平行になるように精度良くライン状に配置されている。この場合、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に配置された発光素子(LED)の配列(LEDアレイ)の端部境界において、各LEDアレイがSLEDチップ同士の連結部で連続的に配列されるように、SLEDチップは交互に千鳥状に配置されている。
また、LED回路基板62には、SLED63を駆動する信号(駆動信号)を出力する信号発生回路100およびレベルシフト回路104、電源電圧を出力する3端子レギュレータ101、SLED63の初期光量補正データ等を記憶するEEPROM102、画像形成装置本体との間で信号の送受信を行うハーネス103が備えられている。
ここで、図4は、LED回路基板62上に形成されている配線の一部を示した図である。図4に示したように、LED回路基板62上には、3端子レギュレータ101から各SLEDチップに電力を供給する+3.3Vの電源ライン105および接地(GND)された電源ライン106、信号発生回路100から各SLEDチップに対して画像処理部40からの画像データに対応した点灯信号ΦI(ΦI1〜ΦI58)を送信する信号ライン107(107_1〜107_58)、さらには、各SLEDチップの各発光点を順次点灯可能状態に遷移させる転送信号CK1(CK1_1〜1_6)および転送信号CK2(CK2_1〜2_6)をそれぞれ送信する信号ライン108(108_1〜108_6)および信号ライン109(109_1〜109_6)が配線されている。
そして、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)には、信号ライン107を介して、CHIP1〜CHIP58に対する点灯信号ΦIが入力される。また、信号ライン108を介して転送信号CK1(CK1_1〜1_6)、信号ライン109を介して転送信号CK2(CK2_1〜2_6)がそれぞれCHIP1〜CHIP58に入力される。
続いて、LED回路基板62に設けられた信号発生回路100について説明する。
図5は、信号発生回路100の構成を示すブロック図である。信号発生回路100は、画像データ展開部110、濃度ムラ補正データ部112、タイミング信号発生部114、基準クロック発生部116、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に対応して設けられた点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58により主要部が構成されている。
画像データ展開部110には、画像処理部(IPS)40から画像データがシリアルに送信される。画像データ展開部110は、送信された画像データを1〜128ドット目、129〜256ドット目、…、7297〜7424ドット目と各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)毎の画像データに分割する。画像データ展開部110は点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されており、分割した画像データを各々対応する点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
濃度ムラ補正データ部112は、SLED63内の各LED毎の出射光量のバラツキや画像形成条件の経時変化等に起因する画像形成時の画像濃度ムラを修正するための濃度ムラ補正データCorrが記憶されている。そして、タイミング信号発生部114からのデータ読み出し信号に同期して、濃度ムラ補正データCorrを点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。この濃度ムラ補正データCorrは、各LED毎に設定されたデータであって、本実施の形態では8ビット(0〜255)のデータとして形成される。
EEPROM(第1メモリ、第1記憶手段)102には、工場出荷時におけるLPH14の出射光量の計測値に基づいて設定された、LPH14の各発光点(発光素子)に固有に存在する発光点相互間の出射光量のバラツキを補正するための各LED毎の光量補正データ、すなわち初期光量補正データ(第1光量補正データ)Corr_1が記憶されている。一方、本体の制御部30には、EEPROM_A(第2メモリ、第2記憶手段)301が設けられ、かかるEEPROM_A301には、画像形成装置(マシン)のLPH14による露光以外の工程(プロセス)に起因して生じる感光体ドラム12での静電潜像の電位ムラや、マシンの稼動(ランニング)時間の経過に伴う感光体ドラム12の感光特性の経時変化等といった画像形成条件の経時変化に起因して生じる静電潜像の電位ムラ等を補正するための各LED毎の光量補正データ、すなわちプロセス光量補正データ(第2光量補正データ)Corr_2が記憶されている。
そして、マシン電源投入時に、EEPROM102から制御部30に対して、各LED毎の初期光量補正データCorr_1がダウンロードされる。制御部30は、EEPROM102からの初期光量補正データCorr_1と、EEPROM_A301に記憶されたプロセス光量補正データCorr_2とを加算器302により加算して、マシンのランニング時間に応じた光量補正データCorrを生成する。そして、制御部30は、生成された光量補正データCorrを濃度ムラ補正データ部112に送る。それにより、濃度ムラ補正データ部112には、光量補正データCorrが濃度ムラ補正データCorrとして記憶される。
なお、EEPROM102に記憶される初期光量補正データCorr_1と、EEPROM_A301に記憶されるプロセス光量補正データCorr_2については、後段で詳細に説明する。
基準クロック発生部116は、本体の制御部30、タイミング信号発生部114、および点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されている。
図6(基準クロック発生部116の構成を説明するブロック図)に示したように、基準クロック発生部116は、水晶発振器140、第2の分周器である分周器1/M142、第1の分周器である分周器1/N144、位相比較器146、および発振器である電圧制御発振器148からなるPLL回路134と、メモリであるルックアップテーブル(LUT)132とを含んで構成されている。
LUT132は、制御部30からの光量調整データに基づいて分周比M、Nを決定するためのテーブルを記憶している。水晶発振器140は、分周器1/N144と接続されており、所定の周波数で発振し、発振した信号を分周器1/N144へと出力する。分周器1/N144は、LUT132および位相比較器146と接続されており、LUT132からの光量調整データにより決定された分周比Nに基づいて水晶発振器140で発振された信号を分周する。位相比較器146は、分周器1/M142、分周器1/N144、および電圧制御発振器148と接続されており、分周器1/M142からの出力信号と、分周器1/N144からの出力信号とを比較する。この位相比較器146による比較結果(位相差)に応じて、電圧制御発振器148に供給されるコントロール電圧が制御される。電圧制御発振器148は、コントロール電圧に基づく周波数で、基準クロック信号を出力する。本実施の形態では、点灯可能期間を256に分割する周波数に相当するコントロール電圧が供給され、この周波数の基準クロック信号を生成して、すべての点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58へ出力する。また、電圧制御発振器148は分周器1/M142とも接続されており、電圧制御発振器148から出力された基準クロック信号は、分周器1/M142にも分岐されて入力される。分周器1/M142は、LUT132からの光量調整データにより決定された分周比Mに基づいて、電圧制御発振器148からフィードバックされた基準クロック信号を分周する。
タイミング信号発生部114は、制御部30および基準クロック発生部116と接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からの水平同期信号(HSYNC)と同期して、転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cを生成する。転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cは、レベルシフト回路104を介することにより転送信号CK1および転送信号CK2となってLPH14に出力される。
また、タイミング信号発生部114は、濃度ムラ補正データ部112および画像データ展開部110と接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からのHSYNC信号と同期して、画像データ展開部110から発光点である各LEDに対応した画像データを読み出すためのデータ読み出し信号、および濃度ムラ補正データ部112から各LEDに対応した濃度ムラ補正データを読み出すためのデータ読み出し信号を各々に対して出力する。さらに、タイミング信号発生部114は、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58とも接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からのHSYNC信号と同期して、SLED63の点灯開始のトリガ信号(TRG)を出力する。
点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、光量設定手段の一例であって、各LEDの点灯時間を濃度ムラ補正データおよび遅延選択データに基づいて補正し、SLED63の各LEDを点灯するための制御信号(点灯信号)ΦI1〜ΦI58を生成する。
具体的には、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、図7(点灯時間制御・駆動部118の構成を説明するブロック図)に示したように、基準信号生成部の一例としてのプリセッタブルデジタルワンショットマルチバイブレータ(PDOMV)160、直線性補正部162、AND回路170を含んで構成されている。
AND回路170は、画像データ展開部110およびタイミング信号発生部114と接続されており、画像データ展開部110からの画像データが1(ON)のときには、タイミング信号発生部114からのトリガ信号(TRG)をPDOMV160に出力し、画像データが0(OFF)のときには、トリガ信号を出力しないように設定されている。PDOMV160は、AND回路170、OR回路168、濃度ムラ補正データ部112、および基準クロック発生部116と接続されており、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データCorrに応じたクロック数の点灯パルスを発生する。
直線性補正部162は、SLED63内の各LEDでの発光開始時間のバラツキを補正するため、PDOMV160からの点灯パルス信号を補正して出力する。具体的には、直線性補正部162は、複数の遅延回路164(本実施の形態では、164−0〜164−7の8個)、遅延選択レジスタ166、遅延信号選択部165、AND回路167、OR回路168、点灯信号選択部169を含んで構成されている。
遅延回路164−0〜164−7は、PDOMV160と接続されており、各々がPDOMV160からの点灯パルス信号を遅延させるための異なる時間が設定されている。遅延選択レジスタ166は遅延信号選択部165および点灯信号選択部169と接続されており、遅延選択レジスタ166には、SLED63内の各LED毎の遅延選択データOffset、および点灯信号選択データが記憶されている。各LED毎の遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データは予め測定され、EEPROM102に記憶されている。EEPROM102に記憶された遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データは、マシン電源投入時に濃度ムラ補正データ部112を介して遅延選択レジスタ166にダウンロードされる。なお、遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データを記憶する記憶手段としてフラッシュROMを用いることもでき、その場合には、フラッシュROM自体を遅延選択レジスタ166として機能させることができる。
ここで、EEPROM102に記憶されている遅延選択データOffsetについて説明する。図8は、LEDを点灯させる点灯信号ΦIの点灯パルス幅とLEDの光量との関係を示した図である。図8(a)では、実線は、SLED63内の任意の1のLEDについて、点灯信号ΦIの点灯パルス幅を変化させた際に、LEDからロッドレンズアレイ64(図2参照)を介して出射された光の光量測定値である。また、破線は、かかるLEDが実際に駆動する際に要求される目標となる光量特性(目標光量特性)である。
図8(a)に示したように、LEDから実際に光が出射される際には、点灯信号ΦIの出力波形が完全な矩形とはならないこと等から、発光開始時間に遅延が生じ、その遅延時間も通常3〜15nsec程度のバラツキを持ったものとなる。そこで、本実施の形態のLPH14では、直線性補正部162により、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域において、LEDからの光の光量特性が目標光量特性と略一致するように、点灯信号ΦIの点灯パルス幅をオフセットさせている。
図8(b)は、LEDへの点灯信号ΦIの点灯パルス幅にオフセット補正を行った場合のLEDの光量特性(実線)を示したものである。図8(b)では、使用される点灯パルス幅領域の下限の点灯パルス幅(オフセット補正位置)にて、LEDの光量が目標光量と一致するように、オフセット量を定めている。そして、オフセット量は、このような方法で各LED毎に測定され、遅延選択データOffsetとしてEEPROM102に記憶される。
遅延信号選択部165は、AND回路167およびOR回路168と接続されており、遅延選択レジスタ166に記憶された遅延選択データOffsetに基づいて、遅延回路164−0〜164−7からの出力のいずれか1つを選択する。AND回路167は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理積、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号との両方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。OR回路168は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理和、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号の少なくとも一方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。
点灯信号選択部169は、遅延選択レジスタ166に記憶された点灯選択データに基づいて、AND回路167またはOR回路168からの出力のいずれか一方を選択する。そして、選択された点灯パルスが点灯信号ΦIとしてMOSFET172を介してLPH14へと出力される。
ところで、上述したように、PDOMV160は、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データCorrに応じたクロック数の点灯パルスを発生して、AND回路167およびOR回路168に出力する。したがって、直線性補正部162に入力される点灯パルスは、PDOMV160において濃度ムラ補正データCorrによる補正処理がすでに施されている。このように、PDOMV160は、ゲイン補正された点灯パルスを生成する信号生成部としての機能も有している。すなわち、MOSFET172を介してLPH14へ出力される点灯パルスは、濃度ムラ補正(ゲイン補正)およびオフセット補正が行われた状態で出力される。
図9は、ゲイン補正およびオフセット補正が施されたLEDの光量特性を示した図である。図9では、一例として、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域の中央位置(ゲイン補正位置)を基準としてゲイン補正を行った場合を示している。
このように、本実施の形態の点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58では、次の(1)式に示したように、各LEDの点灯パルス幅を濃度ムラ補正データCorrおよび遅延選択データOffsetに基づいて補正することで、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域での光量特性を目標光量特性と略一致させて、LPH14に出力している。
点灯パルス幅=BASE・(1+Corr/128)+Offset ……(1)
なお、(1)式において、「BASE」はLEDの光量を設定する基準となる基準パルス幅である。また、本実施の形態の濃度ムラ補正データCorrは8ビットデータ(0〜255)であることから、(1)式では、濃度ムラ補正(ゲイン補正)に関する光量補正幅を最大補正値/最小補正値=3に設定した場合を示している。
このように、(1)式により点灯パルス幅が設定されることで、図9に示したように、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域での光量特性は目標光量特性と略一致することとなり、使用パルス幅領域でのLEDの光量は所定の範囲内に収まるように設定される。
また、図7に示したように、LPH14には3端子レギュレータ101が接続され、LPH14に対して3端子レギュレータ101から安定した+3.3Vの電圧が供給されている。
ところで、上記したように、濃度ムラ補正データ部112から出力される濃度ムラ補正データCorrは、EEPROM102に記憶された初期光量補正データCorr_1と、EEPROM_A301に記憶されたプロセス光量補正データCorr_2とを加算器302により加算して生成されたものである。すなわち、濃度ムラ補正データCorrは、次の(2)式で表される。
Corr=Corr_1+Corr_2 ……(2)
ここで、まず、EEPROM102に記憶される初期光量補正データCorr_1の測定・算出方法について説明する。
図10は、LPH14の露光エネルギ分布(光量分布)を測定する特性計測装置としての光プロファイル測定装置200の構成を示した図である。図10に示したように、光プロファイル測定装置200は、受光面がLPH14の発光部(SLED63)に対向して設けられ、複数のCCD(Charge Coupled Device)がライン状に配列されたラインCCD261、このラインCCD261が設置されるとともにラインCCD261からの出力を用いてLPH14からの光量分布を測定するCCDボード270、LPH14の発光部(SLED63)からの光をラインCCD261面に拡大して結像させる拡大光学系260を備えている。
さらに、光プロファイル測定装置200は、LPH14のSLED63が配列された方向(主走査方向)を移動方向としてCCDボード270を移動させる移動ステージ262、移動ステージ262を等速移動させるステージドライバ263、LPH14に対して駆動信号を出力して各SLED63を点灯させるLPHドライバ264、CCDボード270から転送されたデータ信号を処理するCCDインターフェース280を備えている。
また、得られたデータ信号の処理や、移動ステージ262の移動制御、LPHドライバ264の制御等は、処理部であるパーソナルコンピュータ(PC)266にて実行される。このPC266は、画像データを取り込むためのフレームグラバー267、ステータス信号やデータ信号の入力やコントロール信号の出力等を制御するデジタルI/O268、ステージドライバ263の駆動を制御するモータコントローラ269等を備えている。移動ステージ262は、例えば、エア軸受けとリニアモータとを使用した非接触構造を備えており、モータコントローラ269により、リニアエンコーダからのフィードバックによるPLL制御が行われ、CCDボード270の等速移動制御を実現している。
そして、光プロファイル測定装置200は、ラインCCD261を有するCCDボード270を主走査方向に等速移動させながら、データをデジタル値に変換してPC266に取り込んでいる。
次に、図11は、光プロファイル測定装置200により初期光量補正データCorr_1を生成する際の処理の流れを示すフローチャートである。なお、初期光量補正データCorr_1の生成処理を行うに際して、予め、光プロファイル測定装置200に対してLPH14がホルダー部材(図示省略)によって保持されて、所定位置にセットされる。
まず、PC266は、デジタルI/O268からLPHドライバ264に対し、LPH14を4on4offで点灯するように指示するコントロール信号を出力する。それにより、LPHドライバ264は、LPH14を4on4offで点灯させる(S101)。
ここで、4on4off点灯とは、図12に示したように、LPH14のSLED63に配列されたLEDアレイにおいて、隣り合う連続した4つのLEDを点灯し、さらにそれに連続する隣り合う4つのLEDを消灯させる点灯形態をいう。このように、LPH14を4on4off点灯するのは、全灯させると、全体の光量が大きくなり過ぎるために、各LEDによる光量のピークと谷の座標点を正確に測定し難いからである。なお、各LEDの点灯/消灯が交互に設定された形態であれば、4on4off点灯のほか、2on2off点灯等を用いることもできる。
次に、PC266は、モータコントローラ269を介してステージドライバ263に対して、移動ステージ262を移動させるためのコントロール信号を出力して、CCDボード270および拡大光学系260をSLED63の配列方向(主走査方向)に等速移動させる(S102)。
さらに、PC266は、デジタルI/O268からCCDインターフェース280を介してCCDボード270に、LPH14の光量分布の測定を指示するコントロール信号を出力する。そして、CCDボード270は、ラインCCD261によってLPH14の光量分布を測定する(S103)。
次に、PC266は、CCDインターフェース280を介してCCDボード270から、ステップ103で測定された光量分布データを取得する。そして、図13に示したように、光量分布データに関して、主走査方向の各座標位置(x)における副走査方向(y)の積分値を算出し、主走査方向での光量分布(光プロファイル)を得る(S104)。
その際に、ブラックレベル補正とシェーディング補正とが施される。ここで、ラインCCD261に関するブラックレベル補正値とシェーディング補正値とは、予め求めておく。ブラックレベル補正値とシェーディング補正値とを求める際には、拡大光学系260に対して積分球から光を入射させて測定する。その場合の積分球に用いる光源としては、LPH14に配設されたSLED63のLEDと同一のLED(波長780nm)が使用される。また、積分球から拡大光学系260に入射される光の入射角の最大値は、実際の光プロファイル測定装置200において、LPH14から拡大光学系260に入射される入射角の最大値である23°となるように設定される。
続いて、PC266は、ステップ104で算出された光プロファイルについて、主走査方向(x)のピーク位置と谷位置とを検出する。そして、光プロファイルにおける谷から谷までの光量を積分し、この積分値を谷から谷までの距離で割算することで谷と谷との間の領域の光量(露光エネルギ)密度を算出する。このようにして求められた各領域の露光エネルギ密度を各発光点(LED)の補正特性値(%)(図14参照)とする(S105)。
さらに、PC266は、この補正特性値を所定の目標値に合わせるように、目標値との誤差分に応じて光量を増減することで、すべての領域における補正特性値(%)がフラット(平坦)になるようにする。このような平坦化処理により、各領域毎の光量補正値、すなわち各LEDについての光量補正値が算出される(S106)。
そして、PC266は、4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正データをメモリに記憶する(S107)。
次に、PC266は、デジタルI/O268からLPHドライバ264に対し、LPH14を4off4onで点灯するように指示するコントロール信号を出力する。それにより、LPHドライバ264は、LPH14を4off4onで点灯させる(S109)。すなわち、ステップ101で点灯させたLEDを消灯し、ステップ101で消灯させたLEDを点灯する点灯形態に設定を変える。
そして、ステップ102〜ステップ107を同様に行い、PC266は、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正データをメモリに記憶する(S107)。
4off4on点灯形態での測定が終了した後(S108)、PC266は、記憶された4on4off点灯で点灯された各LEDについての光量補正データと、4off4on点灯で点灯された各LEDについての光量補正データとを、LPH14におけるLEDの配列順序に合わせた並べ替えを行って、LPH14のすべてのLEDの光量補正データとして合成する。そして、これをLPH14の光量補正データとしてメモリに記憶する(S110)。
このようにして、LPH14(SLED63)の初期光量補正データCorr_1が生成される。そして、生成された初期光量補正データCorr_1は、PC266からLED回路基板62(図2、図3参照)に配設されたEEPROM102に記憶される。
引き続いて、EEPROM_A301に記憶されるプロセス光量補正データCorr_2の測定・算出方法について説明する。
図15は、制御部30に構成されたプロセス光量補正データCorr_2を生成する第2光量補正データ生成部の一例としてのプロセス光量補正データ生成回路400の機能構成を示すブロック図である。図15に示したプロセス光量補正データ生成回路400は、画像データ演算部410、濃度ムラ演算部420、補正データ算出部430を備えている。
画像データ演算部410は、テストパターン画像が形成された用紙Pが載置され、載置された用紙Pからテストパターン画像の画像濃度データを読み取る画像読取装置3から、読み取られた画像濃度データを取得して、取得した画像濃度データに対して所定の演算を行う。
濃度ムラ演算部420は、画像データ演算部410にて演算された画像濃度データから、画像濃度データ上に生じている主走査方向の濃度分布である各LED毎の濃度ムラデータを求める。
補正データ算出部430は、濃度ムラ演算部420にて演算された各LED毎の濃度ムラデータに基づいて、この濃度ムラを抑制するための各LED毎の補正データ(プロセス光量補正データCorr_2)を算出する。
次に、図16は、プロセス光量補正データ生成回路400によりプロセス光量補正データCorr_2が生成される際の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、制御部30は、EEPROM102から初期光量補正データCorr_1をダウンロードする。そして、ダウンロードされた初期光量補正データCorr_1を信号発生回路100の濃度ムラ補正データ部112に送る。それにより、LPH14の各LEDの光量は、初期光量補正データCorr_1にて補正された設定とされる(S201)。すなわち、ここでは、各LEDの点灯パルス幅を設定する(1)式における濃度ムラ補正データCorrは、次の(3)式のように設定される。
Corr=Corr_1 ……(3)
そして、制御部30は、各画像形成ユニット11に対して、所定のテストパターン画像を形成するように指示する。また、同時に、画像処理部40に対して、各画像形成ユニット11が各色毎の所定のテストパターン画像を形成するための画像信号を送信するように指示する。それにより、画像形成プロセス部10は、用紙Pに各色毎のテストパターン画像を形成する(S202)。
ここで、図17は、テストパターン画像の一例を示した図である。図17に示したテストパターン画像には、イエロー(Y)用濃度検出用パターン51Y、マゼンタ(M)用濃度検出用パターン51M、シアン(C)用濃度検出用パターン51C、黒(K)用濃度検出用パターン51Kが形成されている。
また、テストパターン画像が形成される用紙P上には、画像読取装置3にテストパターン画像が形成された用紙Pが載置された場合に、テストパターン画像の傾きを補正する際に使用する各色毎の位置情報検出用パターン(マーカ)も同時に形成される。すなわち、図17に示したように、イエロー(Y)用位置情報検出用パターン52Y、マゼンタ(M)用位置情報検出用パターン52M、シアン(C)用位置情報検出用パターン52C、黒(K)用位置情報検出用パターン52Kが形成されている。
引き続いて、画像読取装置3には、生成されたテストパターン画像が載置される。そして、画像読取装置3は、ステップ202にて用紙P上に形成された各色のテストパターン画像を読み取り、各色テストパターン画像の画像濃度を測定する。それにより、LPH14のLEDの配列方向(主走査方向)に亘って各色テストパターン画像の画像濃度データを生成する。また、画像読取装置3は、同時に、各色マーカの位置情報データを生成する(S203)。
画像読取装置3にて生成された各色画像濃度データと各色マーカの位置情報データとは、プロセス光量補正データ生成回路400の画像データ演算部410に送られる。そして、画像データ演算部410は、各色画像濃度データと各色マーカの位置座標データとを受け取る。
画像データ演算部410は、各色画像濃度データと各LEDとを高精度に対応付けるため、画像読取装置3に用紙Pが傾いた状態で載置された場合や、画像形成時に用紙Pが傾いた状態で搬送された場合、または、画像形成装置において用紙P上にテストパターン画像が傾いて形成された場合等における、傾き補正を行う。すなわち、画像データ演算部410では、画像読取装置3にて読み取った各色マーカの位置座標データに基づいて、画像読取装置3にて読み取られたテストパターン画像の傾き誤差量を算出する。そして、算出された傾き誤差量に基づいて、各色画像濃度データの傾きを補正する(S204)。
そして、画像データ演算部410は、傾き補正が施された各色画像濃度データを濃度ムラ演算部420に送る。
濃度ムラ演算部420は、画像データ演算部410から受け取った傾き補正が施された各色画像濃度データを副走査方向に平均化することにより、濃度ムラデータを求める。さらに、主走査方向に一次元的に変倍処理(縮小または拡大)を施すことにより倍率補正を行い、濃度ムラデータの画素数とテストパターン画像を形成したLEDの数とを一致させ、濃度ムラデータと各々のLEDの位置との対応付けを行う(S205)。
それにより、画像形成装置で形成された画像上に生じている主走査方向の濃度分布である濃度ムラデータが各々のLEDの位置と対応付けられて生成される(S206)。そして、濃度ムラ演算部420は、この濃度ムラデータを補正データ算出部430に送る。
補正データ算出部430は、濃度ムラ演算部420から受け取った濃度ムラデータに基づいて、主走査方向の濃度分布を略フラットにするための補正データ、すなわちプロセス光量補正データCorr_2を算出する(S207)。例えば、主走査方向の画像濃度の平均値を算出し、主走査方向における各LEDの位置での画像濃度と画像濃度平均値との差を求める。そして、各LEDの位置毎に画像濃度と画像濃度平均値との差を0とするような光量補正値をプロセス光量補正データCorr_2として設定する。つまり、このプロセス光量補正データCorr_2は、LPH14の各LEDにより形成される画像の各画素の濃度が一様となるように、感光体ドラム12に形成される静電潜像の電位を一様に形成するための各LEDにおける発光強度を補正するための補正値である。
そして、補正データ演算部430にて算出されたプロセス光量補正データCorr_2は、EEPROM_A301に記憶される(S208)。
なお、上記の処理フローでは、用紙Pにテストパターン画像を形成し、その画像濃度に基づいてプロセス光量補正データCorr_2を生成した。このように、用紙Pに形成されたテストパターン画像の画像濃度を用いるのに代えて、例えば画像形成プロセス部10の中間転写ベルト21上に形成されたテストパターン画像(トナー像)の画像濃度を中間転写ベルト21上で読み取り、画像濃度に基づいてプロセス光量補正データCorr_2を生成することもできる。
ここで、上記の処理フローにおいて、テストパターン画像を形成するに際しては(図16のステップ202)、各LEDの点灯パルス幅を設定する(1)式における濃度ムラ補正データCorrとして、常に初期光量補正データCorr_1が用いられる(図16のステップ201)。それにより、画像形成装置(マシン)のLPH14による露光以外の工程(プロセス)に起因して生じる感光体ドラム12での静電潜像の電位ムラや、マシンの稼動(ランニング)時間の経過に伴う感光体ドラム12の感光特性の経時変化等といった画像形成条件の経時変化に起因して生じる静電潜像の電位ムラ等を補正するためのプロセス光量補正データCorr_2を生成することができる。すなわち、LPH14が初期光量補正データCorr_1のみにより光量補正されることにより、LPH14から出射される光量は、主走査方向に略均一に設定することができる。そのため、形成されたテストパターン画像に濃度ムラが発生したとすれば、それはLPH14以外の要因によるもの、すなわちLPH14による露光以外のプロセスに起因したものや、マシンのランニング時間の経過に伴う感光体ドラム12の感光特性の経時変化等といった画像形成条件の経時変化に起因したものということになる。そのため、生成されるプロセス光量補正データCorr_2は、LPH14以外の要因に基づいて生じる静電潜像の電位ムラに対して、感光体ドラム12に形成される静電潜像の電位を一様に形成するための補正値を意味する。
また、テストパターン画像を形成するに際して初期光量補正データCorr_1を用いることで、プロセス光量補正データCorr_2を精度良く生成することができる。
すなわち、従来の光量補正では、最初に初期光量補正データCorr_1を用いて形成されたテストパターン画像に基づいてプロセス光量補正データCorr_2が生成されると、初期光量補正データCorr_1は、生成されたプロセス光量補正データCorr_2によって書き換えられていた。そのため、次回のプロセス光量補正データCorr_2の生成時には、前回書き換えられたプロセス光量補正データCorr_2を用いて形成されたテストパターン画像に基づいて、新たなプロセス光量補正データCorr_2が生成されていた。そのため、LPH14での光量補正は、順次新たに生成されるプロセス光量補正データCorr_2によって行われていた。すなわち、各LEDの点灯パルス幅を設定する(1)式における濃度ムラ補正データCorrは、次の(4)式のように設定されていた。
Corr=Corr_2 ……(4)
しかし、例えば画像読取装置3は主走査方向に画像濃度の読み取り誤差を有している。また、上記した図16の処理フローのステップ205にて行われる濃度ムラデータと各々のLEDの位置との対応付けの際にも誤差が発生する。そのため、新たに生成されるプロセス光量補正データCorr_2には、前回生成された際にプロセス光量補正データCorr_2に生じた例えば画像読取装置3の読み取り誤差やLEDの位置との対応付け誤差等が、再度積み重ねられることとなる。そのため、画像形成装置のランニング中において何度もプロセス光量補正データCorr_2を新たに生成し、順次メモリの内容を書き換えていくことで、プロセス光量補正データCorr_2には、上記した読み取り誤差や位置対応付け誤差等が徐々に蓄積されることとなる。その結果、プロセス光量補正データCorr_2は、その精度が次第に低下していく傾向を呈していた。
これに対して、本実施の形態の画像形成装置では、テストパターン画像を形成する際には(図16のステップ202)、常に初期光量補正データCorr_1が用いられる(図16のステップ201)。そのため、生成されるプロセス光量補正データCorr_2には、上記した画像読取装置3の読み取り誤差や、LEDの位置との対応付け誤差等が積み重ねられることがない。そのため、画像形成装置のランニング中に何度でもプロセス光量補正データCorr_2を新たに生成しても、生成されるプロセス光量補正データCorr_2の精度の低下が抑制される。
このように、本実施の形態の画像形成装置では、LPH14による露光以外のプロセスに起因して生じる静電潜像の電位ムラや、マシンのランニング時間の経過に伴う画像形成条件の経時変化に起因して生じる静電潜像の電位ムラ等を補正するためのプロセス光量補正データCorr_2を生成することができる。
さらには、LPH14自体の固有の構成要因に基づいて生成された初期光量補正データCorr_1をEEPROM102に記憶し、プロセス光量補正データCorr_2をEEPROM_A301に記憶しておくことにより、初期光量補正データCorr_1とプロセス光量補正データCorr_2とを別個に保持している。それにより、EEPROM102から初期光量補正データCorr_1をダウンロードすることで、プロセス光量補正データCorr_2を、画像読取装置3の読み取り誤差やLEDの位置との対応付け誤差等を積み重ねることなく、いつでも高精度に生成することができる。そのため、本実施の形態の画像形成装置では、常時LPH14の光量補正を高い精度で行うことができる。
また、例えばLPH14を新たなものに交換した時点においても、再度新たにプロセス光量補正データCorr_2を生成することなく、EEPROM_A301に記憶されているプロセス光量補正データCorr_2と、新たに設置されたLPH14に関する初期光量補正データCorr_1とにより、光量補正を高い精度で行うことができる。
加えて、例えば感光体ドラム12個々の固有の特性として、感光体ドラム12の感光特性に長手方向(軸方向)のバラツキが存在する場合がある。その場合には、工場出荷時点において、このような感光体ドラム12のバラツキを測定しておき、それに対応する光量補正データ、すなわち感光体光量補正データ(第3光量補正データ)Corr_3を求めておく。そして、例えば感光体ドラム12を保持する感光体ドラムユニット(不図示)にEEPROM(不図示:第3メモリ)を配置し、かかるEEPROMに感光体光量補正データCorr_3を記憶しておくこともできる。
そして、マシン電源投入時に、感光体ドラムユニットのEEPROMから制御部30に対して、感光体光量補正データCorr_3をダウンロードする。制御部30は、同様にダウンロードされたEEPROM102からの初期光量補正データCorr_1と、EEPROM_A301に記憶されたプロセス光量補正データCorr_2と、感光体光量補正データCorr_3とを加算器302により加算して、マシンのランニング時間に応じた光量補正データCorrを生成する。そして、制御部30は、生成された光量補正データCorrを濃度ムラ補正データ部112に送る。それにより、濃度ムラ補正データ部112には、光量補正データCorrが濃度ムラ補正データCorrとして記憶される。
したがって、この場合には、濃度ムラ補正データCorrは、次の(5)式で表されることとなる。
Corr=Corr_1+Corr_2+Corr_3 ……(5)
このように構成することで、感光体ドラム12の感光特性の軸方向のバラツキにも対応した光量補正を行うことができる。
ところで、初期光量補正データCorr_1は、LPH14自体の固有の構成要因に基づく光量補正データであるので、初期光量補正データCorr_1を記憶するEEPROM102は、LPH14と一体的に配設することが好ましい。また、プロセス光量補正データCorr_2は、LPH14による露光以外のプロセスや、マシンのランニング時間の経過に伴う画像形成条件の経時変化に起因して生じる静電潜像の電位ムラ等を補正するための光量補正データであるので、プロセス光量補正データCorr_2を記憶するEEPROM_A301は、本体装置側、例えば制御部30に配設することが好ましい。
なお、プロセス光量補正データCorr_2は、例えば画像形成装置の初期設置時に、また、所定のランニング枚数が経過する毎に、さらには、形成された画像の濃度ムラ(例えば、副走査方向に延びるスジ状の濃度ムラ)の程度が所定レベルよりも低下した場合等に生成することができる。
また、LPH14の各LEDの光量を補正する手段としては、上記した点灯パルス幅を制御するものに限られない。例えば、点灯パルス幅を一定として、電流値を調整することでLPH14の各LEDの光量を補正することもできる。さらに、点灯パルス幅と電流値との双方を調整することでLPH14の各LEDの光量を補正することもできる。
以上説明したように、本実施の形態のLPH14では、LPH14自体の固有の構成要因に基づく初期光量補正データCorr_1をEEPROM102に記憶し、LPH14による露光以外のプロセスや、マシンのランニング時間の経過に伴う画像形成条件の経時変化に起因して生じる静電潜像の電位ムラ等を補正するためのプロセス光量補正データCorr_2をEEPROM_A301に記憶しておくことにより、初期光量補正データCorr_1とプロセス光量補正データCorr_2とを別個に保持している。それにより、プロセス光量補正データCorr_2の精度を低下することなく生成することができる。そのため、本実施の形態の画像形成装置では、ランニングを重ねても、常時LPH14の光量補正を高い精度で行うことができる。
本実施の形態のLEDプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。 LEDプリントヘッド(LPH)の構成を示した図である。 LED回路基板の平面図である。 LED回路基板上に形成されている配線の一部を示した図である。 信号発生回路の構成を示すブロック図である。 基準クロック発生部の構成を説明するブロック図である。 点灯時間制御・駆動部の構成を説明するブロック図である。 LEDを点灯させる点灯信号ΦIの点灯パルス幅とLEDの光量との関係を示した図である。 ゲイン補正およびオフセット補正が施されたLEDの光量特性を示した図である。 光プロファイル測定装置の構成を示した図である。 初期光量補正データCorr_1を生成する際の処理の流れを示すフローチャートである。 4on4off点灯を説明する図である。 光量分布データの主走査方向の各座標位置(x)における副走査方向(y)の積分値の算出について説明する図である。 各発光点(LED)の補正特性値を説明する図である。 プロセス光量補正データ生成回路の機能構成を示すブロック図である。 プロセス光量補正データCorr_2が生成される際の処理の流れを示すフローチャートである。 テストパターン画像の一例を示した図である。
符号の説明
3…画像読取装置、10…画像形成プロセス部、11(11Y,11M,11C,11K)…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、14…LEDプリントヘッド(LPH)、30…制御部、40…画像処理部、63…自己走査型LEDアレイ(SLED)、100…信号発生回路、102…EEPROM、110…画像データ展開部、112…濃度ムラ補正データ部、114…タイミング信号発生部、116…基準クロック発生部、118−1〜118−58…点灯時間制御・駆動部、200…光プロファイル測定装置、301…EEPROM_A、400…プロセス光量補正データ生成回路、410…画像データ演算部、420…濃度ムラ演算部、430…補正データ算出部

Claims (12)

  1. 感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドであって、
    ライン状に配列された複数の発光素子と、
    前記発光素子各々の露光エネルギ量を調節する光量設定手段とを備え、
    前記光量設定手段は、前記発光素子相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データと、当該発光素子相互間の出射光量のバラツキ以外の要因により前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データとに基づいて、前記露光エネルギ量を調節することを特徴とするプリントヘッド。
  2. 前記光量設定手段は、前記第1光量補正データと前記第2光量補正データとが加算されて生成された光量補正データに基づいて、前記発光素子各々を駆動する点灯パルス幅を設定することで、前記露光エネルギ量を調節することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  3. 前記光量設定手段は、前記第1光量補正データと、前記第2光量補正データと、前記感光体が固有に有する軸方向の感光特性のバラツキにより前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第3光量補正データとに基づいて、前記発光素子各々を駆動する点灯パルス幅を設定することで、前記露光エネルギ量を調節することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  4. 前記光量設定手段は、所定のタイミングまたは任意のタイミングで更新された前記第2光量補正データを用いて前記露光エネルギ量を調節することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  5. 前記第1光量補正データは、当該プリントヘッドに一体的に配設された第1記憶手段に記憶され、前記第2光量補正データは、当該プリントヘッドが搭載される画像形成装置側に配設された第2記憶手段に記憶されたことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  6. 感光体と、
    ライン状に配列された複数の発光素子を有し、当該発光素子からの出射光により前記感光体を露光して静電潜像を形成するプリントヘッドと、
    前記プリントヘッドの前記発光素子相互間に固有に存在する出射光量のバラツキを補正するための第1光量補正データを記憶する第1記憶手段と、
    前記プリントヘッドによる露光を除く要因により前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第2光量補正データを記憶する第2記憶手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記プリントヘッドの出射光量を補正する光量補正データを生成し、生成された当該光量補正データを当該プリントヘッドに送信する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1記憶手段に記憶された前記第1光量補正データと、前記第2記憶手段に記憶された前記第2光量補正データとに基づいて、前記光量補正データを生成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体が固有に有する軸方向の感光特性のバラツキにより前記静電潜像に生じる電位ムラを補正するための第3光量補正データを記憶する第3記憶手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1記憶手段に記憶された前記第1光量補正データと、前記第2記憶手段に記憶された前記第2光量補正データと、前記第3記憶手段に記憶された前記第3光量補正データとに基づいて、前記光量補正データを生成することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記第3記憶手段は、前記感光体に一体的に配設されたことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記プリントヘッドにより前記感光体に形成された静電潜像を基に媒体上にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記第2記憶手段に記憶される前記第2光量補正データを生成する第2光量補正データ生成部とをさらに備え、
    前記第2光量補正データ生成部は、前記画像形成部が前記第1光量補正データにて光量補正された前記プリントヘッドによる静電潜像を基に形成した所定のテストパターン画像の画像濃度に基づいて、前記第2光量補正データを生成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  11. 前記第2光量補正データ生成部は、当該画像形成装置の初期設置時、当該画像形成装置が所定のランニング枚数を経過する毎、および前記画像形成部にて形成された前記トナー画像の濃度ムラの程度が所定レベルよりも低下した場合のいずれか一または複数のタイミングで、前記第2光量補正データを生成することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記第1記憶手段は、前記プリントヘッドに一体的に配設され、前記第2記憶手段は、当該画像形成装置本体側に配置されたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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