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JP5050452B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な物質を含む負極を備えた非水電解質二次電池に関するものである。
近年、携帯電話およびデジタルカメラなどの電子機器の電源として、小形で軽量な非水電解質二次電池が広く用いられている。非水電解質二次電池の正極にはリチウム遷移金属複合酸化物、負極には炭素材料、電解質にはリチウム塩を含んだカーボネートが一般的に使用されており、この電池はエネルギー密度が高いことを特徴として実用化されている。
非水電解質二次電池の負極に炭素材料を用いた場合、電解液の還元分解が生じる電位領域にまで電位を下げて利用されるため、実際には、初充電時に炭素材料の表面で電解液の分解が生じることによって負極表面上に形成されるSEI(Solid Electrolyte Interface)が、その後の電解液の分解を抑制する。しかしながら、負極の電位が高くなった場合や高温にさらされた場合、SEIが電解液中に溶解し、再び炭素材料の表面で電解液の分解が生じる。
非水電解質二次電池の負極活物質に炭素材料とは異なる化合物を用い、電解液の還元分解が生じない電位領域で充放電を行う技術の検討は以前から行われてきた。例えば、特許文献1にはチタン酸リチウム(Li4/3Ti5/3)を用いる技術、非特許文献1にはLi7/3Ti5/3)を用いる技術、特許文献2や特許文献3には酸化チタン(TiO)を用いる技術、特許文献3にはNbを用いる技術、特許文献4にはNbを用いる技術が開示されている。
また、特許文献5には、リチウム遷移金属複酸化物を正極活物質に用いた正極と、黒鉛質炭素を負極活物質に用いた負極とを用いたセルにおいて、負極中にマンガンイオンを存在させることによって、充放電サイクルに伴う容量や出力の低下を抑制する技術が開示されている。特許文献5では、初充電によりマンガンイオンが負極表面で還元され、遷移金属として析出し、金属マンガンが非水電解液の分解を促進する触媒作用を発揮し、負極表面上に安定な皮膜を形成することによって、その後の充放電にともなう非水電解液の分解を抑制している。
しかしながら、特許文献6にも記載されているように、チタン酸リチウムを用いた負極では、還元電位がLi/Liに対して約1.5Vと高いため、非水電解液の分解によって皮膜を形成するかどうかについては不明であり、また、負極表面に析出したマンガンなどの遷移金属が触媒作用を発揮する機構があるかどうかについても不明であった。
また、負極活物質にリン酸コバルト化合物や酸化コバルトを添加する技術はいくつか開示されている。例えば特許文献7には、負極活物質に炭素、アルミニウム、アルミニウム合金を用いた非水電解質二次電池において、負極活物質にリン酸コバルト水和物を含ませる技術が開示されており、また、特許文献8には、負極活物質である炭素物質の内部にCoなどの酸化物を分散させる技術が開示されている。
さらに、特許文献9には、負極活物質に炭素材料やLiTi12などを用い、その表層部の一部にマンガン化合物を含ませることで、水の分解で発生する水素をマンガン化合物(具体例としてはMnOのみが記載)で吸収する技術が開示されている。
特開平07−335261号公報 特開平11−307120号公報 特開2004−079426号公報 特開平05―114420号公報 特開2005−085545号公報 特開2001−210324号公報 特開平11−191417号公報 特開2004−349253号公報 特開2001−313077号公報 J.Jiang,J.Chen and J.R.Dahn,J.Electrochem.Soc.,151,A2082(2004)
非水電解質二次電池の負極活物質に、チタン酸リチウム、酸化チタン、五酸化ニオブなどの、1Vvs.Li/Li以上の電位領域でレドックス反応(リチウムイオンの挿入・脱離)が生じる化合物を用いた場合、負極活物質にグラファイト等の炭素系材料を用いた場合と比較して、充放電サイクル性能に優れている。
しかしながら、非水電解質二次電池の負極活物質にチタン酸リチウム、酸化チタン、五酸化ニオブなどを用い、40℃以上の高温で保存した場合、電池の内部抵抗の増加が大きいという問題があった。
一方、負極活物質としての炭素系材料にマンガンイオン、リン酸コバルト水和物、Coを添加した例や、負極活物質としてのチタン酸リチウムにマンガン化合物を添加した例はあるものの、電池を高温で保存した場合の内部抵抗への影響は不明であった。
なお、負極活物質がチタン酸リチウム、酸化チタンおよび酸化ニオブなどの場合に、二酸化マンガン以外のマンガン化合物やコバルト化合物を添加することについては検討されておらず、その影響は不明であった。
そこで本発明の目的は、1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な物質を負極活物質に用いた非水電解質二次電池における、高温での内部抵抗の上昇を抑制し、自己放電を低減した非水電解質二次電池を提供することにある。
請求項1の発明は、正極活物質と負極活物質と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、前記負極活物質の表面に化合物Xが存在し、前記負極活物質は1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な化合物であり、前記化合物Xは、二酸化マンガン以外の酸化マンガン、リン酸マンガン、フッ化マンガン、酸化コバルト、リン酸コバルト、フッ化コバルトからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記非水電解質二次電池において、負極活物質に対する化合物Xの割合が0.1質量%以下であることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記非水電解質二次電池において、負極活物質が一般式LiTi(1.0≦x≦2.4、1≦y≦2)で表されるチタン酸リチウムであることを特徴とする。
本発明において、負極活物質は1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な化合物であり、この負極活物質の表面に化合物Xが存在し、前記化合物Xは、二酸化マンガン以外の酸化マンガン、リン酸マンガン、フッ化マンガン、酸化コバルト、リン酸コバルト、フッ化コバルトからなる群から選ばれた少なくとも1種とすることにより、高温での内部抵抗の上昇を抑制し、自己放電を低減した非水電解質二次電池を得ることができる。内部抵抗の上昇は、負極表面上での電解液の分解反応によると考えられる。自己放電が少なくなるのは、その反応が抑制されるためと推測される。
その理由は、負極活物質の表面に存在する化合物Xが、炭素材料の表面のマンガンのように電解液溶媒の分解反応の触媒として機能するのではなく、電解液溶媒の分解を抑制する保護成分として機能するものと推定され、その結果、電池を40℃以上の高温で保存した場合においても、電解液溶媒の分解がほとんど起こらなくなるものである。
また、負極活物質に対する化合物Xの割合が0.1質量%以下とすることにより、化合物Xの電解液溶媒の分解を抑制する保護成分として機能がより高くなり、40℃以上の高温貯蔵後の自己放電がより低減し、容量保持率の増加が顕著となる。
さらに、負極活物質に一般式LiTi(1.0≦x≦2.4、1≦y≦2)で表されるチタン酸リチウムを用いた場合、より充放電サイクル性能が良好となる。
本発明は、正極活物質と負極活物質と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、前記負極活物質の表面に化合物Xが存在し、前記負極活物質は1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な化合物であり、前記化合物Xは、二酸化マンガン以外の酸化マンガン、リン酸マンガン、フッ化マンガン、酸化コバルト、リン酸コバルト、フッ化コバルトからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする。また、この非水電解質二次電池において、負極活物質に対する化合物Xの割合が0.1質量%以下であることを特徴とする。
本発明に用いる負極活物質としては、1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な物質であれば、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、チタン酸リチウム、酸化チタン、酸化ニオブなどが挙げられる。
これらの中では、充放電サイクル性能が良好であるため、チタン酸リチウムが好ましい。チタン酸リチウムとしては、一般式LiTi(1.0≦x≦2.4、1≦y≦2)で表されるものが好ましい。一般式LiTiにおいてxやyがこの範囲からはずれると、チタン酸リチウムの結晶構造の安定性が劣り、充放電サイクル性能が低下する。
酸化チタンとしてはTiO、Ti、アナターゼ型TiO、ルチル型TiO等を用いることができ、また、酸化ニオブとしてはNbO、NbO、Nb、Nb等を用いることができる。
本発明において、化合物Xは負極活物質の表面での電解液溶媒の分解を抑制する保護成分として機能するものである。したがって、化合物Xは負極活物質の表面に存在する必要がある。化合物Xは、負極活物質の表面の一部に存在していればよいが、負極活物質の表面全体を覆ったり、負極活物質の内部に存在していてもよい。
負極活物質の表面に存在する化合物Xとしては、酸化マンガン(MnO、Mn、Mn)、リン酸マンガン(Mn(PO)、フッ化マンガン(MnF、MnF)、酸化コバルト(CoO、Co、Co、CoO)リン酸コバルト(Co(PO)、フッ化コバルト(CoF、CoF)などを用いることができる。
本発明の非水電解質二次電池において、負極活物質に対する化合物Xの割合が0.1質量%を超えると、抵抗が上昇しはじめる。したがって、負極活物質に対する化合物Xの割合は0.1質量%以下が好ましい。また、負極活物質に対する化合物Xの割合が0.01質量%より小さい場合には効果が小さくなるため、負極活物質に対する化合物Xの割合は0.01質量%以上とすることが好ましい。
本発明の非水電解質二次電池に用いる正極活物質としては、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、二酸化マンガン、五酸化バナジウムのような遷移金属化合物や、硫化鉄、硫化チタンのような遷移金属カルコゲン化合物、さらにはこれらの遷移金属とリチウムとの複合酸化物LiMO2-δ(ただし、Mは、Co、NiまたはMnを表し、0.4≦x≦1.2、0≦δ≦0.5である複合酸化物)、またはこれらの複合酸化物にAl、Mn、Fe、Ni、Co、Cr、Ti、およびZnからなる群から選択される少なくとも一種の元素、または、P、Bなどの非金属元素を含有して使用することができる。
さらに、リチウムとニッケルの複合酸化物、すなわちLiNiM1M22-δで表される正極活物質(ただし、M1、M2はAl、Mn、Fe、Ni、Co、Cr、Ti、およびZnからなる群から選択される少なくとも一種の元素、または、P、Bなどの非金属元素を表し、0.4≦x≦1.2、0.8≦p+q+r≦1.2、0≦δ≦0.5である複合酸化物)などを用いることができる。
なかでも、高電圧、高エネルギー密度が得られ、サイクル性能も優れることから、リチウム・マンガン複合酸化物、リチウム・コバルト複合酸化物、リチウム・コバルト・ニッケル複合酸化物、リチウム・コバルト・ニッケル・マンガン複合酸化物、またはこれらの複合酸化物のコバルト、ニッケル、マンガンの一部が他の元素で置換された複合酸化物が好ましい。
正極に用いられる結着剤としては、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素化ポリフッ化ビニリデン、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(ABS)、フッ素ゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ニトロセルロース、またはこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を使用することができる。
正極に用いられる導電剤としては、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、Ni、Ti、Al、Feまたはこれらの二種以上の合金もしくは炭素材料が挙げられる。なかでも、炭素材料を用いることが好ましい。炭素材料としては、天然黒鉛、人造黒鉛、気相成長炭素繊維、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ニードルコークスなどの無定形炭素が挙げられる。
正極合剤を混合する際に用いる溶媒としては非水溶媒または水溶液を用いることができる。非水溶媒には、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン(MEK)、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N−N−ジメチルアミノプロピルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフラン(THF)などを挙げることができる。また、これらに分散剤、増粘剤などを加えてもよい。
負極に用いられる結着剤としては、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、正極に用いる結着剤と同じもののほかに、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシ変成ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリプロピレンまたはこれらの誘導体などからなる群から選択される少なくとも1種を使用することができる。
負極合剤を混合する時に用いる溶媒としては、極の結着剤を混合する際に用いる非水溶媒と同じものを用いることができ、また、これらに分散剤、増粘剤などを加えてもよい。
本発明に用いる電極の集電体基板としては、鉄、銅、ニッケル、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウムを用いることができる。また、その形状としては、シート、発泡体、焼結多孔体、エキスパンド格子などが挙げられる。さらに、その集電体に任意の形状で穴を開けたものを用いることができる。
本発明に用いる電解液の有機溶媒としては、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、エーテル類、ケトン類、ラクトン類、ニトリル類、アミン類、アミド類、硫黄化合物、ハロゲン化炭化水素類、エステル類、カーボネート類、ニトロ化合物、リン酸エステル系化合物、スルホラン系炭化水素類などを用いることができるが、これらのうちでもエーテル類、ケトン類、エステル類、ラクトン類、ハロゲン化炭化水素類、カーボネート類、スルホラン系炭化水素類が好ましい。
さらに、これらの例としては、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、アニソール、モノグライム、4−メチル−2−ペンタノン、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、1,2−ジクロロエタン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、メチルフォルメイト、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルチオホルムアミド、スルホラン、3−メチル−スルホラン、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、およびホスファゼン誘導体およびこれらの混合溶媒などを挙げることができる。
なかでも、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、およびジエチルカーボネートを単独でまたは2種以上を混合して使用することが好ましい。
また、本発明に用いる溶質としては、特に制限はなく、種々の溶質を適宜使用できる。例えば、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiPF(CF、LiPF(CF、LiPF(CF、LiPF(CF、LiPF(CF)、LiPF(C、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CCO)、LiI、LiAlCl、LiBCなどを単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。なかでもイオン伝導性が良好なことから、LiPFを使用することが好ましい。さらに、これらのリチウム塩濃度は0.5〜2.0mol/dmとするのが好ましい。
また、電解質中にビニレンカーボネートやブチレンカーボネートなどのカーボネート類、ビフェニル、シクロヘキシルベンゼンなどのベンゼン類、プロパンスルトンなどの硫黄類、エチレンサルファイド、フッ化水素、トリアゾール系環状化合物、フッ素含有エステル類、テトラエチルアンモニウムフルオライドのフッ化水素錯体またはこれらの誘導体、ホスファゼンおよびその誘導体、アミド基含有化合物、イミノ基含有化合物、または窒素含有化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有しても使用できる。また、CO、NO、CO、SOなどから選択される少なくとも1種を含有しても使用できる。
本発明に用いるセパレータとしては、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、織布、不織布、合成樹脂微多孔膜などが挙げられ、なかでも、合成樹脂微多孔膜が好ましい。合成樹脂微多孔膜の材質としては、ナイロン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィンが用いられ、なかでもポリエチレンおよびポリプロピレン製微多孔膜、またはこれらを複合した微多孔膜などのポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗などの面で好ましい。
また、材料、重量平均分子量や空孔率の異なる複数の微多孔膜が積層してなるものや、これらの微多孔膜に各種の可塑剤、酸化防止剤、難燃剤などの添加剤を適量含有しているものを使用することができる。
また、上記電解質には固体またはゲル状のイオン伝導性電解質を組み合わせて使用することができる。組み合わせる場合、非水電解質電池の構成としては、正極、負極およびセパレータと有機または無機の固体電解質と上記非水電解液との組み合わせ、または正極、負極およびセパレータとしての有機または無機の固体電解質膜と上記非水電解液との組み合わせが挙げられる。また、イオン伝導性電解質には有孔性高分子固体電解質膜も使用することができる。
イオン伝導性電解質としてはポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレングリコールおよびこれらの誘導体、LiI、LiN、Li1+xTi2−x(PO(M=Al、Sc、Y、La)、Li0.5−3x0.5+xTiO(R=La、Pr、Nd、Sm)、またはLi4−xGe1−xに代表されるチオリシコンを使用することができる。さらに、LiI−LiO−B系、LiO−SiO系などの酸化物ガラス、またはLiI−LiS−B系、LiI−LiS−SiS系、LiS−SiS−LiPO系などの硫化物ガラスを使用することができる。
本発明の電池の形状は特に限定されるものではなく、本発明は、角形、楕円形、円筒形、コイン形、ボタン形、シート形電池などの様々な形状の非水電解質二次電池に適用可能である。
つぎに、本発明の好適な実施例について説明する。しかし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜18および比較例1〜3]
[実施例1]
二酸化マンガン(MnO)、水酸化リチウム(LiOH)および酸化アルミニウム(Al)を混合し、空気中にて700℃で10hr加熱して、正極活物質Li1.1Mn1.8Al0.1を得た。この正極活物質92質量%と導電材としてのアセチレンブラック3質量%とPVdF(結着剤)のNMP溶液(固形分比12質量%)5質量%とを混合してペーストを作製した。このペーストを厚み20μmのアルミニウム箔に塗布した後、80℃で乾燥した。その後150℃で真空乾燥した後、合剤層の多孔度が35%となるようにプレスして正極(P1)を得た。
二酸化チタン(TiO)と水酸化リチウム(LiOH)とを混合した後、空気中にて600℃で15hr加熱して、負極活物質LiTi12を得た。この負極活物質87質量%と導電材としてのアセチレンブラック5質量%とPVdF(結着剤)のNMP溶液(固形分比13質量%)8質量%とを混合してペーストを作製した。このペーストを厚み10μmの銅箔に塗布した後、80℃で乾燥した。その後150℃で真空乾燥した後、合剤層の多孔度が35%となるようにプレスして、チタン酸リチウム負極(N1)を得た。
つぎに、Mn(PFと炭酸リチウム(LiCO)とを、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)と炭酸イオン(CO 2−)とを含む。
チタン酸リチウム負極(N1)をこの非水処理液中に浸漬し、対極としてリチウム電極を用いて、室温で、負極基準で、0.5mA/cmの電流を、15時間通電した。
通電後、チタン酸リチウム負極を取り出して洗浄した後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)と酸素イオン(O2−)のピークが認められた。このことより、負極表面に酸化マンガン(MnO)が生成していることを確認した。なお、酸化マンガンの定量分析はおこなわなかった。実施例1と同様に、以下の実施例2〜18においても、負極活物質の表面に存在する化合物Xの定量分析はおこなわなかった。
このようにして準備した正極(P1)および負極(N1)を、厚さ2μm、多孔度45%の連通多孔体であるポリプロピレンセパレータを間に挟んで重ねて巻き、高さ50mm、幅34mm、厚さ5.2mmの容器中に挿入して、角形電池を組み立てた。最後に、この電池の内部にエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)との体積比3:7の混合溶媒に1.2mol/dmのLiPFを溶解した非水電解液を注入することによって、設計容量15mAhの実施例1の非水電解質二次電池(A1)を得た。
[実施例2]
Mn(PFとリン酸リチウム(LiPO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)とリン酸イオン(PO 3−)とを含む。
チタン酸リチウム負極(N1)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例2の非水電解質二次電池(A2)を得た。
[実施例3]
Mn(PFと六フッ化リン酸リチウム(LiPF)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)と六フッ化リン酸イオン(PF )とを含む。
チタン酸リチウム負極(N1)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)とフッ素イオン(F)のピークが認められた。このことより、負極表面にフッ化マンガン(MnF)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例3の非水電解質二次電池(A3)を得た。
[実施例4]
Co(PFと炭酸リチウム(LiCO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)と炭酸イオン(CO 2−)とを含む。
チタン酸リチウム負極(N1)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)と酸素イオン(O2−)のピークが認められた。このことより、負極表面に酸化コバルト(CoO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例4の非水電解質二次電池(A4)を得た。
[実施例5]
Co(PFとリン酸リチウム(LiPO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)とリン酸イオン(PO 3−)とを含む。
チタン酸リチウム負極(N1)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸コバルト(Co(PO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例5の非水電解質二次電池(A5)を得た。
[実施例6]
Co(PFと六フッ化リン酸リチウム(LiPF)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)と六フッ化リン酸イオン(PF )とを含む。
チタン酸リチウム負極(N1)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)とフッ素イオン(F)のピークが認められた。このことより、負極表面にフッ化コバルト(CoF)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例6の非水電解質二次電池(A6)を得た。
[実施例7]
負極活物質にLiTi12の代わりに市販のアナターゼ型二酸化チタン(TiO)を用い、チタン酸リチウム負極(N1)と同様にして、酸化チタン負極(N2)を得た。
Mn(PFと炭酸リチウム(LiCO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)と炭酸イオン(CO 2−)とを含む。
二酸化チタン負極(N2)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)と酸素イオン(O2−)のピークが認められた。このことより、負極表面に酸化マンガン(MnO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例7の非水電解質二次電池(A7)を得た。
[実施例8]
Mn(PFとリン酸リチウム(LiPO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)とリン酸イオン(PO 3−)とを含む。
二酸化チタン負極(N2)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例8の非水電解質二次電池(A8)を得た。
[実施例9]
Mn(PFと六フッ化リン酸リチウム(LiPF)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)と六フッ化リン酸イオン(PF )とを含む。
二酸化チタン負極(N2)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)とフッ素イオン(F)のピークが認められた。このことより、負極表面にフッ化マンガン(MnF)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例9の非水電解質二次電池(A9)を得た。
[実施例10]
Co(PFと炭酸リチウム(LiCO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)と炭酸イオン(CO 2−)とを含む。
二酸化チタン負極(N2)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)と酸素イオ(O2−)のピークが認められた。このことより、負極表面に酸化コバルト(CoO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例10の非水電解質二次電池(A10)を得た。
[実施例11]
Co(PFとリン酸リチウム(LiPO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)とリン酸イオン(PO 3−)とを含む。
二酸化チタン負極(N2)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸コバルト(Co(PO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例11の非水電解質二次電池(A11)を得た。
[実施例12]
Co(PFと六フッ化リン酸リチウム(LiPF)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)と六フッ化リン酸イオン(PF )とを含む。
二酸化チタン負極(N2)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)とフッ素イオン(F)のピークが認められた。このことより、負極表面にフッ化コバルト(CoF)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例12の非水電解質二次電池(A12)を得た。
[実施例13]
負極活物質にLiTi12の代わりに市販の五酸化ニオブ(Nb)を用い、チタン酸リチウム負極(N1)と同様にして、五酸化ニオブ負極(N3)を得た。
Mn(PFと炭酸リチウム(LiCO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)と炭酸イオン(CO 2−)とを含む。
五酸化ニオブ負極(N3)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)と酸素イオン(O2−)のピークが認められた。このことより、負極表面に酸化マンガン(MnO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例13の非水電解質二次電池(A13)を得た。
[実施例14]
Mn(PFとリン酸リチウム(LiPO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)とリン酸イオン(PO 3−)とを含む。
五酸化ニオブ負極(N3)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例14の非水電解質二次電池(A14)を得た。
[実施例15]
Mn(PFと六フッ化リン酸リチウム(LiPF)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはマンガンイオン(Mn2+)とリチウムイオン(Li)と六フッ化リン酸イオン(PF )とを含む。
五酸化ニオブ負極(N3)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、マンガンイオン(Mn2+)とフッ素イオン(F)のピークが認められた。このことより、負極表面にフッ化マンガン(MnF)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例15の非水電解質二次電池(A15)を得た。
[実施例16]
Co(PFと炭酸リチウム(LiCO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)と炭酸イオン(CO 2−)とを含む。
五酸化ニオブ負極(N3)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)と酸素イオン(O2−)のピークが認められた。このことより、負極表面に酸化コバルト(CoO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例16の非水電解質二次電池(A16)を得た。
[実施例17]
Co(PFとリン酸リチウム(LiPO)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)とリン酸イオン(PO 3−)とを含む。
五酸化ニオブ負極(N3)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸コバルト(Co(PO)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例17の非水電解質二次電池(A17)を得た。
[実施例18]
Co(PFと六フッ化リン酸リチウム(LiPF)とを、ECとDECの体積比3:7混合溶媒に溶解した非水処理液を準備した。この非水処理液にはコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)と六フッ化リン酸イオン(PF )とを含む。
五酸化ニオブ負極(N3)をこの非水処理液中に浸漬し、実施例1と同様の条件で通電し、洗浄後、その表面をXPSで分析した。その結果、コバルトイオン(Co2+)とフッ素イオン(F)のピークが認められた。このことより、負極表面にフッ化コバルト(CoF)が生成していることを確認した。このようにして準備した負極を用い、実施例1と同様にして、実施例18の非水電解質二次電池(A18)を得た。
[比較例1]
チタン酸リチウム負極(N1)を非水処理液で処理せずに用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の非水電解質二次電池(B1)を得た。
[比較例2]
二酸化チタン負極(N2)を非水処理液で処理せずに用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の非水電解質二次電池(B2)を得た。
[比較例3]
五酸化ニオブ負極(N3)を非水処理液で処理せずに用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例3の非水電解質二次電池(B3)を得た。
実施例1〜18および比較例1〜3の非水電解質二次電池(A1〜A18、B1〜B3)に用いた負極活物質および負極活物質の表面に存在する化合物Xの種類を表1にまとめた。
Figure 0005050452
[貯蔵試験]
実施例1〜18および比較例1〜3の非水電解質二次電池(A1〜A18、B1〜B3)を、25℃において、1CmAの定電流で2.65Vまで充電し、続いて2.65Vの定電圧で3時間充電した後、1CmAの定電流で1.5Vまで放電して1サイクル目の放電容量を測定し、これを「初期放電容量」とした。また、放電後の内部抵抗を1KHzの交流法で測定し「初期内部抵抗」とした。
つぎに、同じ充電条件で充電した後、80℃で2日間貯蔵した。その後、25℃で5hr保持した後、1CmAの定電流で1.5Vまで放電した。この時の放電容量を「80℃貯蔵後放電容量」とし、放電後の内部抵抗を1KHzの交流法で測定し「80℃貯蔵後内部抵抗」とした。なお、「初期放電容量」に対する「80℃貯蔵後放電容量」の割合を「容量保持率(%)」とし、「初期内部抵抗」に対する「80℃貯蔵後内部抵抗」の比率を「内部抵抗増加比」とした。これらの測定結果を表2にまとめた。
Figure 0005050452
表2の結果より、負極活物質であるチタン酸リチウム(LiTi12)、アナターゼ型二酸化チタン(TiO)、五酸化ニオブ(Nb)の表面に、酸化マンガン、リン酸マンガン、フッ化マンガン、酸化コバルト、リン酸コバルト、フッ化コバルトが存在している実施例1〜18の非水電解質二次電池の場合、負極活物質の表面に酸化マンガンなどが存在していない比較例1〜3の非水電解質二次電池の場合と比べて、内部抵抗増加比が小さく、また、容量保持率は大きくなっていることから、高温での副反応が少ないことがわかった。
この理由は明らかではないが、酸化マンガンなどの物質が負極活物質の表面で電解液の分解を低減する保護成分の役割を担っているものと考えられる。この機構はSEIが形成される負極活物質に黒鉛を用いたときとは異なり、チタン酸リチウム(LiTi12)、アナターゼ型二酸化チタン(TiO)、五酸化ニオブ(Nb)を負極に用いた場合の特有の効果である。
[実施例19〜21]
[実施例19]
実施例1の負極活物質に用いたチタン酸リチウム(LiTi12)とリン酸コバルト(Co(PO)とを100:1の重量比で混合し、さらにボールミルで機械的に混合して、負極活物質とした。この負極活物質の表面をXPSで分析した結果、コバルトイオン(Co2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸コバルト(Co(PO)が生成していることを確認した。この負極活物質を用いて負極(N1)の場合と同様にして負極(N4)を作製し、この負極(N4)を用い、実施例1と同様にして、実施例19の非水電解質二次電池(A19)を得た。
[実施例20]
実施例7の負極活物質に用いたアナターゼ型二酸化チタン(TiO)とリン酸コバルト(Co(PO)とを100:1の重量比で混合し、さらにボールミルで機械的に混合して、負極活物質とした。この負極活物質の表面をXPSで分析した結果、コバルトイオン(Co2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸コバルト(Co(PO)が生成していることを確認した。この負極活物質を用いて負極(N2)の場合と同様にして負極(N5)を作製し、この負極(N5)を用い、実施例1と同様にして、実施例20の非水電解質二次電池(A20)を得た。
[実施例21]
実施例13の負極活物質に用いた五酸化ニオブ(Nb)とリン酸コバルト(Co(PO)とを100:0.95の重量比で混合し、さらにボールミルで機械的に混合して、負極活物質とした。この負極活物質の表面をXPSで分析した結果、コバルトイオン(Co2+)とリン酸イオン(PO 3−)のピークが認められた。このことより、負極表面にリン酸コバルト(Co(PO)が生成していることを確認した。この負極活物質を用いて負極(N3)の場合と同様にして負極(N6)を作製し、この負極(N6)を用い、実施例1と同様にして、実施例21の非水電解質二次電池(A21)を得た。
[貯蔵試験]
実施例19〜21の非水電解質二次電池(A19〜A21)について、実施例1と同様の条件で貯蔵試験をおこない、初期放電容量、80℃貯蔵後放電容量、容量保持率(%)、初期内部抵抗、80℃貯蔵後内部抵抗、内部抵抗増加比を求めた。その結果を表3にまとめた。
Figure 0005050452
表3の結果より、負極活物質の表面にリン酸コバルトを存在させる方法が、実施例5、実施例11および実施例17のように、負極をコバルトイオン(Co2+)とリチウムイオン(Li)とリン酸イオン(PO 3−)とを含む非水処理液に浸漬し、アノード通電する方法と、実施例19〜21のように、負極活物質とリン酸コバルトとを直接ボールミルで混合する方法とではほとんど差がなく、高温での副反応が少なくなることがわかった。
[実施例22〜27]
[実施例22]
実施例1の負極活物質に用いたチタン酸リチウム(LiTi12)とリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:1.9の重量比で混合し、さらにボールミルで機械的に混合して、チタン酸リチウムの表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が存在した負極活物質を得た。この負極活物質をICPで測定した結果、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合は0.2質量%であった。この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例22の非水電解質二次電池(A22)を得た。
[実施例23]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.91の重量比で混合したこと以外は実施例22と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.1質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例23の非水電解質二次電池(A23)を得た。
[実施例24]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.45の重量比で混合したこと以外は実施例22と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.049質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例24の非水電解質二次電池(A24)を得た。
[実施例25]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.33の重量比で混合したこと以外は実施例22と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.036質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例25の非水電解質二次電池(A25)を得た。
[実施例26]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.15の重量比で混合したこと以外は実施例22と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.016質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例26の非水電解質二次電池(A26)を得た。
[実施例27]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.10の重量比で混合したこと以外は実施例22と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.01質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例27の非水電解質二次電池(A27)を得た。
[貯蔵試験]
実施例22〜27の非水電解質二次電池(A22〜A27)について、実施例1と同様の条件で貯蔵試験をおこない、初期放電容量、80℃貯蔵後放電容量、容量保持率(%)、初期内部抵抗、80℃貯蔵後内部抵抗、内部抵抗増加比を求めた。その結果を表4にまとめた。なお、表4において「Mnの割合」は、負極活物質中におけるチタン酸リチウムに対するマンガンの割合(質量%)を示すものとする。また、表4には比較のため、比較例1の結果も示した。
Figure 0005050452
表4の結果より、負極活物質であるチタン酸リチウム(LiTi12)の表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が存在している実施例22〜27の電池(A22〜A28)の場合、存在していない比較例1の電池(B1)の場合と比べて、容量保持率が増加しており、高温での自己放電が少ないことがわかった。
特に、ICP分析による負極活物質中におけるチタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.1質量%以下の実施例23〜27の電池(A23〜A27)において、より容量保持率が大きくなることがわかった。
また、実施例22〜27の電池(A22〜A28)では、比較例1の電池(B1)と比べて、内部抵抗増加比が小さいこともわかった。
[実施例28〜33]
[実施例28]
正極活物質にはLiNi0.5Mn1.5を用い、実施例1で用いたLi1.1Mn1.8Al0.1の場合と同様にして正極(P2)を作製した。また、チタン酸リチウム(LiTi12)とリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:1.9の重量比で混合し、さらにボールミルで機械的に混合して、チタン酸リチウムの表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が存在した負極活物質を得た。この負極活物質をICPで測定した結果、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合は0.2質量%であった。この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例28の非水電解質二次電池(A28)を得た。
[実施例29]
チタン酸リチウムとリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:0.91の重量比で混合したこと以外は実施例28と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.1質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例28と同様にして、実施例29の非水電解質二次電池(A29)を得た。
[実施例30]
チタン酸リチウムとリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:0.45の重量比で混合したこと以外は実施例28と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.049質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例28と同様にして、実施例30の非水電解質二次電池(A30)を得た。
[実施例31]
チタン酸リチウムとリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:0.33の重量比で混合したこと以外は実施例28と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.036質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例28と同様にして、実施例31の非水電解質二次電池(A31)を得た。
[実施例32]
チタン酸リチウムとリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:0.15の重量比で混合したこと以外は実施例28と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.016質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例28と同様にして、実施例32の非水電解質二次電池(A32)を得た。
[実施例33]
チタン酸リチウムとリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:0.10の重量比で混合したこと以外は実施例28と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.01質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例28と同様にして、実施例33の非水電解質二次電池(A33)を得た。
[比較例4]
チタン酸リチウム負極(N1)を用いたこと以外は実施例28と同様にして、比較例4の非水電解質二次電池(B4)を得た。
[貯蔵試験]
実施例28〜33の非水電解質二次電池(A28〜A33)および比較例4の非水電解質二次電池(B4)について、実施例1と同様の条件で貯蔵試験をおこない、初期放電容量、80℃貯蔵後放電容量、容量保持率(%)を求めた。その結果を表5にまとめた。なお、表5において「Mnの割合」は、負極活物質中におけるチタン酸リチウムに対するマンガンの割合(質量%)を示すものとする。
Figure 0005050452
表5の結果より、負極活物質であるチタン酸リチウム(LiTi12)の表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が存在している実施例28〜33の電池(A28〜A33)の場合、存在していない比較例4の電池(B4)の場合と比べて、容量保持率が増加しており、高温での自己放電が少ないことがわかった。特に、負極活物質中におけるチタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.1質量%以下の実施例29〜33の電池(A29〜A33)において、より容量保持率が大きくなることがわかった。
[実施例34〜39]
[実施例34]
正極活物質にはLiNi1/3Co1/3Mn1/3を用い、実施例1で用いたLi1.1Mn1.8Al0.1の場合と同様にして正極(P3)を作製した。また、チタン酸リチウム(LiTi12)とリン酸マンガン(Mn(PO)とを100:1.9の重量比で混合し、さらにボールミルで機械的に混合して、チタン酸リチウムの表面にリン酸マンガンが存在した負極活物質を得た。この負極活物質をICPで測定した結果、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合は0.2質量%であった。この負極活物質を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例34の非水電解質二次電池(A34)を得た。
[実施例35]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.91の重量比で混合したこと以外は実施例34と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.1質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例34と同様にして、実施例35の非水電解質二次電池(A35)を得た。
[実施例36]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.45の重量比で混合したこと以外は実施例34と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.049質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例34と同様にして、実施例36の非水電解質二次電池(A36)を得た。
[実施例37]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.33の重量比で混合したこと以外は実施例34と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.036質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例34と同様にして、実施例37の非水電解質二次電池(A37)を得た。
[実施例38]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.15の重量比で混合したこと以外は実施例34と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.016質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例34と同様にして、実施例38の非水電解質二次電池(A38)を得た。
[実施例39]
チタン酸リチウムとリン酸マンガンとを100:0.10の重量比で混合したこと以外は実施例34と同様にして、チタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.010質量%である負極活物質を作製し、この負極活物質を用いたこと以外は実施例34と同様にして、実施例39の非水電解質二次電池(A39)を得た。
[比較例5]
チタン酸リチウム負極(N1)を用いたこと以外は実施例34と同様にして、比較例5の非水電解質二次電池(B5)を得た。
[貯蔵試験]
実施例34〜39の非水電解質二次電池(A34〜A39)および比較例5の非水電解質二次電池(B5)について、実施例1と同様の条件で貯蔵試験をおこない、初期放電容量、80℃貯蔵後放電容量、容量保持率(%)を求めた。その結果を表6にまとめた。なお、表6において「Mnの割合」は、負極活物質中におけるチタン酸リチウムに対するマンガンの割合(質量%)を示すものとする。
Figure 0005050452
表6の結果より、負極活物質であるチタン酸リチウム(LiTi12)の表面にリン酸マンガン(Mn(PO)が存在している実施例34〜39の電池(A34〜A39)の場合、存在していない比較例5の電池(B5)の場合と比べて、容量保持率が増加しており、高温での自己放電が少ないことがわかった。特に、負極活物質中におけるチタン酸リチウムに対するマンガンの割合が0.1質量%以下の実施例35〜39の電池(A35〜A39)において、より容量保持率が大きくなることがわかった。
なお、正極活物質に、一般式LiMn2−x−yAl(0.8≦x≦1.2、y=0.03)でされるマンガン酸リチウム、一般式LiMn2−x−yAl(x=1.0、0.01≦y≦0.1)で表されるマンガン酸リチウム、一般式LiMn2−x−y−zNiCo(0.8≦x≦1.2、y=0.33、z=0.33)で範囲表されるニッケル・コバルト・マンガン酸リチウム、一般式LiMn2−x−y−zNiCo(x=1.0、0.16≦y≦0.5、0≦z≦0.67)で表されるニッケル・コバルト・マンガン酸リチウムを用いた時、また、負極活物質に一般式LiTi(1.0≦x≦2.4、1≦y≦2)で表されるチタン酸リチウムを用いた時も同様の効果が得られた。
以上のように、非水電解質二次電池の負極活物質に、1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な物質を用いた場合、正極活物質や負極活物質の種類が異なる場合においても、負極活物質の表面に酸化マンガン、リン酸マンガン、フッ化マンガン、酸化コバルト、リン酸コバルト、フッ化コバルトからなる群から選ばれた少なくとも1種(=化合物X)が存在する場合に、高温貯蔵時の内部抵抗の増加が小さく、高温での自己放電が少ない電池が得られ、特に、負極活物質に対する化合物Xの割合が0.1質量%以下の場合にその効果が顕著であることがわかった。

Claims (4)

  1. 正極活物質と負極活物質と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、前記負極活物質の表面に化合物Xが存在し、前記負極活物質は、チタン酸リチウム、酸化チタンおよび酸化ニオブからなる群から選ばれた少なくとも1種の1Vvs.Li/Li以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な化合物であり、前記化合物Xは、二酸化マンガン以外の酸化マンガン、リン酸マンガン、フッ化マンガンおよびフッ化コバルトからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記負極活物質に対する前記化合物Xの割合が0.1質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 正極活物質と負極活物質と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、前記負極活物質の表面に化合物Xが存在し、前記負極活物質は、チタン酸リチウム、酸化チタンおよび酸化ニオブから選択される1Vvs.Li/Li 以上の電位でリチウムイオンの挿入・脱離が可能な化合物であり、前記化合物Xは、酸化コバルトまたはリン酸コバルトであり、前記負極活物質に対する前記化合物Xの割合が0.1質量%以下であることを特徴とする非水電解質二次電池。
  4. 前記負極活物質が一般式Li Ti (1.0≦x≦2.4、1≦y≦2)で表されるチタン酸リチウムであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の非水電解質二次電池。
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