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JP5007135B2 - 燃料タンク - Google Patents

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JP5007135B2
JP5007135B2 JP2007080583A JP2007080583A JP5007135B2 JP 5007135 B2 JP5007135 B2 JP 5007135B2 JP 2007080583 A JP2007080583 A JP 2007080583A JP 2007080583 A JP2007080583 A JP 2007080583A JP 5007135 B2 JP5007135 B2 JP 5007135B2
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Description

本発明は、車両または船舶などに使用する燃料タンクに関する。
車両(鞍乗り型四輪車、自動二輪車等を含む)または船舶などに搭載される燃料タンクには、その燃料タンクの内部に燃料ポンプを備えている。この燃料ポンプは、燃料タンク内の燃料を吸い込んで、燃料供給装置へと燃料を供給している。
例えば、従来の自動二輪車では、大きな加減速が作用して燃料タンク内の燃料が前方又は後方に片寄ることにより、燃料ポンプの吸入口が液面上に露出することがある。このような燃料切れの発生を防止するために、燃料タンクの底部から下側に延びるポンプケース(燃料溜め室)を設けてこの燃料ポンプケース内に燃料ポンプの吸入口を開口させるとともに、このポンプケースの開口縁部に燃料タンクの底面から燃料タンクの上方に向けて突出する囲い部を設けることにより、囲い部を含めた燃料ポンプケース内に燃料を確保する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3772630号公報
しかしながら、上述の技術では、燃料タンク内の燃料が少なくなった場合、この残った燃料が囲い部によってポンプケース内に流入できなくなってしまう。そのため、燃料タンク内に残った燃料を最後まで使用することができない(以下、燃料タンク内に残った使用できない燃料のことを死残量という)。
また、水上を航行する船舶や、不整地を走行する車両では、前後方向のみならず、上下方向への加減速も作用する。このように燃料タンク内の上方に向けて燃料が移動した場合には、燃料が囲い部を超えてポンプケースの外に出てしまうため、上述した燃料切れが発生するおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、燃料タンク内の死残量を少なくすると共に、あらゆる方向に加減速が作用した場合であっても、燃料切れが発生し難い燃料タンクを提供することを目的とする。
本発明では、車両(101)または船舶(1)に搭載される燃料タンクにおいて、燃料タンク本体(410)と、この燃料タンク本体(410)の底面(412)から下方に膨出する燃料溜め室(420)とを備え、前記燃料タンク本体(410)内に燃料ポンプ(340)を配置する一方、前記燃料溜め室(420)に燃料ポンプ(340)の燃料吸入口(344)を開口させ、前記燃料タンク本体(410)と燃料溜め室(420)は、ブロー成形にて一体に成形され、前記燃料溜め室(420)と燃料タンク本体(410)との接続部であって前記燃料タンク本体(410)の底面(412)の開口(413)に、前記燃料タンク本体(410)の底面(412)に連続するように略水平方向に延長した絞り部(450)、前記ブロー成形にて設け、前記燃料溜め室(420)を円筒形とするとともに、その外周にねじ(423)を形成し、前記燃料溜め室(420)の底面部(421)の取付孔(426)に前記燃料ポンプ(340)を挿入し、前記ねじ(423)に螺合するナット(440)と前記底面部(421)とで前記燃料ポンプ(340)を挟んで取付けることを特徴とする。
この構成によれば、燃料タンク本体内の燃料が燃料溜め室に入り込むのを阻害せず、かつ燃料溜め室内の燃料が絞り部に当たって上方へ移動し難くすることができる。また、この構成によれば、燃料タンク本体、燃料溜め室及び絞り部の組み付け作業が不要になる。さらに、燃料ポンプを固定するための部品を削減することができると共に、燃料ポンプを容易に燃料溜め室に固定することができる。
また、前記絞り部(450)は、断面視でコ字状に形成され、上下において略水平に延びる部分と、これらの略水平に延びる部分を繋ぐ略鉛直に延びる部分とを有する構成としてもよい
本発明によれば、燃料タンク本体と、この燃料タンク本体の底面から下方に膨出する燃料溜め室とを備え、前記燃料タンク本体内に燃料ポンプを配置する一方、前記燃料溜め室に燃料ポンプの燃料吸入口を開口させ、前記燃料溜め室と燃料タンク本体との接続部であって前記燃料タンク本体の底面の開口に、前記燃料タンク本体の底面に連続するように略水平方向に延長した絞り部を設けているので、従来において死残量となっていた燃料タンク本体内の燃料が底面と連続する絞り部の面に沿って燃料溜め室に流れ込むので、死残量となる燃料が燃料溜め室に入り込むのを阻害することがない。そのため、死残量となる燃料を少なくすることができ、より燃料切れが生じ難くすることができる。
また、燃料溜め室内から上方に移動しようとする燃料が、絞り部に当たるようにしているので、燃料を上方へ移動し難くすることができる。そのため、燃料溜め室内の燃料に、上下、左右及び前後の種々の方向に加減速が作用しても、燃料ポンプの吸入口が燃料の液面上に露出することがない。その結果、燃料ポンプの吸入口が空気を吸い込んだり、燃料切れが発生し難くすることができる。
また、前記絞り部は、燃料タンク本体の底面と一体に成形されるとともに、燃料溜め室は燃料タンク本体の底板と別体で成形されているので、燃料タンク本体の底部及び絞り部を容易に構成することができると共に、燃料タンク本体に燃料溜め室を取り付けるだけで、容易に本発明に必要な構成を得ることができる。
さらに、前記燃料タンク本体と燃料溜め室は、ブロー成形にて一体に成形されているので、燃料タンク本体と燃料溜め室との組み付け作業が不要になる。その結果、燃料タンクの組み立てコストを削減することができる。また、絞り部の成形を容易に行うことができる。
さらにまた、前記燃料溜め室を円筒形とするとともに、外周にねじを形成し、燃料ポンプを締め付けるナットを螺着しているので、燃料ポンプを固定するための部品を削減することができると共に、燃料ポンプを容易に燃料溜め室に固定することができる。その結果、部品コストを削減し、かつ組み立てコストを削減することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る燃料タンクについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料タンクを搭載した小型船艇の側面図である。なお、以下の説明において、上下方向および前後方向とは、図1を基準とした方向を示すものとし、左右方向とは、前進方向における左右をいうものとする。
図1に示す小型船艇1は、鞍乗り型小型船艇であり、水上を航行中に上下、前後及び左右等、あらゆる方向に加減速が作用するものである。この小型船艇1は、船体11上のシート12に乗員が座り、スロットルレバー13a付きの操舵ハンドル13を握って操行可能である。船体11は、ロアハルパネル14とアッパーハルパネル15とを接合して内部に空間16を形成した浮体構造となっている。空間16内において、ロアハルパネル14上には、エンジン20が搭載され、このエンジン20で駆動される推進手段としてのジェットポンプ30がロアハルパネル14後部に設けられている。
ジェットポンプ30は、船底に開口した取水口17から船体後端に開口した噴出ノズル31に至る流路32と、この流路32内に配置された図示しないインペラとを有しており、インペラのシャフト33がエンジン20の出力軸21に連結されている。したがって、エンジン20によりインペラが回転駆動されると、取水口17から取り入れられた水が噴出ノズル31から噴出され、これによって船体11が推進される。エンジン20の駆動回転数、すなわちジェットポンプ30による推進力は、前記操舵ハンドル13のスロットルレバー13aの回動操作によって操作される。噴出ノズル31は、図示しない操作ワイヤーで操舵ハンドル13と連係されていて、操舵ハンドル13の操作で回動操作され、これによって進路を変更することができる。
エンジン20に燃料を供給するための燃料タンク40は、エンジン20の前方において、船体11の内壁底部上に搭載されている。ロアハルパネル14は、少なくとも燃料タンク40が搭載される部位においてアウターハル14aとインナーハル14bとで二重構造になっており、このインナーハルとアウターハルとの間の空間には発泡体が充填されて浮き体を構成している。インナーハル14bには、位置決め用の凸部(図示せず)と、4つの凸状の支持部19とが設けられており、燃料タンク40は、これらの凸部によって支持されている。燃料タンク40は、合成樹脂(例えばポリエチレン等)のブロー成型品である。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料タンクを搭載した鞍乗り型四輪車の側面図である。なお、以下の説明において、上下方向および前後方向とは、図2を基準とした方向を示すものとし、左右方向とは、前進方向における左右をいうものとする。
図2に示す鞍乗り型四輪車101は、小型軽量に構成された車体の前後に、比較的大径の低圧バルーンタイヤである左右一対の前輪102及び後輪103を備えることで、最低地上高を大きく確保し、主に不整地での走破性を高めたATV(All Terrain Vehicle)である。
各前輪102及び後輪103は、車体フレーム104の前部及び後部にそれぞれ不図示の懸架装置を介して懸架される。車体フレーム104の略中央位置にはエンジン105が搭載され、このエンジン105の前後に前側出力軸106及び後側出力軸107がそれぞれ設けられる。これらの前側出力軸106及び後側出力軸107は、それぞれ前輪駆動機構108及び後輪駆動機構109と前側ドライブシャフト110及び後側ドライブシャフト111を介して連結され、これら各ドライブシャフト110,111及び各駆動機構108,109を介して、エンジン105の駆動力が各前輪102及び後輪103に伝達される。
また、鞍乗り型四輪車101の車幅方向中央部には、車体前側から順に、ステアリングシャフト112、燃料タンク113、及び鞍乗りシート114が配設される。ステアリングシャフト112の下端部は前輪102操舵用の不図示の操舵機構に連結されると共に、ステアリングシャフト112の上端部にはハンドル115が取り付けられる。車体フレーム104の前部には、燃料タンク113を含む車体前部を覆う樹脂製の車体カバー116及び各前輪102を覆う同じく樹脂製のフロントフェンダ117が取り付けられ、かつステアリングシャフト112の前方には主として鋼管からなるフロントプロテクタ118及びフロントキャリア119が取り付けられる。また、車体フレーム104の後部には、各後輪103を覆う樹脂製のリアフェンダ120が取り付けられると共に、鞍乗りシート114の後方には主として鋼管からなるリアキャリア121が取り付けられる。
車体フレーム104の上部及び下部には、略前後方向に沿って延びる左右一対のアッパーパイプ122及びロアパイプ123が配置される。各アッパーパイプ122の前部はステアリングシャフト112の前方で下方に向かって湾曲し、その下端が各ロアパイプ123の前端部にそれぞれ接合される。また、ロアパイプ123の後部はエンジン105の後方で上方に向かって湾曲し、その上端がアッパーパイプ122の後部に接合される。このように、アッパーパイプ122及びロアパイプ123により、車体側面視で閉ループ構造が形成される。ロアパイプ123は前輪102の回転中心軸であるフロントアクスル124及び後輪103の回転中心軸であるリアアクスル125よりも若干下方に位置しており、このロアパイプ123周辺が車体の最低地上高部分となる。
アッパーパイプ122の湾曲部分にはフロントテンションパイプ126の上端部が接合され、このフロントテンションパイプ126の下端部がロアパイプ123の前後方向中央寄りの部位に接合される。フロントテンションパイプ126の中間部分にはフロントサブパイプ127の後端部が接合され、このフロントサブパイプ127が略水平に延びその前端がアッパーパイプ122に接合される。ロアパイプ123の湾曲部分にはその前側からリアテンションパイプ128の下端が接合され、このリアテンションパイプ128の上端がアッパフレームの前後方向中央寄りの部位に接合される。また、ロアパイプ123の湾曲部分にはその後側からリアサブパイプ129の下端が接合され、このリアサブパイプ129の上端がアッパーパイプ122の後端部に接合される。
そして、左側のアッパーパイプ122、ロアパイプ123、各テンションパイプ、及び各サブパイプを主として、車体フレーム104の左側部を構成する左側フレーム部130が形成される。同様に、右側のアッパーパイプ122、ロアパイプ123、各テンションパイプ、及び各サブパイプを主として、車体フレーム104の右側部を構成する右側フレーム部131が形成される。さらに、左側フレーム部130及び右側フレーム部131が、車幅方向に沿う複数のクロス部材(図示せず)を介して一体に結合されることで、車幅方向中央部に前後方向に長い堅牢なボックス構造をなす車体フレーム104が構成される。ここで、左側フレーム部130と右側フレーム部131とで挟まれ、車体フレーム104を構成する各部材により囲まれるようにして車幅方向中央部に形成される空間部をKとする。車体フレーム104の前端部(空間部Kの前端部)はフロントアクスル124の前方まで延びている。なお、133は乗員用のステップであり、このステップ133及びその周囲に設けられたボード用フレーム134により、不図示のステップボードが取り付け可能となっている。
エンジン105は例えば空冷単気筒のレシプロエンジンであり、車体フレーム104の空間部K内に配置される。また、エンジン105は、そのクランクシャフト135の回転軸線Cが車幅方向中央よりも若干右側にずれた位置で前後方向に沿うように配置された所謂縦置きレイアウトのものである。エンジン105のシリンダ136及びシリンダヘッド137は、クランクケース138上部の車幅方向右側寄りの部位から、上方に位置するほど車幅方向左側に位置するように傾斜して設けられる。クランクケース138の左側には不図示の変速機を収容する変速機ケース139が一体に形成され、この変速機ケース139の前後であって車幅方向中央よりも若干左側にずれた位置には、変速機ケース139の前壁及び後壁から突出するように前側出力軸106及び後側出力軸107がそれぞれ設けられる。
また、図2に示すように、シリンダ136及びシリンダヘッド137は、車体側面視で前後方向略中央部に位置するように配置される。ここで、燃料タンク113は、車体前部であって車体フレーム104の空間部Kよりも上方に位置しており、この斜め下後方にシリンダ136及びシリンダヘッド137が位置することとなる。燃料タンク113は、例えば樹脂製の一体成形品であり、例えばステアリングシャフト112を挟むように前部が左右二股に分岐する等、周辺部品を避けながら容量を確保するべく所望の形状に形成されている。
図3は、小型船艇1の燃料タンク、又は鞍乗り型四輪車の燃料タンクの底面に形成した燃料溜め室320の拡大断面図である。なお、図1に示す小型船艇1の燃料タンク40、及び図2に示す鞍乗り型四輪車101の燃料タンク113の形状は、車体内部のスペースや容積によって種々の形状をとることができる。以下、燃料タンク40,113を総称して燃料タンク300として説明する。
また、図3では、燃料タンク300内の燃料305の残量が少なくなり、この燃料305が燃料溜め室320内にのみ溜まっている状態を示している。
この燃料タンク300は、燃料305を実質的に溜めるための燃料タンク本体310と、この燃料タンク本体310の底面の下側に位置する燃料溜め室320とを備えている。これらの燃料タンク本体310及び燃料溜め室320は、鋼板を加工してそれぞれ形成されている。
燃料タンク本体310は、その上部に位置する燃料吸入口(図示せず)から燃料305が入れられ、その内部311に燃料305が溜められるようになっている。この燃料タンク本体310の底面312は、ほぼ水平面をなしており、燃料305がこの底面312の一部に溜まってしまうことを防止している。また、この底面312には、上下方向に貫通する丸穴形状の開口313が形成されている。この開口313には、後述する燃料ポンプ340が下側から燃料タンク本体310の内部に挿入されるようになる。
なお、この燃料タンク本体310の全体の形状は、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101の内部の形状、スペース、容量にあわせて、適宜変更可能である。
燃料溜め室320は、図3に示すように、底面部321、及び円筒形状の壁面部322を一体に備え、上側に開口部323を有する腕型の形状をなしている。この壁面部322の上縁部には、開口部323の外側に向けてほぼ水平面状に延びるフランジ部324が一体に形成されている。このフランジ部324は、図3に示すように、燃料タンク本体310の底面312の外側面に溶接等で水密に取り付けられている。これにより、燃料溜め室320の内部327にも、燃料305が溜められるようになっている。
また、燃料溜め室320の底面部321には、燃料ポンプ340を取り付けるための支持部325が複数設けられている。この支持部325は、底面部321の外面から下側に向かって突出し、壁面部322の周方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。
さらに、この底面部321には、燃料ポンプ340を燃料溜め室320の内部、さらには燃料タンク本体310の内部に挿入するための取付孔326が形成されている。
上述した燃料ポンプ340は、図3に示すように、その下側に取付金具341が取り付けられ、この取付金具341が支持部325に支持されることによって取り付けられている。また、この取付金具341の上部には、燃料溜め室320の取付孔326を水密に塞ぐカバー342が設けられている。
この燃料ポンプ340の上側の部分であって、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320の内部に位置する部分には、燃料ポンプモータ343、燃料吸入口344を備えている。また、燃料ポンプ340の下側であって、燃料溜め室320の下側外部には、図示しない燃料パイプが接続される燃料吐出口345、燃料ポンプモータ343に電力を供給するためのコネクタ346を備えている。
この燃料タンク本体310の開口313は、図3に示すように、燃料溜め室320の開口部323よりも小さく形成されている。より詳細には、燃料タンク本体310の底面を燃料溜め室320の開口部323よりも内側に向けて略水平方向に延長した絞り部350が形成されている。
次に、本第1の実施の形態における燃料タンク300の作用について説明する。
燃料タンク本体310の上部に位置する燃料供給口から入れられた燃料305は、燃料タンク本体310の内部311に燃料が溜められる。このとき、燃料305は、自重によって燃料溜め室320内にも入り込み、この燃料溜め室320内にも溜められる。そして、燃料305の残量が少なくなったときには、燃料タンク本体310内の燃料は、燃料タンク本体310の底面312に沿って開口313へと流れ、この開口313から燃料溜め室320内に全て流れ込むことになる。
一方、図3に示す状態で、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に前後又は左右への加減速が作用した場合、燃料溜め室320内の燃料305は、燃料溜め室320内の壁面部322に当たるのみで燃料溜め室320の外側には流れ出すことはない。
また、図3に示す状態で、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用した場合、燃料305は、上方に移動する。そのとき、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部350に当たって再び燃料溜め室320内に戻される。また、開口313から燃料タンク本体310側に溢れた燃料は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体310の底面312に沿って開口313へと流れ、この開口313から燃料溜め室320内に全て流れ込むことになる。
本第1の実施の形態に係る燃料タンク300によれば、燃料タンク本体310の開口313に、燃料タンク本体310の底面を燃料溜め室320の開口部323よりも内側に向けて略水平方向に延長した絞り部350を形成しているので、燃料305の残量が少なくなったときには、燃料タンク本体310内の燃料305が、燃料タンク本体310の底面312に沿って開口313へと流れ、この開口313から燃料溜め室320内に全て流れ込むことになる。そのため、燃料タンク本体310内に燃料305がほとんど残らなくなるので、燃料タンク300内に使用されない燃料(死残量となる燃料)がほとんど発生しないようにすることができる。
また、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用したとしても、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部350に当たって再び燃料溜め室320内に戻され、さらに、開口313から燃料タンク本体310側に溢れた燃料305は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体310の底面312に沿って開口313へと流れ、この開口313から燃料溜め室320内に全て流れ込むことになる。そのため、燃料タンク本体310内に燃料305がほとんど残らなくなるので、燃料タンク300内に使用されない燃料(死残量となる燃料)がほとんど発生しないようにすることができる。
さらに、絞り部350を燃料タンク本体310の底面312と一体に形成しているので、絞り部350を構成するために他の部品を設ける必要がなく、燃料溜め室320及び燃料タンク本体310の底面312及び絞り部350の形状を単純な形状及び構造にすることができる。
以上、本発明の第1の実施の形態について述べたが、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
本第1の実施の形態では、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320を鋼板を加工したものを使用しているが、樹脂成形品であってもかまわない。例えば、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320を射出成形等によってそれぞれ成形し、燃料溜め室320のフランジ部324を、例えば、超音波溶着、レーザー溶着などで水密に接合することもできる。これにより、本第1の実施の形態の効果と同等の効果を得ることができるとともに、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320を、さらに安価に製作することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の燃料タンクをブロー成形によって一体に成形したものである。すなわち、小型船艇1や鞍乗り型四輪車101に使用される点では同じであり、その詳細な説明を省略する。また、同じ部材のものは同じ符号で示す。
図4は、小型船艇1の燃料タンク400、又は鞍乗り型四輪車の燃料タンク400を示す断面図である。なお、図1に示す小型船艇1の燃料タンク40、及び図2に示す鞍乗り型四輪車101の燃料タンク113の形状は、車体内部のスペースや容積によって種々の形状をとることができる。以下、燃料タンク40,113を総称して燃料タンク400として説明する。なお、図4では、燃料305の残量が少なくなり、この燃料305が燃料溜め室420内にのみ溜まっている状態を示している。
この燃料タンク400は、燃料305を実質的に溜めるための燃料タンク本体410と、この燃料タンク本体410の底面の下側に位置する燃料溜め室420とを備えている。これらの燃料タンク本体410及び燃料溜め室420は、ブロー成形により一体に成形されている。
この燃料タンク本体410は、その上部に位置する燃料供給口414から燃料305が入れられ、その内部411に燃料305が溜められるようになっている。この燃料タンク本体410の底面412は、ほぼ水平面をなしており、燃料305がこの底面412の一部に溜まってしまうことを防止している。また、この底面412には、燃料溜め室420と上下方向に連通する丸穴形状の開口413が形成されている。この開口413には、後述する燃料ポンプ340が下側から燃料タンク本体410の内部に挿入されるようになる。
なお、この燃料タンク本体410の全体の形状は、図4において角形形状に示したが、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101の内部の形状、スペース、容量にあわせて取付部を設けたり、さらには凸部又は凹部を設ける等、適宜変更可能である。
燃料溜め室420は、図4に示すように、底面部421、及び円筒形状の壁面部422を一体に備え、燃料タンク本体410と開口413において連通している。これにより、燃料溜め室420の内部427にも、燃料305が溜められるようになっている。
また、燃料溜め室420の底面部421には、燃料ポンプ340を燃料溜め室420の内部、さらには燃料タンク本体410の内部に挿入するための取付孔426が形成されている。
上述した燃料ポンプ340は、図4に示すように、燃料溜め室420の底面部421の下側に、ナット440を介して固定されている。詳細には、ナット440は、燃料溜め室420の壁面部422の外壁面(外周)に形成されたねじ423に螺号させて、燃料溜め室420の下側から取り付けられるようになっており、このナット440と燃料溜め室420の底面部421とで燃料ポンプ340を挟んで締め付けるようにして取り付けられている。このナット440が取り付けられた状態では、ナット440が取付孔426を水密に塞ぐようになっている。
この燃料ポンプ340の上側の部分であって、燃料タンク本体410及び燃料溜め室420の内部に位置する部分には、燃料ポンプモータ343、燃料吸入口344を備えている。また、燃料ポンプ340の下側であって、燃料溜め室420の下側外部には、図示しない燃料パイプが接続される燃料吐出口345、燃料ポンプモータ343に電力を供給するためのコネクタ346を備えている。
この燃料タンク本体410の開口413の直径は、図4に示すように、燃料溜め室420の壁面部422の内径よりも小さく形成されている。より詳細には、燃料タンク本体410の底面を燃料溜め室320の壁面部422よりも内側に向けて略水平方向に延長した絞り部450が形成されている。
次に、本第2の実施の形態における燃料タンク400の作用について説明する。
燃料タンク本体410の上部に位置する燃料供給口414から入れられた燃料305は、燃料タンク本体410の内部411に燃料が溜められる。このとき、燃料305は、自重によって燃料溜め室420内にも入り込み、この燃料溜め室420内にも溜められる。そして、燃料305の残量が少なくなったときには、燃料タンク本体410内の燃料は、燃料タンク本体410の底面412に沿って開口413へと流れ、この開口413から燃料溜め室420内に全て流れ込むことになる。
一方、図4に示す状態で、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に前後又は左右への加減速が作用した場合、燃料溜め室420内の燃料305は、燃料溜め室420内の壁面部422に当たるのみで燃料溜め室420の外側には流れ出すことはない。
また、図4に示す状態で、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用した場合、燃料305は、上方に移動する。そのとき、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部450に当たって再び燃料溜め室420内に戻される。また、開口413から燃料タンク本体410側に溢れた燃料は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体410の底面412に沿って開口413へと流れ、この開口413から燃料溜め室420内に全て流れ込むことになる。
本第2の実施の形態に係る燃料タンク400によれば、燃料タンク本体410の開口413に、燃料タンク本体410の底面を燃料溜め室420の壁面部422の内径よりも内側に向けて略水平方向に延長した絞り部450を形成しているので、燃料305の残量が少なくなったときには、燃料タンク本体410内の燃料305が、燃料タンク本体410の底面412に沿って開口413へと流れ、この開口413から燃料溜め室420内に全て流れ込むことになる。そのため、燃料タンク本体410内に燃料305がほとんど残らなくなるので、燃料タンク400内に使用されない燃料(死残量となる燃料)がほとんど発生しないようにすることができる。
また、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用したとしても、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部450に当たって再び燃料溜め室420内に戻され、さらに、開口413から燃料タンク本体410側に溢れた燃料305は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体410の底面412に沿って開口413へと流れ、この開口413から燃料溜め室420内に全て流れ込むことになる。そのため、燃料タンク本体410内に燃料305がほとんど残らなくなるので、燃料タンク400内に使用されない燃料(死残量となる燃料)がほとんど発生しないようにすることができる。
さらに、燃料タンク本体410、燃料溜め室420及び絞り部450をブロー成形によって一体に形成しているので、絞り部450を構成するために他の部品を設ける必要がない。そのため、組み立て作業を不要とし、組み立てに必要なコストを低減することができる。また、燃料溜め室420及び燃料タンク本体410の底面412及び絞り部450の形状を単純な形状及び構造にすることができる。
本発明の第1及び第2の実施の形態に係る燃料タンクを搭載した小型船艇の側面図である。 本発明の第1及び第2の実施の形態に係る燃料タンクを搭載した鞍乗り型車両の側面図である。 第1の実施の形態に係る燃料タンクであって、燃料タンク本体の底部に設けた燃料溜め部を示す拡大断面図である。 第2の実施の形態に係る燃料タンクであって、燃料タンク本体に燃料溜め部を一体に成形したものを示す拡大断面図である。
符号の説明
1 小型船艇(船舶)
11 船体
13 操舵ハンドル
20 エンジン
101 鞍乗り型四輪車
105 エンジン
300、400 燃料タンク
305 燃料
310、410 燃料タンク本体
311、411 燃料タンク本体の内部
312、412 底面
313、413 開口
320、420 燃料溜め室
321、421 底面部
322、422 壁面部
323 開口部
324 フランジ部
325 支持部
326、426 取付孔
327、427 燃料溜め部の内部
340 燃料ポンプ
350、450 絞り部
414 燃料供給口
423 ねじ
440 ナット

Claims (2)

  1. 車両(101)または船舶(1)に搭載される燃料タンクにおいて、
    燃料タンク本体(410)と、この燃料タンク本体(410)の底面(412)から下方に膨出する燃料溜め室(420)とを備え、
    前記燃料タンク本体(410)内に燃料ポンプ(340)を配置する一方、前記燃料溜め室(420)に燃料ポンプ(340)の燃料吸入口(344)を開口させ、前記燃料タンク本体(410)と燃料溜め室(420)は、ブロー成形にて一体に成形され、前記燃料溜め室(420)と燃料タンク本体(410)との接続部であって前記燃料タンク本体(410)の底面(412)の開口(413)に、前記燃料タンク本体(410)の底面(412)に連続するように略水平方向に延長した絞り部(450)、前記ブロー成形にて設け、前記燃料溜め室(420)を円筒形とするとともに、その外周にねじ(423)を形成し、前記燃料溜め室(420)の底面部(421)の取付孔(426)に前記燃料ポンプ(340)を挿入し、前記ねじ(423)に螺合するナット(440)と前記底面部(421)とで前記燃料ポンプ(340)を挟んで取付けることを特徴とする燃料タンク。
  2. 前記絞り部(450)は、断面視でコ字状に形成され、上下において略水平に延びる部分と、これらの略水平に延びる部分を繋ぐ略鉛直に延びる部分とを有することを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク。
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