JP5007135B2 - 燃料タンク - Google Patents
燃料タンク Download PDFInfo
- Publication number
- JP5007135B2 JP5007135B2 JP2007080583A JP2007080583A JP5007135B2 JP 5007135 B2 JP5007135 B2 JP 5007135B2 JP 2007080583 A JP2007080583 A JP 2007080583A JP 2007080583 A JP2007080583 A JP 2007080583A JP 5007135 B2 JP5007135 B2 JP 5007135B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- fuel tank
- reservoir chamber
- main body
- tank main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
例えば、従来の自動二輪車では、大きな加減速が作用して燃料タンク内の燃料が前方又は後方に片寄ることにより、燃料ポンプの吸入口が液面上に露出することがある。このような燃料切れの発生を防止するために、燃料タンクの底部から下側に延びるポンプケース(燃料溜め室)を設けてこの燃料ポンプケース内に燃料ポンプの吸入口を開口させるとともに、このポンプケースの開口縁部に燃料タンクの底面から燃料タンクの上方に向けて突出する囲い部を設けることにより、囲い部を含めた燃料ポンプケース内に燃料を確保する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、水上を航行する船舶や、不整地を走行する車両では、前後方向のみならず、上下方向への加減速も作用する。このように燃料タンク内の上方に向けて燃料が移動した場合には、燃料が囲い部を超えてポンプケースの外に出てしまうため、上述した燃料切れが発生するおそれがあった。
この構成によれば、燃料タンク本体内の燃料が燃料溜め室に入り込むのを阻害せず、かつ燃料溜め室内の燃料が絞り部に当たって上方へ移動し難くすることができる。また、この構成によれば、燃料タンク本体、燃料溜め室及び絞り部の組み付け作業が不要になる。さらに、燃料ポンプを固定するための部品を削減することができると共に、燃料ポンプを容易に燃料溜め室に固定することができる。
また、燃料溜め室内から上方に移動しようとする燃料が、絞り部に当たるようにしているので、燃料を上方へ移動し難くすることができる。そのため、燃料溜め室内の燃料に、上下、左右及び前後の種々の方向に加減速が作用しても、燃料ポンプの吸入口が燃料の液面上に露出することがない。その結果、燃料ポンプの吸入口が空気を吸い込んだり、燃料切れが発生し難くすることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る燃料タンクについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料タンクを搭載した小型船艇の側面図である。なお、以下の説明において、上下方向および前後方向とは、図1を基準とした方向を示すものとし、左右方向とは、前進方向における左右をいうものとする。
また、図3では、燃料タンク300内の燃料305の残量が少なくなり、この燃料305が燃料溜め室320内にのみ溜まっている状態を示している。
なお、この燃料タンク本体310の全体の形状は、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101の内部の形状、スペース、容量にあわせて、適宜変更可能である。
さらに、この底面部321には、燃料ポンプ340を燃料溜め室320の内部、さらには燃料タンク本体310の内部に挿入するための取付孔326が形成されている。
この燃料ポンプ340の上側の部分であって、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320の内部に位置する部分には、燃料ポンプモータ343、燃料吸入口344を備えている。また、燃料ポンプ340の下側であって、燃料溜め室320の下側外部には、図示しない燃料パイプが接続される燃料吐出口345、燃料ポンプモータ343に電力を供給するためのコネクタ346を備えている。
燃料タンク本体310の上部に位置する燃料供給口から入れられた燃料305は、燃料タンク本体310の内部311に燃料が溜められる。このとき、燃料305は、自重によって燃料溜め室320内にも入り込み、この燃料溜め室320内にも溜められる。そして、燃料305の残量が少なくなったときには、燃料タンク本体310内の燃料は、燃料タンク本体310の底面312に沿って開口313へと流れ、この開口313から燃料溜め室320内に全て流れ込むことになる。
また、図3に示す状態で、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用した場合、燃料305は、上方に移動する。そのとき、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部350に当たって再び燃料溜め室320内に戻される。また、開口313から燃料タンク本体310側に溢れた燃料は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体310の底面312に沿って開口313へと流れ、この開口313から燃料溜め室320内に全て流れ込むことになる。
また、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用したとしても、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部350に当たって再び燃料溜め室320内に戻され、さらに、開口313から燃料タンク本体310側に溢れた燃料305は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体310の底面312に沿って開口313へと流れ、この開口313から燃料溜め室320内に全て流れ込むことになる。そのため、燃料タンク本体310内に燃料305がほとんど残らなくなるので、燃料タンク300内に使用されない燃料(死残量となる燃料)がほとんど発生しないようにすることができる。
本第1の実施の形態では、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320を鋼板を加工したものを使用しているが、樹脂成形品であってもかまわない。例えば、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320を射出成形等によってそれぞれ成形し、燃料溜め室320のフランジ部324を、例えば、超音波溶着、レーザー溶着などで水密に接合することもできる。これにより、本第1の実施の形態の効果と同等の効果を得ることができるとともに、燃料タンク本体310及び燃料溜め室320を、さらに安価に製作することができる。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の燃料タンクをブロー成形によって一体に成形したものである。すなわち、小型船艇1や鞍乗り型四輪車101に使用される点では同じであり、その詳細な説明を省略する。また、同じ部材のものは同じ符号で示す。
なお、この燃料タンク本体410の全体の形状は、図4において角形形状に示したが、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101の内部の形状、スペース、容量にあわせて取付部を設けたり、さらには凸部又は凹部を設ける等、適宜変更可能である。
また、燃料溜め室420の底面部421には、燃料ポンプ340を燃料溜め室420の内部、さらには燃料タンク本体410の内部に挿入するための取付孔426が形成されている。
燃料タンク本体410の上部に位置する燃料供給口414から入れられた燃料305は、燃料タンク本体410の内部411に燃料が溜められる。このとき、燃料305は、自重によって燃料溜め室420内にも入り込み、この燃料溜め室420内にも溜められる。そして、燃料305の残量が少なくなったときには、燃料タンク本体410内の燃料は、燃料タンク本体410の底面412に沿って開口413へと流れ、この開口413から燃料溜め室420内に全て流れ込むことになる。
また、図4に示す状態で、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用した場合、燃料305は、上方に移動する。そのとき、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部450に当たって再び燃料溜め室420内に戻される。また、開口413から燃料タンク本体410側に溢れた燃料は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体410の底面412に沿って開口413へと流れ、この開口413から燃料溜め室420内に全て流れ込むことになる。
また、小型船艇1又は鞍乗り型四輪車101に上下方向への加減速が作用したとしても、上方に移動した燃料305のほとんどは、絞り部450に当たって再び燃料溜め室420内に戻され、さらに、開口413から燃料タンク本体410側に溢れた燃料305は、上下方向への加減速が作用しなくなったときに、燃料タンク本体410の底面412に沿って開口413へと流れ、この開口413から燃料溜め室420内に全て流れ込むことになる。そのため、燃料タンク本体410内に燃料305がほとんど残らなくなるので、燃料タンク400内に使用されない燃料(死残量となる燃料)がほとんど発生しないようにすることができる。
11 船体
13 操舵ハンドル
20 エンジン
101 鞍乗り型四輪車
105 エンジン
300、400 燃料タンク
305 燃料
310、410 燃料タンク本体
311、411 燃料タンク本体の内部
312、412 底面
313、413 開口
320、420 燃料溜め室
321、421 底面部
322、422 壁面部
323 開口部
324 フランジ部
325 支持部
326、426 取付孔
327、427 燃料溜め部の内部
340 燃料ポンプ
350、450 絞り部
414 燃料供給口
423 ねじ
440 ナット
Claims (2)
- 車両(101)または船舶(1)に搭載される燃料タンクにおいて、
燃料タンク本体(410)と、この燃料タンク本体(410)の底面(412)から下方に膨出する燃料溜め室(420)とを備え、
前記燃料タンク本体(410)内に燃料ポンプ(340)を配置する一方、前記燃料溜め室(420)に燃料ポンプ(340)の燃料吸入口(344)を開口させ、前記燃料タンク本体(410)と燃料溜め室(420)は、ブロー成形にて一体に成形され、前記燃料溜め室(420)と燃料タンク本体(410)との接続部であって前記燃料タンク本体(410)の底面(412)の開口(413)に、前記燃料タンク本体(410)の底面(412)に連続するように略水平方向に延長した絞り部(450)を、前記ブロー成形にて設け、前記燃料溜め室(420)を円筒形とするとともに、その外周にねじ(423)を形成し、前記燃料溜め室(420)の底面部(421)の取付孔(426)に前記燃料ポンプ(340)を挿入し、前記ねじ(423)に螺合するナット(440)と前記底面部(421)とで前記燃料ポンプ(340)を挟んで取付けることを特徴とする燃料タンク。 - 前記絞り部(450)は、断面視でコ字状に形成され、上下において略水平に延びる部分と、これらの略水平に延びる部分を繋ぐ略鉛直に延びる部分とを有することを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007080583A JP5007135B2 (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007080583A JP5007135B2 (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 燃料タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008238903A JP2008238903A (ja) | 2008-10-09 |
JP5007135B2 true JP5007135B2 (ja) | 2012-08-22 |
Family
ID=39910763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007080583A Expired - Fee Related JP5007135B2 (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 燃料タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5007135B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015009707A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | ヤマハ発動機株式会社 | 無人ヘリコプタ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0399940A (ja) * | 1989-09-13 | 1991-04-25 | Suzuki Motor Corp | 車両用燃料タンク |
JP4108192B2 (ja) * | 1998-08-26 | 2008-06-25 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車用燃料タンク |
JP4042267B2 (ja) * | 1999-08-03 | 2008-02-06 | 株式会社ケーヒン | 燃料噴射装置における燃料供給装置 |
-
2007
- 2007-03-27 JP JP2007080583A patent/JP5007135B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008238903A (ja) | 2008-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7484766B2 (en) | Fuel tank assembly and straddle-type vehicle having the same | |
JP4391756B2 (ja) | 自動二輪車の燃料ポンプ配置構造 | |
JP5926653B2 (ja) | 鞍乗り型車両の収納部構造 | |
US7845446B2 (en) | Scooter type vehicle | |
US8037958B2 (en) | Layout of compact all terrain vehicle for fuel tank, intake duct, and exhaust duct positioning | |
US9126648B2 (en) | Fuel tank assembly for motorcycle, and motorcycle incorporating same | |
JPH0599089A (ja) | 車両用燃料ポンプの配設構造 | |
JP5793932B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP2010058758A (ja) | 鞍乗型四輪車両 | |
JP4316390B2 (ja) | 不整地走行用鞍乗り型四輪車 | |
JP5007135B2 (ja) | 燃料タンク | |
JP6649971B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
TWI671224B (zh) | 跨坐型車輛之外殼構造 | |
CN110155225A (zh) | 鞍乘型车辆 | |
JP6846542B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP6982184B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
US7690461B2 (en) | All terrain vehicle | |
JP2011256756A (ja) | 車両の燃料供給装置 | |
JP2014034345A (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP4526828B2 (ja) | 鞍乗り型四輪車 | |
JP5230403B2 (ja) | 車両用燃料残量検出装置 | |
JP6955419B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP7060642B2 (ja) | 燃料タンクのブリーザ構造 | |
CN101850811B (zh) | 鞍座型车辆的液体储存部结构 | |
JP4550724B2 (ja) | 自動二輪車の燃料供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110920 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111111 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20111111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120515 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120528 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5007135 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |