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JP2011256756A - 車両の燃料供給装置 - Google Patents

車両の燃料供給装置 Download PDF

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JP2011256756A
JP2011256756A JP2010130815A JP2010130815A JP2011256756A JP 2011256756 A JP2011256756 A JP 2011256756A JP 2010130815 A JP2010130815 A JP 2010130815A JP 2010130815 A JP2010130815 A JP 2010130815A JP 2011256756 A JP2011256756 A JP 2011256756A
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tank
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pump unit
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JP2010130815A
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English (en)
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Shinichi Wakabayashi
伸一 若林
Yuichi Kato
裕一 加藤
Tomoyuki Okamoto
智之 岡本
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】燃料を保持する燃料タンク(19)が車体フレーム(4,7)に支持され、同燃料タンク(19)の底板(25)に開口(31)が設けられ、上記燃料タンク(19)の底板(25)の開口(31)を塞ぐように燃料ポンプユニット(30)が下方から取付けられ、同燃料ポンプユニット(30)の一部をなす燃料ポンプ(37)が上記燃料タンク(19)内に配置され、上記燃料タンク底板(25)の開口より下方に上記燃料ポンプユニット(30)の一部をなす燃料一時貯留部(34)が配置されている車両の燃料供給装置(1)において、燃料残量が少ない場合でも、燃料を燃料ポンプ(37)に供給可能にし、タンク容量を有効利用できるようにする。
【解決手段】上記燃料一時貯留部(34)の後部に下方へ延出する燃料吸出し部(39)を設け、同燃料吸出し管(39)と上記燃料ポンプ(37)とを連結するタンク外燃料配管(42)を設ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両の燃料供給装置に関するものである。
特許文献1に、燃料タンク最低部にタンク外燃料配管へ連通する吸出部を設け、外部管路を介して燃料ポンプがタンク内燃料を吸入する構造が開示されている。上記特許文献1においては、吸出部は集液カップの前上方に傾斜した底板の前部に設けられているため、タンク内燃料の残量が少ない時の、登坂時や加速時などの燃料を消費するタイミングでは、集液カップ内の燃料が後方に偏ってしまい、吸出部が燃料に浸らないので、ポンプへ燃料が供給できないことがある。
特開2002−293281号公報
本発明は、燃料残量が少ない場合でも、燃料を燃料ポンプに供給可能にし、タンク容量を有効利用できるようにすることを目的としている。
本発明は上記課題を解決したものであって、請求項1に記載の発明は、
燃料を保持する燃料タンク(19)が車体フレーム(4,7)に支持され、同燃料タンク(19)の底板(25)に開口(31)が設けられ、上記燃料タンク(19)の底板(25)の開口(31)を塞ぐように燃料ポンプユニット(30)が下方から取付けられ、同燃料ポンプユニット(30)の一部をなす燃料ポンプ(37)が上記燃料タンク(19)内に配置され、上記燃料タンク底板(25)の開口より下方に上記燃料ポンプユニット(30)の一部をなす燃料一時貯留部(34)が配置されている車両の燃料供給装置(1)において、
上記燃料一時貯留部(34)の後部において下方へ延出する燃料吸出し部(39)が設けられ、同燃料吸出し部(39)と上記燃料ポンプ(37)とを連結するタンク外燃料配管(42)が設けられたことを特徴とする車両の燃料供給装置(1)に関するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両の燃料供給装置(1)において、
内端が上記燃料ポンプ(37)に接続された燃料吸込み部(40)が上記燃料一時貯留部(34)の前部に一体形成され、同燃料吸込み部(40)の外端が上記タンク外燃料配管(42)を介して上記燃料吸出し部(39)に接続され、上記燃料吸出し部(39)と上記燃料吸込み部(40)とを介して、上記燃料一時貯留部(34)の燃料が上記燃料ポンプ(37)に吸入されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の燃料供給装置(1)において、
上記タンク外燃料配管(42)の途中に燃料フィルタ装置(41)が設けられることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両の燃料供給装置(1)において、
上記燃料ポンプユニット(30)に、上記燃料ポンプ(37)で昇圧された燃料を燃料噴射装置(47)へ供給する燃料吐出部(48)が設けられ、上記燃料一時貯留部(34)の壁体に設けられている上記燃料吐出部(48)の周辺に平面のジョイント受け面(50)が設けられ、また、上記燃料ポンプユニット(30)に、電力供給又は制御のための配線を接続するカプラ(46)が設けられ、上記燃料一時貯留部(34)の壁体に設けられている上記カプラ(46)の周辺に平面のカプラ受け面(45)が設けられ、上記ジョイント受け面(50)とカプラ受け面(45)との間に上記燃料吸出し部(39)が配設されることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の車両の燃料供給装置(1)において、
上記燃料一時貯留部(34)の後方に吸気系チャンバー(20)であるエアクリーナ(21)及びレゾネータ(22)が配置され、上記燃料一時貯留部(34)の前方に燃料フィルタ装置(41)が配置されることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項3又は請求項5に記載の車両の燃料供給装置(1)において、
上記燃料ポンプユニット(30)は上記燃料タンク底板(25)の開口(31)を囲むフランジ(33)を備え、上記燃料ポンプユニット(30)は、同フランジ(33)の下面を覆う板状部材(35)を燃料タンク底板(25)の下面に固定することによって上記燃料タンク(19)に取付けられ、上記燃料フィルタ装置(41)は、上記板状部材(35)に接続している係合部(35b)に係合して上記燃料タンク(19)に取付けられることを特徴とするものである。
請求項1の発明において、
上記燃料吸出し部(39)は、上記燃料一時貯留部(34)の後部において下方へ延出するよう設けられているので、登坂時及び加速時などの燃料を消費するタイミングで、燃料一時貯留部(34)内の燃料が燃料吸出し部(39)に集まり、燃料残量が少ない場合でも、燃料を燃料ポンプ(37)に供給することができるので、タンク容量を有効利用することができる。
請求項2の発明において、
燃料吸込み部(40)を燃料一時貯留部(34)に一体形成することによって、部品点数及び組立て工数の削減が可能になる。また、上記燃料吸込み部(40)を燃料一時貯留部(34)の前部に設けることによって、燃料一時貯留部(34)の後部の内部空間容量を確保することができる。
請求項3の発明において、
燃料フィルタ装置(41)のメンテナンス性を良好にすることができる。
請求項4の発明において、
平面のジョイント受け面(50)と平面のカプラ受け面(45)の内面に沿って燃料を効果的に燃料吸出し部(39)に集めることができる。
請求項5の発明において、
吸気系チャンバー(20)と燃料フィルタ装置(41)との干渉、及びこれらと燃料吸出し部(39)との干渉を避けることができる。
請求項6の発明において、
部品点数を増やすことなく、燃料フィルタ装置(41)を燃料タンク(19)に支持することができ、タンク外燃料配管(42)の連結を良好に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料供給装置1を備えた自動二輪車2の側面図である。 燃料タンク19の左側面図である。 上記燃料タンク19の下面図である。 上記燃料タンク19の下から燃料ポンプユニット30が装着された状態の燃料タンク19の下面図である。 燃料ポンプユニット30とその周辺部を示す側面図である。 燃料タンク及び燃料ポンプを除去して示したエンジン付近の上面図である。 燃料ポンプユニット30の上面図である。 燃料ポンプユニット30の下面図である。 図7のIX矢視図であり燃料ポンプユニット30の右側面図である。 図7のX−X断面図である。 燃料フィルタホルダ56の左面図である。 図11のXII矢視図であり、燃料フィルタホルダ56の上面図である。 燃料フィルタユニット57の側面図である。 図13のXIV−XIV断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料供給装置1を搭載した自動二輪車2の側面図である。図には車体カバーや座席等を取り外した状態が示してある。この自動二輪車2の主要フレームは、車両前部のヘッドパイプ3と、同ヘッドパイプ3から後下がりに伸びる左右一対のメインフレーム4と、同メインフレーム4に接続されている左右一対のピボットプレート5と、ヘッドパイプ3から下方に伸びるダウンフレーム6と、一端がメインフレーム4の中間部に接続されて後上がりに伸びる左右一対のリヤフレーム7と、上記ピボットプレート5から後方へ伸び、上記リヤフレーム7の後部に接続される支持フレーム8とからなっている。上記各フレームの間には、いくつかの細い補強フレーム9が設けてある。上記ダウンフレーム6は、エンジン10を介してピボットプレート5に接続されている。
ヘッドパイプ3にフロントフォーク11が回動可能に支持されている。フロントフォーク11の下端には前輪12が軸支され、フロントフォーク11の上部には操向ハンドル13が連結され、フロントフォーク11の中間部に前輪の上方を覆うフロントフェンダ14が支持されている。上記ピボットプレート5に、後輪15を支持する左右一対のリアフォーク16がピボット軸17を介して上下揺動可能に支持されている。エンジン10の駆動力はチェーン18を介して後輪15へ伝達される。
上記エンジン10は、メインフレーム4とダウンフレーム6とに吊り下げ支持されると共に、ダウンフレーム6の下部とピボットプレート5に、下部と後部を支持されている。エンジン10の上方において、燃料タンク19がメインフレーム4とリヤフレーム7に支持されて設けられている。燃料タンク19は、上部をやや前方へ傾けて取付けられている。燃料タンク19の後部の下側に、吸気系チャンバー20であるエアクリーナ21とレゾネータ22が設けてある。
図2は、上記燃料タンク19の左側面図である。燃料タンク19の前部にメインフレーム4への取付け部23が設けられ、燃料タンク19の後部にリヤフレーム7への取付け部24が設けてある。燃料タンク19内にタンク底板25が湾曲して設けてある。タンク底板25の後部下面は下方へ向いた凹部26となっている。この凹部26内にエアクリーナ21やレゾネータ22が位置する。燃料タンク19の上部に、燃料注入口27が設けてある。燃料タンク19の中に燃料ポンプユニット30が設けてあり、同燃料ポンプユニット30の下部はタンク底板25に取付けてある。
図3は、上記燃料タンク19の下面図である。以下の図において、矢印Fr、矢印R、矢印Lは、車両の前方、右方、左方に対応する図示の部材の前方、右方、左方を指している。燃料タンク19の前部にメインフレーム4への取付け部23が設けられ、燃料タンク19の後部にリヤフレーム7への取付け部24が設けてある。燃料タンク19の前半部のタンク底板25に、円形の開口31が設けてある。これは燃料ポンプユニット30を下から挿入して取付けるための装着口である。上記開口31の周囲に燃料ポンプユニット30を取付けるための複数のボルト32が、ねじ部を下方へ突出させて設けてある。
図4は、上記燃料タンク19の下から燃料ポンプユニット30が装着された状態の燃料タンク19の下面図である。また、図5は、燃料タンク19を除去して、燃料ポンプユニット30とその下方の構造を示した左側面図である。図6は、燃料タンクおよび燃料ポンプを除去して示したエンジン付近の上面図である。図4、図5、及び図6は、後述の燃料ポンプユニット30等の説明の際に参照する。
図7は燃料ポンプユニット30の上面図である。図8は燃料ポンプユニット30の下面図である。図9は図7のIX矢視図であり、燃料ポンプユニット30の右側面図である。これらの図において、燃料ポンプユニット30の下部には、側面から張り出す円形のフランジ33が設けてある。このフランジ33は、燃料ポンプユニット30の取付けに際して、タンク底板25の下面の開口31(図3)の周囲部に当接する部分である。図9において、上記フランジ33より下方は燃料一時貯留部34となっている。
図4において、上記燃料ポンプユニット30を、燃料タンク19下面の開口31への取り付けるに際しては、略六角形の板状部材35(図4)が用いられる。この板状部材35は外周部が上記フランジ33の外周より大きい六角形の板であり、六角形の6個の角部に、それぞれボルト32(図3)を挿通するボルト挿通孔が設けてある。この板状部材35(図4)の中央には上記燃料一時貯留部34が挿通される大径の孔が設けてある。燃料ポンプユニット30は、その上部をタンク底板25の下面の開口31(図3)から燃料タンク19内に挿入し、上記板状部材35の大径の孔に燃料一時貯留部34を挿通し、同板状部材35を燃料ポンプユニット30のフランジ33の下面に当接させ、ボルト挿通孔に挿通したボルト32(図3)に、ナット36(図4)を螺合して、燃料ポンプユニット30を燃料タンク19の下面に固定する。
図10は図7のX−X断面図である。燃料一時貯留部34の上面は開放されており、燃料タンク19内の燃料は、タンク底板25より低い位置(図2、図5参照)に配置された燃料一時貯留部34へ流入し、同燃料一時貯留部34の燃料が燃料ポンプ37に吸い上げられる。燃料の残りが少なくなった時でも、燃料は、タンク底板25より下方に突出している燃料一時貯留部34に流れ込むので、燃料噴射装置47(図5)への燃料供給は良好に行われる。
図8、図9及び図10において、燃料一時貯留部34の底壁38の後部に、下方へ延出する燃料吸出し管39が一体に設けてある。図8、図9において、燃料一時貯留部34の前部右側に、燃料吸込み管40が一体に設けてある。燃料吸込み管40の内側の端部は、図9に破線で示されるように、燃料ポンプ37の下部に接続されている。
図8及び図4には、燃料ポンプユニット30の中心を通って前後方向に伸びる燃料ポンプユニット前後方向中心線Cと、燃料ポンプユニット30の中心を通って左右方向に伸びる燃料ポンプユニット左右方向中心線Dが示してある。上記燃料吸出し管39は、上記燃料一時貯留部34の後部に設けられている。即ち燃料ポンプユニット左右方向中心線Dより後方に設けてあるので、登坂時及び加速時などの燃料を消費する場合に、燃料残量が少ない時でも、燃料一時貯留部34内の燃料が燃料吸出し管39に集まり、燃料を燃料ポンプ37に供給することができ、燃料を有効利用することができる。
上記燃料吸込み管40は、燃料一時貯留部34の前部に一体形成されているので、部品点数及び組立て工数が削減され、また、燃料一時貯留部34の前部に設けてあるので、燃料一時貯留部34の後部の内部空間の容量を確保して有効に燃料を一時貯留することができる。
図4、図5、及び図6において、燃料タンク19の下部の燃料ポンプユニット30の前方に燃料フィルタ装置41が設けてある。燃料吸出し管39と燃料吸込み管40とは、途中に上記燃料フィルタ装置41を挟んで、タンク外燃料配管42によって接続されている。タンク外燃料配管42は、タンク外燃料配管42Aとタンク外燃料配管42Bとからなっている。上記燃料吸出し管39と燃料フィルタ装置41との間はタンク外燃料配管42Aによって接続され、燃料フィルタ装置41と燃料吸込み管40との間はタンク外燃料配管42Bによって接続されている。
燃料ポンプ37が駆動されると、燃料一時貯留部34の中の燃料が、燃料吸出し管39、タンク外燃料配管42A、燃料フィルタ装置41、タンク外燃料配管42B、及び燃料吸込み管40を経由して、燃料ポンプ37に吸入される。上記タンク外燃料配管42の途中に燃料フィルタ装置41が設けられているので、燃料フィルタ装置41のメンテナンス性が良好である。
図5において、エンジン10は、シリンダブロック10a、シリンダヘッド10b、シリンダヘッドカバー10cを備えている。上記シリンダヘッドカバー10cの上方、かつ上記燃料一時貯留部34の前方に、燃料フィルタ装置41が配置され、上記燃料一時貯留部34の後方に吸気系チャンバー20であるエアクリーナ21とレゾネータ22が配置されている。したがって、燃料フィルタ装置41と吸気系チャンバー20との干渉を避けることができる。また、燃料吸出し管39を下方へ向けて配置してあるので、燃料吸出し管39の前方および後方に配置されている燃料フィルタ装置41や吸気系チャンバー20と、燃料吸出し管39との干渉を避けることができる。
図8において、取付け用フランジ33の下に設けられている燃料一時貯留部34の側壁は、2個の側壁筒状部43と2個の側壁平面部44とが交互に組み合わさった形状となっている。左側の側壁平面部44は電気配線のカプラ受け面45となっており、カプラ46が取付けられている。カプラ46は、燃料ポンプ37に電力を供給し、または、制御を行うための電気配線68を接続するものである。
図8の後部の右側の側壁平面部44は、燃料ポンプ37で昇圧された燃料を内燃機関の燃料噴射装置47(図5、図6)へ供給する燃料吐出管48が設置されており、図10に示されるように、燃料吐出管48が燃料一時貯留部34の側壁と一体に形成されている。この面は燃料吐出管48に接続される燃料供給ホース49(図4、図5)の継手49aの端面がわずかな隙間を空けて位置するジョイントの受け面50となっている(図9、図10も参照)。
図8において、燃料一時貯留部34の側壁のカプラ受け面45とジョイント受け面50とは、後方へ向けて先細の空間を形成しており、その先細空間の先端部の底壁に燃料吸出し管39が設けてある。燃料は、破線矢印で示されるように、平面状壁面に沿って燃料吸出し管の方向へ流れる。したがって、車両の加速時や登坂時等の燃料を必要とする運転状況において、燃料を燃料吸出し管39に効果的に集めることができるので、燃料の残りが少なくなった時でも、最後まで燃料を有効利用することができる。
図9において、燃料ポンプユニット30の上部右側面の燃料残量計回転軸54に、燃料残量計の浮き55が、長い鋼線55aを介して取付けてある。これによって燃料の残量を知ることができる(図2も参照)。
図10において、燃料ポンプ37の上部に、このポンプの吐出部51が設けてあり、この吐出部51に別体として製作された吐出通路部材52が接続されている。吐出通路部材52は途中で下方へ折れ曲がって下方の燃料吐出管48に接続されている。この燃料吐出管48は燃料供給ホース49(図4、図5、図6)を介してエンジンの燃料噴射装置47(図5、図6)に接続されている。上記吐出部51の側方に、同吐出部51に連なる調圧弁53が設けてある(図10、図7)。これは、燃料噴射装置47に供給する燃料が過剰圧力となることを防ぎ、一定圧力で供給されるようにするものであり、過剰圧力によって調圧弁53から吐出された燃料は燃料一時貯留部34へ戻る。
図5、図6において、シリンダヘッド10bの後部にスロットルボディ65が接続され、上記吸気系チャンバー20を経由した空気が、コネクティングチューブ69を経てスロットルボディ65に吸入される。スロットルボディ65は、スロットルバルブ66(図5)と燃料噴射装置47を備えている。燃料は、上記燃料ポンプユニット30から、燃料吐出管48と継手49aと燃料供給ホース49と接続部49bとを経由して、上記燃料噴射装置47に送られ、上記吸気系チャンバー20を経由した空気と混合されて、シリンダヘッド10bの燃焼室へ供給される。エバポレーションシステムのキャニスタ67は、スロットルボディ65とコネクティングチューブ69の下方に設けてある。
図5、図6において、この車両の構成では、シリンダブロック10aとシリンダヘッド10bを斜め前方へ傾斜させ、スロットルボディ65を後上方へ傾斜させ、シリンダヘッド10bの後部の上方と、スロットルボディ65の上方に形成された空間に、タンク外燃料配管42と燃料供給ホース49を配置し、空間を効果的に利用している。
図4、図5、図6において、燃料ポンプユニット30の前方の燃料フィルタ装置41は、燃料フィルタホルダ56と、その中に収容されている燃料フィルタユニット57とからなっている。図4、図5、図6においては、外側の燃料フィルタホルダ56が見えている。
図11は、燃料フィルタホルダ56の左面図であり、図5における燃料フィルタ装置41の姿勢と対応している。図12は図11のXII矢視図であり、燃料フィルタホルダ56の上面図である。図11および図12に示されるように、この燃料フィルタホルダ56の上面には、燃料ポンプユニット30への取付け部56aが設けてある。この取付け部56aには扁平な挿入孔56bが形成されている。
一方、図4において、六角形の板状部材35の周囲の一部に、前方延出部35aが設けてあり、同前方延出部35aの端部に係合部35bが接続されている。この係合部35bを、図11、図12に示される燃料フィルタホルダ56の上面の取付け部56aの挿入孔56bに挿入係合させることによって、燃料フィルタホルダ56は燃料ポンプユニット30と共に燃料タンク19に固定される。したがって、部品点数を増やすことなく、燃料フィルタ装置41をタンクに支持させることができ、タンク外燃料配管42の連結を良好に維持することができる。
図13は燃料フィルタユニット57の側面図である。この図の燃料フィルタユニット57は、図11の燃料フィルタホルダ56の中に収容されている時の姿勢で描いてある。図14は図13のXIV−XIV断面図である。内部には、軸線上に中央貫通孔58aを備えた管状のフィルタエレメント58が収容されている。燃料の流れが矢印で示してある。
図14において、燃料フィルタユニット57の外殻は、フィルタエレメント保持部材59とカバー部材60とからなっている。カバー部材60には流入口61が設けてある。フィルタエレメント保持部材59には流出口62が設けてある。フィルタエレメント58の一端がフィルタエレメント保持部材59の内面に接着剤63Aを介して接着されている。フィルタエレメント58の他端には、接着剤63Bを介して板状蓋部材64が貼り付けてある。流入口61にはタンク外燃料配管42Aが接続され、流出口62にはタンク外燃料配管42Bが接続される(図4)。流入口61から流入した燃料は、フィルタエレメント58の外側へ流入し、フィルタエレメント58の中を内方へ流れつつ浄化され、中央貫通孔58aへ集まり、流出口62から流出する。流出した燃料はタンク外燃料配管42Bを経由して燃料タンク19に吸込まれる。
以上詳述したように、上記実施形態においては次のような効果がもたらされる。
(1)上記燃料一時貯留部34の後部において下方へ延出する燃料吸出し管39が設けられ、同燃料吸出し管39と上記燃料ポンプ37とを連結するタンク外燃料配管42が設けられているので、登坂時及び加速時などの燃料を消費するタイミングで、燃料一時貯留部34内の燃料が燃料吸出し管39に集まり、燃料残量が少ない場合でも、燃料を燃料ポンプに供給することができ、タンク容量を有効利用することができる。
(2)内端が上記燃料ポンプ37に接続された燃料吸込み管40が燃料一時貯留部34の前部に一体形成されているので、部品点数及び組立工数の削減ができ、上記燃料吸込み管40を燃料一時貯留部34の前部に設けることによって、燃料一時貯留部34の後部の内部空間容量を確保することができる。
(3)上記タンク外燃料配管42の途中に燃料フィルタ装置41が設けられているので、燃料フィルタ装置41のメンテナンス性を良好にすることができる。
(4)上記燃料一時貯留部34の壁体に設けられている燃料吐出管48の周辺に平面のジョイント受け面50が設けられ、また、燃料一時貯留部34の壁体に設けられているカプラ46の周辺に平面のカプラ受け面45が設けられ、ジョイント受け面50とカプラ受け面45との間に燃料吸出し管39が配設されるので、平面のジョイント受け面50と平面のカプラ受け面45の内面に沿って燃料を効果的に燃料吸出し管39に集めることができる。
(5)上記燃料一時貯留部34の後方に吸気系チャンバー20であるエアクリーナ21及びレゾネータ22が配置され、上記燃料一時貯留部34の前方に燃料フィルタ装置41が配置されるので、吸気系チャンバー20と燃料フィルタ装置41との干渉、及びこれらと燃料吸出し管39との干渉を避けることができる。
(6)上記燃料ポンプユニット30は上記燃料タンク底板25の開口31を囲むフランジ33を備え、上記燃料ポンプユニット30は、同フランジ33の下面を覆う六角形板状部材35をタンク底板25の下面に固定することによって燃料タンク19に取付けられ、燃料フィルタ装置41は、上記六角形板状部材35に接続されている係合部35bに係合する取付け部56aを備えた燃料フィルタホルダ56を介して燃料タンク19に取付けられるので、部品点数を増やすことなく、燃料フィルタ装置41を燃料タンク19に支持することができ、タンク外燃料配管42の連結を良好に維持することができる。
1…燃料供給装置、4…メインフレーム、7…リヤフレーム、19…燃料タンク、20…吸気系チャンバー、21…エアクリーナ、22…レゾネータ、25…タンク底板、30…燃料ポンプユニット、31…タンク底板の開口、32…ボルト、33…フランジ、34…燃料一時貯留部、35…六角形板状部材、36…ナット、37…燃料ポンプ、39…燃料吸出し管、40…燃料吸込み管、41…燃料フィルタ装置、42…タンク外燃料配管、45…カプラ受け面、46…カプラ、47…燃料噴射装置、48…燃料吐出管、50…ジョイント受け面

Claims (6)

  1. 燃料を保持する燃料タンク(19)が車体フレーム(4,7)に支持され、同燃料タンク(19)の底板(25)に開口(31)が設けられ、上記燃料タンク(19)の底板(25)の開口(31)を塞ぐように燃料ポンプユニット(30)が下方から取付けられ、同燃料ポンプユニット(30)の一部をなす燃料ポンプ(37)が上記燃料タンク(19)内に配置され、上記燃料タンク底板(25)の開口より下方に上記燃料ポンプユニット(30)の一部をなす燃料一時貯留部(34)が配置されている車両の燃料供給装置(1)において、
    上記燃料一時貯留部(34)の後部において下方へ延出する燃料吸出し部(39)が設けられ、同燃料吸出し部(39)と上記燃料ポンプ(37)とを連結するタンク外燃料配管(42)が設けられたことを特徴とする車両の燃料供給装置(1)。
  2. 内端が上記燃料ポンプ(37)に接続された燃料吸込み部(40)が上記燃料一時貯留部(34)の前部に一体形成され、同燃料吸込み部(40)の外端が上記タンク外燃料配管(42)を介して上記燃料吸出し部(39)に接続され、上記燃料吸出し部(39)と上記燃料吸込み部(40)とを介して、上記燃料一時貯留部(34)の燃料が上記燃料ポンプ(37)に吸入されることを特徴とする請求項1に記載の車両の燃料供給装置(1)。
  3. 上記タンク外燃料配管(42)の途中に燃料フィルタ装置(41)が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の燃料供給装置(1)。
  4. 上記燃料ポンプユニット(30)に、上記燃料ポンプ(37)で昇圧された燃料を燃料噴射装置(47)へ供給する燃料吐出部(48)が設けられ、上記燃料一時貯留部(34)の壁体に設けられている上記燃料吐出部(48)の周辺に平面のジョイント受け面(50)が設けられ、また、上記燃料ポンプユニット(30)に、電力供給又は制御のための配線を接続するカプラ(46)が設けられ、上記燃料一時貯留部(34)の壁体に設けられている上記カプラ(46)の周辺に平面のカプラ受け面(45)が設けられ、上記ジョイント受け面(50)とカプラ受け面(45)との間に上記燃料吸出し部(39)が配設されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両の燃料供給装置(1)。
  5. 上記燃料一時貯留部(34)の後方に吸気系チャンバー(20)であるエアクリーナ(21)及びレゾネータ(22)が配置され、上記燃料一時貯留部(34)の前方に燃料フィルタ装置(41)が配置されることを特徴とする請求項3に記載の車両の燃料供給装置(1)。
  6. 上記燃料ポンプユニット(30)は上記燃料タンク底板(25)の開口(31)を囲むフランジ(33)を備え、上記燃料ポンプユニット(30)は、同フランジ(33)の下面を覆う板状部材(35)を燃料タンク底板(25)の下面に固定することによって上記燃料タンク(19)に取付けられ、上記燃料フィルタ装置(41)は、上記板状部材(35)に接続している係合部35bに係合して上記燃料タンク(19)に取付けられることを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の車両の燃料供給装置(1)。
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